カリフォルニアしゅう人口じんこう動態どうたい

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カリフォルニアしゅう人口じんこう密度みつど

本稿ほんこうではカリフォルニアしゅう人口じんこう動態どうたいについてしるす。カリフォルニアしゅうアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくもっと人口じんこうおおしゅうである。多種たしゅ多様たよう民族みんぞく人種じんしゅ出身しゅっしんこくおよび宗教しゅうきょう出自しゅつじった人々ひとびとから構成こうせいされている。現在げんざいでもかなりおおくの移民いみんきつけつづけており、総数そうすう劇的げきてき増加ぞうかしつつある。人口じんこう大半たいはんロサンゼルスサンフランシスコサンディエゴサクラメントおよびフレズノかく都市としけん集中しゅうちゅうしている。

人口じんこう[編集へんしゅう]

人口じんこう推移すいい
とし 人口じんこう
185092,597
1860379,994310.4%
1870560,24747.4%
1880864,69454.3%
18901,213,39840.3%
19001,485,05322.4%
19102,377,54960.1%
19203,426,86144.1%
19305,677,25165.7%
19406,907,38721.7%
195010,586,22353.3%
196015,717,20448.5%
197019,953,13427.0%
198023,667,90218.6%
199029,760,02125.7%
200033,871,64813.8%
201037,253,95610.0%
Sources: 1910-2010[1]

カリフォルニアしゅうきたアメリカではもっと人口じんこうおお地方ちほう政体せいたいである。独立どくりつこく比較ひかくした場合ばあい世界せかいで34番目ばんめ人口じんこうおおくにとなる。アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくなかではつぎ人口じんこうおおテキサスしゅうくらべてやく3わりおお[2]。カリフォルニアしゅうは1962ねんニューヨークしゅういて人口じんこう最大さいだいしゅうになった[3]

2009ねん現在げんざい、その人口じんこうは36,961,664にん推計すいけいされ、国内こくないで13番目ばんめ増加ぞうかりつたかしゅうである。前回ぜんかい2000ねん国勢調査こくせいちょうさから3,090,016にんえており、自然しぜんぞう出生しゅっしょう5,058,440、死亡しぼう2,179,958[4]ならびにしゅうないへの移住いじゅうしゃ純増じゅんぞう306,925にんふくまれている。アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくがいからの移住いじゅうで1,816,633にん増加ぞうかし、合衆国がっしゅうこく内部ないぶへの移住いじゅうで1,509,708にん減少げんしょうした[4]

カリフォルニアしゅうには過半数かはんすうとなる民族みんぞく集団しゅうだんはない。ヒスパニックけい白人はくじん人口じんこうの40.1%をめている[5]スペイン英語えいごいではなされている言語げんごであり、とくにロサンゼルス都市としけんや、サンディエゴぐんインペリアルぐんといったメキシコとの国境こっきょうちかぐんではおおい。住民じゅうみんの43%ちかくが家庭かてい英語えいご以外いがい言語げんごはなしており、この比率ひりつしゅうくらべてかなりたかいものである[6]

人口じんこう統計とうけい学者がくしゃは2020ねんまでにヒスパニックけい過半数かはんすうになると推計すいけいしている。これはだい規模きぼ移民いみんつづいていることと、ヒスパニック移民いみん出生しゅっしょうりつヒスパニックのそれよりもたかいという事実じじつもとにしている。

しゅう人口じんこう重心じゅうしんはバトンウィロウ(国勢調査こくせいちょうさ指定してい地域ちいき)がある、カーンぐんとなっている[7]

人種じんしゅ出身しゅっしん民族みんぞくによる構成こうせい[編集へんしゅう]

2010ねん国勢調査こくせいちょうさによれば、カリフォルニアしゅう人口じんこうのうち、40.1%がヒスパニックけい白人はくじんアフリカけいアメリカじんは5.8%、アジアけいアメリカじんは12.8%、アメリカ・インディアンは0.4%、混血こんけつは2.6%となっている。人口じんこうの37.6%はヒスパニックけいである。

白人はくじんかずでは21,453,934にん国内こくない最大さいだいしゅうであり、アフリカけいアメリカじんは2,299,072人ふたり国内こくない5である。アジアけいアメリカじんは4,861,007にんであり、国内こくないのアジアけい人口じんこう1,467まんにんやく3ぶんの1がカリフォルニアしゅうんでいることになる。インディアン人口じんこうは362,801人ひとりでこれも国内こくない最高さいこうである[8]

白人はくじん構成こうせいは57%だが、ヒスパニックけい白人はくじん上記じょうきのように過半数かはんすうたない最大さいだい構成こうせい人種じんしゅとなっている。それでもヒスパニックけい白人はくじん人口じんこうやく1,500まんにん国内こくないしゅう最大さいだいである。ヒスパニックけい白人はくじん構成こうせいは1960ねんやく92%だったが[9]おおきく数値すうちげてきた。ヒスパニックけい白人はくじん以外いがい民族みんぞく(いわゆる少数しょうすう民族みんぞく)の人口じんこうやく2,200まんにんであり、これも国内こくないしゅう最大さいだいである。アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく少数しょうすう民族みんぞくやく1おくにんなので、そのうちやく20%がカリフォルニアしゅうんでいることになる[10][11]

ニューメキシコしゅうとテキサスしゅうではヒスパニックけい人口じんこう構成こうせいたかいが、カリフォルニアしゅうのヒスパニック人口じんこうはどのしゅうよりもおおきい。アジアけいアメリカじん場合ばあいも、ハワイしゅうだけが人口じんこう構成こうせいがカリフォルニアしゅうよりたか

出身しゅっしんこく統計とうけいでは、メキシコ最大さいだいで25%、ドイツ9%、アイルランド7.7%、イギリス7.4%のじゅんになっている。そのアルバニアハイチパキスタンソマリアなど全部ぜんぶで70ちか民族みんぞくがっている。ロサンゼルスとサンフランシスコ両市りょうしでは、フランスイタリアポルトガルロシアおよびスカンディナヴィア出自しゅつじとする人々ひとびとおおい。

カリフォルニアしゅう人種じんしゅべつ人口じんこう構成こうせい推移すいい (csv)
人種じんしゅ 白人はくじん アフリカけい インディアン* アジアけい 太平洋たいへいよう諸島しょとうけい*
2000ねん
そう人口じんこう
79.75% 7.65% 1.99% 12.39% 0.69%
2000ねん
(ヒスパニックのみ)
30.79% 0.61% 0.85% 0.45% 0.13%
2005ねん
そう人口じんこう
79.07% 7.45% 1.93% 13.47% 0.71%
2005ねん
(ヒスパニックのみ)
33.59% 0.67% 0.84% 0.47% 0.13%
2000–05ねん成長せいちょうりつ
そう人口じんこう
5.76% 3.90% 3.58% 16.01% 10.13%
2000–05ねん成長せいちょうりつ
ヒスパニックのみ)
-0.91% 2.80% 1.87% 16.18% 9.65%
2000–05ねん成長せいちょうりつ
(ヒスパニックのみ)
16.36% 16.48% 5.87% 11.68% 12.29%
*「インディアン」はアメリカインディアンやアラスカインディアンをす。「太平洋たいへいよう諸島しょとうけい」はハワイや太平洋たいへいよう諸島しょとう先住民せんじゅうみんす。

ヨーロッパけいおよび中東ちゅうとうけいアメリカじん[編集へんしゅう]

カリフォルニアしゅうには国内こくないどのしゅうよりもヨーロッパけいアメリカじん人口じんこうおおい。たとえば2000ねん時点じてんで、ブルガリアけいハンガリーけいのアメリカじんはどのしゅうよりもおおかった。アルメニアけいアメリカじんも60まんにんおり、ロサンゼルスきたにあるグレンデールやフレズノおおきな地域ちいき社会しゃかい構成こうせいしている。ロサンゼルスやサンフランシスコでは19世紀せいき後半こうはん移民いみんによってきずかれたアイルランドけい、イタリアけいギリシャけい、ドイツけい、およびポーランドけい地域ちいき社会しゃかいがある。1848ねんカリフォルニア・ゴールドラッシュ移民いみんなみはいってきたスカンディナヴィアけい、フランスけい、イングランドけいおよびウェールズけい住民じゅうみんおおく、またきゅうユーゴスラビアけいボスニアけいクロアチアけいおよびセルビアけい住民じゅうみんもいる。

みなみカリフォルニアにはやく50まんにんイランけいアメリカじんがおり、とくビバリーヒルズ住民じゅうみんの20%を構成こうせいしている[12]。イランけいアメリカじん地域ちいき社会しゃかいサンフェルナンド・バレーオレンジぐん、サンディエゴパームスプリングス地域ちいきおよびサンホアキン・バレーでも繁栄はんえいしている。1970年代ねんだい後半こうはんにアメリカりのイラン国王こくおう政権せいけん追放ついほうされたのち移民いみんしてきたものがおおい。アフガニスタンけいは50まんにん以上いじょうイーストベイフリーモントヘイワード集中しゅうちゅうしている。アフガニスタンけいアラメダぐんなどしゅうない各所かくしょにもんでいる。

アラブけいアメリカじんも50まんにん以上いじょうおり、アラメダ、フレズノ、インペリアル、カーン、オレンジ、サンバーナーディーノ、サンディエゴ、スタニスラウスかくぐんおおきな地域ちいき社会しゃかいがある。アラブと中東ちゅうとうかく地域ちいきふくんでいるが、とくおおいのはパレスティナであり、そのエジプトイラクヨルダンリビアレバノンシリアおよびサウジアラビアつづいている。アラブけいは1920年代ねんだい以降いこうにカリフォルニアにんでおり、とくにセレスとターロックのアッシリアけいとカルデアけい、およびコーアチェラ・バレー有名ゆうめいである。サンディエゴ国内こくないでも最大さいだいきゅうのカルデアけい移民いみん集中しゅうちゅうしている。

ヒスパニックけいアメリカじん[編集へんしゅう]

おもにメキシコじんのヒスパニックけい圧倒的あっとうてきみなみカリフォルニアのとくにロサンゼルスおおい。ロサンゼルス自体じたいアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくでも最大さいだいのメキシコけい社会しゃかいわれている。ロサンゼルスぐん場合ばあいはヒスパニックけい人口じんこうの40%以上いじょうめて最大さいだい民族みんぞくになっている。ベーカーズフィールド、フレズノ、サクラメント、サンノゼ、ロングビーチアナハイムリバーサイドおよびサンディエゴの各市かくしでもおおきな地域ちいき社会しゃかい形成けいせいしている。サンタアナでは住民じゅうみんの75%がヒスパニックけいである。

メキシコとの国境こっきょうせっするインペリアルぐんは70ないし75%がヒスパニックけいである。リバーサイドぐんとくにコーアチェラ・バレー東端ひがしばたでもヒスパニックけいおおい。セントラルバレーにはおおくのメキシコけい農場のうじょう労働ろうどうしゃ移民いみんしてきている。コルサぐん、フレズノぐん、カーンぐんキングスぐんマデラぐんマーセドぐんサンベニトぐんサンタクルーズぐんトゥーレアリぐんおよびヨロぐんでもヒスパニックけい過半数かはんすうめている。

サンフランシスコ・ベイエリアではヒスパニックけいが20%になっている。サンマテオぐん、アラメダぐんおよびサンタクララぐんおおく、またサンフランシスコのミッション地区ちくにもおおい。ナパ・バレーとサリナス・バレー移民いみん農場のうじょう労働ろうどうしゃによってつくられたおおきなヒスパニックけい地域ちいき社会しゃかいがある。

マリポサぐんでは、カリフォルニアのアメリカ併合へいごう以前いぜん時代じだいにまでさかのぼってカリフォルニオあるいはスペインけいアメリカじんみずからを同定どうていするものちいさな社会しゃかいがある。カリフォルニオの文化ぶんかはメキシコなどラテンけい民族みんぞく密接みっせつ関係かんけいがある。

しゅうないのヒスパニックけいはほとんどがメキシコ出身しゅっしんだが、キューバけいプエルトリコけいグアテマラけいホンジュラスけいエルサルバドルけいニカラグアけいチリけいコロンビアけいおよびペルーけいおおる。ロサンゼルスにはアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくでは最大さいだい中央ちゅうおうアメリカけい社会しゃかいがあり、また1910年代ねんだい以来いらいのメキシコけい社会しゃかい最大さいだいである。

アジアけいアメリカじん[編集へんしゅう]

アジアけいでは中国人ちゅうごくじんが1850年代ねんだいから、日系にっけいじんが1880年代ねんだいから、さらにフィリピンひとも1世紀せいき以上いじょうにわたる地域ちいき社会しゃかい形成けいせいしてきたなが歴史れきしがある。1965ねん以降いこうアジアけいおおきな移民いみんなみおとずれ、中国人ちゅうごくじん韓国かんこくじん東南とうなんアジアひとえた。みなみアジアひと場合ばあいはさらに最近さいきんのことであるが、急速きゅうそく成長せいちょうしている。

フィリピンけいアメリカじんはロサンゼルス、サンディエゴ、サンフランシスコ各市かくしとサンマテオ、ソラノかくぐんとくおおく、みなみカリフォルニアではアルテシア、ボールドウィン、カーソン、セリトス、コビーナ、ウェストコビーナおよびロサンゼルスのイーグルロック地区ちく地域ちいき社会しゃかい形成けいせいしてきた。サンディエゴ周辺しゅうへんでは、ミラミサ、ナショナルシティおよびチュラビスタおおい。ベーカーズフィールドにちかいデラノなどサンホアキン・バレーのまち、コーアチェラ・バレーとインペリアル・バレーの地域ちいきサリナスストックトンおよびランスロップにもフィリピンけい住民じゅうみんかずおおい。

中国ちゅうごくけいアメリカじんはサンフランシスコ、オークランド、サンフランシスコ・ベイエリアのイーストベイとサウスベイ、サクラメント、サンディエゴおよびロサンゼルスぐんのサンガブリエル・バレー地域ちいきおおい。サンフランシスコ・ベイエリアはアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくのどこよりも広東かんとんはな中国人ちゅうごくじん集中しゅうちゅうしている。みなみカリフォルニアはおそらく国内こくない最大さいだい台湾たいわんけいアメリカじん社会しゃかいがあり、とくサンガブリエル・バレー、セリトス、ウェストコビーナ、アーバインおよびロサンゼルスのサウスベイにおおい。

韓国かんこくけいアメリカじん社会しゃかいはロサンゼルスのコーリアタウン、サンガブリエル・バレー東部とうぶ、サンフェルナンド・バレー、セリトスとロングビーチ、ロサンゼルスのサウスベイおよびオレンジぐん北部ほくぶ存在そんざいしている。ほかにもサンフランシスコ・ベイエリアにおおく、インランド・エンパイア地域ちいき郊外こうがいチノコロナ、デザートホットスプリングスおよびサンディエゴのような都市とし韓国かんこくけい人口じんこう増加ぞうかしている。

ロサンゼルスのサウスベイとリトル・トーキョーにはおおきな日系にっけいアメリカじん社会しゃかいがある。しかし日系にっけいじんはサンフランシスコとそのベイエリアの対岸たいがん、サンノゼ、サリナス・バレーおよびベーカーズフィールド、フレズノ、サンディエゴ、サンバーナーディーノサンタバーバラおよびサクラメント地域ちいきにも集中しゅうちゅうしている。しゅうないには日系にっけい商品しょうひんてん新聞しんぶんしゃおよびレストランがあったが、リトルトーキョーとジャパンタウン大半たいはんだい世界せかい大戦たいせん日系にっけいじん強制きょうせい収容しゅうようときくなった。その結果けっか都市とし日系にっけいじん大半たいはん歴史れきしてき日系にっけいじん社会しゃかいんでいない。

カリフォルニアにはミャオぞく中国ちゅうごくけいベトナムじんふくベトナムじんなど東南とうなんアジアけい人口じんこうおおい。ロングビーチには国内こくない最大さいだいきゅうカンボジアひと社会しゃかいがある。隣接りんせつするウェストミンスターやガーデングローブにはベトナム国外こくがいでは最大さいだいのベトナムじん社会しゃかいがあり、「リトルサイゴン」とばれている。ベトナムじんとカンボジアじん移民いみんはサンフランシスコ・ベイエリアのとくにサンノゼ、サンタクララサニーベール、にもおおく、またサンホアキン・バレーやサンディエゴにもいる。6,000にん以上いじょうラオスひとがフレズノ地域ちいきんでおり、そのなかにはミャオぞくとして最大さいだい社会しゃかいもある。タイけい社会しゃかいみなみカリフォルニアに集中しゅうちゅうしている。ロサンゼルスにはタイ国外こくがいでは最大さいだい人口じんこうがおり、世界せかい最初さいしょかつ唯一ゆいいつのタイタウンがある。

インドけいアメリカじん人口じんこうもカリフォルニアが国内こくない最大さいだいである。大半たいはんはロサンゼルス都市としけん、サンディエゴおよびサンフランシスコ・ベイエリアにんでいる。ロサンゼルス郊外こうがいのアーテシアとセリトスにもおおきなインドけい社会しゃかいがある。サンノゼ、フリーモント、およびシリコンバレーほか都市としにもおおく、ハイテク産業さんぎょう雇用こようされている。ストックトン、ベーカーズフィールド、フレズノ、ユバシティのようなセントラルバレーの都市としや、インペリアル・バレーにもおおい。みなみアジアけい大半たいはんがインドじんだが、パキスタンけいバングラデシュけいもいる。スリランカけいシンハラじん)とタミルけいはロサンゼルス地域ちいきのサンガブリエル・バレー(コビーナ・バレー)に集中しゅうちゅうしている。

アジアけいアメリカじん人口じんこう構成こうせい
インドけい  464,761 1.3%
中国ちゅうごくけい  1,162,242 3.2%
 フィリピンけい  1,126,245 3.1%
 日系にっけいじん  288,720 0.8%
 韓国かんこくけい  410,566 1.1%
 ベトナムけい  535,233 1.5%
 そののアジアけい  485,525 1.3%
出典しゅってん:Factfinder[13]

太平洋たいへいよう諸島しょとうけいアメリカじん[編集へんしゅう]

カリフォルニアしゅうには太平洋たいへいよう諸島しょとうけいアメリカじんが15まんにんる。その過半数かはんすうの8まんにんはハワイまれのポリネシアけいである。またアジア、ヨーロッパなどの祖先そせんものおおい。アメリカりょうサモアサモア出身しゅっしんしゃも25,000にんる。大半たいはんはロングビーチやロサンゼルス郊外こうがいのカーソン、アーテシア、セリトス、レドンドビーチ、オーシャンサイドおよびアップランドにんでいる。グアムとうきたマリアナ諸島しょとうチャモロじんやく1まんにんきたカリフォルニアにんでおり、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく本土ほんどでは最大さいだいミクロネシアひと社会しゃかいとなっている。フランスりょうポリネシアタヒチとうひと推計すいけい1まんにんみなみカリフォルニアにんでいる。

みなみカリフォルニアのサンディエゴ、ビスタなどの都市としにはパラオ出身しゅっしんしゃおおい。パラオじん社会しゃかいマレーシアインドネシアおよびメラネシアひと子孫しそんであることもおおいが、日系にっけいじん子孫しそんおおく、また中国人ちゅうごくじん韓国かんこくじんおよびフィリピンじん子孫しそんもいる。おおくのチューク諸島しょとうひとがサンディエゴにんでいるが、チューク諸島しょとう当初とうしょ入植にゅうしょくしゃはスペインじんとドイツじんであり、現在げんざい日本人にっぽんじん韓国かんこくじんつづいてフィリピンじん中国人ちゅうごくじんである。西太平洋にしたいへいよう太平洋たいへいよう諸島しょとうじん大半たいはん一部いちぶアジアじんである。だい世界せかい大戦たいせんちゅう日本人にっぽんじんミクロネシア連邦れんぽうマーシャル諸島しょとうおよびきたマリアナ諸島しょとう占領せんりょうしたためである。

アフリカけいアメリカじん[編集へんしゅう]

カリフォルニアしゅうには230まんにんのアフリカけいアメリカじんり、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく西部せいぶしょしゅうでは最大さいだい国内こくない全体ぜんたいでもだい5となっている。コンプトンフェアフィールドイングルウッド、ロサンゼルス、ロングビーチ、オークランド、リッチモンド、サクラメント、サンバーナーディーノおよびヴァレーホおおきなアフリカけいアメリカじん社会しゃかいがある。ベーカーズフィールド、バークレー、イーストパロアルト、フォンタナ、フレズノ、マリンシティ、モデストモレノバレーリアルト、サンディエゴ、サンフランシスコ、ストックトンおよびサスーンシティにもそこそこのアフリカけい人口じんこうがある。

アフリカけいアメリカじん構成こうせいやく7%であるが、1990年代ねんだいと2000年代ねんだいには構成こうせいちいさくなってきた。アフリカけい中流ちゅうりゅう階級かいきゅう郊外こうがい転出てんしゅつしたためにロサンゼルス南部なんぶ中部ちゅうぶのアフリカけい人口じんこうおおきく減少げんしょうした。かずじゅうまんにんのアフリカけいアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく南部なんぶ移動いどうした。その祖父そふ世代せだいが20世紀せいきなかばのだい移住いじゅう時代じだいにはぎゃくのコースを辿たどってきた可能かのうせいがある。

アフリカけいアメリカじんおお郊外こうがい地域ちいきは、インランド・エンパイア、ロサンゼルスのきたのハイデザート(パームデールビクタービル)およびサンホアキン・バレー(ストックトンからモデスト、サクラメント、フレズノ、ベーカーズフィールド)である。

アメリカ・インディアン[編集へんしゅう]

2000ねん時点じてんでカリフォルニアしゅうのアメリカ・インディアンは376,000にんり、国内こくない最大さいだいである。カリフォルニアしゅう居住きょじゅうであろうとあるまいとカリフォルニアしゅうのインディアン部族ぶぞく大半たいはんは19世紀せいき後半こうはん絶滅ぜつめつされたとされている。国勢調査こくせいちょうさには「ラテンけいインディアン」という分類ぶんるいふくまれており、南北なんぼくアメリカのアメリンディアンのもの移民いみんである。

チェロキー・ネーションがしゅうない最大さいだい部族ぶぞくであり、人口じんこうは11まんにんだが、人口じんこう統計とうけい学者がくしゃるとチェロキーぞく子孫しそんは60まんにんえている可能かのうせいがあるとのことである。1930年代ねんだいと1940年代ねんだいアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく中西部ちゅうせいぶこったダストボウルから避難ひなんしてカリフォルニアの農業のうぎょうぐん都市とし仕事しごともとめたみん子孫しそんであることがおおい。都市としのインディアン社会しゃかいおおきなものは、ロサンゼルスとロングビーチ、サンフランシスコとオークランド、サクラメント、およびサンディエゴの地域ちいきである。

部族ぶぞくとしてはアパッチぞくチョクトーぞくクリークぞくホピぞく、ズニぞくナバホぞくブラックフットぞくショショーニぞく、パイユートぞくプエブロぞく、カウィーアぞく、およびチュマシュぞく人口じんこうおおい。コーアチェラ・バレーのカウィーアぞく不動産ふどうさん賃貸ちんたいから利益りえきており、インディオとパームスプリングスのおおくの土地とち部族ぶぞく法制ほうせいした部族ぶぞく所有しょゆうする土地とちである。

不法ふほう滞在たいざい移民いみん[編集へんしゅう]

2009ねん不法ふほう滞在たいざい移民いみん人口じんこうの7%にのぼると推計すいけいされており、アリゾナしゅうどう規模きぼである[14]

言語げんご[編集へんしゅう]

2000ねん時点じてんで5さい以上いじょうのカリフォルニアしゅう住民じゅうみんの60.5%は家庭かてい英語えいごはなし、25.8%はスペインはなしている。中国ちゅうごくだい3であり2.6%、タガログ2.0%、ベトナム1.3%とつづいている[15]しゅうないで200以上いじょう言語げんごきされている。スペインしゅうの「代替だいたい言語げんごとして使つかわれている。

しゅうないには100以上いじょう現地げんちがあり、世界せかいでも言語げんごてきもっと多様たよう地域ちいきの1つにしている。現地げんちすべてが絶滅ぜつめつ危惧きぐされているが、その言語げんご再生さいせいけたうごきは[note 1]

カリフォルニアしゅう憲法けんぽうもとで、1986ねに命題めいだい63ごう成立せいりつして以来いらい英語えいごしゅうない共通きょうつうかつ公式こうしき言語げんごとしてきた[16]言語げんご問題もんだいしゅうないでも重大じゅうだい政治せいじ問題もんだいであり、とく移民いみん言語げんご教育きょういく公式こうしき使用しよう規制きせいする言語げんご政策せいさくかんするところがおおきい。

宗教しゅうきょう[編集へんしゅう]

カリフォルニアしゅうは50しゅうなかでももっとローマ・カトリック教徒きょうとかずおおく、またプロテスタント宗教しゅうきょうユダヤきょうおよびイスラム教いすらむきょうかく教徒きょうとすう同様どうようである。カトリック教徒きょうとつぎおおいのはニューヨークしゅうである。ユタしゅう以外いがいではモルモンきょうもっとおおしゅうでもある[17]キリスト教徒きりすときょうと宗教しゅうきょうかんするもっとおお集団しゅうだん宗教しゅうきょうであり、かみろんしゃ不可知論ふかちろんしゃはいっている。その比率ひりつもっとはや成長せいちょうしている。アメリカ・ユダヤ教徒きょうと社会しゃかいおおきく、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく西部せいぶでは最大さいだいであり、ロサンゼルス、ビバリーヒルズ、サンフランシスコ、オークランド、サクラメントおよびパームスプリングスに集中しゅうちゅうしている。イスラム教徒きょうと人口じんこうきゅう成長せいちょうしており、ロサンゼルス西部せいぶ、サンディエゴ、オレンジぐんサンタクララぐんおよびモデストの地域ちいきおおきなイスラム教いすらむきょう社会しゃかいがある。

カリフォルニアしゅうのローマ・カトリック教徒きょうと大半たいはんはメキシコけいであり、そののヒスパニックけい、アイルランドけいおよびイタリアけいつづいている。ヒスパニックけい移民いみん流入りゅうにゅうでローマ・カトリック教徒きょうと人口じんこうきゅう成長せいちょうしている。ヒスパニック白人はくじんあいだでもローマ・カトリックがおお信仰しんこうされているが、アフリカけいアメリカじんヒスパニック黒人こくじんあいだではそうでもない。プロテスタントはヒスパニック黒人こくじん白人はくじんあいだでは多数たすうとなるキリスト教きりすときょう宗派しゅうはである。

2000ねん時点じてんでカリフォルニアしゅうにおける最大さいだいキリスト教きりすときょう宗派しゅうははローマ・カトリックで、信仰しんこうしゃかずは10,079,310にんである。末日まつじつ聖徒せいとイエス・キリスト教会きょうかいが529,575にんであり、サザン・バプテスト・コンベンションが471,119にんである。ユダヤ教徒きょうとは994,000にんしゅう人口じんこうの3%になっている[18]

ヒンドゥーきょう仏教ぶっきょう神道しんとうシクきょうおよび道教どうきょう一部いちぶアジアけい移民いみんによって導入どうにゅうされてきた。20世紀せいきまつ時点じてんで、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく仏教徒ぶっきょうとの40%がみなみカリフォルニアに居住きょじゅうしている。ロサンゼルス都市としけん仏教ぶっきょうのあらゆる宗派しゅうは代表だいひょうする組織そしき単一たんいつ都市としなか見出みいだされる唯一ゆいいつ場所ばしょとして、仏教徒ぶっきょうと世界せかいでも特異とくいなものになってきた。きたカリフォルニアのシティ・オブ・テンサウザンド・ブッダズとみなみカリフォルニアのシー・ライ・テンプルはアジア以外いがいでは最大さいだいきゅう仏教ぶっきょう寺院じいんである。ヒンドゥー教徒きょうと人口じんこうおおきくなりつつある。

ロサンゼルスはユダヤけいアメリカじん推計すいけい人口じんこうが55まんにん以上いじょうおり、きたアメリカではニューヨークいでおおきなユダヤじん社会しゃかい形成けいせいしている

イスラム教徒きょうとかずでもカリフォルニアしゅう最大さいだいしゅうであり、推計すいけいそう人口じんこうの1%になる。みなみカリフォルニアにおおく、サンディエゴには10まんにんんでいる。

カリフォルニアしゅう宗派しゅうはべつ人口じんこう構成こうせい[19]

ピュー・リサーチセンターの調査ちょうさではカリフォルニアしゅうアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくほかしゅうくらべて宗教しゅうきょうしょくうすいとしている。カリフォルニア州民しゅうみんの62%がかみしんじることについて「絶対ぜったいたしか」とこたえているが、全国ぜんこく平均へいきんは71%である。またこの調査ちょうさでは、カリフォルニア州民しゅうみんの48%が宗教しゅうきょうは「大変たいへん重要じゅうよう」とこたえたが、全国ぜんこく平均へいきんは56%である[19]

都市としまち[編集へんしゅう]

カリフォルニアしゅうにはアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく都市とし人口じんこうすう上位じょうい50都市としはい都市としが8つあり、全米ぜんべい50しゅうなか最大さいだいである。上位じょうい10都市とし場合ばあいでも3都市としはいり、テキサスしゅうならんで最大さいだいである。ロサンゼルス人口じんこう400まんにん以上いじょうかかえ、しゅうない最大さいだいかつ全米ぜんべいでもだい2である。その大都市だいとしはサンディエゴ全米ぜんべいだい9)、サンノゼだい10)、サンフランシスコだい12)、ロングビーチだい34)、フレズノだい37)、サクラメントだい38)およびオークランドだい44)である。

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

注釈ちゅうしゃく[編集へんしゅう]

  1. ^ The following are a list of the indigenous languages: Root languages of California: Athabaskan Family: Hupa, Mattole, Lassik, Wailaki, Sinkyone, Cahto, Tolowa, Nongatl, Wiyot, Chilula; Hokan Family: Pomo, Shasta, Karok, Chimiriko; Algonquian Family: Whilkut, Yurok; Yukian Family: Wappo; Penutian Family: Modok, Wintu, Nomlaki, Konkow, Maidu, Patwin, Nisenan, Miwok, Coast Miwok, Lake Miwok, Ohlone, Northern Valley Yokuts, Southern Valley Yokuts, Foothill Yokuts; Hokan Family: Esselen, Salinan, Chumash, Ipai, Tipai, Yuma, Halchichoma, Mohave; Uto-Aztecan Family: Mono Paiute, Monache, Owens Valley Paiute, Tubatulabal, Panamint Shoshone, Kawaisu, Kitanemuk, Tataviam, Gabrielino, Juaneno, Luiseno, Cuipeno, Cahuilla, Serrano, Chemehuevi

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ Resident Population Data - 2010 Census
  2. ^ Statistical Abstract of the United States
  3. ^ Governor Edmund G. "Pat" Brown of California”. California State Library (2005ねん11月28にち). 2010ねん1がつ29にち閲覧えつらん
  4. ^ a b Table 4. Cumulative Estimates of the Components of Resident Population Change for the United States, Regions, States, and Puerto Rico: April 1, 2000 to July 1, 2009” (CSV). United States Census Bureau (2009ねん12月22にち). 2009ねん12月26にち閲覧えつらん
  5. ^ Census Bureau Quick Facts 2008
  6. ^ San Francisco Chronicle, September 23, 2008
  7. ^ Population and Population Centers by State: 2000” (TXT). United States Census 2000. US Census Bureau Geography Division (2002ねん5がつ20日はつか). 2010ねん1がつ29にち閲覧えつらん
  8. ^ American FactFinder. U.S. Census Bureau. 2011ねん2がつ4にち. 2011ねん4がつ5にち閲覧えつらん
  9. ^ http://www.census.gov/population/www/documentation/twps0056/tab19.xls Historical Census Statistics on Population Totals By Race, California
  10. ^ California - ACS Demographic and Housing Estimates: 2006-2008”. American Fact Finder. US Census Bureau. 2009ねん12月26にち閲覧えつらん
  11. ^ United States - ACS Demographic and Housing Estimates: 2006-2008”. American Fact Finder. US Census Bureau. 2009ねん12月26にち閲覧えつらん
  12. ^ Montagne, Renee (2006ねん6がつ8にち). “Living in Tehrangeles: L.A.'s Iranian Community”. National Public Radio. 2006ねん6がつ28にち閲覧えつらん
  13. ^ http://factfinder.census.gov/servlet/ADPTable?_bm=y&-geo_id=04000US06&-qr_name=ACS_2009_5YR_G00_DP5YR5&-context=adp&-ds_name=&-tree_id=5309&-_lang=en&-redoLog=false&-format=
  14. ^ Undocumented Immigrants (PPIC Publication)
  15. ^ Detailed List of Languages Spoken at Home for the Population 5 Years and Over by State: 2000” (PDF). 2000 United States Census. United States Census Bureau (2003ねん). 2006ねん4がつ11にち閲覧えつらん
  16. ^ California State Constitution, Article III, Section 6, cited at languagepolicy.net
  17. ^ USA-California - LDS Newsroom:”. The Church of Jesus Christ of Latter-day Saints. 2010ねん1がつ29にち閲覧えつらん
  18. ^ State Membership Report 2000”. The Association of Religious Data Archives (2002ねん). 2010ねん1がつ29にち閲覧えつらん
  19. ^ a b Religion and Politics 2008: California”. U.S. Religious Landscape Study. The Pew Forum on Religion & Public Life (2008ねん). 2010ねん1がつ29にち閲覧えつらん