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T-27 (戦車せんしゃ)

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
T-27
ウクライナで展示てんじされるT-27
種類しゅるい まめ戦車せんしゃ
はら開発かいはつこく ソビエト連邦の旗 ソビエト連邦れんぽう
運用うんよう
配備はいび期間きかん 1931 - 1941
配備はいびさき ソビエト連邦れんぽう
関連かんれん戦争せんそう紛争ふんそう だい世界せかい大戦たいせん
開発かいはつ
開発かいはつしゃ Sir John Carden-Loyd, N. Kozyrev, Factory No. 37, Moscow
製造せいぞう業者ぎょうしゃ Bolshevik Factory, GAZ
製造せいぞう期間きかん 1931 - 33
製造せいぞうすう 2,540 りょう
派生はせいがた T-27A
しょもと (T-27A[1])
重量じゅうりょう 2.7トン
全長ぜんちょう 2.60 m
全幅ぜんぷく 1.83 m
ぜんこう 1.44 m
要員よういんすう 2 めい

装甲そうこう 6 - 10 mm
おもへいそう 7.62 mm DT機銃きじゅう(2,520はつ
エンジン GAZ-AA
出力しゅつりょく重量じゅうりょう 15 hp/tonne
懸架けんか駆動くどう bogie
燃料ねんりょうタンク容量ようりょう 46 L
行動こうどう距離きょり 120 km(74.5 mi)
速度そくど 42 km/h(26 mp/h)
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T-27は、大戦たいせんあいだ量産りょうさんされたソ連それんまめ戦車せんしゃ(Танкетка)である。

概要がいよう

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1920年代ねんだいソ連それんぐんはつ国産こくさん戦車せんしゃMS-1またはT-18ルノー FT-17 けい戦車せんしゃ模倣もほうした独自どくじ発展はってんがた)とわせて使つか偵察ていさつ連絡れんらくようタンケッテもとめた。試作しさく戦車せんしゃT-16をもとに、砲塔ほうとうのT-18のようなT-17タンケッテがつくられ、T-21やT-25がペーパープランのみにわり、さらにT-17の発展はってんがたであるT-23が試作しさくされた。

そのイギリス偵察ていさつようとして量産りょうさんされたひくコストまめ戦車せんしゃカーデン・ロイドMk.IVあらわれた。これは軍縮ぐんしゅく安価あんか戦車せんしゃもとめられたこともあり、16ものくに輸出ゆしゅつされ、各国かっこく模倣もほう改良かいりょうされた。ソ連それんでも購入こうにゅうした26りょうのカーデンロイドを25-VまたはK-25と命名めいめいして運用うんようし、これをもとに改良かいりょうしたのがN.コズイレフの設計せっけいチームによるT-27である。DP28けい機関きかんじゅうを1ちょうそなえ、カーデンロイドのようなオープントップではなく、上部じょうぶまで装甲そうこういたまもられ、防御ぼうぎょちからたかめていた。フォード・AAようの40馬力ばりきガソリンエンジンそなえ、機関きかんじゅうあつかくるまちょう操縦そうじゅう2人ふたりんでいた。

1931ねん採用さいようされて大量たいりょう生産せいさんされたT-27は、ソ連それん機甲きこう部隊ぶたい創設そうせつにおいて重要じゅうよう地位ちいめ、30年代ねんだい前半ぜんはんには中央ちゅうおうアジア反共はんきょう勢力せいりょくとのたたかいにもちいられたが、やがてその役割やくわりはより大型おおがた新型しんがた戦車せんしゃにとってわられていった。最大さいだい10 mm しかない装甲そうこうかい限定げんていされた武装ぶそう貧弱ひんじゃくさはもちろんのこと、小型こがたすぎてゆきなか泥濘でいねい車体しゃたい底面ていめん接地せっちして行動こうどう不能ふのうになるなど、機動きどうせいでもおとっていたためである。また、オチキス 37 mm 戦車せんしゃほうや76.2 mm 歩兵ほへいほう反動はんどうほうロケットだん搭載とうさいしたはしほうかた試作しさくされたが、採用さいようされたものはない。

退役たいえき

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ほんしゃ1930年代ねんだいすえまでに実戦じっせん部隊ぶたいから退しりぞき、訓練くんれんようもちいたり、おおくが1940ねん6がつまでに45mmたい戦車せんしゃほうよう牽引けんいんしゃ改造かいぞうされた。また、重工業じゅうこうぎょうたないモンゴル人民じんみん共和きょうわこくの、人民じんみん革命かくめいぐん機甲きこう連隊れんたい創設そうせつ供与きょうよされている。

T-27まめ戦車せんしゃ搭載とうさいしたTB-3ばくげき。1935ねん

ばくげき搭載とうさいして空挺くうてい戦車せんしゃにする実験じっけんおこなわれたが、実用じつようしなかった。

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ Zaloga 1983, p 123.