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レット・イット・ビー (きょく)

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ビートルズ > 作品さくひんリスト > レット・イット・ビー (きょく)
ビートルズ > 曲名きょくめいリスト > レット・イット・ビー (きょく)
「レット・イット・ビー」
ビートルズシングル
初出しょしゅつアルバム『レット・イット・ビー
Bめん ユー・ノウ・マイ・ネーム
リリース
規格きかく 7インチシングル
録音ろくおん
ジャンル
時間じかん
レーベル アップル・レコード
作詞さくし作曲さっきょく レノン=マッカートニー
プロデュース
ゴールドディスク
後述こうじゅつ参照さんしょう
チャート最高さいこう順位じゅんい
後述こうじゅつ参照さんしょう
ビートルズ シングル U.K. 年表ねんぴょう
  • レット・イット・ビー
  • (1970ねん
ビートルズ シングル U.S. 年表ねんぴょう
  • レット・イット・ビー
  • (1970ねん
ビートルズ シングル 日本にっぽん 年表ねんぴょう
  • レット・イット・ビー
  • (1970ねん
レット・イット・ビー 収録しゅうろくきょく
ディグ・イット
(A-5)
レット・イット・ビー
(A-6)
マギー・メイ
(A-7)
パスト・マスターズ Vol.2 収録しゅうろくきょく
アクロス・ザ・ユニバース
(13)
レット・イット・ビー
(14)
ユー・ノウ・マイ・ネーム
(15)
ミュージックビデオ
「Let It Be」 - YouTube
テンプレートを表示ひょうじ

レット・イット・ビー」(Let It Be)は、ビートルズ楽曲がっきょくである。1970ねん3がつにシングルばんとして発売はつばいされ、Bめんには「ユー・ノウ・マイ・ネーム」が収録しゅうろくされた。レノン=マッカートニー名義めいぎとなっているが、ポール・マッカートニーによって作詞さくし作曲さっきょくされた楽曲がっきょく同年どうねん公開こうかいされた映画えいがレット・イット・ビー』や12さくのイギリスばん公式こうしきオリジナル・アルバムのタイトルきょくでもある。なお、シングルに収録しゅうろくのアレンジはジョージ・マーティン、アルバム『レット・イット・ビー』に収録しゅうろくのアレンジはプロデューサーのフィル・スペクターがそれぞれがけており、ギターソロとオーケストラのミックスが双方そうほうことなっている。

アメリカでは、1970ねん3がつ21にちづけBillboard Hot 100はつ登場とうじょう6獲得かくとく[3]、4がつ11にちづけどうチャートでだい1獲得かくとくした[4]翌月よくげつにマッカートニーがビートルズからの脱退だったい宣言せんげんして解散かいさんとなったため、ほんさくがビートルズが活動かつどうちゅう発売はつばいした最後さいごのシングルとなった。

背景はいけいきょく構成こうせい

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マッカートニーが1968ねんおこなわれたアルバム『ザ・ビートルズ』のためのセッションの最中さいちゅうで、ビートルズが分裂ぶんれつしつつあるのを悲観ひかんしているころに、ははメアリー・マッカートニーが夢枕ゆめまくらあらわれたさいべた「あるがままを あるがままに(すべてを)れるのです」とのささやきをもといたとかたっている[5][6]。マッカートニーのははであるメアリー・パトリシア・モーヒンは、マッカートニーが14さいころにガンで死去しきょした[5][7]はは夢枕ゆめまくらあらわれたことについて、マッカートニーは「はは再会さいかいできたのは本当ほんとうによかった。ゆめ祝福しゅくふくされた気分きぶんだった。だからぼくははささやきをもとに『レット・イット・ビー』をいたんだ」とかたっている[8][9]。なお、英文えいぶんでは「Mother Mary」とは聖母せいぼマリアすため、聖母せいぼマリアを題材だいざいにした楽曲がっきょくという解釈かいしゃく存在そんざいする。英文えいぶん感覚かんかくでは、「let it be」(レット・イット・ビー)とはつぎ引用いんようのような、受胎じゅたい告知こくちたいする「…りますように」というマリアの応答おうとうである。

そこでマリヤがった、「わたしはおものはしためです。お言葉ことばどおりこのりますように」。そして使つかい彼女かのじょからはなれてった。

これについて、マッカートニーは「聖母せいぼマリアのことだと解釈かいしゃくしてくれてもかまわない」とこたえている[10]

しかし、1975ねん5がつ21にちにアメリカのABCテレビ放映ほうえいされたビートルズの特別とくべつ番組ばんぐみA Salute to the Beatles: Once upon a Time』でマル・エヴァンズは、「インドでポールが瞑想めいそうしているときぼくてきて、"Let It Be, Let It Be" とったんだって。それがきっかけできょくができたんだ。あるばん、セッションがわってポールと一緒いっしょいえもどったら、夜中よなかの3にポールはこうったんだ。「きょくができたよ、ぱぱっと。"Brother Malcolm" っていうきょくなんだ」と。でも、みんなに誤解ごかいされるから "Brother Malcolm" はえたほうがいいんじゃない?ってつたえたんだよ」とかたっている[11]実際じっさい初期しょきのテイクでは、「Mother Mary comes to meははメアリーがぼくおとずれ)」ではなく、「Brother Malcolm comes to me(ブラザー・マルコムがぼくもとにやってくる)」とうたわれていた[12]

レコーディング

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「レット・イット・ビー」の原型げんけいは、アルバム『ザ・ビートルズ』のころより存在そんざいしており、1968ねん9がつ5にちおこなわれた「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」のセッションや[12]、9月19にちおこなわれた「ピッギーズ」のセッションで初期しょきバージョンが演奏えんそうされていた[13]前述ぜんじゅつのとおり、当時とうじは「Brother Malcolm comes to me(ブラザー・マルコムがぼくもとにやってくる)」とうたわれていた[12]。このうち9がつ5にち演奏えんそうが、2018ねん発売はつばいされた『ザ・ビートルズ (ホワイト・アルバム)〈スーパー・デラックス・エディション〉』に収録しゅうろくされた[12]

そのすうげつの1969ねん1がつ3にちトゥイッケナム映画えいが撮影さつえいしょほんさくのリハーサルがおこなわれ、この前日ぜんじつよりのち映画えいがレット・イット・ビー』となる映像えいぞう撮影さつえい開始かいしした。リハーサルでは、マッカートニーによるピアノのがたりが1テイクで録音ろくおんされ、1がつ8にちよりのメンバーが参加さんかした。なお、トゥイッケナム・スタジオでのリハーサルでは、リリースようのマルチトラック・レコーダーは使用しようされなかった。そのアップル・スタジオ場所ばしょうつして、1がつ23にちよりマルチトラック・レコーダーを使用しようしたレコーディングが開始かいしされた[14]

マスターには、1969ねん1がつ31にちのセッションでレコーディングされたテイクが採用さいようされた。同日どうじつのセッションでは、マッカートニーがブリュートナーせいピアノジョン・レノン6げんベース(1970ねん1がつ4にちのセッションで、ジョージ・マーティン要請ようせいによりマッカートニーがいたベースのパートにえられた[15][16])、ジョージ・ハリスンリンゴ・スター通常つうじょうどおりのエレクトリック・ギタードラム演奏えんそうし、ビリー・プレストンハモンドオルガン参加さんかした[17]

1969ねん1がつ31にち演奏えんそうは、公式こうしき作品さくひん使用しようされた2つのテイクのうちの1つとなった。テイク27-Aとされた最初さいしょのバージョンは、公式こうしき発売はつばいされたすべてのバージョンのベースとなり、テイク27-Bとされたもうひとつのバージョンは、同日どうじつにレコーディングされた「トゥ・オブ・アス」や「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」とともに、映画えいが『レット・イット・ビー』で使用しようされた。

映画えいが使用しようされたバージョンは、公式こうしき発売はつばいされたCD・レコード作品さくひんには収録しゅうろくとなっている。映画えいが『レット・イット・ビー』に収録しゅうろくされた演奏えんそうでは、最後さいごのヴァースの歌詞かし一部いちぶことなっており、音源おんげんされたバージョンでは「mother Mary comes to me ... there will be an answer」とうたわれているのにたいし、映画えいが使用しようされたバージョンでは「mother Mary comes to me ... there will be no sorrow」とうたわれている[18]

1969ねん4がつ30にちにハリスンは、1がつ31にちにレコーディングしたベストテイクにあたらしいギターソロオーバー・ダビング[19]、1970ねん1がつ4にちにもことなるソロをオーバー・ダビングした。前者ぜんしゃはシングル・バージョンに使用しようされ、後者こうしゃはアルバム・バージョンで使用しようされた。なお、一部いちぶのファンのあいだでは、ギターソロのみならず、オーバー・ダビングやミックスなどこまかなてんちがうことから、それぞれべつのベーシック・トラックが使用しようされたという誤解ごかいしょうじている[20]

リリース

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シングル・バージョン

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「レット・イット・ビー」は、イギリスで1970ねん3がつ6にちにBめんに「ユー・ノウ・マイ・ネーム」を収録しゅうろくしたシングルばんとして発売はつばいされた。プロデューサーとしてジョージ・マーティン名前なまえがクレジットされた。シングルばんのアートワークには、同年どうねん5がつ発売はつばいされたアルバムとおな写真しゃしん使用しようされ、1967ねん発売はつばいされたシングルばんストロベリー・フィールズ・フォーエバー / ペニー・レイン以来いらいとなるメンバーの写真しゃしんりのオリジナル・スリーヴで発売はつばいされた[注釈ちゅうしゃく 1]ぜんえいシングルチャートでは最高さいこう2獲得かくとくした[21]。アメリカでは3がつ11にち発売はつばいされ、3月21にちづけBillboard Hot 100はつ登場とうじょう6獲得かくとくしたのち[3]、4がつ11にちづけどうチャートでだい1獲得かくとくした[4]日本にっぽんでは、1970ねん3がつ25にちにBめんに「ユー・ノウ・マイ・ネーム」を収録しゅうろくしたシングルばん[注釈ちゅうしゃく 2]、1981ねん9がつ1にちに「ゲット・バック」とのりょうAめんシングル[注釈ちゅうしゃく 3]発売はつばいされた[22]

シングル・バージョンは、マッカートニーとマーティンの監修かんしゅうした、1970ねん1がつ4にちにオーバー・ダビングされたバッキング・ボーカルオーケストラふくまれている。なお、バッキング・ボーカルには、マッカートニーのつまであるリンダ・マッカートニー参加さんかしている[20][23]同日どうじつのセッションでは、ハリスンが2かいのギターソロのオーバー・ダビングをおこなっており、当初とうしょさきのオーバー・ダビング・セッションでレコーディングしたギターソロとわせて使用しようする予定よていであったが、完成かんせいバージョンでは1969ねん4がつ30にちにオーバー・ダビングしたソロのみが使用しようされ、1がつ4にちにオーバー・ダビングしたソロは、最後さいごのヴァースでわずかに使用しようされた。このシングル・バージョンにおいて、マーティンはオーケストラをひかえめにミックスしている[20]

シングル・バージョンは、1973ねん発売はつばいされたコンピレーション・アルバム『ザ・ビートルズ1967ねん〜1970ねん』でアルバムはつ収録しゅうろくとなり、のちに『ビートルズ バラード・ベスト20』、『20グレイテスト・ヒッツ』、『パスト・マスターズ Vol.2』、『ザ・ビートルズ1』にも収録しゅうろくされた。このほか、1972ねんソビエト連邦れんぽう発売はつばいされたはつのビートルズの作品さくひんとなったEP『Across The Universe』に、「アクロス・ザ・ユニバース」や「アイ・ミー・マイン」ととも収録しゅうろくされた。

アルバム『レット・イット・ビー』バージョン

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1970ねん3がつ26にちフィル・スペクターは、発表はっぴょうとなっていた『ゲット・バック』を発売はつばいにこぎけるために、全曲ぜんきょくのリミックスをほどこした[24]。アルバム・バージョンでは、1970ねん1がつ4にちにオーバー・ダビングしたギターソロが使用しようされ、バッキング・ボーカルが一部いちぶカットされ、スターのハイハットにディレイがかけられたほか、オーケストラが強調きょうちょうされた[25]

アルバム『レット・イット・ビー』ではほんさくまえに「ディグ・イット」が収録しゅうろくされており、「ディグ・イット」の最後さいごにレノンがグレイシー・フィールズ英語えいごばん真似まねファルセットで「That was 'Can You Dig It?' by Georgie Wood, and now we'd like to do 'Hark, the Angels Come.'(ジョージ・ウッドの「キャン・ユー・ディグ・イット?」でした。つぎは『ほら、天使てんしがやってきた』というきょくをやります。)」とげたあと、間髪かんぱつれずにほんさくうつ構成こうせいになっている。

なお、フィル・スペクターのリプロデュースまえまで、アルバム『ゲット・バック』のプロデュースをがけていたグリン・ジョンズによるミックスはながらく発表はっぴょう[26][27]のままとなっていたが、2021ねん発売はつばいされた『レット・イット・ビー スペシャル・エディション〈スーパー・デラックス〉』に収録しゅうろくされた[28]

『ザ・ビートルズ・アンソロジー3』バージョン

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1996ねん発売はつばいされた『ザ・ビートルズ・アンソロジー3』には、1969ねん1がつ25にちのセッションでレコーディングされたテイク1が収録しゅうろくされた[29]。テイク1のレコーディング時点じてんで、マッカートニーが最後さいごのヴァースを完成かんせいさせていなかったため、1番目ばんめのヴァースがかえされる。『ザ・ビートルズ・アンソロジー3』バージョンでは、1969ねん1がつ31にちのセッションでのレノンとマッカートニーの会話かいわ収録しゅうろくされている[30]

  • レノン: Are we supposed to giggle in the solo?(ソロのときにニコニコしていたほうい?)
  • マッカートニー: Yeah.(そうだね)
  • レノン: OK.
  • マッカートニー: This'll - this is gonna knock you out, boy.(これでまりだ)

演奏えんそうわったのち、1969ねん1がつ31にちにレコーディングされたべつのテイクから、レノンの「I think that was rather grand. I'd take one home with me. OK let's track it. (Gasps) You bounder, you cheat!(かなりかったとおもう。うしろおんかさねようか、いや誤魔化ごまかしはダメだ)」というかたりが編集へんしゅうくわえられている[30]。このレノンの言葉ことばは、当時とうじおこなわれていたゲット・バック・セッションの「オーバー・ダビングは一切いっさいおこなわない」という当初とうしょのコンセプトにもとづいたもの。

『レット・イット・ビー...ネイキッド』バージョン

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2003ねん11月17にちに『レット・イット・ビー...ネイキッド』が発売はつばいされた。『レット・イット・ビー...ネイキッド』バージョンは、1969ねん1がつ31にちにレコーディングされたテイク27-Aとテイク27-Bにくわえ、映画えいがでも確認かくにんできるギターソロが編集へんしゅうつなわされて制作せいさくされた[31]

このバージョンでは、スターのハイハットきざむシンバルの残響ざんきょうふくまれていない[32]

評価ひょうか

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NMEのデレク・ジョンソンは、シングルばんのレビューでほんさく宗教しゅうきょうてき歌詞かしとマッカートニーの演奏えんそう称賛しょうさんした[33]。『ハイ・フィデリティ英語えいごばんのジョン・ガブリーは、歌詞かしについて「政治せいじてき危険きけん」とする一方いっぽうで、「マッカートニーの音楽おんがくてき最高さいこうおこない」とひょうした[34]

オールミュージック』のリッチー・アンターバーガー英語えいごばんは、「最高さいこう歌詞かしがつけられたゴスペル」とひょうしている[2]音楽おんがく評論ひょうろんイアン・マクドナルド英語えいごばんは「ひとがりの高揚こうようかんをもたらす、芸術げいじゅつてきおもみに比例ひれいしない人気にんき獲得かくとくしたきょく」とひょうしている[35]

レノンは、1980ねんの『プレイボーイのインタビューで「ポールのきょくサイモン&ガーファンクルの『明日あしたけるはし』に影響えいきょうされていたんだとおも[注釈ちゅうしゃく 4]ぼくはなにもしてないんだけど。ポールがなにおもって『レット・イット・ビー』をいたのかさっぱりわからない」とかたっている[37]

2006ねんに『モジョ発表はっぴょうした「The 101 Greatest Beatles Songs」で50[38] 、2010ねんに『ローリング・ストーン発表はっぴょうした同様どうようのリストで8[39][40]、「ローリング・ストーンのえらぶオールタイム・グレイテスト・ソング500」で20にランクインした[41]

クレジット

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出典しゅってん特記とっきのぞく)[42]

ビートルズ
外部がいぶミュージシャン

チャート成績せいせき(ビートルズばん

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週間しゅうかんチャート

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チャート (1970ねん) 最高さいこう
オーストラリア (Kent Music Report)[43] 1
オーストリア (Ö3 Austria Top 40)[44] 1
ベルギー (Ultratop 50 Wallonia)[45] 2
ベルギー (Ultratop 50 Flanders)[46] 3
Canada Top Singles (RPM)[47] 1
オランダ (Single Top 100)[48] 1
アイルランド (IRMA)[49]
3
日本にっぽん (オリコン)[22] 6
ニュージーランド (Listener)[50] 1
ノルウェー (VG-lista)[51] 1
スイス (Schweizer Hitparade)[52] 1
UK シングルス (Official Charts Company)[21] 2
US Billboard Hot 100[4] 1
US Adult Contemporary (Billboard)[53] 1
西にしドイツ (Musikmarkt)[54] 2
チャート (1981ねん) 最高さいこう
50
チャート (2010ねん) 最高さいこう
フィンランド (Suomen virallinen lista)[55] 20
スペイン (PROMUSICAE)[56] 39
UK シングルス (Official Charts Company)[57] 38
チャート (2013ねん) 最高さいこう
フランス (SNEP)[58] 96
日本にっぽん (Billboard Japan Hot 100)[59] 90
チャート (2016ねん) 最高さいこう
スウェーデン (Sverigetopplistan)[60] 39
チャート (2020ねん) 最高さいこう
US LyricFind Global (Billboard)[61] 12

年間ねんかんチャート

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チャート (1970ねん) 順位じゅんい
カナダ トップシングルス (RPM)[62] 3
オランダ (Single Top 100)[63] 25
US Billboard Hot 100 9

オールタイム・チャート

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チャート (1958ねん - 2018ねん) 順位じゅんい
US Billboard Hot 100[64] 425

認定にんてい(ビートルズばん

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くに/地域ちいき 認定にんてい 認定にんてい/売上うりあげすう
イタリア (FIMI)[65] Gold 25,000double-dagger
イギリス (BPI)[66] Gold 500,000double-dagger
アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく (RIAA)[67] 2× Platinum 2,000,000^

^ 認定にんていのみにもとづく出荷しゅっか枚数まいすう
double-dagger 認定にんていのみにもとづく売上うりあげすう再生さいせい回数かいすう

ライブでの演奏えんそう

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1970ねん3がつ1にち放送ほうそうされた『エド・サリヴァン・ショー』で、ビートルズによるスタジオ・ライブの映像えいぞう放送ほうそうされた。

マッカートニーは1979ねんウイングスのツアーで演奏えんそうして以降いこう、ソロコンサートでこのきょく演奏えんそうつづけており、現在げんざいではマッカートニーのライブの定番ていばんきょくとなっている。以下いか特筆とくひつする公演こうえん以下いかのようなものがある。

カバー・バージョン

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フェリー・エイドによるカバー

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「レット・イット・ビー」
フェリー・エイドシングル
リリース
規格きかく
録音ろくおん 1969ねん1がつ31にち、1987ねん3がつ15にち - 17にち
ジャンル ポップ
時間じかん
レーベル コロムビア・レコード
作詞さくし作曲さっきょく レノン=マッカートニー
プロデュース ストック・エイトキン・ウォーターマン
チャート最高さいこう順位じゅんい
後述こうじゅつ参照さんしょう
テンプレートを表示ひょうじ

1987ねんきたヘラルド・オブ・フリー・エンタープライズごう転覆てんぷく事故じこによる被害ひがい救済きゅうさい目的もくてき結成けっせいされたプロジェクト、フェリー・エイドによるカバー・バージョンが発表はっぴょうされた。どうプロジェクトにはマッカートニーも参加さんかしているが、マッカートニーのボーカルはオリジナル音源おんげん流用りゅうようされた[75]

フェリー・エイドによるカバー・バージョンは、1987ねん3がつ23にちにチャリティー・シングルとして発売はつばいされ、ぜんえいシングルチャートで3しゅう連続れんぞくだい1獲得かくとく[76]、ヨーロッパのシングルチャートでもトップ10りをたした。

収録しゅうろくきょく

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7インチシングル
ぜん作詞さくし作曲さっきょく: レノン=マッカートニー
#タイトル作詞さくし作曲さっきょく編曲へんきょく時間じかん
1.「レット・イット・ビー」(Let It Be)レノン=マッカートニーレノン=マッカートニー
2.「レット・イット・ビー (ザ・ゴスペル・ジャム・ミックス)」(Let It Be (The Gospel Jam Mix))レノン=マッカートニーレノン=マッカートニー
合計ごうけい時間じかん:
12インチシングル
ぜん作詞さくし作曲さっきょく: レノン=マッカートニー
#タイトル作詞さくし作曲さっきょく編曲へんきょく時間じかん
1.「レット・イット・ビー」(Let It Be)レノン=マッカートニーレノン=マッカートニー
2.「レット・イット・ビー (メガ・メッセージ・ミックス)」(Let It Be (The Gospel Jam Mix))レノン=マッカートニーレノン=マッカートニー
合計ごうけい時間じかん:

チャート成績せいせき(フェリー・エイドばん

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チャート (1987ねん) 最高さいこう
オーストリア (Ö3 Austria Top 40)[77] 4
ベルギー (Ultratop 50 Flanders)[78] 3
オランダ (Dutch Top 40)[79] 3
オランダ (Single Top 100)[80] 4
フランス (SNEP)[81] 8
ドイツ (GfK Entertainment charts)[82] 3
アイルランド (IRMA)[49]
2
ニュージーランド (Recorded Music NZ)[83]
4
ノルウェー (VG-lista)[84] 1
スウェーデン (Sverigetopplistan)[85] 9
スイス (Schweizer Hitparade)[86] 1
UK シングルス (Official Charts Company)[76] 1

そののアーティスト

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関連かんれん項目こうもく

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脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ 当時とうじのイギリスのシングルは、共通きょうつうのレコードぶくろれられて販売はんばいされていた。
  2. ^ マスター・テープ到着とうちゃくまえ発売はつばいしたため、ジャケットにステレオ表記ひょうきがあるにもかかわらず、モノラル・ミックスで発売はつばいされた(のちにジャケットのステレオ表記ひょうき削除さくじょされた)。ただし、モノラル・ミックスは公式こうしきにはつくられておらず、このシングルに収録しゅうろくされている音源おんげんは、ステレオ・ミックスをそのままモノラルしたものである。
  3. ^ 「レット・イット・ビー」と「ゲット・バック」は、1981ねん公開こうかい角川かどかわ映画えいが悪霊あくりょうとう』で挿入歌そうにゅうかとして使用しようされた。
  4. ^ 明日あしたけるはし」のレコーディングが開始かいしされたのは1969ねん8がつ[36]

出典しゅってん

[編集へんしゅう]
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参考さんこう文献ぶんけん

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外部がいぶリンク

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先代せんだい
Billboard Hot 100 だい1
1970ねん4がつ11にち - 4がつ18にち(2しゅう
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