(Translated by https://www.hiragana.jp/)
エラム・ドラヴィダ語族 - Wikipedia コンテンツにスキップ

エラム・ドラヴィダ語族ごぞく

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

エラム・ドラヴィダ語族ごぞく(Elamo-Dravidian languages)はドラヴィダ語族ごぞく死語しごとなったエラム結合けつごうされる仮説かせつ段階だんかい語族ごぞくである。死語しごとなったハラッパーもこの語族ごぞくふくまれる。ノストラティックだい語族ごぞく提唱ていしょうしゃはや段階だんかいからエラム・ドラヴィダ語族ごぞくれた。

ロバート・コールドウェルが1913ねんベヒストゥーン碑文ひぶんのエラムとドラヴィダとの比較ひかくおこない、フェルディナンド・ボルク(1924ねん)はエラム現在げんざいインドではなされているドラヴィダけいブラーフーイー関係かんけいがあるとのせつ提唱ていしょうした。これらのせつ継承けいしょうした言語げんご学者がくしゃデイビッド・マカルピン主導しゅどうとなって「エラム・ドラヴィダ語族ごぞく」が提唱ていしょうされた[1]。 この仮説かせつは、フランクリン・サウスワースによって支持しじされている [2]

文明ぶんめいとの関連かんれん

[編集へんしゅう]

考古学こうこがく観点かんてんからは、インダス文明ぶんめいにな言語げんごドラヴィダ語族ごぞくである可能かのうせいたか[よう出典しゅってん]かんがえられており、インダス文明ぶんめいにはメソポタミア文明ぶんめいからの影響えいきょう類似るいじ多数たすうられる[よう出典しゅってん]したがってメソポタミア文明ぶんめいエラムとインダス文明ぶんめいドラヴィダ語族ごぞく同系どうけいであってもなんら不思議ふしぎではない。またドラヴィダ語族ごぞくとウラル語族ごぞく、アルタイ諸語しょごあいだには文法ぶんぽういちじるしい類似るいじせい[よう出典しゅってん]存在そんざいし、このことはすくなくとも一部いちぶにおいて両者りょうしゃ共通きょうつう起源きげんより派生はせいしたことを示唆しさする。両者りょうしゃ共通きょうつう祖先そせんとしてはらエラム存在そんざい位置いちづけることができるかもしれない(ノストラティックだい語族ごぞく#原郷はらごう拡散かくさん参照さんしょう)。

脚注きゃくちゅう

[編集へんしゅう]
  1. ^ David McAlpin, "Toward Proto-Elamo-Dravidian", Language vol. 50 no. 1 (1974); David McAlpin: "Elamite and Dravidian, Further Evidence of Relationships", Current Anthropology vol. 16 no. 1 (1975); David McAlpin: "Linguistic prehistory: the Dravidian situation", in Madhav M. Deshpande and Peter Edwin Hook: Aryan and Non-Aryan in India, Center for South and Southeast Asian Studies, University of Michigan, Ann Arbor (1979); David McAlpin, "Proto-Elamo-Dravidian: The Evidence and its Implications", Transactions of the American Philosophical Society vol. 71 pt. 3, (1981)
  2. ^ Southworth, Franklin (2011). “Rice in Dravidian”. Rice 4 (3–4): 142–148. doi:10.1007/s12284-011-9076-9.