粉飾ふんしょく決算けっさん

粉飾ふんしょく決算けっさん（ふんしょくけっさん、英語えいご: Window dressing）とは、会社かいしゃの損益そんえき状況じょうきょうや財政ざいせい状態じょうたいを実際じっさいより良よく見みせるため、利益りえきを過大かだいに計上けいじょうする会計かいけい行為こうい^[1]。会計かいけい用語ようごの一ひとつで、企業きぎょう等ひとしが不正ふせいな会計かいけい処理しょりを行おこない、内容ないよう虚偽きょぎの財務諸表ざいむしょひょうを作成さくせいし、収支しゅうしを偽装ぎそうして行おこなわれる虚偽きょぎの決算けっさん報告ほうこくを指さす。

単たんに「粉飾ふんしょく」と呼よばれることもあるが、「粉飾ふんしょく」は本来ほんらい「うわべを飾かざり立たてて立派りっぱに見みせかけること」一般いっぱんを指さす語かたりである。逆ぎゃくに、利益りえきを過少かしょうに計上けいじょうする会計かいけい行為こういは「逆ぎゃく粉飾ふんしょく」と呼よばれる^[1]。売上うりあげの揉もみ消けしや経費けいひの水増みずましなど、会社かいしゃの決算けっさんを実態じったいより悪わるく見みせるため偽装ぎそうする場合ばあいもあり、目的もくてきとしては脱税だつぜい等ひとしが挙あげられる。

米偏こめへんの「粉こな飾かざり決算けっさん」が正ただしい表記ひょうきであるが^[1]、糸偏いとへんの「紛まがえ飾かざり決算けっさん」と誤記ごきされることがある。また経理けいり会計かいけい関係かんけい者しゃの俗語ぞくご（隠語いんご）として「飾かざる」「化粧けしょう直なおし」「厚化粧あつげしょう」の表現ひょうげんがある。

概要がいよう

典型てんけい的てきな粉飾ふんしょく決算けっさんにおいては、決算けっさん書しょのうち、損益そんえき計算けいさん書しょの経常けいじょう損益そんえきなどを意図いと的てきに操作そうさして、企業きぎょうの経営けいえい成績せいせきを隠蔽いんぺいし実態じったいより良よく見みせることが目的もくてきとされる。また、貸借たいしゃく対照たいしょう表ひょうの資産しさんを過大かだい計上けいじょうしたり、負債ふさいを簿ぼ外がい計上けいじょうするなどして、企業きぎょうの財政ざいせい状態じょうたいを実態じったいより良よく見みせることを目的もくてきにするものも多おおい。

手法しゅほうとしては二に重じゅう帳簿ちょうぼが典型てんけいである。帳簿ちょうぼが単一たんいつである場合ばあいは、実態じったいに沿そわない会計かいけいも一いち応おうは故意こいでないことが推定すいていされる。

粉飾ふんしょく決算けっさんの実行じっこう主体しゅたいは、典型てんけい的てきには企業きぎょう経営けいえい者しゃであるが、営業えいぎょう担当たんとう者しゃが自身じしんの成績せいせきを仮装かそうするため実行じっこうされることもある。経理けいり・財務ざいむを担当たんとうする従業じゅうぎょう員いんが粉飾ふんしょく決算けっさんに協力きょうりょくする場合ばあいが多おおく、社外しゃがい監査かんさ役やくや会計かいけい監査かんさ人じんまでが不正ふせいに関与かんよしている事例じれいもある。粉飾ふんしょく決算けっさんを行おこなう過程かていでは、会社かいしゃの機関きかんや会計かいけい監査かんさ人じんを欺あざむいたり、懐柔かいじゅうしたりする必要ひつようがある。

利益りえきが上あがっていることになり、配当はいとうをしないことがおかしく映うつってしまうので、蛸配当たこはいとうを行おこなってでも配当はいとうをすることが考かんがえられる。また、一いち度どでも在庫ざいこを増ふやすと、翌年よくねんに大おおきく業績ぎょうせきが回復かいふくでもしない限かぎり翌年よくねんも同おなじかそれ以上いじょうに粉飾ふんしょくを行おこなう必要ひつようが出でてきて、雪ゆきだるま的てきに粉飾ふんしょくが膨ふくらむ可能かのう性せいがある。黒字くろじであれば課税かぜいされるので、納税のうぜい資金しきんも必要ひつようで、実態じったいは赤字あかじであれば、資金繰しきんぐりに影響えいきょうすることになり内部ないぶでは苦くるしい運用うんようを迫せまられることになる。

粉飾ふんしょく決算けっさんに手てを染そめる当事とうじ者しゃは、粉飾ふんしょくを行おこなえば対外たいがい的てきには美うつくしく取とり繕つくろえると思おもい込こんでいることが多おおい。しかし、粉飾ふんしょく決算けっさんを行おこなった結果けっかは確実かくじつにその会社かいしゃの貸借たいしゃく対照たいしょう表ひょうを歪ゆがめてゆく。当事とうじ者しゃは決けっして粉飾ふんしょくの事実じじつを認みとめなくとも、企業きぎょう会計かいけいや与信よしん審査しんさに精通せいつうしたものが決算けっさん書類しょるいを（特とくに、3-4年ねんないしはそれ以上いじょうの決算けっさん推移すいいを）見みれば疑念ぎねんを抱いだかれるのは必定ひつじょうであり、結果けっか会社かいしゃの対外たいがい的てきな信用しんよう力りょくは低下ていかする（たとえば資産しさんに対たいして、同どう業種ぎょうしゅと比較ひかくして極端きょくたんに減価げんか償却しょうきゃくが少すくない、目立めだった設備せつび投資とうしがないのに極端きょくたんな増資ぞうしがおこなわれている、本業ほんぎょうが不振ふしんだが投資とうし事業じぎょう組合くみあいなど匿名とくめい先さきからの収益しゅうえきが異常いじょうに高たかい、など）。

個人こじん情報じょうほう保護ほご法ほう制定せいてい後ごは、これを悪用あくようするケース^[2]もみられる。最終さいしゅう的てきに行いき詰づまって粉飾ふんしょくの事実じじつを公表こうひょうする段階だんかいにおいては、株主かぶぬしや取引とりひき先さき、金融きんゆう機関きかんとの間あいだに築きずかれた信頼しんらい関係かんけいは一気いっきに崩壊ほうかいし、修復しゅうふくは困難こんなんとなる。倒産とうさん法ほうに基もとづく法的ほうてき処理しょりに至いたった場合ばあいは、破産はさん手続てつづき開始かいしの決定けっていなどの清算せいさん型がた手続てつづきを取とる企業きぎょうが大半たいはんを占しめ、民事みんじ再生さいせい法ほうを申請しんせいした企業きぎょうでも、民事みんじ再生さいせいスポンサーが設立せつりつした受うけ皿ざら会社かいしゃへ譲渡じょうとするケースがほとんどである^[2]。

具体ぐたい的てき手法しゅほう

実際じっさいに粉飾ふんしょくが実行じっこうされる場合ばあい、利害りがい関係かんけい者しゃから看破かんぱされるのを回避かいひするために複数ふくすうの手法しゅほうを組くみ合あわせるのが一般いっぱん的てきであるが、基本きほん的てきな例れいを以下いかに挙あげる。

収益しゅうえきの架空かくう計上けいじょう: 実際じっさいには存在そんざいしない売上うりあげ、または翌よく期きに計上けいじょうされるべき売上うりあげを前倒まえだおしするなどのケースが考かんがえられ、その結果けっか貸借たいしゃく対照たいしょう表ひょうに架空かくうの売掛金うりかけきんなど資産しさん性せいのない資産しさんが計上けいじょうされる。また、売上うりあげ高だかと経費けいひを同額どうがく計上けいじょうしたり、通謀つうぼうした外部がいぶ企業きぎょうと互たがいに請求せいきゅう書しょを立たてあって売上うりあげ高だかを水増みずましする行為こういも見みられる。; これらの単純たんじゅんな帳簿ちょうぼ上じょうでの粉飾ふんしょくは会計かいけい監査かんさや強制きょうせい捜査そうさの際さいに発覚はっかくする可能かのう性せいが高たかいため、通謀つうぼうした外部がいぶ企業きぎょうに在庫ざいこを転売てんばいし決算けっさん後ごに買かい戻もどす（押おし込こみ）、あるいは複数ふくすうの仲間なかま企業きぎょう間あいだで不良ふりょう在庫ざいこを転売てんばいして売上うりあげ・利益りえきを計上けいじょうする（循環じゅんかん取引とりひき）などの手法しゅほうがとられる場合ばあいがある^[3]。また特殊とくしゅなケースとして、自社じしゃ株式かぶしきを交付こうふする方法ほうほうで出資しゅっし行為こういを行おこない配当はいとうを得えた場合ばあいは、直接的ちょくせつてきに自己じこ資本しほんへ組くみ入いれるのが学説がくせつ上じょうは適正てきせいであると考かんがえられているが、これを収益しゅうえきとして計上けいじょうし摘発てきはつされた事件じけんが存在そんざいした。
費用ひようの圧縮あっしゅく: 期末きまつ棚卸たなおろしの際さいに在庫ざいこ（製品せいひんや未成みせい工事こうじ支出ししゅつ金きん等とう）を過大かだいにして、売上うりあげ原価げんかを少すくなく見みせかける方法ほうほうが典型てんけい的てき。また本来ほんらい経費けいひ項目こうもくに計上けいじょうするべき費用ひようの一部いちぶを隠蔽いんぺいする方法ほうほうもあり、この場合ばあい隠蔽いんぺいした費用ひようの期末きまつ時点じてんにおける支払しはらい先さき（債権さいけん者しゃ）への負債ふさい額がくも隠蔽いんぺいする（=簿ぼ外がい債務さいむの発生はっせい）必要ひつようがある。

なお、粉飾ふんしょく決算けっさんを行おこなうには、「架空かくうの売上うりあげ先さき」や「本来ほんらいあるべき債務さいむの簿ぼ外がい化か」など粉飾ふんしょく決算けっさんを行おこなう主体しゅたいとともに（実際じっさいに存在そんざいするか否ひかは別べつとして）相手方あいてがた（=客体かくたい）が必要ひつようとなることが多おおく、粉飾ふんしょくを実施じっしする際さいに広ひろい意味いみでの「関係かんけい会社かいしゃ」が客体かくたいとしてしばしば利用りようされてきた。一方いっぽう、近年きんねん日本にっぽんにおいても連結れんけつ企業きぎょう会計かいけいが一般いっぱん的てきとなったことから、昔むかしより典型てんけい的てきとされてきた期末きまつの子会社こがいしゃへの「押おし込こみ販売はんばい」といった子会社こがいしゃ等とうを客体かくたいとした粉飾ふんしょく決算けっさんの手法しゅほうは、もはや意味いみを有ゆうさなくなっている。また、会社かいしゃと関係かんけいが深ふかいだけで別べつ資本しほんの会社かいしゃ等とうの場合ばあい、本来ほんらいは実質じっしつ的てきな支配しはいを判定はんていして連結れんけつ対象たいしょうにする必要ひつようがある。しかし、その判断はんだん基準きじゅんは比較的ひかくてきあいまいなため、本来ほんらい連結れんけつ対象たいしょうにするべき会社かいしゃを意図いと的てきに外はずした上うえ、粉飾ふんしょく決算けっさんの隠かくれ蓑みのに用もちいている例れいも多々たたある。

要因よういん

一般いっぱん的てきにいって、赤字あかじ決算けっさんであることは、対外たいがい的てきに信用しんよう不安ふあんを招まねき、営業えいぎょう上うえ不利ふりになることが多おおく、仕入しいれ面めんでの取引とりひき先さきよりの与信よしんへの影響えいきょうや、金融きんゆう機関きかんからの借かり入いれの影響えいきょうが生しょうじうる。そこで、経営けいえい者しゃには、粉飾ふんしょく決算けっさんにより、黒字くろじを偽装ぎそうする動機どうきが生しょうじる。粉飾ふんしょく決算けっさんは不正ふせいであり、その要因よういんについては大おおきく動機どうき・機会きかい・正当せいとう化かに分類ぶんるいできる。

以下いかの個別こべつの要素ようそが粉飾ふんしょく決算けっさんの要因よういんとなることがあり、通常つうじょう、これらは単独たんどくではなく、複数ふくすうの要因よういんが関係かんけいしている。

個別こべつ要因よういん

経営けいえい者しゃの性格せいかく的てき要因よういん: 経営けいえい者しゃ個人こじんのプライドや見栄みえなど、性格せいかくに起因きいんする問題もんだいによって行おこなわれる場合ばあいがある。不動産ふどうさん会社かいしゃや建築けんちく会社かいしゃなどの場合ばあいは資本しほん金きんの額がくに比くらべて大口おおぐちの物件ぶっけん単価たんかの商品しょうひんサービスが売買ばいばいされるため、とりわけこの性向せいこうが強つよくなる。
経営けいえい者しゃの個人こじん的てき要因よういん: 巨額きょがくの利益りえきを生うみ出だしていると装よそえば、経営けいえい者しゃ個人こじんが企業きぎょうから受うけ取とる給与きゅうよ（役員やくいん報酬ほうしゅう、役員やくいん賞与しょうよ、役員やくいん退職たいしょく慰労いろう金きん）やその他たの経済けいざい的てき便益べんえきが得えられるため、これらを求もとめて行おこなわれる場合ばあいがある。減益げんえきや赤字あかじになれば、株主かぶぬし総会そうかいを経へて経営けいえい者しゃが解任かいにんされる場合ばあいもある。また、退任たいにん直前ちょくぜんであれば、再さい就職しゅうしょく先さきとしての社内しゃないでの相談役そうだんやくや社外しゃがいでの経営けいえい指南しなん役やくとしての雇用こようも好こう待遇たいぐうで受うけられるなどの事情じじょうもある。
株価かぶか操作そうさ: 株価かぶかを操作そうさすることで自他じたの経済けいざい的てき利益りえきが得えられる場合ばあいには、それが粉飾ふんしょく決算けっさんの要因よういんとなることがある。経営けいえい者しゃの見栄みえが関係かんけいする場合ばあいもある。
配当はいとう操作そうさ: 株式会社かぶしきがいしゃが赤字あかじ決算けっさんになり、会社かいしゃ法ほう上じょうの配当はいとう可能かのう限度げんど額がくが小ちいさくなれば、株式かぶしき配当はいとうを行おこなえなくなり、株主かぶぬし等とうから責任せきにんを問とわれる場合ばあいが多々たたある。また株式かぶしき配当はいとうが行おこなわれることで自他じたの経済けいざい的てき利益りえきが得えられる場合ばあいには、それが粉飾ふんしょく決算けっさんの要因よういんとなることがある。株式かぶしき配当はいとうでも経営けいえい者しゃの見栄みえが関係かんけいする場合ばあいもある。
銀行ぎんこう借入かりいれ: 銀行ぎんこう借入かりいれを容易よういにするために粉飾ふんしょく決算けっさんを行おこなう要因よういんとなる。粉飾ふんしょく決算けっさんを行おこなわなければ銀行ぎんこうが融資ゆうししない状況じょうきょうとは、銀行ぎんこうがその企業きぎょうの財務ざいむ状態じょうたいに疑問ぎもんを持もっていることが考かんがえられる。つまり、粉飾ふんしょく決算けっさんをしてでも借入かりいれを行おこなわなければならない状況じょうきょうとは、手持てもち資金しきんが不足ふそくして銀行ぎんこうからの融資ゆうしが得えられなければ、業務ぎょうむが立たち行ゆかないという場合ばあいが多々たたあるのである。; もっとも、多おおくの場合ばあいは、専門せんもん家集かしゅう団だんである銀行ぎんこうはキャッシュフローが歪いびつな時点じてんで危険きけんと察知さっちし、継続けいぞく的てきな業務ぎょうむができるような額がくを無む担保たんぽで貸かすことはない。この為ため、最終さいしゅう的てきには有利子ゆうりし負債ふさいを増ふやすだけに終おわるのだが、短期たんき的てきな経営けいえい危機ききを逃のがれることを優先ゆうせんしてしまう。
入札にゅうさつ資格しかく: 官公庁かんこうちょうや公営こうえい企業きぎょうが発注はっちゅうする建設けんせつ工事こうじ、機械きかい設備せつび、備品びひんなどの工事こうじ業者ぎょうしゃや納入のうにゅう業者ぎょうしゃの入札にゅうさつ参加さんか資格しかくとして、健全けんぜんな財務ざいむ状態じょうたいを求もとめており、一定いっていの財務ざいむ指標しひょう以下いかの企業きぎょうは入札にゅうさつそのものが行おこなえないことが一般いっぱん的てきである。また公共こうきょう工事こうじの入札にゅうさつ参加さんか資格しかくでは、財務ざいむ状態じょうたい等とうをもって事前じぜんに企業きぎょうのランク付づけを行おこない、そのランクにそった規模きぼの工事こうじの入札にゅうさつ参加さんか資格しかくを得えることができる。公共こうきょう工事こうじに頼たよる建設けんせつ会社かいしゃにとって入札にゅうさつ参加さんか資格しかくやそのランクは会社かいしゃ経営けいえいに大おおきな影響えいきょうを与あたえるため、粉飾ふんしょく決算けっさんを行おこなってでも入札にゅうさつ資格しかくを堅持けんじするだけの強つよい誘惑ゆうわくが働はたらく。民間みんかん企業きぎょうでも大口おおぐち取引とりひきのさいには新規しんきにあるいは定期ていき的てきに信用しんよう調査ちょうさがおこなわれるのが通常つうじょうであり、納品のうひん契約けいやくを獲得かくとくしたい企業きぎょうには粉飾ふんしょく決算けっさんへの動意どういが働はたらく。
簿ぼ外がい債務さいむの隠蔽いんぺい: 余剰よじょう資金しきんの運用うんようなどの名目めいもくでいわゆる「財ざいテク」に走はしった企業きぎょうが多額たがくの損失そんしつを発生はっせいさせている場合ばあい。また証券しょうけん会社かいしゃなどが顧客こきゃくとの不適切ふてきせつな取引とりひき契約けいやくによる損失そんしつを補填ほてんするために仮装かそう売買ばいばいで損失そんしつを隠蔽いんぺいするもの。かつては政治せいじ家か等とうへの多額たがくの裏金うらがねを捻出ねんしゅつするためにも利用りようされたとされる。
公金こうきん補填ほてんの経験けいけん: 過去かこに行おこなわれた自身じしん、または同業どうぎょう他社たしゃへの公金こうきん補填ほてんの経験けいけんにより、自身じしんへの過大かだい評価ひょうかや公金こうきん補填ほてんへのハードルを低ひくく見積みつもるなど、危機ききに鈍化どんかした結果けっか、経営けいえいが悪化あっかした際さいも、実際じっさいの経営けいえいの改善かいぜんよりも決算けっさん書しょを繕つくろうことを優先ゆうせんして安易あんいに粉飾ふんしょくを行おこなう場合ばあいがある。