くもはく方言ほうげん

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くもはく方言ほうげん位置いち

くもはく方言ほうげん(うんぱくほうげん)は、島根しまねけん東部とうぶから鳥取とっとりけん西部せいぶにかけてではなされる日本語にほんご方言ほうげんである。はなされる範囲はんいは、島根しまねけん出雲いずも地方ちほう飯南いいなんまちのぞく)と隠岐おき地方ちほう鳥取とっとりけん伯耆ほうき地方ちほう西部せいぶ西伯さいはくぐん日野ひのぐん米子よなご境港さかいみなと[1]。「くもはく方言ほうげん」の由来ゆらいは「出雲いずも」の「くも」と「伯耆ほうき」の「はく」で、地元じもとではおも出雲いずもべん(いずもべん)、安来やすぎべん(やすぎべん)、米子よなごべん(よなごべん)、隠岐おきべん(おきべん)などとばれる。出雲いずもしき方言ほうげん(いずもしきほうげん)とばれることもある。

音声おんせい音韻おんいんめん隣接りんせつする地域ちいきとはかなりのちがいがあるため、方言ほうげん区画くかくでは中国ちゅうごく方言ほうげんはなされてあつかわれる。くもはく方言ほうげんひがしとなり位置いちする伯耆ほうき地方ちほう東部とうぶ方言ほうげん倉吉くらよしべん)はいんしゅうべん鳥取とっとりけん東部とうぶ)にちかく、西にしとなり位置いちする島根しまねけん西部せいぶ石見いわみべん山口やまぐちべん広島ひろしまべんちかい。くもはく方言ほうげんではイだんとウだん発音はつおんちかちゅうした母音ぼいんになり、エの発音はつおんもイにちかくなるなど、東北とうほく方言ほうげん共通きょうつうする特徴とくちょうズーズーべんうら日本にっぽんしき発音はつおん)があるが、この特徴とくちょうくもはく方言ほうげん飛地とびちじょう分布ぶんぷする理由りゆうについて明確めいかく結論けつろんていない。

方言ほうげん区画くかくとして、おおきく出雲いずも隠岐おき西にし伯耆ほうきみっつにけられる。このなかでは出雲いずももっとくもはく方言ほうげんらしい特徴とくちょうそろえ、隠岐おきにはかかむすびなどのふる表現ひょうげんおおい。また、西にし伯耆ほうきのうち日野ひのぐんくもはく方言ほうげんてき特徴とくちょうがややうすい。以下いか、「出雲いずも」は出雲いずもではなくきゅう出雲いずもこく範囲はんいす。

下位かい分類ぶんるい[編集へんしゅう]

音声おんせい[編集へんしゅう]

母音ぼいん[編集へんしゅう]

一般いっぱん西日本にしにほん方言ほうげんでは母音ぼいん無声むせいすくないとされるが、くもはく方言ほうげんでは無声むせいさかんである。

出雲いずも西にし伯耆ほうき日野ひのぐん南部なんぶのぞく)では東北とうほく方言ほうげんのように、イだんとウだん母音ぼいんちゅうした母音ぼいん発音はつおんされる。西にし伯耆ほうきのうち米子よなごからはなれた地域ちいきではイだん母音ぼいん[ï]、ウだん母音ぼいん[ɯ̈]区別くべつされるが、米子よなご出雲いずもでは「く」「ぐ」「ふ」をのぞくほとんどのウだんおんがイだんおんとの区別くべつうしなって[ï]発音はつおんされる[5][6]。また、これらの地域ちいきではウだん拗音ようおん(「きゅ・しゅ」など)の発音はつおんも、「ぎーにー」(牛乳ぎゅうにゅう)のようにイだん長音ちょうおんになる[5]。こうした特徴とくちょうのために、イだんとウだん交替こうたいしやすい。一方いっぽう隠岐おきではちゅうした母音ぼいんはほとんどかれず、かつてちゅうした母音ぼいん使つかわれた痕跡こんせきがわずかにのこ程度ていどである[7]

出雲いずも米子よなごでのれい[kɯ̈sï](くし)、[jabï](やぶ)、[kaːrasïdzïme]河原かわはらすずめ
隠岐おきでのれい:[Futo](ひと)、[ewasu](いわし)。

また、出雲いずも隠岐おき米子よなごなどで、共通きょうつう母音ぼいん「エ」および「イ」にたいして[ẹ]があらわれることがあり、とく母音ぼいん単独たんどくはく場合ばあい、なかでも語頭ごとう場合ばあい顕著けんちょである[8][9]。この傾向けいこう隠岐おきではよわいが、共通きょうつうのiの部分ぶぶんにeがあらわれる場合ばあいがある[10]れいいのち→えのち、イモ→えも

出雲いずも米子よなごなどではウだんからオだんへの変化へんかおおい(れいうた→おた、むぎ→もぎ[mogï])。隠岐おきでもかれるが、衰退すいたいしている。[11]

出雲いずも北部ほくぶでは長音ちょうおん短縮たんしゅくされる傾向けいこうつよい。たとえば、出雲いずも南部なんぶで「くだりかーや」「くだらー」というところを、出雲いずも北部ほくぶでは「かや」「くだら」とする[12]。またれん母音ぼいんaiは、出雲いずも西にし伯耆ほうきでは「あけー・あけ(あかい)」「くれー・くれ(くらい)」のようにeまたはeːとなるのが一般いっぱんてきで、隠岐おきでもeːが普通ふつうだが、島後どうご西部せいぶ島前どうぜん一部いちぶにはæːもある[13][14]

ぎょう子音しいん脱落だつらく[編集へんしゅう]

出雲いずも西にし伯耆ほうき日野ひのぐんのぞく)では、かたりちゅう語尾ごびのラぎょう子音しいん脱落だつらくしやすく、まえ母音ぼいん長音ちょうおん変化へんかすることがおおい(れい:あります→あーます さるが→さーが)[15]とくせま母音ぼいんの「り」「る」はほとんどの場合ばあい長音ちょうおんになる。また、出雲いずもでは「これが→こーが」「だれが→だーが」のように、「れ」の長音ちょうおん代名詞だいめいしきやすい。一部いちぶ地域ちいきでは、「しろい→しえ」「あける→あきゃえ」「きる→きゃー」のような特殊とくしゅ変化へんかをすることがある[16][17]

隠岐おきでは、出雲いずもおなじような長音ちょうおんもあるが、「そのつもっだ」(そのつもりだ)、「おっかの」(るかね)のようにむしろ促音そくおんすることがおおい。また、「あれ→あえ」「ある→あう」など、単純たんじゅんなラぎょう子音しいん脱落だつらくこる。[16][18]

ひらきあい区別くべつ[編集へんしゅう]

くもはく方言ほうげんふく山陰さんいん方言ほうげんでは、鎌倉かまくら時代じだい以前いぜんの「アウ」の発音はつおん変化へんかして「アー」という発音はつおんになっている。日本にっぽんほか方言ほうげんでは、「アウ」は「オー」に変化へんかしたため、山陰さんいん一帯いったいには共通きょうつうおな意味いみでもちが発音はつおんかたり語法ごほうおお存在そんざいする。

鎌倉かまくら時代じだい以前いぜんの「アウ」は、室町むろまち時代じだいには、通常つうじょうの「オー」よりもややおおきくくちひら[ɔː] という発音はつおんになった。これをひらきおんという。一方いっぽう、「オウ」は[oː]発音はつおんされるようになり、ごうおんばれた。おおくの地域ちいきでは、ひらきおんごうおん区別くべつはしだいになくなり江戸えど時代じだいにはどちらも「オー[oː]」と発音はつおんされるようになったが、山陰さんいんにおいてはひらけおんは「アー」と発音はつおんされるようになって区別くべつのこした(くもはく方言ほうげんでは長音ちょうおんせず「ア」となることがおおい)。くもはく方言ほうげんでは「にょーば」(女房にょうぼう)「やーな」(ような)のようにこの名残なごりおおくのかたりのこっている。[19]

この「アウ→アー」の変化へんかにより、山陰さんいん方言ほうげんでは特殊とくしゅ活用かつようがたがみられる。だん動詞どうし断定だんてい助動詞じょどうし「だ」の推量すいりょう勧誘かんゆう意志いしあらわかたちに、「こう」「だろう」ではなく「くだりか(ー)」「だら(ー)」がもちいられる。そのため未然みぜんがたにオだん活用かつよう語尾ごびはなく、よんだん活用かつようとなる。これは、「かあ」をれいにとると、「いかむ→いかう→いかあ」という変化へんかをたどったものとおもわれる。また、「-アイ」がた形容詞けいようし(「たかい・あまい」など)の連用形れんようけいは、「たか(ー)て」「あま(ー)なる」のようにアだん活用かつようをするが、これも「たかくて」→「たかうて」→「たかあて」と変化へんかしたとみられる。また、語尾ごびが「アウ」となる動詞どうし(「う・う」など。とくはく)が「-て・た」のかたちになるときは、「かーて」(って)「かーた」(った)となるが、「って」「った」のような促音便そくおんびんもみられ、隠岐おきでは促音便そくおんびんしかない[20]前者ぜんしゃは「かひて→かうて→かあて」のように変化へんかしたものとみられる。

なお、「たかくて→たかうて」や「かひて→かうて」の変化へんかウ音便うおんびんであり、これは西日本にしにほん方言ほうげん特徴とくちょうである。ただし地域ちいきでは、これらはその「たかうて→たこーて」「かうて→こーて」のように変化へんかした。

ふる発音はつおん残存ざんそん[編集へんしゅう]

くゎ、ぐゎ
kwa、gwaの発音はつおんがある。これは歴史れきしてき仮名遣かなづかいの「くわ」「ぐわ」に由来ゆらいするもので、「くゎづぃ[kwadzï]」(火事かじ)と「かづぃ[kadzï]」(家事かじ)、「ぐゎんこ[gwaŋko]」(頑固がんこ)と「がんくび[gaŋkɯ̈bï]雁首がんくび)」のように区別くべつして発音はつおんされる。[21]
こう子音しいん
こう子音しいん[ɸ] (F) と発音はつおんされることがある。平安へいあん時代じだいには、はこう子音しいんはすべて[ɸ]だったとされており、その、「ふ」をのぞいて[h]変化へんかした。くもはく方言ほうげんのこれらの発音はつおんふる時代じだい発音はつおんのこしているものとみられる。[21][22]
れい:「ふぁし[ɸasï]」(はし)、「ふぇび[ɸebï]」(へび
せ、ぜ
「せ」は「しぇ」、「ぜ」は「じぇ」と発音はつおんされる。これも、ふる発音はつおん名残なごりで、出雲いずもから鳥取とっとりけん全域ぜんいきにかけてみられる。[23][17]

アクセント[編集へんしゅう]

中国ちゅうごく地方ちほうには東京とうきょうしきアクセントひろ分布ぶんぷしている。東京とうきょう鳥取とっとり広島ひろしまなどのアクセントちゅう東京とうきょうしきであるが、西にし伯耆ほうき外輪がいりん東京とうきょうしきアクセントである。外輪がいりん東京とうきょうしきでは、「いし」「たび」「はし」などのはく名詞めいしだいるい語彙ごい平板へいばんがた(いしが、たびが)になり、このてん尾高おだかがた(いが)になるなか東京とうきょうしきとはことなる。

西にし伯耆ほうきのアクセント[24]
はく名詞めいし かたりれい
1るい・2るい ふういし 、○○が
3るい いけあし 、○
4るい・5るい あめいき ○、○が

出雲いずもには、外輪がいりん東京とうきょうしきからさらに変化へんかしたアクセントが分布ぶんぷしている。出雲いずもでは、せま母音ぼいん(i、u)を音節おんせつひく発音はつおんされる傾向けいこうがあり、たとえば「あし」は単独たんどくでは「あ」だが助詞じょしくと「あし」になる。またはく名詞めいしだいよんるいだいるいのうち、はくこう母音ぼいん(a、e、o)をつもの(そらあめなど)は尾高おだかがた(あが)になっており、はくせま母音ぼいんつものの一部いちぶも「まついきうみかずはり」などは「ま」「まつ」となる。あたまだかがたしが)であるかたりは「はしあきあゆ(あゆ)・こい(こい)・づるはるへびよる」など少数しょうすうにとどまる。[25]

出雲いずものアクセント
はく名詞めいし かたりれい はくこう母音ぼいん はくせま母音ぼいん
1るい・2るい ふういし 、○○が 、○○
3るい いけあし 、○ 、○○
4るい・5るい あめいき 、○ 、○○、または○、○が

隠岐おきのアクセントは、中国ちゅうごく地方ちほう全体ぜんたい対立たいりつする異色いしょくのもので、またせま範囲はんいでも地域ちいきはげしい。おおきくけても知夫ちぶ浦郷うらごう海士あまいそ西郷さいごう都万つま五箇ごか中村なかむらの3つにけられ、それぞれも集落しゅうらくによるちがいがある。下表かひょうはそれぞれの代表だいひょう地点ちてんとして知夫ともお海士あま都万つまのアクセントをしめしたもので、/で区切くぎられた左側ひだりがわ助詞じょしけない単独たんどくがた右側みぎがわ助詞じょしけたかたちである(たとえば知夫ちぶでの「いけ」は「け」「いけが」)。海士あもうにある「くだ」ははくない下降かこうあらわ[26]知里ちりのアクセントは、はくすうえてもアクセントのかた種類しゅるいは2種類しゅるいのみである。また、五箇ごかには「」「ち」のように一語いちご高音こうおんヶ所かしょあらわれるものがある。

隠岐おきのアクセント
はく名詞めいし かたりれい 知夫ともお 海士あま 都万つま
1るい ふうくち ていこう/ちゅうてい-こう ていくだ/ていこう-ひく ていこう/ていてい-こう
2るい・3るい いけいし 高低こうてい/高高たかだか-ひく 高低こうてい/高低こうてい-ひく 高低こうてい/ていこう-ひく
4るい・5るい あめいき ていこう/ちゅうてい-こう ていこう/ていこう-こう ていてい/ていてい-ひく

文法ぶんぽう[編集へんしゅう]

用言ようげん助動詞じょどうし[編集へんしゅう]

断定だんてい
断定だんてい助動詞じょどうしは、山陽さんようが「-じゃ」であるのにたいし、くもはく方言ほうげんふく山陰さんいん一帯いったいで「-だ」となっている。出雲いずも南部なんぶ広島ひろしまけんとの県境けんきょう付近ふきんでは、過去かこがたかぎり「-じゃった」が「-だった」と併用へいようされる[27]隠岐おきでも終止しゅうしがたは「-だ」であるが、過去かこがたには「-だった」と「-じゃった」の両方りょうほうもちいられる。隠岐おき島後どうご北部ほくぶでは「-じゃった」が優勢ゆうせい島後どうご南部なんぶでは「-だった」が優勢ゆうせいで、島前どうぜんでは「-だった」が一般いっぱんてきだが、知夫ちぶさとには「-じゃった」もある[28]
動詞どうししは「未然みぜんがた+ん」が一般いっぱんてきだが、高齢こうれいそう中心ちゅうしんに「未然みぜんがた+の」ももちいられる[29][30][31]。さらに、隠岐おきでは「未然みぜんがた+ぬ」というかたちもある。くもはく方言ほうげんさかんな「ウ→オ」の変化へんかで、「ぬ」が「の」に変化へんかしたとみられる[32]。またつよ否定ひていするいいかたとして、西にし伯耆ほうきではよんだん動詞どうしで「きゃせん(しぇん)/きゃへん」、一段いちだん動詞どうしで「きりゃせん(しぇん)/きりゃへん/きらへん」、カへん「くりゃせん(しぇん)/くりゃへん/くらへん」、サ変さへん「すりゃせん(しぇん)/すりゃへん/すらへん」がもちいられる[33]。これが出雲いずもでは「かせん」「らせん」のようになる。隠岐おきには、しの強調きょうちょうに「かしぇの」(きはしない)というかたちがある。
過去かこしは、隠岐おきでは「しょかざった」(かなかった)のように「-ざった」をもちいる。出雲いずもでは「-ざった」はすくなく「-(ん)だった」が一般いっぱんてきで、出雲いずも南部なんぶには「-じゃった」もある。また隠岐おき島前どうぜんには、過去かこしの強調きょうちょうとして「えけさった」(きはしなかった)のような「-さった」がある。[32]
このほか、しの意味いみふくんだいいかたとして出雲いずもでは、「かな」(かないと)、「くだりかんこに」(かずに)、「ぎょうかんで・ぎょうかで」(かずに)、「おこなったてて・きたてて」(おこなったって)、「くだりかでも」(かなくても)とう。隠岐おきでは、「かのなら」(かなければ)、「かすと・けーで」(かないで)、「けーでも」(かなくても)とう。また隠岐おきでは、「くだりかーつけ」(くものか)のような「-つけ」を使つか否認ひにん形式けいしきや、「えもかぬ」(けない)のような古語こごほうもある。
音便おんびんがた
ぎょうよんだん動詞どうしが「-て・た」に接続せつぞくする場合ばあい西日本にしにほん方言ほうげんだい部分ぶぶんで「うた」「うた」などのウ音便うおんびんになるが、くもはく方言ほうげんでは「った」「った」などの促音便そくおんびんとなる。また、「-アウ」がた動詞どうしとくはく)は、隠岐おきのぞき、「かあた」(った)や「ああた」(った)のような活用かつようとなる。また、出雲いずもには「うた」もある。[34]
く」の過去かこがたは、高齢こうれいそうでは「おこなった」ではなく「いきた」や「えきた」になる[35]
意志いし推量すいりょう勧誘かんゆう
こう」のようなだん動詞どうし意志いし勧誘かんゆうには、くもはく方言ほうげんでは「か」「かあ」「かい/ぎょうかえ」「かや」などが使つかわれる[36][37]。また、出雲いずもでは「こい」がいた「くだりかこい」のようなかたちおお使つかわれる[37]。また、「-だろう」は「-だら」や「-だらあ」がもちいられるほか、出雲いずも南部なんぶ隠岐おきでは「-じゃらあ」ももちいられる[38]。また出雲いずも付近ふきんでは「-であらむず」から変化へんかした「-だらじ」もわずかながらもちいる[39][40]
進行しんこう結果けっか
中国ちゅうごく方言ほうげんなどでは「-している」と場合ばあいに、動作どうさ進行しんこうちゅう場合ばあいには「-よる」とい、完了かんりょうした動作どうさ結果けっかには「-とる・ちょる」とアスペクト(そう区別くべつがある。くもはく方言ほうげんのうち、西にし伯耆ほうきではこの区別くべつがあるが、出雲いずも隠岐おきではこの区別くべつがほとんどい。「る」をれいにとると、西にし伯耆ほうきでは進行しんこうには「ふりょーる」などとい、完了かんりょうには「ふっちょる」「ふっちょー」などと[41][42]一方いっぽう出雲いずも隠岐おきでは進行しんこう完了かんりょうともに「ふっとる」「ふっちょる」などとう。ところが、出雲いずも隠岐おきでも、過去かこ進行しんこうには西にし伯耆ほうきおなじように「-よった」のかたち(「ふりょーった」など)を使つか[43][44]
様態ようたい伝聞でんぶん
様態ようたい(-そうだ)には、「-さな・さーな・さーげな・さげな・げな」をもちいる。伝聞でんぶんには、「あめださな」(あめだそうだ)などのように「-さーな・さな・げな」をもちいるほか、出雲いずも米子よなごなどでは「-しこだ」もさかんである。
動詞どうしだん
出雲いずもサ変さへんだんした「さん」(しない)というかたちがある。また出雲いずもで、一段いちだん活用かつようをする動詞どうし命令めいれいがたに「けれ」「きれ」「せれ」のようなかたちかれる。
個別こべつ動詞どうし
西日本にしにほん一般いっぱんだん活用かつようをする「く」「る」は、隠岐おき出雲いずもではうえいちだん活用かつようの「きる」「りる」である。また、隠岐おきにはうえいちだん活用かつようの「まちちる」(つ)がある。[45]
ぎょう変格活用へんかくかつようの「しぬる・しぬー」(ぬ)、「いぬる・いぬー」(かえる)が存在そんざいしている[37][46](ほぼ中国地方ちゅうごくちほう全域ぜんいきにある)。
く」の過去かこがた音便おんびんかたちにならず「えきた」(おこなった)となる[37][31]

助詞じょし[編集へんしゅう]

主格しゅかくあらわかく助詞じょしに、「が」のほか、出雲いずも隠岐おきで「の」があらわれることがあるが、すでに衰退すいたいすすんでいる。また隠岐おきに、「にくきで」(にくきで)、「下手へたで」(仕事しごと下手へたで)のような対象たいしょうあらわす「に」がある。「を」は、出雲いずもでは「さけむ」のように省略しょうりゃくされることが普通ふつう隠岐おきでも省略しょうりゃくされることがあるが、一般いっぱんには「えしゅー・えしょー」(いしを)のようにまえ融合ゆうごうして発音はつおんされる。[47]

引用いんようあらわす「と」は、出雲いずもでは省略しょうりゃくされることはない。「という」は出雲いずもでは「つー」(しょによっては「てー」)、隠岐おきで「てお」「てぉー」「ちゅー」となる。[48]

ふく助詞じょしでは、出雲いずもで「ちゃだえしゅっさん」のような「だえ」を頻用ひんようする。またかかむすびの残存ざんそんがあり、出雲いずもには「こさえ(れ)」、隠岐おきには「こしこそいたけれ」(こしいたいし)のような「こそ」がある。

文末ぶんまつでは、出雲いずも隠岐おきに「な」「の」があり、「な」より「の」のほう上品じょうひん出雲いずもでは「ね」もさかんにもちいられ、「ねー」「ねや」ともう。「で」「わ」も島根しまねけん全域ぜんいきもちいる。また隠岐おき島前どうぜんに「さら」があり、おも高年こうねん女性じょせい使つかわれる上品じょうひん表現ひょうげんである。隠岐おき島後どうごには伝聞でんぶんあらわす「ちょ」がある[49]。また、出雲いずもあいだとう助詞じょしに「けー」を多用たようする。

接続せつぞく助詞じょしのうち、「から」にあたる原因げんいん理由りゆうには、「けん・だけん」がさかんで、に「けに・だけに」「け・だけ」もある。また隠岐おきには「によって」もある。「けれども」にあたる逆接ぎゃくせつには、西にし伯耆ほうきのうち米子よなごで「だども・だーも・だも」、日野ひのぐんで「だえど」、弓ヶ浜ゆみがはま半島はんとうで「だえって・だえっちゃ」が使つかわれ、出雲いずもで「ども・だども」がおおもちいられる。隠岐おきでは一般いっぱんに「だえど・だいど」をもちい、過去かこ意味いみふくんだ「たけれども」の意味いみでは「たえど」にもなる。[50][51]

敬語けいご表現ひょうげん[編集へんしゅう]

くもはく表現ひょうげんには多彩たさい敬語けいご表現ひょうげんがあり、複雑ふくざつ体系たいけいっている。

出雲いずもでの尊敬そんけい助動詞じょどうしには、代表だいひょうてきなものに「-しゃる/しゃー」「-さっしゃる/さっしゃー」「-なはる/なはー」「-なる/なー」がある。ほかに「-れる・られる」、「おいでる」(く・る・いる)、「ござっしゃる」(る・いる)がある。出雲いずもでは「-しゃる・さっしゃる」はよくもちいられるが、敬意けいい度合どあいはたかくない。「-なはる」もおおもちいられ、「-しゃる・さっしゃる」より敬意けいいたかい。また「-なる」は「-なはる」をりゃくしたもので、あたらしいいいかたとされる。[52]

隠岐おきでは、尊敬そんけい助動詞じょどうしとしておもに「-しゃる」「-さっしゃる」「-しゃんす」「-さっしゃんす」があり、このうち「しゃんす・さっしゃんす」がたか敬意けいいあらわす。 また「ござんす」があり、ほん動詞どうしる・いる)や補助ほじょ動詞どうし(-ている・てくる)の尊敬そんけいとして、また丁寧ていねいとしてももちいられる。「ござる」もあり、命令めいれいがたの「ござい」はひろ世代せだいさかん。[52]

西にし伯耆ほうきでは、「-なはる/なはー」「-なる/なー」が尊敬そんけい助動詞じょどうしとしておおもちいられる。

語彙ごい[編集へんしゅう]

  • あのさん、このさん・・・あのひと、このひと
  • おぞい、おぞがい・・・こわい、おそろしい。
  • おちらと・・・ゆっくりと
  • きょとい、きょてー、きょーとい・・・こわい、おそろしい。[53]「まあ、あのひとはきょといわ(こわいわ)」「あー、きょと、きょと(こわこわ)。げとくだわ。」
  • ごす・・・くれる。(れい)「○○さんが、わに(わたしに)野菜やさいをごいたわ(くれた)」。命令めいれいがたでは「ごせ」、丁寧ていねいでは「ごしなる」、依頼いらいがたでは「ごしなはい(ごしない)」となる。
  • ぞんぞがさばる・・・寒気さむけがする。「ぞんぞ」は「寒気さむけ」。「さばる」単体たんたいでは「つかまる、さわる」の意味いみとなる。
  • たいぎい・・・面倒めんどう古語こごの「大儀たいぎ」(ほねがおれること、面倒めんどうでくたびれること)に由来ゆらいする。ちゅう四国しこく全域ぜんいき方言ほうげんひろ使つかわれる語彙ごい
  • ただもの・・・度々どど毎度まいど[54]商売人しょうばいにんがだんだんとあわせて使つかい、「ただもの、だんだん=毎度まいどあり」になる。
  • たばこ(に)する・・・休憩きゅうけいする。[54]
  • だら・・・あほ、ばか。[54]古代こだいから海運かいうんのあった石川いしかわけん富山とやまけんでもおな意味いみ使つかわれている。「ず」がつくと「ばかしゃ」になる(石川いしかわけん富山とやまけんでは「だらぶち」という)。
  • だんだん・・・ありがとう。家族かぞくあいだでは使つかわない。知人ちじんなどとの会話かいわで「どうも」というように使つかうことがおおい。
  • ちょんぼす、ちょっこし・・・すこ
  • てご・・・手伝てつだい。[55]
  • ないしょ・・・私生児しせいじのこと。
  • にょば・・・女性じょせいのこと。女房にょうぼうどうみなもと言葉ことば
  • めがわるい・・・うんわるい。

山陰さんいん以外いがい西日本にしにほんでは「りる」を「カル」というが、くもはく方言ほうげんでは「カリル」という[56]。(東山ひがしやまかげ方言ほうげんでは「カレル」)

比較ひかくひょう[編集へんしゅう]

伯耆ほうきこく 出雲いずもこく 隠岐おきこく
日野ひの方言ほうげん 米子よなご方言ほうげん 出雲いずも方言ほうげん 隠岐おき方言ほうげん
イとウがちゅうした母音ぼいん ×(痕跡こんせきはあり)
シとス、チとツ、ジとヅの統合とうごう(ズーズーべん × ×
ぎょう、ガぎょう、ハぎょうのぞくウだんおんがイだんおん統合とうごう × ×
だん拗音ようおん→イだん長音ちょうおん × ×
ぎょう子音しいん 脱落だつらくせず 脱落だつらく長音ちょうおん 脱落だつらく促音そくおん
アクセント 外輪がいりん東京とうきょうしき 外輪がいりん東京とうきょうしき変種へんしゅきた奥羽おううしき 隠岐おきしき

隣接りんせつ地域ちいき方言ほうげん[編集へんしゅう]

石見いわみべん
島根しまねけん西部せいぶ石見いわみ地方ちほう方言ほうげん広島ひろしまべん山口やまぐちべんとともに西にし中国ちゅうごく方言ほうげんぞくし、くもはく方言ほうげんとはおおきくことなっている。ちゅうした母音ぼいんやラぎょう子音しいん脱落だつらく、「くゎ・ぐゎ」、ひらきあい区別くべつのいずれも石見いわみではかれない[57]。ただし、断定だんてい助動詞じょどうしには「だ」をもちい(石見いわみ西部せいぶは「じゃ」を併用へいよう[58]石見いわみ東部とうぶではアクセントが外輪がいりんがた東京とうきょうしきとなっている(石見いわみ西部せいぶ広島ひろしまけん山口やまぐちけん東京とうきょうおなちゅうがた東京とうきょうしき[59])。
倉吉くらよしべん
鳥取とっとりけん中部ちゅうぶ倉吉くらよしべんは、くもはく方言ほうげんいんしゅうべん中間ちゅうかん位置いちするが、東山ひがしやまかげ方言ほうげんぞくいんしゅうべんちかい。ちゅうした母音ぼいんもちいられず、アクセントはちゅうがた東京とうきょうしきである[59]山陰やまかげ全体ぜんたい特徴とくちょうであるひらきあい区別くべつ断定だんてい助動詞じょどうし「だ」はもちいられる。

くもはく方言ほうげんかんする人物じんぶつ作品さくひんなど[編集へんしゅう]

  • くもはく方言ほうげん使用しようする有名人ゆうめいじん
    • 水木みずきしげる - 鳥取とっとりけん境港さかいみなと出身しゅっしん漫画まんが自伝じでんてき作品さくひんのセリフなどにもたびたび方言ほうげん登場とうじょうする。つまぬのえださんちょほん原案げんあんになっている連続れんぞくテレビ小説しょうせつゲゲゲの女房にょうぼう」でも「ちょっこし」、「だらず(だらっ)」、「だんだん」といったくもはく方言ほうげん多用たようされた。
    • 安来やすぎのおじ - 島根しまねけん安来やすぎ出身しゅっしんのシンガーソングライター。地元じもとメディアでの方言ほうげんトークが人気にんきはくしている。
    • ネゴシックス - 島根しまねけん安来やすぎ出身しゅっしん芸人げいにん方言ほうげんでのコントを芸風げいふうとしている。
    • 中岡なかおかみずえ - BSSラジオでくもはく方言ほうげんでのかたりをおこなっている。
    • 広戸ひろとさとし - 俳優はいゆう連続れんぞくテレビ小説しょうせつ「ゲゲゲの女房にょうぼう」(後半こうはん)で出雲いずもことば指導しどう担当たんとう
    • 井原いはら幹雄みきお - 俳優はいゆう連続れんぞくテレビ小説しょうせつ「ゲゲゲの女房にょうぼう」(前半ぜんはん)で出雲いずもことば指導しどう担当たんとう
    • 多々納たたのひとし - 俳優はいゆう声優せいゆう連続れんぞくテレビ小説しょうせつ「だんだん」、「わろてんか」で出雲いずもことば指導しどう担当たんとう
  • くもはく方言ほうげんで「ありがとう」を意味いみする「だんだん」にちなむもの。
  • くもはく方言ほうげんで「おおきい」「すごい」を意味いみする「がいな」にちなむもの。
  • くもはく方言ほうげんで「馬鹿者ばかもの」を意味いみする「だらず」にちなむもの。
  • そのくもはく方言ほうげんにちなむもの
    • 怪談かいだん』 - ギリシャ出身しゅっしん作家さっか日本にっぽん研究けんきゅう小泉こいずみ八雲やくも著書ちょしょ島根しまねけん松江まつえ出身しゅっしんつまからいた日本にっぽん民話みんわなどをまとめたもの。タイトルである『怪談かいだん』の英語えいごつづりはくもはく方言ほうげん発音はつおんもとづき「Kwaidan」となっている。
    • すなうつわ』 - 松本まつもと清張せいちょう小説しょうせつ東北とうほく方言ほうげんくもはく方言ほうげん音声おんせい類似るいじせい物語ものがたりかぎとなっている。
    • デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』 - アニメ映画えいが主要しゅようキャラクターの帰省きせいさきとして島根しまねけん設定せっていされ、出雲いずもべんのセリフも登場とうじょうした。
    • 日本にっぽん面影おもかげ』 - 小泉こいずみ八雲やくも題材だいざいとしたテレビドラマ。八雲やくもつま・セツをはじめとした島根しまねけん出身しゅっしん登場とうじょう人物じんぶつはすべて出雲いずもべんのセリフで会話かいわする。
    • 砂時計すなどけい』 - 芦原あしはら名子なごによる少女しょうじょ漫画まんが、および、それを原作げんさくとするテレビドラマ映画えいが小説しょうせつ主人公しゅじんこう学生がくせい時代じだいまで母親ははおや実家じっかのある島根しまねけんらしていて、在住ざいじゅう時代じだい登場とうじょう人物じんぶつ会話かいわ出雲いずもべんである。

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ 講座こうざ方言ほうげんがく 8 中国ちゅうごく四国しこく地方ちほう方言ほうげん』16、179、213ぺーじ
  2. ^ 講座こうざ方言ほうげんがく 8 中国ちゅうごく四国しこく地方ちほう方言ほうげん』16ぺーじ
  3. ^ 室山むろやま 1998, p. 5.
  4. ^ 講座こうざ方言ほうげんがく 8 中国ちゅうごく四国しこく地方ちほう方言ほうげん』179ぺーじ
  5. ^ a b 講座こうざ方言ほうげんがく 8 中国ちゅうごく四国しこく地方ちほう方言ほうげん』、16、182、216、220ぺーじ
  6. ^ 室山むろやま 1998, p. 11-12.
  7. ^ 講座こうざ方言ほうげんがく 8 中国ちゅうごく四国しこく地方ちほう方言ほうげん』216ぺーじ
  8. ^ 講座こうざ方言ほうげんがく 8 中国ちゅうごく四国しこく地方ちほう方言ほうげん』185ぺーじ、216-217ぺーじ
  9. ^ 室山むろやま 1998, p. 11.
  10. ^ 講座こうざ方言ほうげんがく 8 中国ちゅうごく四国しこく地方ちほう方言ほうげん』217ぺーじ
  11. ^ 講座こうざ方言ほうげんがく 8 中国ちゅうごく四国しこく地方ちほう方言ほうげん』185ぺーじ、217ぺーじ
  12. ^ 友定ともさだ 2008, p. 7.
  13. ^ 室山むろやま 1998, p. 13.
  14. ^ 講座こうざ方言ほうげんがく 8 中国ちゅうごく四国しこく地方ちほう方言ほうげん』218ぺーじ
  15. ^ 講座こうざ方言ほうげんがく 8 中国ちゅうごく四国しこく地方ちほう方言ほうげん』17ぺーじ
  16. ^ a b 講座こうざ方言ほうげんがく 8 中国ちゅうごく四国しこく地方ちほう方言ほうげん』218-219ぺーじ
  17. ^ a b 都道府県とどうふけんべつ全国ぜんこく方言ほうげん辞典じてん』250ぺーじ-257ぺーじ
  18. ^ 友定ともさだ 2008, p. 33.
  19. ^ 講座こうざ方言ほうげんがく 8 中国ちゅうごく四国しこく地方ちほう方言ほうげん』19-21、187、217ぺーじ
  20. ^ 講座こうざ方言ほうげんがく 8 中国ちゅうごく四国しこく地方ちほう方言ほうげん』19-21ぺーじ
  21. ^ a b 講座こうざ方言ほうげんがく 8 中国ちゅうごく四国しこく地方ちほう方言ほうげん』187、220ぺーじ
  22. ^ 室山むろやま 1998, p. 16.
  23. ^ 講座こうざ方言ほうげんがく 8 中国ちゅうごく四国しこく地方ちほう方言ほうげん』220ぺーじ
  24. ^ 講座こうざ方言ほうげんがく 8 中国ちゅうごく四国しこく地方ちほう方言ほうげん』、22-23、190-192ぺーじ
  25. ^ 講座こうざ方言ほうげんがく 8 中国ちゅうごく四国しこく地方ちほう方言ほうげん』22-25、221-222ぺーじ
  26. ^ 金田一きんだいち春彦はるひこ隠岐おきアクセントの系譜けいふ
  27. ^ 講座こうざ方言ほうげんがく 8 中国ちゅうごく四国しこく地方ちほう方言ほうげん』229ぺーじ
  28. ^ 講座こうざ方言ほうげんがく 8 中国ちゅうごく四国しこく地方ちほう方言ほうげん』229-230ぺーじ
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  31. ^ a b 室山むろやま 1998, p. 19.
  32. ^ a b 講座こうざ方言ほうげんがく 8 中国ちゅうごく四国しこく地方ちほう方言ほうげん』231ぺーじ
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  34. ^ 講座こうざ方言ほうげんがく 8 中国ちゅうごく四国しこく地方ちほう方言ほうげん』19-21、194、224ぺーじ
  35. ^ 講座こうざ方言ほうげんがく 8 中国ちゅうごく四国しこく地方ちほう方言ほうげん』194、224ぺーじ
  36. ^ 講座こうざ方言ほうげんがく 8 中国ちゅうごく四国しこく地方ちほう方言ほうげん』192、 197ぺーじ
  37. ^ a b c d 友定ともさだ 2008, p. 27.
  38. ^ 講座こうざ方言ほうげんがく 8 中国ちゅうごく四国しこく地方ちほう方言ほうげん』230ぺーじ
  39. ^ [1]
  40. ^ [2]
  41. ^ 講座こうざ方言ほうげんがく 8 中国ちゅうごく四国しこく地方ちほう方言ほうげん』198ぺーじ
  42. ^ 室山むろやま 1998, p. 23.
  43. ^ 講座こうざ方言ほうげんがく 8 中国ちゅうごく四国しこく地方ちほう方言ほうげん』232ぺーじ
  44. ^ 室山むろやま 1998, p. 29.
  45. ^ 講座こうざ方言ほうげんがく 8 中国ちゅうごく四国しこく地方ちほう方言ほうげん』223-224ぺーじ
  46. ^ 室山むろやま 1998, p. 18.
  47. ^ 講座こうざ方言ほうげんがく 8 中国ちゅうごく四国しこく地方ちほう方言ほうげん』233-235ぺーじ
  48. ^ 講座こうざ方言ほうげんがく 8 中国ちゅうごく四国しこく地方ちほう方言ほうげん』234ぺーじ
  49. ^ 講座こうざ方言ほうげんがく 8 中国ちゅうごく四国しこく地方ちほう方言ほうげん』235-237ぺーじ
  50. ^ 講座こうざ方言ほうげんがく 8 中国ちゅうごく四国しこく地方ちほう方言ほうげん』233-234ぺーじ
  51. ^ 室山むろやま 1998, p. 26.
  52. ^ a b 講座こうざ方言ほうげんがく 8 中国ちゅうごく四国しこく地方ちほう方言ほうげん』225-229ぺーじ
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  57. ^ 講座こうざ方言ほうげんがく 8 中国ちゅうごく四国しこく地方ちほう方言ほうげん』214ぺーじ
  58. ^ 講座こうざ方言ほうげんがく 8 中国ちゅうごく四国しこく地方ちほう方言ほうげん』229-230ぺーじ
  59. ^ a b 山口やまぐち幸洋ゆきひろ日本語にほんご東京とうきょうアクセントの成立せいりつみなとひと、2003、巻末かんまつ地図ちずより

参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

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    • 広戸ひろとあつし中国ちゅうごく方言ほうげん概説がいせつ」1ぺーじ-30ぺーじ
    • 室山むろやま敏昭としあき鳥取とっとりけん方言ほうげん」175ぺーじ-210ぺーじ
    • 神部かんべ宏泰ひろやす島根しまねけん方言ほうげん」211ぺーじ-238ぺーじ
  • 井上いのうえ史雄ふみおほか へん日本にっぽん列島れっとう方言ほうげん叢書そうしょ19 中国ちゅうごく方言ほうげんこう2 鳥取とっとりけん島根しまねけん』ゆまに書房しょぼう、1997ねん 
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  • 佐藤さとう亮一りょういち へん都道府県とどうふけんべつ全国ぜんこく方言ほうげん辞典じてん三省堂さんせいどう、2009ねん 
    • 森下もりした喜一きいち鳥取とっとりけん」250ぺーじ-257ぺーじ
    • 田籠たごもりはく島根しまねけん」258ぺーじ-265ぺーじ
  • 友定ともさだ賢治けんじ ちょ平山ひらやま輝男てるお へん日本にっぽんのことばシリーズ 32 島根しまねけんのことば』明治めいじ書院しょいん、2008ねん 
  • 室山むろやま敏昭としあき ちょ平山ひらやま輝男てるお へん日本にっぽんのことばシリーズ 31 鳥取とっとりけんのことば』明治めいじ書院しょいん、1998ねん 

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]