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言語げんご類型るいけいろん

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

言語げんご類型るいけいろん(げんごるいけいろん、英語えいご:linguistic typology)は、世界せかいなか言語げんご特徴とくちょう収集しゅうしゅうし、それらの相違そういてん類似るいじてんさぐる、言語げんごがく分野ぶんやである。

とくにその「特徴とくちょう」として、統語とうごろん意味いみろんといった言語げんごがくてき観点かんてんもとづくものをる。一方いっぽうで、歴史れきしてき系統けいとう関係かんけい地理ちりてき分布ぶんぷ社会しゃかい状況じょうきょうなどは通常つうじょう対象たいしょうとしない。言語げんご類型るいけいろんとはことなる分野ぶんやとして、歴史れきし言語げんごがくとく比較ひかく言語げんごがく)による系統けいとうじょう分類ぶんるい語族ごぞくばれている。それにたいして、類型るいけいろんてき分類ぶんるい類型るいけいぶ。

日本語にほんご英語えいご英語えいごドイツというように、2種類しゅるいないし少数しょうすう特定とくてい言語げんご対象たいしょうにする対照たいしょう言語げんごがくともことなり[1]基本きほんてき多数たすう言語げんご対象たいしょうとする。

類型るいけいろん方法ほうほうろん

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20世紀せいき前半ぜんはんまでの類型るいけいろんは、アウグスト・シュライヒャーによる屈折くっせつ膠着こうちゃく孤立こりつの3分類ぶんるいられるように、いくつかの類型るいけい分類ぶんるいする、というスタイルであった。部分ぶぶんてき文法ぶんぽう現象げんしょうごとにおおくの言語げんご比較ひかくするという、現在げんざい類型るいけいろん基礎きそづけたのはジョーゼフ・グリーンバーグである。かれ以降いこう類型るいけいろん主要しゅよう関心かんしんは、部分ぶぶんてき文法ぶんぽう現象げんしょうごとにおおくの言語げんご比較ひかくすることで、人間にんげん言語げんごられる普遍ふへんてき性質せいしついだすことにうつってきている。

類型るいけいろんにおけるデータ

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すべての言語げんごについて網羅もうらてきにデータをあつめることは事実じじつじょう不可能ふかのうなので、類型るいけいろん研究けんきゅうしゃはなんらかのかたちサンプルをとる必要ひつようがある。その場合ばあい、できるかぎり無関係むかんけい言語げんごから均等きんとうにサンプルをあつめることがのぞましい。そうでないと、たまたま歴史れきしてき起源きげん同一どういつであったとか、地理ちりてきちかさによる影響えいきょうで、サンプルの言語げんご共通きょうつう性質せいしつしめすかもしれないからである。グリーンバーグは30言語げんご調査ちょうさ対象たいしょうにしたが、その3ぶんの1ちかくがインド・ヨーロッパ語族ごぞくであり、今日きょうてき観点かんてんからするとそのサンプリングには問題もんだいがあったことが指摘してきされている。

普遍ふへんせい種類しゅるい

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類型るいけいろんてき研究けんきゅうによっていだされる普遍ふへんせいには、つぎのようなものがある。絶対ぜったいてき普遍ふへんせいとは、これまでのところ例外れいがいなくすべての言語げんごてはまるような普遍ふへんせいであり、たとえばつぎのようなものがげられる(ただし異論いろんがないわけではない)。

  • 上唇うわくちびるした閉鎖へいさつくって調音ちょうおんするおとをもつ言語げんごは(生理せいりてき不可能ふかのうではないが)存在そんざいしない。
  • すべての言語げんご名詞めいし動詞どうし区別くべつつ。

それにたいして、つぎのような命題めいだいには少数しょうすうだが例外れいがいがあり、絶対ぜったいてき普遍ふへんせいばれる。

  • 摩擦音まさつおんひとつしかない言語げんごでは、その摩擦音まさつおんは [s] である。(例外れいがいハワイ摩擦音まさつおんは [h] のみ、マオリでは [ɸ][h] のみである[注釈ちゅうしゃく 1]
  • ほとんどの言語げんごで、平叙へいじょぶん末尾まつび上昇じょうしょう調ちょう発音はつおんすると yes/no 疑問ぎもんぶんとして機能きのうする。(例外れいがいタイなどでは疑問ぎもんをイントネーションでしめさない)

絶対ぜったいてき絶対ぜったいてき区別くべつとはべつに、普遍ふへんせいには含意がんいてきか、含意がんいてきかの区別くべつがある。含意がんいてき普遍ふへんせいとは条件じょうけんぶんかたち記述きじゅつされるような普遍ふへんせいであり、たとえばつぎのようなものがげられる。

  • ある言語げんごが VSO(動詞どうし-主語しゅご-目的もくてき語順ごじゅんをもつなら、その言語げんごでは形容詞けいようし名詞めいし後続こうぞくする。

この含意がんいてき普遍ふへんせい発展はってんてきかたちとして「含意がんい階層かいそう」のかんがかたがある。たとえば、英語えいごではさまざまな文法ぶんぽうてき役割やくわりをもつかたり関係かんけいぶし先行せんこうになれるのにたいし、マダガスカルでは主語しゅごしか関係かんけいぶしできない。エドワード・キーナンバーナード・コムリーは、名詞めいし文法ぶんぽう役割やくわりには主語しゅご直接ちょくせつ目的もくてき直接ちょくせつ目的もくてき所有しょゆうしゃ、といった階層かいそうがあり、言語げんごがある文法ぶんぽう役割やくわり名詞めいし関係かんけいぶしできるなら、その言語げんごではより上位じょうい文法ぶんぽう役割やくわり名詞めいし関係かんけいぶしできるという普遍ふへんせいがあることをしめした[2]。これは名詞めいし接近せっきん可能かのうせい階層かいそうばれる。

類型るいけいろんにおける「説明せつめい

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類型るいけいろん伝統でんとうてき機能きのう主義しゅぎ言語げんごがくとのむすびつきがつよく、いだされた普遍ふへんせいたいして、言語げんご以外いがい認知にんち能力のうりょく言語げんご処理しょりじょう負担ふたん、コミュニケーションの目的もくてきなどの外的がいてき要因よういんにその説明せつめいもとめる傾向けいこうつよい。たとえばラテン語らてんごのように屈折くっせつ豊富ほうふ言語げんごにおいて語順ごじゅん自由じゆうである傾向けいこうがあることは、かたりのあいだの文法ぶんぽう関係かんけいをききてつたえるうえで、かく明示めいじされていれば語順ごじゅんたよ必要ひつようがないからという観点かんてんから説明せつめいされる。また、世界せかい言語げんご色彩しきさい語彙ごいについて調査ちょうさしたバーリンとケイの研究けんきゅうは、色彩しきさい語彙ごいにはしろくろあかみどりあお>…という階層かいそうせいがあり、下位かい色彩しきさい語彙ごいをもつ言語げんごではかならずより上位じょうい色彩しきさい語彙ごいももつという普遍ふへんせいがあることをあきらかにしたが、のちの研究けんきゅうでこの傾向けいこう視覚しかくけい神経しんけいがくてき特徴とくちょう反映はんえいしたものであることがしめされた[3][4]

なま成文法せいぶんほうもやはり言語げんご普遍ふへんせい追究ついきゅう標榜ひょうぼうする学問がくもんであるが、そのアプローチはおおきくことなっており、とく初期しょきにはその研究けんきゅう対象たいしょう英語えいご集中しゅうちゅうしていたこともあり、類型るいけいろんとのむすびつきはよわかった。しかしながら近年きんねんでは生成せいせい文法ぶんぽうおおくの言語げんご応用おうようされるようになってきており、原理げんりとパラメータのアプローチもとづいて言語げんご多様たようせいとらえることをこころみたマーク・ベイカーによる研究けんきゅう [5]など、類型るいけいろん背後はいごにある理論りろんてき立場たちば一枚岩いちまいいわではなくなりつつある。

形態けいたいてき類型るいけいろん

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形態けいたいろんてき特徴とくちょうもとづく言語げんご全体ぜんたいてき分類ぶんるいは、類型るいけいろんのなかでもっとふる歴史れきしをもち、19世紀せいきヨーロッパにそのらいみなもとさかのぼることができる。類型るいけいろん貢献こうけんした初期しょき学者がくしゃとしてはフリードリヒ・フォン・シュレーゲルヴィルヘルム・フォン・フンボルトげられる。

シュライヒャーは、現在げんざいでもよくもちいられるつぎの3分類ぶんるい提案ていあんした(これに抱合ほうごうくわえて4類型るいけいとすることもおおい)。

膠着こうちゃく 日本語にほんごなど
屈折くっせつ ラテン語らてんごなど
孤立こりつ 中国ちゅうごくなど

当時とうじ類型るいけいろん特徴とくちょうはこれらの区別くべつたん文法ぶんぽうてき特徴とくちょうにとどまらず、背後はいご文化ぶんか精神せいしん反映はんえいしたものであるととらえられていたことであり、シュライヒャーは孤立こりつ膠着こうちゃく屈折くっせつじゅん言語げんご発展はってん洗練せんれんされるとかんがえていた。現在げんざいではこのように言語げんご文法ぶんぽうてき特徴とくちょう文化ぶんか相違そういむすびつけて議論ぎろんすることはすくなくなっている。

エドワード・サピアはシュライヒャーの分類ぶんるい改良かいりょうし、「融合ゆうごう指標しひょう」と「総合そうごう指標しひょう」という2つの指標しひょうによってある言語げんご形態けいたいろんてき特徴とくちょうとらえることを提案ていあんした。

語順ごじゅん

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グリーンバーグ1963ねんSome universals of grammar with particular reference to the order of meaningful elementsにより、基本きほんてき語彙ごい語順ごじゅんによる分類ぶんるい考案こうあんした。これは、一般いっぱんてき他動詞たどうしぶん必須ひっすの3要素ようそ主語しゅご(Subject)、目的もくてき(Object)、述語じゅつご(Verb)とし、その語順ごじゅんにより世界せかい言語げんごを6つにけるものである。

SOVがた 日本語にほんごなど。世界せかい言語げんごやく50%をめる。
SVOがた 英語えいごなど。世界せかい言語げんごやく40%をめる。
VSOがた アラビアなど。世界せかい言語げんごやく10%。
VOSがた マダガスカルなど。
OVSがた ごく一部いちぶ言語げんごられる。
OSVがた ごく一部いちぶ言語げんごられる。

ただし、言語げんごなかには基本きほん語順ごじゅんさだまっていないもの(たとえば、SVOとSOVをおな程度ていど頻度ひんどるもの)があり、この分類ぶんるい完全かんぜん有効ゆうこうかどうかについては異論いろんがある。

また、十分じゅうぶんなデータがそろっていないと、倒置とうち基本きほん語順ごじゅんのようにえてしまうこともあるので、注意ちゅうい必要ひつようである。

かたりるい文法ぶんぽう範疇はんちゅう

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名詞めいし動詞どうし形容詞けいようし副詞ふくし感動かんどうといった品詞ひんし (かたりるい) の分布ぶんぷくわえて[6]、 せいかずかく人称にんしょう時制じせいアスペクトモダリティ証拠しょうこせいのような、かたり標示ひょうじされる文法ぶんぽう範疇はんちゅう言語げんご類型るいけいろん対象たいしょうとなっている[7]

文法ぶんぽう関係かんけい表示ひょうじ

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対格たいかくがたのうかくがた

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他動詞たどうしぶん自動詞じどうしぶん比較ひかくしたときに、他動詞たどうしぶん自動詞じどうしぶんのいずれでも主語しゅごおなかくもちいられ、他動詞たどうしぶん目的もくてきことなったかくもちいられるものを対格たいかくがた言語げんごぶ。一方いっぽう他動詞たどうしぶん目的もくてき自動詞じどうしぶん主語しゅごとにおなかく使つかわれ、他動詞たどうしぶん主語しゅごべつかたちもちいるものをのうかくがた言語げんごぶ。

たとえば、日本語にほんごは、

  1. 太郎たろうはしる。
  2. 太郎たろうウィキペディアをむ。

のように、自動詞じどうしぶん他動詞たどうしぶんのいずれにおいてもおなかくもちいられるため、対格たいかくがた言語げんごであるといえる。

主要しゅよう標示ひょうじ従属じゅうぞく標示ひょうじ

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修飾しゅうしょく修飾しゅうしょく動詞どうしこう、などの従属じゅうぞくてき文法ぶんぽう関係かんけい標示ひょうじほうによって、言語げんご分類ぶんるいすることもできる。この表示法ひょうじほうは、主要しゅよう修飾しゅうしょく動詞どうしなど)の形態けいたいによる主要しゅよう標示ひょうじ(Head-marking)と、従属じゅうぞく修飾しゅうしょくこうなど)の形態けいたいによる従属じゅうぞく標示ひょうじ(Dependent-marking)にけられる。言語げんご分類ぶんるいとしては、これらの一方いっぽうだけを使つかうタイプのほかに、両方りょうほう使つかじゅう標示ひょうじ(Double-marking)と、どちらも使つかわない標示ひょうじ(No-marking)がある。

日本語にほんご典型てんけいてき従属じゅうぞく標示ひょうじ言語げんごである。こう名詞めいしにつくかく助詞じょししめされ(動詞どうし変化へんかしない)、修飾しゅうしょくはその末尾まつび助詞じょし「の」や述語じゅつご語尾ごび連体れんたいがた連用形れんようけいなど)でしめされる(修飾しゅうしょく変化へんかしない)。

主要しゅよう標示ひょうじ言語げんごれいとしてはバスクがあり、主語しゅご目的もくてき種類しゅるい人称にんしょうかず)が動詞どうししめされる。

じゅう標示ひょうじ言語げんごにはおおくのインド・ヨーロッパトルコアイヌなど多数たすう言語げんごふくまれる。これらは動詞どうし主語しゅごまたは目的もくてきしめされるほか、名詞めいしとそれを修飾しゅうしょくする形容詞けいようしあいだかくかずせい一致いっちによってむすびつけられたり、あるいは所有しょゆうしゃ修飾しゅうしょく)が名詞めいし修飾しゅうしょく)の一部いちぶとしてしめされたりする。

標示ひょうじ言語げんごれいには中国ちゅうごくなどの孤立こりつがあり、文法ぶんぽうてき関係かんけい語順ごじゅん、あるいは独立どくりつせいのある前置詞ぜんちしなどでしめされる(英語えいご所有しょゆうかくの-'sや3人称にんしょう単数たんすうの-sなどをのぞけばこれにちかい)。

主語しゅご優勢ゆうせい言語げんご主題しゅだい優勢ゆうせい言語げんご

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動詞どうしわく言語げんご衛星えいせいわく言語げんご

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移動いどうあらわ動詞どうし表現ひょうげんかんしては、手段しゅだん様式ようしきによる区別くべつ動詞どうし自体じたい表現ひょうげんすることがおおいVerb-framed language(動詞どうしわく言語げんご)と、動詞どうし付属ふぞくする変化へんか副詞ふくし前置詞ぜんちし)や接辞せつじ区別くべつすることがおおいSatellite-framed language(衛星えいせいわく言語げんご)とが存在そんざいする。前者ぜんしゃには日本語にほんごロマンスフランス語ふらんすごやスペイン)がげられる。たとえば日本語にほんごでは「はいる」「くだる」「とおる」などがべつ動詞どうしとして存在そんざい普通ふつう使つかわれる。後者こうしゃには英語えいご、ドイツ、ロシアなどおおくの印欧語いんおうごや、中国ちゅうごくなどがある。たとえば英語えいごでは、"go in"、"go down"、"go through"など共通きょうつう動詞どうしもちいるいいかた使つかわれる。ドイツでもこれに接辞せつじをつけた分離ぶんり動詞どうし使つかわれる。

つう類型るいけいろん地域ちいき類型るいけいろん

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言語げんご類型るいけいろん研究けんきゅう領域りょういきは、ここまでべてきたような言語げんご特徴とくちょうともてき分布ぶんぷまらない。しょ言語げんごつうてき変化へんかのパターン (e.g. 文法ぶんぽう経路けいろ)も、類型るいけいろん対象たいしょうとなりうる[8]歴史れきし言語げんごがくにおいては、隣接りんせつする言語げんご同士どうし接触せっしょくとおした言語げんご連合れんごう形成けいせい関心かんしんまととなってきたが、言語げんご類型るいけいろんはそうした言語げんご特徴とくちょう地域ちいきてきかたよりもカバーしている[9]

世界せかい語族ごぞく言語げんご類型るいけい

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語族ごぞく 形態けいたいてき類型るいけい 名詞めいしかく表示ひょうじ[10]
インド・ヨーロッパ語族ごぞく 屈折くっせつ 対格たいかくがた
アフロ・アジア語族ごぞく セム 屈折くっせつ 対格たいかくがた
バスク 膠着こうちゃく のうかくがた
シュメール 膠着こうちゃく のうかくがた
カフカス諸語しょご 膠着こうちゃく のうかくがた
北西ほくせいコーカサス語族ごぞく中立ちゅうりつがた
ウラル語族ごぞく 膠着こうちゃく 対格たいかくがた
アルタイ諸語しょご 膠着こうちゃく 対格たいかくがた
にち琉語ぞく 膠着こうちゃく 対格たいかくがた
アイヌ 抱合ほうごう 中立ちゅうりつがた
シナ・チベット語族ごぞく チベット・ビルマ 膠着こうちゃく のうかくがた 対格たいかくがた かつかくがた
シナ・チベット語族ごぞく 中国ちゅうごく 孤立こりつ 中立ちゅうりつがた
タイ・カダイ語族ごぞく 孤立こりつ 中立ちゅうりつがた
エニセイ語族ごぞく 抱合ほうごう 中立ちゅうりつがた
チュクチ・カムチャツカ語族ごぞく 抱合ほうごう のうかくがた
エスキモー・アレウト語族ごぞく 抱合ほうごう のうかくがた

データベース

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世界せかい言語げんごられる様々さまざま文法ぶんぽう現象げんしょう類型るいけいしたデータベースとして『世界せかい言語げんご構造こうぞう地図ちず (World Atlas of Language Structures. WALS)』[11]がある[12]同様どうようのデータベースとして、WALSを運営うんえいしているマックス・プランク進化しんか人類じんるいがく研究所けんきゅうじょ などが開発かいはつかかわったGrambank[13]げられる。

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ 風間かざま喜代三きよぞうほか『言語げんごがく東京大学とうきょうだいがく出版しゅっぱんかい、1993ねん
  2. ^ Edward L. Keenan and Bernard Comrie. Noun Phrase Accessibility and Universal Grammar. Linguistic Inquiry 8, 63-99. 1977.
  3. ^ Brent Berlin and Paul Kay. Basic Color Terms: Their Universality and Evolution. University of Chicago Press. 1969.
  4. ^ Paul Kay and Chad K. McDaniel. The Linguistic Significance of the Meanings of Basic Color Terms. Language 54: 610-46. 1978.
  5. ^ Mark C. Baker. The Atoms of Language. Basic Books. 2001. (郡司ぐんじ隆男たかおわけ言語げんごのレシピ:多様たようせいにひそむ普遍ふへんせいをもとめて』岩波書店いわなみしょてん、2003ねん
  6. ^ 堀江ほりえ, 秋田あきた & 北野きたの, p. 45.
  7. ^ Velupillai 2012.
  8. ^ Croft 2003, p. 203.
  9. ^ Velupollai 2012, p. 411.
  10. ^ 日本語にほんご系統けいとうとその遺伝子いでんしてき背景はいけい配付はいふ資料しりょう松本まつもと克己かつみ
  11. ^ 堀江ほりえ, 秋田あきた & 北野きたの, p. 8.
  12. ^ WALS Online”. 2024ねん2がつ3にち閲覧えつらん
  13. ^ Grambank”. 2024ねん2がつ3にち閲覧えつらん

注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ なお、[h]が摩擦音まさつおんであるかについては議論ぎろんがある。詳細しょうさいは「摩擦音まさつおん#声門せいもん摩擦音まさつおん」を参照さんしょう

参考さんこう文献ぶんけん

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  • Comrie, Bernard (1989). Language universals and linguistic typology: Syntax and morphology, 2nd edition. Oxford: Blackwell 松本まつもと克己かつみ山本やまもと秀樹ひできわけ言語げんご普遍ふへんせい言語げんご類型るいけいろんひつじ書房しょぼう、1992ねん
  • Croft, William (2003). Typology and universals. Cambridge: Cambridge University Press. ISBN 978-0-511-84057-9 
  • Lindsay J. Whaley. Introduction to typology: The unity and diversity of language. Newbury Park: Sage. 1997. (大堀おおほり壽夫としお古賀こが裕章ひろあき山泉やましみずわけ言語げんご類型るいけいろん入門にゅうもん 言語げんご普遍ふへんせい多様たようせい岩波書店いわなみしょてん、2006ねん
  • 角田つのだ太作たいさく世界せかい言語げんご日本語にほんごくろしお出版しゅっぱん、1991ねん
  • 堀江ほりえ, かおる秋田あきた, 喜美きみ北野きたの, 浩章ひろあき屈折くっせつ派生はせい」『言語げんごがく類型るいけいろん開拓かいたくしゃ、2021ねん 
  • 松本まつもと克己かつみ世界せかい言語げんごへの視座しざ歴史れきし言語げんごがく言語げんご類型るいけいろん三省堂さんせいどう、2006ねんISBN 978-4385362779
  • Ladefoged, Peter and Sandra F. Disner (2012) Vowels and Consonants, Wily-Blackwell, 『母音ぼいん子音しいん音声おんせいがく世界せかいそう』田村たむらさいわいまこと貞光さだみつ宮城みやぎやく開拓かいたくしゃ、2021ねん. ISBN 978-4-7589-2286-9
  • Velupillai, Viveka (2012). An Introduction to Linguistic Typology. Amsterdam: John Benjamins Publishing Company. doi:10.1075/z.176. ISBN 978-90-272-1198-9 

関連かんれん項目こうもく

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