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東汗ひがしふざかし

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日本にっぽん > 栃木とちぎ県けん > 河内かわち郡ぐん > 上三川かみのかわ町まち > 東汗ひがしふざかし
東汗ひがしふざかし
大字だいじ[1][2]
満願寺
東汗の位置（栃木県内）
東汗
東汗ひがしふざかし
北緯ほくい36度ど28分ふん16.87秒びょう 東経とうけい139度ど56分ふん41.30秒びょう / 北緯ほくい36.4713528度ど 東経とうけい139.9448056度ど / 36.4713528; 139.9448056
国くに 日本の旗 日本にっぽん
都道府県とどうふけん 栃木とちぎ県けん
郡ぐん 河内かわち郡ぐん
町村ちょうそん 上三川かみのかわ町まち
地区ちく 本郷ほんごう地区ちく[3]
大字だいじ名めい制定せいてい 1889年ねん[4]
面積めんせき
 • 合計ごうけい 1.955016978 km2
標高ひょうこう
 77.4 m
人口じんこう
（2021年ねん11月1日にち現在げんざい）[1]
 • 合計ごうけい 444人にん
 • 密度みつど 230人にん/km2
等ひとし時とき帯おび UTC+9 (日本にっぽん標準時ひょうじゅんじ)
郵便ゆうびん番号ばんごう
329-0602[6]
市外しがい局番きょくばん 0285 (小山こやまMA)[7]
ナンバープレート 宇都宮うつのみや[8]
自動車じどうしゃ登録とうろく住所じゅうしょコード 09 800 0045[9]
※座標ざひょう・標高ひょうこうは東汗ひがしふざかし公民館こうみんかん（東汗ひがしふざかし1034番地ばんち1）付近ふきん

（ひがしふざかし）は、栃木とちぎ県けん河内かわち郡ぐん上三川かみのかわ町まちの大字だいじ[1][2]。「汗あせ」と書かいて「ふざかし」と読よむ難読なんどく地名ちめいの由来ゆらいは、いくつかの説せつがあるものの[10][11]、いずれも確証かくしょうはない[12]。そのうちの1つとして、満願寺まんがんじ薬師堂やくしどうの薬師やくし如来にょらいにまつわる伝説でんせつが残のこる[13]。

住民じゅうみん基本きほん台帳だいちょうに基もとづく2021年ねん12月1日にち現在げんざいの人口じんこうは444人にん[1]、2015年ねん10月1日にち現在げんざいの面積めんせきは1.955016978 km2である[5]。郵便ゆうびん番号ばんごうは329-0602[6]。

地理ちり[編集へんしゅう]

上三川かみのかわ町まちの北東ほくとう部ぶ[11][14]、鬼怒川きぬがわの右岸うがん（西岸せいがん[2][15]）に位置いちし[注ちゅう 1]、鬼怒川きぬがわをはさんで真岡しんおか市しと向むかい合あう[4]。真岡しんおか市しとの間あいだは栃木とちぎ県けん道どう193号ごう雀宮すずめのみや真岡線もおかせんの宮岡みやおか橋きょうで結むすばれている[14]。東ひがし縁えんを鬼怒川きぬがわ、西にし縁えんを雀すずめ川かわ用水ようすい（雀すずめ川かわ[15][12]）、中央ちゅうおう部ぶを谷川たにがわ（やがわ[12]、たにがわ[15][17]）が、いずれも南みなみに向むかって流ながれる[14][15][17]。地形ちけい的まとには、鬼怒川きぬがわの氾濫はんらん原ばらである[17]。集落しゅうらくは東汗ひがしふざかし東ひがし自治じち会かいと東汗ひがしふざかし西にし自治じち会かいの2つに分わかれ、谷川たにがわおよび栃木とちぎ県けん道どう158号ごう下岡本しもおかもと上三川かみのかわ線せんに沿そって広ひろがる[14]。

北きたは上三川かみのかわ町まち上じょう文挾ぶんきょう[14]、東ひがしは真岡しんおか市し亀山かめやま・勝瓜かつうり[16]、南みなみは上三川かみのかわ町まち東蓼沼ひがしたてぬま・西蓼沼にしたてぬま、西にしは上三川かみのかわ町まち西汗にしふざかしと接せっする[14]。

小・中学校しょうちゅうがっこうの学区がっく[編集へんしゅう]

町立ちょうりつ小しょう・中学校ちゅうがっこうに通かよう場合ばあい、東汗ひがしふざかし全域ぜんいきが本郷ほんごう小学校しょうがっこう・本郷ほんごう中学校ちゅうがっこうの学区がっくとなる[注ちゅう 2]。本郷ほんごう中学校ちゅうがっこうは東汗ひがしふざかしの南西なんせい部ぶにある[14]。

明治めいじ時代じだいには東汗ひがしふざかしに小学校しょうがっこうが存在そんざいした[19]。1873年ねん（明治めいじ6年ねん）、満願寺まんがんじを仮かり校舎こうしゃとして培養ばいよう学舎がくしゃが創立そうりつし、東汗ひがしふざかし村むらのほか、上うえ文挾ぶんきょう・西汗にしふざかし・西木代にしきのしろの3村むらから87人にんの児童じどうが通学つうがくした[19]。1885年ねん（明治めいじ18年ねん）、東蓼沼ひがしたてぬま小学校しょうがっこう（現げん・本郷ほんごう小学校しょうがっこう）の東汗ひがしふざかし分ぶん教室きょうしつとなり、1888年ねん（明治めいじ21年ねん）に校舎こうしゃが新築しんちくされた[19]。1892年ねん（明治めいじ25年ねん）に磯岡いそおかを学区がっくに編入へんにゅうすることで本郷ほんごう北きた尋常じんじょう小学校しょうがっこう（現存げんそんする本郷ほんごう北きた小学校しょうがっこうとは別べつ）として独立どくりつするも、1909年ねん（明治めいじ42年ねん）に再ふたたび本郷ほんごう尋常じんじょう高等こうとう小学校しょうがっこう（旧きゅう・東蓼沼ひがしたてぬま小しょう）に統合とうごうされ、北きた分教場ぶんきょうじょうとなった[19]。

歴史れきし[編集へんしゅう]

小字こあざは（ごちょうめん）で縄文じょうもん時代じだいから平安へいあん時代じだいの集落しゅうらく跡あとと見みられる五ご丁ちょう免めん遺跡いせき、下川原したかわらで奈良なら時代じだいから平安へいあん時代じだいの集落しゅうらく跡あとと見みられる川原欠かわらがけ遺跡いせき（かわはらかけ いせき）が見みつかっている[15]。神護かんご景けい雲くも元年がんねん（767年ねん）[12][20]または神護かんご景けい雲くも2年ねん（768年ねん）[21]に、満願寺まんがんじが開山かいさんした[21]。『戸祭とまつり求もとめ馬ば覚書おぼえがき』（戸祭とまつり文書ぶんしょ）[注ちゅう 3]によれば、汗あせ村むらは戸祭とまつり村むらとともに室町むろまち時代ときよ後期こうきからの戸と祭さい氏しの所領しょりょうであり、2村むら合あわせて石高こくだかは67貫かん370文ぶん（後のちに403石せき）であったという[15]。また、宇都宮うつのみや氏しゆかりの豪族ごうぞくが拠よったとされる上うえ城跡じょうせき・汗あせ城跡じょうせきが小字こあざ 上町うえまち（かみちょう）にある[12][15]。汗あせ村むらは、中世ちゅうせいの頃ころに東汗ひがしふざかし村むらと西汗にしふざかし村むらに分離ぶんりした[22]。

近世きんせいには下野げや国こく河内かわち郡ぐんに属ぞくし、東汗ひがしふざかし村むらとして宇都宮うつのみや藩はんの配下はいかにあった[19]。村むら高だかは、『慶安けいあん郷さと帳ちょう』で1,036石せき余あまり、『元禄げんろく郷さと帳ちょう』で1,042石せき余あまり、『天保てんぽう郷さと帳ちょう』と『旧きゅう高こう旧領きゅうりょう取調とりしらべ帳ちょう』で1,043石せき余あまりと時代じだいを追おうごとに少すこしずつ増ふえている[19]。五十里いかり洪水こうずい（享とおる保ほ8年ねん=1723年ねん）では田畑たはたに砂礫されきが流入りゅうにゅうしたが、大おおきな被害ひがいはなかった[23]。天保てんぽう14年ねん（1843年ねん）の徳川とくがわ家慶いえよしの日光にっこう社しゃ参さんの折おりには、宇都宮うつのみや宿やどの助じょ郷さとを務つとめた[15]。

1948年ねん（昭和しょうわ23年ねん）5月1日にち、本郷ほんごう中学校ちゅうがっこうの起工式きこうしきが挙行きょこうされ、同年どうねん11月27日にちに落成らくせいした[24]。1981年ねん（昭和しょうわ56年ねん）4月がつ、乗馬じょうばクラブ「上三川かみのかわホースパーク」が開業かいぎょうした[25]。同時どうじに不ふ登校とうこうや自閉症じへいしょうの子供こどもたちが寮りょう生活せいかつをしながらウマとふれあい、精神せいしん的てきな自立じりつを目指めざす「なみあし学園がくえん」を付設ふせつした[26]。2011年ねん（平成へいせい23年ねん）の東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいでは、小字こあざ 上町うえまちで9.18 cmの地盤じばん沈下ちんかが発生はっせいしたことが、栃木とちぎ県庁けんちょうの調査ちょうさで判明はんめいした[27]。

沿革えんかく[編集へんしゅう]

地名ちめいの由来ゆらい[編集へんしゅう]

汗あせと書かいて「ふざかし」と読よむのは、古ふるくから珍めずらしく、難解なんかいな地名ちめいとして認知にんちされてきた[11]。地名ちめいの由来ゆらいは諸説しょせつあるが、いずれの説せつも確証かくしょうはない[12]。なお、当地とうち発祥はっしょうの汗あせ（ふざかし）という名字みょうじ（姓せい）がある[11]。[疑問ぎもん点てん – ノート]

元もとは1つの村むらであったが、中世ちゅうせいの頃ころ、東汗ひがしふざかし村むらと西汗にしふざかし村むらに分離ぶんりした[22]。

  1. 鬼怒川きぬがわを渡わたる廻船かいせんは藩札はんさつ[注ちゅう 4]が必要ひつようであったため[11]、当地とうちの河岸かわぎし（川かわの港みなと）を「札さつ貸がし」（ふだかし）[11][12][22][28]ないし「札さつ河岸かわぎし」（ふだかし）と呼よんだ[12]。これが訛なまって「フザカシ」になった[11][28]。
  2. 上記じょうきの説せつに関連かんれんして、当地とうちの河岸かわぎしを「船ふね座ざ河岸かわぎし」（ふざかし）と呼よんだことにちなむ[12]。
  3. 当地とうちに伝つたわる満願寺まんがんじの[10][22]薬師やくし如来にょらいは、祈いのると汗あせをかくので[15][11][22]、「汗あせかき薬師くすし」と呼よばれ、崇拝すうはいされていた[11]。（「汗あせ薬師くすしの伝説でんせつ」を参照さんしょう。）当地とうちは「フザカシ」という地名ちめいであったが、漢字かんじがなく[12][15]、汗あせかき薬師くすしにちなんで「汗あせ」という字じを宛あてて、ふざかしと読よませることにした[11][12][15]。
  4. 「ふざかし」という古語こごの形容詞けいようしがあり、「汗あせをかいた」という意味いみであった[28]。
  5. 塙はなわ静夫しずおは、フ（接頭せっとう語ご）＋ザカ（逆ぎゃく）＋シ（石いしの「い」が欠落けつらくしたもの）と解釈かいしゃくし、「川かわが逆巻さかまく、侵食しんしょく・崩壊ほうかい地形ちけい」の意いであると考かんがえた[10]。「汗あせ」と表記ひょうきするのは、崩くずし崖がけを意味いみする坍（つちへんに丹に）が「あず」・「あす」と読よむことにちなみ、音おとが似にている「汗あせ」（あせ）の文字もじを充あてたのだと説明せつめいした[10]。

人口じんこうの変遷へんせん[編集へんしゅう]

時期じき 世帯せたい数すう 人口じんこう
天保てんぽう年間ねんかん（1831年ねん - 1845年ねん）[15][19] 28戸こ 人口じんこう不明ふめい
1889年ねん（明治めいじ24年ねん）[19] 84戸こ 505人にん
1983年ねん（昭和しょうわ58年ねん）[29] 141世帯せたい 619人にん
1995年ねん（平成へいせい5年ねん）[30] 122世帯せたい 512人にん
2000年ねん（平成へいせい12年ねん）[31] 132世帯せたい 481人にん
2005年ねん（平成へいせい17年ねん）[32] 129世帯せたい 480人にん
2010年ねん（平成へいせい22年ねん）[33] 131世帯せたい 447人にん
2015年ねん（平成へいせい27年ねん）[34] 125世帯せたい 421人にん
2021年ねん（令れい和わ3年ねん）[35] 166世帯せたい 444人にん

産業さんぎょう[編集へんしゅう]

農地のうちと東汗ひがしふざかし集落しゅうらく

2015年ねん（平成へいせい27年ねん）の国勢調査こくせいちょうさによると、東汗ひがしふざかしの15歳さい以上いじょうの就業しゅうぎょう者しゃ数すうは232人にんで、産業さんぎょう別べつでは多おおい順じゅんに農業のうぎょう（58人にん・25.0%）、製造せいぞう業ぎょう（42人にん・18.1%）、卸売おろしうり業ぎょう・小売こうり業ぎょう（28人にん・12.1%）、建設けんせつ業ぎょう（20人にん・8.6%）、医療いりょう・福祉ふくし（15人にん・6.5%）となっている[36]。

東汗ひがしふざかしは水田すいでん地帯ちたいにある純じゅん農村のうそんである[2]。2015年ねん（平成へいせい27年ねん）の農林のうりん業ぎょうセンサスによると、農林のうりん業ぎょう経営けいえい体たい数すうは43経営けいえい体たい（全ぜん経営けいえい体たいが家族かぞく経営けいえい）[37]、農家のうか数すうは58戸こ（うち販売はんばい農家のうかは43戸こ）である[38]。耕地こうち面積めんせきは田たが114 ha、畑はたけが12 haである[39]。販売はんばい金額きんがく第だい1位いが稲作いなさくである農業のうぎょう経営けいえい体たいが26経営けいえい体たいと最もっとも多おおく、第だい1位いが施設しせつ野菜やさいである経営けいえい体たいが13経営けいえい体たいでこれに続つづく[40]。2021年ねん（令れい和わ3年ねん）作成さくせいの人ひと・農地のうちプランによると、東汗ひがしふざかし・上うえ文挟ぶんきょう・西木代にしきのしろ地区ちくの農地のうちのうち、65歳さい以上いじょうが耕作こうさくする農地のうちの割合わりあいは46.0%に達たっし、そのうちの98.7%に後継こうけい者しゃがいない（未定みていまたは不明ふめい）[41]。

2016年ねん（平成へいせい28年ねん）の経済けいざいセンサスによると、全ぜん事業じぎょう所しょ数すうは16事業じぎょう所しょ、従業じゅうぎょう者しゃ数すうは51人にんである[42]。具体ぐたい的てきには多おおい順じゅんに、卸売おろしうり業ぎょう・小売こうり業ぎょうが7、建設けんせつ業ぎょうが4、生活せいかつ関連かんれんサービス業ぎょう・娯楽ごらく業ぎょうが2、道路どうろ貨物かもつ運送うんそう業ぎょう、飲食いんしょく店てん、宗教しゅうきょうが各かく1事業じぎょう所しょとなっている[42][43]。全ぜん16事業じぎょう所しょのうち12事業じぎょう所しょが従業じゅうぎょう員いん4人にん以下いかの小規模しょうきぼ事業じぎょう所しょである[44]。

汗あせ薬師くすしの伝説でんせつ[編集へんしゅう]

満願寺まんがんじ薬師堂やくしどう

地名ちめいの由来ゆらいになったという説せつのある満願寺まんがんじの薬師如来やくしにょらい坐像ざぞうには、次つぎのような伝説でんせつがある[13]。

「 昔むかし々、鬼怒川きぬがわのほとりに老齢ろうれいの父ちちと娘むすめが住すんでいた。ある日ひのこと、周囲しゅういが止とめるのも聞きかずに、父ちちは薬師堂やくしどう境内けいだいの弁天沼べんてんぬまで大おおきなコイを獲えって食たべてしまった。その夜よる、父ちちは七転八倒しちてんばっとうして苦くるしみ、失明しつめいした。娘むすめはこれを祟たたりだと思おもい、毎日まいにち父ちちの手てを引ひいて薬師やくし様さまに助たすけを乞こうた。

何なんのご利益りやくもないまま満願まんがんの日ひを迎むかえ、娘むすめは薬師やくし様さまの名号みょうごうを唱となえて就寝しゅうしんすると、家いえを光ひかりが照てらし、「お前まえの信心しんじんと孝心こうしんを讃たたえて父ちちの目めを直なおしてやろう。その代かわりに弁天沼べんてんぬまのほとりに家いえを建たて、薬師やくし様さまと弁天沼べんてんぬまを守まもりなさい。」という声こえが聞きこえた。夢ゆめから覚さめた娘むすめは驚おどろいてすぐに弁天沼べんてんぬまで身みを清きよめ、薬師やくし様さまにお参まいりすると、薬師やくし様さまは汗あせをいっぱいにかいて、娘むすめを笑顔えがおで見みつめた。娘むすめが家いえに帰かえると、視力しりょくが戻もどった父ちちが朝食ちょうしょくの準備じゅんびをしており、娘むすめは昨晩さくばんの夢ゆめを父ちちに話はなした。自みずからの業ごうの深ふかさを知しった父ちちは生涯しょうがいをかけて薬師堂やくしどうを守まもった。

この話はなしを聞きいた村人むらびとは、毎日まいにち薬師やくし様さまへお参まいりに訪おとずれ、「フザカシ」という地名ちめいに「汗あせ」の字じを宛あてた。

」

仏像ぶつぞうが汗あせをかくという伝説でんせつは日本にっぽん各地かくちにあり、気温きおんの変化へんかによって結露けつろが生しょうじたというのが、汗あせをかく像ぞうの真相しんそうである[28]。薬師如来やくしにょらい坐像ざぞうは現存げんそんするが、秘仏ひぶつとされ、通常つうじょうは公開こうかいしていない[45]。2014年ねん（平成へいせい26年ねん）に新あらたな住職じゅうしょくが着任ちゃくにんした際さいには、58年ねんぶりに開帳かいちょうされた[20]。

交通こうつう[編集へんしゅう]

東汗ひがしふざかしバス停ばすてい

JR宇都宮うつのみや駅えきから自動車じどうしゃで20分ふんほどの距離きょりにある[25]。

鉄道てつどう[編集へんしゅう]

東汗ひがしふざかしに鉄道てつどうは通かよっておらず、最寄もより駅えきは、私鉄してつ線せんの場合ばあい、真岡もおか鐵道てつどう真岡線もおかせん真岡しんおか駅えき、JR線せんの場合ばあい、東北本線とうほくほんせん雀宮すずめのみや駅えきである[46]。真岡しんおか駅えきから6.1 km、雀宮すずめのみや駅えきから6.5 kmほどある[46]。

路線ろせんバス[編集へんしゅう]

2021年ねん（令れい和わ3年ねん）現在げんざい、東汗ひがしふざかしには関東自動車かんとうじどうしゃ（関東かんとうバス）の駒生こまおい〜平松ひらまつ〜東汗ひがしふざかし線せんが乗のり入いれており[47]、東汗ひがしふざかしバス停ばすていがある[48]。東汗ひがしふざかしはバス路線ろせんの終点しゅうてんであり、宇都宮うつのみや市しに来きた人ひとが行いき先さき表示ひょうじでこの地名ちめいを目撃もくげきし、読よみ方かたに驚おどろくことがある[28]。

■関東自動車かんとうじどうしゃ駒生こまおい〜平松ひらまつ〜東汗ひがしふざかし線せん[49]（駒生こまおい営業えいぎょう所しょ管内かんない[50]）
駒生こまおい〜平松ひらまつ〜東汗ひがしふざかし線せんの1日にちあたりの運行うんこう本数ほんすうは、平日へいじつ4便びん・休日きゅうじつ3便びんで[51]、年間ねんかん輸送ゆそう人員じんいんは7万まん人にん台だいである[52]。東汗ひがしふざかしから宇都宮うつのみや駅えき西口にしぐちまで直通ちょくつうする一方いっぽう、同おなじ町内ちょうないの西汗にしふざかしや上三川かみのかわ町まち役場やくばへバスで行いくには乗のり換かえが必要ひつようである[53]。
  • 10番ばん 駒生こまおい営業えいぎょう所しょ
  • 81番ばん 東汗ひがしふざかし（終点しゅうてん）

なお平成へいせい初期しょきまでは、この後のち栃木とちぎ県けん道どう158号ごうを南下なんかし、「荒田あらた」で同社どうしゃバス「屋板やいた経由けいゆ上じょう三さん川がわ」（現げん：上三川かみのかわ）線せんに合流ごうりゅうし、「上三川かみのかわ車庫しゃこ」まで伸のびていた「蓼沼たでぬま経由けいゆ上じょう三さん川がわ」線せんが存在そんざいしていた。

道路どうろ[編集へんしゅう]

雀宮すずめのみや真岡線もおかせん
  • E50 北関東きたかんとう自動車じどうしゃ道どう - 西部せいぶを通とおる[16]。
  • 栃木とちぎ県けん道どう158号ごう下岡本しもおかもと上三川かみのかわ線せん - 東汗ひがしふざかしを南北なんぼくに貫つらぬく[14]。かつては一直線いっちょくせんに通かよっていた[注ちゅう 5]が、2021年ねん現在げんざいは、宮岡みやおか橋西はしにし交差点こうさてんから北関東きたかんとう自動車じどうしゃ道どうとの立体りったい交差こうさ部ぶ付近ふきんまでの区間くかんが雀宮すずめのみや真岡線もおかせんと重複じゅうふくする[16]。
  • 栃木とちぎ県けん道どう193号ごう雀宮すずめのみや真岡線もおかせん - 東汗ひがしふざかしを東西とうざいに貫つらぬき[14]、宇都宮うつのみや市し雀宮すずめのみや地区ちくと真岡しんおか市しを結むすぶ幹線かんせん道路どうろである[54]。東ひがし端はしに2010年ねん（平成へいせい22年ねん）2月がつに供用きょうよう開始かいしした宮岡みやおか橋きょう（橋はし長ちょう：556.5 m）が架かかる[54]。旧きゅう橋はしは、自転車じてんしゃ・歩行ほこう者しゃ専用せんようの橋はしとして残のこされた[54]。
  • 栃木とちぎ県けん道どう289号ごう二宮にのみや宇都宮うつのみや自転車じてんしゃ道どう線せん - 通称つうしょうは「鬼怒川きぬがわ自転車じてんしゃ道どう」[55]または「鬼怒川きぬがわサイクリングロード」[56]。真岡しんおか市しから宇都宮うつのみや市しまで、全長ぜんちょう約やく25 kmの自転車じてんしゃ道どうで[55]、東汗ひがしふざかしの東部とうぶを通とおる[16]。上三川かみのかわ町まちから宇都宮うつのみや市しまでの区間くかんは、鬼怒川きぬがわの堤防ていぼうの上うえを通とおる[56]。

施設しせつ[編集へんしゅう]

高こう龗神社しゃ
  • 上三川かみのかわ町立ちょうりつ本郷ほんごう中学校ちゅうがっこう[24]
  • セブン-イレブン上三川かみのかわ宮岡みやおか橋西はしにし店てん[57]
  • ファミリーマート上三川かみのかわ東汗ひがしふざかし店てん[58]
  • うどん花はなむすび[59]
  • 上三川かみのかわホースパーク[25]
    • アンフィ乗馬じょうばクラブ[60]
    • なみあし学園がくえん[26]
  • 高こう龗神社しゃ（たかおじんじゃ） - 東汗ひがしふざかしの鎮守ちんじゅ[15]。創建そうけん年代ねんだいは不ふ詳しょう[12]。上三川かみのかわ町まち指定してい天然記念物てんねんきねんぶつの高こう龗神社しゃのアカガシを所有しょゆうする[61]。

満願寺まんがんじ[編集へんしゅう]

「満願寺まんがんじ (栃木とちぎ県けん上三川かみのかわ町まち)」も参照さんしょう

神護かんご景けい雲くも元年がんねん（767年ねん）または神護かんご景けい雲くも2年ねん（768年ねん）[21]に、勝かち道どう上人しょうにんの開基かいきにより建立こんりゅうされたと伝承でんしょうされる[19][15]、真言宗しんごんしゅう智さとし山やま派はの仏教ぶっきょう寺院じいん[15]。山号さんごうは仁王におう山やま[12]。東蓼沼ひがしたてぬまの満福寺まんふくじの末寺まつじである[19]。建物たてものは、明治めいじ初期しょきに小学校しょうがっこうの校舎こうしゃとして利用りようされた[19]。

本尊ほんぞんは不動明王ふどうみょうおうで、空海くうかい（弘法大師こうぼうだいし）の作さくと伝つたわる[19]。栃木とちぎ県けん指定してい有形ゆうけい文化財ぶんかざいの木造もくぞう阿弥陀如来あみだにょらい坐像ざぞうをはじめ、上三川かみのかわ町まち指定してい文化財ぶんかざいの満願寺まんがんじのカヤ（天然記念物てんねんきねんぶつ）、楼門ろうもん、薬師堂やくしどう、薬師くすし三さん尊像そんぞう、絵馬えま、不動明王ふどうみょうおう立像りつぞう・天てん部立ぶだて像ぞう（以上いじょう、有形ゆうけい文化財ぶんかざい）を所有しょゆうする[61]。県けん文化財ぶんかざいの木造もくぞう阿弥陀如来あみだにょらい坐像ざぞうは、源信みなもとのまこと（恵心僧都えしんそうず）の作さくとされる[15]。

満願寺まんがんじを別当べっとうとする薬師堂やくしどう（上三川かみのかわ町まち有形ゆうけい文化財ぶんかざい[61]）は、正式せいしきには仁王におう山やま薬師院やくしいんと号ごうし、勝かち道どう作さくと伝つたわる[注ちゅう 6]薬師やくし如来にょらい坐像ざぞうを本尊ほんぞんとする[15]。この像ぞうを熱心ねっしんに拝おがむと、像ぞうが汗あせをかくとされ、これが汗あせ（ふざかし）という地名ちめいの由来ゆらいになったとする説せつがある[22][15][11]。鎌倉かまくら時代ときよ造立ぞうりゅうの日光にっこう菩薩ぼさつ・月光げっこう菩薩ぼさつと合あわせて1体たいと見みなされ、薬師くすし三さん尊像そんぞうとして上三川かみのかわ町まち有形ゆうけい文化財ぶんかざいに指定していされている[45]。秘仏ひぶつであるため、通常つうじょう、像ぞうを見みることはできない[45]。

出身しゅっしん者しゃ[編集へんしゅう]

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

[脚注きゃくちゅうの使つかい方かた]

注釈ちゅうしゃく[編集へんしゅう]

  1. ^ 南東なんとう部ぶの一部いちぶは、利根川とねがわの左岸さがんにまたがる[16]。
  2. ^ 厳密げんみつには、上三川かみのかわ町まちは自治じち会かい単位たんいで学区がっくを指定していしており、大字だいじ東汗ひがしふざかしに相当そうとうする東汗ひがしふざかし東ひがし自治じち会かいと東汗ひがしふざかし西にし自治じち会かいが本郷ほんごう小学校しょうがっこう・本郷ほんごう中学校ちゅうがっこうの学区がっくに含ふくまれる[18]。
  3. ^ 執筆しっぴつされたのは明治めいじ以降いこうである[12][15]。
  4. ^ 藩札はんさつではなく、積つみ荷にを受うけ取とった際さいに手渡てわたす荷札にふだとする説せつもある[28]。
  5. ^ 栃木とちぎ県けん道路どうろ整備せいび課かの公表こうひょうした地図ちずに区間くかんを修正しゅうせいした跡あとが確認かくにんできる[54]。
  6. ^ 作風さくふうから推定すいていすると12世紀せいき後半こうはんの作品さくひんであるので、真実しんじつではない[45]。
  7. ^ 日本にっぽんの体育館たいいくかんに多用たようされている「ダイヤモンドトラス構造こうぞう」を、野澤のざわが発明はつめいした[62]。

出典しゅってん[編集へんしゅう]

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参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

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  • 稲川いながわ彰一しょういち 編へん『増補ぞうほ 栃木とちぎ県けんの地名ちめいの故事来歴こじらいれき』竹林ちくりん書しょ室しつ、1982年ねん3月がつ1日にち、33頁ぺーじ。 NCID BN12568112。 全国ぜんこく書誌しょし番号ばんごう:82049315
  • 「角川かどかわ日本にっぽん地名ちめい大だい辞典じてん」編纂へんさん委員いいん会かい 編へん『角川かどかわ日本にっぽん地名ちめい大だい辞典じてん 9 栃木とちぎ県けん』角川書店かどかわしょてん〈3版はん〉、1996年ねん9月がつ30日にち、1462頁ぺーじ。ISBN 978-4-04-622912-0。 
  • 栃木とちぎ県けん 上三川かみのかわ町まち（企画きかく課か） 編へん『上三川かみのかわ町まち国土こくど強靭きょうじん化か地域ちいき計画けいかく』栃木とちぎ県けん 上三川かみのかわ町まち（企画きかく課か）、2020年ねん2月がつ、46頁ぺーじ。https://www.town.kaminokawa.lg.jp/manage/contents/upload/5e5da9896b5a4.pdf。 
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  • 『県けん別べつマップル9 栃木とちぎ県けん道路どうろ地図ちず』昭文社しょうぶんしゃ〈4版はん4刷さつ〉、2019年ねん、83頁ぺーじ。ISBN 978-4-398-62678-3。 

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]

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