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セイコーエプソン

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
EPSONから転送てんそう
セイコーエプソン株式会社かぶしきがいしゃ
Seiko Epson Corporation
本社ほんしゃ長野ながのけん諏訪すわ
種類しゅるい 株式会社かぶしきがいしゃ
機関きかん設計せっけい 監査かんさとう委員いいんかい設置せっち会社かいしゃ[1]
市場いちば情報じょうほう
東証とうしょうプライム 6724
2003ねん6がつ上場じょうじょう
略称りゃくしょう エプソン・EPSON
本社ほんしゃ所在地しょざいち 日本の旗 日本にっぽん
392-8502
長野ながのけん諏訪すわ大和やまと3-3-5
本店ほんてん所在地しょざいち 160-8801
東京とうきょう新宿しんじゅく新宿しんじゅく4-1-6
JR新宿しんじゅくミライナタワー 29かい
設立せつりつ 1942ねん昭和しょうわ17ねん5月18にち
有限ゆうげん会社かいしゃ大和やまと工業こうぎょう
業種ぎょうしゅ 電気でんき機器きき
法人ほうじん番号ばんごう 4011101010841 ウィキデータを編集
事業じぎょう内容ないよう 情報じょうほう関連かんれん機器きき精密せいみつ機器きき電子でんし部品ぶひん
代表だいひょうしゃ 小川おがわきょうはん代表だいひょう取締役とりしまりやく社長しゃちょう
瀬木せきいたるあきら代表だいひょう取締役とりしまりやく専務せんむ執行しっこう役員やくいん[2]
資本しほんきん 532おく400まんえん
(2019ねん3がつ31にち現在げんざい
発行済はっこうずみ株式かぶしき総数そうすう 3おく9963まん4778かぶ
(2019ねん3がつ31にち現在げんざい
売上うりあげだか 連結れんけつ:1ちょう1289おく14ひゃくまんえん
単体たんたい:8234おく48ひゃくまんえん
(2022ねん3がつ
経常けいじょう利益りえき 単体たんたい:1235おく15ひゃくまんえん
(2022ねん3がつ
じゅん利益りえき 単体たんたい:1155おく69ひゃくまんえん
(2022ねん3がつ
純資産じゅんしさん 連結れんけつ:5427おく47ひゃくまんえん
単体たんたい:3804おくえん
(2022ねん3がつ31にち現在げんざい
そう資産しさん 連結れんけつ:1ちょう2664おく20ひゃくまんえん
単体たんたい:8248おく98ひゃくまんえん
(2022ねん3がつ31にち現在げんざい
従業じゅうぎょう員数いんずう 連結れんけつ:77,642めい
単体たんたい:12,630めい
(2022ねん3がつ31にち現在げんざい
決算けっさん 3月31にち
会計かいけい監査かんさじん EYしん日本にっぽん有限ゆうげん責任せきにん監査かんさ法人ほうじん[3]
主要しゅよう株主かぶぬし 日本にっぽんマスタートラスト信託しんたく銀行ぎんこう株式会社かぶしきがいしゃ信託しんたくこう):23.52%
株式会社かぶしきがいしゃ日本にっぽんカストディ銀行ぎんこう信託しんたくこう):8.04%
三光さんこう起業きぎょう株式会社かぶしきがいしゃ:4.22%
セイコーグループ株式会社かぶしきがいしゃ:3.61%
みずほ信託しんたく銀行ぎんこう株式会社かぶしきがいしゃ 退職たいしょく給付きゅうふ信託しんたく みずほ銀行ぎんこうこう さい信託しんたく受託じゅたくしゃ 株式会社かぶしきがいしゃ日本にっぽんカストディ銀行ぎんこう:2.45%
エプソングループ従業じゅうぎょういん持株もちかぶかい:2.23%
第一生命保険だいいちせいめいほけん株式会社かぶしきがいしゃ
常任じょうにん代理人だいりにん 株式会社かぶしきがいしゃ日本にっぽんカストディ銀行ぎんこう):1.84%
STATE STREET BANK WEST CLIENT - TREATY 505234
常任じょうにん代理人だいりにん 株式会社かぶしきがいしゃみずほ銀行ぎんこう):1.42%
服部はっとり悦子えつこ:1.30%
株式会社かぶしきがいしゃはちじゅう銀行ぎんこう
常任じょうにん代理人だいりにん 日本にっぽんマスタートラスト信託しんたく銀行ぎんこう株式会社かぶしきがいしゃ):1.28%
(2023ねん3がつ31にち現在げんざい
主要しゅよう子会社こがいしゃ エプソン販売えぷそんはんばい 100%
東北とうほくエプソン 100%
宮崎みやざきエプソン 100%
関係かんけいする人物じんぶつ 服部はっとり一郎いちろうもと社長しゃちょう
中村なかむら恒也つねやもと社長しゃちょう
安川やすかわ英昭ひであきもと社長しゃちょう
草間くさま三郎さぶろうもと社長しゃちょう
花岡はなおか清二せいじもと社長しゃちょう
碓井うすいみのるもと社長しゃちょう
外部がいぶリンク corporate.epson ウィキデータを編集
特記とっき事項じこうだい株主かぶぬし三光さんこう起業きぎょうは、服部はっとり服部はっとり金太郎きんたろう子孫しそん一族いちぞく)の資産しさん管理かんり会社かいしゃである(同家どうけ資産しさん管理かんり会社かいしゃである青山あおやま企業きぎょうは10%きょう保有ほゆうしていたが、2011ねん11月17にち保有ほゆうかぶだい部分ぶぶん売却ばいきゃくしている)。服部はっとりは、セイコーグループ株式会社かぶしきがいしゃだい株主かぶぬしでもある。
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セイコーエプソン株式会社かぶしきがいしゃ英語えいご: Seiko Epson Corporation)は、長野ながのけん諏訪すわ本社ほんしゃ情報じょうほう関連かんれん機器きき精密せいみつ機器きき手掛てがける電機でんきメーカーである(登記とうきじょう本店ほんてん東京とうきょう新宿しんじゅくにある)。略称りゃくしょう・ブランドは「エプソンEPSON)」。

インクジェットプリンターはじめとするプリンターや、プロジェクターパソコン、スキャナーといった情報じょうほう関連かんれん機器きき水晶すいしょう振動しんどう(クォーツ)、半導体はんどうたいなどの電子でんしデバイス部品ぶひん製造せいぞう、さらに産業さんぎょうようロボットや小型こがた射出しゃしゅつ成形せいけい分光ぶんこうビジョンシステムなどの産業さんぎょうよう機器きき製造せいぞうおこなっている。また子会社こがいしゃではないものの、セイコーグループ株式会社かぶしきがいしゃセイコーインスツル株式会社かぶしきがいしゃとともに「セイコーグループ中核ちゅうかく3しゃ」の1つとされ、SEIKOブランドのかく腕時計うでどけい開発かいはつ生産せいさんおこなっている。また、現在げんざいでは、オリエント時計おりえんととけい事業じぎょう統合とうごうし、オリエントスターやオリエントブランドの腕時計うでどけい開発かいはつ生産せいさん販売はんばいもエプソンでおこなっている。

2003ねん平成へいせい15ねん6がつ東京とうきょう証券しょうけん取引とりひきしょ市場いちばだい一部いちぶ株式かぶしき上場じょうじょうした。証券しょうけんコードは6724。日経にっけい平均へいきん株価かぶか構成こうせい銘柄めいがらひと[4]

概要がいよう

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1942ねん服部はっとり時計とけいてん現在げんざいセイコーグループ)のもと従業じゅうぎょういん諏訪すわ時計とけい小売こうり修理しゅうりぎょういとなんでいた山崎やまざき久夫ひさおにより、有限ゆうげん会社かいしゃ大和やまと工業こうぎょう(だいわこうぎょう)として創業そうぎょう服部はっとりだいせいこうしゃからの出資しゅっしけ、だいせいこうしゃ現在げんざいセイコーインスツル)の協力きょうりょく会社かいしゃとして腕時計うでどけい部品ぶひん製造せいぞうてをおこなっていた。

1943ねんだいせいこうしゃ工場こうじょう諏訪すわ疎開そかい諏訪すわ工場こうじょう開設かいせつする。終戦しゅうせんだいせいこうしゃ疎開そかい工場こうじょう諏訪すわにとどまり、大和やまと工業こうぎょうとの協力きょうりょく関係かんけいつよめていった。1959ねん大和やまと工業こうぎょうだいせいこうしゃ諏訪すわ工場こうじょう営業えいぎょう譲受じょうじゅし、株式会社かぶしきがいしゃ諏訪すわきよしこうしゃとなった。

諏訪すわきよしこうしゃは、諏訪すわとその周辺しゅうへん地域ちいき腕時計うでどけい一貫いっかん生産せいさん体制たいせい確立かくりつする。諏訪すわきよしこうしゃふくめ、戦中せんちゅう戦後せんご諏訪すわけん岡谷おかや諏訪すわ茅野ちの下諏訪しもすわまち富士見ふじみまち原村はらむら)・塩尻しおじり松本まつもと伊那いなには精密せいみつ機器きき製造せいぞうぎょう時計とけいカメラなどの部品ぶひん製造せいぞう組立くみたて)が集積しゅうせきどう地域ちいきは「東洋とうようスイス」としょうされるまでになる。1961ねん子会社こがいしゃとして信州しんしゅうせい株式会社かぶしきがいしゃのエプソン株式会社かぶしきがいしゃ)を設立せつりつ。 1985ねん諏訪すわきよしこうしゃ子会社こがいしゃのエプソン株式会社かぶしきがいしゃ合併がっぺいして、現在げんざいのセイコーエプソン株式会社かぶしきがいしゃ商号しょうごう変更へんこうした。

セイコーグループ各社かくしゃとの協業きょうぎょうにより、独自どくじ設計せっけい機械きかいしき腕時計うでどけい(マーベル)・自動じどう機械きかいしき腕時計うでどけい卓上たくじょう小型こがた水晶すいしょう時計とけい世界せかいはつのクォーツ腕時計うでどけいアストロン初代しょだい)、自動じどう発電はつでんクォーツ腕時計うでどけい(オートクオーツ)、スプリングドライブ、世界せかいはつのGPSソーラー腕時計うでどけい(アストロン、2代目だいめとう開発かいはつ時計とけいこう精度せいどてい価格かかくすすめた。時計とけい製造せいぞう開発かいはつから派生はせいするかたちでプリンターや水晶すいしょう振動しんどう(クォーツ)、半導体はんどうたいMEMSデバイス、液晶えきしょうディスプレイ、高密度こうみつど実装じっそう技術ぎじゅつ産業さんぎょうようロボットなどの開発かいはつおこない、それらが現在げんざい当社とうしゃ主要しゅよう事業じぎょう結実けつじつ発展はってんしている。現在げんざい主力しゅりょく事業じぎょう主力しゅりょく製品せいひんインクジェットプリンター液晶えきしょうプロジェクターなどの情報じょうほう関連かんれん機器ききである。創業そうぎょう事業じぎょうである時計とけい事業じぎょうもセイコーブランドけの製品せいひん開発かいはつ生産せいさんつづけている。

国内こくない拠点きょてんおおくが長野ながのけんうち点在てんざいし、その山形やまがたけん酒田さかた秋田あきたけん湯沢ゆざわ[ちゅう 1]北海道ほっかいどう千歳ちとせにも製造せいぞう拠点きょてんがある。

子会社こがいしゃエプソン販売えぷそんはんばい国内こくない市場いちばけエプソンブランド商品しょうひん販売はんばい全般ぜんぱん)や宮崎みやざきエプソン水晶すいしょうデバイス事業じぎょう)、東北とうほくエプソン(半導体はんどうたいプリンター部品ぶひん製造せいぞう)、エプソンアトミックス(金属きんぞく粉末ふんまつ金属きんぞく射出しゃしゅつ成形せいけい部品ぶひん人工じんこう水晶すいしょう原石げんせき製造せいぞう)、まご会社かいしゃエプソンダイレクトPC周辺しゅうへん機器ききのユーザ、法人ほうじん直販ちょくはん)などがある。

ウィキメディア・コモンズには、セイコーエプソン本社ほんしゃかんするカテゴリがあります。

セイコーグループとの関係かんけい

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前述ぜんじゅつのように、創業そうぎょうしゃ山崎やまざき久夫ひさお服部はっとり時計とけいてんげんセイコーグループ)のもと従業じゅうぎょういんであったことや、創業そうぎょう当初とうしょ服部はっとりだいせいこうしゃげんセイコーインスツル)からの出資しゅっしけていたこと、まただいせいこうしゃ協力きょうりょく会社かいしゃとして腕時計うでどけい部品ぶひん製造せいぞうてをおこなっていたこと、前身ぜんしん諏訪すわきよしこうしゃ大和工業やまとこうぎょうだいせいこうしゃ諏訪すわ工場こうじょう営業えいぎょう譲受じょうじゅしてまれたことなど、ふるくからつよ関係かんけいがあった。

セイコーエプソンと、セイコーグループセイコーインスツルをあわせて「セイコーグループ中核ちゅうかく3しゃ」とばれることもおお[5]

しかし資本しほんじょうは、セイコーグループセイコー創業そうぎょうである服部はっとり服部はっとり金太郎きんたろう次男じなん正次まさつぐ家系かけい個人こじんおよび一族いちぞく資産しさん管理かんり会社かいしゃ)がだい株主かぶぬしであるものの支配しはいはしておらず、子会社こがいしゃ関連かんれん会社かいしゃのような上下じょうげ関係かんけいではない。

沿革えんかく

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エプソンミュージアム諏訪すわ 創業そうぎょう記念きねんかんきゅう有限ゆうげん会社かいしゃ大和やまと工業こうぎょう事務じむとう、1945ねん竣工しゅんこう[6]
  • 1942ねん昭和しょうわ17ねん5月 - 諏訪すわ時計とけいしょう山崎やまざき久夫ひさおにより有限ゆうげん会社かいしゃ大和やまと工業こうぎょう(だいわこうぎょう)として設立せつりつ[7][8]株式会社かぶしきがいしゃだいせいこうしゃ現在げんざいセイコーインスツル株式会社かぶしきがいしゃ)の出資しゅっし資本しほんきん3まんえん)により、同社どうしゃ関連かんれん会社かいしゃ工場こうじょうとして操業そうぎょう開始かいし[9]。セイコー腕時計うでどけい部品ぶひん製造せいぞう工場こうじょうとしての出発しゅっぱつ
  • 1943ねん昭和しょうわ18ねん) - 戦時せんじちゅう工場こうじょう疎開そかいによりだいせいこうしゃ諏訪すわ工場こうじょう開設かいせつする。
  • 1954ねん昭和しょうわ29ねん)- 東京とうきょう1964ねん昭和しょうわ39ねん)オリンピック開催かいさい決定けってい。セイコーグループは公式こうしき計時けいじ担当たんとうと、それにけたあたらしい計時けいじ装置そうち開発かいはつ準備じゅんび着手ちゃくしゅ諏訪すわきよしこうしゃはクリスタルクロノメーターの開発かいはつ担当たんとうする。
  • 1956ねん昭和しょうわ31ねん)- 6がつ諏訪すわ工場こうじょうにより開発かいはつ製造せいぞうされた新型しんがた紳士しんしよう腕時計うでどけい「マーベル」を発売はつばい。ムーブメントを在来ざいらいがた腕時計うでどけいより大型おおがたし、内部ないぶ設計せっけい合理ごうりはかって性能せいのう品質ひんしつ生産せいさんせい大幅おおはば向上こうじょう、セイコー腕時計うでどけい主力しゅりょく製品せいひんとなる。1970年代ねんだいまでのセイコーせい機械きかいしき腕時計うでどけいおおくは、「マーベル」の基本きほん機構きこう改良かいりょう拡大かくだいさせるかたちで開発かいはつされた。
    • 以降いこう1960年代ねんだい後期こうきまで、諏訪すわ工場こうじょう諏訪すわきよしこうしゃと、本家ほんけすじにあたる東京とうきょうだいせいこうしゃ亀戸かめいど工場こうじょうが、系列けいれつない競合きょうごう別々べつべつ時計とけい開発かいはつ推進すいしんする「諏訪すわ」「亀戸かめいど並立へいりつ状態じょうたいつづいた。
  • 1959ねん昭和しょうわ34ねん
    • 5月 - だいせいこうしゃ諏訪すわ工場こうじょうだいせいこうしゃより独立どくりつ大和やまと工業こうぎょう母体ぼたいとして合体がったいし、商号しょうごう有限ゆうげん会社かいしゃ諏訪すわきよしこうしゃ変更へんこう
    • 9月 - 株式会社かぶしきがいしゃ諏訪すわきよしこうしゃ組織そしき変更へんこう
    • 「59Aプロジェクト」を発足ほっそくさせ、次世代じせだいこう精度せいど電池でんちしき腕時計うでどけい開発かいはつをスタート。テンプしき音叉おんさしき水晶すいしょうしきといった電池でんちしき腕時計うでどけい構造こうぞう研究けんきゅうし、水晶すいしょう時計とけい開発かいはつつながる。
  • 1961ねん昭和しょうわ36ねん12月 - 子会社こがいしゃとして信州しんしゅうせい株式会社かぶしきがいしゃ設立せつりつする。
  • 1964ねん昭和しょうわ39ねん
    • 東京とうきょうオリンピック公式こうしき時計とけいをセイコーグループのいちしゃとして担当たんとう。このとき、腕時計うでどけいメカニズムかんする技術ぎじゅつ応用おうようして、子会社こがいしゃ信州しんしゅうせいにてしらげこうしゃとともにプリンティングタイマーを開発かいはつする。
    • スポーツ競技きょうぎ計時けいじよう卓上たくじょう小型こがた水晶すいしょう時計とけい「セイコー クリスタルクロノメーター QC-951」を発表はっぴょう単一たんいつ乾電池かんでんち2ほんで1年間ねんかん作動さどうする、かつてないてい消費しょうひ電力でんりょく実現じつげんしたこの水晶すいしょう時計とけいは、東京とうきょうオリンピックをはじめ、世界せかい各地かくち競技きょうぎ大会たいかい公式こうしき計時けいじ装置そうち使用しようされ、つづどうシリーズ商品しょうひん競技きょうぎよう標準ひょうじゅん時計とけい交通こうつう機関きかん標準ひょうじゅん時計とけいタイマーとして活躍かつやくした。
  • 1968ねん昭和しょうわ43ねん9月 - 世界せかいはつ電子でんし機器ききよう小型こがた電子でんしプリンター「EP-101」を発表はっぴょう。その累計るいけい141まんだい販売はんばい記録きろくするだいヒットとなる。
  • 1969ねん昭和しょうわ44ねん)に世界せかいはつのクォーツ腕時計うでどけいアストロン35SQ[10])を開発かいはつその腕時計うでどけいこう精度せいどてい価格かかくをすすめる契機けいきになった。
  • 1971ねん昭和しょうわ46ねん4がつ - 相補そうほがた金属きんぞく酸化さんかまく半導体はんどうたい(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)集積しゅうせき回路かいろりゃくして「CMOS IC」の自社じしゃ開発かいはつ成功せいこう
  • 1973ねん昭和しょうわ48ねん
    • CMOS ICの量産りょうさん工場こうじょう完成かんせい半導体はんどうたい回路かいろ開発かいはつ量産りょうさん体制たいせい構築こうちくし、セイコーグループにウオッチようICを供給きょうきゅう開始かいしする。
    • 10月 - 時刻じこく表示ひょうじ世界せかいはつの6けた液晶えきしょうディスプレイを採用さいようしたぜん電子でんしウオッチ「セイコークオーツLC V.F.A.06LC」を発売はつばい。クオーツウオッチのために独自どくじ開発かいはつされた「FE(電界でんかい効果こうかがた)シングルクリスタル液晶えきしょう」を使用しようし、ときふんびょう常時じょうじ表示ひょうじできる画期的かっきてきなデジタルウオッチとして、ひろ内外ないがいから注目ちゅうもくあつめる。
  • 1975ねん昭和しょうわ50ねん
    • 4がつ - はつ海外かいがい販売はんばい拠点きょてんEpson America, Inc.設立せつりつ。(コンピュータおよ周辺しゅうへん機器きき各種かくしゅ電子でんしデバイスの販売はんばい、サービスをおこなう)。
    • 6がつ - 「EPSON」のブランドを制定せいていさきだいヒットした電子でんしプリンター(Electronic Printer、EP-101)から発展はってんした製品せいひんぐんすなわ子供こどもsonたち成長せいちょうするようにとのねがいをめた名称めいしょうであった[11]
  • 1978ねん昭和しょうわ53ねん
    • 7がつ - 世界せかいはつメロディIC SVM7910を開発かいはつ[12]同月どうげつ発売はつばいされた「セイコークオーツアラーム電子でんしメロディア」に搭載とうさいされ、空前くうぜんのヒット商品しょうひんとなった。その、SVM79シリーズのしん製品せいひんとしてSVM7960を開発かいはつ。そのもSVMシリーズの製品せいひん開発かいはつされていった。
  • 1982ねん昭和しょうわ57ねん
    • ポータブルタイプのコンピュータHC-20発表はっぴょう。HC-20のヒットにより、そのHC-40HC-88などの後継こうけい機種きしゅ発売はつばいされた(海外かいがいではHXのシリーズめい日本にっぽんでのHC-20は海外かいがいHX-20)。
    • 7がつ23にち信州しんしゅうせい株式会社かぶしきがいしゃ商号しょうごうをエプソン株式会社かぶしきがいしゃ変更へんこうする[13]
  • 1983ねん昭和しょうわ58ねん
    • 5月 - 国内こくない販売はんばい会社かいしゃとしてエプソン販売えぷそんはんばい株式会社かぶしきがいしゃ設立せつりつ
    • デスクトップタイプのコンピュータとしてCP/M利用りようできるQC-10発売はつばいされる(本体ほんたい価格かかく398,000えん、グリーンモニタ54,000えん、キーボード43,000えん[14])。その8088搭載とうさいして16ビット強化きょうかされMS-DOS動作どうさするQC-11発売はつばいされた(海外かいがいではHXシリーズ)。HC-88およびQC-10は、日本語にほんご入力にゅうりょく方法ほうほうとして豊橋技術科学大学とよはしぎじゅつかがくだいがく開発かいはつされたTUT-Code方式ほうしきタッチ16という名前なまえ採用さいようしていた。
  • 1984ねん昭和しょうわ59ねん)- ピエゾ素子そしもちいてインクをす(マイクロピエゾ方式ほうしき[15]のインクジェットプリンター「IP-130K」を発売はつばい。しかし、当時とうじはインクジェットプリンターは高価こうかでかつ大型おおがたであったため、熱転写ねつてんしゃカラーやドットインパクト方式ほうしきのプリンターが主役しゅやくであった。
  • 1985ねん昭和しょうわ60ねん
    • 米国べいこくにてIBM PC互換ごかんEquityシリーズを発売はつばい。このEquityシリーズの成功せいこう製造せいぞう技術ぎじゅつ、および互換ごかん路線ろせん営業えいぎょう戦略せんりゃく自信じしんふかめ、PC-9800シリーズ互換ごかん開発かいはつつながる。
    • 1がつ - 庄内しょうない電子でんし工業こうぎょう株式会社かぶしきがいしゃげん東北とうほくエプソン株式会社かぶしきがいしゃ設立せつりつ
    • 11月 - 株式会社かぶしきがいしゃ諏訪すわきよしこうしゃがエプソン株式会社かぶしきがいしゃ合併がっぺいし、商号しょうごうセイコーエプソン株式会社かぶしきがいしゃ変更へんこう
  • 1986ねん昭和しょうわ61ねん) - 関連かんれん会社かいしゃのサンリツ工業こうぎょう株式会社かぶしきがいしゃ営業えいぎょう譲渡じょうとにより吸収きゅうしゅう
  • 1987ねん昭和しょうわ62ねんNEC PC-9800互換ごかんパーソナルコンピュータEPSON PCシリーズ発売はつばい開始かいし
  • 1989ねん平成へいせい元年がんねん4がつ - 学校がっこう法人ほうじんエスイー学園がくえんエプソン情報じょうほう科学かがく専門せんもん学校がっこうひらけがく
  • 1990ねん平成へいせい2ねん9月 - 関連かんれん会社かいしゃ塩尻しおじり工業こうぎょう株式会社かぶしきがいしゃ腕時計うでどけい製造せいぞう)、島内しまうちきよし株式会社かぶしきがいしゃ腕時計うでどけい製造せいぞう)、松島まつしま工業こうぎょう株式会社かぶしきがいしゃ水晶すいしょうデバイス製造せいぞう)を吸収きゅうしゅう合併がっぺいする。
  • 1990ねん平成へいせい2ねん)1がつ - オランダ、アムステルダムにEpson Europe B.V. 設立せつりつ(ヨーロッパ地域ちいき本社ほんしゃ)。
  • 1992ねん平成へいせい4ねん10月 - 国内こくないぜん事業じぎょうしょおよび関連かんれん会社かいしゃ生産せいさん工程こうていにおいてフロン全廃ぜんぱい達成たっせい米国べいこく環境かんきょう保護ほごちょうより「1992ねん成層圏せいそうけんオゾンそう保護ほごしょう企業きぎょうしょう)」を受賞じゅしょう
  • 1994ねん平成へいせい6ねん4がつ - 国内こくないぜん事業じぎょうしょにおいてISO9000シリーズ規格きかく認証にんしょう取得しゅとく完了かんりょう
  • 1993ねん平成へいせい5ねん
    • 子会社こがいしゃエプソンダイレクト設立せつりつし、PCの直販ちょくはん事業じぎょう開始かいしする。その購入こうにゅうしゃ注文ちゅうもん仕様しよう選択せんたくできるBTO(Build-To-Order)による生産せいさん体制たいせい確立かくりつした。
    • インクジェットプリンター、「マッハジェット」(MJ)シリーズの発売はつばい開始かいし
  • 1994ねん平成へいせい6ねん6がつ - カラー印刷いんさつ画質がしつ飛躍ひやくてき向上こうじょうさせた「MJ-700V2C」を発売はつばい。30まんだい以上いじょう出荷しゅっかするベストセラーとなり、当時とうじ国内こくないのインクジェットプリンター市場いちばでトップ・シェアをっていたキヤノン製品せいひん(「バブルジェット(BJ)シリーズ」)に追随ついずいはじめる。
  • 1995ねん平成へいせい7ねん
    • 5月 初代しょだいマッハジェットカラープリンタ「カラリオ」発表はっぴょう 内田うちだ有紀ゆきをキャラクターに起用きよう話題わだいとなる。
    • PC-9800シリーズ市場いちば縮小しゅくしょうにより、PC-9800シリーズ互換ごかんコンピュータの生産せいさんから撤退てったい。しかし、PC/AT互換ごかん供給きょうきゅう継続けいぞくした。
  • 1996ねん平成へいせい8ねん)- 写真しゃしん画質がしつ前面ぜんめんした「フォト・マッハジェット(PM)」シリーズ「PM-700C」を発売はつばい[16][17]国内こくないインクジェットプリンター・トップシェアのる。以後いご、「写真しゃしん画質がしつ=エプソン」の地位ちい確立かくりつする。
  • 1998ねん平成へいせい10ねん
    • 岡谷おかやプレシジョン株式会社かぶしきがいしゃ吸収きゅうしゅう合併がっぺい
    • 2がつ - 長野ながのオリンピックでセイコーグループが公式こうしき計時けいじ担当たんとう
    • 4がつ - 中国ちゅうごく統括とうかつ会社かいしゃEpson (China) Co., Ltd.を北京ぺきん設立せつりつ
  • 2000ねん平成へいせい12ねん7がつ - 日本にっぽんTIの鳩ヶ谷はとがや工場こうじょう買収ばいしゅうし、液晶えきしょうドライバICの製造せいぞう会社かいしゃエプソン鳩ヶ谷はとがや設立せつりつする。
  • 2001ねん平成へいせい13ねん
  • 2002ねん平成へいせい14ねん6がつ - 米国べいこく電気でんき電子でんし技術ぎじゅつしゃ協会きょうかい(IEEE)より電子でんし産業さんぎょう発展はってん寄与きよした企業きぎょうおくられる革新かくしん企業きぎょうしょう受賞じゅしょう
  • 2003ねん平成へいせい15ねん6がつ - 株式かぶしき東京とうきょう証券しょうけん取引とりひきしょだい一部いちぶ上場じょうじょうする。
  • 2004ねん平成へいせい16ねん10月 - 三洋電機さんようでんき株式会社かぶしきがいしゃ液晶えきしょうディスプレイ事業じぎょう統合とうごうし、三洋さんようエプソンイメージングデバイス株式会社かぶしきがいしゃ設立せつりつ株式かぶしきの55%を保有ほゆうし、連結れんけつ子会社こがいしゃとする。
  • 2005ねん平成へいせい17ねん10月 - 水晶すいしょうデバイス事業じぎょう会社かいしゃ分割ぶんかつして、東洋通信機とうようつうしんき株式会社かぶしきがいしゃ統合とうごう東洋通信機とうようつうしんき株式会社かぶしきがいしゃがエプソントヨコム株式会社かぶしきがいしゃ商号しょうごう変更へんこうし、セイコーエプソンが株式かぶしきの68.25%を保有ほゆうする特定とくてい子会社こがいしゃとなる。
  • 2006ねん平成へいせい18ねん
    • 6がつ - ロジック半導体はんどうたい製造せいぞう野洲やすセミコンダクター株式会社かぶしきがいしゃ(IBMとの合弁ごうべん)のIBM持分もちぶん取得しゅとくして完全かんぜん子会社こがいしゃする。
    • 11月 - ソフトウェア開発かいはつ会社かいしゃエー・アイ・ソフト株式会社かぶしきがいしゃエプソン販売えぷそんはんばい株式会社かぶしきがいしゃ合併がっぺい吸収きゅうしゅう
    • 12月 - 三洋さんようエプソンイメージングデバイス株式会社かぶしきがいしゃ三洋電機さんようでんき持分もちぶん取得しゅとくして完全かんぜん子会社こがいしゃし、エプソンイメージングデバイス株式会社かぶしきがいしゃ改称かいしょうする。
  • 2007ねん平成へいせい19ねん3がつ - 野洲やすセミコンダクターの半導体はんどうたい事業じぎょうよう資産しさんオムロン株式会社かぶしきがいしゃ売却ばいきゃくし、同社どうしゃ解散かいさんする。
  • 2009ねん平成へいせい21ねん
    • 3がつ - オリエント時計おりえんととけい株式会社かぶしきがいしゃ機能きのう子会社こがいしゃ秋田あきたオリエント精密せいみつ株式会社かぶしきがいしゃ直接ちょくせつ子会社こがいしゃとし、秋田あきたエプソン株式会社かぶしきがいしゃ改称かいしょうする。
    • 6がつ - エプソントヨコム株式会社かぶしきがいしゃ機能きのう子会社こがいしゃ
  • 2010ねん平成へいせい22ねん4がつ - 中小ちゅうしょうがた液晶えきしょうディスプレイ事業じぎょう高温こうおんポリシリコンをのぞく)の終結しゅうけつけ、エプソンイメージングデバイス株式会社かぶしきがいしゃ資産しさん一部いちぶをソニー株式会社かぶしきがいしゃおよびソニーモバイルディスプレイ株式会社かぶしきがいしゃ(2012ねんジャパンディスプレイ統合とうごう)に譲渡じょうと営業えいぎょうについては事前じぜん譲渡じょうと)。
  • 2011ねん平成へいせい23ねん4がつ - 中小ちゅうしょうがた液晶えきしょうディスプレイ事業じぎょう高温こうおんポリシリコンをのぞく)から撤退てったい
  • 2012ねん平成へいせい24ねん4がつ - エプソントヨコム(げん宮崎みやざきエプソン)の水晶すいしょうデバイス事業じぎょう宮崎みやざき事業じぎょうしょのぞく)を当社とうしゃ本体ほんたい移管いかん
  • 2013ねん平成へいせい25ねん) - 光学こうがく事業じぎょうHOYA譲渡じょうと
  • 2016ねん平成へいせい28ねん)2がつ - 本店ほんてん新宿しんじゅくNSビルからJR新宿しんじゅくミライナタワー移転いてん[18]

2016ねん11月30にちに、エプソン販売えぷそんはんばい株式会社かぶしきがいしゃからAR対応たいおうのスマートグラス、EPSON MOVERIO「BT-300」を発売はつばい独自どくじ開発かいはつ有機ゆうきELディスプレイを採用さいようし、軽量けいりょうこう輝度きど高画質こうがしつまで実現じつげんしている。

主要しゅよう製品せいひん

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プリンター

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  • ホームインクジェットプリンター -日本にっぽん国内こくないでは カラリオシリーズ で製品せいひん展開てんかい
  • ビジネスインクジェットプリンター
  • インクジェットふくごう
  • レーザープリンター(ページプリンター)- 海外かいがいけではAcuLaser(アキュレーザー)やWorkForce(ワークフォース)とばれている。かつてはエスパーシリーズ、Interシリーズで展開てんかいされていた。現在げんざい一部いちぶ機種きしゅでOffirio(オフィリオ)ブランドのロゴがのこっているものの、最近さいきんはOffirioロゴをけていない機種きしゅている。レーザープリンターは富士ふじフイルムビジネスイノベーションきょうセラドキュメントソリューションズからのOEM。ドライバは製造元せいぞうもと開発かいはつされたものをベースにエプソン独自どくじくわえたものを使用しようしている
  • 大判おおばんプリンター - かつてはMAXART(マックスアート)シリーズで展開てんかいされていたが、現在げんざいはSureColor(シュアカラー)ブランドにわった。
  • デジタル捺染なっせんプリンター
  • インパクトプリンター
  • レシートプリンター - サーマル方式ほうしき小型こがたプリンターTMシリーズを展開てんかい
  • ラベルプリンター
  • プロフェッショナルフォトプリンティングシステム - CRYSTARIOシリーズ やSureLabシリーズなど写真しゃしんてんけの製品せいひん
  • プリンター消耗しょうもうひん - インクカートリッジ、トナーカートリッジ、インクジェットプリンター用紙ようし写真しゃしん用紙ようし光沢こうたく、マットなど)、リボンカートリッジなどのOAサプライ

スキャナー

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  • フラットベッドスキャナー
  • シートフィードスキャナー

液晶えきしょうプロジェクター

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時計とけい主要しゅよう事業じぎょうであったころから液晶えきしょうデバイスの開発かいはつおこなっていたが、プロジェクターの研究けんきゅう開発かいはつはポケットTVよう開発かいはつしたポリシリコンTFT液晶えきしょうパネルの応用おうようからはじまった。1989ねん世界せかいはつ液晶えきしょうプロジェクター「VPJ-700」を発表はっぴょう。1994ねん、PCを利用りようしたプレゼンテーション用途ようと着目ちゃくもくしたデータプロジェクター「ELP-3000」を発売はつばいし、おおきな評価ひょうかた。[23]以降いこう液晶えきしょうパネルを使用しようした3LCD方式ほうしきのプロジェクターを製品せいひん展開てんかいしている。

  • ホームけプロジェクター - dreamio ブランドで製品せいひん展開てんかい
  • ビジネスけプロジェクター - かつてはOffirioブランドで製品せいひん展開てんかいしていた。
  • HMD - シースルーモバイルビューアー MOVERIOを発表はっぴょう

パーソナルコンピュータ

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電子でんしデバイス

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ウオッチ

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  • 腕時計うでどけい腕時計うでどけい部品ぶひん
    • 塩尻しおじり事業じぎょうしょ(ウオッチ事業じぎょう)では、セイコーグループきゅう服部はっとり時計とけいてん)の事業じぎょう子会社こがいしゃであるセイコーウオッチ株式会社かぶしきがいしゃとセイコーネクステージ株式会社かぶしきがいしゃけに、腕時計うでどけい開発かいはつ設計せっけい製造せいぞうおこなっている。製造せいぞう塩尻しおじり事業じぎょうしょくわえてふか香港ほんこんシンガポール子会社こがいしゃでもおこなっている。
    • 機能きのう子会社こがいしゃのち統合とうごう法人ほうじん解散かいさん)したオリエント時計おりえんととけいげん秋田あきたエプソン)では、オリエントブランドの機械きかいしき腕時計うでどけい製造せいぞうおこなっている。
    • 自社じしゃブランドでも、TRUME(2代目だいめアストロンのだい2世代せだい【キャリバー8X】モデルをベースに自社じしゃのセンシング技術ぎじゅつもちいた腕時計うでどけい)を発売はつばいしている。2019ねんごろまでは、WristableGPS(GPS搭載とうさいのスポーツようウォッチ)や、電子でんしペーパーをもちい、ベルト部分ぶぶんまでふくめて各種かくしゅキャラクターなどをあしらった腕時計うでどけいSmartCanvasを発売はつばいしていた。

産業さんぎょうよう製品せいひん

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  • 水平すいへい垂直すいちょく関節かんせつがたロボット、精密せいみつ組立くみたてロボットなど産業さんぎょうようロボット、ならびにその画像がぞう処理しょりオプション、ちからさとしセンサーオプション、パーツフィーディングオプションなど
  • 小型こがた射出しゃしゅつ成形せいけい
  • 分光ぶんこうビジョンシステム
  • デジタルラベル印刷いんさつ - SurePress
  • 捺染なっせんプリンター - インクジェット方式ほうしきのデジタル捺染なっせん印刷いんさつ開発かいはつし、富士見ふじみ事業じぎょうしょ(長野ながのけん諏訪すわぐん富士見ふじみまち)ないにテキスタイルのソリューションセンターをかまえている。
  • ICテストハンドラ(2021ねんがつ兼松かねまつ事業じぎょう譲渡じょうと

その製品せいひん

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デジタルカメラおよび関連かんれん機器きき

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  • デジタルカメラ - 2004ねん世界せかいはつレンジファインダーしきデジタルカメラのR-D1発売はつばい。2009ねん後継こうけい機種きしゅのR-D1xGが発売はつばい。2014ねん3がつ販売はんばい終了しゅうりょうとなり、それ以降いこうどうシリーズは終息しゅうそくとなった。
  • フォトビューワー - かつてProselectionで製品せいひん展開てんかいしていた。

音楽おんがくCD

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  • 1993ねんより文化ぶんか支援しえん活動かつどう一環いっかんとして「EPSON CLASSIC CD Collection」の販売はんばいおこなっていた。2016ねん6がつ末日まつじつ販売はんばい終了しゅうりょうとなった。

広報こうほう宣伝せんでん活動かつどう

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CM・広告こうこく

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家庭かていけのインクジェットプリンターのカラリオシリーズの普及ふきゅうに、人気にんきタレントCM使つかって大胆だいたん宣伝せんでんおこない、製品せいひんのヒットやブランドの認知にんち一役ひとやくっていた。1997ねんごろまではライバルのキヤノンのBJシリーズにはペンギンなど色彩しきさいあざやかな動物どうぶつ鳥類ちょうるい風景ふうけい写真しゃしんおも使つかわれていたのにたいして、対照たいしょうてき広告こうこくであった。

歴代れきだいイメージタレント

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現在げんざい
過去かこ

スポンサーシップ

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エプソンがスポンサーをつとめるレーシングカー

自社じしゃブランドひろ認知にんちさせるため、各種かくしゅイベントアスリートとうへのスポンサードをおこなっている。

中嶋なかじまさとる

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もとレーシングドライバーの中嶋なかじまさとるは、長年ながねんのパートナーとしてひろ認識にんしきされている。

販売はんばい拡大かくだいとブランドイメージ向上こうじょうはかるためのあらたな広報こうほう活動かつどうとして、1983ねん昭和しょうわ58ねん)より全日本ぜんにほんF2参戦さんせんするハラダレーシングのスポンサーとなり、モータースポーツはつ参戦さんせんたした。このときどうチームに加入かにゅうしたのが中嶋なかじまだった。はやくてマシンをこわさないドライビングスタイルの中嶋なかじま商品しょうひんとオーバーラップさせられる選手せんしゅであるとして、翌年よくねんより中嶋なかじまおよ中嶋なかじま企画きかく)への支援しえん開始かいしされた(ハラダレーシングはこのシーズンで撤退てったい)。

1984ねん昭和しょうわ59ねん)には、ネスカフェゴールドブレンドのTVCMでキャラクターに起用きようされたレーシングカーデザイナーの由良ゆら拓也たくや中嶋なかじま共演きょうえん全国ぜんこく放映ほうえいされたCMちゅう由良ゆらがデザインする中嶋なかじまのマシンが"EPSON"のロゴとともなん大写おおうつしされたことにより、自社じしゃまった関与かんよしないかたちでTV中継ちゅうけいふくむレース観戦かんせんしゃ以外いがい一般いっぱん聴者ちょうしゃにもひろくその会社かいしゃめいられるきっかけとなった。当時とうじ広報こうほう担当たんとうしゃは、このおもいもよらない宣伝せんでん効果こうか知名度ちめいど業績ぎょうせき劇的げきてき向上こうじょうにつながったとして、「いまのわがしゃがあるのは中嶋なかじまさんのおかげ。今後こんご会社かいしゃげて全力ぜんりょくでサポートしていく」とかたっている。

1987ねんには中嶋なかじまF1参戦さんせんともないパーソナルスポンサーとしてF1に参入さんにゅう1988ねん昭和しょうわ63ねん)から1991ねん平成へいせい3ねん)まで中嶋なかじま所属しょぞくチーム(ロータスティレル)のスポンサーとしての活動かつどう展開てんかい。この時期じきには中嶋なかじま起用きようしたテレビCM(ノートパソコンやCI広告こうこく)も制作せいさくされ、当時とうじのF1ブームもかさなり企業きぎょうイメージと知名度ちめいど飛躍ひやくてきがり、就職しゅうしょく希望きぼうしゃ大幅おおはば増加ぞうかするといった現象げんしょうもみられた。また1991ねん平成へいせい3ねん)にはノートパソコン「NOTE&BOOK」のテレビCMに、中嶋なかじまうたう『かなしき水中翼船すいちゅうよくせん』がCMソングとして使用しよう(CMにも出演しゅつえん)され、CDが発売はつばいされたときには現役げんえきF1ドライバーが歌手かしゅデビューしたとしておおきな話題わだいとなった。

中嶋なかじま現役げんえき引退いんたい中嶋なかじま企画きかくへの支援しえん継続けいぞくされ、2000ねん平成へいせい12ねん)より子会社こがいしゃエプソン販売えぷそんはんばいがスポンサー活動かつどういでいる。

おも関連かんれん企業きぎょう

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提供ていきょう番組ばんぐみ

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現在げんざい

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2022ねん時点じてん

過去かこ

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工科こうか短期大学たんきだいがくこう

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より高度こうどかつ広範囲こうはんい専門せんもん知識ちしきゆうする技術ぎじゅつ技能ぎのうしゃ育成いくせいするため、セイコーエプソン工科こうか短期大学たんきだいがくこう開設かいせつしている。認定にんてい職業しょくぎょう訓練くんれんによる職業しょくぎょう訓練くんれん施設しせつ高度こうど職業しょくぎょう訓練くんれん専門せんもん課程かてい実施じっしする。

施設しせつはセイコーエプソン本社ほんしゃ構内こうないにある。1969ねん昭和しょうわ44ねん)、社内しゃない技能ぎのう研修けんしゅうしょ組織そしきされ、1971ねん昭和しょうわ46ねん)に技能ぎのう研修生けんしゅうせいらが機械きかい整備せいび時計とけい組立くみたて2ヵ年かねん訓練くんれん開始かいしした。1987ねん昭和しょうわ62ねん)に セイコーエプソン高等こうとう職業しょくぎょう訓練くんれんこう長野ながの県知事けんちじより認可にんかされ開校かいこう1988ねん昭和しょうわ63ねん)から セイコーエプソン工科こうか短期大学たんきだいがくこうとして認可にんかされ開校かいこうした。課程かてい現在げんざい 機械きかいシステムけい精密せいみつ電子でんし機械きかいに、定員ていいん20めい開校かいこう対象たいしょうしゃ高等こうとう学校がっこう卒業そつぎょう以上いじょうで、原則げんそく2ねん以上いじょう職場しょくば経験けいけんしゃ事業じぎょう各社かくしゃ推薦すいせんをうけたもので、期間きかん訓練くんれん時間じかんは2ヵ年かねん(3,600あいだ)にわたる。カリキュラムにはがくのほか、自主じしゅ製作せいさく活動かつどう、FA総合そうごう課題かだい実習じっしゅう選択せんたく専門せんもん実習じっしゅう機械きかい・FAけいコース、電子でんし・ソフトけいコース、真空しんくう・フォトリソコース)実践じっせん実習じっしゅう海外かいがい研修けんしゅう、となっている。

社員しゃいん待遇たいぐう

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平均へいきん年収ねんしゅう推移すいい

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有価ゆうか証券しょうけん報告ほうこくしょによれば、平均へいきん年収ねんしゅう以下いかのように推移すいいしている。


過去かこ決算けっさん

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売上うりあげだか

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利益りえき

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関連かんれん項目こうもく

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脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ かつてのきゅう秋田あきたオリエント精密せいみつからの継続けいぞく

出典しゅってん

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  1. ^ コーポレートガバナンス - セイコーエプソン株式会社かぶしきがいしゃ
  2. ^ 役員やくいんプロフィール”. 2024ねん2がつ2にち閲覧えつらん
  3. ^ コーポレートガバナンス報告ほうこくしょ 2021ねん12月19にち閲覧えつらん
  4. ^ 構成こうせい銘柄めいがら一覧いちらん日経にっけい平均へいきん株価かぶか Nikkei Inc. 2021ねん10がつ8にち閲覧えつらん
  5. ^ セイコー名門めいもん創業そうぎょう一族いちぞく服部はっとりのおいえ騒動そうどう | 富裕ふゆうそう最上級さいじょうきゅう刺激しげきする 「ゆかしメディア」”. media.yucasee.jp (2010ねん5がつ1にち). 2024ねん3がつ10日とおか閲覧えつらん
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  7. ^ ヤマザキの歴史れきし山崎やまざき 諏訪すわ起業きぎょう一族いちぞく
  8. ^ NHK「プロジェクトX」制作せいさくはん『プロジェクトX 挑戦ちょうせんしゃたち (11) あらたなる伝説でんせつ世界せかいへ』 NHK出版しゅっぱん、2002ねん3がつ30にちISBN 978-4-14-080679-1
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  11. ^ マイルストンプロダクツ 小型こがた軽量けいりょうデジタルプリンタ「EP-101」
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  14. ^ ASCII 1983ねん5がつごう, p. 25.
  15. ^ エプソンのコア技術ぎじゅつ マイクロピエゾテクノロジー
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  18. ^ エプソングループ、首都しゅとけん集約しゅうやくともな本店ほんてん移転いてんとうかんするおらせ
  19. ^ 日経にっけい平均へいきん東芝とうしば除外じょがいしエプソン採用さいよう 銘柄めいがらえ”. 日本経済新聞にほんけいざいしんぶん (日本経済新聞社にほんけいざいしんぶんしゃ). (2017ねん7がつ10日とおか). https://www.nikkei.com/article/DGXLASGD10H28_Q7A710C1EN2000/ 2017ねん7がつ10日とおか閲覧えつらん 
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  21. ^ 50おくえんのベンチャー投資とうし事業じぎょうファンド オープンイノベーション加速かそくけ「エプソンクロスインベストメント」設立せつりつ
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  23. ^ 1994ねん12月、高性能こうせいのうマルチメディア液晶えきしょうプロジェクター「ELP-3000」 マイルストンプロダクツ”. セイコーエプソン. 2014ねん5がつ17にち閲覧えつらん
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    2016ねん9がつ1にち
  25. ^ 吉田よしだゆう応援おうえんサイト
  26. ^ ニュース|松本まつもとさんみやびFC - 2014シーズン ユニフォームスポンサー追加ついかのおらせ

参考さんこう文献ぶんけん

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  • 「ASCII 1982ねん9がつごうだい6かんだい9ごう株式会社かぶしきがいしゃアスキー出版しゅっぱん、1982ねん9がつ1にち 
  • 「ASCII 1983ねん5がつごうだい7かんだい5ごう株式会社かぶしきがいしゃアスキー出版しゅっぱん、1983ねん5がつ1にち 

外部がいぶリンク

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