2009年ねんの台風たいふう

2009年ねんの台風たいふう

軌跡きせきの地図ちず
最初さいしょの台風たいふう発生はっせい	5月1日にち
最後さいごの台風たいふう消滅しょうめつ	12月4日にち
最もっとも強つよかった 台風たいふう	台風たいふう22号ごう – 905 hPa, 115 kt (10分間ふんかん平均へいきん)
熱帯ねったい低てい気圧きあつの総数そうすう	41
台風たいふうの総数そうすう	22
総そう死亡しぼう者しゃ数すう	2,242
総そう被害ひがい額がく	10.47 億おくドル (2009 USD)
年別ねんべつ台風たいふう 2007, 2008, 2009, 2010, 2011

2009年ねんの台風たいふう（2009ねんのたいふう、太平洋たいへいよう北西ほくせい部ぶで発生はっせいした熱帯ねったい低てい気圧きあつ）のデータ。台風たいふうの発生はっせい数すうは22個こで、うち7個こが日本にっぽんに接近せっきんしたが、上陸じょうりくしたのは18号ごうのみだった。

前年ぜんねんの2008年ねんは日本にっぽんに上陸じょうりくした台風たいふうが1個いっこもなく、この年としにも1個いっこしか上陸じょうりくしなかったため、この2年間ねんかんはほとんど台風たいふうが日本にっぽんに上陸じょうりくしなかった珍めずらしい期間きかんとなった。さらに、この年としは沖縄おきなわや奄美あまみなど、南西諸島なんせいしょとうへの台風たいふうの接近せっきんが少すくなかったことも特徴とくちょうであった。

この年としから気象庁きしょうちょうが発表はっぴょうを開始かいしした、「5日にち先さきまでの台風たいふう進路しんろ予報よほう」の精度せいどは、当初とうしょの想定そうていとほとんど同どう程度ていどであった。

台風たいふうの日本にっぽん接近せっきん数すう

台風たいふうの年間ねんかん日本にっぽん接近せっきん数すう（上陸じょうりく数すうを含ふくむ）

接近せっきん数すうが多おおい年とし			接近せっきん数すうが少すくない年とし
順位じゅんい	年とし	接近せっきん数すう	順位じゅんい	年とし	接近せっきん数すう
1	2004年ねん 1966年ねん 1960年ねん	19	1	1973年ねん	4
4	2012年ねん	17	2	1995年ねん	5
5	2018年ねん 1955年ねん	16	3	1977年ねん	6
7	2019年ねん 2000年ねん 1997年ねん 1994年ねん 1965年ねん 1961年ねん 1958年ねん	15	4	2020年ねん 2010年ねん 1983年ねん 1979年ねん	7
			8	2017年ねん 2009年ねん 1998年ねん 1969年ねん 1964年ねん 1951年ねん	8

台風たいふうの日本にっぽん上陸じょうりく数すう

台風たいふうの年間ねんかん日本にっぽん上陸じょうりく数すう

上陸じょうりく数すうが多おおい年とし			上陸じょうりく数すうが少すくない年とし
順位じゅんい	年とし	上陸じょうりく数すう	順位じゅんい	年とし	上陸じょうりく数すう
1	2004年ねん	10	1	2020年ねん 2008年ねん 2000年ねん 1986年ねん 1984年ねん	0
2	2016年ねん 1993年ねん 1990年ねん	6	6	2023年ねん 2009年ねん 1995年ねん 1987年ねん 1980年ねん 1977年ねん 1973年ねん 1957年ねん	1
5	2019年ねん 2018年ねん 1989年ねん 1966年ねん 1965年ねん 1962年ねん 1954年ねん	5

月別つきべつの台風たいふう発生はっせい数すう

1月がつ	2月がつ	3月がつ	4月がつ	5月	6月がつ	7月がつ	8月がつ	9月	10月	11月	12月	年間ねんかん
				2	2	2	5	7	3	1		22

各かく熱帯ねったい低てい気圧きあつの活動かつどう時期じき

「台風たいふう」に分類ぶんるいされている熱帯ねったい低てい気圧きあつ

台風たいふう1号ごう（クジラ）

200901・01W・ダンテ

タイフーン (JMA)
カテゴリー4 タイフーン (SSHWS)
発生はっせい期間きかん	5月3日にち – 5月がつ7日にち
ピーク時じの強つよさ	90 kt (10分間ふんかん平均へいきん)  940 hPa

5月3日にちにフィリピンの東ひがしで発生はっせいし、アジア名めい「クジラ（Kujira）」と命名めいめいされた。フィリピン大気たいき地球ちきゅう物理ぶつり天文てんもん局きょく（PAGASA）はこの台風たいふうについて、フィリピン名めい「ダンテ（Dante）」と命名めいめいしている。台風たいふうはフィリピンから遠とおざかるように北東ほくとうに進すすみ、その間あいだに勢力せいりょくを強つよめた。5月7日にちには小笠原諸島おがさわらしょとうに接近せっきんし、熱帯ねったい低てい気圧きあつに変かわった後のちも北きた太平洋たいへいよう上じょうを北東ほくとうに進すすみ続つづけた。この台風たいふうにより、ビコル半島はんとうの地域ちいきが集中しゅうちゅう豪雨ごううに襲おそわれ、29人にんが死亡しぼうし、1人ひとりが行方ゆくえ不明ふめいとなった。

台風たいふう2号ごう（チャンホン）

200902・02W・エモン

タイフーン (JMA)
カテゴリー2 タイフーン (SSHWS)
発生はっせい期間きかん	5月3日にち – 5月がつ9日にち
ピーク時じの強つよさ	65 kt (10分間ふんかん平均へいきん)  975 hPa

先さきの台風たいふう1号ごうが発生はっせいした同日どうじつに南シナ海みなみしなかいで発生はっせいし、アジア名めい「チャンホン（Chan-hom）」と命名めいめいされた。フィリピン大気たいき地球ちきゅう物理ぶつり天文てんもん局きょく（PAGASA）はこの台風たいふうについて、フィリピン名めい「エモン（Emong）」と命名めいめいしている。台風たいふうは東方とうほうに進すすみながら発達はったつし、暴風ぼうふう域いきを伴ともなった。7日にちにはルソン島るそんとうの北部ほくぶに上陸じょうりく。各地かくちに大おおきな被害ひがいをもたらし、また多数たすうの死傷ししょう者しゃを出だした。

台風たいふう3号ごう（リンファ）

200903・03W

シビア・トロピカル・ストーム (JMA)
カテゴリー1 タイフーン (SSHWS)
発生はっせい期間きかん	6月18日にち – 6月がつ22日にち
ピーク時じの強つよさ	60 kt (10分間ふんかん平均へいきん)  975 hPa

座礁ざしょうした石油せきゆタンカー

6月18日にちに南シナ海みなみしなかいで発生はっせいし、アジア名めい「リンファ（Linfa）」と命名めいめいされた。台風たいふうは北上ほくじょうして台湾たいわん海峡かいきょう付近ふきんを通とおり、中国ちゅうごく東部とうぶにかなり接近せっきんした。この台風たいふうによりフィリピンや台湾たいわん、中国ちゅうごくなどに影響えいきょうが及およぼされ、死者ししゃや行方ゆくえ不明ふめい者しゃが出でた。

台風たいふう4号ごう（ナンカー）

200904・04W・フェリア

トロピカル・ストーム (JMA)
トロピカル・ストーム (SSHWS)
発生はっせい期間きかん	6月23日にち – 6月がつ26日にち
ピーク時じの強つよさ	40 kt (10分間ふんかん平均へいきん)  990 hPa

6月23日にちにフィリピンの東ひがしで発生はっせいし、アジア名めい「ナンカー（Nangka）」と命名めいめいされた。また、フィリピン大気たいき地球ちきゅう物理ぶつり天文てんもん局きょく（PAGASA）はこの台風たいふうについて、フィリピン名めい「フェリア（Feria）」と命名めいめいしている。台風たいふうはフィリピン中部ちゅうぶを横断おうだん後ご、南シナ海みなみしなかいを北上ほくじょうした。台風たいふうの勢力せいりょくそのものはそれほど強つよくはなかったものの、台風たいふうの影響えいきょうを受うけたフィリピンでは記録きろく的てきな雷雨らいうに見舞みまわれ、一部いちぶでは竜巻たつまきなどが起おきた。

台風たいふう5号ごう（ソウデロア）

200905・05W・ゴリオ

トロピカル・ストーム (JMA)
トロピカル・ストーム (SSHWS)
発生はっせい期間きかん	7月がつ11日にち – 7月がつ12日にち
ピーク時じの強つよさ	35 kt (10分間ふんかん平均へいきん)  992 hPa

7月がつ11日にちに南シナ海みなみしなかい北部ほくぶで発生はっせいし、アジア名めい「ソウデロア（Soudelor）」と命名めいめいされた。また、フィリピン大気たいき地球ちきゅう物理ぶつり天文てんもん局きょくはこの台風たいふうについて、フィリピン名めい「ゴリオ（Gorio）」と命名めいめいした。海南かいなん島とうや雷いかつち州しゅう半島はんとうなどに接近せっきん後ご、ベトナム付近ふきんに上陸じょうりくした。この台風たいふうは、勢力せいりょくはあまり強つよくなかったものの、フィリピンや中国ちゅうごく、ベトナムなどに、洪水こうずいによる深刻しんこくな浸水しんすい被害ひがいを引ひき起おこした。

台風たいふう6号ごう（モラヴェ）

200906・07W・イサン

タイフーン (JMA)
カテゴリー1 タイフーン (SSHWS)
発生はっせい期間きかん	7月がつ16日にち – 7月がつ19日にち
ピーク時じの強つよさ	65 kt (10分間ふんかん平均へいきん)  975 hPa

7月がつ16日にちにフィリピンの東ひがしで発生はっせいし、アジア名めい「モラヴェ（Molave）」と命名めいめいされた。また、フィリピン大気たいき地球ちきゅう物理ぶつり天文てんもん局きょくはこの台風たいふうについて、フィリピン名めい「イサン（Isang）」と命名めいめいした。台風たいふうはフィリピンのルソン島るそんとうなどに接近せっきんしてバシー海峡かいきょうを通過つうか後ご、香港ほんこん付近ふきんから中国ちゅうごく大陸たいりくに上陸じょうりくした。

台風たいふう7号ごう（コーニー）

200907・08W・ジョリナ

トロピカル・ストーム (JMA)
トロピカル・ストーム (SSHWS)
発生はっせい期間きかん	8月がつ3日にち – 8月がつ6日にち
ピーク時じの強つよさ	35 kt (10分間ふんかん平均へいきん)  988 hPa

8月がつ3日にちに南シナ海みなみしなかい北部ほくぶで発生はっせいし、アジア名めい「コーニー（Goni）」と命名めいめいされた。また、フィリピン大気たいき地球ちきゅう物理ぶつり天文てんもん局きょくはこの台風たいふうについて、フィリピン名めい「ジョリナ（Jolina）」と命名めいめいした。それほど勢力せいりょくの強つよい台風たいふうではなかったが、台風たいふうおよび熱帯ねったい低てい気圧きあつの影響えいきょうを受うけた中国ちゅうごくやフィリピンなどでは、死者ししゃが出でている。

事後じご解析かいせきにより、この台風たいふうの発生はっせい日び時じが8月がつ3日にち21時じで、台風たいふう8号ごうの発生はっせい日び時じが8月がつ3日にち9時じであったことが判明はんめいしたため、台風たいふう8号ごうの方ほうが先さきに発生はっせいしていたことになり、台風たいふう番号ばんごうと発生はっせい日時にちじの逆転ぎゃくてん現象げんしょうが3年ねんぶりに発生はっせいした。

台風たいふう8号ごう（モーラコット）

200908・09W・キコ

タイフーン (JMA)
カテゴリー1 タイフーン (SSHWS)
発生はっせい期間きかん	8月がつ3日にち – 8月がつ10日とおか
ピーク時じの強つよさ	75 kt (10分間ふんかん平均へいきん)  945 hPa

詳細しょうさいは「平成へいせい21年ねん台風たいふう第だい8号ごう」を参照さんしょう

8月がつ3日にちに日本にっぽんの南みなみで発生はっせいし、アジア名めい「モーラコット（Morakot）」と命名めいめいされた。また、フィリピン大気たいき地球ちきゅう物理ぶつり天文てんもん局きょくはこの台風たいふうについて、フィリピン名めい「キコ（Kiko）」と命名めいめいした。台風たいふうは7日にちに先さき島とう諸島しょとうに最さい接近せっきん。8日にちには最盛さいせい期きに近ちかい勢力せいりょくで台湾たいわんに上陸じょうりくし記録きろく的てきな豪雨ごううをもたらした。台風たいふうが上陸じょうりくした台湾たいわんでは甚大じんだいな被害ひがいが発生はっせいし、700人にんを超こえる死者ししゃ・行方ゆくえ不明ふめい者しゃが出でた。また、この時とき台湾たいわん政府せいふの災害さいがい時じの対応たいおうの遅おそさに対たいして批判ひはんが殺到さっとうした。

台風たいふう9号ごう（アータウ）

200909・10W

トロピカル・ストーム (JMA)
トロピカル・ストーム (SSHWS)
発生はっせい期間きかん	8月がつ9日にち – 8月がつ13日にち
ピーク時じの強つよさ	40 kt (10分間ふんかん平均へいきん)  992 hPa

詳細しょうさいは「平成へいせい21年ねん台風たいふう第だい9号ごう」を参照さんしょう

8月がつ8日にちに日本にっぽんの南海なんかい上じょうで発生はっせいした熱帯ねったい低てい気圧きあつが北西ほくせいに進すすみ、8月がつ9日にちに同どう海域かいいきで台風たいふうとなって、アジア名めい「アータウ（Etau）」と命名めいめいされた。台風たいふうは北きたへ進すすみ、10日とおかに四国しこく・紀伊きい半島はんとうの南海なんかい上じょうを経へて、11日にちには東海とうかい地方ちほう・関東かんとう地方ちほうの南海なんかい上じょうを通とおり、日本にっぽんの東海とうかい上じょうへと進すすんだ。その後ご、13日にちに本州ほんしゅうの東海とうかい上じょうで熱帯ねったい低てい気圧きあつへ変かわり、14日にちに温帯おんたい低てい気圧きあつとなった。

熱帯ねったい低てい気圧きあつおよびそれから変かわった台風たいふう周辺しゅうへんの湿しめった空気くうきの影響えいきょうで、8日にちから11日にちにかけて 西日本にしにほんおよび東日本ひがしにっぽんの太平洋たいへいよう側がわと、東北とうほく地方ちほうの一部いちぶで大雨おおあめが降ふった。この期間きかんの総そう雨量うりょうは四国しこくの一部いちぶで700 mmを超こえたほか、徳島とくしま県けんや香川かがわ県けん、岡山おかやま県けんや兵庫ひょうご県けんの一部いちぶでは、8月がつの月つき降水こうすい量りょう平年へいねん値ちの2倍ばいを上回うわまわる記録きろく的てきな大雨おおあめとなった。死者ししゃ・行方ゆくえ不明ふめい者しゃ27人にん。

台風たいふう10号ごう（ヴァムコー）

200910・11W

タイフーン (JMA)
カテゴリー4 タイフーン (SSHWS)
発生はっせい期間きかん	8月がつ17日にち – 8月がつ26日にち
ピーク時じの強つよさ	90 kt (10分間ふんかん平均へいきん)  945 hPa

8月がつ17日にちにマーシャル諸島しょとう付近ふきんで発生はっせいし、アジア名めい「ヴァムコー（Vamco）」と命名めいめいされた。その後ご北きたへ進すすみながら勢力せいりょくを強つよめ、ピーク時じには中心ちゅうしん気圧きあつが945 hPaにまで低下ていかした。しかし陸地りくちから離はなれた海域かいいきのみを進すすんでいたため、日本にっぽん列島れっとうを含ふくめどの陸地りくちにも接近せっきん・上陸じょうりくすることはなく、被害ひがいも出でなかった。

なお、この台風たいふうの発生はっせい地点ちてんでもあるマーシャル諸島しょとうは、通常つうじょうであれば強つよい台風たいふうが発生はっせいしやすい地域ちいきであるが、2004年ねんから5年ねん程度ていどはこの周辺しゅうへんでの台風たいふうの発生はっせいはなかった。

台風たいふう11号ごう（クロヴァン）

200911・12W

シビア・トロピカル・ストーム (JMA)
カテゴリー1 タイフーン (SSHWS)
発生はっせい期間きかん	8月がつ28日にち – 9月がつ1日にち
ピーク時じの強つよさ	60 kt (10分間ふんかん平均へいきん)  975 hPa

8月がつ28日にちに南鳥島みなみとりしまの西にしで発生はっせいし、アジア名めい「クロヴァン（Krovanh）」と命名めいめいされた。その後ご北上ほくじょうし、30日にちから31日にちにかけて伊豆諸島いずしょとうや関東かんとう地方ちほうにかなり接近せっきんしたが、上陸じょうりくはせずにそのまま三陸さんりく沖おきを北上ほくじょう。東北とうほく地方ちほうや北海道ほっかいどうなど北日本きたにっぽんの一部いちぶも、この台風たいふうの強風きょうふう域いきに入はいった。

この台風たいふうの接近せっきんに伴ともない、東京とうきょう都と新島にいじま村むら選挙せんきょ管理かんり委員いいん会かいは8月がつ30日にち、同日どうじつ行おこなわれていた衆議院しゅうぎいん解散かいさん総そう選挙せんきょの投票とうひょう所しょのうち、伊豆諸島いずしょとう・式根島しきねじま（新島にいじま村むら第だい2投票とうひょう区く）の投票とうひょう終了しゅうりょう時間じかんを4時じ間あいだ繰くり上あげて、午後ごご4時じまでとすることを決きめた。これは、関東かんとう地方ちほうの南海なんかい上じょうを北上ほくじょうしていたこの台風たいふうの影響えいきょうで、式根島しきねじまから開票かいひょう所しょのある新島にいじまへ投票とうひょう箱ばこを輸送ゆそうできなくなる恐おそれがあるためであり、新島にいじま村むらでは島内とうないの有権者ゆうけんしゃ492人にんに対たいし、防災ぼうさい無線むせんなどを使つかって連絡れんらくした。東京とうきょう都と選挙せんきょ管理かんり委員いいん会かいなどによれば、当初とうしょは投票とうひょう箱ばこを村営そんえい船せんで新島にいじまへ輸送ゆそうする予定よていであったが、30日にち夜よるにかけての台風たいふうの接近せっきんによる荒天こうてんのために、船ふねを出だすことが困難こんなんとなった。公職こうしょく選挙せんきょ法ほうでは、投票とうひょう箱ばこを投票とうひょう日び中ちゅうに開票かいひょう所しょに移送いそうすることが定さだめられているため、急遽きゅうきょ投票とうひょう終了しゅうりょう時間じかんを繰くり上あげ、自衛隊じえいたいのヘリコプターで天候てんこうが悪化あっかする前まえに新島にいじまへ緊急きんきゅう輸送ゆそうすることになった。台風たいふうの影響えいきょうにより投票とうひょう時間じかんを繰くり上あげるのは初はじめてのことであった。

（ ウィキニュースに関連かんれん記事きじがあります。2009衆院しゅういん選せん 台風たいふう11号ごう接近せっきんのため投票とうひょう終了しゅうりょう時間じかんを4時じ間あいだ繰くり上あげ - 伊豆諸島いずしょとう・式根島しきねじま）

台風たいふう12号ごう（ドゥージェン）

200912・13W・ラブヨ

シビア・トロピカル・ストーム (JMA)
トロピカル・ストーム (SSHWS)
発生はっせい期間きかん	9月3日にち – 9月がつ10日とおか
ピーク時じの強つよさ	50 kt (10分間ふんかん平均へいきん)  980 hPa

9月3日にちにフィリピンの東海とうかい上じょうで発生はっせいし、アジア名めい「ドゥージェン（Dujuan）」と命名めいめいされた。また、フィリピン大気たいき地球ちきゅう物理ぶつり天文てんもん局きょくはこの台風たいふうについて、フィリピン名めい「ラブヨ（Labuyo）」と命名めいめいした。中心ちゅうしんの南側みなみがわに雲くもが偏かたよっていたことからバランスの悪わるい台風たいふうであった。台風たいふうは日本にっぽん列島れっとうの南方なんぽう洋上ようじょうを北東ほくとう方向ほうこうに進すすんで伊豆諸島いずしょとうに接近せっきんしたが、この台風たいふうは周囲しゅういの環境かんきょうが発生はっせい当初とうしょから発達はったつに適てきしていなかったために北上ほくじょうしてもあまり発達はったつせず、それゆえに台風たいふうによって生しょうじた影響えいきょうは海上かいじょうでのしけ以外いがいにはほとんどなかった。

台風たいふう13号ごう（ムジゲ）

200913・14W・マーリン

トロピカル・ストーム (JMA)
トロピカル・デプレッション (SSHWS)
発生はっせい期間きかん	9月がつ10日とおか – 9月がつ12日にち
ピーク時じの強つよさ	40 kt (10分間ふんかん平均へいきん)  994 hPa

9月がつ10日とおかに南シナ海みなみしなかい北部ほくぶで発生はっせいし、アジア名めい「ムジゲ（Mujigae）」と命名めいめいされた。また、フィリピン大気たいき地球ちきゅう物理ぶつり天文てんもん局きょくはこの台風たいふうについて、フィリピン名めい「マーリン（Maring）」と命名めいめいした。台風たいふうは西進せいしんして海南かいなん島とうを通過つうかした後のち、ベトナム北部ほくぶに上陸じょうりくした。

台風たいふう14号ごう（チョーイワン）

200914・15W

タイフーン (JMA)
カテゴリー5 スーパー タイフーン (SSHWS)
発生はっせい期間きかん	9月12日にち – 9月がつ20日はつか
ピーク時じの強つよさ	105 kt (10分間ふんかん平均へいきん)  915 hPa

台風たいふうによって破壊はかいされたアラマガン島とうの村落そんらく		離島りとうする米べい軍ぐんのヘリコプターへ誘導ゆうどうされる島民とうみんの親子おやこ（アラマガン島とう）

9月12日にちにマリアナ諸島しょとう付近ふきんで発生はっせいし、アジア名めい「チョーイワン（Choi-wan）」と命名めいめいされた。発生はっせい後ごは勢力せいりょくを強つよめながら、北きたマリアナ諸島しょとう付近ふきんをゆっくり進すすんだ。その後ごも発達はったつは続つづき、サイズも拡大かくだいして「大型おおがたの台風たいふう」となり、中心ちゅうしん付近ふきんの雲くもが分厚ぶあつくなったと同時どうじに目めがはっきりと確認かくにんできるようになった。15日にちになると中心ちゅうしん気圧きあつは915hPaまで低下ていかして最盛さいせい期きを迎むかえ、その後ごも勢力せいりょくを保たもちながら北上ほくじょうを続つづけた。19日にちになると小笠原諸島おがさわらしょとうが暴風ぼうふう域いきに入はいり、この時点じてんで勢力せいりょくは少すこし衰おとろえてはいたものの、父島ちちじまでは42.9m/sの最大さいだい瞬間しゅんかん風速ふうそくを観測かんそくした。

この台風たいふうは、マリアナ諸島しょとう中部ちゅうぶのアラマガン島とうに被害ひがいを出だし、同島どうとうの島民とうみんは全員ぜんいんサイパン島とうへと移住いじゅうした。

なおこの台風たいふうは、発生はっせい直後ちょくごの時点じてんから「今後こんご本格ほんかく的てきに発達はったつするであろう台風たいふう」と予測よそくされており、実際じっさいに予測よそくが的中てきちゅうしている。当初とうしょから発達はったつが予測よそくされていた理由りゆうとしては、発生はっせい場所ばしょがマリアナ諸島しょとう付近ふきんという、過去かこにも強つよい台風たいふうを多々たた誕生たんじょうさせてきた地域ちいきであったこと、このような場所ばしょで発生はっせいしてから西にしに進すすむと、台風たいふうの発達はったつの妨さまたげとなる大おおきい陸地りくちがないこと、海水温かいすいおんが高たかく、広大こうだいな太平洋たいへいようから長期間ちょうきかんにわたり沢山たくさんのエネルギーを吸収きゅうしゅうできるという状況じょうきょう下かであったこと、太平洋たいへいよう高気圧こうきあつの張はり出だす風かぜが穏おだやかな地域ちいきでは、複雑ふくざつな風ふうにより構造こうぞうが乱みだれる可能かのう性せいも低ひくくなること、またこの台風たいふうはサイズも形状けいじょうも整ととのったバランスのよい台風たいふうであったことなどが挙あげられ、以上いじょうの点てんから発達はったつしやすいと予測よそくされた。

台風たいふう15号ごう（コップ）

200915・16W・ナンドー

タイフーン (JMA)
カテゴリー1 タイフーン (SSHWS)
発生はっせい期間きかん	9月13日にち – 9月がつ15日にち
ピーク時じの強つよさ	65 kt (10分間ふんかん平均へいきん)  975 hPa

台風たいふう通過つうか後ごのマカオの様子ようす

9月13日にちに南シナ海みなみしなかい北部ほくぶで発生はっせいし、アジア名めい「コップ（Koppu）」と命名めいめいされた。また、フィリピン大気たいき地球ちきゅう物理ぶつり天文てんもん局きょくはこの台風たいふうについて、フィリピン名めい「ナンドー（Nando）」と命名めいめいした。先さきの台風たいふう13号ごうと似にた経路けいろを辿たどり、華南かなん地方ちほうに上陸じょうりく。台風たいふうの影響えいきょうにより中国ちゅうごく羅ら定じょう市しでは大だい規模きぼな洪水こうずいが発生はっせいした。　　　　　　　　

台風たいふう16号ごう（ケッツァーナ）

200916・17W・オンドイ

タイフーン (JMA)
カテゴリー2 タイフーン (SSHWS)
発生はっせい期間きかん	9月26日にち – 9月がつ30日にち
ピーク時じの強つよさ	70 kt (10分間ふんかん平均へいきん)  960 hPa

詳細しょうさいは「平成へいせい21年ねん台風たいふう第だい16号ごう」を参照さんしょう

9月26日にちにフィリピンの東ひがしで発生はっせいし、アジア名めい「ケッツァーナ（Ketsana）」と命名めいめいされた。また、フィリピン大気たいき地球ちきゅう物理ぶつり天文てんもん局きょくはこの台風たいふうについて、フィリピン名めい「オンドイ（Ondoy）」と命名めいめいしている。台風たいふうはルソン島るそんとうを横断おうだんした後のち、南シナ海みなみしなかいを経へてインドシナ半島いんどしなはんとうに上陸じょうりくし、フィリピンやベトナムなどを中心ちゅうしんに各地かくちに大おおきな被害ひがいをもたらしたと同時どうじに、多数たすうの死傷ししょう者しゃ・行方ゆくえ不明ふめい者しゃを出だした。

台風たいふう17号ごう（パーマァ）

200917・19W・ペペン

タイフーン (JMA)
カテゴリー4 スーパー タイフーン (SSHWS)
発生はっせい期間きかん	9月29日にち – 10月がつ14日にち
ピーク時じの強つよさ	100 kt (10分間ふんかん平均へいきん)  930 hPa

詳細しょうさいは「平成へいせい21年ねん台風たいふう第だい17号ごう」を参照さんしょう

9月29日にちにカロリン諸島しょとう付近ふきんで発生はっせいし、アジア名めい「パーマァ（Parma）」と命名めいめいされた。また、フィリピン大気たいき地球ちきゅう物理ぶつり天文てんもん局きょくはこの台風たいふうについて、フィリピン名めい「ペペン（Pepeng）」と命名めいめいした。台風たいふうはしばらく西南せいなん西にしへ進すすんだ後のち、北東ほくとうに向むきを変かえて急速きゅうそくに発達はったつした。10月1日にち9時じに最低さいてい気圧きあつ930ヘクトパスカル（hPa）・最大さいだい風速ふうそく50m/s を記録きろくして全盛期ぜんせいきを迎むかえる。その後ごやや勢力せいりょくを弱よわめ、3日にち15時じに中心ちゅうしん気圧きあつ950hPaでルソン島るそんとう北部ほくぶのカガヤン州しゅうに上陸じょうりく。4日にち21時じにルソン島とうを抜ぬけバシー海峡かいきょうを北上ほくじょうしたが、東方とうほうの台風たいふう18号ごうとの間あいだで藤原ふじわらの効果こうかが発生はっせいし停滞ていたい、南下なんかして6日にち9時じに中心ちゅうしん気圧きあつ975hPaで離陸りりく地点ちてん付近ふきんに再さい上陸じょうりくした。そのまま引ひき返かえし、7日にち9時じにフィリピンの東海とうかい上じょうに抜ぬけて停滞ていたい。8日にちになるとゆっくりと西方せいほうへ進路しんろをとり、10月9日にち9時じに中心ちゅうしん気圧きあつ996hPaで離陸りりく地点ちてん付近ふきんに再さい上陸じょうりくした。10日とおか9時じに南シナ海みなみしなかいに抜ぬけ、熱帯ねったい低てい気圧きあつに変かわった。その後ご、熱帯ねったい低てい気圧きあつは西にしよりに進すすんで、10月11日にち9時じに再ふたたび台風たいふうとなった。12日にち3時じ、海南かいなん島とうに中心ちゅうしん気圧きあつ996hPaで上陸じょうりく。10月13日にちにトンキン湾わんに抜ぬけた。10月14日にち9時じ、トンキン湾わんで再ふたたび熱帯ねったい低てい気圧きあつへと変かわった。

台風たいふう18号ごう（メーロー）

200918・20W・ケダン

タイフーン (JMA)
カテゴリー5 スーパー タイフーン (SSHWS)
発生はっせい期間きかん	9月29日にち – 10月がつ9日にち
ピーク時じの強つよさ	110 kt (10分間ふんかん平均へいきん)  910 hPa

詳細しょうさいは「平成へいせい21年ねん台風たいふう第だい18号ごう」を参照さんしょう

9月29日にち21時じ頃ごろに、マーシャル諸島しょとう近海きんかいにあった熱帯ねったい低てい気圧きあつが台風たいふうとなり、アジア名めい「メーロー（Melor）」と命名めいめいされた。また、フィリピン大気たいき地球ちきゅう物理ぶつり天文てんもん局きょくはこの台風たいふうについて、フィリピン名めい「ケダン（Quedan）」と命名めいめいした。台風たいふうは西北西せいほくせいに進すすみながら発達はったつし、10月4日にちには中心ちゅうしん付近ふきんの最大さいだい風速ふうそくが55m/sと猛烈もうれつな勢力せいりょくとなった。さらに、先さきに発生はっせいしていた台風たいふう17号ごうと藤原ふじわらの効果こうかとなった。6日にちには進路しんろを北きた寄よりに変かえ、中心ちゅうしん付近ふきんの最大さいだい風速ふうそくが45m/sと非常ひじょうに強つよい勢力せいりょくで南大東島みなみだいとうじまの南みなみに進すすみ、7日にちには非常ひじょうに強つよい勢力せいりょくを維持いじしたまま、四国しこくの南海なんかい上じょうへと進すすんだ。8日にちには中心ちゅうしん付近ふきんの最大さいだい風速ふうそくが40m/sと強つよい勢力せいりょくで紀伊きい半島はんとうの南みなみを北東ほくとうに進すすみ、同日どうじつ5時じ過すぎに愛知あいち県けん知多半島ちたはんとう付近ふきんに上陸じょうりく後ご、東海とうかい地方ちほう・関東かんとう甲信こうしん地方ちほう・東北とうほく地方ちほうを進すすみ、夕方ゆうがたには太平洋たいへいように達たっした。この間あいだ、最大さいだい風速ふうそくは次第しだいに弱よわまったが強風きょうふう域いきは広ひろがり、8日にち9時じに群馬ぐんま県けん高崎たかさき市し付近ふきんで大型おおがたの台風たいふうとなった。台風たいふうは9日にち、暴風ぼうふう域いきを保たもったまま北海道ほっかいどうの南みなみを北きた東進とうしんし、同日どうじつ15時じに千島ちしま近海きんかいで温帯おんたい低てい気圧きあつに変かわった。

台風たいふう19号ごう（ニパルタック）

200919・21W

トロピカル・ストーム (JMA)
トロピカル・ストーム (SSHWS)
発生はっせい期間きかん	10月9日にち – 10月がつ14日にち
ピーク時じの強つよさ	45 kt (10分間ふんかん平均へいきん)  992 hPa

10月9日にちにマリアナ諸島しょとう付近ふきんで発生はっせいし、アジア名めい「ニパルタック（Nepartak）」と命名めいめいされた。台風たいふうは当初とうしょは北きたに進すすんだが、途中とちゅうで進路しんろを北東ほくとう寄よりに転てんじて加速かそくした。勢力せいりょくはあまり発達はったつせず、最盛さいせい期きでも中心ちゅうしん気圧きあつは992 hPaであった。

台風たいふう20号ごう（ルピート）

200920・22W・ラミル

タイフーン (JMA)
カテゴリー5 スーパー タイフーン (SSHWS)
発生はっせい期間きかん	10月15日にち – 10月がつ27日にち
ピーク時じの強つよさ	95 kt (10分間ふんかん平均へいきん)  930 hPa

10月15日にちにフィリピンの東海とうかい上じょうで発生はっせいし、アジア名めい「ルピート（Lupit）」と命名めいめいされた。また、フィリピン大気たいき地球ちきゅう物理ぶつり天文てんもん局きょくはこの台風たいふうについて、フィリピン名めい「ラミル（Ramil）」と命名めいめいした。台風たいふうは発達はったつしながら西進せいしんし、16日にちからの2日間にちかんで中心ちゅうしん気圧きあつが52hPaも低下ていかした。翌よく17日にちに北きたから北東ほくとうへ進すすみ、18日にち18時じに全盛期ぜんせいきを迎むかえ、19日にちにかけてフィリピンの東海とうかい上じょうでS字じカーブを描えがいて進すすんだ。その後ご北西ほくせいから西にしに進すすみ、10月23日にち0時じに中心ちゅうしん気圧きあつ970hPa・最大さいだい風速ふうそく30メートル・最大さいだい瞬間しゅんかん風速ふうそく45メートルでフィリピンに接近せっきん。しばらく停滞ていたいした後のち、北東ほくとうに進すすみながら加速かそく。一時いちじは中心ちゅうしん気圧きあつ985hPaまで弱よわまった、10月25日にちには少すこし再さい発達はったつし中心ちゅうしん気圧きあつ980hPaで沖縄おきなわの南海なんかい上じょうを通とおった。18時じには大東だいとう島とうが暴風ぼうふう域いきに入はいり、その後ごも加速かそくしながら北きた東進とうしんした。26日にち15時じには日本にっぽんの南みなみで大型おおがたの台風たいふうとなり中心ちゅうしん気圧きあつ980hPa・最大さいだい風速ふうそく30m/s・最大さいだい瞬間しゅんかん風速ふうそく40m/s・時速じそく60km～70kmで伊豆諸島いずしょとうを通過つうか。21時じには八丈島はちじょうじまが暴風ぼうふう域いきに入はいった。27日にちにはさらに加速かそく・発達はったつして三陸さんりく沖おきを970hPa・最大さいだい風速ふうそく30メートル・最大さいだい瞬間しゅんかん風速ふうそく40メートル・時速じそく100kmで北きた北東ほくとうに進すすみ、9時じに北海道ほっかいどうの東ひがしで温帯おんたい低てい気圧きあつに変かわった。

台風たいふう21号ごう（ミリネ）

200921・23W・サンティ

タイフーン (JMA)
カテゴリー2 タイフーン (SSHWS)
発生はっせい期間きかん	10月27日にち – 11月がつ2日にち
ピーク時じの強つよさ	80 kt (10分間ふんかん平均へいきん)  955 hPa

10月27日にちにマリアナ諸島しょとう付近ふきんで発生はっせいし、アジア名めい「ミリネ（Mirinae）」と命名めいめいされた。また、フィリピン大気たいき地球ちきゅう物理ぶつり天文てんもん局きょくはこの台風たいふうについて、フィリピン名めい「サンティ（Santi）」と命名めいめいした。台風たいふうは西進せいしんしほぼ一直線いっちょくせんにフィリピン方面ほうめんへと進すすんだ。その後ごルソン島とうのケソン州しゅうに上陸じょうりくし、マニラ付近ふきんを通過つうかして南シナ海みなみしなかいへと抜ぬけた。その後ごも西進せいしんを続つづけ、ベトナムに上陸じょうりくした後のちに消滅しょうめつした。台風たいふうが上陸じょうりくしたフィリピンやベトナムでは、大雨おおあめによる洪水こうずいなどの大おおきな被害ひがいが発生はっせいし、多数たすうの死傷ししょう者しゃが出でた。

台風たいふう22号ごう（ニーダ）

200922・26W・ヴィンタ

タイフーン (JMA)
カテゴリー5 スーパー タイフーン (SSHWS)
発生はっせい期間きかん	11月23日にち – 12月がつ3日にち
ピーク時じの強つよさ	115 kt (10分間ふんかん平均へいきん)  905 hPa

11月23日にちにカロリン諸島しょとう付近ふきんで発生はっせいし、アジア名めい「ニーダ（Nida）」と命名めいめいされた。また、フィリピン大気たいき地球ちきゅう物理ぶつり天文てんもん局きょくはこの台風たいふうについて、フィリピン名めい「ヴィンタ（Vinta）」と命名めいめいした。台風たいふうはその後ごグアム島とうの南方なんぽうで急速きゅうそくに勢力せいりょくが強つよまり、24日にち21時じから25日にち21時じまでのわずか24時じ間あいだに、80hPaも中心ちゅうしん気圧きあつが低下ていかした。これほど急速きゅうそくな発達はったつは歴代れきだい7位いタイの記録きろくであり、1983年ねんに台風たいふう10号ごうが、24時じ間あいだに90hPaも中心ちゅうしん気圧きあつが低下ていかしたという記録きろくが出でて以来いらい、26年ねんぶりの歴史れきし的てきな急きゅう発達はったつとなった。台風たいふうはその後ごも北上ほくじょうを続つづけたが、途中とちゅうでしばらくの間あいだほぼ停滞ていたいし、徐々じょじょに勢力せいりょくを弱よわめて12月3日にちに消滅しょうめつした。ちなみに、2009年ねんに発生はっせいした台風たいふうの中なかで最もっとも勢力せいりょくが強つよかったのがこの台風たいふうであり、ピーク時じの中心ちゅうしん気圧きあつは905hPaにまで下さがっていた。

各かく台風たいふう名めい

PAGASAの熱帯ねったい低てい気圧きあつ監視かんしエリア

フィリピン名めいは、熱帯ねったい低てい気圧きあつがフィリピン大気たいき地球ちきゅう物理ぶつり天文てんもん局きょく（PAGASA）の管轄かんかつエリアに入はいった際さいに命名めいめいされるものである。

台風たいふう	アジア名めい					フィリピン名めい
	順番じゅんばん	名称めいしょう	読よみ	命名めいめい国こく・地域ちいき	意味いみ・由来ゆらい	名称めいしょう	読よみ
1号ごう（0901）	75	Kujira	クジラ	日本にっぽん	くじら座ざ	Dante	ダンテ
2号ごう（0902）	76	Chan-hom	チャンホン	ラオス	木きの名前なまえ	Emong	エモン
3号ごう（0903）	77	Linfa	リンファ	マカオ	ハス
4号ごう（0904）	78	Nangka	ナンカー	マレーシア	果物くだものの名前なまえ	Feria	フェリア
5号ごう（0905）	79	Soudelor	ソウデロア	ミクロネシア	伝説でんせつ上じょうの首長しゅちょう名めい	Gorio	ゴリオ
6号ごう（0906）	80	Molave	モラヴェ	フィリピン	木きの名前なまえ	Isang	イサン
7号ごう（0907）	81	Goni	コーニー	韓国かんこく	白鳥しらとり	Jolina	ジョリナ
8号ごう（0908）	82	Morakot	モーラコット	タイ	エメラルド	Kiko	キコ
9号ごう（0909）	83	Etau	アータウ	アメリカ	嵐あらし雲くも
10号ごう（0910）	84	Vamco	ヴァムコー	ベトナム	ベトナム南部なんぶの川かわの名前なまえ
11号ごう（0911）	85	Krovanh	クロヴァン	カンボジア	木きの名前なまえ
12号ごう（0912）	86	Dujuan	ドゥージェン	中国ちゅうごく	つつじ	Labuyo	ラビュヨ
13号ごう（0913）	87	Mujigae	ムジゲ	北朝鮮きたちょうせん	虹にじ	Maring	マーリング
14号ごう（0914）	88	Choi-wan	チョーイワン	香港ほんこん	彩雲さいうん
15号ごう（0915）	89	Koppu	コップ	日本にっぽん	コップ座ざ	Nando	ナンドー
16号ごう（0916）	90	Ketsana	ケッツァーナ	ラオス	木きの名前なまえ	Ondoy	オンドイ
17号ごう（0917）	91	Parma	パーマァ	マカオ	マカオ料理りょうりの名前なまえ	Pepeng	ペペン
18号ごう（0918）	92	Melor	メーロー	マレーシア	ジャスミン	Quedan	クウェダン
19号ごう（0919）	93	Nepertak	ニパルタック	ミクロネシア	有名ゆうめいな戦士せんしの名前なまえ
20号ごう（0920）	94	Lupit	ルピート	フィリピン	冷酷れいこくな	Ramil	ラミル
21号ごう（0921）	95	Mirinae	ミリネ	韓国かんこく	天あまの川がわ	Santi	サンティ
22号ごう（0922）	96	Nida	ニーダ	タイ	女性じょせいの名前なまえ	Vinta	ヴィンタ

気象庁きしょうちょうが「台風たいふう」に分類ぶんるいしなかった熱帯ねったい低てい気圧きあつ

熱帯ねったい低てい気圧きあつ番号ばんごう	強つよさ (JTWC)	衛星えいせい画像がぞう	進路しんろ図ず	期間きかん	最大さいだい速度そくど (JTWC)	最低さいてい気圧きあつ (JTWC)	解説かいせつ
06W	TD			7月がつ13日にち-7月がつ14日にち	30 kt	1000 hPa
01C "Maka"	TS			8月がつ14日にち-8月がつ18日にち	45 kt	992 hPa
02C	TD			8月がつ28日にち-8月がつ30日にち	30 kt	1000 hPa
18W	TS			9月27日にち-9月30日にち	35 kt	996 hPa
24W	TD			11月2日にち-11月3日にち	30kt	1000 hPa
25W	TS			11月7日にち-11月10日にち	45kt	989 hPa
27W	TD			11月23日にち-11月24日にち	30kt	1000hPa
28W	TS			12月5日にち-12月5日にち	35kt	996hPa

外部がいぶリンク

• Joint Typhoon Warning Center
• 台風たいふうの番号ばんごうとアジア名めいの付つけ方かた
• Japan Meteorological Agency - Tropical Cyclone Information (日本語にほんご)
• Digital Typhoon - Typhoon Images and Information
• PAGASA - Tropical Cyclone Information for the Phillipines
• Tropical Cyclone Information issued by Hong Kong
• Tropical Cyclone Information issued by Taiwan
• ウィキメディア・コモンズには、2009年ねんの台風たいふうに関かんするカテゴリがあります。