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タンパク質 - Wikipedia

タンパク質たんぱくしつ

さんだい栄養素えいようそひと
タンパクから転送てんそう

タンパク質たんぱくしつ(タンパクしつ、蛋白質たんぱくしつえい: protein [ˈproʊtiːn]どく: Protein [proteˈiːn/protain])とはアミノ酸あみのさんくさりじょう多数たすう連結れんけつ重合じゅうごう)してできた高分子こうぶんし化合かごうぶつ生物せいぶつ重要じゅうよう構成こうせい成分せいぶんのひとつである[1]

ミオグロビンの3D構造こうぞうαあるふぁヘリックスをカラーしている。このタンパク質たんぱくしつXせん回折かいせつによってはじめてその構造こうぞう解明かいめいされた。

構成こうせいするアミノ酸あみのさんかず種類しゅるい、また結合けつごう順序じゅんじょによって種類しゅるいことなり、分子ぶんしりょうやく4000前後ぜんこうのものから、すうせんまんからすうおく単位たんいになるウイルスタンパク質たんぱくしつまでおおくの種類しゅるい存在そんざいする[1]

タンパク質たんぱくしつのうち、連結れんけつしたアミノ酸あみのさん個数こすうすくないものをペプチド、ペプチドが直線ちょくせんじょうつらなったものをポリペプチドとびわける[2]こともおおいが、明確めいかく基準きじゅんい。

タンパク質たんぱくしつは、炭水化物たんすいかぶつ脂質ししつとともにさんだい栄養素えいようそばれ[3]各々おのおの英単語えいたんご頭文字かしらもじって「PFC」ともばれる。タンパク質たんぱくしつ筋肉きんにくほね皮膚ひふなどをつくる役割やくわりたしている[3]

名称めいしょう

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ドイツ: Protein英語えいご: proteinフランス語ふらんすご: protéine [prɔtein]スペイン: proteínaギリシアで「だいいちの」を意味いみする prōteîos からられた。1838ねんオランダ化学かがくしゃヨハンネス・ムルデルが、スウェーデン化学かがくしゃイェンス・ベルセリウスから助言じょげんけ、窒素ちっそ非常ひじょうおおふく生物せいぶつ基本きほん要素ようそかんがえてこの名称めいしょうをつけた[4]

蛋白質たんぱくしつ」の「蛋」とはたまごのことをし、卵白らんぱく蛋白たんぱく)がタンパク質たんぱくしつ主成分しゅせいぶんとすることによる。これは Protein がドイツでまた Eiweiß卵白らんぱく)ともやくされ、これが日本語にほんご直訳ちょくやくされたとかんがえられる[4]

「蛋」という漢字かんじは、たとえばかわのように中国ちゅうごくではよく使つかわれるであるが、日本にっぽんではあまり普及ふきゅうしていない。そのため栄養えいよう学者がくしゃ川島かわしま四郎しろうが「蛋白質たんぱくしつ」ではかりにくいとして「卵白らんぱくしつ」というかたり使用しようしたが、一般いっぱんてき利用りようされるにはいたらなかった。 現在げんざいでは、栄養えいようがく分野ぶんやでは平仮名ひらがなの「たんぱくしつ」、生物せいぶつがくでは片仮名かたかなの「タンパク質たんぱくしつ」が使つかわれる傾向けいこうにある[5]

構造こうぞう

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タンパク質たんぱくしつ以下いかのような階層かいそう構造こうぞうをもつ。

また、アミノ酸あみのさんのみで構成こうせいされた種類しゅるい単純たんじゅんタンパク質たんぱくしつい、構成こうせい成分せいぶんアミノ酸あみのさん以外いがいのものがふくまれる場合ばあいふくあいタンパク質たんぱくしつばれる[1]

アミノ酸あみのさん

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食物しょくもつとして摂取せっしゅしたタンパク質たんぱくしつ消化しょうか過程かていアミノ酸あみのさんにまで分解ぶんかいされ吸収きゅうしゅうされ、体内たいないふたたタンパク質たんぱくしつ構成こうせいされる。このタンパク質たんぱくしつつく基本きほん物質ぶっしつであるアミノ酸あみのさんは、炭素たんそ元素げんそ中心ちゅうしん水溶液すいようえきちゅうでプラスに荷電かでんするアミノもととマイナスに荷電かでんするカルボキシもとち、のこり2箇所かしょ水素すいそがわくさりばれる分子ぶんし構造こうぞう[2]タンパク質たんぱくしつをつくるアミノ酸あみのさんは20種類しゅるいあるが、これらのがわくさり形状けいじょうちがいでけられる[2]

いち構造こうぞう

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タンパク質たんぱくしつアミノ酸あみのさんポリマーである。その基本きほんてき構造こうぞうは2つのアミノ酸あみのさん一方いっぽうのカルボキシもと (−COOH) と他方たほうのアミノもと (−NH2) が水分すいぶんを1つ放出ほうしゅつする脱水だっすいちぢみあいペプチド結合けつごう)をこしてさんアミド結合けつごう (−CO−NH−) を形成けいせいすることでできるくさりじょうである[2]。また、システインざんもとがしばしばジスルフィド結合けつごう (S−S) の架橋かきょう構造こうぞうをつくることもある。このポリマーの末端まったん結合けつごうしていない部分ぶぶんは、アミノもとがわをN末端まったん、カルボキシもとがわをC末端まったんとよぶ[6]。このときいちれつアミノ酸あみのさんわきにはがわくさりならことになり、この配列はいれつかず順序じゅんじょしてタンパク質たんぱくしついち構造こうぞうとよぶ[2]

アミノ酸あみのさん配列はいれつは、遺伝子いでんし本体ほんたいである物質ぶっしつDNA塩基えんき配列はいれつにより決定けっていされる[6](3ヌクレオチドにより、1つのアミノ酸あみのさん指定していされる)。ペプチド結合けつごうしてタンパク質たんぱくしつ構成こうせい成分せいぶんとなった単位たんいアミノ酸あみのさん部分ぶぶん (−NH−CH(−R)−CO−) をアミノ酸あみのさんざんもとぶ。それぞれのざんもとは、がわくさり置換ちかんもと R のちがいによってことなる性質せいしつをもつ。

構造こうぞう

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くさりじょうのポリペプチドは、それだけではタンパク質たんぱくしつ機能きのうたない。いち構造こうぞうならんだがわくさり相互そうご作用さようむすびつき、ポリペプチドにはまった2種類しゅるい方法ほうほうむすびついた箇所かしょしょうじる。1つはαあるふぁヘリックス螺旋らせん構造こうぞう)とばれ、あるアミノ酸あみのさんざんもと酸素さんそと、4つはなれたざんもと水素すいそむすびつきを基礎きそに、おなごと順次じゅんじこってポリペプチドにらせん構造こうぞうをつくる[7]。もう1つのβべーたシートとは、ポリペプチドの一部いちぶたたまれ、それぞれの水素すいそ酸素さんそざんもと結合けつごうしてつくるシートじょう構造こうぞうである[7]。これらは構造こうぞうばれる[8]水素すいそ結合けつごうファンデルワールスりょくなどによるこのたたみはフォールディング (folding) ともばれる[9]結合けつごうエネルギーが比較的ひかくてきひくいため、簡単かんたん処理しょりによって構造こうぞう変性へんせいさせやすい[8]

さん構造こうぞう

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リゾチームのリボンモデル。αあるふぁヘリックスがあかβべーたシートは黄色おうしょくあらわされる。

タンパク質たんぱくしつαあるふぁヘリックスやβべーたシートといった構造こうぞう特定とくていわせが局部きょくぶてき集合しゅうごう形成けいせいされたαあるふぁヘアピンやβべーたヘアピンなどのちょう構造こうぞうばれる単位たんいができてかくまとまったドメインをとり、タンパク質たんぱくしつ全体ぜんたいとしてのさん構造こうぞうをとる[10]。これは立体りったいてきてまとまった領域りょういきである。さん構造こうぞうがわくさりあいだ相互そうご作用さようによって安定あんていする。特殊とくしゅ塩基えんきあいだ水素すいそ結合けつごうやシステインざんもとあいだジスルフィド結合けつごうしずかでん引力いんりょくなどが安定あんてい寄与きよするが、とく疎水そすい結合けつごうおおきく影響えいきょうする。そのため有機ゆうき溶媒ようばい界面かいめん活性かっせいざいなどで疎水そすい結合けつごうるとさん構造こうぞうこわれ、タンパク質たんぱくしつ変性へんせいこりやすい[10]さん構造こうぞう立体りったい図案ずあんえがかれたものは「リボンモデル」と[7]

よん構造こうぞう

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ヘモグロビンのリボンモデル。2しゅ2ずつのグロビンサブユニットがけい4つあつまり、よん構造こうぞうつくっている。

タンパク質たんぱくしつなかには複数ふくすう場合ばあいによっては複数ふくすうしゅ)のポリペプチドくさり共有きょうゆう結合けつごうでまとまってふく合体がったい会合かいごうたい)を形成けいせいしているものがあり、このような関係かんけいよん構造こうぞう[11]かくポリペプチドくさりはモノマーまたはサブユニットとばれ、ふく合体がったいオリゴマー[11]かくサブユニットには疎水そすい結合けつごう水素すいそ結合けつごうまたはイオン結合けつごうひろ領域りょういき多数たすう存在そんざい相補そうほてきはたらくために方向ほうこうせいがあるため、サブユニットは全体ぜんたい特定とくてい空間くうかん配置はいちコンホメーション)を[11]たとえば、ヒトの赤血球せっけっきゅうふくまれ酸素さんそはこヘモグロビンは、αあるふぁβべーた2種類しゅるいグロビンというサブユニットがそれぞれ2つずつむすびつくよん構造こうぞうったタンパク質たんぱくしつ一種いっしゅである[7]

いち構造こうぞう高次こうじ構造こうぞう関係かんけい

編集へんしゅう

タンパク質たんぱくしつ立体りったい構造こうぞうは、そのアミノ酸あみのさん配列はいれついち構造こうぞう)により決定けっていされているとかんがえられている(Anfinsenのドグマ)。また、以上いじょう高次こうじ構造こうぞうは、いずれもいち構造こうぞう決定けっていされるアミノ酸あみのさん配列はいれつ反映はんえいしている。たとえば GluAlaLeu連続れんぞくするとαあるふぁヘリックス構造こうぞうをとりやすい。IleValMetβべーたシート構造こうぞうをとりやすい。またかく構造こうぞう鋭角えいかくなターンの部分ぶぶんには GlyProAsnかれる、などのれいがある。さらに、疎水そすいせいアミノ酸あみのさんざんもと同士どうしい(疎水そすい結合けつごう)、Cys 同士どうしジスルフィド結合けつごう形成けいせいして高次こうじ構造こうぞう安定あんていさせる。

プロテオーム

編集へんしゅう

生体せいたいタンパク質たんぱくしつ構成こうせいするアミノ酸あみのさんは20種類しゅるいあるが[1]、それが3つ連結れんけつしたペプチドだけでもやく203=8000とおりのわせがありる。タンパク質たんぱくしつについては、その種類しゅるいすうせんまんしゅわれる。生物せいぶつ遺伝子いでんしゲノム)からつくられるタンパク質たんぱくしつひとそろいのセットは、プロテオームばれるが、ヒトゲノム塩基えんき配列はいれつ解読かいどくわったいま、プロテオームの解析かいせきプロテオミクス)がさかんにすすめられている。

タンパク質たんぱくしつ構造こうぞう機能きのう

編集へんしゅう

タンパク質たんぱくしつ機能きのう上記じょうきさん構造こうぞうよん構造こうぞう立体りったい構造こうぞう)によって決定けっていされる。これは、おなアミノ酸あみのさん配列はいれつからなるタンパク質たんぱくしつでも、立体りったい構造こうぞうたたまれかた)によって機能きのうわるということである。たとえばBSE原因げんいんとなるプリオンは、正常せいじょうなプリオンとは立体りったい構造こうぞうちがうだけである。なお、おおくのタンパク質たんぱくしつでは、ねつ圧力あつりょくくわえたり、溶液ようえきpH える、変性へんせいざいくわえるなどの操作そうさにより以上いじょう高次こうじ構造こうぞう変化へんかし、その機能きのう活性かっせい)をうしなう。これをタンパク質たんぱくしつ変性へんせいという。変性へんせいしたタンパク質たんぱくしつにおいては、疎水そすい結合けつごう水素すいそ結合けつごうイオン結合けつごうおおくが破壊はかいされ、全体ぜんたいにランダムな構造こうぞう増加ぞうかしたペプチドくさりゆるんだ状態じょうたいになることがられている。タンパク質たんぱくしつ変性へんせいは、かつて可逆かぎゃく過程かていであるとかんがえられてきたが、現在げんざいではおおくのタンパク質たんぱくしつにおいて、変性へんせい可逆かぎゃくてき過程かていであること確認かくにんされている。なお、変性へんせいしたタンパク質たんぱくしつもと高次こうじ構造こうぞうもど操作そうさタンパク質たんぱくしつ再生さいせいという。タンパク質たんぱくしつ再生さいせいは、原理げんりとしては、たたまれたペプチドくさり一旦いったん完全かんぜんにほどき、数時間すうじかんかけてゆっくりとたたむよう条件じょうけんこまかく調整ちょうせい変化へんかさせることでおこなわれている。

タンパク質たんぱくしつたた

編集へんしゅう

特定とくていアミノ酸あみのさん配列はいれつたいして、存在そんざいしうる安定あんてい高次こうじ構造こうぞう複数ふくすう存在そんざいするにもかかわらず、生体せいたいないでは特定とくてい遺伝子いでんしから特定とくてい機能きのう高次こうじ構造こうぞうをとったタンパク質たんぱくしつ合成ごうせいできるかは、かならずしもあきらかではない。クリスチャン・アンフィンセン実験じっけんなどで判明はんめいしたおおくのタンパク質たんぱくしつ変性へんせいしたのちにもその高次こうじ構造こうぞう再生さいせい可能かのうなことから、いち構造こうぞうそれ自体じたいが、高次こうじ構造こうぞうのかなりの部分ぶぶんめていることはうたがいがなく、これは「アンフィンセンのドグマ」とばれる[9]。しかし、さきタンパク質たんぱくしつ再生さいせい数時間すうじかんかかる操作そうさ実際じっさいには、構造こうぞうたたみはかなり迅速じんそくこっていて、さん構造こうぞう確定かくてい時間じかんがかかるらしい)であるのにたいし、生体せいたいないでのタンパク質たんぱくしつ合成ごうせいすうじゅうびょうからいちふん完了かんりょうする。さらに、発見はっけんされた「アンフィンセンのドグマ」にはんする事例じれいからも、タンパク質たんぱくしつ分子ぶんし高速こうそくたたみ、ただしい高次こうじ構造こうぞうへとみちび因子いんし存在そんざいかんがえられている[9]れいタンパク質たんぱくしつジスルフィドイソメラーゼ、プロリンシストランスイソメラーゼ、分子ぶんしシャペロン)。また、生体せいたいないでは間違まちがった立体りったい構造こうぞうをしているタンパク質たんぱくしつはそのタンパク質たんぱくしつLysのアミノもとにポリユビキチン共有きょうゆう結合けつごう結合けつごうしたのちに、プロテアソームによって分解ぶんかいされる。

タンパク質たんぱくしつ周囲しゅうい環境かんきょう変化へんかによりその高次こうじ構造こうぞう変化へんかさせ、その機能きのうえることができる。タンパク質たんぱくしつである酵素こうそは、その触媒しょくばいする反応はんのう速度そくど条件じょうけんおうじて変化へんかさせることができる。

立体りったい構造こうぞう決定けってい

編集へんしゅう

上記じょうきのようなタンパク質たんぱくしつ高次こうじ構造こうぞうは、Xせん結晶けっしょう構造こうぞう解析かいせきNMRかく磁気じき共鳴きょうめい)、電子でんし顕微鏡けんびきょうなどによって測定そくていされている。また、タンパク質たんぱくしつ構造こうぞう予測よそくによる理論りろんてき推定すいていなどもおこなわれている。タンパク質たんぱくしつ立体りったい構造こうぞう機能きのう密接みっせつ関係かんけいつことから、それぞれのタンパク質たんぱくしつ立体りったい構造こうぞう解明かいめいは、その機能きのう解明かいめいするために重要じゅうようである。いずれ、ほしい機能きのうにあわせてタンパク質たんぱくしつ立体りったい構造こうぞう設計せっけいし、合成ごうせいできるようになるだろうとかんがえられている。

これまでの研究けんきゅうにより構造こうぞう解明かいめいされたタンパク質たんぱくしつについては、蛋白質たんぱくしつ構造こうぞうデータバンク[12]によりデータの管理かんりおこなわれており、研究けんきゅうしゃのみならず一般いっぱんひとでもそのデータを自由じゆう利用りよう閲覧えつらんできる。

物性ぶっせい

編集へんしゅう

ねつ力学りきがくてき安定あんていせい

編集へんしゅう

タンパク質たんぱくしつは、それぞれのアミノ酸あみのさん配列はいれつ固有こゆう立体りったい構造こうぞう自発じはつてき形成けいせいする。このことから、タンパク質たんぱくしつ天然てんねん状態じょうたいねつ力学りきがくてきさい安定あんてい状態じょうたいもっと自由じゆうエネルギーがひく状態じょうたい)であるとかんがえられている(アンフィンセンのドグマ)。

タンパク質たんぱくしつ立体りったい構造こうぞう安定あんていせい天然てんねん状態じょうたい変性へんせい状態じょうたい自由じゆうエネルギー  変性へんせい自由じゆうエネルギー)でまる。なお、温度おんど依存いぞんせい議論ぎろんする場合ばあいには、安定あんていせい指標しひょうとして  もちいられることもある。通常つうじょうタンパク質たんぱくしつ安定あんていせいは、温度おんど圧力あつりょく溶媒ようばい条件じょうけんとう依存いぞんする。したがって、それらの条件じょうけんをある程度ていど変化へんかさせると、タンパク質たんぱくしつ変性へんせいする。

タンパク質たんぱくしつ安定あんていせいめる要因よういんとして、ファン・デル・ワールス相互そうご作用さよう疎水そすいせい相互そうご作用さよう水素すいそ結合けつごうイオン結合けつごうくさりエントロピージスルフィド結合けつごうなどがある。これらの寄与きよおおきさは、温度おんどとうによりわる。

おおくのタンパク質たんぱくしつは、室温しつおん近傍きんぼうすうじゅう kJ/mol 程度ていど をとる。この非常ひじょうちいさな 変性へんせい状態じょうたいたいして天然てんねん状態じょうたい絶妙ぜつみょうなバランスで安定あんていであることをしめしており、この性質せいしつ限界げんかい安定あんていせい (marginal stability) とばれている。

温度おんど変化へんかすると、変性へんせいエンタルピー 変性へんせいエントロピー 急激きゅうげき変化へんかするが、それらの変化へんかだい部分ぶぶん相殺そうさいして  寄与きよしない(エンタルピーエントロピー相殺そうさい)。変性へんせい熱容量ねつようりょう変化へんか せいち、タンパク質たんぱくしつ内部ないぶアミノ酸あみのさんざんもと疎水そすいせいアミノ酸あみのさんおおい)のみずともなみず和水わすい熱容量ねつようりょう変化へんかによるものであるとかんがえられている。

モルテン・グロビュール状態じょうたい

編集へんしゅう

タンパク質たんぱくしつはその変性へんせい途中とちゅうで、構造こうぞうはあまり変化へんかしないのにさん構造こうぞうこわれた状態じょうたいることがある。これをモルテン・グロビュール状態じょうたい (molten globule state) とよぶ[注釈ちゅうしゃく 1]。この状態じょうたい高塩たかしお濃度のうどかつていpHの条件じょうけん安定あんてい存在そんざいすることがあり、タンパク質たんぱくしつたたみの初期しょき過程かてい反映はんえいしたものであるとかんがえられている。

ねつ変性へんせい低温ていおん変性へんせい

編集へんしゅう

タンパク質たんぱくしつ高温こうおんになると変性へんせいする。これはねつ変性へんせいばれる。加熱かねつするとタンパク質たんぱくしついち構造こうぞう変化へんかすることはほとんどいが、以上いじょう高次こうじ構造こうぞうくずれやすい。やく60℃以上いじょうになると、周囲しゅういかるむすびつきすい状態じょうたいをつくる水分すいぶん振動しんどう高次こうじ結合けつごう部分ぶぶんけ、細長ほそなが状態じょうたいになる。さらに内部ないぶふうじられた疎水そすい部分ぶぶん露出ろしゅつし、のポリペプチドの露出ろしゅつ部分ぶぶんい、全体ぜんたいまった状態じょうたいになる。通常つうじょう透明とうめい液状えきじょう卵白らんぱくが、加熱かねつされるとしろ固形こけい変化へんかするのはこの原理げんりからである[7]

また、低温ていおんでも変性へんせいこすが、通常つうじょうタンパク質たんぱくしつ低温ていおん変性へんせいこす温度おんどは0 ℃以下いかである。タンパク質たんぱくしつ安定あんていせい変性へんせい自由じゆうエネルギー まる。変性へんせい熱容量ねつようりょう室温しつおん付近ふきんでほぼいち定値ていちであるため、 温度おんど依存いぞんせいうえとつ曲線きょくせんになる。この曲線きょくせん 交点こうてん低温ていおん変性へんせいねつ変性へんせい温度おんどである。

さん変性へんせい・アルカリ変性へんせい

編集へんしゅう

タンパク質たんぱくしつpH変化へんかによっても変性へんせいする。pHが極端きょくたん変化へんかすると、タンパク質たんぱくしつ表面ひょうめん内部ないぶ荷電かでんせい極性きょくせいもとGluAspLysArgHis)の荷電かでん状態じょうたい変化へんかする。これによってクーロン相互そうご作用さようによるストレスがかかり、タンパク質たんぱくしつ変性へんせいする。

圧力あつりょく変性へんせい

編集へんしゅう

タンパク質たんぱくしつ圧力あつりょく変化へんかによって変性へんせいすることがられている。通常つうじょうタンパク質たんぱくしつつねあつ (0.1 MPa) 近傍きんぼうでもっとも安定あんていであり、すう100 MPa程度ていど変性へんせいする。キモトリプシン例外れいがいてきであり、100 MPa程度ていどでもっとも安定あんていである。そのため、温度おんどによっては変性へんせい状態じょうたいにあるものが加圧かあつによってもどることがある。圧力あつりょく変性へんせい天然てんねん状態じょうたいよりも変性へんせい状態じょうたい体積たいせきちいさいためにこるものであり、ルシャトリエの原理げんり説明せつめいできる。

変性へんせいざいによる変性へんせい

編集へんしゅう

尿素にょうそグアニジン塩酸えんさん水素すいそ結合けつごうによるタンパク質たんぱくしつ構造こうぞう安定あんていせいを、結合けつごうあいだむことで低下ていかさせる作用さようつため、その溶液ようえきちゅうタンパク質たんぱくしつ変性へんせいする。このようにタンパク質たんぱくしつ変性へんせいさせる作用さようをもつ物質ぶっしつ変性へんせいざいばれる。また通常つうじょう変性へんせいざいとはばれないが、界面かいめん活性かっせいざいタンパク質たんぱくしつ変性へんせいさせる作用さようがある。

生体せいたいにおける機能きのう

編集へんしゅう

タンパク質たんぱくしつ生物せいぶつ固有こゆう物質ぶっしつである。その合成ごうせいきた細胞さいぼうなかおこなわれ、合成ごうせいされたものは生物せいぶつ構造こうぞうそのものとなり、あるいは酵素こうそなどとして生命せいめい現象げんしょう発現はつげん利用りようされる。また、類似るいじタンパク質たんぱくしつであっても、生物せいぶつたねことなればいち構造こうぞうことなることは普通ふつうである。タンパク質たんぱくしつアミノ酸あみのさん多数たすう結合けつごうした高分子こうぶんし化合かごうぶつであるが、人工じんこうてき高分子こうぶんしのように単純たんじゅんかえしではなく、順番じゅんばんがきっちりと決定けっていされている。これは、そのアミノ酸あみのさんたね順番じゅんばんDNA暗号あんごう記述きじゅつされていることによる。遺伝子いでんし暗号あんごう往々おうおうにしてその形質けいしつ関係かんけいするタンパク質たんぱくしつ設計せっけいであるとかんがえられる(いち遺伝子いでんしいち酵素こうそせつ)。エンゲルスは「生命せいめいタンパク質たんぱくしつ存在そんざい様式ようしきである」とったが、ゆえのないことではない。

タンパク質たんぱくしつ生体せいたいにおける機能きのう多種たしゅ多様たようであり、たとえばつぎのようなものがある[13]

酵素こうそタンパク質たんぱくしつ
代謝たいしゃなどの化学かがく反応はんのうこさせる触媒しょくばいである酵素こうそ[14]細胞さいぼうない情報じょうほう伝達でんたつするおおくの役目やくめにな[15]
構造こうぞうタンパク質たんぱくしつ
生体せいたい構造こうぞう形成けいせいするタンパク質たんぱくしつコラーゲンケラチンなど
輸送ゆそうタンパク質たんぱくしつ
なにかをはこ機能きのう種類しゅるいで、酸素さんそはこ赤血球せっけっきゅうちゅうのヘモグロビンや血液けつえきちゅう存在そんざい脂質ししつはこアルブミンコレステロールはこアポリポタンパクしつなどがたる[15]
貯蔵ちょぞうタンパク質たんぱくしつ
栄養えいよう貯蔵ちょぞう関与かんよするタンパク質たんぱくしつであり、卵白らんぱくちゅうオボアルブミン細胞さいぼうちゅうてつイオンを貯蔵ちょぞうするフェリチンヘモシデリンなどである[15]
収縮しゅうしゅくタンパク質たんぱくしつ
運動うんどう関与かんよするタンパク質たんぱくしつ筋肉きんにく構成こうせいするすじげん繊維せんいアクチンミオシンなど。細長ほそながいフィラメントを構成こうせいし、たがいがすべりあうこと筋肉きんにく収縮しゅうしゅく弛緩しかんこす[13]
防御ぼうぎょタンパク質たんぱくしつ
免疫めんえき機能きのう関与かんよする種類しゅるいであり、抗体こうたいともわれる。B細胞さいぼうによってつくられるグロブリンがこれにたる[15]
調節ちょうせつタンパク質たんぱくしつ
DNAのエンハンサーと結合けつごうして遺伝いでん発現はつげん調整ちょうせいするタンパク質たんぱくしつや、細胞さいぼうないカルシウム使つかってのたんぱくしつはたらきを調整ちょうせいするカルモジュリンなどがたる[15]

その、よくられたタンパク質たんぱくしつ下村しもむらおさむ発見はっけんした蛍光けいこうかかわる提灯ちょうちん形状けいじょうタンパク質たんぱくしつであるGFP[9]RFPなどがある。特定とくてい波長はちょういき励起れいきこうけると蛍光けいこうはっする。一部いちぶ生物せいぶつオワンクラゲ, スナギンチャクなど)にみられる。

これらのタンパク質たんぱくしつ機能きのう発揮はっきするじょうもっと重要じゅうよう過程かていに、特異とくいてき会合かいごう結合けつごう)がある。酵素こうそおよび抗体こうたいはその基質きしつおよび抗原こうげん特異とくいてき結合けつごうすることにより機能きのう発揮はっきする。また構造こうぞう形成けいせい運動うんどう情報じょうほうのやりとりもタンパク質たんぱくしつ分子ぶんし同士どうし特異とくいてき会合かいごうなしにはかんがえられない。この特異とくいてき会合かいごうは、基本きほんてきにはよん構造こうぞう形成けいせい同様どうよう原理げんりもとづき、対象たいしょう分子ぶんしとのあいだ複数ふくすう疎水そすい結合けつごう水素すいそ結合けつごうイオン結合けつごうつくられ安定あんていすることで実現じつげんされる。

タンパク質たんぱくしつ炭素たんそ酸素さんそ窒素ちっそ水素すいそ重量じゅうりょうじゅん)をかならふくむ。どのようなアミノ酸あみのさんから構成こうせいされているかによって、組成そせい多少たしょうことなる。しかしながら、生体せいたい材料ざいりょうにおいては窒素ちっそ重量じゅうりょうが16 %前後ぜんごをとることがおおいため、窒素ちっそりょうNの6.3ばいほぼ蛋白たんぱくりょう定義ていぎする。

このほか、システインシスチン必須ひっすアミノ酸あみのさんであるメチオニン由来ゆらいする硫黄いおう組成そせいたかく、さらにリンさんかたちタンパク質たんぱくしつ結合けつごうされているリンおおい。ジブロモチロシン由来ゆらいする臭素しゅうそジヨードチロシントリヨードチロシンチロキシン由来ゆらいするヨウもとがわずかにふくまれることがある。ヘモグロビンおおくの酵素こうそふくまれるてつどうや、一部いちぶ酸化さんか還元かんげん酵素こうそふくまれるセレンセレノシステインかたちをとる)などもある。

ひと栄養えいようタンパク質たんぱくしつ

編集へんしゅう

このふしでは、ひと栄養えいようにおけるタンパク質たんぱくしつ役割やくわり健康けんこうへの効果こうか注意ちゅういてんなどを解説かいせつする。[注釈ちゅうしゃく 2]

タンパク質たんぱくしつおおふく食品しょくひん(100gなか)[16]
品名ひんめい たんぱくしつ(g)
和牛わぎゅう -
リブロースせいき) 9.7 (14.6)
ばらせい 12.8
ももせいき) 20.2 (27.7)
輸入ゆにゅう牛肉ぎゅうにく -
リブロースせいき) 20.1 (25)
ばらせいき) 12.8 (15.9)
ももせいき) 20 (28)
ビーフジャーキー 54.8
ちちるい -
牛乳ぎゅうにゅう 3.3
脱脂粉乳だっしふんにゅう 34
プロセスチーズ 22.7
パルメザンチーズ 44
ぶた -
ロースせいき) 19.3 (26.7)
ばらせいき) 14.4 (19.6)
ももせいき) 21.5 (30.2)
にわとり -
むねせいき) 21.3 (34.7)
ももせいき) 16.6 (26.3)
ささき) 23.0 (27.3)
たまご -
鶏卵けいらん(ゆで) 12.3 (12.9)
卵黄らんおう(ゆで) 16.5 (16.7)
卵白らんぱく(ゆで) 10.5 (11.3)
乾燥かんそうぜんたまご 49.1
魚類ぎょるい -
うるめいわしせい 21.3
うるめいわし煮干にぼし 64.5
クロマグロ赤身あかみせい 26.4
さばせいき) 20.6 (25.2)
まあじせいき) 19.7 (25.9)
そうだがつおせい 25.7
かつおぶし 77.1
穀類こくるい -
だいず乾燥かんそう(ゆで) 33.8 (14.8)
とうもろこしげんこく 8.6
海藻かいそう -
あおのり 素干すぼ 29.4
あまのり 焼海苔やきのり 41.4
昆虫こんちゅう -
いなご佃煮つくだに 26.3
コオロギ[17] -
コオロギせい 20
コオロギパウダー 50 - 70

タンパク質たんぱくしつ必要ひつようりょう

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ヒトのからだは15 - 20 %タンパク質たんぱくしつであり[18]成人せいじん日本人にっぽんじんタンパク質たんぱくしつ推定すいてい平均へいきん必要ひつようりょう(g/kg 体重たいじゅう/にち)は、0. 72(g/kg 体重たいじゅう/にち)であるとされている。これは、窒素ちっそ出納すいとう実験じっけんにより測定そくていされた良質りょうしつたんぱくしつ窒素ちっそ平衡へいこう維持いじりょうをもとに、それを日常にちじょうしょく混合こんごうたんぱくしつ消化しょうかりつ補正ほせいして推定すいてい平均へいきん必要ひつようりょう算定さんていしている。

タンパク質たんぱくしつ推定すいてい平均へいきん必要ひつようりょう(g/kg 体重たいじゅう/にち)=0. 65(窒素ちっそ平衡へいこう維持いじりょう)(g/kg 体重たいじゅう/にち)÷ 0. 90(消化しょうかりつ)=0. 72(g/kg 体重たいじゅう/にち[19]

たとえば体重たいじゅう70kgの成人せいじん日本人にっぽんじんならタンパク質たんぱくしつ必要ひつようりょうは、50g/にちとなる。

摂取せっしゅ基準きじゅん

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2003ねん世界せかい保健ほけん機関きかん (WHO) と国連こくれん食糧しょくりょう農業のうぎょう機関きかん (FAO) は「食事しょくじ栄養えいよう生活せいかつ習慣しゅうかんびょう予防よぼう[20]」(Diet, Nutrition and the Prevention of Chronic Diseases) を報告ほうこくしている。

栄養えいよう摂取せっしゅ目標もくひょう範囲はんいしょう[20]
(5.1.3 ひょう6)
食物しょくもつ要素ようそ 目標もくひょうそうエネルギーにたいする%
たんぱくしつ 10-15 %

いちにちのエネルギー必要ひつようりょうは、男性だんせいでは2660 kcal、女性じょせいでは1995 kcal であり、タンパク質たんぱくしつのエネルギーりょうは4 kcal/gであり、かりに15 %のてはめると、以下いかのとおりとなる。

  • 男性だんせいでは、2660 kcal/にち x 0.15 / 4 kcal/g =100 g/にち
  • 女性じょせいでは、1995 kcal/にち x 0.15 / 4 kcal/g =75 g/にち

健康けんこうへの効果こうか

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認知にんち機能きのう保護ほご作用さよう

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ハーバード大学だいがく研究けんきゅうによると、食事しょくじ十分じゅうぶんタンパク質たんぱくしつ摂取せっしゅすることが、認知にんち機能きのうまもるために重要じゅうようである可能かのうせい示唆しさされている。炭水化物たんすいかぶつべることにくらべて、タンパク質たんぱくしつべることは、人生じんせい後半こうはん認知にんち機能きのう低下ていか発症はっしょうする可能かのうせいひくくすることと関連かんれんしている。炭水化物たんすいかぶつではなく動物どうぶつせいタンパク質たんぱくしつ由来ゆらいするカロリーが5 %えるごとに、認知にんちしょう発症はっしょうリスクは11 %ひくくなった。また、炭水化物たんすいかぶつではなく植物しょくぶつせいタンパク質たんぱくしつ由来ゆらいするカロリーが5 %えるごとに、認知にんちしょう発症はっしょうリスクは26 %ひくくなった[21]

植物しょくぶつせいタンパク質たんぱくしつ

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2019ねん日本人にっぽんじん対象たいしょうとしただい規模きぼコホート研究けんきゅうにおいて、植物しょくぶつせいタンパク質たんぱくしつからの摂取せっしゅエネルギーりょうおおひとほど、ぜん死亡しぼうりつこころ血管けっかん疾患しっかん (CVD) 死亡しぼうこころ疾患しっかん死亡しぼうのう血管けっかん疾患しっかん死亡しぼうのリスクがひくくなる傾向けいこうがみられた。そう摂取せっしゅエネルギーりょうの3 %相当そうとう動物どうぶつせいタンパク質たんぱくしつ植物しょくぶつせいタンパク質たんぱくしつえた場合ばあい動物どうぶつせいタンパク質たんぱくしつをすべて植物しょくぶつせいタンパク質たんぱくしつえた場合ばあいよりぜん死亡しぼうリスク、がんリスク、こころ血管けっかん疾患しっかん (CVD) 死亡しぼうリスクが有意ゆうい低下ていかした[22][23]

2020ねん7がつ22にちハーバード大学だいがくテヘラン大学だいがく発表はっぴょうした研究けんきゅうによると、よりおおくの植物しょくぶつベースのタンパク質たんぱくしつべることは寿命じゅみょうばすことができる。カロリー摂取せっしゅりょうの3 %を動物どうぶつせいタンパク質たんぱくしつにく鶏肉とりにくさかな、または乳製品にゅうせいひん)から植物しょくぶつせいタンパク質たんぱくしつ英語えいごばんえることは、あらゆる原因げんいんによる死亡しぼうの10 %減少げんしょう対応たいおうした。とくに、たまご赤身あかみにく植物しょくぶつせいタンパク質たんぱくしつえると、死亡しぼうリスクが男性だんせいで24 %、女性じょせいで21 %も減少げんしょうしたという[24][25]

動物どうぶつせいタンパク質たんぱくしつ

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2019ねん日本人にっぽんじん対象たいしょうとしただい規模きぼコホート研究けんきゅうにおいて、そう死亡しぼうりつまたは原因げんいんべつ死亡しぼうりつ調査ちょうさおこなった結果けっか動物どうぶつせいタンパク質たんぱくしつ摂取せっしゅによる、そう死亡しぼうりつまたは原因げんいんべつ死亡しぼうりつとの明確めいかく関連かんれんはみられないとの研究けんきゅう結果けっか報告ほうこくされている[22][23]。また、赤身あかみにくおおべる女性じょせいのう血管けっかん疾患しっかん死亡しぼうリスクは低下ていかられる。しかし、摂取せっしゅ基準きじゅん以上いじょう大量たいりょうあかにくべる男性だんせいしん疾患しっかん死亡しぼうリスクの上昇じょうしょうがみられるとの研究けんきゅう結果けっかている。しろにくである鶏肉とりにくはがんの死亡しぼうリスク低下ていかがみられるが、メカニズムは解明かいめいされていない[26][27]。それでも、ほんのすこし、食事しょくじ炭水化物たんすいかぶつから動物どうぶつせいタンパク質たんぱくしつえることは、のう健康けんこう有効ゆうこうであり、すくなくとも砂糖さとう白米はくまいなどの精製せいせいされた穀物こくもつよりも動物どうぶつせいタンパク質たんぱくしつほうのうからだ健康けんこういということになる[21][28]

筋肉きんにく増量ぞうりょう

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タンパク質たんぱくしつ摂取せっしゅりょうやすことは、筋肉きんにくりょう増加ぞうか健康けんこう増進ぞうしんのためにハーバード大学だいがく医学部いがくぶでも推奨すいしょうされている。これにより、高齢こうれいしゃ筋肉きんにくりょう維持いじすることができ、日常にちじょう生活せいかつしつ向上こうじょうさせ、転倒てんとうなどをふせぐことができるのである[29][30]

過剰かじょう摂取せっしゅ

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世界せかい保健ほけん機関きかんの2007ねん報告ほうこくでは、タンパク質たんぱくしつ過剰かじょう摂取せっしゅ腎臓じんぞう疾患しっかん[31]糖尿とうにょうびょうせいじんしょう悪化あっかさせるとされている[32]。とはいえ、ハーバード大学だいがく医学部いがくぶによれば、タンパク質たんぱくしつ摂取せっしゅりょうはカロリーの25 %にたっしても、健康けんこう有益ゆうえき過剰かじょうではないとされており、一般いっぱんてき食事しょくじではタンパク質たんぱくしつ過剰かじょう摂取せっしゅはほとんどありないとされている[33]

炭水化物たんすいかぶつタンパク質たんぱくしつ摂取せっしゅりょうによって10段階だんかいけて分析ぶんせきし、炭水化物たんすいかぶつ摂取せっしゅりょうが1段階だんかいり、タンパク質たんぱくしつ摂取せっしゅりょうが1段階だんかいえるごとに、心筋梗塞しんきんこうそく脳卒中のうそっちゅう発症はっしょうのリスクが4 %ずつえ、てい炭水化物たんすいかぶつこうタンパク質たんぱくしつのグループでは、そうでないグループにくらべて発症はっしょうリスクが最大さいだい1.6ばいたかまったとの報告ほうこくがある[34]

2002ねんのWHOの報告ほうこくしょでは、カルシウムの摂取せっしゅりょうおおくに骨折こっせつおおいという「カルシウム・パラドックス」の理由りゆうとして、タンパク質たんぱくしつによるカルシウム必要ひつようりょう増大ぞうだいさせる酸性さんせい負荷ふか影響えいきょうがあるのではないか、と推論すいろんされている[35]ハーバード大学だいがくで、栄養えいようがくおしえているウォルター・ウィレット教授きょうじゅは、タンパク質たんぱくしつ摂取せっしゅしすぎればさん中和ちゅうわするためにほね使つかわれるのでほねよわくなる可能かのうせいがある、として注意ちゅういうながしている[36]

65さい以上いじょう男性だんせいに2g/kg体重たいじゅう/にち以上いじょうタンパク質たんぱくしつ摂取せっしゅさせると、ちゅう尿素にょうそ窒素ちっそが10.7mmol/L以上いじょう上昇じょうしょうし、こう窒素ちっそしょう発症はっしょうすることが報告ほうこくされていることとうにより、成人せいじんにおいては年齢ねんれいにかかわらず、タンパク質たんぱくしつ摂取せっしゅは2.0g/kg体重たいじゅう/にち未満みまんめるのが適当てきとうとされている[19]。70kgの体重たいじゅうのヒトならばタンパク質たんぱくしつ140g/にち相当そうとうし、摂取せっしゅ基準きじゅんの1.5-2ばい相当そうとうする。

タンパク質たんぱくしつ定量ていりょうほう

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栄養えいようがくではタンパク質たんぱくしつ全体ぜんたいりょう測定そくていすることが重要じゅうようであり、また生化学せいかがく特定とくていタンパク質たんぱくしつ分離ぶんり精製せいせいしたさいにも、それがどの程度ていどりょうであるかをもとめる必要ひつようがある。これらのために一般いっぱんてきタンパク質たんぱくしつ定量ていりょう分析ぶんせきほう多数たすう開発かいはつされている。

精度せいどたか方法ほうほうとしては、燃焼ねんしょうのち窒素ちっそりょう測定そくていするデュマほう硫酸りゅうさん分解ぶんかいアンモニアりょう測定そくていするケルダールほうなどがある。

またより簡便かんべん方法ほうほうとしては、むらさきがい可視かしきんあかがい分光ぶんこうほうアミド結合けつごうペプチド結合けつごう)の検出けんしゅつもちいたビウレットほう、それにフェノールせい水酸基すいさんきひとし検出けんしゅつわせたローリーほう色素しきそとの結合けつごう観測かんそくするブラッドフォードほうなどがある。

タンパク質たんぱくしつ栄養えいよう

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タンパク質たんぱくしつ栄養素えいようそとしての価値かちは、それにふくまれる必須ひっすアミノ酸あみのさん構成こうせい比率ひりつによって優劣ゆうれつがある。これを評価ひょうかする基準きじゅんとしては、動物どうぶつ実験じっけんによってもとめる生物せいぶつタンパク質たんぱくしつ正味しょうみ利用りようりつ化学かがくてきに、タンパク質たんぱくしつ構成こうせいするアミノ酸あみのさん比率ひりつから算出さんしゅつするプロテインスコアケミカルスコアアミノ酸あみのさんスコアがある。

化学かがくてき算定さんていするのちさんしゃ方法ほうほうは、算定さんてい方法ほうほうこまかなちがいがあるが、最終さいしゅうてきには必須ひっすアミノ酸あみのさん各々おのおのについてしるべひんにおける含量と標準ひょうじゅんとされる一覧いちらんとを比較ひかくし、そのなかもっと不足ふそくしているアミノ酸あみのさん(これをだいいち制限せいげんアミノ酸あみのさんという)について、標準ひょうじゅんとの比率ひりつ百分率ひゃくぶんりつしめすもの。このさい数値すうちのみだけでなく、かならだいいち制限せいげんアミノ酸あみのさん種類しゅるい付記ふきすることになっている。

生物せいぶつ (BV)

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生物せいぶつ (BV) とは、吸収きゅうしゅうされたタンパク質たんぱくしつ窒素ちっそりょうたいして,からだ保持ほじされた窒素ちっそりょう百分率ひゃくぶんりつしめしたのこと。内因ないいんせい糞尿ふんにょうへの排泄はいせつりょう補正ほせいする。

生物せいぶつ (BV) = 体内たいない保留ほりゅう窒素ちっそりょう/吸収きゅうしゅう窒素ちっそりょう×100 (%)

というしきあらわされる。

正味しょうみタンパク質たんぱくしつ利用りようりつ (NPU)

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正味しょうみタンパク質たんぱくしつ利用りようりつ (NPU) とは、摂取せっしゅしたタンパク質たんぱくしつ窒素ちっそ)のどれだけの割合わりあい体内たいないタンパク質たんぱくしつ窒素ちっそ)として保持ほじされたかをしめしたのこと。

正味しょうみタンパク質たんぱくしつ利用りようりつ (NPU) = 体内たいない保留ほりゅう窒素ちっそ/摂取せっしゅ窒素ちっそ×100 = 生物せいぶつ×消化しょうか吸収きゅうしゅうりつ (%)

というしきあらわされる。

特殊とくしゅタンパク質たんぱくしつ

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イエローストーン国立こくりつ公園こうえんでは、ねつすいなか生育せいいくする細菌さいきん発見はっけんされている。このような高温こうおん環境かんきょうきられる生物せいぶつタンパク質たんぱくしつにはどのような特徴とくちょうがあるか、全貌ぜんぼう解明かいめいされておらず、外見がいけんじょうタンパク質たんぱくしつみとめられない。分析ぶんせき結果けっかねつよわアミノ酸あみのさん(アスパラギン・システイン・メチオニンなど)の含有がんゆうりょう比較的ひかくてきすくなく、ぎゃくにプロリンがおおふくまれていることが判明はんめいした[37]

ぎゃく低温ていおん機能きのううしなわないタンパク質たんぱくしつこおタンパク質たんぱくしつばれ、魚類ぎょるいから発見はっけんされ1969ねんたんはなれ成功せいこうした。このタンパク質たんぱくしつ低温ていおん活動かつどうできるメカニズムは、こおりあきらかく形成けいせいされにくい構造こうぞうつためとかんがえられる[37]

ふくあいタンパク質たんぱくしつ

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タンパク質たんぱくしつには、アミノ酸あみのさん配列はいれつのヌクレオチドだけで構成こうせいされる単純たんじゅんタンパク質たんぱくしつと、その外側そとがわアミノ酸あみのさん以外いがい装飾そうしょくをもつふくあいタンパク質たんぱくしつがある。ふくあいタンパク質たんぱくしつまと装飾そうしょくには、おもとうとリンさんがある[38]

タンパク質たんぱくしつ付随ふずいさせるとうたんとうからなるとうくさりであり、アミノ酸あみのさんアスパラギンのざんもとに、N-アセチルグルコサミンマンノースつながったコア構造こうぞうという土台どだいさきに、分岐ぶんきふく多様たよう構造こうぞうをつくる。ただし、このようにタンパク質たんぱくしつ接続せつぞくするたんとう種類しゅるいは9しゅ[39]しかつかっていない。たとえば赤血球せっけっきゅう細胞さいぼうまくをつくるタンパク質たんぱくしつつながるとうくさり種類しゅるいが、ABOしき血液けつえきがた決定けっていづけている[38]。このとうくさりは、その種類しゅるいごとにことなるレクチンというタンパク質たんぱくしつがあり、このわせで情報じょうほう交換こうかんおこな役割やくわりになっている[38]

アミノ酸あみのさんのトレオニンやチロシンなどが水酸基すいさんきざんもとむすびつくリンさんは、アデノシンさんリンさん (ATP) から供給きょうきゅうされ、リンさん放出ほうしゅつしたATPはアデノシンリンさんになる。リン酸化さんかタンパク質たんぱくしつはたらきを活性かっせいしたり、ぎゃく抑制よくせいするはたらきをつ。ひとつのタンパク質たんぱくしつ活性かっせいつぎタンパク質たんぱくしつのリン酸化さんかうながし、これが連続れんぞくすることで多岐たきにわたる情報じょうほう伝達でんたつおこなわれる。この様子ようすは「リン酸化さんかカスケード」とばれる[38]

タンパク質たんぱくしつ生体せいたいない分解ぶんかい

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生体せいたい内部ないぶタンパク質たんぱくしつ必要ひつようときつくられ、使つかわれつづけるうちに充分じゅうぶん機能きのう発揮はっきできなくなる。分子ぶんしシャペロンなどによる修復しゅうふくけるが、やがてタンパク質たんぱくしつ寿命じゅみょうむかえる。その期間きかん種類しゅるいによってことなり、数ヶ月すうかげつのものからすうじゅうびょうしかたないものもあり、それぞれ生体せいたい内部ないぶ分解ぶんかいされる[40]

その判断はんだんくだされるメカニズムはあきらかになっていないが、タンパク質たんぱくしつ寿命じゅみょうちかづくとリジンざんもとユビキチンという非常ひじょうちいさなタンパク質たんぱくしつ付着ふちゃくする。1つだけではとく変化へんかこらないが、次々つぎつぎ結合けつごうして4以上いじょうのユビキチンくさりじょうになると、タンパク質たんぱくしつプロテアソームばれるつつじょう構造こうぞうたいなかみちびかれ、このなかでペプチドにまで分解ぶんかいされる。この一連いちれん反応はんのうユビキチン・プロテアソームシステムばれる[40]

もうひとつの主要しゅようタンパク質たんぱくしつ分解ぶんかい機構きこうとしてオートファジーがあり、いちおおくのタンパク質たんぱくしつ分解ぶんかいされるため、飢餓きが状態じょうたいにおいて重要じゅうようひくタンパク質たんぱくしつ分解ぶんかいしてアミノ酸あみのさん補充ほじゅうする場合ばあいなどに機能きのうする。

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ 東京大学とうきょうだいがく和田わだあきらまこと教授きょうじゅ命名めいめいによる。
  2. ^ おも栄養えいようがく医学いがくによって研究けんきゅうされている内容ないようである。

出典しゅってん

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参考さんこう文献ぶんけん

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関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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