ポケモンの一覧いちらん (599-649)

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ポケモンの一覧いちらん（ポケモンのいちらん）は、ゲームソフト『ポケットモンスターシリーズ』に登場とうじょうする架空かくうの生物せいぶつ「ポケットモンスター（ポケモン）」の一覧いちらん。本ほん項こうでは全ぜん1025種しゅのうち、『ポケットモンスター ブラック・ホワイト』から登場とうじょうし、シリーズ共通きょうつうの全国ぜんこくポケモン図鑑ずかんにおいて599から649までの番号ばんごうを付与ふよされている種たねを掲載けいさいする。

目次もくじ

546-598 << 599-649 >> 650-721

No. 名前なまえ 599 ギアル 600 ギギアル 601 ギギギアル 602 シビシラス 603 シビビール 604 シビルドン 605 リグレー 606 オーベム 607 ヒトモシ 608 ランプラー

No. 名前なまえ 609 シャンデラ 610 キバゴ 611 オノンド 612 オノノクス 613 クマシュン 614 ツンベアー 615 フリージオ 616 チョボマキ 617 アギルダー 618 マッギョ

No. 名前なまえ 619 コジョフー 620 コジョンド 621 クリムガン 622 ゴビット 623 ゴルーグ 624 コマタナ 625 キリキザン 626 バッフロン 627 ワシボン 628 ウォーグル

No. 名前なまえ 629 バルチャイ 630 バルジーナ 631 クイタラン 632 アイアント 633 モノズ 634 ジヘッド 635 サザンドラ 636 メラルバ 637 ウルガモス 638 コバルオン

No. 名前なまえ 639 テラキオン 640 ビリジオン 641 トルネロス 642 ボルトロス 643 レシラム 644 ゼクロム 645 ランドロス 646 キュレム 647 ケルディオ 648 メロエッタ

No. 名前なまえ 649 ゲノセクト                 脚注きゃくちゅう

ギアル

ギアル No. 599

分類ぶんるい: はぐるまポケモン	タイプ: はがね	高たかさ: 0.3m	重おもさ: 21.0kg
特性とくせい: プラス/ マイナス	かくれ特性とくせい: クリアボディ	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: ギギアル

2つの歯車はぐるまが合あわさった姿すがた形がたをしたポケモン。それぞれの歯車はぐるまに顔かおが存在そんざいする。2匹ひきが歯車はぐるまの歯はをかみ合あわせ、回転かいてんすることで生いきるのに必要ひつようなエネルギーを生うみ出だし、生命せいめい活動かつどうを維持いじしている。この2匹ひきの組くみ合あわせはギアル1組くみで決きまっており、ちゃんとした組くみ合あわせでないとうまく歯はが噛かみ合あわず回転かいてんしない。アララギ博士はかせの話はなしによると、ギアルが確認かくにんされた記録きろくはここ100年ねん以内いないのものしか存在そんざいせず、100年ねん以内いないに誕生たんじょうした新しん生物せいぶつの可能かのう性せいが高たかいという調査ちょうさ結果けっかが出でている。大昔おおむかしの人間にんげんがギアルの姿すがたを見みた時ときに歯車はぐるまの構造こうぞうを思おもいつき、近代きんだい技術ぎじゅつを発展はってんさせたと言いわれている。

キャラクターデザインの面めんにおいては、それまでの作品さくひんにおけるダグトリオやレアコイルなどのような「複数ふくすう体たいで一ひとつのポケモンを成なしている」系列けいれつのポケモンとしてデザインされた。

専用せんよう技わざは「ギアソーサー」。命中めいちゅう率りつ80%のはがねタイプの二に回かい連続れんぞく攻撃こうげきわざ。

TVアニメ版ばんでは『劇場げきじょう版ばんポケットモンスター ベストウイッシュ ビクティニと黒くろき英雄えいゆう ゼクロム・白しろき英雄えいゆう レシラム』のモーモントのポケモンとして登場とうじょうし、楽器がっきやヘリコプターの動力どうりょくとなっている。『ベストウイッシュ シーズン2』でもバージルの所有しょゆうする飛行機ひこうきの動力どうりょくとして活用かつようされていた。

ギギアル

ギギアル No. 600

分類ぶんるい: はぐるまポケモン	タイプ: はがね	高たかさ: 0.6m	重おもさ: 51.0kg
特性とくせい: プラス/ マイナス	かくれ特性とくせい: クリアボディ	進化しんか前まえ: ギアル	進化しんか後ご: ギギギアル

ギアルの進化しんか形がた。進化しんか前まえと同様どうように複数ふくすうの歯車はぐるまが合あわさった姿すがた形がただが、大小だいしょうさまざまな歯車はぐるま型がたポケモンが更さらに合体がったいして身体しんたいができた構造こうぞうとなっており、外見がいけんは進化しんか前まえと同どうサイズの2つの歯車はぐるまに、後うしろ側がわへ巨大きょだいな歯車はぐるま1つが重かさなった姿すがたをしている。顔かおの片方かたがたも後うしろの巨大きょだい歯車はぐるまに移うつっている。この各かくパーツはそれぞれ「でかギア」「ちびギア」と呼よばれ、仲間なかま同士どうしでコミュニケーションをとる際さいは回転かいてん方向ほうこうや速度そくどで感情かんじょうを伝つたえている。本気ほんきを出だすと、歯車はぐるまの噛かみ合あわせを変かえることで「ちびギア」を高速こうそく回転かいてんさせ、そのまま分離ぶんりし射出しゃしゅつすることで攻撃こうげきすることもできるが、「ちびギア」が「でかギア」に戻もどれないと生命せいめいエネルギーの生産せいさんを行おこなえず命いのちへの危険きけんが及およぶ。

TVアニメ版ばんでは『劇場げきじょう版ばんポケットモンスター ベストウイッシュ ビクティニと黒くろき英雄えいゆう ゼクロム・白しろき英雄えいゆう レシラム』のモーモントのポケモンとして登場とうじょうし、楽器がっきやヘリコプターの動力どうりょくとなっている。『ベストウイッシュ シーズン2』でもバージルの所有しょゆうする飛行機ひこうきの動力どうりょくとして活用かつようされていた。

ギギギアル

ギギギアル No. 601

分類ぶんるい: はぐるまポケモン	タイプ: はがね	高たかさ: 0.6m	重おもさ: 81.0kg
特性とくせい: プラス/ マイナス	かくれ特性とくせい: クリアボディ	進化しんか前まえ: ギギアル	進化しんか後ご: なし

ギギアルの進化しんか形がた。「でかギア」の小径しょうけい歯車はぐるまに赤あかい歯車はぐるまが横よこ方向ほうこうに追加ついかされた。縦たて方向ほうこうに歯車はぐるまが増ふえたわけではないので、高たかさはギギアルと同おなじ。赤あかい歯車はぐるまはエネルギーの蓄積ちくせき・放出ほうしゅつの役割やくわりを持もつコアであり、生物せいぶつではない。コアのエネルギーを「ちびギア」に伝達でんたつさせることで、ギギアル同様どうようの遠隔えんかく攻撃こうげきを強化きょうかする。更さらに、コアと連動れんどうして回転かいてんする輪わのトゲから、エネルギーを発射はっしゃすることもできる。コアを高速こうそく回転かいてんさせることでエネルギーを蓄積ちくせきする。

『ブラック・ホワイト』ではプラズマ団だんのNが最後さいごの決戦けっせんにおいて使つかってくる。また、バトルサブウェイではノーマルランクでサブウェイマスターのノボリ・クダリが使用しようしてくる。「ソード・シールド」ではマクロコスモスのローズが使用しようする。

TVアニメ版ばんでは『劇場げきじょう版ばんポケットモンスター ベストウイッシュ ビクティニと黒くろき英雄えいゆう ゼクロム・白しろき英雄えいゆう レシラム』のモーモントのポケモンとして登場とうじょうし、楽器がっきやヘリコプターの動力どうりょくとなっている。『ベストウイッシュ シーズン2』でもバージルの所有しょゆうする飛行機ひこうきの動力どうりょくとして活用かつようされていた。

シビシラス

シビシラス No. 602

分類ぶんるい: でんきうおポケモン	タイプ: でんき	高たかさ: 0.2m	重おもさ: 0.3kg
特性とくせい: ふゆう	かくれ特性とくせい: なし	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: シビビール

レプトケファルスのようなシルエットを持もつポケモン。身体しんたいの側面そくめんには、絶たえ間まなく光ひかる心電図しんでんずのようなラインが走はしる。発電はつでん器官きかんを持もち、危険きけんが迫せまると防衛ぼうえいのために放電ほうでんを行おこなう。単体たんたいでの発電はつでん量りょうは少すくないが、群むれで行動こうどうして一斉いっせいに放電ほうでんすることで補おぎない、大量たいりょうのシビシラスが連結れんけつしての放電ほうでんは落雷らくらいに匹敵ひってきする出力しゅつりょくを持もつ。

ふゆうの特性とくせいを持もつ関係かんけいでシビシラスとその進化しんか系けいは弱点じゃくてんが無ない、珍めずらしいポケモンである。

TVアニメ版ばんでは『ベストウイッシュ』第だい50話わでライモンジムリーダー・カミツレの手持てもちポケモンとして登場とうじょうしたが、興奮こうふん状態じょうたいだったピカチュウには勝かてなかった。声優せいゆうは古島こじま清孝きよたか。

デザインは大村おおむら祐介ゆうすけが担当たんとうし、シビビールおよびシビルドンよりも後のちに作つくられ、「本物ほんもののウナギの成長せいちょうと同おなじ流ながれを、ポケモンの進化しんかで表現ひょうげんしたい」「ポケモンでも生いき物ものとして正ただしいことを守まもる」ということでのウナギの稚魚ちぎょを調しらべてデザインされた。

シビビール

シビビール No. 603

分類ぶんるい: でんきうおポケモン	タイプ: でんき	高たかさ: 1.2m	重おもさ: 22.0kg
特性とくせい: ふゆう	かくれ特性とくせい: なし	進化しんか前まえ: シビシラス	進化しんか後ご: シビルドン

シビシラスの進化しんか形がた。吸盤きゅうばん状じょうの大おおきな口くちをしたウナギ（ヤツメウナギ）のような姿すがたをしている。体からだの黄色きいろい模様もようが発電はつでん器官きかんになっており、敵てきに巻まきついてから模様もようを押おしつけて感電かんでんさせる。食しょくに対たいして貪欲どんよくで、電気でんき攻撃こうげきは狩かりの際さいにも使つかわれる。

アニメではピカチュウとバトルして敗北はいぼくするワンシーンのみの登場とうじょう。

シビルドン

シビルドン No. 604

分類ぶんるい: でんきうおポケモン	タイプ: でんき	高たかさ: 2.1m	重おもさ: 80.5kg
特性とくせい: ふゆう	かくれ特性とくせい: なし	進化しんか前まえ: シビビール	進化しんか後ご: なし

シビビールの進化しんか形がた。シビビールにかみなりのいしを使つかうと進化しんかする。シビビールのときにはなかった腕うでを持もち、腕力わんりょくは強つよく海辺うみべにいた獲物えものを一気いっきに海中かいちゅうへ引ひき込こんでしまう。シビビールと同様どうように身体しんたいの黄色きいろい模様もようは発電はつでん器官きかんとなっている。進化しんかしてからは、後うしろ足あしのようになった尻しり鰭ひれでジャンプするように歩あるく事こともできるようになった。口くちは円形えんけいの吸盤きゅうばん状じょうで、内側うちがわに鋭するどい牙きばが並ならぶヤツメウナギのような構造こうぞうとなっている。獲物えものを攻撃こうげきする際さいは、口くちで吸すい付つけいた上うえで牙きばを食くい込こませ、獲物えものに至近しきん距離きょりから電流でんりゅうを流ながして仕留しとめる。また、「鰻登うなぎのぼり」に相当そうとうするい回いまわしに「シビルドン登のぼり」があり、パルデア地方ちほうのジムリーダーであるナンジャモが好このんで使つかっている。

『ブラック・ホワイト』ではプラズマ団だんのゲーチスとエンディング後ごにサザナミタウンで登場とうじょうするシロナ（『ブラック2・ホワイト2』では使用しようしない）、バトルサブウェイのサブウェイマスターであるクダリ（スーパーダブルトレイン、スーパーマルチトレインのみ）の手持てもちとして登場とうじょうするほか、『ブラック2・ホワイト2』ではエンディング後ごにライバル（ヒュウ）が使用しようする。当時とうじはミカルゲ，ヤミラミと並ならんで弱点じゃくてんの無ないポケモンであった。尚なお，ミカルゲとヤミラミはX・Yから新規しんきで追加ついかされたフェアリータイプが弱点じゃくてんとなったためこの限かぎりではなくなったが、シビルドンだけは特性とくせいであるふゆうが打うち消けされない限かぎり，今いまもなお弱点じゃくてんが存在そんざいしない。また，Nの城しろで最後さいごに戦たたかうゲーチスの使用しようポケモンであり，上述じょうじゅつの通とおり弱点じゃくてんが存在そんざいしないことから、そこそこにプレイヤーを苦くるしめた。他ほかにも「スカーレット・バイオレット」ではアカデミー教師きょうしのミモザがメスの個体こたいを使用しようする。

TVアニメ版ばんでは『ベストウイッシュ』第だい48話わでサブウェイマスターのクダリの手持てもちとして初はつ登場とうじょう。声優せいゆうは渡辺わたなべ明あきら乃。シーズン2第だい19話わ（通算つうさん第だい103話わ）ではイッシュリーグの出場しゅつじょう者しゃ・ケンオーの手持てもちとして登場とうじょう。第だい8シリーズ（『リコとロイの旅たびシリーズ』）では第だい18話わにてスマホロトムの画面がめんでシビルドン登のぼりの画像がぞうが実際じっさいに登場とうじょう。

リグレー

リグレー No. 605

分類ぶんるい: ブレインポケモン	タイプ: エスパー	高たかさ: 0.5m	重おもさ: 9.0kg
特性とくせい: テレパシー/ シンクロ	かくれ特性とくせい: アナライズ	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: オーベム

リトル・グレイのような姿すがたをしたポケモン。50年とし前まえに砂漠さばくの彼方かなたから突然とつぜんやってきたと図鑑ずかんで紹介しょうかいされている。リグレーが怒おこると、強力きょうりょくなサイコパワーで相手あいての脳のうみそを絞しめつけて頭痛ずつうを起おこさせるという。テレビの傍はたにいるとリグレーの故郷こきょうらしき風景ふうけいが映うつる。

テレビアニメ版ばんでは『ポケットモンスター ベストウイッシュ』第だい30話わで初はつ登場とうじょう。

オーベム

オーベム No. 606

分類ぶんるい: ブレインポケモン	タイプ: エスパー	高たかさ: 1.0m	重おもさ: 34.5kg
特性とくせい: テレパシー/ シンクロ	かくれ特性とくせい: アナライズ	進化しんか前まえ: リグレー	進化しんか後ご: なし

リグレーの進化しんか形がたで、茶色ちゃいろい身体しんたいのベムのような姿すがたをしたポケモン。3本ほんの指ゆびは赤あか、黄き、緑みどりの3色しょくに分わかれており、これらを点滅てんめつさせることで仲間なかまと会話かいわをする。ガラル地方ちほうではオーベムの現あらわれる牧場ぼくじょうではバイウールーが一いち匹ひき消きえるというい伝いつたえがある。サイコパワーによって相手あいての脳のうを操あやつることで記憶きおくを書かき換かえ操作そうさする能力のうりょくを持もち、一部いちぶの図鑑ずかんには「あなたも書かき換かえられているかも知しれない」といった少々しょうしょう不気味ぶきみな解説かいせつ文ぶんがある。

翼つばさがないのにもかかわらず何故なぜか「はがねのつばさ」を覚おぼえる。

『ブラック2・ホワイト2』では、プラズマ団だんのアクロマが使用しようする。

TVアニメ版ばんでは『ベストウイッシュ』第だい45話わで夢ゆめ泥棒どろぼう・レオン(声こえ - 高木たかぎ渉わたる)の手持てもちとして登場とうじょう。『ベストウイッシュ シーズン2』第だい49話わでは乗のっていた円盤えんばんがオオキナ島とうに墜落ついらくし、町まちの住民じゅうみんに暗示あんじをかけ（サトシ、ムサシ、コジロウは暗示あんじにかからなかった）、おまもりこばんに似にた宇宙船うちゅうせんの部品ぶひんを探さがさせていた（この時とき、暗示あんじにかかった人ひとたちの顔かおがオーベムになっていた）。

テレビアニメ第だい8シリーズ（『リコとロイの旅たびシリーズ』）ではエクスプローラーズのメンバーであるスピネル（声こえ - 古川ふるかわ慎まこと）のポケモンとして第だい13話わから登場とうじょう。第だい14話わではリコとニャオハ（スマホロトムも含ふくむ）の一部いちぶの記憶きおくを奪うばった（しかし、続つづく第だい15話わでの様子ようすで「第だい1話わの旅立たびだち前後ぜんこうからの記憶きおく」を奪うばったことが判明はんめいし、後のちに紆余曲折うよきょくせつを得えて記憶きおくを取とり戻もどす事ことになる）。使用しようする技わざは「サイコキネシス」（第だい14話わから使用しよう）、「あくのはどう」（第だい14話わから使用しよう）、「メテオビーム」（第だい14話わで使用しようしかけたが、発射はっしゃ直前ちょくぜんにフリードのにリザードンがあくタイプにテラスタルし、「テラバースト」を放はなたれたことで失敗しっぱいした）、「テレポート」（第だい14話わから使用しよう）。

ヒトモシ

ヒトモシ No. 607

分類ぶんるい: ろうそくポケモン	タイプ: ゴースト/ ほのお	高たかさ: 0.3m	重おもさ: 3.1kg
特性とくせい: もらいび/ ほのおのからだ	かくれ特性とくせい: すりぬけ	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: ランプラー

青あおい炎ほのおを灯ともした小ちいさな蝋燭ろうそく型かたのポケモン。頭あたまの炎ほのおは、周囲しゅういの人ひとやポケモンから吸すい取とった生命せいめい力りょくを燃もやしているもの。真まっ暗くらな場所ばしょを歩あるく人ひとやポケモンの前まえに現あらわれ、明あかりを灯ともして道案内みちあんないをしているかのように装よそおい、生命せいめい力りょくを吸すい取とりながら霊界れいかいへと誘いざなおうとする習性しゅうせいを持もつ。公式こうしきには「火ひは幻まぼろしのようなもの」と示唆しさされている。

TVアニメ版ばんでは『ベストウイッシュ』第だい26話わで野生やせいのものが4体たい登場とうじょう（声優せいゆうはたかはし智さとし秋あき）。屋敷やしきを秘密ひみつ基地きちにしようとしたロケット団だんの指示しじに従したがっているかのように見みえたが、実じつは屋敷やしきで最初さいしょからリーダー格かくのランプラーと共ともに悪わるさを働はたらいており、屋敷やしきへ雨宿あまやどりに来きたサトシたちやロケット団だん、そのポケモンたちを霊界れいかいへ誘いざなおうと企たくらんでいた（ロケット団だんに至いたっては生命せいめい力りょくを奪うばわれ衰弱すいじゃくしていた）。最後さいごは一時いちじ共同きょうどうしたサトシたちやロケット団だんのポケモンたちの攻撃こうげきを受うけ自分じぶんたちだけが霊界れいかいへ飛とばされてしまった（同時どうじに衰弱すいじゃくしていたロケット団だんは元もとに戻もどった）。

テレビアニメ第だい8シリーズ（『リコとロイの旅たびシリーズ』）では第だい20話わにてジムリーダーのカブのポケモンとして20匹ひきが登場とうじょう。炎ほのおのある個体こたいとない個体こたいがおり、リコは炎ほのおを消けす、ロイは炎ほのおを灯ともすというルールになっている。結果けっかは全すべてのヒトモシに炎ほのおを灯ともしたロイが勝利しょうりする（途中とちゅうでリコのためらいもあった）。声優せいゆうはエクスプローラーズのメンバーであるコニア役やくの志田しだ有彩ありさとアンとアレックスのパピモッチ役やくの緒方おがた佑たすく奈が担当たんとう。第だい28話わ（『テラパゴスのかがやき』第だい3話わ）のミニコーナー「フリード博士はかせのポケモンゼミ」ではランプラーとシャンデラと共ともに登場とうじょうした。

ランプラー

ランプラー No. 608

分類ぶんるい: ランプポケモン	タイプ: ゴースト/ ほのお	高たかさ: 0.6m	重おもさ: 13.0kg
特性とくせい: もらいび/ ほのおのからだ	かくれ特性とくせい: すりぬけ	進化しんか前まえ: ヒトモシ	進化しんか後ご: シャンデラ

ヒトモシの進化しんか形がた。カンテラのような外見がいけんをしており、内部ないぶで燃もえる青あお紫むらさきの炎ほのおに顔かおが浮うかび上あがっている。死者ししゃの魂たましいを糧かてにしており、周囲しゅういを徘徊はいかいして臨終りんじゅうの際さいの者ものを探さがし、見みつけると魂たましいが肉体にくたいから離はなれた瞬間しゅんかんに吸すい取とってしまう、不吉ふきつなポケモンとされている。かつては森もりの奥深おくふかくに棲すんでいたが、今際いまわの際さいの人間にんげんの多おおい病院びょういん付近ふきんを狙ねらって、大おおきな街まちにも棲すみ付つき始はじめた。稀まれにヒトモシとともに人ひとやポケモンの生命せいめいエネルギーを能動のうどう的てきに吸すい取とり、霊界れいかいへ道案内みちあんないすることもあるといわれる。

TVアニメ版ばんでは『ベストウイッシュ』第だい22話わでシューティーのポケモンとして登場とうじょう。第だい26話わでは野生やせいで別べつ個体こたいのものが登場とうじょうし、屋敷やしきで悪わるさを働はたらいていた。声優せいゆうは西村にしむらちなみ。

テレビアニメ第だい8シリーズ（『リコとロイの旅たびシリーズ』）では第だい28話わ（『テラパゴスのかがやき』第だい3話わ）にてかつてダイアナの冒険ぼうけん仲間なかまで詐欺さぎ師しのテペン（声こえ - 菊池きくち通とおる武たけ）のポケモンとして登場とうじょう。ロイから盗ぬすんだいにしえのモンスターボールの入はいった袋ふくろをぶら下さげている。バトルでは「サイドチェンジ」でドーミラーと入いれ替かわったり、「どろぼう」でモンスターボールを奪うばうなど活躍かつやくを見みせたが、キャプテンピカチュウの「かみなりパンチ」で他たのポケモン達たちと共ともに敗北はいぼくする。冒険ぼうけんに出でた時ときの頃ころはヒトモシだった。また、ダイアナによってテペンの真実しんじつを映うつし出だされた時ときは内心ないしんでは他たのポケモン達たちと共ともに昔むかしのようにテペンに「冒険ぼうけん者しゃに戻もどってほしい」と思おもっていた様子ようすであり、テペンも涙なみだながらに謝罪しゃざい・改心かいしんし、事件じけん後ごにまた一いちからやり直なおすことを決意けついする。その後ごのミニコーナー「フリード博士はかせのポケモンゼミ」ではヒトモシとシャンデラと共ともに登場とうじょうした。

初期しょき段階だんかいでのヒトモシの系列けいれつは「焚たき火び ⇒ ろうそく ⇒ ランプ」という進化しんか順序じゅんじょで、ランプラーが最終さいしゅう進化しんか形がたとなる予定よていだった。

シャンデラ

シャンデラ No. 609

分類ぶんるい: いざないポケモン	タイプ: ゴースト/ ほのお	高たかさ: 1.0m	重おもさ: 34.3kg
特性とくせい: ほのおのからだ/ もらいび	かくれ特性とくせい: すりぬけ	進化しんか前まえ: ランプラー	進化しんか後ご: なし

ランプラーの進化しんか形がた。青あお紫むらさき色いろの炎ほのおを頭頂とうちょう部ぶや腕うでに灯ともした黒くろいシャンデリアのような姿すがたをしているポケモン。人ひとやポケモンの魂たましいを吸すい取とって燃もやし、糧かてにしている。怪あやしげな炎ほのおに包つつまれた人ひとやポケモンは魂たましいを吸すい取とられて燃もやされ、跡あとには抜ぬけ殻がらや骨ほねだけが残のこり、燃もやされた魂たましいは行いき場ばをなくしてこの世よを永遠えいえんに彷徨ほうこうう。両りょう腕うでに灯ともっている炎ほのおを揺ゆらすことで、相手あいてを催眠さいみん状態じょうたいにすることができる。シャンデラを照明しょうめいの代かわりにしていた屋敷やしきでは、住人じゅうにんの葬式そうしきが絶たえないと言いわれている。

ランプラーに「やみのいし」を使用しようして進化しんかさせることにより入手にゅうしゅが可能かのう。四天王してんのうのシキミが切札きりふだとして使用しようするほか、殿堂でんどう入いり後ごのベルが手持てもちに入いれている。また、バトルサブウェイのサブウェイマスター・ノボリとクダリがスーパートレインで使用しようする。『ブラック2・ホワイト2』のPWTではワールドリーダーズトーナメントでエンジュジムリーダーのマツバとフエンジムリーダーのアスナが使用しようし、チャンピオンズトーナメントではイッシュ地方ちほうの元もとチャンピオン・アデクが使用しようする。『X・Y』では四天王してんのうのパキラ、『オメガルビー・アルファサファイア』では四天王してんのうのフヨウ(強化きょうか後ご)、「シールド」ではジムリーダーのオニオンが使用しようする。

TVアニメ版ばんでは『ベストウイッシュ』第だい48話わでサブウェイマスターのノボリの手持てもちとして初はつ登場とうじょう。声優せいゆうはサトシのミジュマル役やくの福ぶく圓まどか美里みさと。

テレビアニメ第だい8シリーズ（『リコとロイの旅たびシリーズ』）では第だい24話わにてリコの祖母そぼであるダイアナの棲すんでいる古城こじょうにいる野生やせいのポケモンとして登場とうじょう。その後ごの第だい25話わではエクスプローラーズ襲撃しゅうげき時じに瓦礫がれきの下敷したじきになっていたが、デスバーンに助たすけられた。その他たには第だい9話わにてリコの父ちちであるアレックスが描えがいた絵本えほんの表紙ひょうしで登場とうじょう。第だい28話わ（『テラパゴスのかがやき』第だい3話わ）のミニコーナー「フリード博士はかせのポケモンゼミ」ではヒトモシとランプラーと共ともに登場とうじょうした。

初期しょき段階だんかいでのヒトモシの系列けいれつは「焚たき火び ⇒ ろうそく ⇒ ランプ」という進化しんか順序じゅんじょで、ランプラーが最終さいしゅう進化しんかとなるはずであったが、「形態けいたいを照明しょうめい器具きぐで統一とういつする」ということから焚たき火びのポケモンが除外じょがいされ、新あらたな最終さいしゅう進化しんか形がたとしてシャンデリアをモデルにデザイン・追加ついかされて誕生たんじょうしたポケモンである。

『大だい乱闘らんとうスマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS』の「フィールドスマッシュ」では、敵てきキャラクターとして登場とうじょう。地形ちけいに沿そって進すすむ「ほのおのうず」や、3連射れんしゃする「おにび」で攻撃こうげきしてくる。また、「もらいび」の特性とくせいにより炎ほのお属性ぞくせいの攻撃こうげきを吸収きゅうしゅうしてパワーアップする。

キバゴ

キバゴ No. 610

分類ぶんるい: キバポケモン	タイプ: ドラゴン	高たかさ: 0.6m	重おもさ: 18.0kg
特性とくせい: とうそうしん/ かたやぶり	かくれ特性とくせい: きんちょうかん	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: オノンド

灰色はいいろと濃こ灰ばいのボディに、口くちから突つき出でた大おおきな2本ほんの牙きばが特徴とくちょう的てきなポケモン。縄張なわばり意識いしきがあり、この特徴とくちょう的てきな牙きばで樹木じゅもくに傷きずをつけ、縄張なわばりの目印めじるしを作つくるという。これやバトル等とうで牙きばが折おれてしまうことがあるが、すぐに生はえてくる。何なん回かいも生はえると、立派りっぱな牙きばになる。昔むかしの人ひとは牙きばを包丁ほうちょう代かわりにしていた。

TVアニメ版ばんでは『ポケットモンスター ベストウイッシュ』でアイリスのポケモンとして登場とうじょう。性別せいべつはオス。声優せいゆうは津田つだ美波みなみ。また、アイリスの故郷こきょうである竜りゅうの里さとで、何なん匹ひきものキバゴが放牧ほうぼくのような形かたちで育そだてられている様子ようすが第だい9話わの回想かいそうシーンやシーズン2の第だい16話わで描えがかれている。PM2ではオノノクスに進化しんかした姿すがたで登場とうじょう。

オノンド

オノンド No. 611

分類ぶんるい: あごオノポケモン	タイプ: ドラゴン	高たかさ: 1.0m	重おもさ: 36.0kg
特性とくせい: とうそうしん/ かたやぶり	かくれ特性とくせい: きんちょうかん	進化しんか前まえ: キバゴ	進化しんか後ご: オノノクス

キバゴの進化しんか形がたで、2本ほんの牙きばがさらに大おおきくなったポケモン。縄張なわばり意識いしきがとても強つよく、オノンドたちの争あらそいは激はげしいという。キバゴと違ちがい折おれた牙きばは二度にどと生はえ変かわらないのでここぞと言いう時とき以外いがいは使つかわず、牙きばを使つかった戦たたかいの後のちには河原かわはらの岩いわで牙きばを磨とぐ。磨みがくための岩石がんせきを巡めぐり、身体しんたいに複数ふくすうの刃はを持もつポケモン・キリキザンと争あらそうことがある。獲物えものはキバを使つかって食たべるものと保存ほぞんするものに分わける。

TVアニメ版ばんでは『ポケットモンスター ベストウイッシュ』第だい6話わにてアイリスのキバゴの夢ゆめの中なかで初はつ登場とうじょう。キバゴがムシャーナが放はなつピンク色ぴんくいろの光ひかりを浴あびたことで眠ねむってしまい、マコモ博士はかせのムンナに助たすけられる際さいに夢ゆめがサトシたちに見みえるように顕現けんげんした。この際さいキバゴは自分じぶんが進化しんかする夢ゆめを見みていたようであり、この後のちさらにオノノクスに進化しんかしている。

オノノクス

オノノクス No. 612

分類ぶんるい: あごオノポケモン	タイプ: ドラゴン	高たかさ: 1.8m	重おもさ: 105.5kg
特性とくせい: とうそうしん/ かたやぶり	かくれ特性とくせい: きんちょうかん	進化しんか前まえ: オノンド	進化しんか後ご: なし

オノンドの進化しんか形がた。ギラティナのように緑みどりがかった黄色おうしょくと灰色はいいろの体からだ色しょくを持もつ。オノンドの頃ころから顔かおの側面そくめんにある斧おの状じょうの牙きばは更さらに大型おおがた化かし、頭部とうぶ自体じたいが巨大きょだいな両刃りょうば斧おののような形かたちとなり、牙きばは流氷りゅうひょうはもちろん鋼鉄こうてつも切断せつだんするほどの強度きょうどと鋭するどさがある。その強度きょうどを維持いじする為ため土どを舐なめ、ミネラルを補給ほきゅうする習性しゅうせいがある。巨大きょだいな体格たいかくと威圧いあつ的てきなフォルムとは裏腹うらはらに、普段ふだんは心しん優やさしいポケモンであるが、縄張なわばりや仲間なかまを傷きずつける敵てきに対たいしてはその牙きばで容赦ようしゃなく挑いどみかかる面めんも持もつ。

『ポケットモンスター ブラック・ホワイト』の開発かいはつ最初さいしょ期きにデザインされたポケモンの一体いったいで、「かっこよくて恐竜きょうりゅうのようなポケモン」というオーダーでデザインされた。キバゴとオノンドはオノノクスから逆算ぎゃくさんされる形かたちでデザインされた。なお、デザインの担当たんとう者しゃはダルマッカやプルリル、マッギョなどと同一どういつである。

『ポケットモンスター ブラック・ホワイト』ではソウリュウシティのジムリーダー（『ブラック』ではシャガ、『ホワイト』ではアイリス）が切きり札ふだとして使用しようし、エンディング後ごにおいてはライバルのチェレンも使用しようする。またバトルサブウェイにおいては、サブウェイマスターのノボリとクダリがスーパートレインで使用しようしてくる。『ブラック2・ホワイト2』ではシャガとノボリ・クダリが引ひき続つづき使用しようする他ほか、チャンピオンになったアイリスが切きり札ふだとして使用しよう。『オメガルビー・アルファサファイア』では四天王してんのうのゲンジが強化きょうか後ごに使用しようする。「ソード・シールド」ではチャンピオンのダンデ、「スカーレット・バイオレット」では四天王してんのうおよびアカデミー教師きょうしのハッサクや、ブルベリーグ四天王してんのうのカキツバタが使用しようする。

TVアニメ版ばんでは、1進化しんか前まえのオノンドと同様どうように、『ポケットモンスター ベストウイッシュ』第だい6話わにおけるアイリスのキバゴの夢ゆめの中なかで初はつ登場とうじょう。また第だい33話わにてシャガの手持てもちとして登場とうじょう。圧倒的あっとうてきなレベルの差さを見みせつけ、アイリスのドリュウズに勝利しょうりしており、ドリュウズはアイリスの指示しじを聞きかなくなってしまう。PM2ではアイリスのキバゴがオノノクスに進化しんかした姿すがたで再さい登場とうじょう。声優せいゆうは光ひかり部ぶ樹じゅ。

クマシュン

クマシュン No. 613

分類ぶんるい: ひょうけつポケモン	タイプ: こおり	高たかさ: 0.5m	重おもさ: 8.5kg
特性とくせい: ゆきかき	かくれ特性とくせい: びびり	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: ツンベアー

子供こどものホッキョクグマのような姿すがたをしたポケモン。頭あたまは青あおく、体からだは白しろい。常つねに鼻水はなみずを垂たらしており、これが技わざの源みなもととなるため、技わざを出だす際さいには鼻水はなみずをすする。体調たいちょうが悪わるくなると鼻水はなみずが水みずっぽくなり、氷こおり技わざの威力いりょくが減退げんたいしてしまう。鼻水はなみずが垂しだれなくなると病気びょうきの可能かのう性せいがある。また、鼻水はなみず自体じたいも冷気れいきを纏まつわっており、嫌いやな相手あいてには鼻水はなみずを擦すり付つける。うっかりくしゃみに巻まき込こまれると凍傷とうしょうになってしまう。

『ポケモンスマッシュ!』とのタイアップで、2010年ねん10月がつ22日にち - 11月29日にちまでの期間きかん中ちゅうニンテンドーWi-Fiコネクションで「お助たすけクマシュン」が配信はいしんされた。

TVアニメ版ばんでは『ベストウイッシュ』第だい46話わで野生やせいのポケモンとして初はつ登場とうじょう。

ツンベアー

ツンベアー No. 614

分類ぶんるい: とうけつポケモン	タイプ: こおり	高たかさ: 2.6m	重おもさ: 260.0kg
特性とくせい: ゆきかき	かくれ特性とくせい: すいすい	進化しんか前まえ: クマシュン	進化しんか後ご: なし

クマシュンの進化しんか形がたで、2足そく歩行ほこうのホッキョクグマのような姿すがたをしたポケモン。進化しんか前まえより身体しんたいや腕うでが大おおきくなっているほか、鼻水はなみずが出でなくなった代かわりに顎あごから氷柱つららが伸のびて顎あご鬚ひげのようになっている。主おもに北きたの寒さむい土地とちに生息せいそくしており、得意とくいの水泳すいえいで北きたの海うみを泳およぎまわって獲物えものを捕とらえる。吐息といきを自在じざいに凍こおらせる能力のうりょくを持もち、これにより氷こおりでできた爪つめや牙きばを作つくり武器ぶきとして扱あつかう。北国きたぐにでは「白しろい悪魔あくま」と呼よばれており、肉食にくしょくで獰猛どうもうな性格せいかくをしている。

『ブラック・ホワイト』ではセッカシティのジムリーダーであるハチクが切きり札ふだとして使用しようする。『オメガルビー・アルファサファイア』では四天王してんのうのプリムが強化きょうか後ごに使用しよう。「スカーレット・バイオレット」ではジムリーダーのグルーシャが使用しよう。

TVアニメ版ばんでは『ベストウイッシュ』第だい33話わにてドラゴンバスターのラングレーのポケモンとして初はつ登場とうじょう。第だい78話わではハチクの手持てもちポケモンとして登場とうじょう。リンゾーのブルンゲル2体たいを相手あいてにしても圧勝あっしょうするほどの強つよさをもつ。「めざせポケモンマスター」第だい4話わでは野生やせいの個体こたいが登場とうじょう、うまくこおり技わざが扱あつかえずため息いきばかりついていたが、サトシたちの協力きょうりょくでうまく使つかいこなせるようになる。

フリージオ

フリージオ No. 615

分類ぶんるい: けっしょうポケモン	タイプ: こおり	高たかさ: 1.1m	重おもさ: 148.0kg
特性とくせい: ふゆう	かくれ特性とくせい: なし	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: なし

雪ゆきの結晶けっしょうのような身体しんたいに、目め（上うえの二ふたつ）と口くち（下した側がわ）がついた外見がいけんをしており、口くちからは氷こおりの結晶けっしょうでできた2本ほんの鎖くさりが伸のびており、これにより獲物えものを捕とらえる。雪雲ゆきぐもの中なかで身体しんたいが結晶けっしょう化かして誕生たんじょうしたポケモンで、通常つうじょう体温たいおんが下さがっている時ときは結晶けっしょう状じょうの個体こたいだが、体温たいおんが上あがると身体しんたいが気化きかして水蒸気すいじょうきになり、姿すがたを消けす事ことが可能かのう。雪山ゆきやまで亡なくなったポケモンや人間にんげんの生うまれ変かわりとも言いわれている。

『ブラック・ホワイト』ではセッカシティジムリーダーのハチクが使用しようする。『ブラック2・ホワイト2』ではプラズマ団だんのヴィオが、『X・Y』ではエイセツシティジムリーダーのウルップが使用しようしている。

『劇場げきじょう版ばんポケットモンスター ベストウイッシュ キュレムVS聖せい剣士けんし ケルディオ』ではキュレムの手下てしたとして出演しゅつえんした。

TVアニメ版ばんでは『ベストウイッシュ』第だい79話わでセッカシティジムリーダーのハチクが使つかうポケモンとして登場とうじょう。声優せいゆうは三木みき眞一郎しんいちろう。

『大だい乱闘らんとうスマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS 』では、「フィールドスマッシュ」の敵てきキャラとして登場とうじょう。2種類しゅるいの「れいとうビーム」を放はなちファイターを凍こおらせる。

チョボマキ

チョボマキ No. 616

分類ぶんるい: マイマイポケモン	タイプ: むし	高たかさ: 0.4m	重おもさ: 7.7kg
特性とくせい: うるおいボディ/ シェルアーマー	かくれ特性とくせい: ぼうじん	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: アギルダー

灰色はいいろの殻からに入はいっている赤あかいカタツムリのような姿すがたをしたポケモン。おちょぼ口ぐちのまま2足そく歩行ほこうで移動いどうする。カブルモが天敵てんてきだが、この2匹ひきが共ともに電気でんき的てきエネルギーを浴あびることで進化しんかが始はじまる。

TVアニメ版ばんでは『ベストウイッシュ』第だい49話わでベルのポケモンとして初はつ登場とうじょう。第だい63話わで再さい登場とうじょうし、アララギ博士はかせのカブルモとの交換こうかんでアギルダーに進化しんかして、そのままアララギ博士はかせのポケモンとなった。声優せいゆうは古島こじま清孝きよたか。

アギルダー

アギルダー No. 617

分類ぶんるい: からぬけポケモン	タイプ: むし	高たかさ: 0.8m	重おもさ: 25.3kg
特性とくせい: うるおいボディ/ ねんちゃく	かくれ特性とくせい: かるわざ	進化しんか前まえ: チョボマキ	進化しんか後ご: なし

チョボマキの進化しんか形がた。チョボマキの頃ころの特徴とくちょうであった鋼鉄こうてつの貝殻かいがらを脱ぬぎ捨すてており、進化しんか前まえから姿すがたが一変いっぺんして忍者にんじゃや特撮とくさつヒーローを思おもわせるシャープな風貌ふうぼうをしているが、巻貝まきがい形がたの頭部とうぶ、おちょぼ口ぐちといった、チョボマキの名残なごりも見みられる。アギルダーをモデルにした漫画まんがや映画えいがも公開こうかいされており人気にんきとなっている。強固きょうこだが重おもい殻からを脱ぬぎ捨すてたことにより身軽みがるさを得えて、戦闘せんとう時じは忍者にんじゃのような軽快けいかいかつ高速こうそくのフットワークを見みせる。ただし、そのぶん防御ぼうぎょ力りょくが犠牲ぎせいとなっており、同様どうように乾燥かんそうに弱よわい軟体が剥むき出だしとなっているので、薄うすい粘液ねんえきの膜まくを分泌ぶんぴつして乾燥かんそうを抑おさえている。首くびにあるマフラーのように見みえるものは、何なん層そうにも巻まきつけた粘液ねんえきである。

『ブラック・ホワイト』ではチャンピオンのアデクが先鋒せんぽうとして使用しようしてくる。チョボマキとカブルモをペアで通信つうしん交換こうかんした際さいのみ進化しんかするという非常ひじょうに特殊とくしゅな進化しんか条件じょうけんを持もつ。なお、この際さいにはカブルモも自動的じどうてきにシュバルゴへと進化しんかする。『オメガルビー・アルファサファイア』ではゲッコウガの専用せんよう技わざだった「みずしゅりけん」を習得しゅうとく、先制せんせいで連続れんぞく攻撃こうげきできる上うえにこれまで苦手にがてとしていたほのおやいわに強つよくなった。

TVアニメ版ばんでは『ベストウイッシュ』第だい57話わにてチャールズ（声こえ - 細谷ほそや佳正よしまさ）のポケモンとして登場とうじょう。チャールズが扮ふんする快かい傑すぐるア☆ギルダー（仮面かめんライダーシリーズのパロディ）のポケモンとしてホドモエシティの平和へいわを守まもっていた。第だい63話わではアララギ博士はかせのポケモンとして登場とうじょう。元もとはベルのチョボマキであったがアララギ博士はかせのカブルモと交換こうかんし、進化しんかする事ことで進化しんかしそのままアララギ博士はかせのポケモンとなった。

上記じょうきのように、アギルダーは貝殻かいがらを「脱ぬぎ捨すてた」という設定せっていだが、デザインは貝殻かいがらをカブルモに「奪うばわれて」やさぐれたというコンセプトで、不良ふりょうなどのテイストが見みられる。

マッギョ

マッギョ No. 618

分類ぶんるい: トラップポケモン	タイプ: じめん/ でんき	高たかさ: 0.7m	重おもさ: 11.0kg
特性とくせい: せいでんき/ じゅうなん	かくれ特性とくせい: すながくれ	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: なし

ヒラメやカレイなどの平ひらべったい底そこ生せい魚類ぎょるいのような姿すがたのポケモン。泥どろに埋うまって獲物えものを待まち構かまえ、電気でんきで痺しびれさせる。皮膚ひふは硬かたいので、待まっている間あいだに獲物えものでない者ものに踏ふみつけられても平気へいきである。背中せなかに足跡あしあとのような模様もようがあり、踏ふんだ者ものに電流でんりゅうを放はなつとき時折ときおり笑わらうようなしぐさを見みせる。電気でんきを生うみ出だす器官きかんが発達はったつしたのは泥どろに棲すむ細菌さいきんのおかげ。腹部ふくぶには「！」状じょうの黄色きいろい模様もようがある。

TVアニメ版ばんでは『ベストウイッシュ』第だい32話わで野生やせいの個体こたいが登場とうじょうし、デントがゲットした。声優せいゆうは石塚いしづか運はこぶ昇のぼり。

当初とうしょはみず・でんきタイプの予定よていだったが、ゲームバランスの観点かんてんからじめん・でんきタイプに変更へんこうされた。また、体からだ色しょくも初期しょき設定せっていでは青色あおいろだった。

リージョンフォーム

タイプ：じめん・はがね。重おもさ20.5kg、特性とくせい：ぎたい。ガラル地方ちほうでのマッギョの姿すがた。灰色はいいろの体からだでトラバサミのような外見がいけんをしている。唇くちびるも赤あかと白しろの目立めだつ色いろになっており、ギザギザした歯はが生はえている。鉄分てつぶんたっぷりの泥どろの中なかに住すみ着ついたためこの姿すがたになった。泥どろに隠かくれて目立めだつ唇くちびるで獲物えものを誘さそい、ヒレでガッチリ挟はさんで捕食ほしょくする。挟はさむ時ときはお腹なかにある目めの模様もようが見みえるようになり、まるで笑わらっている顔かおのようにも見みえる。専用せんよう技わざは「トラバサミ」。トラバサミのヒレで相手あいてを挟はさみ込こみ、5ターンの間あいだダメージを与あたえる。専用せんよう特性とくせいは「ぎたい」。フィールド状態じょうたいに合あわせて自分じぶんのタイプを変かえる。

アニメではゴウがゲットした。

コジョフー

コジョフー No. 619

分類ぶんるい: ぶじゅつポケモン	タイプ: かくとう	高たかさ: 0.9m	重おもさ: 20.0kg
特性とくせい: せいしんりょく/ さいせいりょく	かくれ特性とくせい: すてみ	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: コジョンド

東ひがしアジア風ふうの道着どうぎのように見みえる体毛たいもうが生はえており、顔かおと手て、胴どうは黄色きいろで、脚あしと腕うではピンク色ぴんくいろをしている。小柄こがらではあるが気性きしょうは荒あらい。鋭するどい爪つめを駆使くしし、流ながれるような華麗かれいで素早すばやい連続れんぞく攻撃こうげきで戦たたかい、精神せいしん統一とういつするとより攻撃こうげきのキレとスピードが増ます。よく鍛きたえられたコジョフーは1分ふんで100回かいを超こえるパンチを放ひてるようになる。早朝そうちょう、群むれでゆっくりとポーズをとる姿すがたが見みられる。

TVアニメ版ばんでは『ベストウイッシュ』第だい46話わで保安ほあん官かん・クリフ（声こえ - 松本まつもと保典やすのり）の手持てもちとして登場とうじょう。声優せいゆうは西村にしむらちなみ。ジムリーダーのコルニも使用しようしており、PM2ではコジョンドに進化しんかしている。声優せいゆうは生天目なまため仁美ひとみ。

ゲーム開発かいはつ後期こうきに「かくとうタイプのポケモンが足たりないので1匹ひき（一いち系統けいとう）増ふやしてほしい」というオーダーを受うけて考案こうあんされたポケモンであり、既存きそんのかくとうポケモンと違ちがうものをと考かんがえた杉森すぎもり建けんの「人ひと型がたではなく動物どうぶつ型がた」「まだ題材だいざいとしたことが無ない格闘技かくとうぎ」という案あんから、オコジョとカンフーを組くみ合あわせてデザインされた。

コジョンド

コジョンド No. 620

分類ぶんるい: ぶじゅつポケモン	タイプ: かくとう	高たかさ: 1.4m	重おもさ: 35.5kg
特性とくせい: せいしんりょく/ さいせいりょく	かくれ特性とくせい: すてみ	進化しんか前まえ: コジョフー	進化しんか後ご: なし

コジョフーの進化しんか形がた。薄紫うすむらさき色しょくのオコジョのような姿すがたをしている。進化しんか前まえと比くらべて、妖艶ようえんでしなやかな体からだつきになった。顔かおは細長ほそながく、アイシャドーを塗ぬったような切きれ長ながの目めをしている。腕うで部ぶの体毛たいもうが振袖ふりそでのように長ながく伸のびており、この体毛たいもうを鞭むちのように扱あつかい、敵てきに超ちょう高速こうそくで叩たたきつけて攻撃こうげきする。連続れんぞく攻撃こうげきの間あいだは、誰だれにも止とめられないという。真しんの強敵きょうてきに出会であった時ときは、より身軽みがるになるために両りょう腕うでの毛けを噛かみちぎって捨すててしまう。

『ブラック・ホワイト』および『ブラック2・ホワイト2』では四天王してんのうのレンブと、幼馴染おさななじみのベルが使用しよう。『X・Y』ではフレア団だんボスのフラダリが使用しようする。「ソード・シールド」では道場どうじょう主ぬしのマスタードが先発せんぱつで使用しようする。

TVアニメ版ばんでは『ベストウイッシュ』第だい71話わの「ドンナマイト」でドモンのポケモンとして登場とうじょう。マサオミのナゲキとバトルするが「ともえなげ」で倒たおされた。『サン&ムーン』ではポケピンポンの連勝れんしょう無敗むはいチャンピオン・イカリ（声こえ - 沖野おきの晃司こうじ）のポケモンとして登場とうじょう、イカリに怒おこられるたびに委縮いしゅくするのがお約束やくそく。声優せいゆうは西村にしむらちなみ。PM2ではジムリーダー・コルニのコジョフーがコジョンドに進化しんか。ゲンガーをスピードで翻弄ほんろうするも、カイリューにはパワーの差さで敗やぶれる。

コジョフーとともに開発かいはつ後期こうきに、カンフーやテコンドーなどアジアの格闘技かくとうぎとオコジョを組くみ合あわせてデザインされたポケモンである。

クリムガン

クリムガン No. 621

分類ぶんるい: ほらあなポケモン	タイプ: ドラゴン	高たかさ: 1.6m	重おもさ: 139.0kg
特性とくせい: さめはだ/ ちからずく	かくれ特性とくせい: かたやぶり	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: なし

青あおい体からだと赤あかい頭部とうぶを持もつドラゴン型かたのポケモン。腕うでや尻尾しっぽに無数むすうの赤あかいトゲを持もち、このトゲや顔かおなどの赤あかい部位ぶいは非常ひじょうに硬かたく、岩石がんせき以上いじょうの強度きょうどを持もつ。背中せなかに大おおきな翼つばさを持もつが飛行ひこう能力のうりょくはない。狂暴きょうぼうでずる賢かしこく、イワークやドリュウズが掘ほったトンネルや洞穴どうけつをも住処すみかとして、走はしり回まわって獲物えものを追おいかけ、剛腕ごうわんと鋭するどい爪つめを武器ぶきに狩かりを行おこなう。ただし、翼つばさは日光にっこうを受うけて身体しんたいを温あたためる器官きかんとして役立やくだっており、クリムガンは一定いってい以上いじょう身体しんたいが温あたたまっていないと活動かつどうすることができない。

『ブラック・ホワイト』では、ソウリュウシティのジムリーダー（『ブラック』ではシャガ、『ホワイト』ではアイリス）やチャンピオンのアデクが使用しようする。『ブラック2・ホワイト2』でもソウリュウシティジムリーダーのシャガやチャンピオンのアイリスが引ひき続つづき使用しようし、『X・Y』ではフレア団だんのアケビや四天王してんのうのドラセナが使用しようする。

TVアニメ版ばんでは『ベストウイッシュ』第だい27話わでエミー（声こえ - 阿おもね澄きよし佳奈かな）のポケモンとして登場とうじょう。声優せいゆうは三宅みやけ健太けんた。クリムガンをまだ使つかい慣なれていないエミーのために、サトシのポカブとバトルをすることになる。また、『シーズン2』ではソウリュウジムのジムリーダー・シャガの手持てもちで登場とうじょう。アイリスのカイリューとの激戦げきせんの末すえ、勝利しょうりした。声優せいゆうはエミーのクリムガン同様どうよう、三宅みやけ健太けんた。『デコロラアドベンチャー』では色いろ違ちがいの個体こたいが登場とうじょう。最終さいしゅう的てきにイブキがゲットした。声優せいゆうは最上もがみ嗣生。

ゴビット

ゴビット No. 622

分類ぶんるい: ゴーレムポケモン	タイプ: じめん/ ゴースト	高たかさ: 1.0m	重おもさ: 92.0kg
特性とくせい: てつのこぶし/ ぶきよう	かくれ特性とくせい: ノーガード	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: ゴルーグ

全身ぜんしんが岩いわや土どのような素材そざいでできたポケモンで、ロボットや人形にんぎょうのような姿すがたをしている。身体しんたいの構成こうせいは、円形えんけいをした胴体どうたいから頭あたま・腕うで・脚あしが直接ちょくせつ生はえている。高度こうどな科学かがく力りょくを持もつ超ちょう古代こだい文明ぶんめいが生うみ出だした人工じんこうのポケモンだと言いわれており、体内たいないで何なにかのエネルギーを燃焼ねんしょうさせて動力どうりょくとしているようだが、それが何なになのかは全まったく解明かいめいできておらず、おまけにエネルギー切きれまで示唆しさされている。命令めいれいには忠実ちゅうじつで、何なん千せん年ねんも前まえの主あるじの命令めいれいを守まもり続つづけている者ものや、何故なぜか大岩おおいわを並ならべ続つづける者ものもいる。

なお、英語えいご版ばんの分類ぶんるい名めいは「ゴーレム」ではなく「オートマトンポケモン（Automaton Pokémon）」となっている。

TVアニメ版ばんでは『ベストウイッシュ』第だい38話わから登場とうじょう。ゲストキャラであるルークの手持てもちポケモンの一いち匹ひき。主おもにカチンコを鳴ならすのが役目やくめ。ドンバトルでも活躍かつやくしており、アイリスのキバゴをあと一いち歩ほのところまで追おいつめるも新あらたに覚おぼえた「げきりん」の前まえに敗やぶれる。

テレビアニメ第だい8シリーズ（『リコとロイの旅たびシリーズ』）では第だい24話わにてリコの祖母そぼであるダイアナの棲すんでいる古城こじょうにいる野生やせいのポケモンとして登場とうじょう。その後ごの第だい25話わでは襲撃しゅうげきしてきたオニキスのキョジオーンによってしおづけ状態じょうたいにされていたが、描写びょうしゃは無ないものの後のちにダイアナが救出きゅうしゅつしたおかげで大事だいじには至いたらなかった。

バニプッチやバルチャイと同おなじく、3Dグラフィックデザイナーのジェイミー（ジェイムス・ターナー）がデザインを手掛てがけた。

ゴルーグ

ゴルーグ No. 623

分類ぶんるい: ゴーレムポケモン	タイプ: じめん/ ゴースト	高たかさ: 2.8m	重おもさ: 330.0kg
特性とくせい: てつのこぶし/ ぶきよう	かくれ特性とくせい: ノーガード	進化しんか前まえ: ゴビット	進化しんか後ご: なし

ゴビットの進化しんか形がた。大幅おおはばに巨大きょだい化かするとともにゴビットでは胴どうと一体化いったいかしていた下半身かはんしんが生しょうじるなどゴビットよりもより人間にんげんに近ちかい体格たいかくになり、上半身じょうはんしんが大おおきな体型たいけいや太ふとい前腕ぜんわんなどスーパーロボットのようなシルエットを持もつ。ゴビットとともに古代こだい人じんが生うみ出だした人工じんこうのポケモンだとされ、人間にんげんやポケモンを守護しゅごする命令めいれいを受うけているといわれている。少すくなくとも永久えいきゅう機関きかんである事ことは判明はんめいしているものの、その動力どうりょくは何なにをエネルギーとしているのかまでは解明かいめいされていない。胸むねの止とめ具ぐのようなパーツがエネルギー制御せいぎょ用ようの封印ふういん具ぐであり、外はずすとその下したにある亀裂きれつのような部位ぶいからエネルギーが暴走ぼうそうし、街まちを瓦礫がれきの山やまに変かえてしまう。手首てくびから先さきの腕うでと腰こしから下したの脚あしを体内たいないに格納かくのうし、その箇所かしょから動力どうりょくのエネルギーをロケット噴射ふんしゃすることで、人ひと型がたをしていながらも音速おんそくでの飛行ひこうが可能かのう。古代こだい人じんの城しろにはゴルーグ専用せんようの砲台ほうだいがある。

トレーナーでは『ブラック・ホワイト・ブラック2・ホワイト2』では四天王してんのうのシキミ、『X・Y』ではポケモントレーナーのAZ、「スカーレット・バイオレット」ではジムリーダーのライムが使用しようする。

2011年ねん公開こうかいの『ビクティニと黒くろき英雄えいゆう ゼクロム・白しろき英雄えいゆう レシラム』にジャンタの所持しょじするポケモンとして登場とうじょうし、これにあわせて2011年ねん6月がつ17日にち - 9月8日にちの期間きかん限定げんていで『ホワイト』にニンテンドーWi-Fiコネクションで色いろ違ちがいのゴルーグが配信はいしんされた（『ブラック』では色いろ違ちがいのサザンドラとなる）。おや名めいは「ジャンタ」。

アニメで『ベストウイッシュ』では主おもにゲストとして登場とうじょう。その巨体きょたいを生いかした力仕事ちからしごとや飛行ひこうによる移動いどうなどで活躍かつやくする。また、ルークのゴビットが映画えいがの撮影さつえい中ちゅうにゴルーグに進化しんかしたと思おもわれたが、実際じっさいはゾロアが化ばけていた。他ほかにも第だい7シリーズでは通常つうじょうより大おおき目めの巨大きょだいゴルーグ（約やく5メートル）が登場とうじょう、こちらはゴウがゲットした。

デザインは、ゴビットと同おなじくイギリス人じんデザイナーのジェームス・ターナーが担当たんとう。ヨーロッパ出身しゅっしんのジェームスはゴーレムの原意げんいに詳くわしいため、「遺跡いせきに出でるゴーストポケモン」というオーダーを受うけてゴーレムを題材だいざいに提案ていあんした。同時どうじに詳細しょうさいな設定せってい案あんも多数たすう行おこない、そのスケッチの中なかに飛行ひこうシーンや変形へんけい機構きこうがあり、それを採用さいようしたため上記じょうきの設定せっていが加くわわったエピソードがある。

コマタナ

コマタナ No. 624

分類ぶんるい: はものポケモン	タイプ: あく/ はがね	高たかさ: 0.5m	重おもさ: 10.2kg
特性とくせい: まけんき/ せいしんりょく	かくれ特性とくせい: プレッシャー	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: キリキザン

各所かくしょが刃物はものでできた小人こどものようなポケモン。両手りょうてがナイフ状じょうで、腹部ふくぶにH字じ状じょうの刃はを2つ持もち、ヘルメット状じょうの頭部とうぶからは出刃包丁でばぼうちょうのような角かくが生はえている。刃物はものは刃はこぼれすると、河原かわらで石いしを見みつけて研磨けんまする。進化しんか形がたであるキリキザンをボスとした群むれを作つくり、獲物えものに対たいしてはキリキザンの指示しじを受うけて集団しゅうだんで襲おそい、対象たいしょうに刃物はものを食くい込こませる。いざとなると相手あいてにしがみついて体からだ中ちゅうの刃はで貫つらぬく。指示しじには従順じゅうじゅんだが、常つねにボスの座ざを狙ねらって鍛錬たんれんに励はげんでいる。

「スカーレット・バイオレット」ではスター団だんのピーニャが初戦しょせんで使用しようし、再さい戦時せんじはドドゲザンに最終さいしゅう進化しんかした。

TVアニメ版ばんでは『ベストウイッシュ』第だい39話わにてラングレーの手持てもちポケモンとして初はつ登場とうじょう。性別せいべつはメス。声優せいゆうはたかはし智さとし秋あき。第だい72話わではキリキザンに進化しんかしている。

キリキザン

キリキザン No. 625

分類ぶんるい: とうじんポケモン	タイプ: あく/ はがね	高たかさ: 1.6m	重おもさ: 70.0kg
特性とくせい: まけんき/ せいしんりょく	かくれ特性とくせい: プレッシャー	進化しんか前まえ: コマタナ	進化しんか後ご: ドドゲザン

コマタナの進化しんか形がた。進化しんか前まえから身長しんちょうと頭あたま身みが大幅おおはばに上昇じょうしょうして、ほぼ完全かんぜんな人間にんげん体型たいけいとなり、全身ぜんしんスーツ風ふうの姿すがたでプロテクター状じょうのパーツが生しょうじるなどスーパー戦隊せんたいかメタルヒーローのヒーローや怪人かいじんのような風貌ふうぼうをしている。なお、分類ぶんるいの「とうじん」とは「刀かたな刃ば」のことであるトサカのような頭部とうぶの刃はが大型おおがたして金色きんいろの斧おののようになり、腹部ふくぶにある2つの三日月みかづき形がたの刃はも大型おおがた化か、腕うでの刃はも指先ゆびさきに加くわえて、体内たいないに格納かくのうすることができる曲きょく刀がたな状じょうのカッターが前腕ぜんわんからも生はえるなど、より攻撃こうげき的てきな刃物はもので全身ぜんしんが覆おおわれている。大勢おおぜいのコマタナを引ひき連つれて、自身じしんが群むれのボスとして君臨くんりんする。戦闘せんとう時じは部下ぶかのコマタナたちを指示しじして戦たたかい、トドメをキリキザン自身じしんが刺さすのをルールとしている。手下てしたの裏切うらぎりには厳きびしく常つねに目めを光ひからせている。ボスの座ざを巡めぐって他たのキリキザンや手下てしたのコマタナと戦たたかうことがあり、敗北はいぼくしたり刃はこぼれを起おこすと権威けんいを失墜しっつい、群むれから追おい出だされてしまう。群むれのボス同士どうしで争あらそい合あった場合ばあい残のこった群むれは吸収きゅうしゅうされ、できた大だい軍勢ぐんぜいの頂点ちょうてんに立たった個体こたいはやがてドドゲザンに進化しんかを果はたす。勝かつ為ためには手段しゅだんを選えらばない容赦ようしゃのない性格せいかくである。

『ブラック・ホワイト』では、四天王してんのうのギーマとプラズマ団だんのゲーチス（『ブラック2・ホワイト2』ではドクロッグに変更へんこうされている）が使用しようしてくる。『ブラック2・ホワイト2』ではギーマが引ひき続つづき使用しようする他ほか、プラズマ団だんのダークトリニティの3人にんがエンディング後ごにコマタナから進化しんかする形かたちで使用しようする。『X・Y』ではフレア団だんのバラが使用しよう。『スカーレット・バイオレット』では「かしらのしるし」を持もったキリキザンを3体たい倒たおすとドドゲザンに進化しんかする。

TVアニメ版ばんでは『ベストウイッシュ』第だい72話わにてラングレーのコマタナが進化しんかした姿すがたとして初はつ登場とうじょう。性別せいべつはメス。声優せいゆうは古島こじま清孝きよたか。『XY&Z』ではアランのポケモンとして登場とうじょう。声優せいゆうは最上もがみ嗣生。第だい8シリーズ（『リコとロイの旅たびシリーズ』）では第だい16話わにてエクスプローラーズのメンバーであるスピネルに雇やとわれたトレーナー（声こえ - 光ひかり部ぶ樹じゅ）が使用しようし、フリードのキャプテンピカチュウとバトルしたが、敗北はいぼくした。

コマタナとともに「あく・はがね」というタイプ構成こうせいと「都市としにいるポケモン」という案あんに「刃物はものだらけで攻撃こうげき的てき」というオーダーを加くわえてデザインされ、フォルムには武将ぶしょうや虫むしのテイストが持もたされており、武士ぶしの具足ぐそくのような形状けいじょうや外そと骨格こっかく状じょうの装甲そうこうなどにそれが見受みうけられる。

バッフロン

バッフロン No. 626

分類ぶんるい: ずつきうしポケモン	タイプ: ノーマル	高たかさ: 1.6m	重おもさ: 94.6kg
特性とくせい: すてみ/ そうしょく	かくれ特性とくせい: ぼうおん	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: なし

バッファローのような姿すがたをしたポケモン。20 匹ひき程度ていどの群むれで暮くらしており、自分じぶんの生息せいそく地ちを守まもる習性しゅうせいがある。同おなじく牛うしをモデルとするケンタロスと同おなじく荒々あらあらしい性格せいかくをしている。雄ゆうのみのケンタロスとは違ちがいバッフロンは雌雄しゆうともに存在そんざいする。 分類ぶんるいの名前なまえにある「ずつき」の通とおり、我わが物顔ものがおで見境みさかいなく突進とっしんしては、列車れっしゃを突つき飛とばすほどのすさまじい威力いりょくで誰だれかれ構かまわず頭あたま突とっきを繰くり出だし、非常ひじょうに危険きけん。頭部とうぶにはアフロヘアーのような豊富ほうふな毛けが生はえており、これは頭あたま突とっきの衝撃しょうげきを和やわらげるクッションの役割やくわりを果はたしている。この毛けが大おおきいほど群むれでの地位ちいが上あがるが、群むれを裏切うらぎると何故なぜか毛けがどんどん抜ぬけていく。

専用せんよう技わざとして「アフロブレイク」を覚おぼえる。この技わざの効果こうかはすてみタックルとほぼ同様どうようで、敵てきに与あたえたダメージの1/4を反動はんどうで自分じぶんが受うける。

『ブラック・ホワイト』ではプラズマ団だんのゲーチス（『ブラック2・ホワイト2』ではドラピオンに変更へんこうされている）やチャンピオンのアデクが使用しようしてくる他ほか、『ブラック2・ホワイト2』ではライバルのヒュウが使用しようする。

アプリゲーム『ポケモンマスターズEX』ではゲーム『ブラック2・ホワイト2』と同様どうようにライバルのヒュウ（声こえ - 畠中はたけなか祐ゆう）が使用しようする。

TVアニメ版ばんでは『ベストウイッシュ』にてゲームと同様どうようにアデクのポケモンとして登場とうじょう。第だい52話わではサトシとのポケモンバトルで使用しようされた。『シーズン2』ではジュニアカップに優勝ゆうしょうしたシューティーのジャローダとバトルし、桁違けたちがいの強つよさを見みせ勝利しょうりした。声優せいゆうは三宅みやけ健太けんた。また、第だい66話わでは、野生やせいの個体こたいの群むれが登場とうじょうした。好戦こうせん的てきだがアフロヘアーを被こうむっている者ものは仲間なかまだと思おもい込こみ襲おそわない習性しゅうせいを持もっている。こちらの声優せいゆうは鈴木すずき恭輔きょうすけ、佐々木ささき啓あきら夫おっと、倉持くらもち竜也たつや。

ワシボン

ワシボン No. 627

分類ぶんるい: ヒナわしポケモン	タイプ: ノーマル/ ひこう	高たかさ: 0.5m	重おもさ: 10.5kg
特性とくせい: するどいめ/ ちからずく	かくれ特性とくせい: はりきり	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: ウォーグル

小ちいさな鷲わしのヒナのような姿すがたをしたポケモン。オスのみが存在そんざいしメスは存在そんざいしない（バルチャイと対応たいおうする）。小型こがたながら脚あしの力ちからはかなり強つよく、木この実みを容易たやすく砕くだくことができる。勇猛ゆうもうをよしとする気質きしつで、強つよい相手あいてにも見境みさかい無なく戦たたかいを挑いどむ習性しゅうせいを持もつ。それは親おやですら例外れいがいではない。飛とぶのはまだ慣なれておらず頭あたまから落下らっかすることが多おおいが、頭部とうぶを被おおう柔やわらかい羽毛うもうのおかげで怪我けがをしない。

デザインは海野うみの隆雄たかおが開発かいはつ初期しょきに担当たんとうし、『ブラック・ホワイト』はアメリカが舞台ぶたい（イッシュ地方ちほうは現実げんじつ世界せかいのニューヨークがモデル）ということでアメリカの国鳥こくちょう・ハクトウワシをモデルにネイティブ・アメリカンのテイスト（額がくの羽根はねなど）を加くわえてデザインした。

読売新聞よみうりしんぶんの連載れんさいポケモン四よん字じ熟語じゅくごでは、『武者むしゃ修行しゅぎょう・むしゃしゅぎょう』がワシボンを紹介しょうかいするキャッチフレーズとして用もちいられた。

ウォーグル

ウォーグル No. 628

分類ぶんるい: ゆうもうポケモン	タイプ: ノーマル/ ひこう	高たかさ: 1.5m	重おもさ: 41.0kg
特性とくせい: するどいめ/ ちからずく	かくれ特性とくせい: まけんき	進化しんか前まえ: ワシボン	進化しんか後ご: なし

ワシボンの進化しんか形がた。赤色あかいろと青あおみがかった黒色こくしょくの体からだに白しろい鶏冠けいかんをもつハクトウワシのような姿すがたをしたポケモン。分類ぶんるいどおり勇猛ゆうもう果敢かかんな大空おおぞらの戦士せんしで、仲間なかまのため危険きけんを顧かえりみず戦たたかい、体からだの真正面ましょうめんの傷きずが多おおいほど仲間なかまから尊敬そんけいされるが、後うしろ傷きずが多おおいと臆病者おくびょうものと見みなされバカにされるという。羽はばたく力ちからや脚力きゃくりょくは非常ひじょうに強つよく、自動車じどうしゃをつかんだまま大空おおぞらを舞まうことができる。ただ血ちの気けの多おおさが原因げんいんでガラルの運はこび屋やの座ざはアーマーガアに奪うばわれている。進化しんか前まえと同おなじくオスしかいない（バルジーナと対応たいおうする）。

ゲーム『ポケットモンスター ブラック・ホワイト』では、春はるにサザナミタウンの別荘べっそうにやってくるシンオウ地方ちほうのチャンピオン・シロナが使用しようしている（ブラック2・ホワイト2では使用しようせず、代かわりにトゲキッスを使用しようする）。「ブラック2・ホワイト2」では元もとチャンピオンのアデク、「サン・ムーン」ではククイ博士はかせ、「スカーレット・バイオレット」ではジムリーダーのアオキ（再戦さいせん時じ）がそれぞれ使用しようする。

リージョンフォーム

ヒスイのすがた

分類ぶんるい：おたけびポケモン、タイプ：エスパー・ひこう、高たかさ1.7m、重おもさ43.4kg。ヒスイ地方ちほうのウォーグルの姿すがた。通常つうじょうの個体こたいと比くらべて体からだの色いろが白しろく、紫色むらさきいろの羽はね飾かざりが生はえている。冬ふゆになると北きたの方かたから飛来ひらいする。群むれを作つくらず単独たんどくで行動こうどうしている。雄おたけびのような鳴なき声ごえにサイコパワー乗のせて衝撃波しょうげきはを生うみ、その衝撃波しょうげきはで獲物えものを弱よわらせ鋭利えいりな爪つめで引ひき裂さく。また、サイコパワーで自みずからの第六感だいろっかんを研とぎ澄すまし、トランス状態じょうたいとなって身体しんたい能力のうりょくを向上こうじょうさせることも可能かのう。『LEGENDS アルセウス』に登場とうじょう。

TVアニメ版ばんでは『ベストウイッシュ シーズン2』第だい15話わでタッグバトルを得意とくいとする双子ふたごの兄弟きょうだいの兄あに・ソラン（声こえ - 林原はやしばらめぐみ）の手持てもちとして初はつ登場とうじょう。声優せいゆうは佐藤さとう健輔けんすけ。

デザインは、ワシボンと同様どうように海野うみの隆雄たかおが『ブラック・ホワイト』はアメリカが舞台ぶたい（イッシュ地方ちほうは現実げんじつ世界せかいのニューヨークがモデル）ということでアメリカの国鳥こくちょう・ハクトウワシをモデルに行おこない、開発かいはつのかなり初期しょきから誕生たんじょうしていた。ネイティブ・アメリカンのテイストも加くわえられており、ウォーボンネットのような頭部とうぶの羽根はねのデザインに見受みうけられる。また、白しろ・赤あか・青あおの体からだ色しょくは星条旗せいじょうきがモデルである。

読売新聞よみうりしんぶんの連載れんさいポケモン四よん字じ熟語じゅくごでは、『勇猛ゆうもう果敢かかん・ゆうもうかかん』がウォーグルを紹介しょうかいするキャッチフレーズとして用もちいられた。

バルチャイ

バルチャイ No. 629

分類ぶんるい: おむつポケモン	タイプ: あく/ ひこう	高たかさ: 0.5m	重おもさ: 9.0kg
特性とくせい: はとむね/ ぼうじん	かくれ特性とくせい: くだけるよろい	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: バルジーナ

ハゲワシのヒナのような姿すがたをしたポケモン。頭部とうぶと足あしはピンクで、羽根はねやとさかは黒くろや灰色はいいろをしている。性別せいべつはメスのみ（ワシボンと対応たいおうする）。手てごろな骸骨がいこつを見みつけて自分じぶんの尻しりを防御ぼうぎょする習性しゅうせいがあり、下半身かはんしんにはおむつのように骸骨がいこつが付ついている。履はき心地ごこちのいい骸骨がいこつを巡めぐって仲間なかま同士どうしで争あらそう事こともあるが、成長せいちょうが早はやい為ためお下さがりとして使つかい回まわされる。進化しんかが近ちかづくと自みずから骸骨がいこつを脱ぬぎ捨すてる。羽はねは小ちいさく飛とべないが、「そらをとぶ」を覚おぼえられる。。

バニプッチやゴビット同様どうよう、3Dグラフィックデザイン担当たんとうのジェイミー（ジェイムス・ターナー）によるデザイン。

バルジーナ

バルジーナ No. 630

分類ぶんるい: ほねわしポケモン	タイプ: あく/ ひこう	高たかさ: 1.2m	重おもさ: 39.5kg
特性とくせい: はとむね/ ぼうじん	かくれ特性とくせい: くだけるよろい	進化しんか前まえ: バルチャイ	進化しんか後ご: なし

バルチャイの進化しんか形がた。性別せいべつはメスのみ。進化しんか前まえのバルチャイよりもハゲワシに一層いっそう近ちかい姿すがたをしている。骨ほねで着飾きかざる習性しゅうせいがあり、骨ほねを簪かんざしのように利用りようすることでトサカを束たばねている。荒あらっぽい性質せいしつだが母性ぼせい本能ほんのうも強つよく、迷子まいごのバルチャイを見みつけると巣立すだつまで面倒めんどうを見みる。カラカラを主おもな獲物えものとしているが、その進化しんか系けいガラガラに打うち落おとされることもある。下半身かはんしんには何なにかの下しも顎骨がっこつと見みられるトゲの生はえた骨ほねを付つけている。巣すも骨ほねで作つくっており、基部きぶに使つかう上顎じょうがく骨こつはタマゴから孵化ふかしたバルチャイが着きる骸骨がいこつにそのまま転用てんようされるらしい。この骨ほねには流行りゅうこうがある。また、骨ほねで着飾きかざるのはオスへのアピールの為ためだが、バルジーナのオスは未いまだ見みつかっておらず謎なぞに包つつまれている（ウォーグルが相当そうとうする可能かのう性せいもある）。地上ちじょうの弱よわった獲物えものを探さがして捕とらえ、自分じぶんの巣すまで運はこんでいく。この巣すにはほかのバルチャイとも一緒いっしょに暮くらすのだが、1週間しゅうかんほどで巣すを捨すてて飛とび立たってしまうという。

ゲームでは『オメガルビー・アルファサファイア』で四天王してんのうのカゲツが強化きょうか後ごに使用しようする他ほか、「サン・ムーン」で四天王してんのうのカヒリが使用しようする。

TVアニメ版ばんでは『ベストウイッシュ』第だい43話わにて野生やせいの個体こたいが2匹ひき登場とうじょう。一方いっぽうが勝手かってに仲間なかまのえさを食たべてしまい、それが原因げんいんで追おい出だされ、ズルズキンの住処すみかを横取よこどりする。また、第だい55話わではゲストキャラのコハルのポケモンとして登場とうじょう。声優せいゆうはたかはし智さとし秋あき。

デザインはバルチャイと同様どうようにイギリス人じんデザイナーのジェイムズ・ターナーが担当たんとうし、「ウォーグルと対たいを成なす、あくタイプで女性じょせい的てきな鳥とりポケモン」というオーダーを受うけてデザインされたものである。ウォーグルとは逆ぎゃくに開発かいはつのかなり後半こうはんに誕生たんじょうしたポケモンだという。バルジーナ下半身かはんしんの下しも顎骨がっこつはバルチャイ下半身かはんしんの上顎じょうがく骨こつと元々もともとはセットで、バルチャイのタマゴを抱だいている際さいには一ひとつの頭蓋骨ずがいこつになっていたという設定せっていである。春はる風邪かぜ三さん太ふとしの漫画まんが版ばんでは作者さくしゃがバルジーナがメスしかいない事ことを知しらなかった為ためか、一人称いちにんしょうが「俺おれ」の個体こたいが登場とうじょうする。

クイタラン

クイタラン No. 631

分類ぶんるい: アリクイポケモン	タイプ: ほのお	高たかさ: 1.4m	重おもさ: 58.0kg
特性とくせい: くいしんぼう/ もらいび	かくれ特性とくせい: しろいけむり	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: なし

アリクイのような姿すがたをしたポケモン。体からだは赤あかと黄色きいろで、頭部とうぶや足あしが茶色ちゃいろとなっており、身体しんたいの表面ひょうめん各所かくしょにパイプやチューブ状じょうの器官きかんがある。目元めもとが垂たれ下さがった、気けだるそうな表情ひょうじょうをしている。図鑑ずかんのナンバーの次つぎの数字すうじにあたるポケモンアイアントにとってクイタランは天敵てんてきであり、クイタランの高温こうおんで燃もえる炎ほのおの舌したでアイアントの鋼はがねの体からだを溶とかして中身なかみを食たべてしまう。炎ほのおを放はなつ際さいは、パイプ状じょうの尾おから空気くうきを吸すい込こんで体内たいないの炎ほのおを燃焼ねんしょうさせる。身体しんたいの穴あなを塞ふさぐと具合ぐあいが悪わるくなってしまう。

『ブラック2・ホワイト2』では、元もとサンヨウシティジムリーダー・ポッド（ビストロサンヨウ・PWT）が使用しようする。

TVアニメ版ばんでは『ベストウイッシュ』第だい77話わでサトシのポカブの持もち主ぬしだったトレーナー、スワマ（声こえ - 福山ふくやま潤じゅん）のポケモンとして登場とうじょう。声優せいゆうは三宅みやけ健太けんた。

デザインは製鉄せいてつ所しょをモデルとしており、吸気きゅうきパイプになった尻尾しっぽや空気くうきを循環じゅんかんさせる体からだ表ひょうのチューブがそのイメージである。表情ひょうじょうは機械きかい的てき・兵器へいき的てきな外見がいけんと釣つり合あいを取とるために、意図いと的てきに行おこなわれたデザインである。

アイアント

アイアント No. 632

分類ぶんるい: てつアリポケモン	タイプ: むし/ はがね	高たかさ: 0.3m	重おもさ: 33.0kg
特性とくせい: むしのしらせ/ はりきり	かくれ特性とくせい: なまけ	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: なし

アリのような姿すがたをしたポケモン。鋼はがねの鎧よろいを身みにまとっており、足あしと目めを除のぞく全身ぜんしんが銀色ぎんいろである。群むれで生活せいかつして、山やまに巨大きょだいで複雑ふくざつな構造こうぞうのトンネルを掘ほり、天敵てんてきであるクイタランに対たいして集団しゅうだん戦法せんぽうで対抗たいこうしている。ガラル地方ちほうではサダイジャも天敵てんてきである。実際じっさいの働はたらきアリはメスしかいないが、アイアントの性別せいべつ比ひは1:1でオスも存在そんざいする。

『ブラック・ホワイト』では、バトルサブウェイのマルチトレイン・ダブルトレインのノーマルランクにて、サブウェイマスターのクダリが使用しようしてくる。

デザイン段階だんかいからクイタランとセットで作つくられたポケモンで、初期しょきのシリーズから｢最小さいしょうサイズのアリのポケモン｣という構想こうそうが開発かいはつスタッフにはあったがアイアントはあえてアリらしさのフォルムを重視じゅうししてデザインされた。

テレビアニメ版ばんでは『ベストウィッシュ』では第だい74話わで野生やせいの個体こたいとして初はつ登場とうじょう。第だい7シリーズ（『新しん無印むじるし編へん』）では第だい43話わおよび第だい44話わでオリーヴの部下ぶかである男性だんせいのポケモンとして登場とうじょう。第だい72話わではホドモエシティの地下ちかに巨大きょだいな巣すを作つくっている野生やせいの個体こたいが大群たいぐんで登場とうじょうし、後のちにその内うちの一体いったいがゴウのポケモンになった。第だい8シリーズ（『リコとロイの旅たびシリーズ』）では第だい24話わにてリコの祖母そぼであるダイアナの棲すんでいる古城こじょうにいる野生やせいのポケモンとして数すう秒びょうほど登場とうじょう。

モノズ

モノズ No. 633

分類ぶんるい: そぼうポケモン	タイプ: あく/ ドラゴン	高たかさ: 0.8m	重おもさ: 17.3kg
特性とくせい: はりきり	かくれ特性とくせい: なし	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: ジヘッド

青あおい体たいに、長ながい首くびと尾お、黒くろい体毛たいもうをもつ四足しそく歩行ほこうのドラゴン型かたのポケモン。この体毛たいもうは頭頂とうちょう部ぶに棘とげのように突つき出でている部分ぶぶんもあり、髪かみの毛けのように目めのありそうな部分ぶぶんを覆おおっている。目めが見みえないため、体当たいあたりや噛かみ付つき行為こういによって辺あたりを探さぐる。そのため、体からだ中ちゅうに生傷なまきずが絶たえない。その習性しゅうせいから、ドラゴンポケモンの中なかでも育成いくせいが難むずかしいとされている。懐いだくまでは傷きずだらけになる事ことを覚悟かくごしなければならない。ただ知能ちのうが低ひくいわけではなく、おいしかった食たべ物ものの味あじはしっかりと覚おぼえると言いう。

TVアニメ版ばんでは『ベストウイッシュ』第だい56話わで初はつ登場とうじょう。ボビー(声こえ - 白鳥しらとり哲あきら)が経営けいえいする育そだて屋やに3匹ひき預あづけられており、その中なかで人見知ひとみしりな1匹ひきのモノズをアイリスが手懐てなづけた。声優せいゆうは福ぶく圓まどか美里みさと、たかはし智さとし秋あき。

ジヘッド

ジヘッド No. 634

分類ぶんるい: らんぼうポケモン	タイプ: あく/ ドラゴン	高たかさ: 1.4m	重おもさ: 50.0kg
特性とくせい: はりきり	かくれ特性とくせい: なし	進化しんか前まえ: モノズ	進化しんか後ご: サザンドラ

モノズの進化しんか形がた。頭部とうぶが2つになり、背中せなかには2枚まいの翼つばさが生はえた。ただし飛行ひこう能力のうりょくを得えたわけではない。頭部とうぶ形状けいじょうはモノズとほぼ同様どうようだが、角かくのような部位ぶいが1本ほんから2本ほんに増ふえ、下しも顎あごに犬歯けんしが生はえた。2つの頭部とうぶには独立どくりつした意思いしがあるが仲なかが悪わるく、いつも喧嘩けんかばかりしているため外敵がいてきと争あらそわないにもかかわらず常つねに傷きずだらけ。また、それぞれの頭あたまは相手あいてより多おおく食たべることで主導しゅどう権けんを握にぎろうとする習性しゅうせいがあることから、食事しょくじの際さいも張はり合あい、必要ひつよう以上いじょうに腹はらを膨ふくらませてしまう。その結果けっか縄張なわばりにあるエサを食たべ尽つくしては、他たの土地とちに移動いどうしていく習性しゅうせいを持もつ。人ひとに懐いだかないポケモンではないが、二ふたつの頭あたまを平等びょうどうに扱あつかわないと嫉妬しっとで喧嘩けんかしてしまう。

モノズがジヘッドに進化しんかするのに必要ひつようなレベルは50で、1段階だんかい目めの進化しんかに必要ひつようなレベルとしてはウルガモスに次つぐ高たかさである。

TVアニメ版ばんでは『ベストウイッシュ シーズン2』第だい16話わでアイリスの幼馴染おさななじみ・ショウブ（声こえ - 竹たけ達たち彩いろどり奈）が引ひき取とって育そだてているポケモンとして登場とうじょう。その内うち1匹ひきはサザンドラに進化しんかした。声優せいゆうは西村にしむらちなみ、福ぶく圓まどか美里みさと、渡辺わたなべ明あきら乃、たかはし智さとし秋あき。

草案そうあん段階だんかいではドラゴンではなく、戦車せんしゃのポケモンとなる予定よていで、足あしの付つけ根ねにある紫色むらさきいろをした梯子はしご模様もようのラインはキャタピラの名残なごりである。

サザンドラ

サザンドラ No. 635

分類ぶんるい: きょうぼうポケモン	タイプ: あく/ ドラゴン	高たかさ: 1.8m	重おもさ: 160.0kg
特性とくせい: ふゆう	かくれ特性とくせい: なし	進化しんか前まえ: ジヘッド	進化しんか後ご: なし

ジヘッドの進化しんか形がた。双頭そうとう竜りゅうだったジヘッドから頭部とうぶの数かずがさらに増ふえて3つ首くびの竜りゅうとなり、背中せなかからは6 枚まいの翼つばさが生しょうじた。前ぜん脚あしにあたる部分ぶぶんから左右さゆうの頭部とうぶが生はえており、脚あしの数かずは4 脚あしから2 脚あしとなった。頭部とうぶ形状けいじょうはモノズ・ジヘッドと大おおきく異ことなりトカゲのような「ドラゴンらしい」形状けいじょうとなるとともに、目めが発生はっせいして進化しんか前まえは無なかった視覚しかくを得えた。また左右さゆうの頭部とうぶは中央ちゅうおうの頭部とうぶよりも小ちいさく、脳のうも存在そんざいしないので実際じっさいには腕うででもある。「きょうぼうポケモン」の名なの通とおり非常ひじょうに凶暴きょうぼうな性質せいしつを持もち、視角しかくに入はいった動うごくものに反応はんのうし、全すべて外敵がいてきか獲物えものと判断はんだんして襲撃しゅうげきし、3つの頭あたまで食くらい尽つくす狂暴きょうぼうなポケモン。知能ちのうは高たかいが破壊はかいの事ことしか考かんがえておらず、サザンドラによって村むらが滅ほろぼされたというい伝いつたえが多おおい。一方いっぽう、視力しりょくが利きかない暗闇くらやみでは、聴力ちょうりょくを頼たよりに暗闇くらやみを自在じざいに飛とび回まわるオンバーンを恐おそれている。

レベルアップで進化しんかする全すべてのポケモン中ちゅう、進化しんかに必要ひつようなレベルが64と最もっとも高たかい。

Nの城しろで最後さいごに戦たたかうことになるプラズマ団だんのゲーチスの切きり札ふだでもあり，また上述じょうじゅつのように進化しんかレベルが高たかいため殆ほとんどのプレイヤーは初はつ見みるで戦たたかうことになったため，タイプもわからない上うえにじめんタイプの攻撃こうげきは特性とくせい「ふゆう」でかわされ、挙句あげく運うん良よくタイプ相性あいしょうの良よいポケモンを所持しょじしていたとしても先手せんてを取とって弱点じゃくてんを突ついて倒たおされてしまうため多おおくのプレイヤーにトラウマを植うえ付つけたこと（いわゆる初はつ見殺みごろし）で有名ゆうめいである。なお、ゲーチスの用もちいるサザンドラは本来ほんらいの進化しんかレベルよりも10低ひくいLv.54であったため改造かいぞうと批判ひはんする声こえもあった。2年ねん後ごを描えがいた続編ぞくへん『ブラック・ホワイト』でもゲーチスが切きり札ふだとして使用しようしてくる。さらに『ブラック2・ホワイト2』では、チャンピオンに昇格しょうかくしたアイリスが先発せんぱつとして繰くり出だす。

腹部ふくぶに梯子はしご模様もようのようなラインをもつが、これは「カイリューに相当そうとうするポケモンは戦車せんしゃ型かたにする」という初期しょき案あんによるキャタピラの名残なごりである。デザインは日本にっぽん神話しんわに登場とうじょうする8つ首くびの大蛇おろち・ヤマタノオロチをイメージとしており、細長ほそながい6 枚まいの翼つばさも4本ほん目め以上いじょうの首くびに見みえるようデザインされたものである。

TVアニメ版ばんでは『ベストウイッシュ シーズン2』第だい5話わで初はつ登場とうじょう。野生やせいの個体こたいが登場とうじょうし、カイリューとバトルしていた。第だい16話わではアイリスの友達ともだちのショウブのジヘッドが進化しんかした形かたちで登場とうじょうし、自分じぶんが進化しんかしたことに驚おどろいたため暴走ぼうそうする。また、サトシのライバル・コテツが「秘密ひみつ兵器へいき」として使用しようしている。『めざせポケモンマスター』第だい10話わではポケモンハンター（声こえ - 遊佐ゆさ浩二こうじ）のポケモンとして登場とうじょう、ラティアス・ラティオスを狙ねらっていたものの、サトシと協力きょうりょくしたラティオスの「はどうだん」で敗北はいぼくした。

2011年ねん公開こうかいの『ビクティニと黒くろき英雄えいゆう ゼクロム・白しろき英雄えいゆう レシラム』にカリータのポケモンとして登場とうじょう。これにあわせ、2011年ねん6月がつ17日にち - 9月8日にちの期間きかん限定げんていで『ブラック』にニンテンドーWi-Fiコネクションで色いろ違ちがいのサザンドラが配信はいしんされた。

メラルバ

メラルバ No. 636

分類ぶんるい: たいまつポケモン	タイプ: むし/ ほのお	高たかさ: 1.1m	重おもさ: 28.8kg
特性とくせい: ほのおのからだ	かくれ特性とくせい: むしのしらせ	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: ウルガモス

ケムシの顔かおが大おおきくなったような外見がいけんをしたポケモン。頭部とうぶは白しろい毛けに包つつまれていて、5本ほんの赤あかい角かくが生はえている。火山かざんの麓ふもとを生息せいそく域いきにしているとされ、敵てきに襲おそわれると防衛ぼうえいのために角かくから火炎かえんを放出ほうしゅつする。古代こだいイッシュ地方ちほうでは「太陽たいようから生うまれたポケモン」であるとされて、進化しんか形がたであるウルガモスとともに信仰しんこうの対象たいしょうにされていた。進化しんかの際さいには全身ぜんしんが炎ほのおに包つつまれるとされている。太陽たいようを盗ぬすんだ幼虫ようちゅうとも呼よばれていた。大昔おおむかし、「太陽たいようの遣つかい」として崇あがめられていたが、鉄板てっぱんも焼やき切きるほどの炎ほのおで山やま火事かじになったため煙けむたがられていた。

『ブラック・ホワイト』では野生やせいでは出現しゅつげんせず、18番ばん道路どうろにいるトレジャーハンターからメラルバのタマゴを一ひとつだけ貰もらうことができる。なお、このタマゴは18番ばん道路どうろ近辺きんぺんで発掘はっくつされたもので、タウンマップの説明せつめい文ぶんによるとメラルバとウルガモスが信仰しんこうされていたリゾートデザートは太古たいこの時代じだいにおいて18番ばん道路どうろと陸続りくつづきだったとされている。以降いこうの世代せだいでは野生やせい個体こたいが出現しゅつげんする。

TVアニメ版ばんでは『ベストウイッシュ』第だい41話わにてルークの手持てもちポケモンとして登場とうじょう。声優せいゆうは三木みき眞一郎しんいちろう。

デザインモチーフは太陽たいようの塔とう。

ウルガモス

ウルガモス No. 637

分類ぶんるい: たいようポケモン	タイプ: むし/ ほのお	高たかさ: 1.6m	重おもさ: 46.0kg
特性とくせい: ほのおのからだ	かくれ特性とくせい: むしのしらせ	進化しんか前まえ: メラルバ	進化しんか後ご: なし

メラルバの進化しんか形がた。蛾がをモチーフとするポケモンで、黒くろい斑点はんてんがある鮮あざやかなオレンジ色しょくをした6枚まいの翅を持もつ。バタフリーなど他たのチョウ・ガ型がたポケモンよりも腹部ふくぶが非常ひじょうに大おおきい。強力きょうりょくな炎ほのおや熱ねつを操あやつる力ちからを持もち、翅からばら撒まかれる高熱こうねつを帯おびた鱗粉りんぷんは火ひの粉このようになっており、戦たたかいの時ときはこれをばら撒まいて周囲しゅういを火ひの海うみにしてしまう。高熱こうねつより酸素さんそがなくなるのが危険きけん。極寒ごっかんの土地とちや火山かざんの冬ふゆが訪おとずれた際さいに出現しゅつげんし、自みずからを太陽たいようの代かわりとして人間にんげんやポケモンを救すくったというい伝いつたえが残のこっており「太陽たいようの化身けしん」「炎ほのおの神かみ」として崇あがめられている。

進化しんかに必要ひつようなレベルは59と1進化しんかポケモンの中なかで最もっとも高たかい。『ブラック・ホワイト』では野生やせいのものは、エンディング後ごにリゾートデザートの「古代こだいの城しろ」最深さいしん部ぶにシンボルエンカウントで登場とうじょうする。レベルは70。進化しんかレベルが高たかく，更さらにはシンボルエンカウントであるため600族ぞくと勘違かんちがいされやすいが、実際じっさいには600族ぞくではなく550族ぞく。（85−60−65−135−105−100）

トレーナーでは、イッシュ地方ちほうチャンピオン（『ブラック2・ホワイト2』では元もとチャンピオン）のアデクが切きり札ふだとして使用しようしてくるほか、『ブラック2・ホワイト2』ではアデクの孫まごであるバンジロウも使用しようしてくる。

レベル100で専用せんよう技わざ「ほのおのまい」を覚おぼえる。大だいダメージを与あたえると同時どうじに、50%の確かく率りつで自分じぶんの特攻とっこうを一いち段階だんかい上あげる追加ついか効果こうかを持もつ。

パルデア地方ちほうでは古代こだいから転移てんいされてきた「チヲハウハネ」や、未来みらいから転移てんいされてきた「テツノドクガ」といった似にた姿すがたのポケモンが登場とうじょうしている。

TVアニメ版ばんでは『ベストウイッシュ』第だい78話わにて野生やせいのポケモンとして登場とうじょう。声優せいゆうは林原はやしばらめぐみ。

「むし・ほのおというタイプを持もつポケモン」というアイデアから誕生たんじょうしたポケモンであり、それに「古代こだい遺跡いせきにいる」と「チャンピオンが用もちいる強力きょうりょくなポケモン」というイメージを加くわえて創つくられた開発かいはつ経緯けいいを持もつ（そのため、デザインはチャンピオンのアデクと共通きょうつう点てんが見みられる）。オレンジ色しょくの翅は太陽たいようを、黒くろい斑点はんてんは黒点こくてんをイメージしている。なお、初期しょき案あんでは実際じっさいの蛾がと同おなじく4枚まい翅だったが、外見がいけんの威厳いげんを増ますために6枚まいとなった。

コバルオン

コバルオン No. 638

分類ぶんるい: てっしんポケモン	タイプ: はがね/ かくとう	高たかさ: 2.1m	重おもさ: 250.0kg
特性とくせい: せいぎのこころ	かくれ特性とくせい: なし	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: なし

イッシュ地方ちほうの伝説でんせつのポケモン。水色みずいろの体からだに白しろい体毛たいもうとギザギザとした金色きんいろの角かくなどを持もつ、有ゆう蹄類のような姿すがたをしている。角かくは鋭利えいりな刃はとして強力きょうりょくな武器ぶきとなり、「せいなるつるぎ」などにおいて使用しようする。冷静れいせい沈着ちんちゃくかつ心身しんしんともに鋼鉄こうてつのような屈強くっきょうさを持もち、どんな凶暴きょうぼうな相手あいてでも睨にらみつけるだけで屈服くっぷくさせるという。テラキオンやビリジオンとは離はなれていても意思いしの疎通そつうができる。かつて人間にんげんが招まねいた戦乱せんらんで起おこった森林しんりん火災かさいで逃にげ遅おくれたポケモンたちを導みちびき救すくい、その後ごはテラキオンとビリジオンの3匹ひきで元凶げんきょうとなった人間にんげんたちを制裁せいさいしたといわれている。この人間にんげんがポケモンを暴力ぼうりょく的てきに支配しはいしていた時代じだいを生いきてきた経緯けいいのため、長ながきにわたって人間にんげんを信頼しんらいせず、イッシュ地方ちほう西部せいぶにある「フキヨセの洞穴どうけつ」に潜ひそんでいた。

『ブラック2・ホワイト2』では13ばんどうろに出現しゅつげん。洞穴どうけつを出でてイッシュ中ちゅうを駆かけ回まわっており、ロットやアクロマによればプラズマ団だんの悪事あくじによりそれに対抗たいこうできるトレーナーを求もとめているのではないかとされている。『オメガルビー・アルファサファイア』ではなもなき平原へいげんにて水曜日すいようび、金曜日きんようび、日曜日にちようびに出現しゅつげん。『ウルトラサン・ウルトラムーン』では「にちりんのさいだん」（「がちりんのさいだん」）からウルトラワープライドで行いける「ウルトラスペースゼロ 平地ひらちの世界せかい」に出現しゅつげん。『ソード・シールド』では有料ゆうりょう追加ついかコンテンツ(エキスパンション・パス)「冠かんむりの雪原せつげん」内ないでのソニアの手てがかりイベントで入手にゅうしゅできる（凍いてつきの海うみに出現しゅつげん）。

コバルオン、テラキオン、ビリジオン、ケルディオが共通きょうつうに覚おぼえる技わざとして「せいなるつるぎ」がある。せいなるつるぎは相手あいての能力のうりょくランク補正ほせいの影響えいきょうを受うけずに攻撃こうげきできるわざ。

2012年ねん公開こうかいの『キュレムVS聖せい剣士けんし ケルディオ』に登場とうじょう。声優せいゆうは山寺やまでら宏一こういち。

コバルオン、テラキオン、ビリジオンの3匹ひきは『三さん銃じゅう士し』をモチーフとして作つくられており、コバルオンは銃じゅう士しアトスをイメージソースとしている。

テラキオン

テラキオン No. 639

分類ぶんるい: がんくつポケモン	タイプ: いわ/ かくとう	高たかさ: 1.9m	重おもさ: 260.0kg
特性とくせい: せいぎのこころ	かくれ特性とくせい: なし	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: なし

イッシュ地方ちほうの伝説でんせつのポケモン。組くみを成なすコバルオンとビリジオンの2匹ひきと同様どうように有ゆう蹄類のような姿すがたをしているが、細ほそくしなやかなシルエットを持もつ2匹ひきに対たいしテラキオンは胴どうや脚あしともに太ふとく屈強くっきょうな体躯たいくを持もつ。2本ほんの角かくもコバルオンたちのような細長ほそながいものではなく、頭部とうぶ側面そくめんから非常ひじょうに太ふとい角かくが前方ぜんぽうに曲まがって伸のびており、体格たいかくとともに巨大きょだいな野牛やぎゅうのようなシルエットとなっている。体からだ色しょくは岩石がんせきを思おもわせる灰色はいいろを基調きちょうとしている。凄すさまじい怪力かいりきを持もち、その突進とっしんは巨大きょだいな城壁じょうへきもたやすく破壊はかいすると言いわれている。かつて人間にんげんの戦乱せんらんが原因げんいんの森林しんりん火災かさいが起おきた際さいに、逃にげ遅おくれたポケモンを救すくうべく怪力かいりきで岩いわを砕くだくことでコバルオンが誘導ゆうどうするポケモン達たちへの退路たいろを作つくって、その後ごはコバルオンとビリジオンの3匹ひきで人間にんげんたちを制裁せいさいしたという伝説でんせつが残のこっている。

『ブラック2・ホワイト2』では22ばんどうろに出現しゅつげん(ウェーブバッジ入手にゅうしゅ後ご) 。洞穴どうけつを出でてイッシュ中ちゅうを駆かけ回まわっており、ロットやアクロマによればプラズマ団だんの悪事あくじによりそれに対抗たいこうできるトレーナーを求もとめているのではないかとされている。『オメガルビー・アルファサファイア』ではなもなきへいげんにて火曜日かようびと土曜日どようびに出現しゅつげん。『ウルトラサン・ウルトラムーン』では「にちりんのさいだん」（「がちりんのさいだん」）からウルトラワープライドで行いける「ウルトラスペースゼロ 平地ひらちの世界せかい」に出現しゅつげん。『ソード・シールド』では有料ゆうりょう追加ついかコンテンツ(エキスパンション・パス)「冠かんむりの雪原せつげん」内ないでのソニアの手てがかりイベントで入手にゅうしゅできる（湖畔こはんの洞窟どうくつに出現しゅつげん）。

2012年ねん公開こうかいの『キュレムVS聖せい剣士けんし ケルディオ』に登場とうじょう。声優せいゆうは安元やすもと洋ひろし貴たか。

コバルオン・テラキオン・ビリジオンの3匹ひきは『三さん銃じゅう士し』をモチーフとして作つくられており、テラキオンは銃じゅう士しポルトスをイメージソースとしている。武器ぶきである角かくは斧おのをモチーフとしており、攻せめの用途ようとよりも、相手あいての攻撃こうげきを受うけ止とめて押おし返かえすカウンター用途ようとが主おもだというイメージでデザインされた。

ビリジオン

ビリジオン No. 640

分類ぶんるい: そうげんポケモン	タイプ: くさ/ かくとう	高たかさ: 2.0m	重おもさ: 200.0kg
特性とくせい: せいぎのこころ	かくれ特性とくせい: なし	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: なし

イッシュ地方ちほうの伝説でんせつのポケモン。草くさのように鮮あざやかな緑みどりの体からだ色しょくをしている。同おなじく伝説でんせつのポケモンであるコバルオンと同様どうようにヤギやレイヨウなど有ゆう蹄類のようなシルエットを持もつが、コバルオンよりも細身ほそみでしなやかな体躯たいくで、顔かおつきなどとともに性別せいべつ不明ふめいのポケモンであるが中性ちゅうせい的てきなデザインをしている。鋭するどい刃はになった2本ほんの角かくが頭部とうぶ側面そくめんから後うしろに反そって伸のびており、戦たたかいに際さいしては素早すばやい動うごきで敵てきをすれ違ちがいざまに切きり裂さく。過去かこに人間にんげん同士どうしの戦たたかいのためで森林しんりん火災かさいが起おきた際さいにコバルオンとテラキオンが逃にげるポケモンを誘導ゆうどうする中なか、ビリジオンは素早すばやい動うごきで降ふり注そそぐ火ひの粉こを振ふり払はらうことでポケモンたちを守まもり、3匹ひきで人間にんげんたちを制裁せいさいして戦たたかいを静しずめたという伝説でんせつが語かたられている。

『ブラック2・ホワイト2』では11ばんどうろに出現しゅつげん。森もりを出でてイッシュ中ちゅうを駆かけ回まわっており、ロットやアクロマによればプラズマ団だんの悪事あくじによりそれに対抗たいこうできるトレーナーを求もとめているのではないかとされている。『オメガルビー・アルファサファイア』ではなもなきへいげんにて月曜日げつようびと木曜日もくようびに出現しゅつげん。『ウルトラサン・ウルトラムーン』では「にちりんのさいだん」（「がちりんのさいだん」）からウルトラワープライドで行いける「ウルトラスペースゼロ 平地ひらちの世界せかい」に出現しゅつげん。『ソード・シールド』では有料ゆうりょう追加ついかコンテンツ(エキスパンション・パス)「冠かんむりの雪原せつげん」内ないでのソニアの手てがかりイベントで入手にゅうしゅできる（巨人きょじんの寝床ねどこに出現しゅつげん）。

2012年ねん公開こうかいの『キュレムVS聖せい剣士けんし ケルディオ』に登場とうじょう。声優せいゆうは本田ほんだ貴子たかこ。

テレビシリーズではゴウの幼馴染おさななじみ・トキオがラストミッションでゲットしたポケモンとして登場とうじょう。使用しよう技わざは「マジカルリーフ」。

コバルオン、テラキオン、ビリジオンの3匹ひきは『三さん銃じゅう士し』をモチーフとして作つくられており、ビリジオンは銃じゅう士しアラミスをイメージソースとしている。

トルネロス

トルネロス No. 641

分類ぶんるい: せんぷうポケモン	タイプ: ひこう	高たかさ: 1.5m	重おもさ: 63.0kg
特性とくせい: 本文ほんぶん参照さんしょう	かくれ特性とくせい: まけんき	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: なし

イッシュ地方ちほうの伝説でんせつのポケモン。尻尾しっぽから放出ほうしゅつするエネルギーで、周囲しゅうい一帯いったいにすさまじい暴風雨ぼうふううを発生はっせいさせる能力のうりょくを持もつ。巻まき起おこす暴風ぼうふうは民家みんかも吹ふき飛とばすほどであり、トルネロス自身じしんも風ふうを操あやつることで時速じそく300kmで飛行ひこうできる。悪戯あくぎを好このむ性格せいかくで、数すう十じゅう年ねん前まえにボルトロスと共ともにイッシュ地方ちほうの各地かくちで嵐あらしを起おこし、農作物のうさくもつに甚大じんだいな被害ひがいをもたらしていたが、それに怒おこったランドロスによって制裁せいさいを受うけ活動かつどうを停止ていししていた。伝説でんせつのポケモンであるがオスの性別せいべつが存在そんざいする。シリーズ初はつのひこう単独たんどくタイプのポケモン。『LEGENDS アルセウス』で初はつ登場とうじょうした専用せんよう技わざ「こがらしあらし」は時々ときどき相手あいてを「しもやけ」状態じょうたいにする追加ついか効果こうかがある。

「けしんフォルム」「れいじゅうフォルム」と呼よばれる2つの姿すがたを持もつ。

けしんフォルム

雲くもに乗のった鬼おにのようなフォルム。高たかさは1.5m。特性とくせいはいたずらごころ。肌はだは斑点はんてん模様もようを持もつ緑色みどりいろで、顔かおにはうねる雲くものようになった頭髪とうはつとひげらしきものを持もち、頭部とうぶには2本ほんの角かくが生はえている。下半身かはんしんは雲くも状じょうのエネルギー体たいで包つつまれており、側面そくめんに渦うず型がたの突起とっきがついた袋ふくろやふいごのような形状けいじょうの、輪わのような形状けいじょうをとって体からだを一周いっしゅうする長大ちょうだいな尾おを持もち、鬼おにの姿すがたとともに日本にっぽんの伝承でんしょうに登場とうじょうする風神ふうじんのような風貌ふうぼうとなっている。

れいじゅうフォルム

高たかさは1.4m。特性とくせい：さいせいりょく。トルネロスに「うつしかがみ」を使用しようした時ときの姿すがた。鳥とりや朱雀すじゃくのような姿すがたとなっており、緑色みどりいろに斑点はんてん模様もようの皮膚ひふや尾おの形状けいじょうはけしんフォルムと共通きょうつうだが、両りょう腕うでは巨大きょだいな翼つばさに変化へんかするとともに、下半身かはんしんの雲くも状じょうエネルギーも小型こがた化かして爪つめのついた強靭きょうじんな両脚りょうきゃくが出現しゅつげんしている。顔かおつきも口吻こうふんが嘴くちばしのように伸のびるとともに、額がくの2本ほん角かくも巨大きょだい化かしたものとなっている。

『ブラック』では時間じかんの移うつり変かわりに合あわせてイッシュ地方ちほうを飛とび回まわる。『オメガルビー』では手持てもちにポワルンを入いれた状態じょうたいで「おおぞらをとぶ」を使つかうと出現しゅつげんする黒くろい雲くもの中なかに潜ひそむ。『ウルトラサン』では「にちりんのさいだん」からウルトラワープライドで行いける「ウルトラスペースゼロ 崖がけの世界せかい」に出現しゅつげん。『ソード』では有料ゆうりょう追加ついかコンテンツ(エキスパンション・パス)「冠かんむりの雪原せつげん」のマックスダイ巣す穴あなを調査ちょうさする『ダイマックスアドベンチャー』に出現しゅつげん。

ニンテンドー3DS専用せんようダウンロードソフト『ポケモンARサーチャー』にて、れいじゅうフォルムのトルネロスが出現しゅつげんし、捕獲ほかくに成功せいこうすれば『ブラック2・ホワイト2』へと連つれて行いき使用しようすることが可能かのうになる。また、「うつしかがみ」を使つかうことによって、けしんフォルムとれいじゅうフォルムのチェンジは自由じゆうに行おこなえる。

TVアニメ版ばんでは『ベストウイッシュ』第だい59話わにて、けしんフォルムがミロス島とうに伝つたわる伝説でんせつのポケモンとして登場とうじょう。ミロス島とうにある魔除まよけけの楔くさびが破壊はかいされたことにより姿すがたを現あらわした。声優せいゆうは佐藤さとう健輔けんすけ。これ合あわせ、2011年ねん12月16日にち - 2012年ねん1月がつ10日とおかの期間きかん限定げんていで『ホワイト』にニンテンドーWi-Fiコネクションで配信はいしんされた（『ブラック』ではボルトロスになる）。おや名めいは「ミロスとう」。アニメに準じゅんじて「ふっかつそう」を持もっている。『ベストウイッシュ シーズン2』第だい12話わではロケット団だんの「オペレーション・テンペスト」によってボルトロス・ランドロスと共ともにサカキに召喚しょうかんされる。うつしかがみの力りょくでサカキの制御せいぎょ下かに置おかれれいじゅうフォルムに姿すがたを変かえて暴あばれるも、ロケット団だんが退散たいさんした後のちにメロエッタによって鎮しずめられた。

デザインのモチーフは、上記じょうきのように日本にっぽんの風神ふうじんで、同時どうじに初期しょき案あんではボルトロスと共ともに「赤あか鬼おに・青あお鬼おに」の「赤あか鬼おに」となる予定よていだった（上記じょうきのようにゲーム中ちゅうのトルネロスは『風神ふうじん雷神らいじん図ず』などで見みられる緑色みどりいろである）。原案げんあん者しゃは増田ますだ順一じゅんいちで、開発かいはつ初期しょきから杉森すぎもり建けんがデザインの依頼いらいを受うけていたが、実際じっさいにデザインが起おこされたのは開発かいはつ後半こうはんだったという。

ボルトロス

ボルトロス No. 642

分類ぶんるい: らいげきポケモン	タイプ: でんき/ ひこう	高たかさ: 1.5m	重おもさ: 61.0kg
特性とくせい: 本文ほんぶん参照さんしょう	かくれ特性とくせい: まけんき	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: なし

トルネロスとともに悪戯いたずらを好このみ、大空おおぞらを飛とび回まわりながら自在じざいに雷かみなりを発生はっせいさせ、あちこちに雷雨らいうや山やま火事かじを発生はっせいさせてまわる。数かず十じゅう年ねん前まえにトルネロスと共ともにイッシュ地方ちほうの各地かくちで災害さいがいを起おこし、農作物のうさくもつに甚大じんだいな被害ひがいをもたらしていたが、それに怒おこったランドロスによって制裁せいさいを受うけ活動かつどうを停止ていししていた。『LEGENDS アルセウス』で初はつ登場とうじょうした専用せんよう技わざ「かみなりあらし」は時々ときどき相手あいてを「まひ」状態じょうたいにする追加ついか効果こうかがある。

「けしんフォルム」「れいじゅうフォルム」と呼よばれる2つの姿すがたを持もつ。

けしんフォルム

雲くもに乗のった鬼おにのようなフォルム。高たかさは1.5m。特性とくせいはいたずらごころ。対たいになっているトルネロス同様どうように、下半身かはんしんが雲くも状じょうのエネルギー体たいに包つつまれた鬼おにのような容姿ようしをしているが、頭部とうぶに生はえた角かくは1本ほんであり肌はだは水色みずいろをしている。輪わのような形状けいじょうをとって体からだを一周いっしゅうする尻尾しっぽを持もつが、トルネロスのものとは異ことなり、細長ほそながく一定いってい間隔かんかくごとに球体きゅうたいがついた形状けいじょうとなっている。尻尾しっぽの各かく球体きゅうたいには強力きょうりょくな雷かみなりを放出ほうしゅつする一本いっぽんのトゲが生はえ、日本にっぽんの伝承でんしょうに登場とうじょうする太鼓たいこを背負せおった雷神らいじんのような風貌ふうぼうとなっている。

れいじゅうフォルム

高たかさは3.0m。特性とくせいはちくでん。ボルトロスに「うつしかがみ」を使用しようした時ときの姿すがた。水色みずいろに斑点はんてん模様もようの皮膚ひふや尾おの形状けいじょうはけしんフォルムと共通きょうつうだが、竜りゅうや青あお龍りゅうのような姿すがたとなっており、全身ぜんしんが小ちいさな脚あしの付加ふかした細長ほそながい形状けいじょうになり、両りょう腕うでは下半身かはんしんにあった雲くも状じょうエネルギーと鋭するどい3本ほんの鉤かぎ爪つめが付加ふかした、より攻撃こうげき的てきな形状けいじょうとなっている。顔かおつきも口吻こうふんがより頑強がんきょうな形状けいじょうに伸のびるとともに、額がくの1本ほん角かくも巨大きょだい化かしたものとなっている。

『ホワイト』では時間じかんの移うつり変かわりに合あわせてイッシュ地方ちほうを飛とび回まわる。『アルファサファイア』では手持てもちにポワルンを入いれた状態じょうたいで「おおぞらをとぶ」を使つかうと出現しゅつげんする黒くろい雲くもの中なかに潜ひそむ。『ウルトラムーン』では「がちりんのさいだん」からウルトラワープライドで行いける「ウルトラスペースゼロ 崖がけの世界せかい」に出現しゅつげん。『シールド』では有料ゆうりょう追加ついかコンテンツ(エキスパンション・パス)「冠かんむりの雪原せつげん」のマックスダイ巣す穴あなを調査ちょうさする『ダイマックスアドベンチャー』に出現しゅつげん。

ニンテンドー3DS専用せんようダウンロードソフト『ポケモンARサーチャー』にて、れいじゅうフォルムのボルトロスが出現しゅつげんし、捕獲ほかくに成功せいこうすれば『ブラック2・ホワイト2』へと連つれて行いき使用しようすることが可能かのうになる。また「うつしかがみ」を使つかうことによって、けしんフォルムとれいじゅうフォルムのチェンジは自由じゆうに行おこなえる。

TVアニメ版ばんでは『ベストウイッシュ』第だい59話わで、けしんフォルムがミロス島とうに伝つたわる伝説でんせつのポケモンとして登場とうじょう。島しまにある魔除まよけけの楔くさびが破壊はかいされたことによりミロス島とうにやってきた。この放送ほうそうに合あわせ、2011年ねん12月16日にち - 2012年ねん1月がつ10日とおかの期間きかん限定げんていで『ブラック』にニンテンドーWi-Fiコネクションで配信はいしんされた（『ホワイト』ではトルネロスになる）。おや名めいは「ミロスとう」。アニメに準じゅんじて「ふっかつそう」を持もっている。『ベストウイッシュ シーズン2』第だい12話わではロケット団だんの「オペレーション・テンペスト」によってトルネロス・ランドロスと共ともにサカキに召喚しょうかんされる。うつしかがみの力りょくでサカキの制御せいぎょ下かに置おかれれいじゅうフォルムに姿すがたを変かえて暴あばれるも、ロケット団だんが退散たいさんした後のちにメロエッタによって鎮しずめられた。

デザインのモチーフは、上記じょうきのように日本にっぽんの雷神らいじんで、トルネロスの初期しょき案あん「赤あか鬼おに」に対たいする「青あお鬼おに」でもあり、トルネロスと異ことなり『風神ふうじん雷神らいじん図ず』由来ゆらいの配色はいしょくでないのはこのためである。原案げんあん者しゃは増田ますだ順一じゅんいちで、開発かいはつ初期しょきから杉森すぎもり建けんがデザインの依頼いらいを受うけていたが、実際じっさいにデザインが起おこされたのは開発かいはつ後半こうはんだったという。

レシラム

レシラム No. 643

分類ぶんるい: はくようポケモン	タイプ: ドラゴン/ ほのお	高たかさ: 3.2m	重おもさ: 330.0kg
特性とくせい: ターボブレイズ	かくれ特性とくせい: なし	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: なし

イッシュ地方ちほう誕生たんじょうの神話しんわに登場とうじょうする、伝説でんせつのドラゴンポケモンの1体たい。純白じゅんぱくの体からだと腕うでと一体いったいになった巨大きょだいな翼つばさを持もつ2足そく歩行ほこうのドラゴン（実際じっさいは翼つばさ竜りゅうに近ちかい）のような外見がいけん。尾お部ぶはジェットエンジンやトーチのようになっており、ここから世界せかいそのものを燃もやし尽つくせる規模きぼの炎ほのおを吹ふき上あげ、大気たいきを動うごかし世界中せかいじゅうの天気てんきを変かえてしまうほどの膨大ぼうだいな熱量ねつりょうを発生はっせいさせる事ことができるとされる。熱ねつを発生はっせいさせる際さい、頭部とうぶから伸のびる二に本ほんの房ぼうと尾お部ぶが紅あかく発光はっこうする。この状態じょうたいを「オーバードライブ」と呼よぶ。

対たいとなるもう1体たいのドラゴンポケモン・ゼクロムとは、元もとは1体たいのポケモンであり、双子ふたごの英雄えいゆうと協力きょうりょくして新あたらしい国くにを作つくった。しかし双子ふたごが真実しんじつを求もとめる兄あにと理想りそうを求もとめる弟おとうとに仲違なかたがいし、どちらが正ただしいか決きめるべく争あらそいを始はじめた事ことによりドラゴンポケモンも2つ(正確せいかくには「余あまり」として排出はいしゅつされたキュレムを含ふくめた3つ)に別わかれ、真実しんじつを求もとめた兄あにの側がわについたのがレシラムである。その後ご双子ふたごの英雄えいゆうは争あらそいを収おさめるが、彼かれらの子孫しそんが再ふたたび争あらそいを始はじめてしまったため、ゼクロムとともにイッシュ地方ちほうを焼やき尽つくして姿すがたを消けしたと云いわれている。上記じょうきの通とおり人じんの意志いしを見極みきわめて主おもを選えらぶポケモンであり、真実しんじつを追おい求もとめ善ぜんの世界せかいを築きずく者ものを助たすけるが、善ぜんの心しんを持もたない人間にんげんや真実しんじつを蔑ないがしろにして欲よくにまみれた人間にんげんは国こくごと焼やき尽つくしてしまう。

『ブラック・ホワイト』における伝説でんせつのポケモン。『ブラック』ではパッケージを飾かざっており、同どう作さくにて「Nの城しろ」最上階さいじょうかいで遭遇そうぐうする。初期しょきレベルは50。色いろ違ちがいはブロックルーチンにより出現しゅつげんしない仕様しようになっている。従来じゅうらいの伝説でんせつのポケモンとは異ことなり倒たおしても即座そくざに復活ふっかつし、逃にげても消きえずにその場ばに居座いすわり続つづけるため、下記かきの特例とくれいを除のぞいては捕獲ほかくに成功せいこうしない限かぎり先さきに進すすむ事ことは出来できない。捕獲ほかく後ごのNおよびゲーチス戦せんではレシラムを手持てもちに加くわえて挑いどむことができる。『ホワイト』ではNが捕獲ほかくして、彼かれとの決戦けっせんで先鋒せんぽうとして繰くり出だしてくる為ため、プレイヤーが捕つかまえる事ことはできない。

『ホワイト2』ではエンディング後ごにNからライトストーンを譲ゆずり受うけた後のち、リュウラセンの塔とうの最上階さいじょうかいに出現しゅつげんする。こちらも色いろ違ちがい出現しゅつげんしない仕様しようになっている。『ブラック2』には出現しゅつげんしない。さらに『オメガルビー』にも登場とうじょう、手持てもちにレベル100のポケモンを1匹ひき以上いじょう入いれて「おおぞらをとぶ」を使つかうと行いくことが出来できる『おぼろのどうくつ』に出現しゅつげんする。このソフト以降いこうにはブロックルーチンがかかっておらず色いろ違ちがいが出現しゅつげんする。『ウルトラサン』では「にちりんのさいだん」からウルトラワープライドで行いける「ウルトラスペースゼロ 平地ひらちの世界せかい」に出現しゅつげん。『ソード』では有料ゆうりょう追加ついかコンテンツ(エキスパンション・パス)「冠かんむりの雪原せつげん」のマックスダイ巣す穴あなを調査ちょうさする『ダイマックスアドベンチャー』に出現しゅつげん。

特性とくせいの「ターボブレイズ」は、レシラムとキュレム（ホワイトキュレム時じ）だけが持もつ特性とくせいで、かたやぶりと同おなじく攻撃こうげき時じ、相手あいての特性とくせいの影響えいきょうを受うけ付つけない。専用せんよう技わざは「クロスフレイム」と「あおいほのお」。クロスフレイムはクロスサンダーの後のちに使つかうと威力いりょくが倍ばいになる。クロスフレイムはキュレムやビクティニも覚おぼえる。

TVアニメ版ばんでは『英雄えいゆう伝説でんせつ』という神話しんわで語かたり継つがれており「英雄えいゆうがポケモンと心しんを一ひとつにする時ときレシラムが力ちからを貸かす」とされる。『ベストウイッシュ シーズン2 エピソードN』では物語ものがたり開始かいし前まえにプラズマ団だんの破壊はかい活動かつどうに利用りようされるが、レシラムの強大きょうだいな力ちからを制御せいぎょしきれず失敗しっぱい。その後ごはライトストーンに封印ふういんされていた。2年ねんの時ときを経へてアクロマによりポケモンコントロールマシンが完成かんせいされたことでプラズマ団だんによって解放かいほう・洗脳せんのうされるも、サトシのピカチュウの攻撃こうげきで洗脳せんのうが解とけマシンを破壊はかいした。当初とうしょはプラズマ団だんに利用りようされ人間にんげんへの怒いかりに満みちていたレシラムだったが、最後さいごはNの「ポケモンと協力きょうりょくし悪あくに立たち向むかった人間にんげんを信しんじてくれないか」という問といに答こたえ、雲くもの中なかに去さっていった。

劇場げきじょう版ばんでは『ビクティニと黒くろき英雄えいゆう ゼクロム・白しろき英雄えいゆう レシラム』で初はつ登場とうじょう。声優せいゆうは特別とくべつ出演しゅつえんの谷原たにはら章介しょうすけ、鳴なき声ごえは「ゴジラ×メガギラス G消滅しょうめつ作戦さくせん」に登場とうじょうしたメガギラスの流用りゅうよう。当時とうじ、同どう作さくを上映じょうえいする映画えいが館かんで、『ホワイト』限定げんていでワイヤレス通信つうしんにより配信はいしんされた。2015年ねん公開こうかい『光輪こうりんの超ちょう魔神まじん フーパ』にも登場とうじょうした。

読売新聞よみうりしんぶんの連載れんさいポケモン四よん字じ熟語じゅくごでは、『真実しんじつ一路いちろ・しんじついちろ』が、レシラムを紹介しょうかいするキャッチフレーズとして用もちいられた。この他ほか『旗幟きし鮮明せんめい・きしせんめい』もある。

『大だい乱闘らんとうスマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS 』では、ステージ「イッシュポケモンリーグ」に登場とうじょう。画面がめん奥おくからステージに向むかって光ひかりの球体きゅうたいを放はなち、着弾ちゃくだん地点ちてんに炎ほのおを発生はっせいさせる。

ゼクロム

ゼクロム No. 644

分類ぶんるい: こくいんポケモン	タイプ: ドラゴン/ でんき	高たかさ: 2.9m	重おもさ: 345.0kg
特性とくせい: テラボルテージ	かくれ特性とくせい: なし	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: なし

イッシュ地方ちほう誕生たんじょうの神話しんわに登場とうじょうする、伝説でんせつのドラゴンポケモンの1体たい。漆黒しっこくの体からだと巨大きょだいな翼つばさを持もつ2足そく歩行ほこうのドラゴンのような外見がいけんで、尾お部ぶはタービン式しきの発電はつでん機きを思おもわせる形状けいじょうになっており、強大きょうだいな電気でんきを作つくり出だす際さいに尾お部ぶが青白あおじろく発光はっこうした状態じょうたいを「オーバードライブ」と呼よぶ。発生はっせいさせる稲妻いなづまは、世界せかいそのものを焼やき尽つくす程ほどの凄すさまじい威力いりょくを有ゆうする。腕うで部ぶは翼つばさと似にた形状けいじょうであり、内側うちがわに三さん本ほんの爪つめが生はえている。頭部とうぶから後方こうほうに伸のびる一本いっぽんの角かくの先端せんたんは常つねに青白あおじろく発光はっこうしている。

対たいとなるもう1体たいのドラゴンポケモン・レシラムとは、元もとは1体たいのドラゴンポケモンであり、双子ふたごの英雄えいゆうと協力きょうりょくして新あたらしい国くにを作つくった。しかし双子ふたごが真実しんじつを求もとめる兄あにと理想りそうを求もとめる弟おとうとに仲違なかたがいし、どちらが正ただしいか決きめるべく争あらそいを始はじめた事ことによりドラゴンポケモンも2つ(正確せいかくには「余あまり」として排出はいしゅつされたキュレムを含ふくめた3つ)に別わかれ、理想りそうを求もとめた弟おとうとの側がわについたのがゼクロムである。その後ご双子ふたごの英雄えいゆうは争あらそいを収おさめるが、彼かれらの子孫しそんが再ふたたび争あらそいを始はじめてしまったため、レシラムとともにイッシュ地方ちほうを焼やき尽つくして姿すがたを消けし、雷雲らいうんに姿すがたを隠かくしてイッシュ地方ちほうの空そらを飛とんでいると云いわれている。上記じょうきの通とおり人じんの意志いしを見極みきわめて主おもを選えらぶポケモンであり、理想りそうを追究ついきゅうし希望きぼうの世界せかいを作つくる者ものを補佐ほさするが、理想りそうを持もたない人間にんげんや正ただしい心しんを無なくした人間にんげんには容赦ようしゃなくキバをむき、激はげしい雷かみなりを落おとし国こくごと滅ほろぼす。

『ブラック・ホワイト』における伝説でんせつのポケモン。『ホワイト』のパッケージを飾かざっており、同どう作さくにある「Nの城しろ」最上階さいじょうかいで遭遇そうぐうする。初期しょきレベルは50。他たの伝説でんせつのポケモンとは異ことなり、倒たおしても即座そくざに復活ふっかつし、逃にげても消きえずにその場ばに居座いすわり続つづけるため、捕獲ほかくに成功せいこうしない限かぎり先さきに進すすむことはできない。捕獲ほかく後ごのNおよびゲーチス戦せんではゼクロムを手持てもちに加くわえて挑いどむことができる。『ブラック』ではNが捕獲ほかくして、決戦けっせんにて先鋒せんぽうとして繰くり出だしてくる為ため、プレイヤーが捕つかまえる事ことはできない。

『ブラック2』ではエンディング後ごにNからダークストーンを譲ゆずり受うけた後のち、リュウラセンの塔とうの最上階さいじょうかいに出現しゅつげん。『ホワイト2』には出現しゅつげんしない。さらに『アルファサファイア』にも登場とうじょう、手持てもちにレベル100のポケモンを1匹ひき以上いじょう入いれて「おおぞらをとぶ」を使つかうと行いくことが出来できる『おぼろのどうくつ』に出現しゅつげんする。『ウルトラムーン』では「がちりんのさいだん」からウルトラワープライドで行いける「ウルトラスペースゼロ 平地ひらちの世界せかい」に出現しゅつげん。『シールド』では有料ゆうりょう追加ついかコンテンツ(エキスパンション・パス)「冠かんむりの雪原せつげん」のマックスダイ巣す穴あなを調査ちょうさする『ダイマックスアドベンチャー』に出現しゅつげん。

特性とくせいは「テラボルテージ」。ゼクロムとキュレム（ブラックキュレム時じ）のみが持もつ特性とくせいで、効果こうかはかたやぶりやターボブレイズと同おなじ。専用せんよう技わざは「クロスサンダー」と「らいげき」。クロスサンダーはクロスフレイムの後のちに使つかうと威力いりょくが倍ばいになる。クロスサンダーはキュレムも覚おぼえる。

TVアニメ版ばんでは『ベストウイッシュ』第だい1話わに登場とうじょう。イッシュ地方ちほうを訪おとずれたサトシとピカチュウの前まえに突然とつぜん現あらわれ、ピカチュウをオーバーロードさせるほどの電撃でんげきを放はなったうえ、アララギ研究所けんきゅうじょ上空じょうくうに現あらわれ電撃でんげきを放はなって何処どこかへと去さった。その後ご、アララギパパやNの口くちからゼクロムが英雄えいゆうに力ちからを貸かすという『英雄えいゆう伝説でんせつ』が語かたられ英雄えいゆうがゼクロムと交信こうしんをしたという遺跡いせきや交信こうしんに使つかう『黄金おうごんのダークストーン』も登場とうじょうした。Nはサトシがゼクロムに出会であったことを「サトシの人生じんせいを変かえるほどの意味いみがある」と語かたっていたが、ゼクロムが劇場げきじょう版ばん以外いがいで直接ちょくせつ登場とうじょうすることはなく各地かくちで落雷らくらいを繰くり出だしていた理由りゆうなどが本編ほんぺん内ないで明あかされることはなかった。

劇場げきじょう版ばんでは2011年ねん公開こうかいの『ビクティニと黒くろき英雄えいゆう ゼクロム・白しろき英雄えいゆう レシラム』で初はつ登場とうじょう。声優せいゆうは特別とくべつ出演しゅつえんの高橋たかはし英樹ひでき。当時とうじ、同どう作さくを上映じょうえいする映画えいが館かんで、『ブラック』限定げんていでワイヤレス通信つうしんにより配信はいしんされた。2015年ねん公開こうかい『光輪こうりんの超ちょう魔神まじん フーパ』にも登場とうじょうした。

漫画まんが『ポケットモンスター RéBURST』では、主人公しゅじんこうであるリョウガがBurst（バースト）するポケモンであり、当初とうしょはゼクロムの力ちからを完全かんぜんに発動はつどうする事ことが出来できなかったが、後のちに精神せいしん世界せかいの中なかでゼクロムと心しんを通かよわせようとするリョウガの前まえに姿すがたを現あらわす。リョウガの力ちからを認みとめた後のちは、時折ときおりリョウガに自分じぶんの力ちからの使つかい方かたをアドバイスしている。

『大だい乱闘らんとうスマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS 』では、ステージ「イッシュポケモンリーグ」に登場とうじょう。球体きゅうたいになって体当たいあたりを行おこない、ステージを傾かたむける。

ランドロス

ランドロス No. 645

分類ぶんるい: ほうじょうポケモン	タイプ: じめん/ ひこう	高たかさ: 1.5m	重おもさ: 68.0kg
特性とくせい: 本文ほんぶん参照さんしょう	かくれ特性とくせい: ちからずく	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: なし

イッシュ地方ちほうの伝説でんせつのポケモン。トルネロスとボルトロスとよく似にた姿すがた・特徴とくちょうを持もつが、この2体たいとは対立たいりつする存在そんざい。風ふうや雷かみなりを吸収きゅうしゅうして、土壌どじょうの栄養分えいようぶんを増幅ぞうふくさせるエネルギーへと変換へんかんする能力のうりょくを持もつ。悪戯あくぎ好すきなトルネロスとボルトロスとは異ことなり、他者たしゃへ恵めぐみを与あたえる穏健おんけんな性質せいしつであることから、農作物のうさくもつの育そだつ土地とちを訪おとずれては、体内たいないで変換へんかんしたエネルギーを尻尾しっぽから放出ほうしゅつし、作物さくもつの成長せいちょうを促うながす習性しゅうせいがある。このことからドータクン同様どうように豊穣ほうじょう神しん・農耕のうこう神しんとして信仰しんこうされてきた歴史れきしがあり、現在げんざいもイッシュ地方ちほうでは「畑はたけの神かみ」として「ほうじょうの社しゃ」という祠ほこらに奉たてまつられている。数かず十じゅう年ねん前まえに、イッシュ地方ちほうの各地かくちで嵐あらしを起おこし農作物のうさくもつに甚大じんだいな被害ひがいをもたらしていたトルネロスとボルトロスに怒いかり、2体たいに制裁せいさいを加くわえ活動かつどうを停止ていしさせていた。『LEGENDS アルセウス』で初はつ登場とうじょうした専用せんよう技わざ「ねっさのあらし」は時々ときどき相手あいてを「やけど」状態じょうたいにする追加ついか効果こうかがある。

「けしんフォルム」「れいじゅうフォルム」と呼よばれる2つの姿すがたを持もつ。

けしんフォルム

雲くもに乗のった鬼おにのようなフォルム。高たかさは1.5m。特性とくせいはすなのちから。トルネロスやボルトロスと同様どうように雲くもに乗のった鬼おにのような容姿ようしをしており、体からだ色しょくはオレンジ色しょくで赤褐色せきかっしょくのまだら模様もようがあり、頭髪とうはつと思おぼしきものはハンマーヘッドのような形かたちになっている。頭部とうぶには3本ほんの角かくがある。体からだを一周いっしゅうして輪わのような形かたちをなす尻尾しっぽは岩石がんせき状じょうの質感しつかんで、表面ひょうめんには火山かざんのような形状けいじょうの突起とっきが無数むすうに生しょうじている。

れいじゅうフォルム

高たかさは1.3m。特性とくせいはいかく。ランドロスに「うつしかがみ」を使用しようした時ときの姿すがた。オレンジ色しょくに斑点はんてん模様もようの皮膚ひふや尾おの形状けいじょうはけしんフォルムと共通きょうつうだが、四肢しし動物どうぶつや白虎びゃっこのような姿すがたとなっており、手足てあしは頑強がんきょうな四肢ししへと変かわり、下半身かはんしんにあった雲くも状じょうエネルギーと3本ほんの鉤かぎ爪つめが付加ふかされる。顔かおつきも口髭くちひげが鼻はなや牙きばを模もした形状けいじょうとなり、額がくの3本ほん角かくも巨大きょだい化かしたものとなっている。

『ブラック・ホワイト』ではトルネロスとボルトロスを一緒いっしょに手持てもちにいれて「ほうじょうの社しゃ」に行いくことで遭遇そうぐうする。なお、初はつ登場とうじょう作さくでは通常つうじょうのプレイでは入手にゅうしゅ可能かのうにもかかわらず、ポケモン図鑑ずかんの完成かんせいには影響えいきょうしない。『オメガルビー・アルファサファイア』では手持てもちに同おなじソフトで捕つかまえたトルネロスとボルトロスを入いれた状態じょうたいで「おおぞらをとぶ」を使つかうと出現しゅつげんする黒くろい雲くもの中なかに潜ひそむ。『ウルトラサン・ウルトラムーン』では「にちりんのさいだん」（「がちりんのさいだん」）からウルトラワープライドで行いける「ウルトラスペースゼロ 崖がけの世界せかい」に出現しゅつげん。こちらも手持てもちにトルネロスとボルトロスを入いれているという条件じょうけんが必要ひつよう。『ソード・シールド』では有料ゆうりょう追加ついかコンテンツ(エキスパンション・パス)「冠かんむりの雪原せつげん」のマックスダイ巣す穴あなを調査ちょうさする『ダイマックスアドベンチャー』に出現しゅつげん。

ニンテンドー3DS専用せんようダウンロードソフト『ポケモンARサーチャー』にて、れいじゅうフォルムのランドロスが出現しゅつげんし、捕獲ほかくに成功せいこうすれば『ブラック2・ホワイト2』へと連つれて行いき使用しようすることが可能かのうになる。また、「うつしかがみ」を使つかうことによって、けしんフォルムとれいじゅうフォルムのチェンジは自由じゆうに行おこなえる。

TVアニメ版ばんでは『ベストウイッシュ』第だい60話わで、けしんフォルムで初はつ登場とうじょう。ゲームとは奉たてまつられている場所ばしょや伝承でんしょうの内容ないようなど、設定せっていが変更へんこうされている。声優せいゆうは三宅みやけ健太けんた。『ベストウイッシュ シーズン2』第だい12話わではロケット団だんの「オペレーション・テンペスト」によってトルネロス・ボルトロスと共ともにサカキに召喚しょうかんされる。うつしかがみの力りょくでサカキの制御せいぎょ下かに置おかれれいじゅうフォルムに姿すがたを変かえて暴あばれるも、ロケット団だんが退散たいさんした後のちにメロエッタによって鎮しずめられた。

デザインは杉森すぎもり建けんが担当たんとうし、「トルネロスとボルトロスにもう1匹ひきを加くわえて、3匹ひきセットにしたい」という依頼いらいを受うけて創つくられたポケモンであり、他たの2匹ひきよりも誕生たんじょうが遅おそく、左右さゆう対称たいしょうの頭部とうぶデザインも公式こうしきイラストで3匹ひきを並ならべた際さいに中央ちゅうおうを担当たんとうさせること前提ぜんていとしたもの。イメージソースとしては「風神ふうじん・雷神らいじん」のトルネロス・ボルトロスに対たいする「土どの神かみ」であり、特定とくていの伝承でんしょうや神話しんわをモデルとしたわけではない。

キュレム

キュレム No. 646

分類ぶんるい: きょうかいポケモン	タイプ: ドラゴン/ こおり	高たかさ: 3.0m	重おもさ: 325.0kg
特性とくせい: 本文ほんぶん参照さんしょう	かくれ特性とくせい: なし	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: なし

ドラゴン型かたの伝説でんせつのポケモン。首くびは長ながいが前まえ傾かたぶけ姿勢しせいで二に足そく歩行ほこうし小ちいさな2本ほん指ゆびの前腕ぜんわんを持もつという、ティラノサウルスのようなシルエットであり、背中せなかには1対ついの小ちいさな翼状よくじょうの突起とっきが存在そんざいする。灰色はいいろの体からだ色しょくを持もち、頭部とうぶ・尾お・背中せなかの突起とっきなど身体しんたいの末端まったん部ぶは、氷こおりのプロテクターのようなものに包つつまれ、尾お部ぶの装甲そうこうはプラグのような形状けいじょうをしている。爪つめの色いろはいずれも透明とうめいである。ヘルメット状じょうの頭部とうぶの中なかからは黄色きいろい眼光がんこうが覗のぞき、力ちからを込こめる際さいは、眼めだけでなく額がくの一部いちぶや爪つめの根元ねもとも黄色きいろく発光はっこうする。自身じしんの体内たいないで膨大ぼうだいな冷凍れいとうエネルギーを作つくり出だしており、周囲しゅうい一帯いったいを一瞬いっしゅんで豪雪ごうせつと氷塊ひょうかいに包つつむほどの力ちからを持もつが、その冷気れいきによって自身じしんの身体しんたいをも凍こおりつかせてしまっており、この冷気れいきが身体しんたいの所々ところどころにプロテクターを形成けいせいしている。そのため頭部とうぶや背中せなかのプロテクターは左右さゆう非対称ひたいしょうの形状けいじょうであり、重量じゅうりょうのバランスが悪わるいらしく、よろけるような仕草しぐさをする。頭部とうぶも重おもいためか、肩かたよりも低ひくい位置いちにまで下降かこうしている。なお、このようにアンバランスなプロテクターを形成けいせいするのは、キュレム自身じしんが細胞さいぼう組織そしきを安定あんていさせるために意図いと的てきに行いっているもの。

イッシュ地方ちほう誕生たんじょうの神話しんわに登場とうじょうするドラゴンポケモンが、レシラムとゼクロムの2体たいに分裂ぶんれつした際さいに、「余あまり」として排出はいしゅつされた出生しゅっしょうを持もつ3体たい目めの伝説でんせつのドラゴンポケモン。誕生たんじょう後ごカゴメタウン付近ふきんに隕石いんせきのように落下らっかして、その衝撃しょうげきでジャイアントホールを作つくり出だしたとされている。以来いらいその場所ばしょをパワースポットとして住すみ着ついており、カゴメタウンでは「晩ばんになると冷つめたい風ふうと共ともに人里ひとざとに現あらわれては人ひとやポケモンを取とって食くらう」と伝承でんしょうされているが、定さだかではない。身体しんたいと意志いしをレシラム・ゼクロムに持もって行いかれた「虚無きょむ」を司つかさどるドラゴンポケモンであり、その虚無きょむの器うつわを理想りそうと真実しんじつで埋うめてくれる英雄えいゆうを待まっているとされている。ただ、その力ちからもまた自身じしんの極きょく低温ていおんの冷気れいきで封ふうじ込こめてしまっている。

『ブラック・ホワイト』で初はつ登場とうじょうした通常つうじょう形態けいたいの他ほか、『ブラック2・ホワイト2』のパッケージを飾かざるポケモンとして、新あらたに2つの形態けいたいが登場とうじょうしている。

ブラックキュレム

ゼクロムの遺伝子いでんしと力ちからを取とり込こんだ事ことで電気でんきと氷こおりのエネルギーを扱あつかえるようになった形態けいたい。顔かお・両翼りょうよく・両りょう腕うで・尾お部ぶが、ゼクロムと酷似こくじした黒くろい体からだ色しょく・ゴツゴツした質感しつかんのものへと変化へんかしており、より筋肉質きんにくしつなシルエットとなっている。そして左ひだり半身はんしんの所々ところどころが、通常つうじょう形態けいたい同様どうよう冷気れいきによって凍こおりついており、キュレムが本来ほんらい持もつ氷こおりの翼つばさは、両りょう肩かたを覆おおうプロテクター状じょうへと変化へんかしている。ゼクロム同様どうようにオーバードライブすることで、氷こおりに覆おおわれていない右みぎツノ・右腕うわん・尾お部ぶが青あおく発光はっこうするとともに、両りょう肩かたのプロテクターから青あおいコード状じょうのエネルギーが発生はっせいし、これにより両りょう肩かたと尾お部ぶが接続せつぞくされる。未来みらいに実現じつげんする「ポケモンと人間にんげんの理想りそうの世界せかい」を守まもる為ために戦たたかうとされる。

ホワイトキュレム

レシラムの遺伝子いでんしと力ちからを取とり込こんだ事ことで炎ほのおと氷こおりのエネルギー扱あつかえるようになった形態けいたい。顔かお・両翼りょうよく・両りょう腕うで・尾お部ぶが、レシラムと酷似こくじした白しろい体からだ色しょく・フサフサした質感しつかんのものへと変化へんかしており、より華奢きゃしゃなシルエットとなっている。そして右みぎ半身はんしんの所々ところどころが、通常つうじょう形態けいたい同様どうよう冷気れいきによって凍こおりついており、キュレムが本来ほんらい持もつ氷こおりの翼つばさは、両りょう肩かたを覆おおうプロテクター状じょうへと変化へんかしている。レシラム同様どうようにオーバードライブすることで、氷こおりに覆おおわれていない左ひだり房ぼう・左翼さよく・尾お部ぶが赤あかく発光はっこうするとともに、両りょう肩かたのプロテクターから赤あかいコード状じょうのエネルギーが発生はっせいし、これにより両りょう肩かたと尾お部ぶが接続せつぞくされる。「ポケモンと人間にんげんの真実しんじつの世界せかい」が来くることを見通みとおしており、その未来みらいを守まもるとされる。

『ブラック・ホワイト』では「ジャイアントホール」の最深さいしん部ぶに潜ひそんでいる。ランドロスと同おなじく、初はつ登場とうじょう作さくでは通常つうじょうのプレイでは入手にゅうしゅ可能かのうにもかかわらずポケモン図鑑ずかんの完成かんせいには影響えいきょうしないポケモン扱あつかいとなる。さらに『オメガルビー・アルファサファイア』にも登場とうじょう、手持てもちに同おなじソフトで捕つかまえたレシラムとゼクロムを入いれて「おおぞらをとぶ」を使つかうと行いくことが出来できる『いびつなあな』に出現しゅつげんする。「いでんしのくさび」もそこで入手にゅうしゅ可能かのう（『X・Y』でもキナンシティで、『サン・ムーン』でもエーテルパラダイスでそれぞれ、いでんしのくさびは入手にゅうしゅできる）。『ウルトラサン・ウルトラムーン』では「にちりんのさいだん」（「がちりんのさいだん」）からウルトラワープライドで行いける「ウルトラスペースゼロ 水みずの世界せかい」に出現しゅつげん。こちらも手持てもちにレシラムとゼクロムを入いれているという条件じょうけんが必要ひつよう。『ソード・シールド』では有料ゆうりょう追加ついかコンテンツ(エキスパンション・パス)「冠かんむりの雪原せつげん」のマックスダイ巣す穴あなを調査ちょうさする『ダイマックスアドベンチャー』に出現しゅつげん。

『ブラック2・ホワイト2』ではプラズマ団だんによって捕とらわれており、プラズマ団だんの戦艦せんかん「プラズマフリゲート」の冷気れいき砲ほうの原動力げんどうりょくとされている。シナリオではゲーチスの手てによってNのゼクロムまたはレシラムと無理矢理むりやり合体がったいさせられてフォルムチェンジしたキュレムと戦闘せんとうになるが、この時点じてんではゲーチスのステッキの細工ざいくによって捕獲ほかくできない。その後ご、『ブラック2』ではゼクロムを、『ホワイト2』ではレシラムを捕つかまえると、ジャイアントホール最深さいしん部ぶに通常つうじょう形態けいたいで出現しゅつげんし、捕獲ほかくできる。また、キュレムを捕つかまえた後のちに手てに入はいる「いでんしのくさび」を使つかって手持てもちにいるゼクロムと合体がったいするとブラックキュレムに、レシラムと合体がったいするとホワイトキュレムにそれぞれフォルムチェンジし、フォルムチェンジしている状態じょうたいで手持てもちポケモンが6体たいではない時ときに「いでんしのくさび」を使つかうと分離ぶんりできる。

特性とくせいは形態けいたいによって異ことなり、通常つうじょう形態けいたい時じはプレッシャー、「ブラックキュレム」形態けいたい時じはテラボルテージ、「ホワイトキュレム」形態けいたい時じターボブレイズになる。

専用せんよう技わざは通常つうじょう時じは「こごえるせかい」、ブラックキュレムは「フリーズボルト」、ホワイトキュレムは「コールドフレア」と姿すがたによって変化へんかする。こごえるせかいは周囲しゅうい一帯いったいを瞬時しゅんじに極寒ごっかんの銀世界ぎんせかいに変かえて相手あいて全員ぜんいんにダメージを与あたえ、素早すばやさランクを一いち段階だんかい下さげるわざ。フリーズボルトとコールドフレアは2ターン後ごに攻撃こうげきするわざ。フリーズボルトは、氷塊ひょうかいを雷かみなりの様ように叩たたき付つけて攻撃こうげきし、相手あいてをまひ状態じょうたいにすることがある。コールドフレアは、冷気れいきを炎ほのおの様ように巻まき込こんで攻撃こうげきし、やけど状態じょうたいにする事ことがある。また、通常つうじょう時じの「こわいかお」も、ブラックキュレム時じは「クロスサンダー」、ホワイトキュレム時じは「クロスフレイム」に変化へんかする。

2012年ねんに公開こうかいされた『キュレムVS聖せい剣士けんし ケルディオ』で初はつ登場とうじょう。ゼクロムの遺伝子いでんしを備そなえ雷かみなりを操あやつるブラックキュレム、レシラムの遺伝子いでんしを備そなえ炎えんを操あやつるホワイトキュレムへとフォルムチェンジを行おこなう。声優せいゆうは特別とくべつ出演しゅつえんの高橋たかはし克実かつみ。咆哮ほうこうには同おなじ東宝とうほう配給はいきゅう作品さくひんであるゴジラのものが使用しようされている。2015年ねん公開こうかい『光輪こうりんの超ちょう魔神まじん フーパ』にも登場とうじょうし、当時とうじの前売まえうり券けんの特典とくてんの引換ひきかえ券けんでも入手にゅうしゅできた。

『大だい乱闘らんとうスマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U』『大だい乱闘らんとうスマッシュブラザーズ SPECIAL』では、「モンスターボール」から登場とうじょう。左右さゆうへ「こごえるかぜ」を噴射ふんしゃし、範囲はんい内ないのファイターを凍こおり状態じょうたいにする。

通常つうじょう形態けいたいのデザインについては『ブラック・ホワイト』の時点じてんで吸収きゅうしゅう合体がったいを想定そうていして行おこなわれており、「本来ほんらいの力ちからが抑おさえられており、（氷こおりのプロテクターによって）拘束こうそくされている」というイメージでデザインがなされた。なお、ブラックキュレムとホワイトキュレムのデザインは『ブラック・ホワイト』発売はつばい後ごに作つくられている。

ケルディオ

ケルディオ No. 647

分類ぶんるい: わかごまポケモン	タイプ: みず/ かくとう	高たかさ: 1.4m	重おもさ: 48.5kg
特性とくせい: せいぎのこころ	かくれ特性とくせい: なし	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: なし

幻まぼろしのポケモンの一種いっしゅ。美うつくしい水辺みずべに現あらわれると言いわれる。かつてセッカの湿原しつげんの森もりが戦せんで焼やけ落おちた時ときに親おやとはぐれ、コバルオン、テラキオン、ビリジオンに必要ひつような知識ちしきや技わざを教おしえられたという。やがて、3匹ひきをも凌しのぐ力ちからを得えたケルディオは謎なぞの失踪しっそうを遂とげた。足あしの穴あなのような部分ぶぶんから水みずを発射はっしゃすることができる。

「いつものすがた」と「かくごのすがた」と呼よばれる2つの姿すがたを持もつ。

いつものすがた

その名なの通とおり、通常つうじょうの姿すがた。ケルピーやユニコーンのような姿すがたをしており、赤あかい鬣たてがみと水色みずいろの体毛たいもうと尻尾しっぽを持もち、額がくからは白しろい角かくが生はえている。

かくごのすがた

コバルオン・テラキオン・ビリジオンがサンギタウンの奥おくの森もりにある岩いわ壁かべに刻きざんだ決意けついから「しんぴのつるぎ」を会得えとくし、戦たたかう覚悟かくごを固かためて変化へんかした姿すがた。通常つうじょうに比くらべ、赤あかい鬣たてがみが伸のび、そこからコバルオン・テラキオン・ビリジオンの3匹ひきを示しめすかのような青あお、黄き、緑みどりの3色しょくの毛けが立たっている。額がくの角かくも伸のびて濃こい青あおになり、剣けんのような形かたちとなる。

2012年ねん2月がつ15日にちにその存在そんざいが発表はっぴょうされた。映画えいが『キュレムVS聖せい剣士けんし ケルディオ』の前売まえうり券けんの特典とくてんとして、『ブラック・ホワイト・ブラック2・ホワイト2』向むけに配布はいふされた。おや名めいは「しょこたん」。

条件じょうけんを満みたすとかくとうタイプの特殊とくしゅ技わざ「しんぴのつるぎ」を覚おぼえる。これは『ブラック・ホワイト』ではコバルオン、テラキオン、ビリジオンと一緒いっしょに連つれてセッカの湿原しつげんで、『ブラック2・ホワイト2』ではサンギタウンの奥おくにある『誓ちかいの林はやし』に連つれて行いくと習得しゅうとくするイベントが起おこる。しんぴのつるぎは特殊とくしゅ技わざだが、相手あいての特とく防ぼうではなく、防御ぼうぎょに影響えいきょうしたダメージを与あたえる。

『ブラック2・ホワイト2』ではしんぴのつるぎを覚おぼえると「かくごのすがた」にフォルムチェンジするが、能力のうりょくなどに変化へんかはない。一方いっぽう、『ブラック・ホワイト』ではイベントを起おこしてもフォルムチェンジしない。そのため、「かくごのすがた」のケルディオを『ブラック・ホワイト』に送おくることはできない。

幻まぼろしのポケモンではあるが、『ソード・シールド』では有料ゆうりょう追加ついかコンテンツ(エキスパンション・パス)「冠かんむりの雪原せつげん」でのゲーム中ちゅうの通常つうじょうイベントから入手にゅうしゅできる。『ブラック2・ホワイト2』同様どうようしんぴのつるぎを覚おぼえると「かくごのすがた」にフォルムチェンジすることができる。

劇場げきじょう版ばんでは2012年ねん公開こうかいの『キュレムVS聖せい剣士けんし ケルディオ』に登場とうじょう。劇げき中ちゅうでは、聖せい剣士けんしと呼よばれるコバルオン、ビリジオン、テラキオンの元もとで修行しゅぎょうをしており、その後継こうけい者しゃになるといわれているポケモンとして登場とうじょうする。声優せいゆうは特別とくべつ出演しゅつえんの中川なかがわ翔子しょうこ。

『大だい乱闘らんとうスマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U』『大だい乱闘らんとうスマッシュブラザーズ SPECIAL』では、「モンスターボール」からかくごのすがたで登場とうじょう。ワープでファイターに接近せっきんし、伸のばした角かくを振ふり上あげる「しんぴのつるぎ」で攻撃こうげきする。

メロエッタ

メロエッタ No. 648

分類ぶんるい: せんりつポケモン	タイプ: ノーマル/ 本文ほんぶん参照さんしょう	高たかさ: 0.6m	重おもさ: 6.5kg
特性とくせい: てんのめぐみ	かくれ特性とくせい: なし	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: なし

幻まぼろしのポケモンの一種いっしゅ。少女しょうじょと擬人ぎじん化かした音符おんぷを合あわせたような姿すがたをしている。歌うたやダンスが得意とくいなポケモンであり、その特殊とくしゅな声こえから発はっせられる歌声うたごえには周囲しゅういの者ものの感情かんじょうを操あやつるほどの力ちからがあり、メロエッタにインスピレーションを受うけて作つくられた名曲めいきょくは少すくなくないという。「ボイスフォルム」と「ステップフォルム」と呼よばれる2種類しゅるいの姿すがたを持もつ。女性じょせい的てきな外見がいけんをしているが、幻まぼろしのポケモンなので性別せいべつ不明ふめい扱あつかいである。

ボイスフォルム

初はじめに発表はっぴょうされたフォルムでノーマル・エスパータイプ。五線譜ごせんふをモチーフにした長ながい緑色みどりいろの髪かみが伸のび、顔かおの右側みぎがわにはト音おん記号きごうに似にた飾かざりが付ついている。イブニングドレスのようなスリットの入はいったスカートが特徴とくちょう。額がくのサークレット状じょうの宝石ほうせきと腹部ふくぶの模様もようも髪かみと同おなじ色しょくになっている。髪かみには音符おんぷのように青あお緑色みどりいろの丸まる模様もようが複数ふくすう入はいっている。

ステップフォルム

2012年ねん4月がつ13日にちに発表はっぴょうされたフォルムでノーマル・かくとうタイプ。髪かみの色いろが橙色だいだいいろに変化へんかし、頭上ずじょうにターバン状じょうに巻まかれ、上記じょうきのト音おん記号きごう状じょうの飾かざりが髪かみ留とめとなっている。バレリーナやフラメンコダンサーのようなスカートが特徴とくちょう。

2012年ねん3月1日にちにその存在そんざいが発表はっぴょうされた。映画えいが『キュレムVS聖せい剣士けんし ケルディオ』が上映じょうえいされた映画えいが館かんにて、『ブラック・ホワイト・ブラック2・ホワイト2』を対象たいしょうとしたワイヤレス通信つうしんによって配布はいふされた。おや名めいは「えいがかん」。『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』ダウンロードコンテンツ『ゼロの秘宝ひほう』後編こうへん『藍あいの円盤えんばん』でのゲーム中ちゅうの通常つうじょうイベントから入手にゅうしゅできる。

条件じょうけんを満みたすとノーマルタイプの特殊とくしゅ技わざ「いにしえのうた」を覚おぼえる。いにしえのうたは敵てき二に体たいにダメージを与あたえ、ねむり状態じょうたいにする事こともある技わざ。さらに、この技わざを使つかうとメロエッタはボイスフォルムからステップフォルムにフォルムチェンジする（もう一度いちど使つかうか、バトル後ごになると元もとに戻もどる）。

TVアニメ版ばんでは『ベストウイッシュ』第だい1期きの終盤しゅうばんから登場とうじょうし、『ベストウイッシュ シーズン2』（第だい2期き）では一時いちじ的てきにサトシ達いたるとともに行動こうどうしていた。声優せいゆうは中島なかじま愛あい。アニメ版ばんポケットモンスターの登場とうじょう人物じんぶつ#主おもなゲストポケモンも参照さんしょう。

劇場げきじょう版ばんでは『キュレムVS聖せい剣士けんし ケルディオ』と同時どうじ上映じょうえいとなる短編たんぺん作品さくひん『メロエッタのキラキラリサイタル』の主役しゅやくとして登場とうじょう。こちらも声優せいゆうは中島なかじま愛あい。

『大だい乱闘らんとうスマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U』『大だい乱闘らんとうスマッシュブラザーズ SPECIAL』では、「モンスターボール」からボイスフォルムで登場とうじょう。反射はんしゃする2つの音おと玉だまを飛とばす「エコーボイス」で攻撃こうげきを行おこなう。

ゲノセクト

ゲノセクト No. 649

分類ぶんるい: こせいだいポケモン	タイプ: むし/ はがね	高たかさ: 1.5m	重おもさ: 82.5kg
特性とくせい: ダウンロード	かくれ特性とくせい: なし	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: なし

幻まぼろしのポケモンの一種いっしゅ。「こせいだいポケモン」の分類ぶんるいの通とおりプラズマ団だんが3億おく年ねん前まえ(古生代こせいだい)の化石かせきを復元ふくげん、機械きかい的てきな改造かいぞうを施ほどこして誕生たんじょうしたポケモン。プラズマ団だんは最強さいきょうのポケモンとして運用うんようするべくゲノセクトの製造せいぞう計画けいかくを企くわだてたが、プラズマ団だんのリーダーであるNがそれを良いしとしなかったため、計画けいかくは中断ちゅうだんされた。

アリを人ひと型がたにしたような姿すがたをしており、紫むらさき色いろの外そと殻からに白しろいラインが走はしっていて、背中せなかには砲塔ほうとうを背負せおっている(プラズマ団だんの科学かがく者しゃ陣じんが後こう付つけで装備そうび改造かいぞうを施ほどこしたもの)。生息せいそくしていた当時とうじは最強さいきょうの捕食ほしょく者しゃとして生態せいたい系けいに君臨くんりんしていた。翅や外見がいけん上じょうの推進すいしん装置そうちを持もつ様子ようすはないが、砲台ほうだいの砲身ほうしんを格納かくのうして身体しんたいを折おりたたむことで飛行ひこう形態けいたいとなり、空そらを飛とぶことができる。映画えいが版ばんでは、腕うでの先さきから糸いと状じょうになる粘着ねんちゃく質しつの液体えきたい「ゲノクロス」を放出ほうしゅつする能力のうりょくが確認かくにんでき、巣すの建造けんぞうや相手あいての拘束こうそくに用もちいているが、可燃かねん性せいのため一いち度ど火ひが着つくと消火しょうかが困難こんなんになる。

『ブラック・ホワイト』ではゲーム中ちゅうの「P2ラボ」にゲノセクトを生うみ出だした研究けんきゅう者しゃのメモ書がきが存在そんざいする。2012年ねん8月がつ11日にちから同年どうねん9月がつ14日にちまで『ブラック2・ホワイト2』を対象たいしょうにニンテンドーWi-Fiコネクションでおや名めいを「プラズマ」として配信はいしんが行おこなわれたが、それとは別べつに2013年ねん1月がつ11日にちから2月がつ10日とおかまで『ブラック・ホワイト』も対象たいしょうに含ふくめて全国ぜんこくのポケモンセンターでおや名めいを「P2ラボ」として配信はいしんが行おこなわれた。後述こうじゅつの劇場げきじょう版ばん公開こうかい時じは映画えいが館かんでおや名めい「えいがかん」となった色いろ違ちがいの赤あかいゲノセクトが配信はいしんされた。

専用せんよう技わざは「テクノバスター」。この技わざはゲノセクトに「カセット」という系統けいとうのアイテムを持もたせると技わざのタイプが変化へんかするという性質せいしつを持もつ（技わざ自体じたいのタイプはノーマル）。配信はいしんされたゲノセクトをP2ラボに連つれて行いくとプラズマ団だんの研究けんきゅう員いんがいて、バトルに勝かつと『ブラック』・『ブラック2』では「ブレイズカセット（ほのおタイプ）」と「イナズマカセット（でんきタイプ）」、『ホワイト』・『ホワイト2』では「フリーズカセット（こおりタイプ）」と「アクアカセット（みずタイプ）」がもらえる。また、カセットを持もたせると背中せなかのカートリッジの色いろが変化へんかするため、自他じた共どもに何なにを持もたせているかプレイヤーが判別はんべつすることができる。

TVアニメ版ばんでは『ベストウイッシュ シーズン2 エピソードN』にて第だい26話わ（通算つうさん第だい110話わ）においてP2ラボのコンピューターデータとして映うつっていた形かたちで初はつ登場とうじょう。その後ごの第だい35話わ（通算つうさん第だい119話わ）では後述こうじゅつの劇場げきじょう版ばんに登場とうじょうする5体たいのゲノセクトが、Nと野生やせいのミルホッグが語かたった回想かいそうシーンに登場とうじょうしている他ほか、オープニング映像えいぞうにも登場とうじょうした。

劇場げきじょう版ばんでは『神速しんそくのゲノセクト ミュウツー覚醒かくせい』に、その名なの通とおり「しんそく」を使用しようする、通常つうじょうとは異ことなる真紅しんくの身体しんたいを持もつ「赤あかいゲノセクト」と、それに付つき従したがう4体たいのゲノセクトが登場とうじょう。赤あかいゲノセクトの声優せいゆうは特別とくべつ出演しゅつえんの山寺やまでら宏一こういち。通常つうじょう配色はいしょくの4体たいは装着そうちゃくされたカセット別べつに水みずは諸星もろぼしすみれ、氷こおりは渡辺わたなべ明あきら乃、炎ほのおは古島こじま清孝きよたか、雷かみなりは佐藤さとう健輔けんすけが担当たんとう。水みずのゲノセクトはストーリーのキーパーソンとなる。

読売新聞よみうりしんぶんの連載れんさいポケモン四よん字じ熟語じゅくごでは、『天下てんか無敵むてき・てんかむてき』が、ゲノセクトを紹介しょうかいするキャッチフレーズとして用もちいられた。

『大だい乱闘らんとうスマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U』では、「モンスターボール」から登場とうじょう。「テクノバスター」を数すう発はつ発射はっしゃした後のち、レーザーを発射はっしゃする。どちらも地形ちけいを貫通かんつうする。