(Translated by https://www.hiragana.jp/)
少年期 (武田鉄矢の曲) - Wikipedia コンテンツにスキップ

少年しょうねん (武田たけだ鉄矢てつやきょく)

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
少年しょうねん
武田たけだ鉄矢てつやシングル
初出しょしゅつアルバム『ふういたはなし
Bめん ゆめ荒野あらの
リリース
規格きかく EPレコード
ジャンル
レーベル ポリドール・レコード
作詞さくし作曲さっきょく
チャート最高さいこう順位じゅんい
武田たけだ鉄矢てつや シングル 年表ねんぴょう
如月きさらぎふうなか
1985ねん
少年しょうねん
(1985ねん
コスモス
(1985ねん
ふういたはなし 収録しゅうろくきょく
勇者ゆうしゃかたらず
(7)
少年しょうねん
(8)
ゆめ荒野あらの
(9)
テンプレートを表示ひょうじ

少年しょうねん」(しょうねんき)は、武田たけだ鉄矢てつやの3まいのシングル。1985ねん3月1にちポリドール・レコードから発売はつばいされた。

概要がいよう[編集へんしゅう]

1985ねん3がつ公開こうかいされた映画えいがドラえもん のび宇宙うちゅうしょう戦争せんそう』の主題歌しゅだいかほんきょくは、映画えいがだい1さくドラえもん のび恐竜きょうりゅう』より主題歌しゅだいか作詞さくし手掛てがけてきた武田たけだ歌唱かしょうしたはじめての楽曲がっきょくであり[注釈ちゅうしゃく 1]、ドラえもん映画えいが楽曲がっきょくなかで、小学館しょうがくかん発行はっこうの『ぼく、ドラえもんだい7ごう読者どくしゃえらぶ「ドラデミー大賞たいしょう主題歌しゅだいかしょうえらばれているなど評価ひょうかたか[1]武田たけだ自身じしんにとってもドラえもん映画えいが主題歌しゅだいかなか一番いちばんっているきょくである[2]

武田たけだひとづてにいたところによれば[2]藤子とうこ不二雄ふじお(のちの藤子とうこ・F・不二雄ふじお)も歌詞かして「えらくよろこんで」[2][3]、「むやみにめて」[3]くれたという。その理由りゆうは、「(F自身じしんきびしい北陸ほくりくまちにおまれになって、どこか郷愁きょうしゅうという部分ぶぶん共振きょうしんしたのかもしれません」[3]武田たけだ考究こうきゅうしている。

作中さくちゅうにおけるあつか[編集へんしゅう]

映画えいがのエンディング・テーマとしてながれるほかげきちゅうでもピリカほしじん登場とうじょう人物じんぶつギターきながら「少年しょうねん」をうたうシーンがあるが、うただしの部分ぶぶん劇場げきじょうばんビデオDVDはんとでことなっている[注釈ちゅうしゃく 2]

だい長編ちょうへん単行本たんこうぼんではのびたちが「かたづけラッカー」で透明とうめいになりてき本拠地ほんきょちピリポリスに侵入しんにゅうする場面ばめんほんきょく歌詞かし見開みひらきで引用いんようされている[4]

テレビアニメばんでも、だい1772「ためしに さようなら」(2004ねん10月1にち放送ほうそう)でながれている。

リメイクばん映画えいがではほんきょく使つかわれなかったが、リメイクばん公開こうかい先立さきだ公開こうかいされた「スペシャルPV」ではほんきょくとリメイクばん主題歌しゅだいかUniverse』が使用しようされた[5]。またリメイクばんにあわせたきゅう宇宙うちゅうしょう戦争せんそう』のリバイバル上映じょうえい記念きねんしたTwitter特別とくべつシーン画像がぞうにはほんきょく歌詞かしをもじった「ぼくはいつごろ大人おとなになったんだろう。」という一文いちぶんえられていた。

歌詞かし背景はいけい[編集へんしゅう]

武田たけだによれば「どものときのことをじっとおもいだしているうちにメランコリックな気持きもちになり、しばらくのあいだひたってしまう時間じかんだれにでもあるとおもいますが、そんなときによみがえってくる情景じょうけいうたにしたい」[2]かんがえてほんきょく作詞さくししたもので、このきょくおさないころの自身じしん題材だいざいにしたうたなのだという[2]

自身じしん少年しょうねんにはまだ地方ちほうまずしく、自身じしんいえでも「両親りょうしんがおかねのことでしょっちゅう喧嘩けんか[2]していた。とくに給料きゅうりょうになるとってかえちちははもう喧嘩けんかをして居場所いばしょがなくなるので、公園こうえんって、当時とうじはまだすくなかった白熱はくねつとうごしていた[3][2]自身じしんなみだ白熱はくねつとうにまるで万華鏡まんげきょうのようににじのかけらがかんだのを[3][2]、まだ7つの自分じぶんなぐさめてくれる現象げんしょうのようにかんじていた[3]。そうしたにじのかけらをつめながら、将来しょうらいちちのように「あぶらにまみれてはたら職工しょっこう[2]になるであろうこと、「大人おとなになることへの不安ふあん[2]、「このままどもでいたいというねがい」[2]、そんなことかんがえていた。そうした「個人こじんてきおも[2]歌詞かしにしたのがほんきょくである[2]

1ばん歌詞かしはそうした記憶きおく背景はいけいに、「子供こどもつ『まれてきたかなしみ』のようなものを、ちょいとうたにしてみよう」[3]としたものである。

また、2ばんあそつかれてねむってしまいましたときいえだれもいず、自分じぶん両親りょうしんからてられてしまったのではとおもったさびしさを歌詞かしにしたものである[3]

サビ部分ぶぶんかんしてはつぎのようにべている。

どうして大人おとなになるのか、いつごろ大人おとなになるのか、というは、成長せいちょうしていく自分じぶん得体えたいのしれなさですよね。はやおおきくなりたい、とおもうんだけど、子供こどもでいたい、大人おとな拒否きょひしたいという成長せいちょう願望がんぼうかさなるおもいですよね。そのようななにかがドラえもんの世界せかいかさなるんじゃないかな、とおもったんです[3]

収録しゅうろくきょく[編集へんしゅう]

  1. 少年しょうねん
    作曲さっきょく:こう康夫やすお
  2. ゆめ荒野あらの
    作曲さっきょく:ちゅう牟田むた俊男としお

収録しゅうろくアルバム[編集へんしゅう]

武田たけだ鉄矢てつやのアルバム
  • ふういたはなし(1985ねん
  • とお幻燈げんとう(1986ねん
  • 武田たけだ鉄矢てつや全曲ぜんきょくしゅう(1988ねん
  • TETSUYA TAKEDA BEST SELECTION(1990ねん
『ドラえもん』のコンピレーション・アルバム
  • くもがゆくのは(1992ねん
  • ドラえもん映画えいが主題しゅだい歌集かしゅう(1995ねん
  • 映画えいがドラえもん25周年しゅうねん ドラえもん映画えいが主題歌しゅだいかへん(2004ねん
  • ドラえもん 映画えいが主題しゅだい歌集かしゅう+挿入歌そうにゅうか(2010ねん
  • 映画えいが ドラえもん うたのだい全集ぜんしゅう (2020ねん)

少年しょうねん」のカバー[編集へんしゅう]

参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

注釈ちゅうしゃく[編集へんしゅう]

  1. ^ だい5さく主題歌しゅだいかふうのマジカル」は湯川ゆかわれい作詞さくし手掛てがけているが、ソフトばんでは武田たけだ作詞さくし手掛てがけた「だからみんなで」(だい3さく主題歌しゅだいか)にえられているため、実質じっしつてきにはだい17さくまでのすべての作品さくひんで、武田たけだ作詞さくし手掛てがけたきょくがエンディングで使用しようされている。
  2. ^ 当時とうじ劇場げきじょうばんはギターのみのおとから演奏えんそうはじまり、途中とちゅうから「少年しょうねん」へと変化へんかしていくが、ビデオDVDはんではステレオによってレコードよう音源おんげんえられているため、登場とうじょう人物じんぶつ演奏えんそうするギターからフルートおと一緒いっしょこえてくる。

ユニットメンバー

出典しゅってん[編集へんしゅう]

  1. ^ ぼく、ドラえもんだい7ごう小学館しょうがくかん、2004ねん6がつ5にち、9ぺーじ全国ぜんこく書誌しょし番号ばんごう:20607375 
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m 藤子とうこ・F・雄大ゆうだい長編ちょうへん022『だい長編ちょうへんドラえもん2』643-646ページ収録しゅうろく、「解説かいせつ先生せんせいのおりは「少年しょうねん」」、武田たけだ鉄矢てつや
  3. ^ a b c d e f g h i #報知ほうち
  4. ^ だい長編ちょうへん022、p.544-555
  5. ^ #skream