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クニマス

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クニマス
滋賀しが県立けんりつ琵琶湖びわこ博物館はくぶつかんでの標本ひょうほん展示てんじ(2014.2.7撮影さつえい
保全ほぜんじょうきょう評価ひょうか
EXTINCT IN THE WILD
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))

野生やせい絶滅ぜつめつ環境省かんきょうしょうレッドリスト
分類ぶんるい
さかい : 動物界どうぶつかい Animalia
もん : 脊索せきさく動物どうぶつもん Chordata
もん : 脊椎動物せきついどうぶつもん Vertebrata
つな : じょうひれつな Actinopterygii
: サケ Salmoniformes
: サケ Salmonidae
ぞく : タイヘイヨウサケぞく
Oncorhynchus
学名がくめい
Oncorhynchus kawamurae
Jordan and McGregor, 1925
和名わみょう
クニマス
英名えいめい
Black kokanee

クニマスくにます学名がくめいOncorhynchus kawamurae)は、サケぞくする淡水魚たんすいぎょ別名べつめいキノシリマスキノスリマスウキキノウオ産卵さんらんわったものをホッチャレますんで湖面こめんがったものを浮魚うきうお(うきよ)という。

かつて秋田あきたけん田沢湖たざわこにのみ生息せいそくした固有こゆうしゅだったが、田沢湖たざわこ個体こたいぐんは1940ねん酸性さんせい玉川たまがわからみずれたことにより絶滅ぜつめつし、えきひた標本ひょうほん17たいアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくに3たい日本にっぽんに14たい)のみがられていた。このため環境省かんきょうしょうレッドリストでは1991ねん、1999ねん、2007ねんかくはんで「絶滅ぜつめつ」と評価ひょうかされていたが、2010ねんさかなクン愛称あいしょうしたしまれている宮澤みやざわ正之まさゆき東京とうきょう海洋かいよう大学だいがく客員きゃくいん教授きょうじゅ名誉めいよ博士はかせ)やちゅうぼうてっ京都大学きょうとだいがく教授きょうじゅ)ら魚類ぎょるい研究けんきゅうしゃにより、山梨やまなしけん西湖さいこ現存げんそん個体こたいぐん生息せいそく確認かくにんされ、野生やせい絶滅ぜつめつ指定してい変更へんこうされた。

概要がいよう

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分類ぶんるい

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1925ねんアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく魚類ぎょるい学者がくしゃデイビッド・スター・ジョーダンとエルネスト・アレグサンダー・マクレガーによりジョーダン&ハッブス論文ろんぶんないsp. nov新種しんしゅ)として発表はっぴょうされたが、記載きさい文中ぶんちゅうにはベニザケ陸封りくふうがた(land-locked derivative of O. nerka) としるされている。しかしおなじくベニザケの陸封りくふうがたとされるヒメマスとの交雑こうざつしょうじていないことや、しゅうねん産卵さんらんするてんなどから独立どくりつしゅ (Oncorhynchus kawamurae) とする意見いけんもある[1]しゅうねん産卵さんらんするというのは実際じっさい確認かくにんされたものでなく伝承でんしょうとされているが[2]西湖さいこでの採集さいしゅう個体こたいでは、成熟せいじゅく度合どあいのつき変化へんかに2つのピークがあらわれ、また飼育しいく個体こたいでは、排卵はいらんはいせいする個体こたいぶしらず出現しゅつげんしており、しゅうねん産卵さんらん片鱗へんりんがみられた。[3]

分布ぶんぷ

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かつては秋田あきたけん田沢湖たざわこのみに生息せいそくしていたが、1940ねんごろ田沢湖たざわこ水質すいしつ激変げきへんしたために絶滅ぜつめつしたとされた。しかしそのやく70ねん2010ねんに、富士ふじひとつ、西湖さいこ生息せいそくしていることが確認かくにんされた(詳細しょうさい田沢湖たざわこでの「絶滅ぜつめつおよび西湖さいこでの「さい発見はっけんこう参照さんしょう)。なおげん記載きさいにおけるタイプ産地さんち表記ひょうきLake Toyama in the mountainous western part of Ugo in the northwestern part of Hondo本土ほんど西北せいほく羽後うご西部せいぶ山岳さんがく地方ちほうのトヤマ)となっている[4]

形態けいたい

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からだ全体ぜんたいてき灰色はいいろ、もしくは黒色こくしょく下腹かふくあわく、幼魚ようぎょは9前後ぜんこう斑紋はんもん模様もよう(パーマーク)をゆうする。全長ぜんちょうは30 - 40センチメートル皮膚ひふあつく、粘液ねんえきおおい。ベニザケの陸封りくふうがたであるヒメマスとくらべて瞳孔どうこう鼻孔びこうおおきく、からだひょうひれには明瞭めいりょうくろまだらがない。成熟せいじゅくしたゆうは「鼻曲はなまがり」になる。幽門ゆうもんたれ[ちゅう 1]かずは46 - 59と(サクラマスどう程度ていど。ヒメマスは67 - 94、ベニザケは80 - 117)いちじるしくすくない。しかしえら耙(さいは)[ちゅう 2]かずは31 - 43と、ヒメマス(27 - 40)と比較ひかくしてややおおい。また、むねはらしりひれながく、ひれのちえんくろくなる。にくはほぼ白色はくしょくで、たまご黄色きいろ記録きろくされている[5]

生態せいたい

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生物せいぶつがくてき生態せいたい不明ふめいてんおおいが、伝承でんしょうとうによると普段ふだん田沢湖たざわこ水深すいしん100 - 300メートル付近ふきん深部しんぶ生息せいそくし、いわ付着ふちゃくした藻類そうるいプランクトンえさとしていたとかんがえられている。産卵さんらんは、1 - 3がつ盛期せいき水深すいしん40 - 50メートルのあさところおこなわれていたのではないかと報告ほうこくされている[6]山梨やまなしけん水産すいさん技術ぎじゅつセンターらによる西湖さいこでの調査ちょうさによれば、流入りゅうにゅう河川かせんへの遡上そじょう接岸せつがん産卵さんらん湖底こていで11月から翌年よくねん2がつごろ産卵さんらん、1がつから4がつ孵化ふか、2がつから5がつ遊泳ゆうえいはじめる[7]。またしょくせいはヒメマスと重複じゅうふく甲殻こうかくるいプランクトン、魚類ぎょるいそこせい生物せいぶつとされている。

昭和しょうわ記録きろくでは「遊泳ゆうえいはなはかつ潑(活発かっぱつ)ならず」との記録きろくがあり、およぎはさほどはやくない。実際じっさいに「さい発見はっけんには水底みなそこでゆっくりとおよぎ、さらにみずうみそこまり、休憩きゅうけいする姿すがた観察かんさつされている[8]。これは、元来がんらい生息せいそくである田沢湖たざわこにおいてクニマスの生存せいぞんおびやかす肉食にくしょくぎょとう天敵てんてき棲息せいそくしなかったことと、西湖さいこにおいてはブラックバスひとし肉食にくしょくぎょとの生息せいそく領域りょういきかさならなかったことが原因げんいんとしてかんがえられている。しかし、2020ねんにはヨーロッパウナギによるたまごしょく確認かくにんされたと報告ほうこくがある[9]

5かげつ稚魚ちぎょ山梨やまなし県立けんりつ富士ふじ湧水わきみずさと水族館すいぞくかんにて。
クニマスの成魚せいぎょ西湖さいこネイチャーセンターにて

田沢湖たざわこでの「絶滅ぜつめつ

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1940ねん電力でんりょく供給きょうきゅう増加ぞうかのために田沢湖たざわこ湖水こすい利用りようした水力すいりょく発電はつでんしょ生保内おぼない発電はつでんしょ)が建設けんせつされた。田沢湖たざわこから流出りゅうしゅつする湖水こすいまかなうため、1940ねん1がつ20日はつかから玉川たまがわみず導入どうにゅうしたが、玉川たまがわ毒水どくすいばれる塩酸えんさん硫酸りゅうさんふく強酸きょうさんせいみず大量たいりょう流入りゅうにゅうしたため[10]、1948ねん調査ちょうさでは表層ひょうそう付近ふきんのpHが4.8前後ぜんこう急速きゅうそく酸性さんせいし、同年どうねんにはクニマスの捕獲ほかくすうはゼロになり絶滅ぜつめつ確認かくにんされた。1965ねん水質すいしつ調査ちょうさでも、みずうみ全域ぜんいきでpH 4.5程度ていどであった。

しかし、それ以前いぜん人工じんこう孵化ふか実験じっけんをするため、1935ねん本栖湖もとすこ西湖さいこほかにも琵琶湖びわこや、くわしい場所ばしょ不明ふめいだが長野ながのけん山梨やまなしけん富山とやまけんはつたまごおくったという記録きろくがあったため、田沢湖たざわこまち観光かんこう協会きょうかいでは1995ねん11月に100まんえん、1997ねん4がつから1998ねん12がつまで500まんえん懸賞けんしょうきんけてクニマスをさがし、全国ぜんこくから14せられたが、鑑定かんてい結果けっかいずれも「クニマス」とは認定にんていされず、発見はっけんにはいたらなかった[11][12]

田沢湖たざわこでの絶滅ぜつめつ根本こんぽんてき原因げんいん強酸きょうさんせいすい流入りゅうにゅうであるが、浮上ふじょう稚魚ちぎょのヒメマスはサケ魚類ぎょるいなかでも酸性さんせいみずきわめてよわ特性とくせいっている[13]とされている。

田沢湖たざわこでの「絶滅ぜつめつ以後いごも、田沢湖たざわこさんクニマスは大正たいしょう時代じだい京都大学きょうとだいがく教授きょうじゅ川村かわむらによって採取さいしゅされた9個体こたい存在そんざいし、京都大学きょうとだいがくきゅう大津おおつ臨湖実験じっけんしょ保管ほかんされ、現在げんざい京都きょうと大学だいがく総合そうごう博物館はくぶつかん所蔵しょぞうされている。これをふくめて日本にっぽん国内こくないに14個体こたい、アメリカに3個体こたい現存げんそんする。DNAによる復活ふっかつ期待きたいされて分析ぶんせきおこなったが、ホルマリンによりDNAそのものが切断せつだんされていることが判明はんめいし、復活ふっかつ絶望ぜつぼうされていた[14]

西湖さいこにおけるクニマス

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さい発見はっけん

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クニマスの生息せいそく確認かくにんされた、山梨やまなしけん西湖さいこ (富士ふじ)

2010ねん山梨やまなしけん西湖さいこにて生存せいぞん個体こたい発見はっけんされた。きっかけは、京都きょうと大学だいがくなかぼうてっ魚類ぎょるい学者がくしゃでイラストレーターでもある東京とうきょう海洋かいよう大学だいがく客員きゃくいん教授きょうじゅさかなクン(名誉めいよ博士はかせ)にクニマスのイラスト執筆しっぴつ依頼いらいしたことであった。さかなクンは描画びょうが参考さんこうのため、ちゅうぼう助言じょげんしたが日本にっぽん全国ぜんこくからきんえんしゅの「ヒメマス」をせようとした。しかし2がつという時期じき問題もんだいからヒメマスを水揚みずあげした業者ぎょうしゃはほぼなく、入手にゅうしゅできた個体こたいは3がつ6にち西湖さいこ捕獲ほかくされた4だけだった。さかなクンのもとにとどいたよく3がつ8にち居合いあわせた水中すいちゅうカメラマンの松沢まつざわようは、そのなかにクニマスを連想れんそうさせる特徴とくちょうをもつ個体こたいつけ、これはクニマスかもしれないとはなしたという。3月18にち依頼いらいのイラストをえがくためにそのうちの2持参じさんちゅうぼうのもとをおとずれたさかなクンが「クニマスではないか」としてこの個体こたいせた、という報道ほうどうがなされたが、このときは「くろいヒメマス」という表現ひょうげんだけでクニマスのなかったとちゅうぼう否定ひていしている[3]。しかし、捕獲ほかくした時期じき水深すいしん疑問ぎもんったなかぼう研究けんきゅうグループは解剖かいぼう遺伝子いでんし解析かいせきによる分析ぶんせきおこなった。クニマスとヒメマスのでの見分みわけは困難こんなんなためであり、ちゅうぼうがイラストの参考さんこう資料しりょうにヒメマスを使つかうよう助言じょげんしていたのもそれが理由りゆうである。分析ぶんせき結果けっか西湖さいこ個体こたいはクニマスであることが判明はんめいしたとし、根拠こんきょとなる学術がくじゅつ論文ろんぶん出版しゅっぱんたずして12月14にち夕方ゆうがたにマスコミをとおして公式こうしき発表はっぴょうされた。

1935ねん田沢湖たざわこから西湖さいこおくられたクニマスの受精卵じゅせいらん10まん孵化ふか放流ほうりゅうしたものが、繁殖はんしょくかえして現在げんざいいたったとかんがえられている[17]

西湖さいこ漁師りょうしには、この発見はっけん以前いぜんから「クロマス」とばれて存在そんざい自体じたいられていたが、「ヒメマスのくろ変種へんしゅ程度ていどにしか認識にんしきされていなかった[18][19][20]。このため、西湖さいこ周辺しゅうへんでは普通ふつう漁獲ぎょかくされていたほか、一般いっぱんきゃくも10に1程度ていど割合わりあい比較的ひかくてき簡単かんたんげており、2010ねん以前いぜんにも「西湖さいこでクニマスをげた」とさい発見はっけんせつとなえるものがいたという。産卵さんらんまえにしてくろくなったヒメマスは不味ふみであるとされることから、「クロマス」はれてもリリースされることがおおかったというが、当然とうぜんながら「クロマス」をしょくするものもおり、伝承でんしょうどおり、塩焼しおやにしてもフライにしても美味びみであったとかたられている[11]

「クロマス」の正体しょうたいがクニマスであるとのらせをけた西湖さいこ漁業ぎょぎょう協同きょうどう組合くみあいは、クニマス繁殖はんしょくいき禁漁きんぎょ指定していなど、保護ほご対策たいさく検討けんとうしており[21]、2011ねん3がつ20日はつかりょう解禁かいきんより、クニマスが生息せいそくしている可能かのうせいたかみずうみ北岸ほくがんやく1まん平方へいほうメートルをあらたに自主じしゅ禁漁きんぎょ区域くいき設定せっていする方針ほうしんかためた[22]

2010ねん12月14にちのクニマスがさい発見はっけんのニュースから3にちの12月17にち秋田あきたけん仙北せんぼく共同きょうどうで『クニマス里帰さとがえりプロジェクト』を発足ほっそくさせることを決定けってい、12月21にちから正式せいしき活動かつどう開始かいしした。しかし、田沢湖たざわこみず依然いぜんとしてつよ酸性さんせいのこっており、クニマスを田沢湖たざわこもどすには程遠ほどとお状況じょうきょうであるため、当面とうめんはクニマスの生態せいたい調査ちょうさちからそそぐと同時どうじに、県内けんないほか場所ばしょでもクニマスを養殖ようしょく出来できないか、山梨やまなしけんとも協力きょうりょくしながら検討けんとうつづけていく方針ほうしんという[23]

2011ねん3がつ5にちには「クニマス里帰さとがえりプロジェクト」の一環いっかんとして、さかなクンの講演こうえんかいひらかれた[24]。この講演こうえんのなかでさかなクンは、クニマスは従来じゅうらいベニザケ亜種あしゅかんがえられてきたがいちねんつうじて産卵さんらんがあるなど、独立どくりつしたしゅである可能かのうせいたかいことを説明せつめいした。

2012ねん2がつにはちゅうぼうらと同行どうこうしたNHK取材しゅざいはん産卵さんらん様子ようす撮影さつえい成功せいこう[25]伝承でんしょうどお冬季とうき産卵さんらんすることが確認かくにんされた。きたクニマスのカラー映像えいぞう撮影さつえい成功せいこうはつ撮影さつえいにカメラをまった警戒けいかいする様子ようすがなく、またふか場所ばしょひく水温すいおん砂利じゃり地帯ちたいという環境かんきょうから、天敵てんてきのいない環境かんきょうがクニマスがきのびた要因よういんである見方みかた当時とうじつよまっていた。

2013ねん2がつ1にち環境省かんきょうしょう発表はっぴょうしたレッドリストで、「野生やせい絶滅ぜつめつ」の判定はんてい基準きじゅん変更へんこうするとともに、ほんたねを「絶滅ぜつめつ」から「野生やせい絶滅ぜつめつ」に変更へんこうされた[26]絶滅ぜつめつしゅとされた魚類ぎょるい指定してい見直みなおしははじめてである[27]

NHK取材しゅざいはんによる撮影さつえい時点じてんでは特定とくてい外来がいらい生物せいぶつ指定していされているブラックバス生息せいそく水域すいいきちがうことから天敵てんてきはいないとみられていた。しかし2016ねん在来ざいらいしゅニホンウナギ外来がいらいしゅヨーロッパウナギたまご捕食ほしょくする様子ようす確認かくにんされており[28]山梨やまなしけん水産すいさん技術ぎじゅつセンターはヨーロッパウナギの駆除くじょ方法ほうほう模索もさくするとしている[29]

西湖さいこネイチャーセンター(富士ふじ河口湖かわぐちこまちひだり建物たてものが「- 奇跡きせきさかな - クニマス展示てんじかん」)

現在げんざい山梨やまなしけん富士ふじ河口湖かわぐちこまちには「コウモリあな」のくちとなりに「西湖さいこネイチャーセンター」があり、富士ふじ河口湖かわぐちこまち公認こうにんガイドが案内あんないする「青木あおきげん樹海じゅかいネイチャーガイドツアー」などを実施じっししているが、そこに「- 奇跡きせきさかな - クニマス展示てんじかん」があり、西湖さいこ田沢湖たざわこのクニマスにかんする交流こうりゅう歴史れきし展示てんじ映画えいが放映ほうえい水槽すいそうないのクニマス展示てんじなどをおこなっている[30]

生息せいそくすう生態せいたい

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山梨やまなしけん水産すいさん技術ぎじゅつセンターでは継続けいぞくてき生息せいそく調査ちょうさおこなっている。

  • 2016ねんまでにあきらかになった内容ないようは、
    • 生息せいそくすうは、4300から11000推定すいていされている[31]
    • 産卵さんらん 11がつから2がつしゅうねん産卵さんらんはしていない。
    • 産卵さんらん場所ばしょ 水深すいしん30mから40m の湧水わきみずがある砂礫されきしつ湖底こてい流入りゅうにゅう河川かせんには遡上そじょうしない。
    • 産卵さんらん場所ばしょ水温すいおん 4 - 5℃
    • 孵化ふかまでの日数にっすうやく75にち受精じゅせい積算せきさん600℃)、浮上ふじょうまでの日数にっすう +35にち受精じゅせい積算せきさん900℃)[7]

人工じんこう飼育しいく田沢湖たざわこでの復活ふっかつ

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山梨やまなしけんから貸与たいよされたクニマスを展示てんじする田沢湖たざわこクニマス来館らいかん

山梨やまなしけん水産すいさん技術ぎじゅつセンターはさい発見はっけんされたクニマスを忍野おしのむら施設しせつ人工じんこう飼育しいくしている。そのうち10ひきが2017ねん5がつ9にち秋田あきたけんされ[32]同年どうねん7がつ1にち開館かいかんした「田沢湖たざわこクニマス来館らいかん」にて展示てんじされている。

仙北せんぼくなどは田沢湖たざわこ野生やせいクニマスの復活ふっかつ目指めざしている。田沢湖たざわこでは1991ねんから国土こくど交通省こうつうしょうみず中和ちゅうわ施設しせつ稼働かどうしているが、強酸きょうさんせいみずが2018ねん時点じてん流入りゅうにゅうして湖水こすいがまだつよ酸性さんせいであるため、クニマスの生息せいそくむずかしい。このほか山梨やまなしけん水産すいさん技術ぎじゅつセンターは2018ねん3がつ23にちヒメマス代理だいりおやとするクニマスの誕生たんじょう成功せいこうしたと発表はっぴょうした[33]

名前なまえ由来ゆらい

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クニマスくにます)の語源ごげんについて、江戸えど時代じだい秋田あきたはんおも佐竹さたけ義和よしかず田沢湖たざわこおとずれたさいにクニマスをべ、おくに特産とくさんますということからくにます名付なづけられたといわれていたが、角館かくのだてたすくたけ佐竹さたけきた)の記録きろくである佐竹さたけきた日記にっきに、義和よしかず生誕せいたんよりも以前いぜんからくにますとの表記ひょうきつかっている。はら記載きさいには" Kunimasu = Local Salmon "としるされている。

地元じもとでの名称めいしょうとされるキノシリマスしります)の語源ごげんは、辰子たつこ伝説でんせつひとつで、しりはじっこ、はしざい意味いみ。この逸話いつわ場合ばあい松明たいまつ)を田沢湖たざわこげたところさかな姿すがたになったという伝承でんしょうから名付なづけられた。のち、”しります”の献上けんじょうさいし「しり」はいかがなものか、として「くにます」と改名かいめいされたとされるが、前述ぜんじゅつ逸話いつわおなじくこれを証明しょうめいするかくたる史料しりょうはない。

ウキキノウオ(槎魚)は田沢湖たざわこ別名べつめいである槎湖(うききのみずうみ、さこ)、かん槎湖(かんさこ)から名付なづけられた。田沢湖たざわこ生息せいそくするすべてのさかなについてウキキノウオとぶこともある。

人間にんげんとの関係かんけい

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角館かくのだてりょうした佐竹さたけきた角館かくのだてたすくたけ)の歴代れきだい記録きろくである『佐竹さたけきた日記にっき』(秋田あきたけん公文書こうぶんしょかん所蔵しょぞう)において、クニマスにかんする記事きじのべたから2ねん1674ねん)を初出しょしゅつとし、17~18世紀せいきには記述きじゅつすくないが19世紀せいきはいると頻出ひんしゅつし、角館かくのだてたすくたけから秋田あきた藩主はんしゅ佐竹さたけ本家ほんけへの、または佐竹さたけ本家ほんけからはん諸家しょかへの献上けんじょうひん贈答ぞうとうひんとして利用りようされ、長期ちょうき運搬うんぱんがなされたと記録きろくされる。このことからも、干物ひもの粕漬かすづけなどの加工かこう開始かいしされていたとかんがえられている。

文化ぶんか2ねん(1805ねん)の記録きろくに「くにます塩引しおびき」が秋田あきた佐竹さたけ本家ほんけ献上けんじょう輸送ゆそうされた記録きろくがある。翌々日よくよくじつ秋田あきたはんしろめの家老がろう名義めいぎでの礼状れいじょうとどき、どう文中ぶんちゅうには「在国ざいこくちゅうであった藩主はんしゅがとてもよろこび、のこったぶん江戸えど藩邸はんていおくった」むねしるされている。これらは当時とうじクニマスにたいし、長期ちょうき輸送ゆそうえうる加工かこうがなされていた史料しりょうとなる。当時とうじ佐竹さたけきた当主とうしゅ佐竹さたけ義文よしふみ佐竹さたけ河内かわうち)、秋田あきたほんはん藩主はんしゅ佐竹さたけ義和よしかずすうねん佐竹さたけ義和よしかず田沢湖たざわこおとずれ、文人ぶんじんとしてもられる義和よしかず紀行きこうぶん[34]のこしているが、どう文中ぶんちゅうにはクニマスにれた記述きじゅつはない。

りょう

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資源しげんのある高級こうきゅうぎょであったため、専業せんぎょう漁師りょうしがいた。クニマスりょう一年中いちねんじゅうおこなわれ、ぶね丸木舟まるきぶね)を使用しようした。漁法ぎょほうもう漁法ぎょほうで、なつ深部しんぶに、ふゆあさあみろす。田沢湖たざわこにおけるクニマスりょう孵化ふか移植いしょく事業じぎょうかんする史料しりょうとして漁業ぎょぎょう組合くみあい理事りじつとめた三浦みうら資料しりょうがある。三浦みうら資料しりょう明治めいじ後半こうはんから昭和しょうわ初期しょきにかけての史料しりょう中心ちゅうしんで、クニマスのりょう孵化ふか贈答ぞうとう山梨やまなしけんへの移植いしょくなどにかんするものがふくまれている[35]

養殖ようしょく

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西湖さいこでの発見はっけん以降いこう山梨やまなしけん水産すいさん技術ぎじゅつセンターではたまご回収かいしゅうし、たね保存ほぞん目的もくてきとした養殖ようしょくはじめている[36]当初とうしょはうまくいかなかった養殖ようしょくであるが、東京とうきょう海洋かいよう大学だいがく技術ぎじゅつ応用おうようするなどした結果けっか、ヒメマスとほぼおな条件じょうけん養殖ようしょく可能かのうになった[37]孵化ふかした稚魚ちぎょ山梨やまなし県立けんりつ富士ふじ湧水わきみずさと水族館すいぞくかん田沢たざわ湖畔こはんかく自治体じちたいなどで公開こうかいされたことがある。2014ねん3がつ25にち山梨やまなしけん水産すいさん技術ぎじゅつセンターは、2011ねん人工じんこう授精じゅせいさせて誕生たんじょうしたクニマスのメスに、人工じんこう授精じゅせいほどこしたところ、22ひき孵化ふかし、完全かんぜん養殖ようしょくへのめどがったと発表はっぴょうした[38]

標本ひょうほん文化財ぶんかざい登録とうろく

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ホルマリン固定こていされた標本ひょうほんは17個体こたい存在そんざいし、そのうち14個体こたい日本にっぽんにあった。秋田あきた県立けんりつ博物館はくぶつかんおよび仙北せんぼく田沢湖たざわこ郷土きょうど史料しりょうかん所蔵しょぞうえきひた標本ひょうほん3たいが、人為じんいてき絶滅ぜつめつさせられた淡水魚たんすいぎょ標本ひょうほんであり、またその生物せいぶつがくてき特徴とくちょうるうえで貴重きちょうであることから、2008ねん7がつ28にちに「田沢湖たざわこのクニマス(標本ひょうほん」としてくに登録とうろく記念きねんぶつ登録とうろくされた[39][40]。これは動物どうぶつ関係かんけいおよび標本ひょうほん関係かんけい登録とうろく記念きねんぶつとしては最初さいしょのものである。

はら記載きさいとタイプ標本ひょうほん

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はら記載きさい下記かき米国べいこくのカーネギー博物館はくぶつかん紀要きようだい10かん2ごう(1925ねん6がつ27にちづけ発行はっこう)にジョーダンとハッブスの共著きょうちょ論文ろんぶんとしてせられているが、サケ部分ぶぶんのみはジョーダンとマクレガーの共著きょうちょとなっているため、記載きさいしゃもこの2人ふたりとなる。たね小名しょうみょうkawamurae は、新種しんしゅ記載きさいもちいられた標本ひょうほんをジョーダンに提供ていきょうした淡水たんすい生物せいぶつ学者がくしゃ川村かわむら京都きょうと帝国ていこく大学だいがく教授きょうじゅ当時とうじ)へのけんじめいである[41]

  • David Starr Jordan and Ernest Alexander McGregor in D. S. Jordan and Carl Leavitt Hubbs, 1925(27 June). " Record of Fishes Obtained by David Starr Jordan in Japan, 1922".(The Salmonidae by D. S. Jordan and E. A. McGregor). Memoirs of the Carnegie Museum vol. 10, no. 2: 93-346, Pls. 5-12.

このうちクニマスのげん記載きさいはp.128 - 129([42])、p.332/Pls. 5、fig. 3([43])、p.338/Pl.8、fig.5([44])にあり、これらはウェブじょうでPDFファイルやテキストしたものが閲覧えつらんできる[4]げん記載きさいもちいられたのは成熟せいじゅくしたオス3個体こたいで、そのうちホロタイプせい基準きじゅん標本ひょうほん)はフィールド自然しぜん博物館はくぶつかん登録とうろく番号ばんごう:FMNH 58681 - もとはカーネギー博物館はくぶつかん:CM 7785)に、2個体こたいのパラタイプ(したがえ基準きじゅん標本ひょうほん)はカリフォルニア科学かがくアカデミーもとスタンフォード大学だいがく自然しぜん博物館はくぶつかん:SU 24107(2))に所蔵しょぞうされている[45]

その

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  • クニマスとおなじく、かつて田沢湖たざわこ生息せいそくし、酸性さんせいすい流入りゅうにゅう絶滅ぜつめつしたさかなクチグロマスくちくろます学名がくめいなし)がある。こちらは非常ひじょう資料しりょうとぼしく詳細しょうさい不明ふめいだが、体長たいちょうは25 - 35センチ・メートル程度ていど水深すいしん50 - 100メートル付近ふきん生息せいそくしていたとおもわれる。
  • 漫画まんが平成へいせいばんりキチ三平さんぺい』(『週刊しゅうかん少年しょうねんマガジン特別とくべつ編集へんしゅう2001ねん9がつ18にち増刊ぞうかんごう掲載けいさい[46])には、「三平さんぺい祖父そふ一平いっぺいが、クニマスをひそかに地図ちずっていない山中さんちゅうみずうみうつりふえし、そこで繁殖はんしょくしていた個体こたい生息せいそく確認かくにんされる」というストーリーがある。これはフィクションだったが、2010ねん生息せいそく確認かくにんされた個体こたい実際じっさい漫画まんがおなじような経緯けいいうつりふえされ繁殖はんしょくしていた。作者さくしゃ矢口やぐち高雄たかお発見はっけん一報いっぽう大変たいへんよろこび、関係かんけいしゃやファンからおおくの祝福しゅくふくけ「かならきているとしんじていた」「漫画まんがにしたけれど、うそじゃなかったでしょう?おもどおりです」とかたった。矢口やぐち田沢湖たざわこのある秋田あきたけん出身しゅっしんで、生前せいぜん矢口やぐちは『将来しょうらいてきにはクニマスを田沢湖たざわこ里帰さとがえりさせることをつよのぞんでいる』とべていた[47]
  • くにます(クニマス)の名称めいしょう田沢湖たざわこ観光かんこう協会きょうかいが6つの商品しょうひん区分くぶん商標しょうひょう登録とうろく(だい5435241ごう,しょうねがい2011-7071)している。

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ 硬骨魚こうこつぎょるい特有とくゆう消化しょうか器官きかん
  2. ^ えらにある、んだみずなかからプランクトンをしとる器官きかん

出典しゅってん

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参考さんこう文献ぶんけん

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関連かんれん資料しりょう

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  • 矢口やぐち高雄たかおりキチさんひら 平成へいせいばん』「1 地底ちていみずうみのキノシリマス」、講談社こうだんしゃ漫画まんが文庫ぶんこ、2009ねんISBN 9784063706208
  • 秋田魁新報社あきたさきがけしんぽうしゃ「どっぷり雄物川おものがわ紀行きこう 厳寒げんかんへん

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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