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オール・マイ・ラヴィング

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ビートルズ > 作品さくひんリスト > オール・マイ・ラヴィング
ビートルズ > 曲名きょくめいリスト > オール・マイ・ラヴィング
「オール・マイ・ラヴィング」
ビートルズ の シングル
初出しょしゅつアルバム『ウィズ・ザ・ビートルズ』
B面めん
リリース
録音ろくおん
ジャンル ポップ・ロック[1][2]
時間じかん
レーベル
作詞さくし・作曲さっきょく レノン＝マッカートニー
プロデュース ジョージ・マーティン
チャート最高さいこう順位じゅんい
後述こうじゅつを参照さんしょう
ビートルズ シングル 日本にっぽん 年表ねんぴょう
  • オール・マイ・ラヴィング
  • （1964年ねん）
『ウィズ・ザ・ビートルズ』 収録しゅうろく曲きょく
オール・アイヴ・ゴット・トゥ・ドゥ
（A-2） 		オール・マイ・ラヴィング
（A-3） 		ドント・バザー・ミー
（A-4）
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「オール・マイ・ラヴィング」（All My Loving）は、ビートルズの楽曲がっきょくである。1963年ねん11月22日にちに発売はつばいされた2作さく目めのイギリス盤ばん公式こうしきオリジナル・アルバム『ウィズ・ザ・ビートルズ』のA面めん3曲きょく目めに収録しゅうろくされた。ポール・マッカートニーによって作曲さっきょくされた楽曲がっきょく[3]で、クレジットはレノン＝マッカートニー名義めいぎとなっている。イギリスやアメリカではシングル・カットされていないものの、多数たすうのラジオ番組ばんぐみで放送ほうそうされた。カナダや日本にっぽんではシングル盤ばん[注釈ちゅうしゃく 1]が発売はつばいされており、カナダ盤ばんは同国どうこくのチャートで1位いを獲得かくとくしたのちに[4]、アメリカに輸入ゆにゅうされて1964年ねん4月がつに発表はっぴょうされたBillboard Hot 100で最高さいこう位い45位いを記録きろくした[5][6]。

背景はいけい・曲きょくの構成こうせい

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「オール・マイ・ラヴィング」の歌詞かしは、ロイ・オービソンとまわったツアーのバスの中なかで書かかれたもので、メロディは会場かいじょう到着とうちゃく後ごに舞台裏ぶたいうらにあったピアノを使用しようして書かかれた[7][3]。このことについてマッカートニーは、「歌詞かしを曲きょくよりも先さきに書かいたのは、この曲きょくが初はじめてだった」と語かたっている[3]。

歌詞かしは、「P.S.アイ・ラヴ・ユー」と同様どうように手紙てがみの体裁ていさいをとっている[8]。マッカートニーは、もともと本ほん作さくをカントリー&ウエスタンとしており、ジョージ・ハリスンはグレッチ・カントリー・ジェントルマンを使つかい、ナッシュビル・サウンド様式ようしきのギターソロを加くわえている[3][8]。ジョン・レノンはリッケンバッカー・325を使用しようし3連れん符ふを刻きざみ（オルタネイトピッキング）[8]、マッカートニーは、ヘフナー・500-1を使つかい、ウォーキング・ベースを演奏えんそうしている[9]。

作家さっかのスペンサー・リーは、本ほん作さくはザ・デイヴ・ブルーベック・カルテットの「Kathy's Waltz」からインスピレーションを得えて書かいた曲きょくと推測すいそくしている[10]。

レコーディング

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「オール・マイ・ラヴィング」のレコーディングは、1963年ねん7月がつ30日にちにEMIレコーディング・スタジオのスタジオ2で行おこなわれた。11テイク録音ろくおんしたのち、3回かいにわたってオーバー・ダビングが施ほどこされた[11]。アルバムにはテイク11とオーバー・ダビングが施ほどこされたテイク14を組くみ合あわせた音源おんげんが収録しゅうろくされた[11]。同年どうねん8月がつ21日にちにモノラル・ミックスが作成さくせいされ[11]、10月29日にちにステレオ・ミックスが作成さくせいされた[12]。

1965年ねんにドイツとオランダで発売はつばいされた『ザ・ビートルズ/グレイテスト・ヒッツ』と『ウィズ・ザ・ビートルズ』には、歌うたいだし前まえのハイハットのカウントが収録しゅうろくされている[13]。このバージョンは、イギリスで1980年ねんに発売はつばいされた『リヴァプールより愛あいを込こめて ザ・ビートルズ・ボックス』にも収録しゅうろくされた[14]。

リリースと演奏えんそう披露ひろうなど

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「オール・マイ・ラヴィング」は、イギリスでは1963年ねん11月22日にちにパーロフォンから発売はつばいされた2作さく目めのイギリス盤ばん公式こうしきオリジナル・アルバム『ウィズ・ザ・ビートルズ』のA面めん3曲きょく目めに収録しゅうろくされ[15]、アメリカでは1964年ねん1月がつ20日はつかにキャピトル・レコードから発売はつばいされたアルバム『ミート・ザ・ビートルズ』のA面めん6曲きょく目めに収録しゅうろくされた[15]。イギリスやアメリカではシングル・カットされていないが、イギリスでは1964年ねん2月がつ7日にちに発売はつばいされた同名どうめいのEPにタイトル曲きょくとして収録しゅうろくされ[15]、アメリカでは1964年ねん5月がつ11日にちに発売はつばいされたEP『Four By The Beatles』に収録しゅうろくされた。また、カナダや日本にっぽんではシングル盤ばんが発売はつばいされ、カナダ盤ばんのB面めんには「ジス・ボーイ」、日本にっぽん盤ばんのB面めんには「ラヴ・ミー・ドゥ」が収録しゅうろくされた。

この曲きょくはアメリカ進出しんしゅつ時じに出演しゅつえんしたテレビ番組ばんぐみ『エド・サリヴァン・ショー』（1964年ねん2月がつ9日にち放送ほうそう回かい）で演奏えんそうされた[16]。1995年ねんに発売はつばいされた『ザ・ビートルズ・アンソロジー1』には、当時とうじの演奏えんそうが収録しゅうろくされている[17]。また、BBCラジオ用ように1963年ねん12月17日にちと18日にち[18]、1964年ねん2月がつ28日にちに演奏えんそうが録音ろくおんされており[19]、1964年ねん2月がつ28日にちの演奏えんそうが1994年ねんに発売はつばいされた『ザ・ビートルズ・ライヴ!! アット・ザ・BBC』に収録しゅうろくされた[19][20]。1977年ねんに発売はつばいされたライブ・アルバム『ザ・ビートルズ・スーパー・ライヴ!』には、1964年ねん8月がつ23日にちのハリウッド・ボウル公演こうえんでのライブ音源おんげんが収録しゅうろくされた[21][22]。ライブ演奏えんそう時じは、最後さいごのヴァースでハリスンがメインのメロディを歌うたい、マッカートニーがディスカントを歌うたっている[23][24][注釈ちゅうしゃく 2]。マッカートニーは、ビートルズ解散かいさん後ごのソロ・ライブでも本ほん作さくを演奏えんそうしている[21]。

ビートルズ主演しゅえんの映画えいが作品さくひんでは2度ど使用しようされており、1964年ねんに公開こうかいの『ハード・デイズ・ナイト』のナイトクラブの場面ばめんで使用しようされたのち、1967年ねんに公開こうかいの『マジカル・ミステリー・ツアー』でインストゥルメンタル・バージョンが使用しようされた。

レノンが1980年ねん12月8日にち、ダコタ・ハウス前まえでマーク・チャップマンに銃撃じゅうげきされ、23時じ過すぎに搬送はんそう先さきの病院びょういんで死亡しぼうした際さい、タンノイ製せいのスピーカーから流ながれていたのはこの曲きょくだったと伝つたえられている[25]。

評価ひょうか

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「オール・マイ・ラヴィング」は、多おおくの批評ひひょう家かから肯定こうてい的てきな評価ひょうかを得えており、音楽おんがく評論ひょうろん家かのイアン・マクドナルド（英語えいご版ばん）は「60年代ねんだいの初頭しょとうのブリットポップの無垢むくさは、この曲きょくの感銘かんめい的てきなシンプルさで見事みごとに醸かもし出だされている」と評ひょうしており[8]、『オールミュージック』のリッチー・アンターバーガー（英語えいご版ばん）は「1964年ねん以前いぜんに発売はつばいされたビートルズのLPにしか収録しゅうろくされていない楽曲がっきょくで最もっとも優すぐれている」「アメリカでシングル・カットしていれば大だいヒットしていただろう」と評ひょうしている[26]。デジ・セルナは、本ほん作さくにおけるハリスンのチェット・アトキンスを思おもわせるギターソロと、レノンのオルタネイトピッキングを称賛しょうさんしている[21]。

また、レノンも本ほん作さくを絶賛ぜっさんしており、1980年ねんの『プレイボーイ』誌しのインタビューで「これは残念ざんねんなことにポールの曲きょくだよ。（笑）／原稿げんこうにここで「笑わらい」と入いれといてくれよ。くやしいほどいい曲きょくさ。（歌うたい出だす）バックで思おもい入いれたっぷりのギターを弾ひいているのがぼく」と語かたっている[27][28]。

1964年ねん、第だい9回かいアイヴァー・ノヴェロ賞しょうのアウトスタンディング・ソング賞しょうにノミネート[29]。2010年ねんに『ローリング・ストーン』誌しが発表はっぴょうした「The Beatles' 100 Greatest Songs」では第だい44位い[30]、2015年ねんに『NME Japan』が発表はっぴょうした「NMEが選えらぶ、ビートルズ究極きゅうきょくの名曲めいきょくベスト50」では第だい35位い[31]にランクインした。

クレジット

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※出典しゅってん[8]

ビートルズ
スタッフ

チャート成績せいせき

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チャート (1963年ねん - 1964年ねん) 最高さいこう位い
オーストラリア (Kent Music Report)[32] 1
ベルギー (Ultratop 50 Flanders)[33] 16
ベルギー (Ultratop 50 Wallonia)[34] 20
カナダ (CHUM)[4] 1
デンマーク (Salgshitlisterne Top 20)[35] 3
フィンランド (The Official Finnish Charts)[36] 1
オランダ (Single Top 100)[37] 2
ニュージーランド (Lever Hit Parade)[38] 6
ノルウェー (VG-lista)[39] 2
スウェーデン (Kvällstoppen Chart)[40] 1
スウェーデン (Tio i Topp)[41] 1
US Billboard Hot 100[42] 45
US Cash Box Top 100[43] 31
西にしドイツ (Media Control Singles Chart)[44] 32

カバー・バージョン

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1967年ねん初頭しょとうに、オランダ系けいオーストラリア人じんのジョニー・ヤング（英語えいご版ばん）によるカバー・バージョンが発表はっぴょうされた。このカバー・バージョンは、オーストラリアのGo-Setチャートで最高さいこう位い4位い[45]、ケント・ミュージック・レポート誌しで最高さいこう位い9位い[32]を記録きろく。

1992年ねん、スペイン出身しゅっしんのバンド、ロス・マノロスが、1992年ねんバルセロナオリンピックの閉会へいかい式しきで本ほん作さくを演奏えんそう[46]。

2003年ねん、エイミー・ワインハウスがBBC Threeで本ほん作さくを演奏えんそう[47]。

日本にっぽんでは高木たかぎブー[48]、山崎やまざきまさよし[49]、つんく♂[50]らによってカバーされた。

脚注きゃくちゅう

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[脚注きゃくちゅうの使つかい方かた]

注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ カナダ盤ばんのB面めんには「ジス・ボーイ」、日本にっぽん盤ばんのB面めんには「ラヴ・ミー・ドゥ」が収録しゅうろくされた。
  2. ^ スタジオ音源おんげんでは、マッカートニーのダブル・ボーカルとなっている[24]。

出典しゅってん

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  1. ^ Erlewine, Stephen Thomas. “With the Beatles - The Beatles | Songs, Reviews, Credits”. 2021年ねん6月がつ10日とおか閲覧えつらん。
  2. ^ Pollack, Alan W.. “Notes on "All My Loving"”. icce.rug.nl. 2021年ねん6月がつ10日とおか閲覧えつらん。
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  6. ^ Wallgren 1982, p. 23.
  7. ^ Harry 2000, pp. 25–26.
  8. ^ a b c d e MacDonald 2005, p. 94.
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  11. ^ a b c Lewisohn 1988, p. 34.
  12. ^ Lewisohn 1988, p. 37.
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  15. ^ a b c Lewisohn 1988, pp. 200–201.
  16. ^ Harry 2000, p. 1043.
  17. ^ Lewisohn 1995, pp. 32–33.
  18. ^ Winn 2008, pp. 102–103.
  19. ^ a b Winn 2008, p. 158.
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  38. ^ Flavour of New Zealand, 30 April 1964
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  40. ^ “Swedish Charts 1962-March 1966/Kvällstoppen – Listresultaten vecka för vecka > Mars 1964” (Swedish). hitsallertijden.nl. 2020年ねん8月がつ23日にち閲覧えつらん。
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  42. ^ “The Hot 100 Chart”. Billboard (1964年ねん4月がつ25日にち). 2020年ねん10月がつ12日にち閲覧えつらん。
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  47. ^ “Amy Winehouse covering 'All My Loving' by The Beatles”. Far Out Magazine (2019年ねん7月がつ12日にち). 2022年ねん9月がつ8日にち閲覧えつらん。
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  49. ^ “奥田おくだ民生たみお、布袋ほてい寅泰ともやす、フジファブらのビートルズ・カバーを収録しゅうろくしたコンピが11月に発売はつばい”. rockin'on.com. ロッキング・オン (2013年ねん10月がつ24日にち). 2020年ねん8月がつ23日にち閲覧えつらん。
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参考さんこう文献ぶんけん

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外部がいぶリンク

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UK盤ばん・US盤ばん共通きょうつう
1963年ねん
1964年ねん
1965年ねん
1966年ねん
1967年ねん
1968年ねん
1969年ねん
1970年ねん
1978年ねん
1982年ねん
1995年ねん
1996年ねん
2023年ねん
UK盤ばん
（パーロフォン /
アップル）
1962年ねん
1963年ねん
1964年ねん
1976年ねん
US盤ばん
（ヴィージェイ /
スワン /
トリー /
キャピトル /
アップル）
1963年ねん
1964年ねん
1965年ねん
1966年ねん
1970年ねん
1976年ねん
その他た
（オデオン /
パーロフォン /
アップル）
1963年ねん
1964年ねん
1965年ねん
1966年ねん
1968年ねん
1969年ねん
1970年ねん
1972年ねん
1978年ねん
1981年ねん
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