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T-80 (けい戦車せんしゃ)

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
T-80 けい戦車せんしゃ
クビンカ戦車せんしゃ博物館はくぶつかん収蔵しゅうぞうされているT-80
2000年代ねんだいはいレストアほどこされたのちのもの
(2016ねん8がつ16にち撮影さつえい
性能せいのうしょもと
全長ぜんちょう 4.285 m
全幅ぜんぷく 2.500 m
ぜんこう 2.175 m
重量じゅうりょう 11.6 t
懸架けんか方式ほうしき トーションバー方式ほうしき
前輪ぜんりん駆動くどう
速度そくど 45 km/h
行動こうどう距離きょり 350 km
主砲しゅほう 46口径こうけい 45 mm戦車せんしゃほう ZIS-19 BM(94はつ
ふく武装ぶそう 7.62 mm DT 機関きかんじゅう(1008はつ
装甲そうこう 砲塔ほうとう前面ぜんめん 35 mm/ほうぼうたて 60mm
車体しゃたい前面ぜんめん上部じょうぶ 45mm
エンジン GAZ-203F(M-80) 直列ちょくれつ12気筒きとう水冷すいれいガソリンエンジン
170 hp
前進ぜんしん4そく/後進こうしん1そく
乗員じょういん 3めい
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T-80ロシア: Т-80 テー・ヴォースィェミヂェスャト)はソ連それんによって開発かいはつ運用うんようされたけい戦車せんしゃである。

T-70わるけい戦車せんしゃとして開発かいはつされたが、少数しょうすう限定げんていてき生産せいさん配備はいびされたのみにわった。

概要がいよう

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T-80はN.A.アストロフの戦車せんしゃ設計せっけいチームが開発かいはつしたT-70Mけい戦車せんしゃ後継こうけい車両しゃりょうであり、T-70Mけい戦車せんしゃ砲塔ほうとう二人ふたりよう大型おおがた砲塔ほうとうかわそうし、エンジンを出力しゅつりょく強化きょうかがたのものに変更へんこうしたものである。

砲塔ほうとうソ連それんぐんけい戦車せんしゃ共通きょうつう欠点けってんである、ちいさな一人ひとりよう砲塔ほうとうによる戦車せんしゃちょう負担ふたんおおきさを改善かいぜんしたもので、砲塔ほうとうリングを大型おおがたしたため、リング車体しゃたい上部じょうぶからはみかたちとなった[1]。これにより砲塔ほうとうない人員じんいん配置はいち効率こうりつされ、総合そうごう戦闘せんとう能力のうりょく向上こうじょうしたが、砲塔ほうとうはずさなければエンジン上面うわつらのハッチをひらくことができなくなり、整備せいびせい低下ていかした[2]

武装ぶそうはT-70とおなじ45mm戦車せんしゃほうおよび7.62mm機関きかんじゅうかく1であったが、20しかることの出来できなかった主砲しゅほう仰角ぎょうかくが65大幅おおはばおおきくなった。このだい仰角ぎょうかく市街しがいせんにおいて高層こうそう建築けんちくぶつ上層じょうそうかい射撃しゃげきできるようにするためと、対空たいくう射撃しゃげきにももちいることを想定そうていしてのものである[2]主砲しゅほうのちにより強力きょうりょくなVT-42/43 68口径こうけい45mm戦車せんしゃほうへのかわそう計画けいかくされたが、実現じつげんしていない。

この新型しんがたけい戦車せんしゃは1943ねんあきT-80として採用さいようされたが、偵察ていさつようけい戦車せんしゃ需要じゅようすで配備はいびされているT-70以下いか旧型きゅうがたけい戦車せんしゃや、あらたに偵察ていさつようとして量産りょうさんはじまったBA-64そう装甲車そうこうしゃレンドリースほうによりおくられてくるえいべいけい戦車せんしゃによってたされていた。このためあらたなけい戦車せんしゃ大量たいりょう生産せいさん必要ひつようはないとされ、国営こくえいだい40工場こうじょうでわずか81りょうつくられただけにまった。T-80は訓練くんれん部隊ぶたい配備はいびされたほか、T-70の補充ほじゅうようというかたち少数しょうすう実戦じっせん配備はいびされているが、いずれも配備はいびすう小規模しょうきぼなものにとどまっている。前線ぜんせん配備はいびされた車両しゃりょうも1944ねんぎにはげられて訓練くんれんようまわされ、戦後せんご、1946ねん時点じてん残存ざんそんしているT-80は20だいあまりであった。

T-80とおなじくT-70Mの砲塔ほうとうかわそうしたものとして、オープントップのじゅうとう12.7mm DshKじゅう機関きかんじゅう2てい搭載とうさいしたT-90けい戦車せんしゃ開発かいはつされた。

当初とうしょたい空自くうじはしほうとしてT-60車体しゃたいもちいる予定よていだったもので、のちにベース車体しゃたいがT-80とおなじT-70Mの改良かいりょうがた変更へんこうされたものだが、より強力きょうりょくZSU-37たい空自くうじはしほう採用さいようされることとなり、試作しさくわった。

登場とうじょう作品さくひん

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World of Tanks』(オンラインゲーム
ソ連それんけい戦車せんしゃT-80として登場とうじょう
War Thunder
ソ連それんけい戦車せんしゃT-80として登場とうじょう

脚注きゃくちゅう出典しゅってん

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  1. ^ 車体しゃたい設計せっけいおおきく変更へんこうすることなく砲塔ほうとうリングを拡幅かくふくするため、45mmあつ装甲そうこうざい砲塔ほうとう車体しゃたいあいだ環状かんじょうに14cm嵩上かさあげしたかたちになっており、原型げんけいのT-70とくらべると砲塔ほうとうに「くび」がついたような外形がいけいとなっている。
  2. ^ a b T-80 Light Tank”. GlobalSecurity. 2021ねん7がつ14にち閲覧えつらん

参照さんしょうもと

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  • Soviet light tank T-70”. Kubinka tank museum, Moscow. 2020ねん3がつ31にち閲覧えつらん

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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