第だい24回かいNHK紅白こうはく歌合戦うたがっせん

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第だい24回かいNHK紅白こうはく歌合戦うたがっせん
会場かいじょうのNHKホール
ジャンル	大型おおがた音楽おんがく番組ばんぐみ
司会しかい者しゃ	紅べに組ぐみ 水前寺すいぜんじ清子きよこ  白しろ組ぐみ 宮田みやた輝あきらアナウンサー  総合そうごう 山川やまかわ静夫しずおアナウンサー
出演しゅつえん者しゃ	#出場しゅつじょう歌手かしゅ参照さんしょう
審査しんさ員いん	#審査しんさ員いん参照さんしょう
オープニング	『乾杯かんぱいの歌うた』
エンディング	『蛍ぼたるの光ひかり』
国くに・地域ちいき	日本にっぽん
言語げんご	日本語にほんご
製作せいさく
制作せいさく	NHK
放送ほうそう
放送ほうそうチャンネル	NHK
音声おんせい形式けいしき	モノラル放送ほうそう
放送ほうそう国こく・地域ちいき	日本にっぽん
放送ほうそう期間きかん	1973年ねん12月31日にち
放送ほうそう時間じかん	月曜げつよう21:00 - 23:45
放送ほうそう分ぶん	165分ふん
回数かいすう	NHK紅白こうはく歌合戦うたがっせん第だい24
NHK紅白こうはく歌合戦うたがっせん公式こうしきサイト
番組ばんぐみ年表ねんぴょう
前作ぜんさく	第だい23回かいNHK紅白こうはく歌合戦うたがっせん
次つぎ作さく	第だい25回かいNHK紅白こうはく歌合戦うたがっせん

第だい24回かいNHK紅白こうはく歌合戦うたがっせん
ジャンル	大型おおがた音楽おんがく番組ばんぐみ
放送ほうそう方式ほうしき	生放送なまほうそう
放送ほうそう期間きかん	1973年ねん12月31日にち
放送ほうそう時間じかん	1973年ねん12月31日にち
放送ほうそう局きょく	NHKラジオ第だい1
公式こうしきサイト	公式こうしきサイト

『第だい24回かいNHK紅白こうはく歌合戦うたがっせん』（だい24かいNHKこうはくうたがっせん）は、1973年ねん（昭和しょうわ48年ねん）12月31日にちにNHKホールで行おこなわれた、通算つうさん24回かい目めのNHK紅白こうはく歌合戦うたがっせん。21時じから23時じ45分ふんにNHKで生放送なまほうそうされた。

概要がいよう

この年とし、NHKがNHK放送ほうそうセンターへの局きょく舎しゃ移転いてん終了しゅうりょうと同時どうじに、関連かんれん施設しせつである現げんNHKホールが完成かんせい。この回かいから紅白こうはくは毎年まいとし（2021年ねんを除のぞく）この場所ばしょで開催かいさいされるようになる。

出演しゅつえん者しゃ

司会しかい者しゃなど

• 紅べに組ぐみ司会しかい：水前寺すいぜんじ清子きよこ
• 白しろ組ぐみ司会しかい：宮田みやた輝あきら - NHKアナウンサー
• 総合そうごう司会しかい：山川やまかわ静夫しずお - NHKアナウンサー
• 紅べに組ぐみ応援おうえん団長だんちょう：和田わだアキ子あきこ
• 白しろ組ぐみ応援おうえん団長だんちょう：三波みなみ伸介しんすけ
• テレビ中継ちゅうけい：金子かねこ辰雄たつお - NHKアナウンサー

水前寺すいぜんじは2年ねんぶり3度目どめ、宮田みやたは12年ねん連続れんぞく15度目どめ（白しろ組ぐみ司会しかいは4年ねん連続れんぞく11度目どめ）、山川やまかわは2年ねん連続れんぞく2度目どめの担当たんとうとなった。

紅べに組ぐみ司会しかいは当初とうしょ、前回ぜんかいに続つづき佐良さら直美なおみが内定ないてい、水前寺すいぜんじは紅べに組ぐみトリの有力ゆうりょく候補こうほに挙あがっていたが、白しろ組ぐみトリの有力ゆうりょく候補こうほであった北島きたじま三郎さぶろうが水前寺すいぜんじと同おなじクラウンレコード契約けいやくであり、当時とうじの紅白こうはくでは同どうレコード歌手かしゅ同士どうしの対戦たいせんが原則げんそく行おこなわれていなかったため、水前寺すいぜんじのトリを回避かいひする代かわりに、宮田みやたの提案ていあんで司会しかいに復帰ふっきした。この回かいの紅べに組ぐみ司会しかいには、水前寺すいぜんじ、佐良さらのほか、森もり光子みつこ、伊東いとうゆかり、和田わだアキ子あきこ、由紀ゆきさおり、ちあきなおみ、今こん陽子ようし（ピンキーとキラーズ）らが候補こうほに挙あがっていた。

出場しゅつじょう歌手かしゅ

      初はつ出場しゅつじょう、      返かえり咲ざき。

紅べに組ぐみ				白しろ組ぐみ
曲きょく順じゅん	歌手かしゅ	回かい	曲きょく	曲きょく順じゅん	歌手かしゅ	回かい	曲きょく
1	小柳こやなぎルミ子るみこ	3	漁火ぎょか恋こい唄うた	2	布施ふせ明あきら	7	甘あまい十字架じゅうじか
3	いしだあゆみ	5	ブルー・ライト・ヨコハマ	4	西郷さいごう輝彦てるひこ	10	星ほしのフラメンコ
5	森もり昌子まさこ	初はつ	せんせい	6	野口のぐち五郎ごろう	2	君きみが美うつくしすぎて
7	南みなみ沙織さおり	3	色いろづく街まち	8	堺さかい正章まさあき	3	街まちの灯あかり
9	朱里じゅりエイコ	2	ジェット最終さいしゅう便びん	10	美川みかわ憲一けんいち	6	さそり座ざの女おんな
11	和田わだアキ子あきこ	4	笑わらって許ゆるして	12	橋はし幸夫ゆきお	14	潮来いたこ笠かさ
14	金井かない克子かつこ	3	他人たにんの関係かんけい	13	フォーリーブス	4	若わかいふたりに何なにが起おこる
16	八代やしろ亜紀あき	初はつ	なみだ恋こい	15	菅原すがわら洋一よういち	7	今日きょうでお別わかれ
18	チェリッシュ	初はつ	てんとう虫ちゅうのサンバ	17	GARO	初はつ	学生がくせい街がいの喫茶店きっさてん
20	麻丘あさおかめぐみ	初はつ	わたしの彼かれは左ひだりきき	19	三善みよし英えい史し	初はつ	円山まるやま・花はな町まち・母ははの街まち
22	山本やまもとリンダ	3	狙ねらいうち	21	ぴんから兄弟きょうだい	初はつ	女おんなのみち
24	ザ・ピーナッツ	15	ウナ・セラ・ディ東京とうきょう	23	上條かみじょう恒彦つねひこ	2	シャンテ
25	アグネス・チャン	初はつ	ひなげしの花はな	26	郷ごうひろみ	初はつ	男おとこの子こ女おんなの子こ
27	天地あまち真理まり	2	恋こいする夏なつの日ひ	28	にしきのあきら	4	はじめは片想かたおもい
29	由紀ゆきさおり	5	恋文こいぶみ	30	鶴岡つるおか雅義まさよしと東京とうきょうロマンチカ	6	君きみは心しんの妻つまだから
31	欧陽菲菲おうやんふぃふぃ	2	恋こいの十字路じゅうじろ	32	沢田さわだ研二けんじ	2	危険きけんなふたり
33	佐良さら直美なおみ	7	世界せかいは二に人にんのために	34	フランク永井ながい	17	有楽町ゆうらくちょうで逢あいましょう
35	青江あおえ三奈みな	7	長崎ながさきブルース	36	森もり進一しんいち	6	冬ふゆの旅たび
37	渡辺わたなべはま子こ		桑くわ港こうのチャイナタウン	38	藤山ふじやま一郎いちろう		長崎ながさきの鐘かね
39	水前寺すいぜんじ清子きよこ	9	いっぽんどっこの唄うた	40	三波みなみ春夫はるお	16	大利根おおとね無情むじょう
41	ちあきなおみ	4	夜間やかん飛行ひこう	42	五木いつきひろし	3	ふるさと
43	都みやこはるみ	9	涙なみだの連絡れんらく船せん	44	水原みずはら弘ひろし	10	君きみこそわが命いのち
45	島倉しまくら千代子ちよこ	17	からたち日記にっき	46	北島きたじま三郎さぶろう	11	帰かえろかな

選考せんこうを巡めぐって

• この年とし紫綬褒章しじゅほうしょうを受章じゅしょうした渡辺わたなべはま子こと藤山ふじやま一郎いちろうが特別とくべつ出演しゅつえんという形式けいしきで復帰ふっきした（両者りょうしゃいずれも今回こんかいは正式せいしきな紅白こうはく出場しゅつじょう回数かいすうには含ふくまれていない）。
• 前回ぜんかいの出場しゅつじょう歌手かしゅの中なかより今回こんかい不ふ選出せんしゅつとなった歌手かしゅは以下いか。
  • 紅べに組ぐみ:奥村おくむらチヨ・渚なぎさゆう子こ・平田ひらた隆夫たかおとセルスターズ・藤ふじ圭子けいこ・本田ほんだ路津子るつこ・美空みそらひばり・森山もりやま良子りょうこ
  • 白しろ組ぐみ:青あおい三角さんかく定規じょうぎ・石橋いしばし正次まさつぐ・尾崎おざき紀おさむ世よ彦・ビリー・バンバン・村田むらた英雄ひでお
• 前年ぜんねんまで10年ねん連続れんぞくトリをつとめていた美空みそらひばりが、実弟じっていの不祥事ふしょうじにより好感こうかん度どが低下ていか。歌手かしゅ選考せんこうの最終さいしゅう過程かていで外部がいぶの「ご意見いけんを伺うかがう会かい」に提出ていしゅつされたNHKの原案げんあんにはひばりも含ふくまれていたが、世論せろんの支持しじの低下ていか・「ご意見いけんを伺うかがう会かい」の全員ぜんいん一致いっちでの不ふ支持しじがネックとなり不ふ選出せんしゅつとなった。ひばりの不ふ選出せんしゅつが発表はっぴょうされた後のち、NHKやひばりの所属しょぞくする日本にほんコロムビアには数すう百ひゃく件けんの抗議こうぎの電話でんわが殺到さっとうした。
• ヒット曲きょく「女おんなのみち」を歌うたった「ぴんからトリオ」は既すでに解散かいさんし、メンバーは別々べつべつのグループを結成けっせいしていた。結局けっきょく、同どう曲きょくを宮みや史郎しろうの歌うたと解釈かいしゃくすることでぴんから兄弟きょうだいの出場しゅつじょうが決きまった。
• 西城さいじょう秀樹ひできは、アンケート順位じゅんいの低ひくさがネックとなり落選らくせんした。
• 南みなみこうせつとかぐや姫ひめは、この年としのヒット曲きょく「神田かんだ川がわ」の歌詞かしの中なかの「クレパス」が商標しょうひょう名めいであるため「クレヨン」に歌うたい直なおすように要請ようせいされたものの、それを拒否きょひし辞退じたいした。かぐや姫ひめの紅白こうはく出場しゅつじょうは第だい50回かい（1999年ねん）まで待まつことになる（リーダーの南みなみこうせつは第だい43回かい（1992年ねん）に初はつ出場しゅつじょう）。
• サルヴァトール・アダモによれば、自身じしんにもNHKから出演しゅつえん依頼いらいが来きたが、12月31日にち当日とうじつはパリでアラン・ドロンが司会しかいを務つとめる番組ばんぐみへの出演しゅつえんオファーがあることを理由りゆうに辞退じたいしたという。

演奏えんそう

• 紅べに組ぐみ：ダン池田いけだとニューブリード・東京放送とうきょうほうそう管弦楽かんげんがく団だん（指揮しき ダン池田いけだ）
• 白しろ組ぐみ：小野おの満みつるとスイング・ビーバーズ・東京放送とうきょうほうそう管弦楽かんげんがく団だん（指揮しき 小野おの満みつる）
• 演奏えんそうゲスト
  • すぎやまこういち（指揮しき。GAROの指揮しき）
  • 宮川みやがわ泰やすし（指揮しき。ザ・ピーナッツの指揮しき）
  • 深町ふかまち純じゅん（パイプオルガン。上條かみじょう恒彦つねひこの伴奏ばんそう）
  • 古関こせき裕ひろし而（パイプオルガン。藤山ふじやま一郎いちろうの伴奏ばんそう）

審査しんさ員いん

• 高橋たかはし洋子ようこ - 女優じょゆう。この年としの連続れんぞくテレビ小説しょうせつ『北きたの家族かぞく』のヒロイン・佐々木ささき志津しづ役やく。
• 生なま沼ぬまスミエ - バレーボール解説かいせつ者しゃ。
• 棟方むなかた志功しこう - 版画はんが家か。
• 村上むらかみ元三もとぞう - 作家さっか。
• 京きょうマチ子まちこ - 女優じょゆう。翌日よくじつ放送ほうそうの特別とくべつドラマに主演しゅえん。
• サトウサンペイ - 漫画まんが家か。
• 高田たかだユリ - 主婦しゅふ連合れんごう会かい副ふく会長かいちょう。
• 尾上おがみ菊五郎きくごろう - 歌舞伎かぶき俳優はいゆう。この年としの七なな代目だいめ・尾上おがみ菊五郎きくごろうを襲名しゅうめい。
• 寺島てらしま純子じゅんこ - 女優じょゆう。
• 北きたの湖うみ敏さとし満みつる - 大相撲おおずもう・関脇せきわけ。
• 一般いっぱん審査しんさ員いん40名めい

その他たゲスト

• 伴ばん淳あつし三郎さぶろう（俳優はいゆう。オープニングナレーションおよび堺さかい正章まさあきと朱里じゅりエイコの曲きょく間あいだ）
• 鹿島かしまとも子こ（歌手かしゅ。西郷さいごう輝彦てるひこのダンスパートナー）
• 江戸家えどや猫八ねこはち（物真似ものまね師し。堺さかい正章まさあきと朱里じゅりエイコの曲きょく間あいだ）
• 月つきの家いえ圓えん鏡きょう（落語らくご家か。橋はし幸夫ゆきおの曲きょく紹介しょうかい）
• コント55号ごう（コメディアン。麻丘あさおかめぐみとぴんから兄弟きょうだいの曲きょく間あいだ）
• ジャニーズJr.（後ごのジャニーズ・ジュニア・スペシャルとメッツのメンバー。郷ごうひろみのバックダンサー）
• 青空あおぞら球児きゅうじ・好こう児こ（漫才まんざい師し。鶴岡つるおか雅義まさよしと東京とうきょうロマンチカと欧陽菲菲おうやんふぃふぃの曲きょく間あいだ）
• 藤村ふじむら有弘ありひろ（コメディアン。同上どうじょう）
• 東あずま八郎はちろう（コメディアン。『お笑わらいオンステージ』出演しゅつえん者しゃ。同上どうじょう）
• 伊東いとう四朗しろう（コメディアン。同上どうじょう）
• 黒沢くろさわ良りょう（タレント。同上どうじょう）
• 西川にしかわひかる（タレント。同上どうじょう）
• なべおさみ（コメディアン。同上どうじょう）
• 玉川たまがわ良一りょういち（コメディアン。同上どうじょう）
• 林家はやしや三平さんぺい（落語らくご家か。天地あまち真理まりとにしきのあきらの曲きょく間あいだ）
• 三さん遊ゆう亭てい圓えん歌か（落語らくご家か。同上どうじょう）

大会たいかい委員いいん長ちょう

• 坂本さかもと朝一あさいち･NHK放送ほうそう総そう局長きょくちょう

当日とうじつのステージ・エピソード

• 本番ほんばん直前ちょくぜんに第だい1次じ世界せかい石油せきゆ危機ききが起おこったが、現げんNHKホール最初さいしょの紅白こうはくということもあり、演出えんしゅつ等とうに関かんしては当初とうしょ計画けいかく通どおり実施じっし。緊縮きんしゅく型がたは翌年よくねんの第だい25回かいからとなった。
• オープニングは、まず伴ばん淳あつし三郎さぶろうの語かたりと古関こせき裕ひろし而によるパイプオルガンの演奏えんそうで始はじまり、番組ばんぐみタイトルコールに続つづいて水前寺すいぜんじ・宮田みやた・山川やまかわが登場とうじょうしてトークの後のち、審査しんさ員いんを先さきに紹介しょうかいしてから（時間じかんは5分ふん半はん）選手せんしゅ入場にゅうじょうとなった。これは前回ぜんかいまでの会場かいじょう・東京とうきょう宝塚劇場たからづかげきじょうが、『日本にっぽんレコード大賞たいしょう』会場かいじょう（当時とうじ）の帝国ていこく劇場げきじょうとは至近しきん距離きょりだったのに対たいし、今回こんかいからの会場かいじょう・NHKホールは帝国ていこく劇場げきじょうとは離はなれた場所ばしょ（自動車じどうしゃで飛とばしても15分ふんはかかるという）のため、『レコ大だい』から移動いどうする出演しゅつえん者しゃが間あいだに合あわせるための時間じかん稼かせぎであった。なおこの年としの白しろ組ぐみ入場にゅうじょうのトップバッターだった五木いつきひろしは、『夜空よぞら』で第だい15回かい日本にっぽんレコード大賞たいしょうを受賞じゅしょう後ごに大急おおいそぎで駆かけ付つけ、間一髪かんいっぱつ間まに合あった。
• すっかり恒例こうれいになった「選手せんしゅ宣誓せんせい直後ちょくごのスクールメイツの踊おどり」は、今回こんかいは「両りょう軍ぐん応援おうえん団長だんちょうの紹介しょうかいとエール」・「両りょう軍ぐんの演奏えんそうバンド紹介しょうかい」と一緒いっしょに行おこなわれた。
• 紅べに組ぐみ司会しかいの水前寺すいぜんじが歌手かしゅとして出演しゅつえんする際さいの曲きょく紹介しょうかいは佐良さらが行おこなった。
• 八代やしろ亜紀あきのステージでは、当時とうじ八はち代だいが住すんでいた東京とうきょう･三さん軒けん茶屋ちゃやの商店しょうてん街がいの人々ひとびとが初はつ出場しゅつじょうを祝いわって応援おうえん出演しゅつえんした。
• アグネス・チャンは香港ほんこんに住すんでいる実姉じっしが作つくったドレスで出場しゅつじょうした。歌唱かしょう前まえ、客席きゃくせきに｢努力どりょく AGNES｣（頑張がんばれアグネス）の垂たれ幕まくがかかっている。
• 天地あまち真理まりはテニスウェア風ふうの衣装いしょうで登場とうじょうしたので、バックダンサーもテニスウェアを着用ちゃくようし、右手みぎてにテニスラケットを持もって踊おどった。そして間奏かんそう部ぶでは紅べに組ぐみ歌手かしゅが赤あかいゴムボールを白しろ組ぐみ目掛めがけてラケットで打うちまくるが、白しろ組ぐみもゴムボールを投なげ返がえしたため、ステージにボールが飛とび交かい、歌唱かしょう中ちゅうの天地てんちの頭あたまにボールが1個いっこ命中めいちゅうしてしまった（歌うたに支障ししょうはなし）。
• 紅べに組ぐみトリは島倉しまくら千代子ちよこ、大だいトリは北島きたじま三郎さぶろう（白しろ組ぐみトリは2年ねん連続れんぞく。初はつ大だいトリ）が務つとめた。島倉しまくらは、ひばりが10年ねん連続れんぞくでトリをつとめる前まえに担当たんとうして以来いらい、11年ねんぶりのトリ担当たんとうとなった。当初とうしょは水前寺すいぜんじから「司会しかいをやるならトリもやらせてほしい」との注文ちゅうもんがあり、水前寺すいぜんじ・森もり進一しんいちのトリも検討けんとうされたという。
• 紅べに組ぐみが優勝ゆうしょう（通算つうさん13勝しょう11敗はい）。
• この年としの紅白こうはくの裏番組うらばんぐみでは、NETテレビ（現げん・テレビ朝日てれびあさひ）系けいがひばりを迎むかえて『美空みそらひばりワンマンショー』（23:00-23:45）を放送ほうそう、これまでひばりが紅白こうはくで歌唱かしょうした曲きょくが披露ひろうされた。以来いらい5年間ねんかん、NETでひばりの大晦日おおみそか特番とくばんが放送ほうそうされる事こととなる。
• 藤山ふじやま一郎いちろうと渡辺わたなべはま子こによる「特別とくべつ出演しゅつえんコーナー」は山川やまかわアナが仕切しきり、紅べに組ぐみからは小柳こやなぎルミ子るみこが藤山ふじやま、白しろ組ぐみからは郷ごうひろみが渡辺わたなべに、それぞれ花束はなたばを贈呈ぞうていした。
• 特別とくべつ出場しゅつじょうの藤山ふじやま一郎いちろうと渡辺わたなべはま子このみ三さん研とぎCMS-2のエレベータマイクを使用しよう。これが紅白こうはくにおけるスタンドマイク(エレベータマイク)の使用しよう最後さいごとなる。

後日ごじつ譚たん

• 宮田みやたは史上しじょう最多さいたの15度目どめの司会しかいとなったが、翌よく1974年ねんにNHKを退職たいしょく、並ならびに参議院さんぎいん議員ぎいんへ転身てんしんしたため、今回こんかいが最後さいごの担当たんとうとなった。
• 翌年よくねんの第だい25回かい - 第だい33回かい（1982年ねん）は先輩せんぱいの宮田みやたの後任こうにんとして、前回ぜんかい・今回こんかい総合そうごう司会しかいを務つとめた山川やまかわが白しろ組ぐみ司会しかいを担当たんとう。その後ご、第だい42回かい（1991年ねん）・第だい43回かい（1992年ねん）で今回こんかい以来いらいの総合そうごう司会しかいを務つとめている。
• 第だい25回かいの紅べに組ぐみ司会しかいは水前寺すいぜんじの前任ぜんにん者しゃである佐良さらが第だい22回かい（1972年ねん）以来いらい2年ねんぶりに再さい登板とうばん（水前寺すいぜんじ続投ぞくとう案あんもあった）し、以後いご第だい28回かい（1977年ねん）まで連続れんぞく担当たんとう。また、第だい25回かい・第だい26回かい（1975年ねん）の佐良さらの歌手かしゅ出番でばんの曲きょく紹介しょうかいを水前寺すいぜんじが担当たんとうしている。
• 今回こんかい紅べに組ぐみ司会しかい・総合そうごう司会しかいの立場たちばだった水前寺すいぜんじと山川やまかわが第だい30回かい（1979年ねん）では、両りょう組くみ司会しかいとして再さい共演きょうえんした。第だい30回かいにおける水前寺すいぜんじの紅べに組ぐみ司会しかい起用きようは「山川やまかわとの対戦たいせんは未み経験けいけん」とのものでもあった。
• 水原みずはら弘ひろしは5年ねん後ごの1978年ねん7月がつに巡業じゅんぎょう先さきの北九州きたきゅうしゅう市内しないで死去しきょしたため、今回こんかいが生前せいぜん最後さいごの紅白こうはく出場しゅつじょうとなった。
• 後年こうねん、『思おもい出での紅白こうはく歌合戦うたがっせん』（BS2）で再さい放送ほうそうされた（1990年ねん、1993年ねん、1997年ねん）が、1990年ねんは冒頭ぼうとうの「民家みんかと、伴ばん淳あつし三郎さぶろうのナレーション」の部分ぶぶんがカットされた。また1997年ねんはGAROの歌唱かしょうシーンがカットされた不完全ふかんぜん版ばんで、これは、メンバーの1人ひとりで1986年ねんに死去しきょした日高ひだか富とみ明あきらの関係かんけい者しゃから、放送ほうそうの承諾しょうだくが得えられなかったことによる。

参考さんこう文献ぶんけん

• NHK『テレビ50年ねん あの日ひあの時とき、そして未来みらいへ』（NHKサービスセンター 2003年ねん2月がつ）
• 合田あいだ道人みちひと『紅白こうはく歌合戦うたがっせんの舞台裏ぶたいうら』全音楽譜出版社ぜんおんがくふしゅっぱんしゃ、2012年ねん12月15日にち。ISBN 978-4-11-880178-0。 
• 「美空みそらひばりはなぜ『紅白こうはく』から落おとされたか!」『週刊しゅうかん平凡へいぼん』1973年ねん12月6日にち号ごう、29-35頁ぺーじ。

関連かんれん項目こうもく

• 1973年ねんの音楽おんがく

外部がいぶリンク

• NHK紅白こうはく歌合戦うたがっせん公式こうしきサイト
• 第だい24回かいNHK紅白こうはく歌合戦うたがっせん - NHK放送ほうそう史し
• NHK総合そうごう「紅白こうはく歌合戦うたがっせん」 - ビデオリサーチ。1962年ねん（第だい13回かい）以降いこうのテレビ視聴しちょう率りつを掲載けいさい。
• 紅白こうはく歌合戦うたがっせん曲きょく順じゅんリスト | NHK