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T-J境界きょうかい

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T-J境界きょうかい(ティー・ジェイきょうかい、えい: Triassic-Jurassic boundary)とは地質ちしつ年代ねんだい区分くぶん用語ようごで、やく2おく130まんねんまえ誤差ごさ20まんねん)のさんじょう(トリアス[1]ジュラ紀じゅらき境目さかいめ相当そうとうする[2]生物せいぶつがくうえではあらわせいだいよん度目どめ大量たいりょう絶滅ぜつめつ発生はっせいし、りくうみ生物せいぶつふか影響えいきょうおよぼしたことがられる[3]

うみではコノドント絶滅ぜつめつ[4]陸上りくじょうではワニがた上目うわめスフェノスクスCrocodyliformes)とアヴェメタターサリアつばさりゅう恐竜きょうりゅう)をのぞすべてのしゅりゅうるいのこりのししゆみるいすうおおくの大型おおがた両生類りょうせいるい絶滅ぜつめつした。この時代じだいにおける海洋かいよう生命せいめい消失しょうしつ統計とうけいてき解析かいせきによると、多様たようせい消失しょうしつ絶滅ぜつめつ増加ぞうかよりもたね分化ぶんか減少げんしょうによるところがおおきいことが示唆しさされている[5]

名称めいしょう

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中生代ちゅうせいだいさんじょうえい: Triassic )と中生代ちゅうせいだいジュラ紀じゅらきえい: Jurassic)の境目さかいめであることから、T-J境界きょうかいばれている。スラッシュ接続せつぞくT/J境界きょうかいとすることもある[3]。また、Tr-J境界きょうかいともばれる[6][7]

影響えいきょう

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さんじょうまつ絶滅ぜつめつ事変じへん地上ちじょう生態せいたいてき地位ちい空白くうはくとなり、ジュラ紀じゅらきには恐竜きょうりゅう支配しはいてき地位ちいめるにいたった。この絶滅ぜつめつ事変じへんパンゲア大陸たいりく分裂ぶんれつ開始かいしする直前ちょくぜんに1まんねん以内いないという短期間たんきかんこった。ドイツテュービンゲン地域ちいきではさんじょうおさむ - ジュラ紀じゅらきボーンベッド確認かくにんでき、これはT-J境界きょうかい特徴とくちょうてきである[8]

絶滅ぜつめつ事変じへんにより植物しょくぶつ影響えいきょうけた。多様たような monosaccate(嚢が1つ)と bisaccate(嚢が2つ)の花粉かふん群集ぐんしゅうやく60%がT-J境界きょうかい姿すがたしており、植物しょくぶつぞくにもだい規模きぼ絶滅ぜつめつがあったことが示唆しさされている。前期ぜんきジュラ紀じゅらき花粉かふん群集ぐんしゅうおもCorollina ぞくめ、これは絶滅ぜつめつにより空白くうはくとなった生態せいたいてき地位ちいというアドバンテージをあたらしいぞくであった[9]

海洋かいよう脊椎動物せきついどうぶつ

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コノドントはさんじょうすえ絶滅ぜつめつした主要しゅよう脊椎動物せきついどうぶつのグループであった

アンモナイト実質じっしつてきさんじょうまつ大量たいりょう絶滅ぜつめつ影響えいきょうされた。さんじょうもっと卓越たくえつしたグループのアンモナイトであるセラタイト英語えいごばんノーリアンおおきく多様たようせい減少げんしょうしたのちレーティアンすえ絶滅ぜつめつした。アンモナイトリトセラス英語えいごばんおよびフィロセラスといったアンモナイトのグループは前期ぜんきジュラ紀じゅらきから多様たようした。二枚貝にまいがい前期ぜんきおよび中期ちゅうきレーティアンで絶滅ぜつめつりつたかい。プランクトンはらあしつな多様たようせいはT-J境界きょうかいではほとんど影響えいきょうけなかったものの、放散ほうさんちゅう地域ちいきてき絶滅ぜつめつした可能かのうせいがある。うであし動物どうぶつさんじょうゆるやかに多様たようせい減少げんしょうしたのち前期ぜんきジュラ紀じゅらき多様たようせいもどした。とげ動物どうぶつコヌラリーダ英語えいごばんさんじょうすえ完全かんぜん絶滅ぜつめつしたらしい。礁群集ぐんしゅう崩壊ほうかいした証拠しょうこもあり、さんじょうすえテチスうみからサンゴ実質じっしつてき消滅しょうめつし、そのかず後期こうきシネムーリアンまで回復かいふくしなかった。コノドント古生代こせいだいさんじょうとおして卓越たくえつしたしめせじゅん化石かせきであったが、多様たようせい減少げんしょうしたのちにT-J境界きょうかい最終さいしゅうてき絶滅ぜつめつむかえた[4]

海洋かいよう脊椎動物せきついどうぶつ

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さんじょうすえ魚類ぎょるい大量たいりょう絶滅ぜつめつくるしむことはなかった。じょうひれつな中期ちゅうきさんじょう爆発ばくはつてき進化しんかしたのち後期こうきさんじょう一般いっぱん多様たようせい徐々じょじょ低下ていかした。これは海水かいすいじゅん低下ていかあるいはカーニアン湿潤しつじゅんイベント起因きいんする可能かのうせいもあるが、後期こうきさんじょうよりも中期ちゅうきさんじょう魚類ぎょるいほう研究けんきゅうすすんでいるというサンプリングバイアスかもしれないとかんがえられている[10]多様たようせいには低下ていかしたが、現生げんなま硬骨魚こうこつぎょるいだい部分ぶぶんふくしんひれるい原始げんしてきじょうひれつなよりも影響えいきょうちいさく、現生げんなまさかなさきのグループにってわりはじめたことが示唆しさされている[4]

魚類ぎょるい同様どうよううみせい爬虫類はちゅうるい中期ちゅうきさんじょうからジュラ紀じゅらきにかけて多様たようせい実質じっしつてき低下ていかしたが、T-J境界きょうかいうみせい爬虫類はちゅうるい絶滅ぜつめつりつ上昇じょうしょうしなかった。中生代ちゅうせいだいうみせい爬虫類はちゅうるい絶滅ぜつめつりつもっとたかかったのはラディニアン時代じだいであり、これは中期ちゅうきさんじょうすえ相当そうとうする。T-J境界きょうかいあるいはその直前ちょくぜん絶滅ぜつめつしたうみせい爬虫類はちゅうるいプラコケリス英語えいごばんいた最後さいご)と、シャスタサウルス英語えいごばんショニサウルス英語えいごばんといった巨大きょだいさかなりゅうだけであった[11]。ただし、さんじょうすえにはさかなりゅうぞくレベルのボトルネック効果こうかしょうじ、さんじょうあいだほこっていたほどの解剖かいぼうがくてき多様たようせい相違そういてん二度にどもどらなかった、と主張しゅちょうする研究けんきゅうしゃもいる[12]

陸上りくじょう脊椎動物せきついどうぶつ

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マストドンサウルスなどカピトサウルスるい英語えいごばんはT-J境界きょうかい巨大きょだい両生類りょうせいるいのグループの1つである。大型おおがた両生類りょうせいるいおおくはより早期そうき絶滅ぜつめつした可能かのうせいがある。

後期こうきさんじょう絶滅ぜつめつ最初さいしょ証拠しょうこ両生類りょうせいるい爬虫類はちゅうるいたんゆみるいといった陸上りくじょうよんそく動物どうぶつだい規模きぼ変遷へんせんであった。エドウィン・H・コルバートさんじょうおさむ - ジュラ紀じゅらき境界きょうかいはく亜紀あき - だい三紀みき境界きょうかい絶滅ぜつめつ適応てきおうのシステムの類似るいじてんえがいた。かれ恐竜きょうりゅううろこりゅうるいトカゲとその親戚しんせき)・Crocodyliformes(ワニとその親戚しんせき)がジュラ紀じゅらきはじまりまでに絶滅ぜつめつした両生類りょうせいるい爬虫類はちゅうるいふるいグループの生態せいたいてき地位ちいをどのようにめたかを認識にんしきした[13]。Olson (1987) ではきたアメリカのニューアークそうぐん英語えいごばんにおける動物どうぶつしょう変化へんか研究けんきゅうもとづいて、すべての陸上りくじょうよんそく動物どうぶつのうち42%がさんじょうまつ絶滅ぜつめつしたと推定すいていされた[14]さんじょう四足しそく動物どうぶつ変遷へんせんさんじょうまつ突然とつぜんこったか、あるいはより徐々じょじょ進行しんこうしたのかについては、よりあたらしい研究けんきゅう議論ぎろんされている[4]

さんじょうあいだ両生類りょうせいるいぶんしいぞくするワニに大型おおがた生物せいぶつおも代表だいひょうされていた。最初さいしょ平滑へいかつ両生りょうせいつなカエル有尾ありおのような現生げんなま両生類りょうせいるい)はさんじょう姿すがたあらわし、かれらはT-J境界きょうかいぎたぶんしい多様たようせいげんじる一方いっぽうで、ジュラ紀じゅらき一般いっぱんてき両生類りょうせいるいになった[14]ぶんしい衰退すいたい淡水たんすい生態せいたいけい余波よはをもたらしたものの、おそらく複数ふくすう研究けんきゅうしゃ提唱ていしょうするほど急激きゅうげきなものではなかった。たとえばうであし動物どうぶつは1990年代ねんだい発見はっけんによるとはく亜紀あきまでびた。さんじょうまつ以前いぜん繁栄はんえいとはってわって複数ふくすうぶんしいのグループはさんじょうまつ絶滅ぜつめつしたが、かれらの絶滅ぜつめつがどれほどさんじょうわりにちか時期じきであったかはさだかではない。既知きち最後さいごメトポサウルス英語えいごばんであるコスキノノドン英語えいごばんレオドンタるいそう英語えいごばんから産出さんしゅつしており、このそう前期ぜんきレーティアンあるいは後期こうきノーリアン相当そうとうする可能かのうせいがある。既知きち最後さいごプラギオサウルス英語えいごばんであるゲロトラックスはおそらくレーティアンに相当そうとうする岩石がんせきから発見はっけんされており、カピトサウルスるい英語えいごばん上腕じょうわんこつも2018ねんにレーティアンの堆積たいせきそうから発見はっけんされた。これゆえ、プラギオサウルスとカピトサウルスるいさんじょうのごくまつ絶滅ぜつめつした可能かのうせいたかく、ぶんしい大半たいはんすで絶滅ぜつめつしていたとかんがえられている[15]

さんじょうまつでの爬虫類はちゅうるい絶滅ぜつめつはあまりられていないが、レドンダサウルスといったフィトサウルスるい繁栄はんえいしていた状態じょうたいからレーティアンのわりまでに絶滅ぜつめつむかえた。

陸上りくじょう爬虫類はちゅうるい動物どうぶつしょうさんじょうあいだにはしゅりゅうさまるい支配しはいてきで、とくフィトサウルスるいにせわにるい現代げんだいワニつながる爬虫類はちゅうるい系統けいとう)のメンバーが繁栄はんえいしていた。前期ぜんきジュラ紀じゅらき以降いこうでは恐竜きょうりゅうつばさりゅうもっと一般いっぱんてき陸上りくじょう爬虫類はちゅうるいとなり、小型こがた爬虫類はちゅうるいおもうろこりゅうがたるい(トカゲやムカシトカゲ親戚しんせき)に代表だいひょうされた。にせわにるいさんじょうまつまでに絶滅ぜつめつしなかったものは小型こがたワニがた上目うわめのみで、支配しはいてき植物しょくぶつしょくのグループ(アエトサウルスなど)や 肉食にくしょくの1グループ(ラウイスクス)は絶滅ぜつめつした[14]うえりゅうるいドレパノサウルス英語えいごばんトリロフォサウルス英語えいごばんタニストロフェウス英語えいごばんプロコロフォン英語えいごばん後期こうきさんじょうにありふれた爬虫類はちゅうるいであったが、かれらもジュラ紀じゅらきはじまりまでに絶滅ぜつめつむかえた。しかし、さんじょう最後さいごであるレーティアンとジュラ紀じゅらき最初さいしょであるヘッタンギアン大型おおがた陸上りくじょう動物どうぶつ化石かせきがほとんどなく、これらの陸上りくじょう爬虫類はちゅうるいのグループそれぞれの絶滅ぜつめつ正確せいかく時期じき確定かくていさせることはむずかしい。後期こうきさんじょう絶滅ぜつめつしたことがられている様々さまざまなグループのうち、T-J境界きょうかいちかくに相当そうとうするとかんがえられている化石かせき産出さんしゅつしたものは、フィトサウルスるい、プロコロフォン、そしておそらく基盤きばんてきパラクロコダイリモーファ英語えいごばん[16]のみである。のグループはさらに早期そうき絶滅ぜつめつした可能かのうせいがある[4]結果けっかてきにはT-J境界きょうかいさかいに、主要しゅよう陸上りくじょう生態せいたいけいのニッチのだい部分ぶぶん恐竜きょうりゅうめることになった[17]

絶滅ぜつめつ原因げんいん仮説かせつ

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さんじょうまつ大量たいりょう絶滅ぜつめつには複数ふくすう説明せつめい提唱ていしょうされているが、どれも解決かいけつ問題もんだいのこされている[4]

ゆるやかな過程かてい

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さんじょうあいだゆるやかな気候きこう変動へんどう海水かいすいじゅん上下じょうげ、ないし海洋かいよう酸性さんせい変化へんか[18]気候きこうシステムにおける転換てんかんてん英語えいごばんたっした可能かのうせいがある。しかし、さんじょう動植物どうしょくぶつのグループにたいするそのような過程かてい影響えいきょう解明かいめいすすんでいるとはえない。

さんじょうまつ絶滅ぜつめつ当初とうしょゆるやかに変化へんかする環境かんきょう起因きいんするとされた。エドウィン・H・コルバートさんじょうおさむ - ジュラ紀じゅらきにおける生物せいぶつがくてき変遷へんせん確認かくにんする研究けんきゅうを1958ねん発表はっぴょうし、地質ちしつがくてきプロセスにより陸上りくじょうバイオーム多様たようせい低下ていかした結果けっか絶滅ぜつめつこったとした。そび高地こうちから乾燥かんそうした砂漠さばく熱帯ねったい湿地しっちまで、さんじょう世界せかい環境かんきょう多様たようであった時代じだいであるとかれかんがえた。一方いっぽうで、ジュラ紀じゅらき浅海せんかいひろがったため気候きこう標高ひょうこうはるかに均一きんいつちかかった[13]

研究けんきゅうではさんじょうわりごろにけて乾燥かんそうするという明確めいかく傾向けいこうしめされた。グリーンランドやオーストラリアといった高緯度こういど地域ちいき実際じっさいには湿潤しつじゅんしたものの、世界せかい大半たいはんでは劇的げきてき気候きこう変動へんどうきたことが地質ちしつがくてき証拠しょうこにより示唆しさされている。この証拠しょうこには炭酸たんさんしお蒸発じょうはつがん堆積たいせきぶつ乾燥かんそうした気候きこうもっと豊富ほうふ)の増加ぞうか石炭せきたん堆積たいせきぶつ石炭せきたん森林しんりん英語えいごばんなどおも湿潤しつじゅん環境かんきょう形成けいせい)の減少げんしょうがある[4]くわえて、気候きこうぶしせいむようになり、はげしいモンスーン区切くぎられるなが乾季かんきしょうじた可能かのうせいもある[19]

ヨーロッパの地層ちそうからは後期こうきさんじょう海水かいすいじゅん低下ていかして前期ぜんきジュラ紀じゅらき上昇じょうしょうしたことが示唆しさされている。海水かいすいじゅん低下ていか海洋かいようにおける絶滅ぜつめつ原因げんいんかんがえられることがあるものの、地質ちしつにおける海面かいめん低下ていかおおくは絶滅ぜつめつ増加ぞうか相関そうかんしないため、証拠しょうこ決定的けっていてきでない。しかし、酸素さんそ減少げんしょう海洋かいよう循環じゅんかん停滞ていたい起因きいん)やつよ酸性さんせいなど、海洋かいよう生命せいめい海水かいすいじゅん低下ていか関連かんれんするてき過程かてい影響えいきょうされた証拠しょうこ複数ふくすうある。これらの過程かてい世界せかい規模きぼではなかったとみられるが、ヨーロッパの海洋かいよう動物どうぶつしょうにおける地域ちいきてき絶滅ぜつめつ説明せつめいできる可能かのうせいはある[4]

地球ちきゅうがい天体てんたい衝突しょうとつ

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後期こうきさんじょう隕石いんせき衝突しょうとつ形成けいせいされた巨大きょだいクレーターである、ケベックしゅうマニクアガン放射ほうしゃ年代ねんだい測定そくていによりT-J境界きょうかいよりもやく1300まんねんふるいことがたしかめられており、大量たいりょう絶滅ぜつめつ原因げんいんである可能かのうせいひくい。

メキシコのチクシュルーブ・クレーター証拠しょうこはく亜紀あきまつ大量たいりょう絶滅ぜつめつ地球ちきゅうがい天体てんたい衝突しょうとつしゅ要因よういんとされるが、これと同様どうよう小惑星しょうわくせいあるいは彗星すいせい衝突しょうとつさんじょうまつ大量たいりょう絶滅ぜつめつこしたという仮説かせつもある。しかし、いまのところT-J境界きょうかい正確せいかく一致いっちする年代ねんだい十分じゅうぶんおおきさの衝突しょうとつクレーターは発見はっけんされていない。

にもかかわらず、後期こうきさんじょうには複数ふくすう衝突しょうとつきており、確認かくにんされたなかでは中生代ちゅうせいだいで2番目ばんめだい規模きぼ天体てんたい衝突しょうとつもあった。ケベックしゅうマニクアガン地球ちきゅうじょう存在そんざいするえる衝突しょうとつクレーターではもっと大型おおがたのものの1つであり、直径ちょっけいは100キロメートルにたっする。Olsen et al. (1987) で科学かがくしゃらはこのマニクアガン・クレーターをさんじょうまつ大量たいりょう絶滅ぜつめつはじめてむすけ、当時とうじはクレーターの形成けいせい年代ねんだいおおまかに後期こうきさんじょうかんがえられた[14]。より正確せいかく放射ほうしゃ年代ねんだい測定そくていが Hodych & Dunning (1992) でおこなわれ、マニクアガン・クレーターはT-J境界きょうかいやく1300まんねんまえにあたるやく2おく1400まんねんまえ形成けいせいされたことがしめされた。このため、マニクアガン・クレーターが正確せいかくにT-J境界きょうかい相当そうとうする絶滅ぜつめつ要因よういんである可能かのうせいひく[20]。とはいえマニクアガンの衝突しょうとつ地球ちきゅうひろ影響えいきょうおよぼしており、2おく1400まんねんまえ衝撃しょうげき石英せきえい噴出ふんしゅつぶつブランケット英語えいごばんとおはなれたイングランド[21]日本にっぽん岐阜ぎふけん[22]でも発見はっけんされている。後期こうきさんじょうカーニアン - ノーリアン境界きょうかい明確めいかく時代じだい実際じっさい絶滅ぜつめつこったかかが議論ぎろんされているため絶滅ぜつめつ衝突しょうとつ対応たいおうさせることはむずかしい[21]が、マニクアガンの衝突しょうとつどう境界きょうかい小規模しょうきぼ絶滅ぜつめつ要因よういんとなった可能かのうせいはある[20]。Onoue et al. (2016) ではわりにマニクアガンの衝突しょうとつ放散ほうさんちゅう海綿動物かいめんどうぶつ・コノドント・さんじょうきのアンモナイトに影響えいきょうおよんだ中期ちゅうきノーリアンの海洋かいよう絶滅ぜつめつ要因よういんであると提唱ていしょうされた。さらに、マニクアガンの衝突しょうとつはT-J境界きょうかい最大さいだい規模きぼ絶滅ぜつめつむかえたコノドントとさんじょうきのアンモナイトがそれ以前いぜん徐々じょじょ衰退すいたいしていたことの一端いったんになった可能かのうせいもある[23]磁気じき年代ねんだい同位どういたい年代ねんだいちがいで不確ふたしかではあるものの、アダマニアンとレヴエルティアンの陸上りくじょう脊椎動物せきついどうぶつしょうゾーンのあいだ境界きょうかいには四足しそく動物どうぶつはじめ動物どうぶつ植物しょくぶつ絶滅ぜつめつ変遷へんせんがあり、これもおそらくマニクアガンの衝突しょうとつ起因きいんする[24]

さんじょうのクレーターはT-J境界きょうかいちかいが、マニクアガンよりもはるかに小型こがたである。フランス侵食しんしょくされたロシュショール・クレーター英語えいごばんは2おく100まんねんまえ誤差ごさ200まんねん)ともっとあたらしい年代ねんだいのものである[25]が、直径ちょっけいは25キロメートル、侵食しんしょくまえでも最大さいだい50キロメートルで、生態せいたいけい影響えいきょうあたえるにはちいさすぎる[26]さんじょうのクレーターであることが確認かくにんあるいは推定すいていされているほか衝突しょうとつクレーターには、ロシア東部とうぶはば80キロメートルのプチェジ=カトゥンキ・クレーター英語えいごばんジュラ紀じゅらき可能かのうせいあり)、カナダマニトバしゅう位置いちするはば40キロメートルのセイント・マーティン・クレーターウクライナはば15キロメートルのオボロン・クレーター英語えいごばんアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくノースダコタしゅうはば9キロメートルのレッド・ウィング・クレーター英語えいごばんがある。Spray et al. (1998) では、マニクアガン、ロシュショール、セイント・マーティン・クレーターがおな緯度いど分布ぶんぷしてえ、オボロンとレッド・ウィング・クレーターがロシュショールおよびセイント・マーティン・クレーターと平行へいこうをなす、という興味深きょうみぶか現象げんしょう指摘してきされている。Spray らはさんじょう複数ふくすう衝突しょうとつイベントは巨大きょだい小惑星しょうわくせいあるいは彗星すいせいくだけて同時どうじ複数個ふくすうこしょ衝突しょうとつしたものであるとの仮説かせつてた[27]。このような衝突しょうとつ現在げんざいでも確認かくにんされており、1994ねんにはシューメーカー・レヴィだい9彗星すいせい断片だんぺんして木星もくせい衝突しょうとつしている。しかしさんじょう同様どうようのことがきたという仮説かせつはあまり支持しじされていない。Kent (1998) ではマニクアガンおよびロシュショール・クレーターは磁気じき極性きょくせいことなる磁気じき形成けいせいされたとされており[28]、それぞれのクレーターの放射ほうしゃ年代ねんだい測定そくていではそれぞれの衝突しょうとつすうひゃくまんねんはなれた時期じききたことがしめされている[4]

火山かざん噴火ふんか

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T-J境界きょうかいにおける中央ちゅうおう大西洋たいせいようマグマ分布ぶんぷいき英語えいごばん最大さいだい範囲はんい

だい規模きぼ火山かざん噴火ふんかとく中央ちゅうおう大西洋たいせいようマグマ分布ぶんぷいき英語えいごばん(CAMP) の洪水こうずい玄武岩げんぶがん莫大ばくだい二酸化炭素にさんかたんそ二酸化にさんか硫黄いおうおよびエアロゾル放出ほうしゅつしてはげしい地球ちきゅう温暖おんだん前者ぜんしゃによる)ないし寒冷かんれい後者こうしゃによる)をこした[29][30]。CAMPのだつガスの記録きろくから、マグマの大量たいりょう噴出ふんしゅつ直後ちょくご二酸化炭素にさんかたんそふくすうかい顕著けんちょ放出ほうしゅつされたことがしめされており、そのうちすくなくとも2かい大気たいきちゅう二酸化炭素にさんかたんそ総量そうりょうばい放出ほうしゅつされた[31]

後期こうきさんじょうおよび前期ぜんきジュラ紀じゅらき化石かせき土壌どじょう同位どういたい組成そせいだい規模きぼまけ炭素たんそ同位どういたいへんむすびついている[32]リグニンクチクラがいワックス英語えいごばん由来ゆらいする脂質ししつアルケン)の炭素たんそ同位どういたい、およびCAMPにはさまれたきたアメリカ東部とうぶ湖底こてい堆積たいせきぶつの2つのセクションに由来ゆらいする総有そうゆう炭素たんそは、おもにイングランドのサマセットのセント・オードリーズわんセクションでられるものと炭素たんそ同位どういたいへんしめしている。これらが対応たいおうすることから、さんじょうまつ絶滅ぜつめつ事変じへんきたアメリカ東部とうぶ最古さいこ玄武岩げんぶがん噴出ふんしゅつよりもわずかにはやく、またモロッコ最古さいこ噴火ふんかどう時期じき[32]に、海中かいちゅう環境かんきょう陸上りくじょう環境かんきょう同時どうじはじまったことが示唆しさされている。いずれのなり活動かつどう致命ちめいてき二酸化炭素にさんかたんそ温室おんしつ効果こうか海洋かいよう生物せいぶつ石灰せっかい危機ききをもたらした。

どう時期じきのCAMPの噴火ふんか大量たいりょう絶滅ぜつめつ炭素たんそ同位どういたいへんおな場所ばしょられ、大量たいりょう絶滅ぜつめつ火山かざん起因きいんする可能かのうせい示唆しさされている。メタンハイドレート破滅はめつてき融解ゆうかい史上しじょう最大さいだい大量たいりょう絶滅ぜつめつであるペルムまつ大量たいりょう絶滅ぜつめつ原因げんいんの1つともされる)により温室おんしつ効果こうか拍車はくしゃがかかった可能かのうせいもある。

T-J境界きょうかい記録きろくする岩石がんせきのセクションであるニューアークそうぐん英語えいごばん火山灰かざんばいそうがないことと、うつわるゾーンの10メートルじょう玄武岩げんぶがんそうがあることから、火山かざん噴火ふんかせつ否定ひていする研究けんきゅうしゃもいる[33]。しかし、アップデートされた年代ねんだい測定そくていプロトコルとより広範囲こうはんいのサンプリングにより、すべてではないが大半たいはん火山かざん活動かつどう境界きょうかいよりも以前いぜんきていたことが一般いっぱんたしかめられている[4][30]

岐阜ぎふけん犬山いぬやま地域ちいきから採集さいしゅうしたサンプルを使用しよう白金はっきんぞく元素げんそ(オスミウム(Os)とパラジウム(Pd))の分析ぶんせきおこなった藤崎ふじさきほか(2015)[1]は、K-Pg境界きょうかい比較ひかくイリジウム(Ir)がすくなく隕石いんせき衝突しょうとつ原因げんいんとするための決定的けっていてき証拠しょうことはらない[1]、また、白金はっきんぞく元素げんそ起源きげんだい規模きぼなり活動かつどうともな玄武岩げんぶがん上部じょうぶ大陸たいりく地殻ちかく物質ぶっしつ風成かざなしちり)が混合こんごうしたものと報告ほうこくした[1]

日本にっぽんにおけるT-J境界きょうかい

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愛知あいちけん犬山いぬやま地域ちいきにはさんじょうけい - ジュラけいチャートが分布ぶんぷする[1]。このチャートからられたオスミウム(Os)同位どういからだ(187Os/188Os) はレーティアンまつに0.2という最低さいてい記録きろくしたのち、T-J境界きょうかいで0.4まで増大ぞうだいしてヘッタンギアンでは0.4 - 0.5で安定あんていする。これはT-J境界きょうかいとほぼどう時期じき大陸たいりく風化ふうか速度そくど劇的げきてき上昇じょうしょうしたことを意味いみしている[34]。また、同様どうようのオスミウム同位どういからだ変動へんどうおなじくT-J境界きょうかい分布ぶんぷする愛媛えひめけん秩父ちちぶるいたい層状そうじょうチャートでも確認かくにんできる[35]。これ以外いがいにT-J境界きょうかい栃木とちぎけん足尾あしおたい葛生かずろう地域ちいきられるほか、T-J境界きょうかいふく可能かのうせいのある地層ちそう秩父ちちぶるいたい報告ほうこくされている[35]

熊本くまもとけん五木いつきむら北部ほくぶ黒瀬川くろせがわたいからはそれまで上部じょうぶさんじょうけいかんがえられていた砕屑がんからジュラけい放散ほうさんちゅう化石かせきられ、整合せいごうしめすT-J境界きょうかい存在そんざいすることが判明はんめいした[36]

出典しゅってん

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外部がいぶリンク

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