(Translated by https://www.hiragana.jp/)
2023年2月のブログ記事一覧-セレンディピティ ダイアリー

セレンディピティ ダイアリー

映画えいがとアートの感想かんそうしょくのあれこれ、たびとおでかけ。おさがしの記事きじは、うえ検索けんさくまどか、カテゴリーのかくINDEXをご利用りようください。

レストランひらまつ 広尾ひろお

2023ねん02がつ26にち | グルメ

帰省きせいした息子むすこまじえて、レストランひらまつ 広尾ひろお でフランス料理りょうりのランチをいただきました。1982ねん創業そうぎょうし、日本にっぽんのフランス料理りょうり牽引けんいんしてきた老舗しにせレストラン。広尾ひろおにある一軒家いっけんや(というよりビル)のおみせは、1かい広々ひろびろとしたエントランスがあり

みせのマダムとスタッフが満面まんめん笑顔えがおでおむかえくださいます。このは2かいのサロンのおせき案内あんないくださいました。お部屋へやにも廊下ろうかにも階段かいだんおどにも名画めいが版画はんがかざられ、まるでちいさな美術館びじゅつかんのようなたたずまいでした。

食事しょくじまえにスパークリングワインと食前しょくぜんしゅのご案内あんないがありました。最初さいしょにお値段ねだんらずにとんでもないものをオーダーしそうになり、スタッフのさりげないアドバイスで、最終さいしゅうてきわたしはおすすめいただいたノンアルコールのいちごのカクテル、

息子むすこはアルコールりのいちごのカクテル、おっと比較的ひかくてき手頃てごろなスパークリングワインをいただきました。大粒おおつぶのいちごのピュレでつくられたカクテルは、食事しょくじわせるには少々しょうしょうあまめですが、いろあいらしくはなやいだ気分きぶんにぴったりでした。

さけといっしょにいただいた、3種類しゅるいのチーズをんだシューのかわ。3種類しゅるいのチーズはたしか、ミモレット、パルメザン、ブルーだったでしょうか。一口ひとくちサイズでつまみやすく、さくっ、ふわっとしたしょくかん。スナック感覚かんかくでいただきました。

アミューズブーシェはイタリアさんあかピーマンのムースと、フルーツトマトのピュレ。同系どうけいしょくながらおあじのコントラストがたのしめました。フルーツトマトのあまさにびっくり。まさにフルーツのようでした。

前菜ぜんさいです。徳島とくしまさんクマエビを、瑞々みずみずしいなま野菜やさいとともにいただきました。ソースは3しゅひだりはサフランを使つかったマヨネーズふうのソース。みぎ春菊しゅんぎくとクレソンを使つかったすこにがみのあるソース。おくにはオニオン(とおそらくナチュラルチーズ)を使つかったソースがえられています。

全粒粉ぜんりゅうこ使つかったハードけいのパンはどれも食事しょくじにあいました。バターをつけたり、ソースをぬぐったりして、おいしくいただきました。

メインのお料理りょうりはおさかな料理りょうりか、おにく料理りょうりえらびます。

おっとがめずらしくおさかな料理りょうりにしました。和歌山わかやまけんさんさわらを、いぶりがっこを使つかったソースでいただきます。さわらがぎりぎりかよっている状態じょうたいで、まるでたたきのようでした。空豆そらまめ長野ながのけんさんかんせりはじめ、はしりのはる野菜やさい贅沢ぜいたく使つかわれています。

わたし息子むすこは、鳥取とっとりけんさん因幡いなば鹿しかをいただきました。鹿しかがまったくクセがなく、とろけるようにやわらかい。クセがなさすぎてジビエきのほうには物足ものたりないかもとおっしゃっていましたが、あかワインを使つかったソースとの相性あいしょう抜群ばつぐんでおいしくいただき、だい満足まんぞくでした。

野菜やさいは、新潟にいがたけんすずまさ農園のうえん一果いちか南瓜かぼちゃ、ヨーロッパからせたというきのこるいなど。こちらにもはる野菜やさい使つかわれていますが、きのこるいとく鹿しかにくとソースによくいました。

このおっとのバースデイということをおつたえしていたので、特別とくべつにデザートを用意よういくださっていました。"Bon Anniversire" とフランス語ふらんすごのおいメッセージとともに名前なまえはいっていましたが

みせのスタッフは息子むすこのお誕生たんじょうだとおもったようで、おっとってびっくりしていました。^^;

デザートは、奈良ならけん生駒いこま 中井なかい農園のうえん中井なかいさんの古都ことはなといういちごを使つかったグラタンです。半分はんぶんにカットした大粒おおつぶいちごうえにザバイヨーネソースをかけてグラタンにし、そのうえにいちごのソルベがのっていて、熱々あつあつえのコンビネーションをたのしみました。

ソルベにさっているのは、クレープ生地きじごくうすパリパリにげたプレートで、くずしてグラタンやソルベといっしょにいただきました。

さきほどのお誕生たんじょうのケーキを3等分とうぶんし、ミニャルディーズ(しょう菓子かし)とともにはこばれてきました。ミニャルディーズはレモン風味ふうみ一口ひとくちサイズのマドレーヌと、ゼリーでした。

コーヒーとともにおいしくいただきました。

***

食事しょくじのちは、ひらまつさんのはなさきにある ナショナル麻布まふスーパーマーケットへ。ひさしぶりにアメリカの食材しょくざいにち用品ようひんを、ながめたりったりしながら、なつかしい気持きもちでいっぱいになりました。

コメント (2)

アルフィー (2004)

2023ねん02がつ25にち | 映画えいが

先日せんじつバート・バカラックの「アルフィー」について記事きじにしたさいに、2004ねん公開こうかい映画えいが「アルフィー」がNetflixにあることをおしえていただいたので、早速さっそくてみました。(配信はいしんは2がつ28にちまでなので、ごらんになりたいほうはおはやに♪)

アルフィー (Alfie)

バート・バカラックが音楽おんがく手掛てがけた「アルフィー」は1966ねん映画えいがですが、ほんさくはそのリメイクばんでジュード・ロウが主人公しゅじんこうアルフィーをえんじています。オリジナルはロンドンが舞台ぶたいですが、ほんさくはニューヨークが舞台ぶたい

ジュード・ロウえんじるアルフィーはリムジンの運転うんてんしゅをしていて、イギリスえい(アメリカじん女性じょせいはイギリス英語えいごよわい^^;)でニューヨークのセクシーでゴージャスな女性じょせいたちを、次々つぎつぎとりこにするプレイボーイをえんじています。

映画えいががはじまって早々はやばや女性じょせいたちをひとりの人間にんげんではなく、自分じぶん欲望よくぼう対象たいしょうとしかず、まるでゲームをたのしむように次々つぎつぎ女性じょせいたちを誘惑ゆうわくしていくアルフィーが、不愉快ふゆかいでしかなかったのですが

だんだんかれのペースにれてきた?というか、女性じょせいたちも女性じょせいたちで、かれ本気ほんきあいしているわけではなく、自分じぶんのその居心地いごこちのよさや、快楽かいらくのためにつきあっているだけなのだというのがれて、にならなくなってきました。

中身なかみのないうすっぺらい関係かんけいつづけてむなしくならないのかとおもいますが、相手あいて女性じょせいもそういう関係かんけいもとめているので、おたがさまなのかな? わたしはアルフィーにまったく魅力みりょくかんじませんが(たとえジュード・ロウであっても)

かれ自身じしんもちゃんと相手あいてえらんでつきあっているのでしょうね。つまり、おたがいにきずつかない相手あいてえらんでいる。

唯一ゆいいつきずつけてしまったのは親友しんゆうのマーロンと、そのガールフレンドのロネットでしょうか。マーロンとロネットは、もがきくるしみながら、相手あいてゆるし、れ、このさきずっといっしょにきていくことをめたのでしょうね。

・・・なんてアルフィーにたいしていむしめにいてしまいましたが、実際じっさいいにアルフィーのようなひとがいるので、ついねつはいってしまったかもしれません。^^;

登場とうじょうする女性じょせいたちはそれぞれに魅力みりょくてきでした。とくにコケティッシュなシエナ・ミラーと、ゴージャスなスーザン・サランドンがかっこよかったです。

コメント (6)

エンドロールのつづき

2023ねん02がつ19にち | 映画えいが

もういちヶ月かげつくらいたちますが、ひさしぶりにインド映画えいがきました。

エンドロールのつづき (Chhello Show / Last Film Show)

インドのまずしいチャイりの少年しょうねんが、はじめて映画えいがをきっかけに映画えいが世界せかいせられ、いつか自分じぶん映画えいがつくりたい、と夢見ゆめみ物語ものがたり。インド出身しゅっしんのパン・ナリン監督かんとくが、自身じしん体験たいけんをもとにつくった作品さくひんです。

この映画えいがのことをったとき、インドばん「ニュー・シネマ・パラダイス」みたいだなーとおもい、たのしみにしていました。主演しゅえんおとこ無垢むく笑顔えがおがかわいくて、ニュー・シネマ・パラダイスのトトみたい!とおもっていました。

監督かんとくはインドのグジャラートしゅう出身しゅっしんで、ほんさくもグジャラートしゅう撮影さつえいされています。そしてこの映画えいが主役しゅやく抜擢ばってきされたおとこ、バヴィン・ラバリもグジャラート出身しゅっしんで、学校がっこうかよいながら祖父そふのチャイりを手伝てつだっているそうです。

映画えいがまずしいなかにもあかるく前向まえむきにきる少年しょうねんたちの姿すがたがノスタルジーたっぷりにえがかれています。親切しんせつ技師ぎしさんのはからいで、少年しょうねんサマイがこっそり映写えいしゃしつれてもらうシーンなどもあり、たしかにニュー・シネマ・パラダイスのテイストもあるのですが

わたしにとって意外いがいだったのは、サマイの映画えいがへの興味きょうみ方向ほうこうです。「映画えいがつくりたい」といて、わたしはてっきり、ストーリーづくりや映像えいぞうづくりに興味きょうみったのだろうとおもっていたのですが、サマイが興味きょうみったのは、映画えいが上映じょうえいする仕組しくみでした。

映画えいが=うごをスクリーンにうつすのに、ひかり作用さようおおきくかかわっていることにがつくと、まわりの道具どうぐ使つかってカメラの仕組しくみや、アニメーションの仕組しくみについて次々つぎつぎ実験じっけんおこないます。そう、まるでリュミエール兄弟きょうだいのように。

そしてついには、映画えいがかんからこっそりしたフィルムを編集へんしゅうし、自分じぶん映画えいがつくって上映じょうえい成功せいこうします。わたしはサマイの映画えいがづくりにたいする、科学かがくてきアプローチに感動かんどうしました。

最初さいしょはサマイが映画えいがつくりたいというゆめ理解りかいできず、反対はんたいしていたちちですが、あるときひょんなことから、サマイが仲間なかまたちと手作てづくりの楽器がっき演奏えんそうしながら、秘密ひみつ場所ばしょ映画えいが上映じょうえいかいおこなっているところをてしまいます。

サマイがとうとう自分じぶんちから映画えいがつくり、しあわせそうに仲間なかまよろこびをかちっている姿すがた父親ちちおやは、チャイりをしてためたおかねをサマイにわたし、映画えいが勉強べんきょうができるようかれおく展開てんかいに、映画えいが「リトル・ダンサー」(Billy Elliot) をおもしました。

この映画えいがでは、サマイの父親ちちおや親戚しんせきにだまされてひつじられ、チャイりで生計せいけいてていること。チャイりをしているえき列車れっしゃ停車ていしゃしないことになり、その仕事しごとさえもうしなってしまうこと。インドのまずしいらしの現実げんじつもさりげなくえがかれています。

そうしたなかやさしいおかあさんが家族かぞくのためにつくる、おいしそうなごはんがしんのこり、しょくのもたらすちからについてもかんがえさせられました。

コメント (16)

バート・バカラックにささげる

2023ねん02がつ12にち | 日々ひびのこと

20世紀せいき代表だいひょうするポピュラー音楽おんがく作曲さっきょく、バート・バカラックが2023ねん2がつ8にちに94さい生涯しょうがいじました。

バート・バカラックという名前なまえはご存知ぞんじなくても、かれつくったきょくだれもがどこかでみみにしたことがあるかとぞんじます。かれ映画えいが音楽おんがく数多かずおお手掛てがけています。わたしとくにバカラックの「アルフィー」というきょく大好だいすきで、My Eternal Best にもえらんでいるほど。

わたしきなバカラックの代表だいひょうきょく共有きょうゆうして、哀悼あいとう気持きもちにえたいとおもいます。

Vanessa Williams - Burt Bacharach's Alfie

「アルフィー」はいろいろなアーティストがうたっていますが、ここではヴァネッサ・ウィリアムズばんをご紹介しょうかいします。ディオンヌ・ワーウィックばん有名ゆうめいだとおもいますが、オリジナルの映画えいがでは、シェールがうたっていたのですね。

わたしはこのうたむかしからきだったものの、映画えいがの「アルフィー」はたことがないのです。いつかるチャンスがあるといいのですが...。このうた、ハル・デヴィッドの歌詞かしがまたすばらしくて、映画えいがもきっといい作品さくひんなのだろうなと想像そうぞうしています。

Butch Cassidy and the Sundance Kid • Raindrops Keep Fallin' on My Head • B.J. Thomas

B・J・トーマスがうたう「あめにぬれても」(Raindrops Keep Fallin' on My Head) は、映画えいが明日あしたかってげきて!」(Butch Cassidy and the Sundance Kid) の主題歌しゅだいかです。

この映画えいがは、そのむかしテレビ放映ほうえいされたものをたことがあります。といっても詳細しょうさいはかなりわすれているのですが、このうたのシーンは鮮明せんめいおぼえています。映画えいがなか唯一ゆいいつ、ほっとする場面ばめんでもありましたね。

Christopher Cross - Arthur's Theme

クリストファー・クロスがうたう「ニューヨーク・シティ・セレナーデ」(Arthur's Theme) は映画えいが「ミスター・アーサー」(Arthur) の主題歌しゅだいかです。これも残念ざんねんながら映画えいがていません。

当時とうじクリストファー・クロスはすごく人気にんきがあって「ふうちぬ」(Ride Like the Wind) で衝撃しょうげきてきなデビューをかざって以来いらいつづけにヒットをばしていたことをリアルタイムでおぼえているので、わたしにとってはとてもなつかしいきょくです。

***

最後さいごに、バカラック自身じしんうたう「アルフィー」の動画どうがをリンクします。

Burt Bacharach - Alfie Amazing version

どんなにすばらしいヴォーカルよりも、せつなく、しんひびきます。

コメント (10)

グランド キッチン @パレスホテル東京とうきょう

2023ねん02がつ11にち | グルメ

まるうち・パレスホテル東京とうきょうのオールデイダイニング、グランド キッチン (GRAND KITCHEN) でランチをいただきました。ロビーラウンジのおくにあるこちらのレストランは、天井てんじょうたかく、いちめんまどこうにテラスせきひろがる開放かいほうてき空間くうかんです。

さむ時期じきでもあり、わたしたちは室内しつないせきにしましたが、ブラウンを基調きちょうとしたシックでモダンなインテリアが、いた雰囲気ふんいきでくつろげました。

このくるまかけたので、ノンアルコールのものをいただきました。わたしはノンアルコール スパークリングワイン (Opia Non-Alcohol Sparkling Wine  Chardonnay) もうひとつはノンアルコール あかワイン (Opia Non-Alcoholic Wine Cabernet) です。

スパークリングワインはさっぱりとかろやかな口当くちあたりで、食事しょくじによくいました。はじけるあわ気分きぶんはなやぎます。

前菜ぜんさいまえはこばれてきたパン2しゅは、かりっとしたバゲットと、すこあまみのあるテーブルロール。わたしはバゲットがとくって、オリーブオイルをたっぷりディップして、おわりもしていただきました。

前菜ぜんさいその1は、真鯛まだいのマリネ/ちりめんキャベツとアンチョビ、シブレットクリーム。しろとグリーンがにもさわやかないちひんです。

うえみどりをどけますと、やわらかくゆでたちりめんキャベツのうえすすきづくりにしたたいのマリネがきれいにかさねられています。チャイブ風味ふうみのクリームがさわやかです。

前菜ぜんさいその2は、たらル貝るがい帆立貝ほたてがいのナージュ仕立したてて/いわ海苔のり生姜しょうが魚介ぎょかい使つかったスープふう一品いっぴんです。魚介ぎょかいのうまみがぎゅっとつまった風味ふうみゆたかなおあじでした。いわ海苔のり生姜しょうがで、くすりぜんふうあじわいもありました。

メインのお料理りょうりは3種類しゅるいからえらびます。こちらは、香川かがわさんオリーブぶたバラにくのプティ サレ オ ランティーユ。あとで調しらべたところによると、プティ・サレ・オ・ランティーユとは、塩漬しおづけにした豚肉ぶたにくとレンズまめ煮込にこむ、フランス・オーベルニュ地方ちほう伝統でんとう料理りょうりとのこと。

こういう滋味じみふかいお料理りょうり大好だいすきです。

わたしは「西にしオーストラリアさんほねひつじにく/グランメール、しろ人参にんじんのピューレ」にしました。グランメールとはおばあちゃんのことで、家庭かていてきなお料理りょうりという意味合いみあいがあります。

ひつじのロースト?はやわらかくてクセがなく、えられたソースも絶品ぜっぴんでした。フレンチの王道おうどうをいく、ほっとするあじわいのお料理りょうりでした。

このわたし誕生たんじょうのおいだったので、レストランのほうで、デザートにメッセージとキャンドルをえてくださいました。デザートは「蜜柑みかんのマリネ/マスカルポーネのエスプーマ、ピスタチオのアイスクリーム」です。

あまみのあるしゅんのみかんに、ふわりとやわらかく泡立あわだてたマスカルポーネのかろやかな酸味さんみがよくいます。コーヒーといっしょにおいしくいただきました。

コメント (6)

あるおとこ小説しょうせつ

2023ねん02がつ07にち | ほん

2018ねん出版しゅっぱんされた平野ひらの啓一郎けいいちろうさんの小説しょうせつ映画えいが「あるおとこ原作げんさくです。

平野ひらの啓一郎けいいちろう「あるおとこ

この小説しょうせつは2018ねん出版しゅっぱんされたさいにすぐにんで、しんのこったのですが、時間じかんれないまま記事きじにする機会きかいいっしていました。先日せんじつ映画えいが「あるおとこたら、映画えいががすてきな作品さくひんになっていたので、もう一度いちど原作げんさくなおしたくなりました。

それと原作げんさくなおしたくなったもうひとつの理由りゆうは、映画えいがときに、谷口たにぐちだいゆう(X)が過去かこにボクサーだったということを、わたしがすっかりわすれていたことを不思議ふしぎおもったからです。

映画えいがなかでは結構けっこう重要じゅうようなパートだったのに、どうしてわたしわすれていたのかしら? あらためて原作げんさくすすめていくうちに、その理由りゆうがわかりました。

***

映画えいがでは、弁護士べんごし城戸きど狂言回きょうげんまわてき役割やくわりとなっていて、谷口たにぐちだいゆう(X)の人生じんせいにフォーカスしたドラマとなっていました。でも小説しょうせつではあくまで弁護士べんごし城戸きど主人公しゅじんこうであり、城戸きどのアイデンティティにまつわることや、東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいはしはっして

つまとのあいだしょうじたしんのすれちがいが、いつのにか無視むしできないほどにおおきくなってしまったことなど、城戸きど自身じしんのドラマにもおおきなボリュームがかれていて、谷口たにぐちだいゆう(X)の人生じんせい平行へいこうするようにえがかれているのです。

でも、2あいだ映画えいがに、城戸きど内省ないせいてきなドラマまでふかむと、あまりにごちゃごちゃしてわかりにくくなってしまうので、谷口たにぐちだいゆう(x)の人生じんせい重点じゅうてんいてえがいていたのは、正解せいかいだったとおもいます。

***

小説しょうせつ城戸きどは、平野ひらのさんがみずからを投影とうえいさせてつくげたキャラクターではないかな~?とおもいながらんでいました。もちろん設定せってい背景はいけいなど、まったくの別人べつじんではあるのですが、城戸きど物事ものごととらかたかんかたが、平野ひらのさんのかんがかた投影とうえいしているようにかんじることが

時々ときどきありました。わたし自身じしん平野ひらのさんの日頃ひごろ発言はつげん共感きょうかんすることがおおいので、城戸きどかんがかた行動こうどうには、全面ぜんめんてきにではありませんが、理解りかいできる部分ぶぶんおおかったです。

***

映画えいがでも小説しょうせつでも、谷口たにぐちだいゆう(X)の人生じんせいをはじめ、全体ぜんたいてき重苦おもくるしい雰囲気ふんいきなか谷口たにぐちだいゆう(X)がすごした4年間ねんかん結婚けっこん生活せいかつが、かけがえのない時間じかんとして、やさしい眼差まなざしでえがかれていたのがすくいでした。

小説しょうせつではそれにくわえて、谷口たにぐちだいゆう本人ほんにん)のもと恋人こいびと 美涼みすず城戸きどとのやりとりが、ほのかな恋心こいごころをにおわせながらコミカルにえがかれていて、くらいおはなしなかで、一種いっしゅ清涼せいりょうざいのような役割やくわりをはたしていたのがたのしかったです。

小説しょうせつ映画えいがも、それぞれによかったです!

コメント (4)

Le Beurre Noisette TOKYO

2023ねん02がつ01にち | グルメ

たがいお誕生たんじょうちかいまだ~むさんと、いっしょにまるうちでおいのランチをたのしみました。場所ばしょ二重橋にじゅうばしスクエア1かいなかどおりにめんしたところにあるフレンチビストロ、Le Beurre Noisette (ル・ブール・ノワゼット) です。まだ~むさんが予約よやくしてくださいました。

パリに本店ほんてんかまえるビストロとのことですが、インテリアはレンガのかべ一部いちぶれられていて、どことなくブルックリン・スタイル。クールでスタイリッシュな雰囲気ふんいきですが、あたたかみがありました。

ちなみに店名てんめいのブール・ノワゼットとは、がしバター(ノワゼットバター) のこと。フィナンシェ、マドレーヌなどのお菓子かしづくりによく使つかわれる手法しゅほうですが、お料理りょうりのソースなどに使つかうこともあります。バターをがすことで、コクのある風味ふうみとなります。

ノンアルコールのスパークリングワインで再会さいかいしゅくして乾杯かんぱい♪ ランチは前菜ぜんさい主菜しゅさいをそれぞれえらぶプリフィクスのコースで、スパークリングワイン、バゲット、デザートがつきました。ものはドリンクバーとなっていました。

わたしえらんだ前菜ぜんさいは「海老えび蓮根れんこんのキッシュ キャロットラペサラダえ」です。キッシュは、蓮根れんこんのチャンクがごろごろはいっていて、たまご生地きじ蓮根れんこんにまとわせるほどに少量しょうりょうで、ヘルシー志向しこうだったのが、わたしにはうれしかったです。

まだ~むさんの前菜ぜんさいは「鮮魚せんぎょのカルパッチョ 柚子ゆずヴィネグレットソース かぶらのマリネをえて」。この鮮魚せんぎょはカツオでした。

わたしえらんだ主菜しゅさいは「にわとりモモにくのグリエ チョリソーをきざんだピリからしソース しろインゲンまめ煮込にこえ」です。にわとりももにくがふんわりやわらかく、ほんのりピリからしのソースがアクセントになっていました。しろいんげんまめもほどよいやわらかさで、おまめきにはうれしかったです。

まだ~むさんの主菜しゅさいは、限定げんてい10しょくという「牛肉ぎゅうにく100%の特製とくせいチーズハンバーグ きのこのデミグラスソース」。すこけてくださったのですが、ボリュームたっぷりでおいしかった♪ 洋食ようしょくきのおっとよろこびそうです。

本日ほんじつのデザートはガトーショコラでした。しょくかんがしっかりとしていてあますぎず、なまクリーム、サワーチェリー、クランブルがケーキによくいました。

まだ~むさんからすてきなプレゼントをいただきました。ひだりはボトルにフィルターがついていて、みず紅茶こうちゃがそのままつくれるボトル。みぎはチョコレートクリームをはさんだ、マカロンのようなイタリアのお菓子かしです。いつもセンスのよいおくものをありがとうございます!

***

このはこののち、ブログをつうじてかれこれ14、5ねん仲良なかよくしていただいている、ごみつさんにはじめておいしました。ごみつさんはこのはる閉店へいてんする八重洲やえすブックセンターのベテラン書店しょてんいんさんでいらっしゃいます。

そのことをずっとまえからりながら、ながらくあしはこべずにいましたが、まだ~むさんの行動こうどうりょく便乗びんじょうさせていただきました。はじめておいしたのに、はなしはじめたとたんにあっという距離きょりちぢまって... なんだか不思議ふしぎ感覚かんかくでした。

今度こんどはおいするときは、もるはなしをもっとたくさんできたらうれしいです。たのしいひとをありがとうございました。

 

コメント (6)