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2020 SO

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
2020 SO
直径ちょっけい 21.3(現在げんざい[1]
22.4(発見はっけん[2]
14.1(2020ねん12月1にち[3]
分類ぶんるい 地球ちきゅう近傍きんぼう小惑星しょうわくせい,アポロぐん(2020ねん5がつ[4]
アティラぐん(2020ねん12がつ[5]
発見はっけん
発見はっけん 2020ねん9月17にち[2][5]
発見はっけんしゃ パンスターズ[2][5]
発見はっけん場所ばしょ ハレアカラ天文台てんもんだい英語えいごばん[2][5]
軌道きどう要素ようそ性質せいしつ
軌道きどうちょう半径はんけい (a) 1.037 au[4]
近日きんじつてん距離きょり (q) 1.002 au[4]
遠日点えんじつてん距離きょり (Q) 1.072 au[4]
はなれしんりつ (e) 0.03387[4]
公転こうてん周期しゅうき (P) 385.77 [4]
1.06ねん[4]
軌道きどう傾斜けいしゃかく (i) 0.1406°[4]
近日きんじつてん引数ひきすう (ωおめが) 331.31°[4]
のぼり交点こうてんけい (Ωおめが) 105.96°[4]
平均へいきんきんてんかく (M) 179.87°[4]
物理ぶつりてき性質せいしつ
直径ちょっけい 6–13 m想定そうてい
絶対ぜったい等級とうきゅう (H) 28.33±0.63[4]
28.4[5]
カタログでの名称めいしょう
P116rK2[6]
Template (ノート 解説かいせつ■Project

2020 SOとは、2020ねん9月17にちハレアカラ天文台てんもんだい英語えいごばんパンスターズ発見はっけんしたちいさな地球ちきゅう近傍きんぼう小惑星しょうわくせいで、のちに人工じんこう物体ぶったい判明はんめいした天体てんたいである。

概要がいよう 

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発見はっけん以降いこう地球ちきゅう接近せっきんしており、2020ねん10月15にちまでに一時いちじてき地球ちきゅう重力じゅうりょくらわれる可能かのうせいしめされている[7]ラグランジュてんL2外側そとがわからかいして地球ちきゅう周回しゅうかい軌道きどうはいり、L1かいして地球ちきゅう周回しゅうかい軌道きどうから離脱りだつするとみられる。そのあいだに、2020 SOは2020ねん12月1にちころに0.13 LD (50,000 km; 31,000 mi)の距離きょりまで地球ちきゅう接近せっきんする[4]。また、2021ねん2がつころに、0.58 LD (220,000 km; 140,000 mi)の距離きょりまで地球ちきゅう接近せっきんする[4]。2021ねん2がつまでの接近せっきん時間じかん確実かくじつせいは±2にちである[4]

2020ねん12月1にちもっと接近せっきんしたころかけの等級とうきゅうは14.1までしかあかるくならず[3]視覚しかくてき観測かんそくするにはやく150mm(6 ")の対物たいぶつレンズをそなえた望遠鏡ぼうえんきょう必要ひつようになる[8]

その発見はっけん時点じてんで、2020 SOはメインベルト小惑星しょうわくせい典型てんけいてきである目立めだたないうごきをしていた。しかし、パンスターズが1.4あいだにわたって取得しゅとくした4つの観測かんそくでは、ちかくの物体ぶったい特徴とくちょうである地球ちきゅうじく中心ちゅうしんとした非線形ひせんけいうごきがられた[2][7]

2020ねん5がつと12月の軌道きどう要素ようそ
パラメータ もと 分類ぶんるい 公転こうてん周期しゅうき
(p)
遠日点えんじつてん
(Q)
近日きんじつてん
(q)
軌道きどうちょう半径はんけい
(a)
軌道きどう傾斜けいしゃかく
(i)
軌道きどうはなれしんりつ
地動説ちどうせつ
(e)
軌道きどうはなれしんりつ
天動説てんどうせつ
(e)[7][注釈ちゅうしゃく 1]
単位たんい (とし) au (°)
2020ねん5月31にち[4] アポロぐん 1.06 1.0722 1.0020 1.0371 0.14060° 0.03386 736
2020ねん12月17にち[5] アティラぐん 0.98 0.988 0.98349 0.98555 0.14376° 0.00208 0.89956
2020ねん9がつから2021ねん6がつまでの2020 SOの軌道きどうアニメーション

人工じんこうぶつ可能かのうせい 

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ジェット推進すいしん研究所けんきゅうじょのPaul Chodasは、2020 SOが1966ねん9がつ20日はつかげられたサーベイヤー2ごう アトラス・セントール固体こたいロケットブースターである可能かのうせいがあるとしている[9]地球ちきゅうのような軌道きどうひく相対そうたい速度そくどは、人工じんこうぶつ可能かのうせい示唆しさしている。分光ぶんこうほうは、二酸化にさんかチタン塗料とりょうおおわれているかどうかを判断はんだんするのに役立やくだ場合ばあいがある。

その2020ねん11がつまでの観測かんそくでこの推測すいそくただしいことがかり[10]現在げんざいはIAU小惑星しょうわくせいセンターからは小惑星しょうわくせい分類ぶんるいはずされ、ジェット推進すいしん研究所けんきゅうじょのホームページでは情報じょうほうごと削除さくじょされている。

脚注きゃくちゅう 

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注釈ちゅうしゃく 

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  1. ^ しゅほし周囲しゅうい公転こうてんするには、軌道きどうはなれしんりつが1未満みまんである必要ひつようがある。

出典しゅってん 

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  1. ^ 2020SO”. Near Earth Objects – Dynamic Site. Department of Mathematics, University of Pisa, Italy. 20 September 2020閲覧えつらん
  2. ^ a b c d e MPEC 2020-S78 : 2020 SO”. Minor Planet Electronic Circular. Minor Planet Center (19 September 2020). 20 September 2020閲覧えつらん
  3. ^ a b 2020SO Ephemerides for 1 December 2020”. NEODyS (Near Earth Objects – Dynamic Site). 2020ねん9がつ26にち時点じてんのオリジナルよりアーカイブ2020ねん9がつ26にち閲覧えつらん
  4. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p JPL Small-Body Database Browser: 2020 SO”. Jet Propulsion Laboratory. 20 September 2020閲覧えつらん
  5. ^ a b c d e f 2020 SO”. Minor Planet Center. International Astronomical Union. 20 September 2020閲覧えつらん
  6. ^ 2020 SO”. NEO Exchange. Las Cumbres Observatory (18 September 2020). 20 September 2020閲覧えつらん
  7. ^ a b c Horizons output. “Geocentric Orbital Elements for Asteroid (2020 SO)”. 27 September 2020閲覧えつらん ("Ephemeris Type" select "Orbital Elements"  · "Center" select 500 for Geocentric. Output lists Eccentricity as "EC".)
  8. ^ Limiting Magnitude”. The Wilderness Center Astronomy Club. 26 September 2020閲覧えつらん
  9. ^ Alan Harris (20 September 2020). “Re: another natural satellite of Earth... again.”. 20 September 2020閲覧えつらん
  10. ^ So 'asteroid' 2020 SO was actually 1960s space junk. It may be the first of many to come.”. Meghan Bartels. 03 September 2021閲覧えつらん

関連かんれん項目こうもく 

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