「ふたご座ざ」の版はん間あいだの差分さぶん

ふたご座ざ
Gemini
	ふたご座ざの恒星こうせい
属ぞく格かく形かたち	Geminorum
略りゃく符ふ	Gem
発音はつおん	英語えいご発音はつおん: [ˈdʒɛmɨnaɪ]、属ぞく格かく:/ˌdʒɛmɨˈnɒrəm/
象徴しょうちょう	the Twins, Castor & Pollux
概略がいりゃく位置いち：赤あか経けい	7
概略がいりゃく位置いち：赤あか緯ぬき	+20
正中せいちゅう	2月がつ20日はつか21時じ
広ひろさ	514平方へいほう度ど（30位い）
バイエル符号ふごう/; フラムスティード番号ばんごう; を持もつ恒星こうせい数すう	80
3.0等とうより明あかるい恒星こうせい数すう	5
最さい輝てる星ぼし	ポルックス（βべーた Gem）（1.14等ひとし）
メシエ天体てんたい数かず	1
確定かくてい流星りゅうせい群ぐん	ふたご座ざ流星りゅうせい群ぐん; Rho Geminids
隣接りんせつする星座せいざ	やまねこ座ざ; ぎょしゃ座ざ; おうし座ざ; オリオン座ざ; いっかくじゅう座ざ; こいぬ座ざ; かに座ざ
	テンプレートを表示ひょうじ

履歴りれきの双方向そうほうこう閲覧えつらん

← 古ふるい編集へんしゅう

削除さくじょされた内容ないよう追加ついかされた内容ないよう

ビジュアルウィキテキスト

インライン

2023年ねん10月がつ5日にち (木)もく 11:19時点じてんにおける最新さいしん版ばん

ふたご座ざ（ふたござ、双子ふたご座ざ、Gemini）は、黄道こうどう十じゅう二に星座せいざの1つ。トレミーの48星座せいざの1つでもある。

βべーた星ほしは、全ぜん天てん21の1等とう星ぼしの1つであり、ポルックスと呼よばれる。αあるふぁ星ほしカストルは、ポルックスに準じゅんじる明あかるさである。ポルックスの近ちかく（北西ほくせい）に位置いちする。βべーた星ほし（ポルックス）とαあるふぁ星ほし（カストル）と、それにγがんま星ほしとμみゅー星ほしで、星座せいざはほぼ長方形ちょうほうけいを形作かたちづくる。ふたご座ざと向むかい合あう極きょくはいて座ざである。

冥王星めいおうせいは、δでるた星ほしのそばで1930年ねんに発見はっけんされた。

主おもな天体てんたい[編集へんしゅう]

恒星こうせい[編集へんしゅう]

「ふたご座ざの恒星こうせいの一覧いちらん」も参照さんしょう

1等とう星ぼしのβべーた星ほし（ポルックス）以外いがいに、αあるふぁ星ほし（カストル）^[2]、γがんま星ほし^[3]の2つの2等とう星ほしがある。

以下いかの恒星こうせいには、国際こくさい天文学てんもんがく連合れんごうによって正式せいしきな固有こゆう名めいが定さだめられている^[4]。

αあるふぁ星ほし：カストル^[5] (Castor^[4]) は、ふたご座ざで2番目ばんめに明あかるい恒星こうせい。カストルAとカストルB、カストルCの三重みえ連れん星ぼしで、これら3つの星ほしすべてが2つの星ほしから成なる連れん星ぼしである。従したがって、カストルは6重じゅう連れん星ぼしということになる。カストルBまでは簡易かんいな望遠鏡ぼうえんきょうで見みることができるが、3つめ以上いじょうの星ほしを見分みわけるのは難むずかしい。通常つうじょうは3つ（6つ）合あわせて2等とう星ぼしとして扱あつかわれる。
βべーた星ほし：ポルックス^[5] (Pollux^[4]) は、ふたご座ざで最もっとも明あかるい恒星こうせいで、全ぜん天てん21の1等とう星ぼしの1つ^[6]。
γがんま星ほし：アルヘナ^[5] (Alhena^[4]) は、ふたご座ざで3番目ばんめに明あかるい恒星こうせい。
δでるた星ほし：ワサト^[5] (Wasat^[4]) は、黄道こうどうからわずか0.2度どに位置いちしており、黄道こうどうの位置いちを知しる目安めやすとなる。
εいぷしろん星ほし：メブスタ^[5] (Mebsuta^[4])
ζぜーた星ほし：メクブダ^[5] (Mekbuda^[4])
ηいーた星ほし：プロプス^[5] (Propus^[4])
μみゅー星ほし：Tejat^[4]
ξくしー星ほし：Alzirr^[4]
οおみくろん星ほし：積水せきすい (Jishui^[4])
ゲミンガ：全ぜん天てんで最もっとも強力きょうりょくなガンマ線がんません源みなもとの1つ。中性子星ちゅうせいしせいと考かんがえられている。

星団せいだん・星雲せいうん・銀河ぎんが[編集へんしゅう]

M35：散開さんかい星団せいだん。ふたご座ざで最もっとも明あかるい星団せいだん・星雲せいうん類るいであり、全ぜん天てんで5番目ばんめの大おおきさの散開さんかい星団せいだんである。地球ちきゅうからの距離きょり2,800光年こうねん。この星団せいだんはふたご座ざの星座せいざの西にしの端はしの近ちかく、ηいーた星ほしの北西ほくせいに位置いちする。

流星りゅうせい群ぐん[編集へんしゅう]

ふたご座ざ流星りゅうせい群ぐん：三さん大だい流星りゅうせい群ぐんの一ひとつ。カストル付近ふきんを放射ほうしゃ点てんとする。

神話しんわ[編集へんしゅう]

「ディオスクーロイ」、「はくちょう座ざ」、および「アルゴー船せん」も参照さんしょう

ギリシア神話しんわの双子ふたごディオスクーロイ（Dioskouroi、ラテン語らてんご形かたち：ディオスクーリー Dioscuri）が星座せいざになったといわれる。この双子ふたごはスパルタ王妃おうひレーダーの息子むすこで、兄あにのカストールの父ちちはスパルタ王おうテュンダレオース、弟おとうとのポリュデウケース（ラテン語らてんご名めいポルクス Pollux、一般いっぱんに、ポルックス）の父ちちは大神おおがみゼウスであったとされる^[7]。そのため、ポリュデウケースは不死ふしであった^[7]。メッセーネー王おうアパレウスの双子ふたごの息子むすこイーダースとリュンケウスとの争あらそいでカストールが死しぬと、ポリュデウケースはゼウスに2人ふたりで不死ふしを分わかち合あいたいと願ねがった^[7]。ゼウスはその願ねがいを受うけ入いれ、2人ふたりを天てんに上あげて星座せいざとした^[7]。

ただしエラトステネースの伝つたえではディオスクーロイの父親ちちおやに言及げんきゅうしておらず、2人ふたりの間あいだに差さを設もうけていない。彼かれらは兄弟きょうだい愛あいにかけては何者なにものにも負まけず、どちらが上うえであるかについてもほかの何事なにごとにつけても争あらそうことがなかった。その絆きずなの強つよさに感心かんしんしたゼウスが彼かれらをふたご座ざにしたという^[8]。

この2つの星ほしは、ギリシャだけではなく、バビロニア、エジプト、フェニキア、日本にっぽんでも兄弟きょうだいとして扱あつかわれている^[9]。

呼称こしょうと方言ほうげん[編集へんしゅう]

日本にっぽんでは、カストルとポルックスをアステリズムで捉とらえる方言ほうげんが伝つたわっている。ガニノメ（蟹かにの目め）のように、この2星ほしを眼めに見立みたてているものが多おおい。

「ふたご座ざの方言ほうげん」も参照さんしょう

出典しゅってん[編集へんしゅう]

[脚注きゃくちゅうの使つかい方かた]

^ “星座せいざ名めい・星座せいざ略りゃく符ふ一覧いちらん(面積めんせき順じゅん)”. 国立こくりつ天文台てんもんだい(NAOJ). 2023年ねん1月がつ1日にち閲覧えつらん。
^ “SIMBAD Astronomical Database”. Results for NAME CASTOR. 2013年ねん2月がつ10日とおか閲覧えつらん。
^ “SIMBAD Astronomical Database”. Results for NAME ALHENA. 2013年ねん2月がつ1日にち閲覧えつらん。
^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g ^h ⁱ ^j ^k “IAU Catalog of Star Names”. 国際こくさい天文学てんもんがく連合れんごう. 2022年ねん6月がつ26日にち閲覧えつらん。
^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g 原はら恵めぐみ『星座せいざの神話しんわ - 星座せいざ史しと星名ほしなの意味いみ』（新装しんそう改訂かいてい版ばん第だい4刷さつ）恒星こうせい社しゃ厚生こうせい閣かく、2007年ねん2月がつ28日にち、70-71頁ぺーじ。ISBN 978-4-7699-0825-8。
^ “SIMBAD Astronomical Database”. Results for NAME POLLUX. 2013年ねん1月がつ15日にち閲覧えつらん。
^ ^a ^b ^c ^d Ian Ridpath. “Star Tales - Gemini”. 2017年ねん10月がつ12日にち閲覧えつらん。
^ “伝つてエラトステネス『星座せいざ論ろん』(4) おとめ座ざ・ふたご座ざ・かに座ざ”. 2022年ねん8月がつ31日にち閲覧えつらん。
^ 長島ながしま晶あきら裕ひろし/ORG『星空ほしぞらの神かみ々全ぜん天てん88星座せいざの神話しんわ・伝承でんしょう』新しん紀元きげん社しゃ、2012年ねん。ISBN 978-4-7753-1038-0。

座標ざひょう: 07^h 00^m 00^s, +20° 00′ 00″

[NAOJ_constellationsarea-1] “星座せいざ名めい・星座せいざ略りゃく符ふ一覧いちらん(面積めんせき順じゅん)”. 国立こくりつ天文台てんもんだい(NAOJ). 2023年ねん1月がつ1日にち閲覧えつらん。

[simbad_alpha-2] “SIMBAD Astronomical Database”. Results for NAME CASTOR. 2013年ねん2月がつ10日とおか閲覧えつらん。

[simbad_gamma-3] “SIMBAD Astronomical Database”. Results for NAME ALHENA. 2013年ねん2月がつ1日にち閲覧えつらん。

[iaucsn-4] ^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g ^h ⁱ ^j ^k “IAU Catalog of Star Names”. 国際こくさい天文学てんもんがく連合れんごう. 2022年ねん6月がつ26日にち閲覧えつらん。

[Hara-5] ^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g 原はら恵めぐみ『星座せいざの神話しんわ - 星座せいざ史しと星名ほしなの意味いみ』（新装しんそう改訂かいてい版ばん第だい4刷さつ）恒星こうせい社しゃ厚生こうせい閣かく、2007年ねん2月がつ28日にち、70-71頁ぺーじ。ISBN 978-4-7699-0825-8。

[simbad_beta-6] “SIMBAD Astronomical Database”. Results for NAME POLLUX. 2013年ねん1月がつ15日にち閲覧えつらん。

[Ridpath-7] Ian Ridpath. “Star Tales - Gemini”. 2017年ねん10月がつ12日にち閲覧えつらん。

[Palladi-8] “伝つてエラトステネス『星座せいざ論ろん』(4) おとめ座ざ・ふたご座ざ・かに座ざ”. 2022年ねん8月がつ31日にち閲覧えつらん。

[hosizora-9] 長島ながしま晶あきら裕ひろし/ORG『星空ほしぞらの神かみ々全ぜん天てん88星座せいざの神話しんわ・伝承でんしょう』新しん紀元きげん社しゃ、2012年ねん。ISBN 978-4-7753-1038-0。

[1]

[2]

[3]

[4]

[5]

[6]

[7]

[8]

[9]

@@ 1行ぎょう目め: / 1行ぎょう目め: @@
 {{Otheruses|星座せいざ|占星術せんせいじゅつでのふたご座ざ|双そう児じ宮みや|その他た|双子ふたご座ざ (曖昧あいまいさ回避かいひ)}}
+{{Infobox Constellation
-{{出典しゅってんの明記めいき|date=2013年ねん5月がつ|ソートキー=星ほし}}
+| janame = ふたご座ざ
-{{Infobox Constellation|
+| name = Gemini
-janame = ふたご座ざ|
+| abbreviation = Gem
-name = Gemini |
+| genitive = Geminorum
-abbreviation = Gem |
+| pronounce = {{IPA-en|ˈdʒɛmɨnaɪ}}、属ぞく格かく:{{IPA|/ˌdʒɛmɨˈnɒrəm/}}
-genitive = Geminorum |
+| symbology = the [[双子ふたご|Twin]]s, [[ディオスクーロイ|Castor & Pollux]]
-pronounce = {{IPA-en|ˈdʒɛmɨnaɪ|}}、属ぞく格かく:{{IPA|/ˌdʒɛmɨˈnɒrəm/}} |
+| RA = 7
-symbology = the [[双子ふたご|Twin]]s, [[ディオスクーロイ|Castor & Pollux]] |
-RA = 7 |
+| dec= +20
+| culmination date = 2月がつ20日はつか21時じ
-dec= +20 |
+| quadrant = NQ2
-culmination date = 2月がつ20日はつか21時じ |
+| areatotal = 514
-quadrant = NQ2 |
+| arearank = 30
-areatotal = 514 |
+| numbermainstars = 8, 17
-arearank = 30 |
+| numberbfstars = 80
-numbermainstars = 8, 17 |
+| numberstarsplanets = 3
-numberbfstars = 80 |
+| numberbrightstars = 5
-numberstarsplanets = 3 |
+| numbernearbystars = 1
-numberbrightstars = 5 |
+| brighteststarname = [[ポルックス (恒星こうせい)|ポルックス]]（&beta; Gem）
-numbernearbystars = 1 |
+| starmagnitude = 1.14
-brighteststarname = [[ポルックス (恒星こうせい)|ポルックス]]（&beta; Gem） |
+| neareststarname = GJ 251
-starmagnitude = 1.15 |
+| stardistance = 18.2
-neareststarname = GJ 251 |
+| numbermessierobjects = 1
-stardistance = 18.2 |
+| meteorshowers =[[ふたご座ざ流星りゅうせい群ぐん]]<br />Rho Geminids
-numbermessierobjects = 1 |
+| bordering =[[やまねこ座ざ]]<br />[[ぎょしゃ座ざ]]<br />[[おうし座ざ]]<br />[[オリオン座ざ]]<br />[[いっかくじゅう座ざ]]<br />[[こいぬ座ざ]]<br />[[かに座ざ]]
-meteorshowers =[[ふたご座ざ流星りゅうせい群ぐん]]<br />Rho Geminids |
+| notes=}}
-bordering =[[やまねこ座ざ]]<br />[[ぎょしゃ座ざ]]<br />[[おうし座ざ]]<br />[[オリオン座ざ]]<br />[[いっかくじゅう座ざ]]<br />[[こいぬ座ざ]]<br />[[かに座ざ]] |
+'''ふたご座ざ'''（ふたござ、双子ふたご座ざ、Gemini）は、[[黄道こうどう十じゅう二に星座せいざ]]の1つ。[[トレミーの48星座せいざ]]の1つでもある。
-notes=}}
-'''ふたご座ざ'''（双子ふたご座ざ、Gemini）は、[[黄道こうどう十じゅう二に星座せいざ]]の1つ。[[トレミーの48星座せいざ]]の1つでもある。
 &beta;星ほしは、全ぜん天てん21の1等とう星ぼしの1つであり、'''[[ポルックス (恒星こうせい)|ポルックス]]'''と呼よばれる。&alpha;星ほし'''[[カストル (恒星こうせい)|カストル]]'''は、ポルックスに準じゅんじる明あかるさである。ポルックスの近ちかく（北西ほくせい）に位置いちする。&beta;星ほし（ポルックス）と&alpha;星ほし（カストル）と、それに&gamma;星ほしと&mu;星ほしで、[[星座せいざ]]はほぼ長方形ちょうほうけいを形作かたちづくる。
@@ 37行ぎょう目め: / 36行ぎょう目め: @@
 === 恒星こうせい ===
 {{See also|ふたご座ざの恒星こうせいの一覧いちらん}}
-等とう星ぼしの&beta;星ほし（ポルックス）以外いがいに、&alpha;星ほし（カストル）<ref name="simbad_alpha"/>、&gamma;星ほし<ref name="simbad_gamma"/>の2つの2等とう星ほしがある。
+等とう星ぼしの&beta;星ほし（ポルックス）以外いがいに、&alpha;星ほし（カストル）<ref name="simbad_alpha" />、&gamma;星ほし<ref name="simbad_gamma" />の2つの2等とう星ほしがある。
-* &alpha;星ほし：[[カストル (恒星こうせい)|カストル]]は、ふたご座ざで2番目ばんめに明あかるい恒星こうせい。カストルAとカストルB、カストルCの三重みえ連れん星ぼしで、これら3つの星ほしすべてが2つの星ほしから成なる[[連れん星ぼし]]である。従したがって、カストルは6重じゅう連れん星ぼしということになる。カストルBまでは簡易かんいな望遠鏡ぼうえんきょうで見みることができるが、3つめ以上いじょうの星ほしを見分みわけるのは難むずかしい。通常つうじょうは3つ（6つ）合あわせて2等とう星ぼしとして扱あつかわれる。
+以下いかの恒星こうせいには、[[国際こくさい天文学てんもんがく連合れんごう]]によって正式せいしきな固有こゆう名めいが定さだめられている{{R|iaucsn}}。
-* &beta;星ほし：[[ポルックス (恒星こうせい)|ポルックス]]は、ふたご座ざで最もっとも明あかるい恒星こうせいで、全ぜん天てん21の1等とう星ぼしの1つ<ref name="simbad_beta"/>。
+* &alpha;星ほし：[[カストル (恒星こうせい)|カストル]]{{R|Hara}} (Castor{{R|iaucsn}}) は、ふたご座ざで2番目ばんめに明あかるい恒星こうせい。カストルAとカストルB、カストルCの三重みえ連れん星ぼしで、これら3つの星ほしすべてが2つの星ほしから成なる[[連れん星ぼし]]である。従したがって、カストルは6重じゅう連れん星ぼしということになる。カストルBまでは簡易かんいな望遠鏡ぼうえんきょうで見みることができるが、3つめ以上いじょうの星ほしを見分みわけるのは難むずかしい。通常つうじょうは3つ（6つ）合あわせて2等とう星ぼしとして扱あつかわれる。
-* [[ふたご座ざガンマ星ぼし|&gamma;星ほし]]：アルヘナは、ふたご座ざで3番目ばんめに明あかるい恒星こうせい。
+* &beta;星ほし：[[ポルックス (恒星こうせい)|ポルックス]]{{R|Hara}} (Pollux{{R|iaucsn}}) は、ふたご座ざで最もっとも明あかるい恒星こうせいで、全ぜん天てん21の1等とう星ぼしの1つ<ref name="simbad_beta" />。
-* &delta;星ほし：Wasat
-<!-- * [[ふたご座ざSS星ほし|SS星ほし]]：[[おうし座ざRV型がた変へん光こう星ほし]]。
+* [[ふたご座ざガンマ星ほし|&gamma;星ほし]]：アルヘナ{{R|Hara}} (Alhena{{R|iaucsn}}) は、ふたご座ざで3番目ばんめに明あかるい恒つね星ほし。
+* [[ふたご座ざデルタ星ぼし|&delta;星ほし]]：ワサト{{R|Hara}} (Wasat{{R|iaucsn}}) は、[[黄道こうどう]]からわずか0.2[[度ど (角度かくど)|度ど]]に位置いちしており、黄道こうどうの位置いちを知しる目安めやすとなる。
-* [[ふたご座ざSW星ほし|SW星ほし]]：SRA型がたに細ほそ分類ぶんるいされる[[半はん規則きそく型がた変光星へんこうせい]]。-->
+* [[ふたご座ざイプシロン星ぼし|&epsilon;星ほし]]：メブスタ{{R|Hara}} (Mebsuta{{R|iaucsn}})
+* [[ふたご座ざゼータ星ぼし|&zeta;星ほし]]：メクブダ{{R|Hara}} (Mekbuda{{R|iaucsn}})
+* [[ふたご座ざイータ星ぼし|&eta;星ほし]]：プロプス{{R|Hara}} (Propus{{R|iaucsn}})
+* [[ふたご座ざミュー星ぼし|&mu;星ほし]]：Tejat{{R|iaucsn}}
+* [[ふたご座ざクシー星ぼし|&xi;星ほし]]：Alzirr{{R|iaucsn}}
+* [[ふたご座ざオミクロン星ぼし|&omicron;星ほし]]：積水せきすい (Jishui{{R|iaucsn}})
+* [[ゲミンガ]]：全ぜん天てんで最もっとも強力きょうりょくな[[ガンマ線がんません]]源みなもとの1つ。[[中性子星ちゅうせいしせい]]と考かんがえられている。
 === 星団せいだん・星雲せいうん・銀河ぎんが ===
 * [[M35 (天体てんたい)|M35]]：[[散開さんかい星団せいだん]]。ふたご座ざで最もっとも明あかるい星団せいだん・星雲せいうん類るいであり、全ぜん天てんで5番目ばんめの大おおきさの散開さんかい星団せいだんである。地球ちきゅうからの距離きょり2,800光年こうねん。この星団せいだんはふたご座ざの星座せいざの西にしの端はしの近ちかく、&eta;星ほしの北西ほくせいに位置いちする。
-=== その他た ===
-* [[ゲミンガ]]：[[中性子星ちゅうせいしせい]]と考かんがえられている地球ちきゅうに近ちかい[[ガンマ線がんません]]源みなもと。
 == 流星りゅうせい群ぐん ==
-* [[ふたご座ざ流星りゅうせい群ぐん]]：三さん大だい流星りゅうせい群ぐんの一ひとつ。カストル付近ふきんを放射ほうしゃ点てんとする。
+* [[ふたご座ざ流星りゅうせい群ぐん]]：三さん大だい流星りゅうせい群ぐんの一ひとつ。カストル付近ふきんを[[放射ほうしゃ点てん]]とする。
 == 神話しんわ ==
 [[File:Sidney Hall - Urania's Mirror - Gemini.jpg|thumb|320px]]
-{{See also|アルゴー船せん}}
+{{See also|ディオスクーロイ|はくちょう座ざ|アルゴー船せん}}
+[[ギリシア神話しんわ]]の双子ふたご[[ディオスクーロイ]]（Dioskouroi、[[ラテン語らてんご]]形かたち：ディオスクーリー Dioscuri）が星座せいざになったといわれる。この[[双生児そうせいじ|双子ふたご]]は[[スパルタ]]王妃おうひ[[レーダー (ギリシア神話しんわ)|レーダー]]の息子むすこで、兄あにの[[カストール]]の父ちちはスパルタ王おう[[テュンダレオース]]、弟おとうとの[[ポリュデウケース]]（[[ラテン語らてんご]]名めいポルクス Pollux、一般いっぱんに、ポルックス）の父ちちは大神おおがみ[[ゼウス]]であったとされる{{R|Ridpath}}。そのため、ポリュデウケースは不死ふしであった{{R|Ridpath}}。[[メッセーネー]]王おう[[アパレウス]]の双子ふたごの息子むすこ[[イーダース]]と[[リュンケウス#アパレウスの息子むすこ|リュンケウス]]との争あらそいでカストールが死しぬと、ポリュデウケースはゼウスに2人ふたりで不死ふしを分わかち合あいたいと願ねがった{{R|Ridpath}}。ゼウスはその願ねがいを受うけ入いれ、2人ふたりを天てんに上あげて星座せいざとした{{R|Ridpath}}。
+ただし[[エラトステネース]]の伝つたえではディオスクーロイの父親ちちおやに言及げんきゅうしておらず、2人ふたりの間あいだに差さを設もうけていない。彼かれらは兄弟きょうだい愛あいにかけては何者なにものにも負まけず、どちらが上うえであるかについてもほかの何事なにごとにつけても争あらそうことがなかった。その絆きずなの強つよさに感心かんしんしたゼウスが彼かれらをふたご座ざにしたという{{R|Palladi}}。
-[[ギリシア神話しんわ]]の双子ふたご[[ディオスクーロイ]]（Dioskouroi、[[ラテン語らてんご]]形かたち：ディオスクリ Dioscuri）が星座せいざになったといわれる。この[[双生児そうせいじ|双子ふたご]]は[[ゼウス]]の息子むすこで、それぞれの名なは弟おとうとが[[ポリュデウケース]]（[[ラテン語らてんご]]名めいポルクス Pollux、一般いっぱんに、ポルックス）、兄あには[[カストール]]だった<ref name="hosizora" />。ポリュデウケースは神かみであり（理由りゆうは諸説しょせつある）不死ふしだったが、カストールは人間にんげんで、死しぬ運命うんめいにあった<ref name="hosizora" />。ポリュデウケースはさらに上位じょういの神かみに頼たのみ、自分じぶんの不死ふし性せいを兄あにに半分はんぶん分わけ与あたえた<ref name="hosizora" />。このため、双子ふたごは、1日にち（一説いっせつでは1年ねん）の半分はんぶんは神かみとして天てんの上うえで過すごし、残のこりの半分はんぶんは地上ちじょうで人間にんげんとして今いまも楽たのしく暮くらしている（神話しんわについては[[はくちょう座ざ]]も参照さんしょう）<ref name="hosizora" />。
-この2つの星ほしは他たの文明ぶんめい圏けんでも双子ふたご星ぼしとして扱あつかわれることが多おおい<ref name="hosizora" />。ギリシャだけではなく、バビロニア、エジプト、フェニキア、日本にっぽんでも兄弟きょうだいとして扱あつかわれている<ref name="hosizora" />。
+この2つの星ほしは、ギリシャだけではなく、バビロニア、エジプト、フェニキア、日本にっぽんでも兄弟きょうだいとして扱あつかわれている{{R|hosizora}}。
 == 呼称こしょうと方言ほうげん ==
-日本にっぽんでは、カストルとポルックスを[[アステリズム]]と捉とらえる方言ほうげんが伝つたわっている。ガニノメ（蟹かにの目め）のように、この2星ほしを眼めに見立みたてているものが多おおい。
+日本にっぽんでは、カストルとポルックスを[[アステリズム]]で捉とらえる方言ほうげんが伝つたわっている。ガニノメ（蟹かにの目め）のように、この2星ほしを眼めに見立みたてているものが多おおい。
-{{See also|星ほし・星座せいざに関かんする方言ほうげん#ふたご座ざ}}
+{{See also|[[星ほし・星座せいざに関かんする方言ほうげん#ふたご座ざ|ふたご座ざの方言ほうげん]]}}
 == 出典しゅってん ==
+{{脚注きゃくちゅうヘルプ}}
-<references>
+{{Reflist|refs=
 <ref name="simbad_alpha">{{cite web
   | title=SIMBAD Astronomical Database
   | work=Results for NAME CASTOR
-  | url=http://simbad.u-strasbg.fr/simbad/sim-id?Ident=%40983633
+  | url=https://simbad.u-strasbg.fr/simbad/sim-id?Ident=%40983633
   | accessdate=2013-02-10}}</ref>
 <ref name="simbad_beta">{{cite web
   | title=SIMBAD Astronomical Database
   | work=Results for NAME POLLUX
-  | url=http://simbad.u-strasbg.fr/simbad/sim-id?Ident=HD+62509
+  | url=https://simbad.u-strasbg.fr/simbad/sim-id?Ident=HD+62509
   | accessdate=2013-01-15}}</ref>
 <ref name="simbad_gamma">{{cite web
   | title=SIMBAD Astronomical Database
   | work=Results for NAME ALHENA
-  | url=http://simbad.u-strasbg.fr/simbad/sim-id?Ident=%40902003
+  | url=https://simbad.u-strasbg.fr/simbad/sim-id?Ident=%40902003
   | accessdate=2013-02-01}}</ref>
 <ref name="hosizora">{{Cite book|和書わしょ
-|author    = 長島ながしま晶あきら裕ひろし/ORG
+  |author = 長島ながしま晶あきら裕ひろし/ORG
-|year      = 2012
+  |year = 2012
-|title     = 星空ほしぞらの神かみ々 全ぜん天てん88星座せいざの神話しんわ・伝承でんしょう
+  |title = 星空ほしぞらの神かみ々 全ぜん天てん88星座せいざの神話しんわ・伝承でんしょう
-|publisher = 新しん紀元きげん社しゃ
+  |publisher = 新しん紀元きげん社しゃ
-|isbn      = 978-4-7753-1038-0
+  |isbn = 978-4-7753-1038-0}}</ref>
+<ref name="Ridpath">{{Cite web
-}}</ref>
+  |title=Star Tales - Gemini
-</references>
+  |url=http://www.ianridpath.com/startales/gemini.htm
+  |author=Ian Ridpath
+  |accessdate=2017-10-12}}</ref>
+<ref name="Palladi">{{Cite web|和書わしょ
+  |title=伝つてエラトステネス『星座せいざ論ろん』(4) おとめ座ざ・ふたご座ざ・かに座ざ
+  |url=https://palladi.blogspot.com/2022/08/katasterismoi-4.html
+  |accessdate=2022-08-31}}</ref>
+<ref name="iaucsn">{{Cite web
+  |url=https://www.pas.rochester.edu/~emamajek/WGSN/IAU-CSN.txt
+  |title=IAU Catalog of Star Names
+  |publisher=[[国際こくさい天文学てんもんがく連合れんごう]]
+  |accessdate=2022-06-26}}</ref>
+<ref name="Hara">{{Cite book|和書わしょ
+  |author=[[原はら恵めぐみ]]
+  |title=星座せいざの神話しんわ - 星座せいざ史しと星名ほしなの意味いみ
+  |publisher=[[恒星こうせい社しゃ厚生こうせい閣かく]]
+  |date=2007-02-28
+  |edition=新装しんそう改訂かいてい版ばん第だい4刷さつ
+  |isbn=978-4-7699-0825-8
+  |pages=70-71
+  |ref=harv}}</ref>
+}}
-{{wiktionary|双子ふたご座ざ}}
+{{wiktionary|ふたご座ざ}}
 {{commons&cat|Gemini|Gemini_(constellation)}}
 {{星座せいざ}}
 {{黄道こうどう十じゅう二に星座せいざ}}
+{{Normdaten}}
 {{Sky|07|00|00|+|20|00|00|10}}