労働ろうどう安全あんぜん衛生えいせい

建設けんせつ現場げんば入口いりくちにて労働ろうどう安全あんぜんを呼よびかける看板かんばん（中国ちゅうごく）

労働ろうどう安全あんぜん衛生えいせい（ろうどうあんぜんえいせい、Occupational safety and health） とは、就業しゅうぎょう環境かんきょうにおける安全あんぜん・保健ほけん・豊ゆたかさを守まもることを目的もくてきとする分野ぶんやである。労働ろうどう安全あんぜん衛生えいせいプログラムの目的もくてきの一ひとつには、安全あんぜん性せいを改良かいりょうし就労しゅうろう環境かんきょうを健全けんぜんにすることにある。

労働ろうどう安全あんぜん衛生えいせいは、倫理りんり的てき、法的ほうてき、経営けいえい的てきにも重要じゅうようである。すべての組織そしきは従業じゅうぎょう員いんおよび関係かんけい者しゃに対たいして、常時じょうじ安全あんぜん性せいを確保かくほする義務ぎむを負おっている。

労働ろうどう災害さいがい

生物せいぶつ・化学かがく的てきな災害さいがい

バイオハザード

バイオハザードの記号きごう

「バイオハザード」も参照さんしょう

• バクテリア
• ウイルス
• 菌類きんるい
• 血液けつえき媒介ばいかい病原びょうげん体たい
• 結核けっかく

ケミカルハザード

「化学かがく安全あんぜん」も参照さんしょう

産業さんぎょう別べつ

医療いりょう・福祉ふくし

医療いりょう従事じゅうじ者しゃの労災ろうさい「針刺はりさし事故じこ」による肝炎かんえん等とう感染かんせんの原因げんいんとなる使用しよう済ずみ注射ちゅうしゃ針はり

使用しよう済ずみ注射ちゅうしゃ針はりはフタをせず（リキャップせず）直接ちょくせつ専用せんようのゴミ箱ごみばこへ

「医療いりょう」、「福祉ふくし」、「感染かんせん管理かんり」、および「院内いんない感染かんせん」も参照さんしょう

医療いりょう従事じゅうじ者しゃの現場げんばでは、健康けんこうに害がいをもたらす環境かんきょうが数多かずおおく存在そんざいし（バイオハザード）、彼かれらは長時間ちょうじかん労働ろうどう・シフト制せい・肉体にくたい労働ろうどう・暴力ぼうりょく・感染かんせん症しょうや危険きけんな化学かがく薬品やくひんなどによる疾病しっぺいリスクに晒さらされている。

米国べいこく労働省ろうどうしょうの統計とうけいによれば、2011年ねんには米国べいこくの病院びょういんにおいて253,700件けんの労働ろうどう災害さいがいが確認かくにんされており、これはフルタイムワーカー100人にんあたり6.8件けんに相当そうとうする。病院びょういんセクターにおける労災ろうさいの発生はっせい率りつは、これまで伝統でんとう的てきにリスクが高たかいとされていた建築けんちく業ぎょうや製造せいぞう業ぎょうよりも高率こうりつであった。

米国べいこくのOccupational Health Safety Network (OHSN)は、米国べいこく国立こくりつ労働ろうどう安全あんぜん機構きこう（NIOSH）によって設立せつりつされた、医療いりょう従事じゅうじ者しゃにおける健康けんこう・安全あんぜんリスクにおけるセキュアなオンライン監査かんさシステムである。 OHSNはこれらのデータを元もとにし、医療いりょう従事じゅうじ者しゃにおける労災ろうさいリスクの研究けんきゅうを行おこなっている。病院びょういんおよびその他たの医療いりょう機関きかんは、OHSNへ労災ろうさいデータをアップロードすることが可能かのうであり、集あつめられたデータは機密きみつ情報じょうほうとして扱あつかわれ、どの施設しせつか分わからないよう調整ちょうせいしたうえで分析ぶんせきデータとして用もちいられる。

NIOSHとOHSNは共同きょうどうで労災ろうさいをタイムリーに分析ぶんせきし、対策たいさく立案りつあんおよび問題もんだい介入かいにゅうを行おこなっている。現在げんざいのOHSNでは、最もっともリスクの高たかくかつ予防よぼう可能かのうであり、かつ医療いりょう従事じゅうじ者しゃに肉体にくたい的てき障害しょうがいをもたらす3つの外傷がいしょうにに注力ちゅうりょくしており、それは患者かんじゃ取扱とりあつかい中ちゅうの肉体にくたい的てき外傷がいしょう、滑走かっそう・転倒てんとう・転落てんらく、そして職場しょくばの暴力ぼうりょくである。OHSNへのデータ登録とうろくは、すべての医療いりょう機関きかんに対たいして開ひらかれている。

各国かっこくの規制きせい

日本にっぽん

「労働ろうどう安全あんぜん衛生えいせい法ほう」も参照さんしょう

関連かんれん項目こうもく

• 公衆こうしゅう衛生えいせい