蘆あし名めい盛氏もりうじ

蘆あし名めい 盛氏もりうじ
蘆あし名めい盛もり氏し像ぞう
時代じだい	日本にっぽん戰國せんごく時代じだい—安土あづち桃山ももやま時代じだい
出生しゅっしょう日び期き	大だい永ひさし元年がんねん（1521年ねん）
逝世日び期き	天正てんしょう8年ねん6月がつ17日にち（1580年ねん7月がつ28日にち）
幼名ようみょう	四郎丸しろうまる
别名	平四郎へいしろう（通稱つうしょう）
戒名かいみょう	止とめ止とめ齋とき
墓所はかしょ	福島ふくしま縣けん會津若松あいづわかまつ市し天寧寺てんねいじ町まち的てき宗そう英えい寺てら
朝廷ちょうてい官位かんい	從したがえ四よん位い下か修理しゅうり大夫たいふ
氏族しぞく	蘆あし名めい氏し
父母ちちはは	父ちち：蘆あし名めい盛もり舜しゅん 母はは：金上かながみ盛もり興きょう的てき女兒じょじ
兄弟きょうだい	兄あに：氏し方かた
姐あね妹いもうと	妹いもうと：堀ほり內近胤たね室しつ
正室せいしつ	伊達だて稙宗的てき女兒じょじ
子こ	盛もり興きょう
女おんな	結城ゆうき義親よしちか室しつ
養子ようし	盛もり隆たかし（二階堂にかいどう盛義もりよし的まと兒じ子こ）

日にち語ご寫うつし法ほう
日にち語ご原文げんぶん	蘆あし名めい 盛氏もりうじ
假名かめい	あしな もりうじ
平文へいぶん式しき罗马字じ	Ashina Moriuji

蘆あし名めい盛氏もりうじ（1521年ねん—1580年ねん7月がつ28日にち）是これ日本にっぽん戰國せんごく時代じだい至いたり安土あづち桃山ももやま時代じだい在ざい陸奥みちのく國こく的てき武將ぶしょう、戰國せんごく大名だいみょう。蘆あし名めい氏し第だい16代だい當主とうしゅ。父親ちちおや是ぜ蘆あし名めい盛もり舜しゅん。

生平おいだいら

勢力せいりょく擴張かくちょう

在ざい大だい永ひさし元年がんねん（1521年ねん）出生しゅっしょう，家中いえじゅう次男じなん。幼名ようみょう四郎丸しろうまる。天文てんもん6年ねん（1537年ねん），迎むかい伊達だて稙宗的てき女兒じょじ為ため正室せいしつ。天文てんもん10年ねん（1541年ねん），受父親ちちおや盛もり舜しゅん讓ゆずる予よ家督かとく。天文てんもん11年ねん（1542年ねん），討伐とうばつ山やま內氏，在ざい會津あいづ擴大かくだい勢力せいりょく。同年どうねん，在ざい天文てんもん之の亂みだれ中なか，屬ぞく於稙宗方むなかた。天文てんもん16年ねん（1547年ねん），因いん為ため與あずか同屬どうぞく稙宗方かた的てき田村たむら隆たかし顯あきら在ざい中通なかとおり發生はっせい衝突しょうとつ，於是轉てん投とう晴はれ宗はじめ方かた。因よし此，晴はれ宗方むなかた的てき優勢ゆうせい得え到いた確立かくりつ，天文てんもん之の亂みだれ以晴宗方むなかた勝利かつとし告つげ終おわり。

天文てんもん19年ねん（1550年ねん），正式せいしき開始かいし侵攻しんこう仙道せんどう（中通なかとおり），與あずか田村たむら隆たかし顯あきら戰せん鬥，但ただし是ぜ因いん為ため田村たむら氏し受到常陸ひたち國こく的てき佐竹さたけ氏し援助えんじょ，因いん此陷入にゅう困難こんなん，於是與あずか和佐わさ竹ちく氏し敵對てきたい的てき相模さがみ國こく北條ほうじょう氏康うじやす及甲斐かい國こく武田たけだ信玄しんげん結盟けつめい，以此對抗たいこう佐竹さたけ氏し。

後來こうらい，信玄しんげん與あずか北條ほうじょう氏し和わ駿河するが國こく的てき今川いまがわ氏し結盟けつめい，並なみ在ざい信濃しなの國こく北部ほくぶ與あずか越後えちご國こく的てき上杉うえすぎ氏し敵對てきたい。此後，武田たけだ氏し和わ今川いまがわ氏し關係かんけい惡化あっか，永えい祿ろく11年ねん（1568年ねん）末まつ，武田たけだ氏し侵攻しんこう駿河するが今川いまがわ領國りょうごく（駿河するが侵攻しんこう）。同年どうねん，蘆あし名めい氏し受信じゅしん玄げん邀請，牽制けんせい奧おく越後えちご，蘆あし名めい家臣かしん小田切おだぎり氏し與あずか奥おく越後えちご國くに眾本庄ほんじょう繁しげる長ちょう呼應こおう，向こう越後えちご侵攻しんこう。

另外，在ざい內政方面ほうめん，起用きよう簗やな田でん氏し為ため商人しょうにん司し，以強化か流通りゅうつう支配しはい。永えい祿ろく4年ねん（1561年ねん），鎮壓ちんあつ庶兄氏し方かた的てき謀叛ぼうほん。同年どうねん，把わ家督かとく讓ゆずる予よ嫡男ちゃくなん盛もり興きょう，並なみ在ざい大沼おおぬま郡ぐん岩崎いわさき城しろ隱居いんきょ，剃髮ていはつ後ご稱しょう止とめ止とめ齋とき。不ふ過か仍然掌握しょうあく政治せいじ和わ軍事ぐんじ的てき實權じっけん，繼續けいぞく統制とうせい家か中ちゅう。

晚年ばんねん

永えい祿ろく6年ねん（1563年ねん），與あずか須賀すか川城かわしろ城主じょうしゅ二階堂にかいどう盛義もりよし戰せん鬥，進攻しんこう岩瀨いわせ郡ぐん。因よし為ため盛義もりよし娶めと了りょう伊達だて晴はれ宗はじめ的てき長女ちょうじょ阿南あなみ姬ひめ，伊達だて軍ぐん為ため了りょう救援きゅうえん二階堂にかいどう氏し，數すう度ど攻おさむ入にゅう檜原ひのはら，不ふ過か被ひ岩山いわやま城じょう城主じょうしゅ穴澤あなざわ信德しんとく擊退げきたい。永えい祿ろく9年ねん（1566年ねん），因いん為ため盛義もりよし以嫡男ちゃくなん盛もり隆たかし為ため人質ひとじち請求せいきゅう降伏ごうぶく，於是以盛興きょう迎むかえ娶めと晴はれ宗はじめ的てき四女彦姬為正室的條件下，蘆あし名和なわ伊い達たち之の間あいだ亦また成功せいこう講和こうわ。天正てんしょう2年ねん（1574年ねん），與あずか伊達だて實みのる元もと一同いちどう擊破げきは投とう向むこう田村たむら氏し的てき二本松にほんまつ義國よしくに和わ大だい內義綱つな，成功せいこう令れい田村たむら清きよし顯あきら從屬じゅうぞく。同年どうねん6月がつ，繼つぎ任にん家督かとく的てき盛もり興きょう突然とつぜん死去しきょ。因よし為ため盛もり興きょう沒ぼつ有ゆう兒じ子こ，而自身じしん亦また沒ぼっ有ゆう其他兒じ子こ，於是令れい二階堂盛義的兒子盛隆迎娶盛興的未亡人みぼうじん，並なみ繼承けいしょう蘆あし名家めいか的てき家督かとく，而自身じしん則そく以後見人こうけんにん身み份執行しっこう政務せいむ。

天正てんしょう3年ねん（1575年ねん），支援しえん女婿じょせい結城ゆうき義親よしちか，介入かいにゅう白河しらかわ結城ゆうき氏し家督かとく相續そうぞく的てき問題もんだい。天正てんしょう6年ねん（1578年ねん），以上杉うえすぎ謙信けんしん死後しご的てき混亂こんらん（御館みたて之の亂みだれ）為ため契機けいき，向むかい越後えちご國こく出兵しゅっぺい等とう，繼續けいぞく積極せっきょく的てき攻勢こうせい。在天ざいてん正せい8年ねん（1580年ねん）6月がつ17日にち死去しきょ。享年きょうねん60歲さい。

人物じんぶつ、逸話いつわ

• 沒ぼつ有ゆう側がわ室しつ，因いん為ため生せい下か的てき兒じ子こ只ただ有ゆう嫡男ちゃくなん盛もり興きょう一人ひとり，成なり為ため蘆あし名家めいか衰微すいび的てき遠因えんいん。在ざい當時とうじ，為ため了りょう確保かくほ繼嗣けいし，納入のうにゅう側がわ室しつ為ため普遍ふへん做法，沒ぼつ有ゆう納入のうにゅう側室そくしつ的てき原因げんいん不明ふめい，被ひ評ひょう為ため「有ゆう近代きんだい的てき清潔せいけつ感かん」（近代きんだい的てきな清潔せいけつ感かんがある）。（『會津あいづ蘆あし名めい四よん代だい』）

• 在ざい晩年ばんねん（盛もり興きょう死後しご），黑川くろかわ城しろ下しも有ゆう「在ざい天寧寺てんねいじ河原かわら的てき石子いしこ就是大和やまと殿どの，某ぼう人じん盜ぬすめ取ど了りょう町まち中小ちゅうしょう役やく」（天寧寺てんねいじ河原かわらの石いしは大和やまと殿どの、町まちの小しょう役やくは或ある人ひとがとる）的てき塗ぬり鴉からす。這個河原かわら的てき石子いしこ（意い指ゆび難なん被ひ察見）指ゆび的てき是ぜ蘆あし名家めいか的てき重臣じゅうしん佐瀨させ源みなもと兵衛ひょうえ（大和やまと守まもる），源兵衛げんべえ為ため了りょう自己じこ的てき興趣きょうしゅ，從したがえ町役まちやく徵收ちょうしゅう重税じゅうぜい，因いん此有這段句く子來こらい諷刺ふうし蘆あし名家めいか的てき施政しせい，可か見み在ざい晚年ばんねん時期じき，蘆あし名めい氏し已やめ經けい開始かいし衰退すいたい。

• 從したがえ永えい祿ろく3年ねん（1560年ねん）至いたり天正てんしょう4年ねん（1576年ねん）期間きかん，6度ど發出はっしゅつ德政令とくせいれい來らい強化きょうか蘆あし名めい的てき權力けんりょく，但ただし是ぜ與あずか不滿ふまん二階堂にかいどう氏し出身しゅっしん的てき新しん當主とうしゅ盛もり隆たかし的てき重臣じゅうしん們不和ふわ，以及因いん為ため長年ながねん與あずか田村たむら氏し、佐竹さたけ氏し對抗たいこう而令戰費せんぴ不足ふそく等とう，因いん此從晚年ばんねん開始かいし，蘆あし名めい氏し逐漸失しつ去さ最盛さいせい時期じき的てき力量りきりょう。

• 曾兩度ど發はつ放ひ禁酒令きんしゅれい。第だい一いち次じ理由りゆう不明ふめい，第だい二次是因為嫡男盛興中酒毒而死去。

• 武田たけだ信玄しんげん曾有「近こん期き優秀ゆうしゅう的てき武將ぶしょう有ゆう丹波たんば國こく的てき赤井あかい、江北こうほく的てき淺井あさい、會津あいづ的てき盛もり氏し，年ねん輕けい的てき大將たいしょう有ゆう三河みかわ國こく的てき家康いえやす」（近頃ちかごろ優すぐれた武将ぶしょうは丹波たんばの赤井あかい、江北こうほくの浅井あさい、会津あいづの盛もり氏し、若手わかての大将たいしょうでは三河みかわの家康いえやす、この4人にんであろうか）的てき評價ひょうか。（『會津あいづ四家しか合あい考こう』）

• 尊崇そんすう曹洞宗そうとうしゅう天寧寺てんねいじ的てき前まえ住職じゅうしょく禪ぜん如。不ふ單たん只ただ是ぜ信仰しんこう的てき關係かんけい，亦また因いん為ため曾有認みとめ同どう的てき人才じんさい犯罪はんざい後ご，受禪じゅぜん如仲裁ちゅうさい而被赦免しゃめん。（『會津あいづ四家しか合あい考こう』）

• 一說いっせつ指ゆび對たい男色なんしょく（男おとこ同性どうせい戀こい）有ゆう興趣きょうしゅ，實況じっきょう不明ふめい（史料しりょう記錄きろく是ぜ為ため了りょう發掘はっくつ人材じんざい）。在家ありいえ中ちゅう聚集五ご至いたり六ろく十じゅう個こ幼童ようどう，稱しょう之の為ため「不斷ふだん眾」。在ざい空閒くうかん時じ聽取ちょうしゅ他た們的說話せつわ，使つかい當とう中有ちゅうう潛せん質しつ的てき人為じんい武將ぶしょう。（『會津あいづ四家しか合あい考こう』）

• 在ざい「不斷ふだん眾」中ちゅう，有ゆう一個很老成的小孩，很多人じん都と讚美さんび這個小しょう孩的才智さいち，不ふ過か盛もり氏し無論むろん如何いか都と不ふ肯提拔。這個孩子在ざい成なり為ため大人おとな後ご，只ただ是ぜ一いち名めい很平凡へいぼん的てき武士ぶし。家臣かしん對たい此作出で疑問ぎもん，盛氏もりうじ笑えみ著ちょ回答かいとう「在ざい小しょう孩的時候じこう就變成へんせい大人おとな的てき話ばなし，到いた了りょう大人おとな的てき時候じこう就變成へんせい老人ろうじん了りょう。就像苦く的てき東西とうざい變へん甜同樣どうよう，甜的東西とうざい亦また會かい變へん酸さん一いち樣よう啊」（子供こどものときに大人おとななら、大人おとなのときは老人ろうじんになっている。苦にがいものが甘あまくなったり、甘あまいものが酸すっぱくなるのと同おなじことよ）。（『會津あいづ四家しか合あい考こう』）

系譜けいふ

• 父母ちちはは
  • 父ちち：蘆あし名めい盛もり舜しゅん
  • 母はは：金上かながみ盛もり興きょう之これ女おんな
• 兄弟きょうだい姐あね妹いもうと
  • 蘆あし名めい氏し方かた
  • 女子じょし（堀内ほりうち近きん胤たね室しつ）
• 正室せいしつ：伊達だて稙宗之これ女おんな
  • 蘆あし名めい盛もり興きょう
  • 女子じょし（白河しらかわ義親よしちか室しつ）
• 養子ようし
  • 蘆あし名めい盛もり隆たかし（二階堂にかいどう盛義もりよし之子ゆきこ）

外部がいぶ連結れんけつ

• 武家ぶけ家伝かでん＿葦あし名めい氏し （页面存そん档备份，存そん于互联网档案あん馆）

相關そうかん條目じょうもく

• 蘆あし名めい氏し