阿茶局あちゃのつぼね

雲光院うんこういん像ぞう（德川とくがわ紀おさむ念ねん財團ざいだん藏ぞう）

阿茶局あちゃのつぼね（1555年ねん—1637年ねん），父親ちちおや為ため武田たけだ家か臣しん飯田いいだ直政なおまさ，本名ほんみょう飯田いいだ須和すわ。後來こうらい嫁よめ給きゅう甲斐がい春日かすが神社じんじゃ的てき神官しんかん神尾かみお孫まご兵衛ひょうえ忠重ただしげ（曾為今川いまがわ氏し的てき家臣かしん）。不ふ過か，在天ざいてん正せい五ご年ねん（1577年ねん）時じ，丈夫じょうぶ戰死せんし，後來こうらい成なり為ため德川とくがわ家康いえやす側室そくしつ。

生平おいだいら

早年そうねん

須和すわ的てき父親ちちおや直政なおまさ原本げんぽん是ぜ武田たけだ氏し的てき家臣かしん，後來こうらい在ざい武田たけだ氏し與あずか今川いまがわ氏し友好ゆうこう時じ，直政なおまさ獲得かくとく武田たけだ信玄しんげん的てき許可きょか成なり為ため今川いまがわ家か家臣かしん。天正てんしょう元年がんねん（1573年ねん），十じゅう九歲的須和和舊今川家臣神尾忠重成親。隔年かくねん生せい下か兒じ子こ豬之助すけ。不ふ過か，在天ざいてん正せい五ご年ねん（1577年ねん），忠重ただしげ去さ世よ。

天正てんしょう七なな年ねん（1579年ねん）五ご月がつ，二に十じゅう五歲的須和被召入濱松城，不ふ久成くなり為ため三さん十じゅう八はち歲さい的てき德川とくがわ家康いえやす的てき側室そくしつ，之これ後便こうびん被ひ稱しょう為ため阿茶局あちゃのつぼね。而就在ざい同年どうねん，家康いえやす另一名側室於愛之方生下家康三子長松丸，也就是ぜ日び後ご的てき德川とくがわ秀忠ひでただ。天正てんしょう十じゅう一いち年ねん（1583年ねん）時じ，阿茶局あちゃのつぼね與あずか已やめ故こ的てき丈夫じょうふ忠重ただしげ所生しょせい的てき兒じ子こ豬之助成じょせい為ため長ちょう松丸まつまる的てき侍童じどう，後來こうらい豬之助すけ官かん至いたり至いたり刑部おさかべ少しょう輔，俸祿三さん千せん多た石いし。

天正てんしょう十じゅう二に年ねん（1584年ねん），德川とくがわ軍ぐん和わ織田おだ信雄のぶお聯れん軍ぐん，與あずか羽柴はしば秀吉ひでよし（日にち後ご的てき豐臣とよとみ秀吉ひでよし）發生はっせい衝突しょうとつ，即そく是これ小牧こまき長久手ながくて之これ戰せん。當時とうじ懷ふところ孕的阿茶局あちゃのつぼね前ぜん去さ戰場せんじょう，卻在戰爭せんそう結束けっそく後ご不ふ小心しょうしん流產りゅうざん。天正てんしょう十じゅう七なな年ねん（1589年ねん）於愛之の方ほう去さ世よ，得とく年ねん三さん十じゅう八はち歲さい。在ざい那な個こ時候じこう，長ちょう松丸まつまる（秀忠ひでただ）和かず福松ふくまつ丸まる（忠吉ただよし）年紀としのり還かえ很小，因いん此家康いえやす便びん讓ゆずる阿茶局あちゃのつぼね代替だいたい於愛，成なり為ため秀忠ひでただ兄弟きょうだい的てき養母ようぼ。

幕府ばくふ時期じき

之これ後ご，阿茶局あちゃのつぼね在ざい各地かくち陣地じんち之の中ちゅう屢次做為使者ししゃ，是ぜ家康いえやす的てき側室そくしつ中ちゅう具有ぐゆう新奇しんき才智さいち的てき側室そくしつ，因いん此家康いえやす對たい她也十じゅう分ふん信賴しんらい，阿茶局あちゃのつぼね也沒有ゆう辜負家康いえやす的てき信任しんにん，完成かんせい了りょう政治せいじ方面ほうめん等とう重要じゅうよう的てき任務にんむ。慶長けいちょう十じゅう八はち年ねん（1613年ねん）阿茶局あちゃのつぼね開始かいし擔任たんにん家康いえやす御用ごよう秘書ひしょ。而後，因いん為ため“方廣寺ほうこうじ院いん鐘かね銘めい事件じけん”而從大だい坂城さかき豐臣とよとみ秀賴ひでより那な兒じ所しょ派は來らい道みち歉的使者ししゃ，也是阿茶局あちゃのつぼね負ふ責せめ接待せったい的てき。慶長けいちょう二に十じゅう年ねん（元和がんわ元年がんねん）（1615年ねん）的てき大坂おおさか冬ふゆ之の陣じん，德川とくがわ和豐かずとよ臣しん兩方りょうほう議ぎ和わ時じ，阿茶局あちゃのつぼね與あずか本多ほんだ正純まさずみ一起和豐臣方的常つね高こう院いん（秀賴ひでより的てき母親ははおや淀殿よどどの的てき妹いもうと妹いもうと）達成たっせい協議きょうぎ，並なみ與あずか板倉いたくら重昌しげまさ從したがえ淀殿よどどの那な兒じ接收せっしゅう誓文せいもん。

晚年ばんねん

元和がんわ二に年ねん（1616年ねん），德川とくがわ家康いえやす去さ世よ，享年きょうねん七なな十じゅう五ご歲さい。家康いえやす生前せいぜん的てき側室そくしつ全ぜん都と落髮らくはつ出家しゅっけ，但ただし由よし於阿茶ちゃ局在きょくざい家か康生こうせい前便ぜんびん得え到いた他た的てき授意，家康いえやす去さ世よ後ご她並沒ぼつ有ゆう進入しんにゅう佛門ぶつもん，而是住じゅう在ざい江戶えど，被ひ授予伙食費ひ三さん百ひゃく石せき。元和がんわ六ろく年ねん（1620年ねん）秀忠ひでただ五ご女じょ和子かずこ入にゅう宮みや時じ，以替代だい母親ははおや入にゅう宮みや照あきら料りょう，被ひ稱しょう為ため民みん部ぶ卿きょう局きょく；和子わこ生せい下か第だい一いち個こ孩子興きょう子こ內親王おう後ご，後水尾天皇ごみずのおてんのう封ふう給きゅう阿茶局あちゃのつぼね身み為ため平民へいみん女性じょせい的てき最高さいこう地位ちい－－從したがえ一いち位い。寬永かんえい九きゅう年ねん（1632年ねん）家光いえみつ上洛じょうらく時じ負ふ責せめ接待せったい。同年どうねん，秀忠ひでただ過か世よ，阿茶局あちゃのつぼね出家しゅっけ，號ごう為ため「神尾かみお一いち位い尼あま」（或ある「神尾かみお一いち位い局きょく」）。

寬永かんえい十じゅう四よん年ねん（1637年ねん）新年しんねん，阿茶局あちゃのつぼね以八十じゅう三さん歲さい的てき高齡こうれい逝世，法號ほうごう「雲光院うんこういん」。葬そう於江戶えど深川ふかがわ雲光院うんこういん。

參考さんこう文獻ぶんけん

• 白しろ嵜顕成なり・田中たなか祥雄よしお・小川おがわ雄つよし『阿茶局あちゃのつぼね』（文芸ぶんげい社しゃ）
• 真田さなだ増ぞう誉ほまれ, 巻まき之の二に十じゅう四よん, 明良あきよし洪ひろし範はん, 国書刊行会こくしょかんこうかい, 1912-01-30, NDLJP: （日にち语） 
• 東京とうきょう都と江東こうとう区役所くやくしょ (编), 江東こうとう区史くし 全ちょん, 東京とうきょう都と江東こうとう区役所くやくしょ, 1957-12-25, NDLJP: （日にち语） 
• 東京大学とうきょうだいがく史料しりょう編纂へんさん所しょ (编), 史料しりょう綜覧そうらん 巻まき十じゅう七なな, 東京大学とうきょうだいがく出版しゅっぱん会かい, 1963-03-25, NDLJP: （日にち语）