藍島あいのしま

藍島あいのしま
	; 藍島あいのしまの遠景えんけい
所在地しょざいち	日本にっぽん（福岡ふくおか県けん北九州きたきゅうしゅう市し）
所在しょざい海域かいいき	響灘ひびきなだ
座標ざひょう	北緯ほくい33度ど59分ふん25秒びょう東経とうけい130度ど49分ふん05秒びょう / 北緯ほくい33.99028度ど東経とうけい130.81806度ど
面積めんせき	0.68 km²
最高さいこう標高ひょうこう	25 m
藍島あいのしま藍島あいのしま (福岡ふくおか県けん) 藍島あいのしま藍島あいのしま (日本にっぽん)
OpenStreetMap
	プロジェクト地形ちけい
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藍島あいのしま（あいのしま）は、福岡ふくおか県けん北九州きたきゅうしゅう市し小倉北こくらきた区くに属ぞくする響灘ひびきなだにある島しまである。

また、地名ちめい（行政ぎょうせい区画くかく）としての「藍島あいのしま」は福岡ふくおか県けん北九州きたきゅうしゅう市し小倉北こくらきた区くの大字だいじとなっており、全島ぜんとうがこれに該当がいとうする。郵便ゆうびん番号ばんごうは802-0091。

概要がいよう

北九州きたきゅうしゅう市しの中心ちゅうしん部ぶ近ちかくの小倉北こくらきた区く浅野あさのより北西ほくせい約やく12km、若松わかまつ区くの響灘ひびきなだ埋立うめたて地ちの海岸かいがん部ぶから北きたに約やく5kmの場所ばしょに位置いちする。北きた北西ほくせいから南南東なんなんとうに伸のびる細長ほそながい形かたちをしており、海岸かいがん段丘だんきゅうの発達はったつする比較的ひかくてき平坦へいたんな島しまである。約やく4km南東なんとうにある馬島うましまとは渡船とせんで行いき来きが可能かのう。

人口じんこうは218人にん、世帯せたい数すうは105世帯せたい（2019年ねん（平成へいせい31年ねん）3月31日にち）^[1]。釣つり客きゃくに人気にんきがあり、夏なつには海水浴かいすいよく客きゃくも多おおく訪おとずれる^[2]。多おおくの地域ちいき猫ねこが棲すむ「猫ねこの島しま」としても知しられ^[2]、動物どうぶつ写真しゃしん家かの岩いわ合あい光昭みつあきも島しまの猫ねこを撮影さつえいする為ために訪おとずれている^[3]。

漁業ぎょぎょうが中心ちゅうしんで、主おもに鯛たい・アワビ・ウニ・サザエが漁獲ぎょかくされる。島しまの北西ほくせい部ぶに寄よせ瀬せ浦うら漁港ぎょこう、南西なんせい部ぶに本村もとむら漁港ぎょこう、中央ちゅうおう部ぶの東側ひがしがわに大泊おおとまり漁港ぎょこうがある。本村もとむら漁港ぎょこうと馬島うましまおよび本土ほんどの浅野あさのを結むすぶ定期ていき船せんが運航うんこうされている。

福岡ふくおか県けん糟屋かすや郡ぐん新宮しんぐう町まちにある相島あいじまは藍島あいのしまと同おなじく福岡ふくおか県けんにあり、島名しまなの読よみも同一どういつで、猫ねこが多おおいことでも共通きょうつうするが、別べつの島しまである。

歴史れきし

日本書紀にほんしょきの仲哀ちゅうせつ紀おさむに「阿おもね閇島」として登場とうじょうしている。隣接りんせつする無人島むじんとうの貝島かいじまからは6世紀せいきのものとみられる古墳こふん群ぐんが発見はっけんされる等とう歴史れきしの古ふるい島しまである。

1705年ねん（宝永ほうえい2年ねん）から1723年ねん（享とおる保ほ8年ねん）、響灘ひびきなだに密みつ貿易ぼうえきの船ふねが出没しゅつぼつしたため、小倉こくら藩はんが遠見とおみ番所ばんしょを建たてた。その際さいに使用しようされた旗はた柱ばしら台だい（1721年ねん（享とおる保ほ6年ねん）設置せっち）は県けん指定してい文化財ぶんかざいである。

各種かくしゅ施設しせつおよび学校がっこう

民宿みんしゅくが数すう軒けんある。
医療いりょう機関きかんとして北九州きたきゅうしゅう市立しりつ藍島あいのしま診療しんりょう所しょがある。
学校がっこうは小学校しょうがっこう1校こう（北九州きたきゅうしゅう市立しりつ藍島あいのしま小学校しょうがっこう）がある。中学校ちゅうがっこうはなく、本土ほんど側がわの北九州きたきゅうしゅう市立しりつ菊きく陵りょう中学校ちゅうがっこうに渡船とせんで通かようか、島しまを離はなれ北九州きたきゅうしゅう市立しりつ城南しろみなみ中学校ちゅうがっこうが設置せっちしている「ひびき寮りょう」に入寮にゅうりょうして同校どうこうに入校にゅうこうするか選択せんたくする^[4]。

北九州きたきゅうしゅう市し発足ほっそく後ご暫しばらくの時期じきまでは、菊きく陵りょう中ちゅうが馬島うましまとともに分校ぶんこうを設もうけていたが、生徒せいと数すう減少げんしょうで1966年度ねんどを最後さいごに廃止はいしされた。1968年ねん、城南じょうなん中ちゅうに「ひびき寮りょう」が設置せっちされ、藍島あいのしまの小学生しょうがくせいは卒業そつぎょうすると島しまを離はなれ、この「ひびき寮りょう」に入はいって城しろ南中なんちゅうに通かようこととなった。その後ご、藍島あいのしま渡船とせんの船舶せんぱく改良かいりょう・ダイヤの工夫くふうにより、菊きく陵りょう中ちゅうへの通学つうがくも可能かのうとなった。なお、城南じょうなん中ちゅうでは、現在げんざいひびき寮りょうに入寮にゅうりょうしている離島りとうの生徒せいとは藍島あいのしま・馬島うましまの生徒せいとのみとしている（城南じょうなん中ちゅうのホームページを参照さんしょう）。ただいずれにしろ、中学ちゅうがく卒業そつぎょう後ごに高校こうこうや高こう専せんに進学しんがくの場合ばあいは、島しまを離はなれることを余儀よぎなくされる。浅野あさの渡船とせん乗のり場ば基準きじゅんで、7:45以前いぜんに島しまから九州きゅうしゅう本島ほんとうへ通かよう船ふねの手段しゅだん、17:30以降いこう九州きゅうしゅう本島ほんとうから島しまへ戻もどる船ふねの手段しゅだんが無ないことが、学校がっこう生活せいかつ（特とくに「0時限じげん」と呼よばれる早朝そうちょう補習ほしゅうなど）、部ぶ活動かつどうや塾じゅく・予備校よびこうに通かよう場合ばあいの支障ししょうとなるためである。同様どうようの理由りゆうで、中学ちゅうがくで部ぶ活動かつどうに入はいる場合ばあいも、活動かつどう内容ないようによっては渡船とせん通学つうがくが困難こんなんとなるため、その場合ばあいは寮りょう生活せいかつしか選択肢せんたくしが無ない。

交通こうつう

市営しえい渡船とせん小倉おぐら航路こうろ（北九州きたきゅうしゅう市し渡船とせん事業じぎょう所しょ）：小倉こくら渡場わたりば（北九州きたきゅうしゅう市し小倉北こくらきた区く浅野あさの） - 馬島うましま - 藍島あいのしま
- 1日にち3往復おうふく（夏季かきの土ど・日にち・祝日しゅくじつは4往復おうふく、年始ねんしは2往復おうふく）。馬島うましま経由けいゆで約やく35分ふん、片道かたみち600円えん。