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AH-IV

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
AH-IV
オリジナルのAH-IVのプロトタイプ
種類しゅるい まめ戦車せんしゃ
はら開発かいはつこく チェコスロバキアの旗 チェコスロバキア
運用うんよう
配備はいび期間きかん 1934—85?
配備はいびさき イランの旗 イラン
ルーマニアの旗 ルーマニア
スウェーデンの旗 スウェーデン
エチオピアの旗 エチオピア
関連かんれん戦争せんそう紛争ふんそう だい世界せかい大戦たいせん, エリトリア独立どくりつ戦争せんそう, Ethiopian Civil War, オガデン戦争せんそう, 1982 Ethiopian–Somali Border War
開発かいはつ
開発かいはつしゃ ČKD
開発かいはつ期間きかん 1935—37
製造せいぞう業者ぎょうしゃ ČKD
製造せいぞう期間きかん 1936—38, 1949—50
製造せいぞうすう 153 + 4 prototypes
派生はせいがた R-1, Strv m/37, AH-IV-Hb
しょもと (R-1)
重量じゅうりょう 3.9 t
全長ぜんちょう 3.2 m
全幅ぜんぷく 1.73 m
ぜんこう 1.67 m
要員よういんすう 2

装甲そうこう 6–12ミリメートル (0.24–0.47 in)
おもへいそう 1 x 7.92ミリメートル (0.312 in) ブルーノVz.37じゅう機関きかんじゅう
ふくへいそう 1 x 7.92ミリメートル (0.312 in) ブルーノZB26けい機関きかんじゅう
エンジン 6気筒きとう水冷すいれい プラガRHP
変速へんそく 5そく プラガ-ウイルソン
懸架けんか駆動くどう リーフスプリング
行動こうどう距離きょり 170キロメートル (110 mi)
速度そくど 45キロメートル毎時まいじ (28 mph)
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AH-IVだい世界せかい大戦たいせん使用しようされたまめ戦車せんしゃである。

チェコスロバキアで開発かいはつされ、イラン、ルーマニア、スウェーデンなど、すうカ国かこく輸出ゆしゅつされ、使用しようされた。

とくにルーマニアぐん車両しゃりょうは、バルバロッサ作戦さくせんからウィーン攻撃こうげきまで、東部とうぶ戦線せんせん運用うんようされ、最後さいごのこった20りょうは、戦後せんごにエチオピアにられ、1980年代ねんだいまで利用りようされた。

概要がいよう

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ČKDしゃvz.33まめ戦車せんしゃ失敗しっぱいかえさないため、新型しんがたのAH-IVには強力きょうりょく火力かりょく周囲しゅうい視察しさつ能力のうりょくぜん周囲しゅうい旋回せんかい可能かのう砲塔ほうとうった。 車体しゃたいは12 mmと6 mmの装甲そうこうばんをリベットでてられた。ドライバーは右側みぎがわすわり、防弾ぼうだんガラスと装甲そうこうシャッターで保護ほごされている観察かんさつポートを使つか周囲しゅういる。2てい機関きかんじゅうのために3700はつ弾薬だんやく搭載とうさいしている。無線むせん装備そうびされていなかった。[1]

プラハしゃ排気はいきりょう3.468 Lの水冷すいれい6気筒きとうエンジンは2,500 rpmで55馬力ばりき(41 kW)の出力しゅつりょく発揮はっきする。エンジンは戦闘せんとうしつ後部こうぶにあり、ドライバーや砲手ほうしゅあいだをドライブシャフトをかいして伝達でんたつされ前方ぜんぽうにある変速へんそくとつながっていた。

エンジンの冷却れいきゃく空気くうきは、砲手ほうしゅとドライバーのハッチからまれるようになっており、これはじゅう発砲はっぽうによって車内しゃないにたまるガスを排気はいきするのに便利べんりであった。天候てんこう非常ひじょうさむ場合ばあいには乗員じょういん悪影響あくえいきょうあたえた。

トランスミッションはプラガ・ウィルソンせいのセミオートマチックで前進ぜんしん5だん/後進こうしん1だんである。サスペンションと片側かたがわ4つのおおきなてん38(t)戦車せんしゃ使用しようされているものの小型こがたばんであった。接地せっちあつは0.5 kg/cm2で1.5メートルのみぞえることができ、0.5~0.6 mのたかさの障害しょうがいぶつえ0.8 mの段差だんさのぼることができる。

バリエーション

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イランはAH-IVの最初さいしょ顧客こきゃくだった。50りょうとプロトタイプを注文ちゅうもんした。1935ねん出荷しゅっかされ翌年よくねんには到着とうちゃくした。 シリーズのなかもっとかるいバージョンで3.5 tしかなく、0.45 kg/cm2の接地せっちあつっていた。ZB vz. 26と ZB vz. 35の機関きかんじゅう搭載とうさいしていた。 100りょうと300りょう追加ついか発注はっちゅうされたが、だい世界せかい大戦たいせんはじまり納品のうひんされなかった。

ルーマニア

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R-1

1936ねん8がつ14にちに35りょうのルーマニアけのAH-IV-Rの契約けいやく締結ていけつした。 あき演習えんしゅう参加さんかする1937ねん10がつにルーマニアにおくられたが、仕様しよう準拠じゅんきょしていなかったとして拒否きょひした。 必要ひつよう変更へんこう実施じっしするために1938ねん4がつまでかかった。 AH-IV-RをR-1としてライセンス生産せいさんするために1938ねん9がつにライセンスを購入こうにゅうしたが、決済けっさいじょう紛争ふんそうから生産せいさん図面ずめんが1939ねん10がつまでおくられてこなかった。 結局けっきょくはスペアパーツから1りょう試作しさくひんつくっただけで、生産せいさんおこなわれなかった。

スウェーデン

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スウェーデン、ストックホルムのスウェーデン陸軍りくぐん博物館はくぶつかん展示てんじされている、Strv. m/37

Stridsvagn m/37(Strv. m/37)として1937ねんに48りょう注文ちゅうもんした。 装甲そうこうを15 mmに強化きょうかし、エンジンをより強力きょうりょくな4.39 L、85馬力ばりき(63 kW)のボルボFC-CKD 水冷すいれい6気筒きとうガソリンエンジンに変更へんこうし、4.68 tもあるもっとおもいバージョンになった。 全長ぜんちょう3.4 m、はば1.85 m、たかさ1.96 m、最高さいこう速度そくどは60 km/hになり航続こうぞく距離きょりは200 kmになった。 武装ぶそうブローニングM1919じゅう機関きかんじゅうのスウェーデンばんであるKsp m/36を搭載とうさいした。 砲塔ほうとうには視察しさつようのキューポラがもうけられた。車内しゃないには無線むせんと3960はつ銃弾じゅうだん搭載とうさいした。最終さいしゅう戦車せんしゃは1938ねん11月に出荷しゅっかされた。

エチオピア

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エチオピアは1948ねん6がつ24にちに20りょうのAH-IV-Hbを購入こうにゅうした。溶接ようせつ構造こうぞうではなくリベットであった。 排気はいきりょう4.94 L、2200 rpmで65馬力ばりき(48kW)の、タトラ114 空冷くうれいディーゼルエンジンを搭載とうさいして、最高さいこう速度そくど42 km/hを発揮はっきし、航続こうぞく距離きょりは200 kmになった。 重量じゅうりょう3.93 t、全長ぜんちょう3.2 m、はば1.82 m、たかさ1.73 m、接地せっちあつ0.48 kg/cm2、ふかさ1 mを渡河とか可能かのう

リファレンス

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  • Axworthy, Mark; Scafes, Cornel; Craciunoiu, Cristian (1995). Third Axis, Fourth Ally: Romanian Armed Forces in the European War, 1941-1945. London: Arms and Armour. ISBN 1-85409-267-7 
  • Kliment, Charles K.; Francev, Vladimír (1997). Czechoslovak Armored Fighting Vehicles. Atglen, PA: Schiffer. ISBN 0-7643-0141-1 
  1. ^ Kliment and Francev, p. 46

外部がいぶリンク

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