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うえ

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うえ(しょくさい、えい: planting)とは、空間くうかん樹木じゅもく植物しょくぶつひとし植物しょくぶつ材料ざいりょうによって美的びてきにかつ機能きのうてき構成こうせいすること。

植物しょくぶつうえける行為こういうえ栽という。

うえ計画けいかくうえ設計せっけい

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うえ計画けいかくえい: planting design)とは計画けいかく対象たいしょうをいかなるうえ栽空あいだとするか、構想こうそう立案りつあんすること、どのような種類しゅるい植物しょくぶつもちい、全体ぜんたいをいかなる景観けいかん構成こうせいとするかうえゾーニングおこない、各部かくぶ空間くうかん特性とくせいにふさわしい機能きのうはいうえかんがえことが要件ようけんとなる。

そしてうえ設計せっけいとはうえ計画けいかくもとづき、うえ栽する植物しょくぶつ種類しゅるい形状けいじょう位置いちうえ栽型しき植物しょくぶつ組合くみあわせ、構成こうせいさらには環境かんきょうあつ除去じょきょうえ栽基ばん整備せいび養生ようじょう方法ほうほうなどの細目さいもくめ、うえ栽図めん設計せっけい図書としょ作成さくせいなどの一連いちれん作業さぎょうおこなうことで、うえ設計せっけいにあたっては、各部かくぶ空間くうかん特性とくせいおうじた機能きのう発揮はっきさせるためのはいうえかんがえることはもちろんであるが、つね全体ぜんたい統一とういつかん意識いしきして設計せっけいにあたることが要件ようけんとなる。

また、植物しょくぶつ生長せいちょう経年けいねん変化へんか十分じゅうぶん考慮こうりょしたうえ密度みつど間隔かんかく決定けっていすることもきわめて重要じゅうようである。

そのうえ図面ずめん設計せっけい図書としょ作成さくせいし、これをもとうえ工事こうじおこなわれる。うえ栽された植物しょくぶつ健全けんぜん生育せいいく助長じょちょうし、当初とうしょ設計せっけい意図いと、あるいはうえ栽にせられている機能きのうけいつづけてき発揮はっきさせるためには十分じゅうぶんうえ管理かんり必要ひつようとなる。うえ管理かんりにあたっては、あらかじめ明確めいかく管理かんり目標もくひょう水準すいじゅん設定せっていし、実際じっさい管理かんり作業さぎょうおこなうことが要件ようけんとなる。

なお道路どうろ河川かせん公園こうえん学校がっこうひとし公共こうきょう施設しせつならびに工場こうじょうひとしうえ栽にあたっては、うえ面積めんせき割合わりあい単位たんい面積めんせきあたりのうえ栽本すうなどのうえ基準きじゅん(緑化りょくか基準きじゅん)がくにあるいは地方自治体ちほうじちたいによってさだめられている場合ばあいもある。

にわうえ栽デザイン

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庭園ていえんうえ栽デザインには、デザイン才能さいのう審美しんびてき判断はんだん、そして園芸えんげいてき生態せいたいがくてき文化ぶんかてき知識ちしき必要ひつようであるがそれは2つの主要しゅよう伝統でんとう形式けいしきがある。ひとつは整形せいけいしき直線ちょくせんてきうえ栽デザイン(ペルシャとヨーロッパ)、そしてフォーマルな非対称ひたいしょう(アジアてき)と自然しぜん主義しゅぎてきうえ栽デザインである。

歴史れきし

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ペルシャしき庭園ていえん美的びてき多様たよううえ栽デザインをしたとされている。ただしいペルシャの庭園ていえんは4つの部門ぶもんけられ、みず灌漑かんがい美学びがく両方りょうほうにとって非常ひじょう重要じゅうようである。4つのセクターはそら地球ちきゅうみず、そして植物しょくぶつというゾロアスターきょう要素ようそ象徴しょうちょうしている。 [1] 古代こだいおよび中世ちゅうせいヨーロッパのにわうえ栽することは薬用やくようのためのハーブ、消費しょうひのための野菜やさいおよび装飾そうしょくのためのはな組合くみあわせであった。後期こうきルネサンス絵画かいが計画けいかくられるように、純粋じゅんすい美的びてきうえ栽のレイアウトはルネサンスの庭園ていえんであり、中世ちゅうせい時代じだい後半こうはん開発かいはつされた。イタリアのルネッサンス庭園ていえんのデザインは幾何きかがくてきなもので、植物しょくぶつはスペースや模様もよう形成けいせいするために使つかわれていた。フランスのルネッサンスとバロック様式ようしき庭園ていえんからフランシス時代じだい平面へいめん幾何きかがくしき庭園ていえんうつくしさをつづけている。

アジアでは、 中国ちゅうごく庭園ていえん日本にっぽん庭園ていえん非対称ひたいしょうてきうえ栽デザインの伝統でんとうは、 中国ちゅうごくジン王朝おうちょう(265-420)起源きげんがあり、庭園ていえんうえ栽は制御せいぎょされているが自然しぜん主義しゅぎてき審美しんびかんつ。ヨーロッパでは、非公式ひこうしきグループの植物しょくぶつ配置はいちイギリスのランドスケープガーデンスタイル、そしてそののフランスてきランドスケープガーデンの一部いちぶとして発展はってんし、ピクチャレスク芸術げいじゅつ運動うんどう影響えいきょうつよけた。

応用おうよう

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ガーデンチェアとテーブル

うえ計画けいかく具体ぐたいてき指示しじあたえ、おおくの場合ばあい土壌どじょう準備じゅんび方法ほうほうえるべきたね使用しようするサイズと間隔かんかく、そして契約けいやくのもとでどのような保守ほしゅ作業さぎょうおこなうべきかについて、 請負うけおい業者ぎょうしゃ指示しじするが、私有しゆうにわ所有しょゆうしゃはまた契約けいやくじょう目的もくてきのためではなく、デザインについてかんがえる手助てだすけとして、そしてなにえられたかの記録きろくとして、うえ計画けいかく使つかうやもしれず、そうしたガーデンデザインうえ栽戦りゃくから、景観けいかんにわ植生しょくせいのさまざまな種類しゅるい設計せっけい確立かくりつおよび管理かんりのための長期ちょうきてき戦略せんりゃくす。

うえ栽はさくにわにおいて直接ちょくせつ雇用こようされている庭師にわし園芸えんげいによってまたは造園ぞうえん業者ぎょうしゃ造園ぞうえんともいられる)によってなされることもできうる。造園ぞうえん請負うけおい業者ぎょうしゃは、設計せっけいしゃ造園ぞうえんによって作成さくせいされた設計せっけい図書としょによって施工しこうげる。

関連かんれん項目こうもく

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脚注きゃくちゅう

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  1. ^ The Persian Garden”. UNESCO. January 25, 2011閲覧えつらん