IBM System/23

IBM システム/23 データマスター
製造元せいぞうもと	IBM
発売はつばい日び	1981年ねん7月がつ (43年ねん前まえ); 1982年ねん1月がつ (42年ねん前まえ)
標準ひょうじゅん価格かかく	$9,000（2023年ねん時点じてんの$30,163と同等どうとう）; 約やく280万まん円えん
販売はんばい終了しゅうりょう日び	1985年ねん
OS	内蔵ないぞうBASIC
CPU	Intel 8085 @4.77MHz
メモリ	32KBから128KB RAM,; 128KB ROM
ストレージ	8インチ FDD x 2
ディスプレイ	グリーンCRT (80x24テキスト)
入力にゅうりょく機器きき	キーボード
重量じゅうりょう	43kg
前ぜん世代せだいハード	IBM 5120
次世代じせだいハード	IBM Personal Computer

System/23 Datamaster（システム/23 データマスター）は、IBMが1981年ねんに発表はっぴょうしたオールインワンコンピュータである。

概要がいよう

システム/23 データマスターは、IBM PCのわずか1か月げつ前まえの、1981年ねん7月がつに発表はっぴょうされた。コンピュータ本体ほんたいの型番かたばんは5322。

データマスターは、テキストモードのCRT ディスプレイや、キーボード、プロセッサ、メモリ、2つの8インチフロッピーディスクドライブなどの全すべてを1つのキャビネットに収納しゅうのうした、オールインワンコンピュータであった。プロセッサは8ビットのIntel 8085で、256 KBのメモリを管理かんりするバンク切きり換かえロジックを備そなえていた。BASIC インタープリタが組くみ込こまれていた。外そと付づけで2つ目めのキーボードやスクリーンを接続せつぞくすることもできた。

データマスターの目的もくてきは、専門せんもん家かなしで設置せっちや操作そうさができるコンピュータの供給きょうきゅうだった ^[3]。発表はっぴょう時じにはシングルスクリーンのデータマスターは約やく 9,000 ドルで販売はんばいされた。データマスター・プロジェクトで得えられた設計せっけいグループの親密しんみつ性せいは、IBM PCへのインテル製せいCPUの採用さいように影響えいきょうした。

日本にっぽんでの販売はんばい

日本にっぽんではデータマスターは1982年ねん1月がつに日本にっぽんIBMより発表はっぴょうされ、3月に特約とくやく店てんから販売はんばいが開始かいしされた。

簡易かんい言語げんごとして、IBM 5110から開発かいはつが続つづけられてきたBRADS (Business Report / Application Development System) の最新さいしん版ばんであるBRADS IIIが用意よういされ、BASIC言語げんごより簡単かんたんに事務じむ処理しょりプログラムを作成さくせいできるとした。また、マニュアルの製作せいさくにあたっては、コンピュータの知識ちしきがない女性じょせいに機械きかいを設置せっちするところから使つかってもらい、理解りかいできない点てんがあればマニュアルやマイクロコードを修正しゅうせいした。この作業さぎょうを約やく半年はんとしかけて16種類しゅるいのマニュアルを完成かんせいさせた^[4]。

一方いっぽうで、システムが漢字かんじに対応たいおうしていないことから、日本にっぽんではワードプロセッサとしての機能きのうは省略しょうりゃくされた。このことから、ライバルメーカーやディーラー、マスコミからの関心かんしんは薄うすかった^[4]。

脚注きゃくちゅう

注釈ちゅうしゃく

^ 64KB RAM、2.2MBのフロッピーディスクドライブ、印字いんじ速度そくどが毎秒まいびょう160字じのプリンタからなるシステム構成こうせい価格かかく。

出典しゅってん

^ 「日本にっぽんIBM、小型こがた機き反撃はんげき、代理だいり店てん方式ほうしきで卓上たくじょう小型こがたビジコンS23データマスター発売はつばいへ。」『日経にっけい産業さんぎょう新聞しんぶん』 1982年ねん1月がつ5日にち、4面めん。
^ “Bits Passats - System/23 Datamaster” (英語えいご). bitspassats.com (2024年ねん6月がつ19日にち). 2024年ねん6月がつ19日にち閲覧えつらん。
^ David J. Bradley "The Creation of the IBM PC", BYTE, ISSN 0360-5280/09, Volume 15, Number 9, September 1990 pp. 414-420
^ ^a ^b 編集へんしゅう部ぶ「特別とくべつレポート「IBMシステム/23」にみる日本にっぽんIBMの新しん販売はんばい戦略せんりゃく」『コンピュートピア』第だい16巻かん第だい5号ごう、コンピュータ・エージ社しゃ、1982年ねん、104-111頁ぺーじ、ISSN 0010-4906。

外部がいぶリンク

先代せんだい IBM 5120	IBM システム/23	次代じだい IBM PC

[2] 64KB RAM、2.2MBのフロッピーディスクドライブ、印字いんじ速度そくどが毎秒まいびょう160字じのプリンタからなるシステム構成こうせい価格かかく。

[1] 「日本にっぽんIBM、小型こがた機き反撃はんげき、代理だいり店てん方式ほうしきで卓上たくじょう小型こがたビジコンS23データマスター発売はつばいへ。」『日経にっけい産業さんぎょう新聞しんぶん』 1982年ねん1月がつ5日にち、4面めん。

[3] “Bits Passats - System/23 Datamaster” (英語えいご). bitspassats.com (2024年ねん6月がつ19日にち). 2024年ねん6月がつ19日にち閲覧えつらん。

[datamaster_pc-4] David J. Bradley "The Creation of the IBM PC", BYTE, ISSN 0360-5280/09, Volume 15, Number 9, September 1990 pp. 414-420

[:0-5] 編集へんしゅう部ぶ「特別とくべつレポート「IBMシステム/23」にみる日本にっぽんIBMの新しん販売はんばい戦略せんりゃく」『コンピュートピア』第だい16巻かん第だい5号ごう、コンピュータ・エージ社しゃ、1982年ねん、104-111頁ぺーじ、ISSN 0010-4906。

[1]

[注ちゅう 1]

[2]

[3]

[4]

表ひょう話はなし編へん歴れき IBMのコンピュータ
1960年代ねんだい以前いぜん	305 RAMAC 610 650 700/7000 1400 1620/1710/1130/1800
スパコン	IBM 7030 / (S/360 Model 91) / Blue Gene
メインフレーム	S/360 S/370 30x0/4300/9370 ES/9000 S/390 zSeries・System z・zEnterprise・z System・IBM Z
ミッドレンジ	3790 8100 S/88 S/1 S/3 S/32 S/34 S/36 S/38 AS/400 iSeries System i Power Systems
UNIXサーバー	RT PC RS/6000 pSeries System p Power Systems
x86サーバー	NetFinity PC Server xSeries System x (Lenovoへ売却ばいきゃく)
ブレードサーバー	BladeCenter Flex System(x86のみLenovoへ売却ばいきゃく) iDataPlex
PureSystems	PureSystems
デスクトップPC （企業きぎょう向むけ）	(5100 - 5110 - 5120) IBM PC XT AT 5550 PS/2 PS/55 PS/ValuePoint IBM PC Series NetVista ThinkCentre (Lenovoへ売却ばいきゃく) IntelliStation Pro ThinkStation （Lenovo）
デスクトップPC （消費しょうひ者しゃ向むけ）	IBM PCjr JX PS/1 PS/V Aptiva
ノートPC	IBMポータブルPC IBM PCコンバーティブル ThinkPad (Lenovoへ売却ばいきゃく)
特殊とくしゅ目的もくてき	ディープ・ブルー / ワトソン
関連かんれん項目こうもく	IBM製品せいひん一覧いちらん（英語えいご） OS一覧いちらん(IBM) IBMのディスク記憶きおく装置そうち System Storage
カテゴリ現行げんこうとベースが別べつ系統けいとうのシリーズは斜体しゃたい

概要がいよう

日本にっぽんでの販売はんばい

脚注きゃくちゅう

関連かんれん項目こうもく

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