麻雀まーじゃん

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麻雀まーじゃん
中国ちゅうごく杭州こうしゅう公園こうえん麻雀まーじゃんたのしむ人々ひとびと
中国ちゅうごく
繁体字はんたいじ あさしょう
簡体字かんたいじ あさしょう
発音はつおん記号きごう
標準ひょうじゅん中国語ちゅうごくご
漢語かんご拼音Má jiàng
ちゅう音符おんぷごうㄇㄚˊㄐㄧㄤˋ
マ字まじmo ziang
贛語
マ字まじma4 chiong4
きゃく
きゃく拼音ma jiong3
粤語
イェール粤拼ma4 jeung3
粤拼maa4 zoeng3
別名べつめい
繁体字はんたいじ 麻雀まーじゃん
簡体字かんたいじ 麻雀まーじゃん
発音はつおん記号きごう
標準ひょうじゅん中国語ちゅうごくご
漢語かんご拼音Má què
ちゅう音符おんぷごうㄇㄚˊㄑㄩㄝˋ
マ字まじmo ziang(麻雀まーじゃん
贛語
マ字まじma4 chhiok6
きゃく
きゃく拼音ma4 jiok3
粤語
イェール粤拼ma4 jeuk3
粤拼maa4 zoek3
閩南
閩南白話はくわMoâ-chhiok
閩東
ふくしゅうマ字まじMà-chiók
莆仙
莆仙マ字まじMá-chio̤h
日本語にほんご
漢字かんじ 麻雀まーじゃん
Transcriptions
マ字まじ mājan
朝鮮ちょうせん
ハングル마작
漢字かんじ麻雀まーじゃん
発音はつおん記号きごう
RRしきmajak
MRしきmachak
ベトナム
ベトナムmạt chược
タイ
タイไพ่นกกระจอก
正方形せいほうけい配置はいちされた麻雀まーじゃんぱい
摸打ちゅう麻雀まーじゃんぱい
摸打ちゅう日本にっぽん麻雀まーじゃん

麻雀まーじゃん(マージャン、繁体字はんたいじ中国語ちゅうごくご: あさしょう簡体字かんたいじ中国語ちゅうごくご: あさしょう英語えいご: Mahjong)は、テーブルゲーム一種いっしゅぱい使つかい、原則げんそくとして4にんおこなわれる。中国ちゅうごく起源きげんとし、世界中せかいじゅうしたしまれている。

ほん記事きじでは、麻雀まーじゃんというゲーム一般いっぱんについて説明せつめいするとともに、そのなかでもとくに「リーチ麻雀まーじゃん英語えいご: Riichi Mahjong)」ともしょうされる日本にっぽんしき麻雀まーじゃんについて詳述しょうじゅつする。

概要がいよう[編集へんしゅう]

4にんのプレイヤーがテーブルをかこみ、すうじゅうまいからひゃくまいあまりのぱいいてやくそろえることをすうかいおこない、得点とくてんかさねていくゲーム。勝敗しょうはいはゲーム終了しゅうりょうにおける得点とくてん多寡たか順位じゅんい決定けっていされる。ゲームのルールは非常ひじょう複雑ふくざつであるが発祥はっしょうである中国ちゅうごくのほか、日本にっぽん東南とうなんアジアアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくなどの国々くにぐにしたしまれている。

現在げんざい中国ちゅうごくでは麻雀まーじゃんのことを一般いっぱんに「あさしょう」(マージアン 拼音: májiàng ちゅうおと: ㄇㄚˊㄐㄧㄤˋ)という。「麻雀まーじゃん」(マーチュエ 拼音: máquè ちゅうおと: ㄇㄚˊㄑㄩㄝˋ)は中国ちゅうごくではスズメ意味いみする。ちなみに麻雀まーじゃんをするというのは「あさしょう」(ダー マージアン dǎ má jiàng ㄉㄚˇㄇㄚˊㄐㄧㄤˋ)という。麻雀まーじゃん発祥はっしょうやすしなみはなされるでは麻雀まーじゃんあさしょう同音どうおんであったため、中国ちゅうごく北方ほっぽう伝来でんらいしたさいあさしょう名前なまえひろまり中国ちゅうごく呼称こしょうとなったが、中国ちゅうごく北方ほっぽうとおさずやすしから直接ちょくせつ伝来でんらいした日本語にほんご広東かんとん台湾たいわんではくれ同様どうように「麻雀まーじゃん」というのが普通ふつうである(粤拼:maa4zoek3、白話はくわ:môa-chhiok/bâ-chhiok)。香港ほんこんではスズメと区別くべつするために「蔴雀」とくことがある。戦前せんぜん日本にっぽんでは「すずめ(モージャン)」と表記ひょうきすることもあった[1]

日本にっぽんでは34種類しゅるい136まいぱい使つかうのが一般いっぱんてきで、麻雀まーじゃんたくばれる麻雀まーじゃん専用せんようのテーブルがもちいられる。麻雀まーじゃんたくなどの専用せんよう道具どうぐがなくともプレイできるように、カードにした簡易かんいばん道具どうぐ市販しはんされている。使用しようする道具どうぐ採用さいようするルールについてはくに地域ちいきによってことなるてんおおく、日本にっぽん国内こくないでも標準ひょうじゅんてきとされるルールのほかに、様々さまざまなローカルルールが存在そんざいする。

現在げんざい日本にっぽんでは、家庭かてい麻雀まーじゃんてんすずめそう)であそばれるほか、ゲームセンター家庭かていようコンピュータゲームオンラインゲームでもプレイすることができる。昭和しょうわにおける麻雀まーじゃんブームの時期じき比較ひかくするとすずめそうかず麻雀まーじゃん専門せんもんかず減少げんしょう傾向けいこうにあるが、コンピュータとの対戦たいせんネットワークつうじた特定とくてい相手あいてとの対戦たいせん可能かのうになったことで、かたちえて人気にんきたもっている。また、効率こうりつせい思考しこうすることや指先ゆびさき運動うんどうにより認知にんちしょう予防よぼうにも役立やくだつというせつもある[2]

参加さんか人口じんこう日本にっぽんでは2019ねん時点じてんで510まんにんと2016ねん以降いこう500まんにんだい推移すいいしていたが、2020ねんコロナショックで400まんにん急減きゅうげんした[3][4]。アジア全体ぜんたいでは3おく5せんまんにんかぞえる[5]

麻雀まーじゃん歴史れきし [編集へんしゅう]

中国ちゅうごく大陸たいりくにおける誕生たんじょう[編集へんしゅう]

山東さんとうしょう葉子ようこおどけうまちょう・マーディアオ)
16世紀せいきイタリア・ベルガモトランプ40まいぐみ

起源きげんには諸説しょせつがある。紀元前きげんぜん6世紀せいきころ孔子こうし発明はつめいしたというせつもあるが有力ゆうりょくではない[6]

もっと有力ゆうりょくせつは、きよしどう年間ねんかん1862 - 1874ねん)にやすしなみひねぎょもんが、12世紀せいき以前いぜん存在そんざいした「葉子ようこうまちょう・マーディアオ)」というカードゲームあきらだい1368 - 1644ねん以前いぜんから存在そんざいした「骨牌こっぱい」というドミノのような遊戯ゆうぎ合体がったいさせて「麻雀まーじゃん(マージャン)」を完成かんせいさせたとするものである[7]

なお、葉子ようこ欧州おうしゅうつたわり、トランプとなったともいわれる。

あかりなり年間ねんかんりくひろし (1466-1494)『まめえん雑記ざっき』のしるすところによると[8]当時とうじこんやま一種いっしゅのカードゲームが流行りゅうこうしており、カードの総数そうすうは38まいであって、いちぜにからきゅうぜにいちひゃくからきゅうひゃくいちまんかんからきゅうまんかんじゅうまんかんからきゅうじゅうまんかんひゃくまんかんせんまんかんまんまんかんからなっていた。「糸巻いとまき」のようえる図柄ずがらは、「ぜにあないととおしたたば」で、「サイコロの」のようえるは「ぜに正面しょうめんから」である。いちまんかん以上いじょうのカードには『みず滸伝ちゅうじゅうにんえがかれておりまんまんかんそうこうせんまんかん武松たけまつとうとなっていた(ただし「こんこうりゅうすすむ」と「こんこうりゅううみ」が別人べつじんとして存在そんざいするなど、現行げんこうみず滸伝とは名前なまえ多少たしょうことなっている)。当時とうじひとはこのたねのカードを「葉子ようこ」とび、葉子ようこ使つかったカードゲーム自身じしんのことは「葉子ようこおどけ」とんでいた。いまではみず滸牌ぶことがおおい。

語源ごげんについては、上記じょうきの「うまちょう(マーディアオ)」が日本にっぽん転訛てんかして「麻雀まーじゃん(マージャン)」となったとされる[9]

1949ねん中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこく政府せいふによって一旦いったんすべてのギャンブルとも禁止きんしされた[10]。しかし、文化ぶんかだい革命かくめい終結しゅうけつ改革かいかく開放かいほうともなってギャンブルでない麻雀まーじゃんゆるされるようになり、1985ねんには禁止きんしれい解除かいじょされた[11]

アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくにおける受容じゅよう発展はってん[編集へんしゅう]

学校がっこう麻雀まーじゃんまなアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく学生がくせい

1895ねんアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく人類じんるい学者がくしゃスチュワート・キューリン麻雀まーじゃん言及げんきゅうした記事きじいた。これは中国語ちゅうごくご以外いがい言語げんごかれた最初さいしょ麻雀まーじゃんについての記述きじゅつであった。1910ねんまでにはフランス語ふらんすご日本語にほんご文献ぶんけん出揃でそろった。1920ねんアバークロンビー・アンド・フィッチしゃはじめて合衆国がっしゅうこく麻雀まーじゃん輸入ゆにゅう販売はんばい開始かいしした[12]麻雀まーじゃんセットはニューヨーク中心ちゅうしんにヒット商品しょうひんとなり、合計ごうけいで12000セットをげた[12]。また、どう時期じきジョセフ・パーク・バブコック世界せかいはつ麻雀まーじゃんほんとなる"Rules of Mah-Jongg"を出版しゅっぱんした。

1920年代ねんだい合衆国がっしゅうこく麻雀まーじゃんすべての人種じんしゅあいだ流行りゅうこうしアメリカしきルールやくまれ、おおくの「マージャン・ナイト」がひらかれた。人々ひとびと中国ちゅうごくふう装飾そうしょくほどこされた部屋へや着飾きかざってあつまり、これにしたしんだ[13]エディ・カンターの"Since Ma is Playing Mah Jong"など、マージャンを主題しゅだいにした流行りゅうこういくつかまれた[14]

1937ねんにははつのルールブックとなる"Maajh: The American Version of the Ancient Chinese Game."が出版しゅっぱんされるとともに、全米ぜんべい麻雀まーじゃんリーグ (National Mah Jongg League, NMJL) が発足ほっそくした。しかし、合衆国がっしゅうこくにおける麻雀まーじゃん流行りゅうこう一過いっかせいのものにわった。

1980年代ねんだいにコンピュータようゲーム『上海しゃんはい』が登場とうじょうして以来いらい、「mahjong」「mahjongg」「mah-jang」という表現ひょうげんふたた一般いっぱんてき使つかわれるようになるが、それらは『上海しゃんはい』タイプのパズルゲームをしており、なかには麻雀まーじゃんぱい以外いがい絵柄えがら使つかっているものも存在そんざいする [6][7]

日本にっぽんにおける受容じゅよう発展はってん[編集へんしゅう]

初期しょき[編集へんしゅう]

記録きろくのこるうえで実際じっさい麻雀まーじゃんぱい日本にっぽんつたわったのは1909(明治めいじ42)ねんきよからこれをかえった名川ながわ彦作ひこさくによるものであり、大正たいしょう中期ちゅうき以降いこうはルールめんにおいて独自どくじ変化へんかげつつ各地かくちひろまっていったともいうが、一般いっぱん認知にんちされるようになったのは関東大震災かんとうだいしんさいのちである。神楽坂かぐらざかカフェー・プランタン文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう菊池きくちひろしらが麻雀まーじゃん熱中ねっちゅうし、次第しだい雑誌ざっしとうにもげられるようになった。文藝春秋ぶんげいしゅんじゅうしゃでは、みずから麻雀まーじゃんぱい販売はんばいしていた。 なお、日本人にっぽんじんはじめて麻雀まーじゃん言及げんきゅうしたのは大正たいしょう昭和しょうわせん前期ぜんき中国ちゅうごく文学ぶんがく中国ちゅうごく文化ぶんか研究けんきゅうしゃ井上いのうえ紅梅こうばいであり、『ささえ風俗ふうぞく』(1921ねんぜん3かん)のなかまきでは麻雀まーじゃん起源きげんやルールについて記述きじゅつしている。異説いせつとして夏目なつめ漱石そうせきげられることもあるが、これは中村なかむら徳三郎とくさぶろうが『麻雀まーじゃん競技きょうぎほう』(1924ねん)において、『まんかんところどころ』(1909ねんない大連たいれんでの見聞けんぶんである「よんにん博奕ばくえきっていた。(りゃくあつみもおおきさも将棋しょうぎ飛車ひしゃかくぐらいにあたさつろくじゅうまいほどよんにんけて、それをいろいろにならべかえて勝負しょうぶけっしていた。」という記述きじゅついにしたものである。ただし、中国ちゅうごく麻雀まーじゃんぱいにしてはあつみやおおきさがないことや枚数まいすうすくなすぎることからべつのゲームであった可能かのうせい指摘してきされている[15]

1929ねん昭和しょうわ4ねん)3がつ21にち東京とうきょうはつ麻雀まーじゃん全国ぜんこく大会たいかいひらかれ、350にん参加さんかした[16][17]。1930ねん(昭和しょうわ5ねん)5がつ時点じてんにおける東京とうきょう市内しないがいにおける麻雀まーじゃんてんかずは937てんであった。7がつ10日とおか警視庁けいしちょう麻雀まーじゃんてん新設しんせつ当分とうぶん許可きょかしない方針ほうしんとした[18]

1933ねん昭和しょうわ8ねん)、不良ふりょう華族かぞく事件じけん捜査そうさ過程かていで、著名ちょめい文士ぶんし出版しゅっぱん関係かんけいしゃらの常習じょうしゅう賭博とばくあきらかになり逮捕たいほしゃ相次あいついだ[19][20]。この逮捕たいほけて、文士ぶんしだけではないとのこえたかまり、よく1934ねん昭和しょうわ9ねん)にも医師いし画家がか音楽家おんがくか実業じつぎょう代議士だいぎしなど著名ちょめいじん検挙けんきょ相次あいついだ。このころ日本にっぽん麻雀まーじゃん連盟れんめい関係かんけいしゃおこなっていたけのレートは1000てん10えんないし15えん[21]であった[22]

1937ねん昭和しょうわ12ねんにちちゅう戦争せんそう開戦かいせんまえころには東京とうきょう都内とないやく2000けん麻雀まーじゃんクラブがあったが、戦時せんじしょくくなるにつれて麻雀まーじゃん下火したびとならざるをなくなり、1942ねん昭和しょうわ17ねん)の時点じてんでは230けんあまり激減げきげんした。業者ぎょうしゃ団体だんたい警視庁けいしちょう指導しどうもとづき同年どうねん9がつ1にちより「麻雀まーじゃん」を「たくわざ」と名称めいしょうあらため、東京とうきょうたくわざ商業しょうぎょうほう国会こっかい結成けっせい健全けんぜん娯楽ごらく目指めざした[23]

戦後せんご[編集へんしゅう]

終戦しゅうせんふたた麻雀まーじゃん流行りゅうこうはじめ、戦前せんぜんからおこなわれていたアルシーアル麻雀まーじゃんに「途中とちゅうリーチ」(現在げんざい立直たちなお)・ドラじょうゾロなどをくわえたしんルールがれられるようになり、アレンジをくわえられた日本にっぽんしき麻雀まーじゃんリーチ麻雀まーじゃん)が主流しゅりゅうめるようになった。1952ねんには天野あまのだいさん報知ほうち新聞しんぶん現在げんざいスポーツ報知ほうち)に日本にっぽん最初さいしょ立直たちなおおよびドラを成文せいぶんした「いちきゅうさん年度ねんどリーチ麻雀まーじゃん標準ひょうじゅん規程きてい」(通称つうしょう報知ほうちルール)を発表はっぴょう同年どうねんには競技きょうぎ麻雀まーじゃん団体だんたい日本にっぽんぱい棋院設立せつりつしリーチ麻雀まーじゃん原型げんけいつくった。 アルシーアル麻雀まーじゃん1947ねん再建さいけんされた日本にっぽん麻雀まーじゃん連盟れんめいなどを中心ちゅうしん現在げんざいおこなわれてはいるが、次第しだい主流しゅりゅうからははずれていった[24]

だい麻雀まーじゃんブーム[編集へんしゅう]

1969ねんおもね佐田さた哲也てつやは『週刊しゅうかん大衆たいしゅう』で『麻雀まーじゃん放浪ほうろう』シリーズの連載れんさい開始かいし1970ねんには阿佐あさ小島こじま武夫たけお古川ふるかわ凱章らが麻雀まーじゃん新撰しんせんぐみ結成けっせい[25]

同年どうねん週刊しゅうかん大衆たいしゅう』で名人めいじんせん開始かいし1972ねんに『近代きんだい麻雀まーじゃん』、1975ねんに「プロ麻雀まーじゃん」が創刊そうかんされ、麻雀まーじゃんブームがきた。1976ねんにはたけ書房しょぼう主催しゅさいで、プロのタイトルせん最高さいこうせん」が開始かいしされた。『レジャー白書はくしょ』によるとピーク1982ねん参加さんか人口じんこうは2140まんにんであり、この時期じきおおくの大学生だいがくせいやサラリーマンが手軽てがる小遣こづかかせぎやコミュニケーションツールとして麻雀まーじゃんしたしんだ。しかし、同時どうじ賭博とばく喫煙きつえん飲酒いんしゅ徹夜てつやなどの健康けんこうなイメージがひろがったため、1988ねんにはそれらをはいして麻雀まーじゃんたのしむことを目的もくてきとした日本にっぽん健康けんこうあさはた協会きょうかい設立せつりつされた(#健康けんこうマージャン参照さんしょう[26]

麻雀まーじゃんゲームの普及ふきゅう[編集へんしゅう]

麻雀まーじゃんにおけるコンピュータゲームの普及ふきゅう1975ねんころからであるが、業務ぎょうむようアーケードゲーム)で現在げんざいのものにちかいゲームシステムが導入どうにゅうされた最初さいしょ麻雀まーじゃんコンピュータゲームは1981ねん3月のジャンピューターアルファ電子でんし)であった。このゲームは一世いっせい風靡ふうびし、ゲームセンターや喫茶店きっさてん数多かずおおることができた。その対戦たいせん相手あいてのコンピュータの画像がぞう女性じょせいをモチーフとしプレイヤーがごとにその女性じょせい衣服いふくがせるという、いわゆる「脱衣だつい麻雀まーじゃん」のコンセプトが大当おおあたりした。年代ねんだいとも映像えいぞう技術ぎじゅつ向上こうじょうし、性能せいのう官能かんのうせいもアップした。ゲームセンターでは麻雀まーじゃんゲームはアダルトゲーム代名詞だいめいしでもあった。

1990年代ねんだい後半こうはんから2000年代ねんだいにかけてのインターネットの普及ふきゅう通信つうしん対戦たいせん発展はってんにより、自宅じたくやゲームセンターなどで容易ようい対局たいきょく可能かのうになった。1997ねんにはオンライン対戦たいせん麻雀まーじゃん先駆さきがけとなる『東風こちそう』がサービス開始かいし2002ねんには通信つうしん機能きのうたせ全国ぜんこくのプレーヤーと対戦たいせんできる麻雀まーじゃんアーケードゲームセガネットワーク対戦たいせん麻雀まーじゃんMJ』『麻雀まーじゃん格闘かくとう倶楽部くらぶ』が稼動かどう開始かいしし、2004ねんには携帯けいたい麻雀まーじゃんゲーム『ジャンナビよんにん麻雀まーじゃんオンライン』が稼動かどう開始かいしした[27]2006ねんにはオンライン対戦たいせん麻雀まーじゃん半熟はんじゅくそう(2007ねんてんおおとり改称かいしょう)』がサービス開始かいしした。2019ねんにはオンライン対戦たいせん麻雀まーじゃんすずめたましい』が日本にっぽん[28]サービス開始かいしした。

こうしたオンライン麻雀まーじゃん普及ふきゅうともない、次第しだい学生がくせい競技きょうぎ麻雀まーじゃんやオープントーナメントの予選よせん大会たいかいそのものがオンライン麻雀まーじゃん会場かいじょうとしておこなわれることがえていき、競技きょうぎ団体だんたい所属しょぞくのプロすずめもゲームとの提携ていけいやイベント、あるいはいちプレイヤーとして参戦さんせんすることがえていった。

科学かがくてき麻雀まーじゃん戦略せんりゃく普及ふきゅう[編集へんしゅう]

1990ねん天野あまの晴夫はるおが『リーチ麻雀まーじゃんろん改革かいかく』(南雲なぐもしゃ)において麻雀まーじゃん戦術せんじゅつろんからの抽象ちゅうしょう排除はいじょ提唱ていしょうした。そのなか小島こじま田村たむら光昭みつあきなど当時とうじ有名ゆうめい麻雀まーじゃんプロや在野ざいや桜井さくらい章一しょういちらの麻雀まーじゃんろんを「ツキ」「かん」「ながれ」といった抽象ちゅうしょうろん支配しはいされている科学かがくてきなものであると批判ひはんした。天野あまの抽象ちゅうしょうてき要因よういん考慮こうりょすることは的確てきかく情報じょうほう判断はんだんなまらせる原因げんいんにこそなれ、麻雀まーじゃん上達じょうたつにはつながらないと主張しゅちょうした。これがいわゆる「デジタルすずめ」のさきがけである。

2004ねんとつげき東北とうほくの『科学かがくする麻雀まーじゃん』が講談社こうだんしゃ現代新書げんだいしんしょから出版しゅっぱんされた。とつげきはまえきょく結果けっかつぎきょく影響えいきょうおよぼすとするいわゆる「ながろん」を徹底的てっていてき否定ひていしており、ほんちょでも確率かくりつろん基礎きそとした統計とうけいがくてき麻雀まーじゃん戦略せんりゃく提唱ていしょうしている。「このようなときにはこうつ」と明確めいかくにかつ論理ろんりてき場面ばめんおうじたかた指導しどうしているてん特徴とくちょうである。これらデジタル麻雀まーじゃんたいして「ツキ」「かん」「ながれ」を重視じゅうしするすずめおおく、そのような戦術せんじゅつろんアナログオカルトばれている。

すずめ」ブーム[編集へんしゅう]

2018ねんMリーグ開始かいし対局たいきょく動画どうが配信はいしんたのしむスタイル、通称つうしょうすずめ」がブームになる[29]2019ねんには前年ぜんねん中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこくでサービスを開始かいししていたオンライン対戦たいせん麻雀まーじゃんすずめたましい』の日本語にほんごばんがサービス開始かいしバーチャルYouTuberやプロすずめなどのYouTube配信はいしんによって人気にんきはくしている[30]

国際こくさいてき普及ふきゅう[編集へんしゅう]

2002 世界せかい麻雀まーじゃん選手権せんしゅけん大会たいかい表彰ひょうしょうしき

2002ねん10がつ23にちから27にちにかけて、東京とうきょうで「2002 世界せかい麻雀まーじゃん選手権せんしゅけん大会たいかい」が開催かいさいされる。日本にっぽん初音はつねまい優勝ゆうしょうし、ジョン・オコーナーじゅん優勝ゆうしょうした[31]。2006ねん世界せかい麻雀まーじゃん機構きこう (WMO) が設立せつりつされ、中国ちゅうごく北京ぺきん本部ほんぶかれた。よく2007ねんには、11月3にちから5にちにかけて、中国ちゅうごく成都せいとで「世界せかい麻雀まーじゃん選手権せんしゅけん大会たいかい」が開催かいさいされた。公式こうしきにはこの大会たいかいが「だい1かい」としてあつかわれる。

また、WMO主催しゅさい大会たいかい以外いがいにもマカオ企業きぎょうワールドマージャン主催しゅさい賞金しょうきんせい(1にはアメリカドルで50まんドル支払しはらわれる)の世界せかい大会たいかいである世界せかい麻雀まーじゃん大会たいかいほか中国ちゅうごく北京ぺきん発足ほっそく[32][33] し、スイスローザンヌ本部ほんぶ国際こくさい麻雀まーじゃん連盟れんめい英語えいごばんによる世界せかい麻雀まーじゃんスポーツゲーム英語えいごばん存在そんざいする。

2008ねん北京ぺきんオリンピックでは将棋しょうぎるいとともに公開こうかい競技きょうぎとしての導入どうにゅうはかられたが、国際こくさいオリンピック委員いいんかいから却下きゃっかされた。北京ぺきん五輪ごりんおこなわれただい1かいワールドマインドスポーツゲームズでは中国ちゅうごく将棋しょうぎシャンチー)は競技きょうぎになったものの麻雀まーじゃんはずされた。

ロシアでは、麻雀まーじゃんアニメをきっかけとして2009ねんごろから学生がくせいあいだ日本にっぽんしき麻雀まーじゃん普及ふきゅうしはじめ、2012ねんから全国ぜんこく愛好あいこうしゃらによるトーナメントしきのリーチ麻雀まーじゃん大会たいかいがモスクワで開催かいさいされている[34]

ルール[編集へんしゅう]

一般いっぱんてきには4にんおこなうゲームであるが、さんにん麻雀まーじゃん二人ふたり麻雀まーじゃんもある。

かくプレイヤーは13まいぱいぱいとして対戦たいせん相手あいてえないようにして目前もくぜん配置はいちし、じゅんやまからぱいを1まいしては1まいてる行為こういかえす。この手順てじゅん摸打といい、すうかいからじゅうすうかいの摸打をとおしてぱい13まいとアガリぱい1まいわせたけい14まいさだめられたかたちそろえることを目指めざす。アガリがたわせにおうじててんぼうのやりとりがおこなわれ、最終さいしゅうてきもっとおおくの得点とくてん保持ほじしていたもの勝者しょうしゃとする。

前述ぜんじゅつのように採用さいようするルールについてはくに地域ちいきによってことなるてんおおいが、日本にっぽんにおいては一般いっぱんはなぱい使用しようしないルール(きよし麻雀まーじゃん)、立直たちなおやくとして採用さいようするルール(立直たちなお麻雀まーじゃん)が採用さいようされている。

得点とくてんやく[編集へんしゅう]

道具どうぐ[編集へんしゅう]

麻雀まーじゃん用具ようぐ一式いっしき
みぎ一般いっぱんてんぼうひだりぜん自動じどうたくよう
起家マーク・焼き鳥マーク(左)とサイコロ(右) 起家マーク・焼き鳥マーク(左)とサイコロ(右)
おこりマーク・とりマーク(ひだり)とサイコロ(みぎ

以下いかでは日本にっぽんにおいて麻雀まーじゃん使つかわれる道具どうぐるいについて説明せつめいする。

ぱい[編集へんしゅう]

日本にっぽんでは、中国ちゅうごくもちいられるものよりちいさめの34しゅ136まいぱい使用しようするのが一般いっぱんてきである。ぱい種類しゅるいにはまん(ワンズ/マンズ)・つつ(ピンズ)・さく(ソーズ)・ぱい(ツーパイ)がある。まんつつさくはそれぞれいちからきゅうまでの9しゅぱいはさらにさんげんぱいよんふうぱいかれさんげんぱいしろはつちゅうの3しゅよんふうぱい東南とうなん西北せいほくの4しゅである。これら34しゅがそれぞれ4まいずつ、けい136まいである。

このほかはなぱいばれるぱいが4しゅ1まいずつあるが、はなぱい一般いっぱんてきなルールでは使用しようされない。そのため日本にっぽん販売はんばいされる麻雀まーじゃんぱいでははなぱいをなくし、そのわりにあかぱい追加ついかしたセットがおおい。

麻雀まーじゃんぱいなどの麻雀まーじゃん用具ようぐは、専門せんもんてん、おもちゃ、リサイクルショップ、オークションなどで入手にゅうしゅできる。

てんぼう[編集へんしゅう]

てんぼう(てんぼう)はかくプレイヤーの得点とくてんあらわすためにもちいるほそぼうである。正式せいしきにはチョーマ(籌馬)とばれる。

元々もともと上海しゃんはい租界そかいにおける欧米おうべいじんあいだいちきょくごとの精算せいさん煩雑はんざつさをけるため、抽籤ちゅうせん(チューチェン)とばれるゲームの用具ようぐである籌馬をもちいてゲーム終了しゅうりょうにまとめて精算せいさんしたのがはじまりとされており、のち麻雀まーじゃん専用せんようのものが製造せいぞうされている。しかし、欧米おうべいじんあいだてんぼうもちいられたのはごく短期間たんきかんであり、カードやチップがもちいられるようになった。 日本にっぽんではこの過渡かと麻雀まーじゃん紹介しょうかいされたため、てんぼう使用しよう現在げんざいまでのこっている。

点数てんすう最小さいしょう単位たんいは100てんだが大量たいりょうてんぼうあつかわなくてよいように、数種類すうしゅるい点数てんすう用意よういされている。

  • まんてんぼう - 1ほんにつき1まんてん。5あかてん(5000てんぼう)のりょうわきに2つずつの黒点こくてんという、もっと複雑ふくざつ意匠いしょうである。もっと高額こうがくてんぼうであり初期しょき状態じょうたいでは1人ひとりあたり1ほんしか配分はいぶんされないことから、「連隊れんたい」ともばれている。通常つうじょうは1セット4ほん
  • 5000てんぼう - 1ほんにつき5000てん。5あかてん意匠いしょう通常つうじょうは1セット8ほん
  • 1000てんぼう - 1ほんにつき1000てん1個いっこあかてん意匠いしょう立直たちなおさいはこれを供託きょうたくする。通常つうじょうは1セット36ほん
  • 100てんぼう - 1ほんにつき100てん。8黒点こくてん意匠いしょうれんそうさいなどに本場ほんばすうあらわとしてももちいられる。シバぼうともいう。通常つうじょうは1セット40ほん
  • (500てんぼう - 標準ひょうじゅんてきなセットにはない。やりとりをスムーズにするためにもちいられることもある)

てんぼうのタイプはじくしょく種類しゅるいによりしろてんぼうとカラーてんぼうふたつがある。現在げんざい日本にっぽん国内こくない麻雀まーじゃんてんではぜん自動じどう麻雀まーじゃんたく非常ひじょうおおく、てんばこないてんぼう自動的じどうてき計算けいさんし、点数てんすう表示ひょうじするため、まんてんぼうあか、1000てんぼうあおのようにてんぼう自体じたい色分いろわけされてかりやすくなっているカラーてんぼうおおい。

また、ぜん自動じどう麻雀まーじゃんたくよう(点数てんすう表示ひょうじわくよう)のてんぼうでは自動じどうりをおこな形式けいしきによって接触せっしょくがた接触せっしょくがたけられる。

おこりマーク[編集へんしゅう]

おこりマーク(チーチャマーク)は最初さいしょおやだれかをしめ目印めじるしとなるものおやマークともいう。

表面ひょうめんに“ひがし”、裏面りめんには“みなみ”とかれている。一般いっぱんてきではないが“みなみ”のかわりに“きた”とかれているものやサイコロじょうのものに東南とうなん西北せいほくかれ、格子こうしにはめむタイプのものもある。これはふう明示めいじねるため使用しようされる。

サイコロ[編集へんしゅう]

最初さいしょおやめるときおよはいぱいはじめるやまめるために、サイコロ使用しようする。通常つうじょうは6めんダイス2使用しようするが、12めんサイコロ(パッコロ)をもちいる場合ばあいもある。その場合ばあいは1つのサイコロは1から12が、もう1つのサイコロには東西とうざい南北なんぼくかれている。

なおプレイちゅうのサイコロはおやあらわ目印めじるしとして、おやせきみぎすみくこととしている。

とりマーク[編集へんしゅう]

いちかずりょうしないまま競技きょうぎ単位たんいえるとペナルティをけるローカルルールがあり、そのときにまだかずりょう(アガリ)していないことをしめ目印めじるしとなるとして使つかわれる。アガリ成立せいりつ時点じてん裏返うらがえしにする。 このローカルルールをとりともぶ。また、かずりょうしてから一定いってい時間じかんないつぎきょく開始かいしまでなど)に目印めじるし裏返うらがえさない場合ばあいとり状態じょうたい継続けいぞくや、4にんともとり解消かいしょうした時点じてんで、また4にん全員ぜんいんとり状態じょうたいもどるといったローカルルールもある。

麻雀まーじゃんたく[編集へんしゅう]

麻雀まーじゃんたく(マージャンたく)またはすずめたく(ジャンたく)は麻雀まーじゃんおこなうためのたくで、通常つうじょう60-70cm四方しほう正方形せいほうけいのテーブルである。

一般いっぱん麻雀まーじゃんたくは、麻雀まーじゃんぱいたくよりこぼれないようにたくまわりにわくもうけており、麻雀まーじゃんぱいおと吸収きゅうしゅうするとともに麻雀まーじゃんぱいいたまないようにみどり系統けいとうあるいはあお系統けいとういろもちいたフェルトせいてんばんマットがられており、あらいぱい(シーパイ、ぱいをかきぜる作業さぎょう)やぱいいている。また、たくてんぼう収納しゅうのうするしをそなえている(関西かんさいけにはしではなくたくわく部分ぶぶん固定こていされ、全員ぜんいん中身なかみえるようにつくられたてんぼうばこそなえているものもある)。

なおてんぼうばこ通常つうじょう全員ぜんいんぶんてんぼうはいるサイズにつくられるが関西かんさいでは原点げんてんえたてんぼう卓上たくじょうさらすルールがおおいため、原点げんてん1にんぶんてんぼうはいるサイズとなっている。

麻雀まーじゃんたくたく形状けいじょうによりたくタイプとたてたくタイプにかれる。家庭かてい旅館りょかんなどの座敷ざしきようにはたくタイプを、椅子いすこしをかけながら麻雀まーじゃんおこなときにはたてたくタイプを使用しようする。支柱しちゅう部分ぶぶんはず可能かのうになっており、使用しよう環境かんきょうおうじてたてたくたくかを選択せんたくなおすことができる製品せいひんもある。

また、麻雀まーじゃんたくたく機能きのうによりぜん自動じどう麻雀まーじゃんたくあらいぱい山積やまづみを電動でんどうおこなう)、はん自動じどう麻雀まーじゃんたく裏返うらがえとう自動じどうおこなう)、手打てうちたくかれる。

自動じどうされた麻雀まーじゃんたく出現しゅつげんするまで麻雀まーじゃんたく手打てうちたくであった。最近さいきんすずめそうはすべてのたくぜん自動じどう麻雀まーじゃんたく営業えいぎょうしているのが一般いっぱんてきであり、近年きんねん麻雀まーじゃんたくといえばぜん自動じどう麻雀まーじゃんたくすことがおおい。手打てうちたくあらたに出現しゅつげんした自動じどう麻雀まーじゃんたく区別くべつするためにもちいられるようになった呼称こしょうであり、手打てう麻雀まーじゃんたくせきたくなどとばれることもある。風営法ふうえいほうではぜん自動じどう麻雀まーじゃんたく(テレジャンもふくむ)とそれ以外いがい麻雀まーじゃんたく(マグジャンなどのはん自動じどうたくふくむ)が厳密げんみつ区別くべつされており、徴収ちょうしゅう可能かのう料金りょうきん上限じょうげんことなっている。

こたつやちょうどおおきさのちゃぶだいいてある家庭かていとうではわざわざ麻雀まーじゃん専用せんようにしか使つかみちがない麻雀まーじゃんたく購入こうにゅうするのではなく、麻雀まーじゃんようのマットを購入こうにゅうしそれらのうえ麻雀まーじゃんおこなうこともある。こたつについては、最初さいしょからてんばんうらみどりのフェルトをったものも以前いぜんはよくられた。

なお、後述こうじゅつさんにん麻雀まーじゃん専用せんようもちいる正三角形せいさんかっけいたくもある。

遊戯ゆうぎ施設しせつ[編集へんしゅう]

すずめそう[編集へんしゅう]

すずめそう(ジャンそう)とは、麻雀まーじゃん設備せつびもうけてきゃく麻雀まーじゃん遊技ゆうぎさせる店舗てんぽである。風俗ふうぞく営業えいぎょう適正てきせいほう条文じょうぶんでは「まあじやん」と記述きじゅつされる。

日本にっぽん国内こくないすずめそうは、だい世界せかい大戦たいせん以前いぜんから都道府県とどうふけん条例じょうれい京都きょうと場合ばあい遊技ゆうぎじょう営業えいぎょう取締とりしまり規則きそく)などで規制きせい制限せいげんけていた。しばしば規制きせい強化きょうかされ、京都きょうとでは1936ねん昭和しょうわ11ねん)に学生がくせい未成年みせいねんもの出入でいり禁止きんししている[35]戦後せんごは、風俗ふうぞく営業えいぎょう適正てきせいほう定義ていぎする風俗ふうぞくだいよんごう営業えいぎょう位置いちづけられ、これをいとなむには、営業えいぎょうしょごとに当該とうがい営業えいぎょうしょ所在地しょざいち管轄かんかつする都道府県とどうふけん公安こうあん委員いいんかい許可きょかけなければならないとされている。また、どうほうにより原則げんそくとして午前ごぜん0から午前ごぜん6までの営業えいぎょう禁止きんしされている。しかし現実げんじつにはフリーすずめそうおおくで深夜しんや営業えいぎょうおこなわれており、みせまどにカーテンをくなどしておとひかり外部がいぶれないようにしてこっそりと営業えいぎょうされている[36]

営業えいぎょう形式けいしきには、おおきくけて2種類しゅるいある。3にんから4にんあるいはそれ以上いじょう人数にんずう店舗てんぽ出向でむき、麻雀まーじゃんたくりる形式けいしきセットすずめそうと、1人ひとりおこなって特定とくてい相手あいて対戦たいせんする形式けいしきフリーすずめそうである。セットすずめそうには「かしたく専門せんもん」、フリーすずめそうには「お一人ひとりさまでもあそべます」といった内容ないよう看板かんばんなどがかかげられており、それによって営業えいぎょう形態けいたいさっすることができる。セットすずめそうのほとんどはかしたく専門せんもんとしているが、フリーすずめそうかしたく営業えいぎょう併行へいこうしてっていることがおおい。フリーすずめそう場合ばあい時間じかんたいによっては来客らいきゃく中途半端ちゅうとはんぱたくりたない場合ばあいがあるほか、きゃく都合つごう一時いちじてきたくからけるさい進行しんこうめたくないひとし事情じじょうもあり、その場合ばあいは「メンバー」とばれる店員てんいんくわわることでゲームを成立せいりつさせる[37]

遊技ゆうぎりょう風俗ふうぞく営業えいぎょう適正てきせいほう施行しこう規則きそくによりさだめられており、現在げんざいきゃく1にんたりの時間じかん基礎きそとして計算けいさんする場合ばあい1あいだ600えんぜん自動じどうたく)、1たくにつき時間じかん基礎きそとして計算けいさんする場合ばあい1あいだ2400えんぜん自動じどうたく)をえないこととなっている。よってフリーすずめそうおおくは1かい○○えんとなっているが、1あいだ換算かんさん料金りょうきん上記じょうきえる場合ばあい違法いほうである[注釈ちゅうしゃく 1]高級こうきゅうなセットすずめそうや、黙認もくにんされる上限じょうげんギリギリのレートで営業えいぎょうするフリーすずめそうでは、上限じょうげんいっぱいの料金りょうきん設定せっていしている。

すずめ[編集へんしゅう]

すずめ資格しかく語義ごぎ一義的いちぎてきではない。麻雀まーじゃん愛好あいこうという程度ていど意味いみ麻雀まーじゃん同義どうぎ)にほぐされることもおおい。日本にっぽんプロ麻雀まーじゃん棋士きしかいのように棋士きしれいもある。

プロすずめ[編集へんしゅう]

日本にっぽん法律ほうりつでは職業しょくぎょうとして麻雀まーじゃんおこなうのに資格しかく必要ひつようないが、競技きょうぎ開催かいさいする団体だんたい認定にんてい必要ひつようである。競技きょうぎ麻雀まーじゃんのプロ団体だんたい現在げんざい8団体だんたいである。プロ団体だんたい所属しょぞくしていない、あるいは過去かこ所属しょぞくしていたフリープロも存在そんざいする。

五十嵐いがらしあつしなどは「プロ」という用語ようごを「プロフェッショナル」ではなく「プロパー」(き)のりゃくとして解釈かいしゃくする[よう出典しゅってん]

男子だんし

主要しゅようプロ団体だんたい代表だいひょう会長かいちょう)、タイトルホルダー獲得かくとくしゃ全員ぜんいん掲載けいさい

女子じょし

麻雀まーじゃんかんする複数ふくすう著作ちょさくぶつがある人物じんぶつ[編集へんしゅう]

前節ぜんせつげたプロすずめには、複数ふくすう麻雀まーじゃん戦術せんじゅつしょ指南しなんしょ刊行かんこうしているものもいる。本節ほんぶしではプロすずめほかに、プロすずめではないが麻雀まーじゃんかんする複数ふくすう著作ちょさくぶつしている人物じんぶつれっする。

麻雀まーじゃん愛好あいこう著名ちょめいじん[編集へんしゅう]

麻雀まーじゃん競技きょうぎ[編集へんしゅう]

麻雀まーじゃんから賭博とばく要素ようそ排除はいじょし、ルールを調整ちょうせいしてマインドスポーツとして競技きょうぎした麻雀まーじゃんは「競技きょうぎ麻雀まーじゃん」とばれる。

競技きょうぎ団体だんたい[編集へんしゅう]

麻雀まーじゃんのタイトルせん[編集へんしゅう]

出版しゅっぱんぶつ[編集へんしゅう]

麻雀まーじゃん専門せんもん[編集へんしゅう]

昭和しょうわ麻雀まーじゃんブームのころ専門せんもん刊行かんこうされたが、現在げんざいでは一般いっぱん書店しょてんなら専門せんもん存在そんざいしない。

市販しはん
通販つうはん
  • 麻雀まーじゃん四季しきほう麻雀まーじゃんファン倶楽部くらぶ季刊きかん、1 - 17ごう
  • 麻雀まーじゃん@(スリーアローズコミュニケーションズ、隔月かくげつ、2006ねん6がつごう - 2007ねん2がつごう
  • 麻雀まーじゃんかい日本にっぽんすずめともかい、「麻雀まーじゃん四季しきほう」の後継こうけい、2010ねん1・2がつごう隔月かくげつ)- 2011ねん11がつごう月刊げっかん)- 現在げんざい
宅配たくはい

麻雀まーじゃん専門せんもんサイト[編集へんしゅう]

麻雀まーじゃん漫画まんが専門せんもん[編集へんしゅう]

麻雀まーじゃん題材だいざいとした漫画まんがのみを掲載けいさいした雑誌ざっし詳細しょうさい麻雀まーじゃん漫画まんが参照さんしょう現在げんざい発行はっこうされているのはたけ書房しょぼうから刊行かんこうされている1のみ。

麻雀まーじゃん題材だいざいとした作品さくひん[編集へんしゅう]

テレビ番組ばんぐみ
ゲーム
麻雀まーじゃん漫画まんが

麻雀まーじゃんかんする文化ぶんか[編集へんしゅう]

徹夜てつやマージャン[編集へんしゅう]

麻雀まーじゃん夜通よどおしでおこなわれることもおおい。こうした麻雀まーじゃん徹夜てつやマージャン、もしくはりゃくして「てつマン」とばれる。

参加さんか人数にんずうが4にんしかいなければ、ることもままならず体力たいりょくてきにもかなりきつい。それでも大学生だいがくせいなど若者わかもの中心ちゅうしんに、麻雀まーじゃん愛好あいこう徹夜てつやマージャンをさかんにおこな傾向けいこうにある。 参加さんか人数にんずうが5にん以上いじょうであれば、1人ひとり競技きょうぎ参加さんかできないはんそう発生はっせいする。競技きょうぎ参加さんかできないものを「ばん」とい、仮眠かみんってつぎはんそうそなえることができる。

健康けんこうマージャン[編集へんしゅう]

麻雀まーじゃん不健全ふけんぜんなイメージ(賭博とばくさけ、タバコ、徹夜てつやなど)を排除はいじょすべく、のう機能きのう維持いじなどを目的もくてきとして起案きあんされた麻雀まーじゃん健康けんこうあさしょう(けんこうマージャン)ともばれ、のうのトレーニング老化ろうか防止ぼうしにも活用かつようされている[43]

映像えいぞう作品さくひん玉利たまり祐助ゆうすけ監督かんとく長編ちょうへん記録きろく映画えいが少子しょうしちょう高齢こうれいする現代げんだい社会しゃかいにおける『健康けんこうマージャン』の社会しゃかいせい報告ほうこく」がある。

博物館はくぶつかん[編集へんしゅう]

  • 麻雀まーじゃん博物館はくぶつかん - 貴重きちょう麻雀まーじゃんぱい麻雀まーじゃん関連かんれん書籍しょせき多数たすう収蔵しゅうぞうされていた。(2017ねん閉館へいかん)

麻雀まーじゃん用語ようごから派生はせいした言葉ことば[編集へんしゅう]

れんそう(レンチャン)
おやかずりょうして(アガって)再度さいどおやつづけること。てんじて、おなじことがつづけてきること。パチンコにおいて大当おおあたりが連続れんぞくすること、あるいはかくりつ変動へんどうつづくことや、シフトせい勤務きんむ形態けいたいはたら労働ろうどうしゃ連続れんぞくして出勤しゅっきんすることをすことがおおい。
立直たちなおかる(リーチがかかる)
門前もんぜん(メンゼン)聴牌(テンパイ)し、今後こんごいち切手きってえないむね宣言せんげん(そのわり、かずりょうしたら1こぼしられる)するさい発声はっせいする用語ようごてんじて、一大事いちだいじせまっていること。また、パチンコやパチスロで大当おおあたりのいち手前てまえ状態じょうたいになること。(リーチ (パチンコ)参照さんしょう。)そのボードゲームビンゴゲームなど、ゲーム一般いっぱんでもゴール(アガリ)直前ちょくぜん状態じょうたい言葉ことばとしてもちいられる。(リーチ (ゲーム)参照さんしょう。)ネガティブ表現ひょうげんとしても度々たびたび使用しようされる。(クビ(会社かいしゃ解雇かいこ)にリーチがかかる、わかれ・別居べっきょにリーチ(不倫ふりん不貞ふてい行為こうい多数たすうため)がかかる ひとし
テンパる
聴牌するの危険きけんぱいてるか聴牌をくずすかの選択せんたくせまられることおおく、てんじて手詰てづまりの状態じょうたい物事ものごとかかぎた状態じょうたいなどからパニックおちいることをす。またかずりょうけて緊張きんちょうする様子ようすから、同様どうよう心理しんり状態じょうたいをもす。英語えいごの temper 由来ゆらいせつもある。
オーラス
「オールラスト」(和製わせい英語えいご)の略語りゃくごで、はんそう最後さいごいちきょくみなみ4きょく)をう(英語えいごでは just the last)。てんじて、物事ものごと最後さいご。フジテレビけいのクイズ番組ばんぐみなるほど!ザ・ワールド』で司会しかい愛川あいかわ欽也きんやはっした「オーラスです、恋人こいびとえらび」というフレーズからも一般いっぱんした。
ラスまえ
上記じょうき「オーラス」に関連かんれんし、「オールラストの1きょくまえ」の略語りゃくごで、最後さいごいちきょくの1つまえみなみ3きょくす(英語えいごでは the last but one)。みなみ4きょくにはゲーム終了しゅうりょうさいして様々さまざましばりがあるため、しばりのないみなみ3きょく大切たいせつきょくとなる。てんじて物事ものごと終了しゅうりょうまえ大切たいせつ時期じき、または男女だんじょわかれや夫婦ふうふ離婚りこんまえなどのもつれた時期じきなどをす。
面子めんつ(メンツ)
かずりょう必要ひつようぱいわせ。また、麻雀まーじゃんおこなうのに必要ひつようなメンバー。てんじて、あるあつまりの参加さんかしゃをもいう。
対面たいめん(トイメン)
マージャンたくへだてたかいがわせき。また、そのせきひとてんじて、真向まむかいの位置いち。また、その位置いちひと
錯和(チョンボ)
冲和ともく。かずりょう成立せいりつしていないのにかずりょう宣言せんげんすること。てんじてだい失敗しっぱいだい失態しったい反則はんそく
白板しらいた(パイパン)
さんげんぱいの1つ。通称つうしょうしろ(「ハク」または「しろ」)。一切いっさいられていないしろ状態じょうたいであることから、女性じょせいしょう、または女性じょせい陰毛いんもうとした状態じょうたいす。
安全あんぜんぱい(アンゼンパイ)
かわててもロンあがりされる可能かのうせいがないぱいのこと。てんじてスポーツなどで確実かくじつちを計算けいさんできる相手あいて、あるいはいつでも自分じぶん恋人こいびと結婚けっこん相手あいてになってくれるひとす。
摸(ツモ)
自力じりきかずりょうり(アガり)、ぱいいてくること。門前もんぜんこう聴(シャンテン)すうがスムーズにすすんだり、自分じぶんしいぱいながれを「ツモがい」とう。ローグライクゲームなどランダムせいつよいゲームで、序盤じょばん強力きょうりょく装備そうびやアイテムをれたとき使つかうこともある。パチンコの抽選ちゅうせんでも度々たびたびもちいられる(かくりつ変動へんどう(確変かくへん)をツモった。16R(ラウンド)をツモった ひとし
両面りょうめん(リャンメン)
2つ連続れんぞくしたかずぱい2ぱいわせで、その両側りょうがわのいずれかのすうぱいれば順子じゅんこ(シュンツ)になる塔子とうこ(ターツ)をす。アメフトアメリカンフットボール)において攻守こうしゅともに出場しゅつじょうしている状態じょうたい言葉ことばとして使つかわれている。
はまちょう(カンチャン)
1つびのすうぱい2ぱいわせで、そのあいだすうぱいれば順子じゅんこ(シュンツ)になる塔子とうこ(ターツ)をす。野球やきゅうにおいて打者だしゃげたフライが野手やしゅ野手やしゅとのあいだにポトリとちるようなヒットのことを「カンチャンヒット」という場合ばあいがある(ポテンヒット・テキサスヒットなどとおな意味いみ使用しようする)。また、バレーボールにおいて2めい以上いじょうのプレーヤーでブロックした場合ばあいの、ブロッカーあいだ隙間すきまぞくに「カンチャン」とぶ。
あたりちょう(ペンチャン)
麻雀まーじゃんでは順子じゅんこの1,2,3の3部分ぶぶん、7,8,9の7部分ぶぶんかたち。ごくまれに「わせの意味いみ」「保険ほけんようひと」で使用しようされることがある。(ペンチャンメンバー(とく予定よていひとこえをかけておき、かいごうコンで人数にんずうりない場合ばあい人員じんいんわせるため連絡れんらく人数にんずう確保かくほする)を確保かくほしておく いわゆるあまったひと実際じっさい麻雀まーじゃんでもあたりはりち(3,7ぱいち)は、ないことがおおいのでこのような表現ひょうげんとしてもちいられている。

麻雀まーじゃん[編集へんしゅう]

一般いっぱん麻雀まーじゃん賭博とばくてき要素ようそ遊技ゆうぎ認識にんしきされており、大人おとなかぎらず未成年みせいねんしゃがプレーする場合ばあいでも金品きんぴんのやりとりをともなうことがおおい。

日本にっぽんにおいて、公営こうえいギャンブル以外いがいのギャンブルは賭博とばくであり、刑法けいほううえ犯罪はんざいである[注釈ちゅうしゃく 2]個人こじんあいだでの賭博とばく違法いほうくにでは金銭きんせんをかけた麻雀まーじゃんおこなわれている。

麻雀まーじゃんれいゲーム(全員ぜんいん点数てんすう合計ごうけいつね一定いっていゼロサムゲーム)であるため点数てんすうのやりとりをそのままきんのやりとりに換算かんさんしやすい。さらに思考しこうゲームであると同時どうじ偶然ぐうぜん要素ようそつよく、うん実力じつりょくども結果けっか反映はんえいされることからギャンブルとして馴染なじみやすい。

結果けっかしたがってやりとりする金額きんがく普通ふつう、ウマとう考慮こうりょした得失点とくしってん1000てんにつきなんえんというレートが設定せっていされる。1000てんあたり10えんなら「てん1(テンイチ)」、50えんなら「てん5(テンゴ)」、100えんなら「ピン」(または「テンピン」)、200えんなら「リャンピン」、1000えんなら「デカピン」、10000えんなら「デカデカピン」とわれる。日本にっぽん法律ほうりつおよび判例はんれいでは金銭きんせんについてはがく多少たしょうかかわらず一時いちじ娯楽ごらくきょうするものとはなされない(大審院だいしんいん大正たいしょう13ねん2がつ9にちさいはん昭和しょうわ23ねん10月7にちなど)ため、原理げんりてきにはこれらすべてのレートにたい賭博とばくざい成立せいりつする。2011ねんには、比較的ひかくてき少額しょうがくとされるてん5すずめそう摘発てきはつされた。1000てんあたり1000えんえるようなこうレートの設定せっていといった高額こうがく金品きんぴんとうけるケースは、人目ひとめしのんでマンションの一室いっしつもよおされるという意味いみマンション麻雀まーじゃんなどとばれる。

そののギャンブル(カジノなどでおこなわれているおおくのものや公営こうえい競技きょうぎなど)とことなるてんとしててんぼう移動いどうによってことなるきん勝負しょうぶのちすことから控除こうじょりつ計算けいさんむずかしいが、ギャンブルとしては公営こうえい競技きょうぎなどとしても破格はかくたかさでとくに1000てん20えん以下いかていレートでは控除こうじょりつが100%をえることすらあるれいとして1000てん20えん、2の2-4のレートで場代ばだい1人ひとり250えん場合ばあいで30000てん丁度ちょうど一人ひとりうわきトップをった場合ばあいれいればトップしゃ収入しゅうにゅう(=敗者はいしゃ支出ししゅつ合計ごうけい)は800えんであるがこれにたいしハウスが徴収ちょうしゅうするコミッション(控除こうじょがく)は1000えんとなる。したがって、控除こうじょりつは125%となる

なおけたもの支払しはらいが本人ほんにんによっておこなわれない場合ばあい(たとえば大会たいかいにおいてスポンサーがあり、勝者しょうしゃ賞金しょうきん提供ていきょうするなど)、またはったもの利益りえき本人ほんにんわたらない場合ばあい賭博とばくざいにはたらない。

すずめそう特定とくていきゃく同士どうしたくかこ場合ばあいは、レート設定せってい対立たいりつすることのないようにすずめそうがわ公式こうしきレートをさだめていることがおおい。この公式こうしきレートはウマとあわせてみせがい掲示けいじされているが、「風速ふうそく」などと婉曲えんきょく表現ひょうげんされていたり、サイコロののイラストでしめされていることがおおい。たとえば「風速ふうそく0.5」とあれば、それは1000てんで50えんのレートであるという意味いみである。

おおくのすずめそうあずかりきんしょうして、5000えんから1まんえんきゃくからあずかることもあり、きゃくけて手持てもちがなくなっても一定いってい程度ていどはらえるようにしている。また、それでもりなければ、「アウト」としょうしてみせ不足ふそくぶんえるすずめそうもある。

賭博とばく要素ようそ排除はいじょした麻雀まーじゃんは「ノーレート麻雀まーじゃん」とばれる。

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

注釈ちゅうしゃく[編集へんしゅう]

  1. ^ 平成へいせい26ねん4がつ消費しょうひ税率ぜいりつ変更へんこうともな規則きそくじょう税別ぜいべつ価格かかく提示ていじし、これに消費しょうひぜい相当そうとうがく加算かさんしたものを上限じょうげんとするという規則きそく構造こうぞうあらためられている。
  2. ^ 定義ていぎほうがないものはすべ違法いほう犯罪はんざい

出典しゅってん[編集へんしゅう]

  1. ^ 麻雀まーじゃん検定けんていあおほん 2015, p. 12。
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  3. ^ 「レジャー白書はくしょ2020」麻雀まーじゃん人口じんこう510まんにん前年ぜんねん70まんにんげん
  4. ^ 「レジャー白書はくしょ2021」麻雀まーじゃん人口じんこう400まんにん前年ぜんねん110まんにんげん麻雀まーじゃんウォッチ
  5. ^ わりゆく香港ほんこん麻雀まーじゃん事情じじょうつめつづけるぱいく<した
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  21. ^ 当時とうじのルールはアルシーアル麻雀まーじゃんであり、現在げんざいのリーチ麻雀まーじゃんとは点数てんすう体系たいけいことなる。アルシーアル麻雀まーじゃんてんは2000てん満貫まんがん(アルシーアル麻雀まーじゃんにおける点数てんすう上限じょうげん)とおな点数てんすうである。
  22. ^ またマージャン賭博とばく広津ひろつ和郎かずお検挙けんきょ東京とうきょう朝日新聞あさひしんぶん昭和しょうわ9ねん3がつ17にち夕刊ゆうかん(『昭和しょうわニュース事典じてんだい4かん 昭和しょうわ8ねん-昭和しょうわ9ねん本編ほんぺんp614)
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参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

  • 福地ふくちまこと監修かんしゅう近代きんだい麻雀まーじゃん編集へんしゅう へん麻雀まーじゃん検定けんていあおほん:あなたのすずめりょく一発いっぱつ判定はんてい!!』たけ書房しょぼう近代きんだい麻雀まーじゃん〉、2015ねん4がつISBN 9784801902411 
  • 永松ながまつ憲一けんいち麻雀まーじゃん原理げんりさぐる:しん旅路たびじ東京とうきょう図書としょ出版しゅっぱんかい、2001ねん9がつISBN 4434011367 
  • 馬場ばば, 裕一ひろいち片山かたやま, まさゆき『バカヅキハリケーン:マージャン百科全書ひゃっかぜんしょたけ書房しょぼう、1990ねん1がつISBN 4884750438 

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]