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ふたご座(双子座、Gemini)は、黄道十二星座の1つ。トレミーの48星座の1つでもある。
β星は、全天21の1等星の1つであり、ポルックスと呼ばれる。
α星カストルは、ポルックスに準じる明るさである。ポルックスの近く(北西)に位置する。
β星(ポルックス)とα星(カストル)と、それにγ星とμ星で、星座はほぼ長方形を形作る。
ふたご座と向かい合う極はいて座である。
冥王星はWasat(ふたご座δ星)のそばで1930年に発見された。
主な天体
恒星
1等星のβ星(ポルックス)以外に、α星(カストル)[2]、γ星[3]の2つの2等星がある。これら以外に明るい星はない。
- α星:カストルは、ふたご座で2番目に明るい恒星。カストルAとカストルB、カストルCの三重連星で、これら3つの星すべてが2つの星から成る連星である。従って、カストルは6重連星ということになる。カストルBまでは簡易な望遠鏡で見ることができるが、3つめ以上の星を見分けるのは難しい。通常は3つ(6つ)合わせて2等星として扱われる。
- β星:ポルックスは、ふたご座で最も明るい恒星で、全天21の1等星の1つ[4]。
- γ星:アルヘナは、ふたご座で3番目に明るい恒星。
主な恒星(ふたご座)
星名 |
固有名 |
概略位置 |
実視等級 |
スペクトル型 |
距離
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赤経
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赤緯
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α Gem
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カストル |
07h34m36s |
+31°53′18″ |
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β Gem
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ポルックス |
07h45m19s |
+28°01′34″ |
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星団・星雲・銀河
- M35:散開星団。ふたご座で最も明るい星団・星雲類であり、全天で5番目の大きさの散開星団である。地球からの距離2,800光年。この星団はふたご座の星座の西の端の近く、η星の北西に位置する。
その他
神話
ギリシア神話の双子ディオスクーロイ(Dioskouroi、ラテン語形:ディオスクリ Dioscuri)が星座になったといわれる。この双子はゼウスの息子で、それぞれの名は弟がポリュデウケース(ラテン語名ポルクス Pollux、一般に、ポルックス)、兄はカストールだった[5]。ポリュデウケースは神であり(理由は諸説ある)不死だったが、カストールは人間で、死ぬ運命にあった[5]。ポリュデウケースはさらに上位の神に頼み、自分の不死性を兄に半分分け与えた[5]。このため、双子は、1日(一説では1年)の半分は神として天の上で過ごし、残りの半分は地上で人間として今も楽しく暮らしている(神話についてははくちょう座も参照)[5]。
この2つの星は他の文明圏でも双子星として扱われることが多い[5]。ギリシャだけではなく、バビロニア、エジプト、フェニキア、日本でも兄弟として扱われている[5]。
呼称と方言
日本では、カストルとポルックスをアステリズムと捉える方言が伝わっている。ガニノメ(蟹の目)のように、この2星を眼に見立てているものが多い。
出典
- ^ “星座名・星座略符一覧(面積順)”. 国立天文台(NAOJ). 2023年1月1日閲覧。
- ^ “SIMBAD Astronomical Database”. Results for NAME CASTOR. 2013年2月10日閲覧。
- ^ “SIMBAD Astronomical Database”. Results for NAME ALHENA. 2013年2月1日閲覧。
- ^ “SIMBAD Astronomical Database”. Results for NAME POLLUX. 2013年1月15日閲覧。
- ^ a b c d e f 長島晶裕/ORG『星空の神々 全天88星座の神話・伝承』新紀元社、2012年。ISBN 978-4-7753-1038-0。
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