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幻想げんそう交響曲こうきょうきょく

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

幻想げんそう交響曲こうきょうきょく(げんそうこうきょうきょく、Symphonie fantastique作品さくひん14(H.48)は、フランス作曲さっきょくエクトル・ベルリオーズ1830ねん作曲さっきょくした最初さいしょ交響曲こうきょうきょく原題げんだいは『ある芸術げいじゅつ生涯しょうがい出来事できごと、5幻想げんそうてき交響曲こうきょうきょく』(Épisode de la vie d'un artiste, symphonie fantastique en cinq parties )。「こいふか絶望ぜつぼうアヘンった、ゆたかな想像そうぞうりょくそなえたある芸術げいじゅつ」の物語ものがたり音楽おんがく表現ひょうげんしたもので、ベルリオーズの代表だいひょうさくであるのみならず、初期しょきロマン音楽おんがく代表だいひょうする楽曲がっきょくである。現在げんざいでもオーケストラの演奏えんそうかい頻繁ひんぱんげられる。

続編ぞくへんとして、音楽おんがくきの独白どくはくげきという側面そくめんつよい“叙情じょじょうてきモノドラマ”『レリオ、あるいはせいへの復帰ふっき作品さくひん14bがかれており、1832ねんに『幻想げんそう交響曲こうきょうきょく』の再演さいえんあわせて初演しょえんされている。

概要がいよう

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『レリオ、あるいはせいへの復帰ふっき作品さくひん14bの初演しょえん同時どうじとう楽曲がっきょく再演さいえんされた1832ねん当時とうじのベルリオーズ(エミール・シニョルによる肖像しょうぞう

ベルリオーズ自身じしん失恋しつれん体験たいけん告白こくはくすることを意図いとした標題ひょうだい音楽おんがくである。かく楽章がくしょう標題ひょうだいけられるとともに、1845年版ねんばんスコアでは演奏えんそうさいには作曲さっきょく自身じしんによって解説かいせつされたプログラム・ノートをかならくばるようにと要請ようせいしている(1855年版ねんばんでは、コンサートでの演奏えんそうであれば、かく楽章がくしょう標題ひょうだいしめされていればプログラムは省略しょうりゃく可能かのうとしている)。

幻想げんそう交響こうきょうきょくでは、作曲さっきょくしゃ恋愛れんあい対象たいしょう(ベルリオーズがこいち、のち結婚けっこんしたアイルランド女優じょゆうハリエット・スミスソン)をあらわ旋律せんりつが、楽曲がっきょくのさまざまな場面ばめんにおいて登場とうじょうする。ベルリオーズはこのかえされる旋律せんりつを「イデー・フィクス」(idée fixe固定こてい観念かんねん固定こてい楽想がくそうなどとやく場合ばあいもある)とんだ。これはワーグナーのちもちいたライトモティーフ根本こんぽんてきおな発想はっそうといえる[1]。「イデー・フィクス」は、きょくちゅう変奏へんそうされ変化へんかしていく。たとえばだい1楽章がくしょうでは、主人公しゅじんこう彼女かのじょおもっている場面ばめんあらわれ、牧歌ぼっかてきであるのにたいして、おわり楽章がくしょうでは魔女まじょたちの饗宴きょうえん場面ばめんあらわれ、「醜悪しゅうあくで、野卑やひで、グロテスクな舞踏ぶとう」になり、E♭かんクラリネット甲高かんだか演奏えんそうされる。この主題しゅだいは、1828ねんローマ大賞たいしょうのために作曲さっきょくしたカンタータ『エルミニー Herminie H29』に登場とうじょうしている。

レナード・バーンスタインはこのきょくを、「史上しじょうはつサイケデリック交響曲こうきょうきょく」だとべた[2]。これは、この交響こうきょうきょく幻覚げんかくてき幻想げんそうてき性質せいしつがあり、またベルリオーズがアヘンをった状態じょうたい作曲さっきょくした(と本人ほんにんにおわせている)ことなどによる。

作曲さっきょく経緯けいい初演しょえん

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表紙ページ
譜面1ページ目
幻想げんそう交響曲こうきょうきょく自筆じひつ。【ひだり表紙ひょうしページ。【みぎ譜面ふめんだい1ぺーじ

1827ねん、ベルリオーズはパリで、イギリスのシェイクスピア劇団げきだんによる『ハムレット』をた。そのなかオフィーリアえんじたハリエット・スミスソン熱烈ねつれつ恋心こいごころいだき、手紙てがみす、面会めんかいたのむなどの行動こうどうる。しかしながら、彼女かのじょへのおもいはつうじず、やがて劇団げきだんはパリをはなれてしまう。ベルリオーズはスミスソンをきつけるために、だい規模きぼ作品さくひん発表はっぴょうしようというおもいをいていたが[ちゅう 1]はげしい孤独こどくかんのなかで彼女かのじょたいするにくしみのねんつのっていく。かれあいだもなく、ピアニストのマリー・モークとい、恋愛れんあい関係かんけい発展はってんする。このきょくはそのさなかに作曲さっきょくされた[ちゅう 2]。なお、1829ねんには作曲さっきょくしゃによって、交響こうきょうきょくについての文章ぶんしょう発表はっぴょうされている。

1830ねん4がつとう楽曲がっきょくげられ、同年どうねん12月5にちパリ音楽おんがくいんで、ベルリオーズの友人ゆうじんであった指揮しきしゃフランソワ・アブネック指揮しきにより初演しょえんされた[ちゅう 3]。このさいおおくの自作じさくきょくあわせて演奏えんそうされたが、なかでもとう楽曲がっきょくもっと注目ちゅうもくあつめ、だい4楽章がくしょうはアンコールにこたえてもう一度いちど演奏えんそうされたという。一方いっぽうだい3楽章がくしょう不評ふひょうだったことから、初演しょえん翌年よくねんである1831ねんにそのだい3楽章がくしょう大幅おおはば改訂かいていした[3][4][7]

出版しゅっぱん初演しょえんから15ねん1845ねんであった。その1855ねんまでのあいだいく改訂かいていかさねられ、とくに1855ねんはんではプログラム・ノートもふくめておおきな変更へんこうくわえられている。これとはべつに、とう楽曲がっきょく再演さいえんされた翌年よくねん1833ねんフランツ・リストピアノよう編曲へんきょくし、1834ねん出版しゅっぱんしている[7]

婚約こんやく関係かんけいまですすんだベルリオーズとモークは、彼女かのじょははによって1831ねん破局はきょくさせられ、モークはプレイエル息子むすこカミーユと結婚けっこんした。モークははむすめとカミーユを殺害さつがいしようとするほどのいかりにられたベルリオーズであったが、よく1832ねんにスミスソンと再会さいかいすることになる。彼女かのじょとう楽曲がっきょく再演さいえんきにていたのである。それをきっかけに、ベルリオーズのしんふたたがつき、今度こんどはスミスソンもかれあいれた。ベルリオーズの当初とうしょ目的もくてきかない、2人ふたり1833ねん結婚けっこんする。

日本にっぽん初演しょえんは、1929ねん5月9にち日本にっぽん青年せいねんかんにて近衛このえ秀麿ひでまろしん交響こうきょう楽団がくだん現在げんざいNHK交響こうきょう楽団がくだん)がおこなった[8]

きょく構成こうせい

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音楽おんがく音声おんせい外部がいぶリンク
全曲ぜんきょく試聴しちょうする
アンドレス・オロスコ=エストラーダ指揮しき
アラン・アルティノグリュ指揮しき
以上いじょう演奏えんそう2ほんいずれもhr交響こうきょう楽団がくだん管弦楽かんげんがく、hr交響こうきょう楽団がくだん公式こうしきYouTubeより。
H. Berlioz:Symphonie fantastique - ディーマ・スロボデニューク(Dima Slobodeniouk)指揮しきガリシア交響こうきょう楽団がくだんによる演奏えんそう。ガリシア交響こうきょう楽団がくだん公式こうしきYouTube。
BERLIOZ:Symphonie fantastique,op.14 - 佐渡さわたりひろし指揮しき兵庫ひょうご芸術げいじゅつ文化ぶんかセンター管弦楽かんげんがくだんによる演奏えんそう兵庫ひょうご芸術げいじゅつ文化ぶんかセンター管弦楽かんげんがくだん公式こうしきYouTube。
Hector Berlioz:Symphonie fantastique - エサ=ペッカ・サロネン指揮しきNDRエルプフィルハーモニー管弦楽かんげんがくだんによる演奏えんそうNDR Klassik公式こうしきYouTube。
Berlioz:Symphonie Fantastique - チョン・ミョンフン指揮しきフランス放送ほうそうフィルハーモニー管弦楽かんげんがくだんによる演奏えんそうFrance Musique公式こうしきYouTube。

以下いか引用いんようは、1855年版ねんばん作曲さっきょく自身じしんのプログラムにもとづく翻訳ほんやくである[9]

病的びょうてき感受性かんじゅせいはげしい想像そうぞうりょくんだわか音楽家おんがくかが、こいなやみによる絶望ぜつぼう発作ほっさからアヘンによる服毒ふくどく自殺じさつはかる。麻酔ますいやくりょうは、いたらしめるにはりず、かれ重苦おもくるしいねむりのなか一連いちれんかい幻想げんそう、そのなか感覚かんかく感情かんじょう記憶きおくが、かれんだのうなか観念かんねんとなって、そして音楽おんがくてき映像えいぞうとなってあらわれる。あいするひとそのひとが、ひとつの旋律せんりつとなって、そしてあたかも固定こてい観念かんねんのようにあらわれ、そこかしこに見出みいだされ、こえてくる[ちゅう 4]

だい1楽章がくしょうゆめ情熱じょうねつ」 (Rêveries, Passions)

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かれはまず、あのたましいやまい、あの情熱じょうねつ熱病ねつびょう、あの憂鬱ゆううつ、あのよろこびをわけもなくかんじ、そして、かれあいする彼女かのじょる。そして彼女かのじょ突然とつぜんかれこす火山かざんのような愛情あいじょうむねめつけるような熱狂ねっきょう発作ほっさてき嫉妬しっとやさしいあい回帰かいきおごそかななぐさ[ちゅう 5]

短調たんちょう長調ちょうちょう。ラルゴの序奏じょそうとソナタ形式けいしき主部しゅぶからなる。急速きゅうそく主部しゅぶはいるとあいだもなく、フルートとヴァイオリンによって「イデー・フィクス」がそうされる。

だい2楽章がくしょう舞踏ぶとうかい」 (Un bal)

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とある舞踏ぶとうかいはなやかなざわめきのなかで、かれふたたあいするひとめぐ[ちゅう 6]

イ長調いちょうちょう。フルートとオーボエによる「イデー・フィクス」の旋律せんりつ随所ずいしょあらわれるワルツ楽章がくしょうである。最後さいごはテンポをはやめてはなやかにわる。複数ふくすうのハープがはなやかな色彩しきさいえる。

だい3楽章がくしょう風景ふうけい」 (Scène aux champs)

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あるなつゆうべ、田園でんえん地帯ちたいで、かれ2人ふたりひつじいが「ランツ・デ・ヴァッシュ」(Ranz des vaches)をわしているのをく。牧歌ぼっか二重奏にじゅうそう、その情景じょうけいふうにやさしくそよぐ木々きぎかろやかなざわめき、すこまえからかれ希望きぼういだかせてくれているいくつかの理由りゆう主題しゅだい]がすべてわさり、かれしん不慣ふなれな平安へいあんをもたらし、かれかんがえにあかるくのどかな色合いろあいをくわえる。しかし、彼女かのじょふたたあらわれ、かれしんめつけられ、つらかんかれとっうごかす。もしも、彼女かのじょてられたら…… 1人ひとりひつじいがまた素朴そぼく旋律せんりつく。もう1人ひとりは、もはやこたえない。しずむ…… とおくの雷鳴らいめい…… 孤独こどく…… 静寂しじま……[ちゅう 7]

長調ちょうちょうひつじいのく Ranz des vaches はアルプス地方ちほう牧歌ぼっか牛追うしお。ロッシーニの『ウィリアム・テル』序曲じょきょくだい3参照さんしょう)。コーラングレ(イングリッシュホルン)と舞台裏ぶたいうらのオーボエによって演奏えんそうされる。この楽章がくしょう主要しゅよう旋律せんりつ(20小節しょうせつからフルートとだい1ヴァイオリンとでそうされる)は、破棄はきするつもりだった自作じさく荘厳しょうごんミサ』のGratias agimus tibiや、未完みかん歌曲かきょく Je vais donc quitter pour jamais, H6(ジャン=ピエール・クラリス・ド・フロリアンのによる)でも使用しようされている。最後さいごに、コーラングレによる牧歌ぼっかそうされると、4のティンパニがとおくの雷鳴らいめいそうし、しずかにわる。

だい4楽章がくしょう断頭だんとうだいへの行進こうしん」 (Marche au supplice)

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かれゆめなかあいしていた彼女かのじょころし、死刑しけい宣告せんこくされ、断頭だんとうだいかれていく。行列ぎょうれつ行進曲こうしんきょくにあわせて前進ぜんしんし、その行進曲こうしんきょくときくら荒々あらあらしく、ときはなやかにおごそかになる。そのなかにぶおも足音あしおとなくつづくより騒々そうぞうしい轟音ごうおん。ついに、固定こてい観念かんねんふたた一瞬いっしゅんあらわれるが、それはあたかも最後さいごあいおもいのように一撃いちげきによってさえぎられる[ちゅう 8]

ト短調とたんちょう。1845年版ねんばんのプログラムでは、ここでアヘンをんでゆめることになっている。ていつるだい太鼓たいこ、ホルンによって行進曲こうしんきょく開始かいしされる。「イデー・フィクス」は、最後さいごにほんのわずかあらわれるが、ぜんオーケストラによってかきされてしまう。

この楽章がくしょうは、未完みかんわったオペラ『宗教しゅうきょう裁判官さいばんかん』のためにかれた行進曲こうしんきょく転用てんようである[10]さい利用りようにあたり「イデー・フィクス」の旋律せんりつ追加ついかする変更へんこうくわえられた[10]

だい5楽章がくしょう魔女まじょ夜宴やえんゆめ」 (Songe d'une nuit du Sabbat)

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かれサバト魔女まじょ饗宴きょうえん)に自分じぶん見出みいだす。かれまわりには亡霊ぼうれい魔法使まほうつかい、あらゆる種類しゅるいものからなるぞっとするような一団いちだんが、かれ葬儀そうぎのためにあつまっている。かいおと、うめきごえ、ケタケタわらこえとおくのさけごえさけびがこたえるようだ。あいする旋律せんりつふたたあらわれる。しかしそれはかつての気品きひんとつつしみをうしなっている。もはや醜悪しゅうあくで、野卑やひで、グロテスクな舞踏ぶとう旋律せんりつぎない。彼女かのじょがサバトにやってきたのだ…… 彼女かのじょ到着とうちゃくにあがる歓喜かんきのわめきごえ…… 彼女かのじょ悪魔あくまだい饗宴きょうえんくわわる…… 弔鐘ちょうしょう滑稽こっけいいかりののパロディ。サバトのロンド。サバトのロンドといかりのがいっしょくたに[ちゅう 9]

長調ちょうちょう→ハ短調たんちょう→ハ長調ちょうちょう標題ひょうだいは「ワルプルギスのよるゆめ」とやくされることもある。弦楽器げんがっきによる不気味ぶきみおとがたはじまる。「イデー・フィクス」は、変奏へんそうされてクラリネットでそうされる。かねり、グレゴリオ聖歌せいかいかりの』(Dies Irae)がファゴットとオフィクレイドでそうされる。弦楽器げんがっきによる急速きゅうそくなロンドとなり、フーガをまじえながら、ぜん管弦楽かんげんがく咆哮ほうこうのうちに圧倒的あっとうてきなクライマックスをきずいてきょくじられる。またきょく終結しゅうけつちかくではゆみ木部きべつるたたコル・レーニョ奏法そうほうもちいられている。

演奏えんそう時間じかん

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やく55ふん - だい1楽章がくしょうだい4楽章がくしょうのすべてのかえしをふくむ。かえしではやく50ふん

楽器がっき編成へんせい

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編成へんせいひょう
木管もっかん 金管きんかん つる
Fl. 2(2ばんピッコロえ) Hr. 4 Timp. 4だい(3楽章がくしょう1にん1だい4にん、4楽章がくしょう~2にん2だいずつ) Vn.1 15
Ob. 2(2ばんコーラングレえ) Trp. 2,(ピストンき)コルネット 2 シンバルだい太鼓たいこ小太鼓こだいこ
かね 2(Cおと完全かんぜん4したのGおと
Vn.2 15
Cl. 2(1ばんE♭かんえ) Trb. アルト 1, テナー 2 Va. 10
Fg. 4 オフィクレイド 2 Vc. 11
Cb.9
そのハープすくなくとも4だいあることがこのましい)
音楽おんがく音声おんせい外部がいぶリンク
だい2楽章がくしょう比較ひかく
(コルネットのオブリガートの有無うむ
オブリガートなしの演奏えんそう
オブリガートありの演奏えんそう
いずれもレナード・スラットキン指揮しきリヨン国立こくりつ管弦楽かんげんがくだん演奏えんそうNAXOS of America提供ていきょうのYouTubeアートトラック。

{ \new PianoStaff << %{\set PianoStaff.midiInstrument = #"tubular bells" %} \override Score.SpacingSpanner #'common-shortest-duration = #(ly:make-moment 1/2)
  \new Staff \with{ \magnifyStaff #3/4 } \relative c' { \clef treble \once \omit Score.MetronomeMark \tempo 4. = 104 \time 6/8 \key c \minor c2.\f^>~c2. c2.^>~c2. s2. s2. s2. s4. r4 r8 } 
  \new Staff \with{ \magnifyStaff #3/4 } \relative c { \clef bass \time 6/8 \key c \minor <c c,>2.\sustainOn\f^>~<c c,>2. <c c,>2.^>~<c c,>2. <<{g'2.->~g2.~g2.~g4. }\\{<g, g,>2.->~<g g,>2.~<g g,>2.~<g g,>4.}>> r4 r8 } 
>> }
総譜そうふじょうかねおと[11]
(2だんのピアノとしてかれている)

\header { tagline = ##f }
\score {
  \new Staff \with{ \magnifyStaff #3/4 }{
    \once \omit Score.MetronomeMark \tempo 4. = 104 
    \time 6/8 
    \key c \minor
    \override Score.SpacingSpanner #'common-shortest-duration = #(ly:make-moment 1/2)
    \set Staff.midiInstrument = #"tubular bells"
    \new Voice {
      \relative c''{  c2.\f^>~c2. c2.^>~c2. g2.^>~g2.~ g2.~g4. r4 r8 \bar "|"}
    }
  }
  \layout {}
  \midi {}
}
チューブラーベルによるかね代用だいよう[12]
作曲さっきょくしゃ指定していしたおとだかよりも1-3オクターブたかい)

1844ねん演奏えんそうでは、だい2楽章がくしょうでコルネットのオブリガート追加ついかされた。当時とうじのコルネットの名手めいしゅであるジャン=バティスト・アルバンのためにかれたとかんがえられており[13][14]現在げんざいでもこのパートが演奏えんそうされることがある[ちゅう 10]。1855ねん全面ぜんめん改訂かいていされたさいには採用さいようされていない。

幻想げんそう交響こうきょうきょく管弦楽かんげんがくほうめんでも、コーラングレE♭かんクラリネットコルネットオフィクレイド[ちゅう 11]複数ふくすうハープかね交響こうきょうきょくへの導入どうにゅう、コル・レーニョ奏法そうほう使用しようコーラングレ(イングリッシュホルン)と舞台裏ぶたいうらのオーボエの対話たいわ、4だいのティンパニによる雷鳴らいめい表現ひょうげんなど、先進せんしんてきてんおおく、後世こうせい影響えいきょうあたえた。これは楽器がっき改良かいりょうされ、音量おんりょうめん機構きこうなどでおおきな向上こうじょうがなされた結果けっかである。たとえば、ベートーヴェンのさい晩年ばんねんにようやく開発かいはつされたバルブ・システムによって、金管楽器きんかんがっきでも半音はんおんかい容易ようい演奏えんそう可能かのうとなった。この進取しんしゅせいこそが、ベルリオーズを「近代きんだい管弦楽かんげんがくほうちち」たらしめている所以ゆえんでもある。

奏法そうほうについても楽譜がくふこまかい指示しじまれている。たとえば、ティンパニにかんしてはマレットについて「」、「かわり」、「スポンジ(海綿かいめんまたは綿めんだま)」とかたさの指示しじがあり、「はくあたまおとだけばち2ほんで、あとは右手みぎてだけで」(だい4楽章がくしょう)などはたかた指定していされている。シンバルでもわせる通常つうじょう奏法そうほうほか頭部とうぶをスポンジでおおったマレットでたたくよう指定していされた箇所かしょもある(指定してい脱落だつらくしている楽譜がくふもある)。

準備じゅんびむずかしい楽器がっき演奏えんそうさい楽器がっき代用だいようされたり、省略しょうりゃくされたりする場合ばあいがある。オフィクレイド現在げんざいおおチューバ演奏えんそうされる。2つのかねはしばしばチューブラーベルC5おとG4おと国際こくさいしきかいめい表記ひょうき以下いかおなじ)で代用だいようされる[12][ちゅう 12]が、ベルリオーズはひくふかおとC4G3、またはC3とG2、またはC2とG1[11][15]みぎれい試聴しちょうようサウンドファイル参照さんしょう)を要求ようきゅうしており、充分じゅうぶんひくおとかね用意よういできない場合ばあいピアノ演奏えんそうするようにと指示しじしている[15][ちゅう 13]。スコアじょうではかねのパートが2だんピアノかれている[11]ことや、もとめられているおとひくいことなどから、むしろかねでなくピアノを使つかうべきだとする見解けんかいもある[ちゅう 14]。4だい以上いじょうのハープの指定していについても現在げんざいでは2だい演奏えんそうされることが圧倒的あっとうてきおおいが、オリジナル楽器がっきによる演奏えんそうではベルリオーズの指示しじしたがうことがおおく、なかには6だい使用しようした演奏えんそうもある。

初演しょえんさい楽器がっき調達ちょうたつについて、コーラングレかねオペラから、E♭かんクラリネットやオフィクレイドは軍楽隊ぐんがくたいから用意よういした事実じじつあきらかとなっている。

幻想げんそう交響こうきょうきょく先進せんしんてきもちいられている楽器がっきとその後世こうせいでの使用しようほうをみると、コーラングレ(イングリッシュホルン)はドヴォルザーク管弦楽かんげんがくきょくなど、ワーグナー以降いこうの3かん編成へんせいによくみられる。また、ワーグナー以降いこうの3かん編成へんせいおもバスクラリネット使つかわれ、E♭かんしょうクラリネットが本格ほんかくてき使つかわれるのは、よんかん編成へんせいもちいられるマーラー交響曲こうきょうきょく以降いこうラヴェルショスタコーヴィチなどからである。4ほんのファゴットはヴェルディの「ドン・カルロ」や「オテロ」にもることができる。当時とうじフランスではドイツしきのファゴットではなく、フランスしきのバッソンが使用しようされていた(今日きょうでも一部いちぶ使用しようされている)が、フランスしきバッソンは音量おんりょうちいさいため、本数ほんすうおおめに指定していされることがしばしばあった。

2ほんコルネットフランク管弦楽かんげんがくきょくドビュッシー管弦楽かんげんがくきょくなどでもちいられている。ビゼーの「カルメン」でも2ほんのトランペットかコルネットのどちらかがもちいられる。フランス以外いがいでも チャイコフスキーなどのロシアけい作曲さっきょくや、ヴェルディの「ドン・カルロ」や「オテロ」などに用例ようれいられる。オフィクレイドチューバ発明はつめいされるまで使用しようされた金管きんかん低音ていおん楽器がっきであるが、2ほん以上いじょうのチューバはリヒャルト・シュトラウス管弦楽かんげんがくきょくに、3ほん以上いじょうメシアン管弦楽かんげんがくきょく用例ようれいがある。

ティンパニを複数ふくすう奏者そうしゃ演奏えんそうさせるのは、リストダンテ交響曲こうきょうきょくやワーグナーの「タンホイザー」、「ローエングリン」、「ニーベルングのゆびたまき」、「パルジファル」にみられる。またマーラーやストラヴィンスキー、ショスタコーヴィチ、ベルント・アロイス・ツィンマーマンノーノまでのティンパニもこの作品さくひんつよ影響えいきょうにある。またかね使用しようは、イタリアやロシアのオペラにおける教会きょうかいなどの場面ばめんや、マーラーやショスタコーヴィチの交響こうきょうきょくにみられる。

さらに、弦楽器げんがっきかず指定していは、ワーグナーをてリヒャルト・シュトラウス、メシアンなどにられる。複数ふくすうハープ指定していは、ワーグナーの「ニーベルングのゆびたまき」で6だい指定していがあるほか、マーラーやリヒャルト・シュトラウスは2こえくことがおおいが出来できるだけばいにするようにと指定していされていることもある。ブルックナー、メシアンやブーレーズ管弦楽かんげんがくきょくでも3だいのハープが指定していされているものがある。

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ 『ハムレット』観劇かんげきつうじて、この公演こうえんひらいていた英国えいこくシェイクスピア劇団げきだん看板かんばん女優じょゆうだったハリエット・スミスソンに一目惚ひとめぼれとなったベルリオーズが、のちにかれ自身じしんとう楽曲がっきょくげて初演しょえんするにさいして、彼女かのじょ知名度ちめいど利用りようして初演しょえんプロモーション実行じっこうしたのではないか、と指摘してきする音楽おんがく関係かんけいしゃ存在そんざいする。その指摘してきによると、このプロモーションの結果けっかとう楽曲がっきょく初演しょえん当時とうじマスコミだい注目ちゅうもくまとになったという[3]
  2. ^ ベルリオーズ自身じしんとう楽曲がっきょく作曲さっきょく着手ちゃくしゅするようになった要因よういんひとつとして、ベートーヴェン交響こうきょうきょくせいせっしたこと、をげるもの存在そんざいする。のちにとう楽曲がっきょく初演しょえん指揮しきすることになるフランソワ・アブネック指揮しきしてのベートーヴェン交響曲こうきょうきょく演奏えんそうかいがパリで開催かいさいされたさいさきの『ハムレット』観劇かんげき感動かんどうしたばかりのベルリオーズがこのベートーヴェン交響曲こうきょうきょく演奏えんそうせっしていて、このときかれ声楽せいがくきょくから器楽きがくきょく分野ぶんやへと関心かんしんひろげ、交響曲こうきょうきょく作曲さっきょく決意けついするにいたったという。のちにかれは「シェイクスピアがあたらしい宇宙うちゅうせたように、ベートーヴェンはあらたな音楽おんがく世界せかいひらいてくれた」と述懐じゅっかいしている[4][5][6]
  3. ^ この初演しょえん開催かいさい日付ひづけについて、とう楽曲がっきょく作曲さっきょくをベルリオーズに決意けついさせるもととなったベートーヴェンがくなってからやく3ねん、そしてベートーヴェンがのこした最後さいご完成かんせい交響こうきょうきょくだいきゅう」が初演しょえんされてからやく6ねんとなっている。ベートーヴェンが「だいきゅう」で自由じゆう博愛はくあいたからかにうたげてからわずかやく6ねんおな交響こうきょうきょくという絶対ぜったい音楽おんがく中心ちゅうしんのフォーマットをもちいてベルリオーズはみずからの失恋しつれん体験たいけんとアヘン中毒ちゅうどくしゃ幻覚げんかく、つまり赤裸々せきららあぶない個人こじん体験たいけんえがげるという時代じだい先取さきどりするかのような行動こうどうこしていたことになる[3][4][5]
  4. ^ 原文げんぶん:Un jeune musicien d'une sensibilité maladive et d'une imagination ardente, s'empoisonne avec de l'opium dans un accès de désespoir amoureux. La dose de narcotique, trop faible pour lui donner la mort, le plonge dans un lourd sommeil accompagné des plus étranges visions, pendant lequel ses sensations, ses sentiments, ses souvenirs se traduisent dans son cerveau malade, en pensées et en images musicales. La femme aimée, elle-même, est devenue pour lui une mélodie et comme une idée fixe qu'il retrouve et qu'il entend partout. 1845年版ねんばんのプログラムでは、アヘン服毒ふくどくについてはだい4楽章がくしょうではじめて登場とうじょうする。
  5. ^ 原文げんぶん:Il se rappelle d'abord ce malaise de l'âme, ce vague des passions, ces mélancolies, ces joies sans sujet qu'il éprouva avant d'avoir vu celle qu'il aime, puis l'amour volcanique qu'elle lui inspira subitement, ses délirantes angoisses, ses jalouses fureurs, ses retours de tendresse, ses consolations religieuses.
  6. ^ 原文げんぶん:Il retrouve l'aimée dans un bal au milieu d'une fête brillante.
  7. ^ 原文げんぶん:Un soir d'été, à la campagne, il entend deux pâtres qui dialoguent un Ranz des vaches. Ce duo pastoral, le lieu de la scène, le léger bruissement des arbres doucement agités par le vent, quelques motifs d'espoir qu'il a conçus depuis peu, tout concourt à rendre à son cœur un calme inaccoutumé, à donner à ses idées une couleur plus riante, mais Elle apparaît de nouveau, son cœur se serre, de douloureux pressentiments l'agitent: si elle le trompait... L'un des pâtres reprend sa naïve mélodie, l'autre ne répond plus. Le soleil se couche... Bruit éloigné du tonnerre... Solitude... Silence...
  8. ^ 原文げんぶん:Il rêve qu'il a tué celle qu'il aimait, qu'il est condamné à mort, conduit au supplice. Le cortège s'avance, aux sons d'une marche tantôt sombre et farouche, tantôt brillante et solennelle, dans laquelle un bruit sourd de pas graves succède sans transition aux éclats les plus bruyants. A la fin, l'idée fixe reparaît un instant comme une dernière pensée d'amour interrompue par le coup fatal.
  9. ^ 原文げんぶん:Il se voit au sabbat, au milieu d'une troupe affreuse d'ombres, de sorciers, de monstres de toute espèce réunis pous ses funérailles. Bruits étranges, gémissements, éclats de rire, cris lointains auxquels d'autres cris semblent répondre. La mélodie-aimée reparaît encore, mais elle a perdu son caractère de noblesse et de timidité, ce n'est plus qu'un air de danse ignoble, trivial et grotesque, c'est Elle qui vient au sabbat... Rugissements de joie à son arrivée... Elle se mêle à l'orgie diabolique... Glas funèbre, parodie burlesque du Dies Irae. Ronde du sabbat. La Ronde du sabbat et le Dies Irae ensemble.
  10. ^ コルネットのオブリガートをふく演奏えんそうとして、たとえばクラウディオ・アバド指揮しきシカゴ交響こうきょう楽団がくだん録音ろくおん(1983ねん)やジョン・エリオット・ガーディナー指揮しきオルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティック録音ろくおん(1991ねん)がある。
  11. ^ オフィクレイドは1820ねんから1890ねんごろまで、フランスやイタリアの教会きょうかい音楽おんがくでよく使つかわれていただけに、この楽器がっきによっていかりの旋律せんりつ演奏えんそうされることで、よりおおきな効果こうかんだのではときもある。
  12. ^ チューブラーベルが発明はつめいされるのは1867ねんのことであり、『幻想げんそう交響曲こうきょうきょく』が作曲さっきょくされた1830ねんにはまだ存在そんざいしない。
  13. ^ スコアの5楽章がくしょう冒頭ぼうとう部分ぶぶんしるされた作曲さっきょくしゃによる脚注きゃくちゅう[11]: "If 2 bells are not available which are large enough to produce one of the 3 Cs and one of the 3 Gs as written, it is better to use the pianofortes. In such event the bell-part must be played with double-octaves as written."和訳わやくかく括弧かっこ[ ]ない引用いんようしゃによる補足ほそく): "楽譜がくふかれた3つのCおといずれかと3つのGおといずれかをせる充分じゅうぶんおおき[く音程おんていてい]い2つのかね調達ちょうたつできなければ、[音程おんていたかちいさなかねよりも]複数ふくすうピアノフォルテもちいるほうがよい。ピアノフォルテを使つか場合ばあいには、楽譜がくふどおりにダブルオクターブで[かれた3つのおとすべてを同時どうじに]演奏えんそうすること。"
  14. ^ かねではなくあえてピアノをもちいた演奏えんそうとして、たとえばヨス・ファン・インマゼール指揮しきアニマ・エテルナ録音ろくおん(2008ねん)がある。

出典しゅってん

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  1. ^ 出典しゅってん:"Leitmotiv"ならびに"idée fixe"のこう, The Concise Oxford Dictionary of Music, 4th Edition, (Eds. Michael Kennedy and Joyce Bourne), Oxford University Press, 1996.
  2. ^ 出典しゅってんLeonard Bernstein (1969ねん). “Young People's Concert: Berlioz Takes a Trip” (英語えいご). 2024ねん5がつ9にち閲覧えつらん
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  4. ^ a b c 遠山とおやま菜穂美なおみ (2019ねん6がつ22にち). “ベルリオーズ:幻想げんそう交響こうきょうきょく Op.14”. 曲目きょくもく解説かいせつ(みなとみらいシリーズ だい349かい. 神奈川かながわフィルハーモニー管弦楽かんげんがくだん. 2023ねん5がつ2にち閲覧えつらん。 “→みなとみらいシリーズ だい349かい公演こうえん案内あんないページ。曲目きょくもく解説かいせつへのリンクき)”
  5. ^ a b 飯尾いいお洋一よういち音楽おんがくライター) (2019ねん1がつ18にち). “PROGRAM NOTE 曲目きょくもく解説かいせつ演奏えんそうをよりふかたのしむために”. だい111かい定期ていき演奏えんそうかい PROGRAM. 兵庫ひょうご芸術げいじゅつ文化ぶんかセンター管弦楽かんげんがくだん. 2023ねん5がつ2にち閲覧えつらん。 “→だい111かい定期ていき演奏えんそうかい 佐渡さわたりひろし オーケストラのエスプリ!公演こうえん案内あんないページ。プログラム冊子さっし電子でんしばん曲目きょくもく解説かいせつ)へのリンクき〕”
  6. ^ エクトル・ベルリオーズ【クラシック音楽おんがくかい一発いっぱつ”. otomamire. アラミークス合同ごうどう会社かいしゃ (2019ねん10がつ19にち). 2023ねん5がつ2にち閲覧えつらん
  7. ^ a b 幻想げんそう交響曲こうきょうきょくく」5・・・作曲さっきょく出版しゅっぱん経過けいか”. コラム:「~をく」シリーズ. 沼津ぬまづ交響こうきょう楽団がくだん (2004ねん4がつ19にち). 2023ねん5がつ2にち閲覧えつらん
  8. ^ 《トロイアのひとびと》作曲さっきょく経緯けいい上演じょうえん、そして日本にっぽんのベルリオーズ受容じゅようにおける日本にっぽん初演しょえん意義いぎについて(もり佳子けいこ音楽おんがく学者がくしゃ
  9. ^ 引用いんようもとは Berlioz, Hector, Notes of "Symphonie fantastique, op. 14," Complete works v. 1, New York: E.F. Kalmus [n.d.] pp. 1-2 (reprint; originally published Leipzig: Breitkopf & Härtel, [19--]) http://purl.dlib.indiana.edu/iudl/variations/score/BHS9470
  10. ^ a b 「Berlioz: Symphonie Fantastique Op. 14 (Edition Eulenburg No. 422)」KindleばんオイレンブルクASIN B0716GS3DPNicholas Temperleyによる楽曲がっきょく解説かいせつのIVページ(Google Booksプレビュー)。
  11. ^ a b c d Hector Berlioz (Comp.) (1900). “V. Songe d'une nuit du Sabbat”. In Charles Malherbe and Felix Weingartner (Eds.). Symphonie Fantastique. Breitkopf & Härtel. pp. 97, 108  (Online version at IMSLP, retrieved on 2018-10-18)
  12. ^ a b Norman Del Mar (1983). Anatomy of the Orchestra. University of California Press. p. 403. ISBN 978-0520050624. https://books.google.co.jp/books?id=vsVzqUN1GBcC&pg=PA403&dq=Berlioz+%22tubular+bells%22#v=onepage 
  13. ^ D. Kern Holoman (1989-11-06). Berlioz. Harvard University Press. p. 307. ISBN 0674067789. https://books.google.co.jp/books?id=yTv-OXC-WcgC&pg=PA307&dq=Arban&hl=ja#v=onepage 2018ねん10がつ10日とおか閲覧えつらん 
  14. ^ Peter Bloom, ed (2000-8-24). The Cambridge Companion to Berlioz. Cambridge University Press. p. 177. ISBN 978-0521596381. https://books.google.co.jp/books?id=VbGdyJ4tFv4C&pg=PA177&dq=%22jean-baptiste+arban%22+berlioz#v=onepage 2020ねん7がつ19にち閲覧えつらん 
  15. ^ a b Hector Berlioz and Hugh Macdonald (2002), Berlioz's Orchestration Treatise: A Translation and Commentary, Cambridge University Press, ISBN 0521239532, p.275.

参考さんこう文献ぶんけん

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外部がいぶリンク

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