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2020 VV

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
2020 VV
かり符号ふごう別名べつめい 2020 VV
分類ぶんるい アポロぐん
地球ちきゅう近傍きんぼう小惑星しょうわくせい(NEO)[1]
軌道きどう種類しゅるい 周回しゅうかい軌道きどう
発見はっけん
発見はっけん 2020ねん11月5にち
発見はっけんしゃ レモンやまサーベイ
軌道きどう要素ようそ性質せいしつ
もと:2020ねん5がつ31にちJD 2459000.5)[1]
軌道きどう種類しゅるい 周回しゅうかい軌道きどう[1]
軌道きどうちょう半径はんけい (a) 1.1099 AUえーゆー (166,040,000 km)[1]
近日きんじつてん距離きょり (q) 0.9830 AUえーゆー (147,050,000 km)[1]
遠日点えんじつてん距離きょり (Q) 1.2367 AUえーゆー (185,010,000 km)[1]
はなれしんりつ (e) 0.1143[1]
公転こうてん周期しゅうき (P) 1.17 とし[1]
軌道きどう傾斜けいしゃかく (i) 0.350 °[1]
きんてん引数ひきすう (ωおめが) 330.664 °[1]
のぼり交点こうてんけい (Ωおめが) 20.148 °[1]
平均へいきんきんてんかく (M) 268.100 °[1]
物理ぶつりてき性質せいしつ
平均へいきん直径ちょっけい ~12 meters (40 feet)[2]
10–22 m(CNEOS)
絶対ぜったい等級とうきゅう (H) 27.25[1]
Template (ノート 解説かいせつ■Project

2020 VVとは、直径ちょっけいが12 meters (40 feet)のアポロぐんぞくする地球ちきゅう近傍きんぼう小惑星しょうわくせいである。セントリーによると、小惑星しょうわくせい2033ねん10月12にち11:43(UT)に地球ちきゅう衝突しょうとつする可能かのうせいが1.3%(77ぶんの1)あるとされている[2]。この小惑星しょうわくせい観測かんそく期間きかんは18日間にちかんみじかい。曲線きょくせんあてはめによる地球ちきゅうへの接近せっきんは0.0055 AUえーゆー (820,000 km; 510,000 mi)の距離きょり時刻じこくは2033ねん10月15にちであるが、誤差ごさが±5にちある[1]。この小惑星しょうわくせい地球ちきゅう影響えいきょうあたえる可能かのうせいがある。また、0.018 AUえーゆー (2,700,000 km; 1,700,000 mi)の距離きょりまで接近せっきんして通過つうかするといった予測よそく存在そんざいする[1]直径ちょっけいが10-22 mの場合ばあい小惑星しょうわくせい2013ねんチェリャビンスクしゅう隕石いんせき落下らっかのときに落下らっかした隕石いんせきおなおおきさになる可能かのうせいがある。

発見はっけん 

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2020 VVは、2020ねん11月5にち地球ちきゅうから0.036 AUえーゆー (5,400,000 km; 3,300,000 mi)はなれている位置いち存在そんざいするとき発見はっけんされ、太陽たいようとのはなれかくは150であった。黄道こうどうめんたいして0.35 °と軌道きどう傾斜けいしゃかく非常ひじょうひくく、地球ちきゅうとの最小さいしょう交差こうさ距離きょりはわずか14,800 kmである[注釈ちゅうしゃく 1][1]小惑星しょうわくせいは、2020ねん10月21にちに0.0215 AUえーゆー (3,220,000 km; 2,000,000 mi)の距離きょり地球ちきゅう接近せっきんした[1]

地球ちきゅうへの接近せっきん衝突しょうとつ可能かのうせい 

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2033ねん地球ちきゅうへの接近せっきんまたは衝突しょうとつは、2033ねん小惑星しょうわくせいがその軌道きどうじょうみじか観測かんそく期間きかん考慮こうりょすると、時期じき完璧かんぺき判明はんめいしているわけではない。小惑星しょうわくせい既知きち軌道きどうのわずかな変動へんどうにより、時期じきはやくなったりおそくなったりする可能かのうせいがある[注釈ちゅうしゃく 2]

影響えいきょうあたえるかくりつは、セントリーNEODyS-2ESAひとしのSSAプログラムによってそれぞれ計算けいさんされている。モデルがことなると、軌道きどう要素ようそ曲線きょくせんあてはめによる接近せっきん距離きょりおよ衝突しょうとつかくりつがわずかにことなる。十分じゅうぶんなが観測かんそく期間きかんがあれば、これらの正確せいかくもとめることが可能かのうとなる。一般いっぱんに、期待きたい衝突しょうとつシナリオにちか場合ばあい影響えいきょう可能かのうせいたかくなる。

LOVと様々さまざまもっとちか距離きょりでの接近せっきん
日時にちじ 期待きたいにおけるもっとちか距離きょりでの接近せっきん 距離きょり標準ひょうじゅん偏差へんさ[注釈ちゅうしゃく 3] 2033ねん10月12にち衝突しょうとつかくりつ[注釈ちゅうしゃく 4] 出典しゅってん
2033ねん10がつ12にち11:43 衝突しょうとつシナリオ  ±2.5あいだ   セントリー[2][注釈ちゅうしゃく 2]
2033ねん10がつ16にち09:40 0.0065 AUえーゆー (970,000 km) 0.002578 AUえーゆー (385,700 km) 1.2% NEODyS-2[3]
2033ねん10がつ16にち16:39 0.0072 AUえーゆー (1,080,000 km) 0.003948 AUえーゆー (590,600 km) 0.5% JPL SBDB[1][2]
2033ねん10がつ16にち23:44 0.0079 AUえーゆー (1,180,000 km) 0.002308 AUえーゆー (345,300 km) 1.1% ESA[4][5]
予測よそくではアメリカ北東ほくとうスペインサウジアラビアインドおよ中国ちゅうごく上空じょうくう付近ふきん通過つうかするとみられる。

小惑星しょうわくせいは、アメリカ北東ほくとうスペインサウジアラビアインドおよ中国ちゅうごく上空じょうくう付近ふきん通過つうかするとみられる[6]

2020 VVは、潜在せんざいてき危険きけん小惑星しょうわくせい(PHO)の最小さいしょうであるやく140 mよりも大幅おおはばちいさいため、PHOとしては分類ぶんるいされていない。

影響えいきょうあたえる可能かのうせい最大さいだいは2020ねん11月17にちから20日はつかあいだ提示ていじされた。2020ねん11月17にち、SSAプログラムは影響えいきょうあたえる可能かのうせいが4.2%であると提示ていじ[7]、セントリーは2.8%と提示ていじした[8]およびNEODyS-2は、累積るいせき5.9%の影響えいきょう可能かのうせい提示ていじした[8]。2020ねん11月20にちまでに、15日間にちかん観測かんそく期間きかんでNEODyS-2は4.4%であると提示ていじした[9][注釈ちゅうしゃく 5]同時どうじに、セントリーは1.3%の可能かのうせい提示ていじし、SSAプログラムは1.6%の可能かのうせい提示ていじした。

脚注きゃくちゅう 

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注釈ちゅうしゃく 

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  1. ^ Sentry Risk Table記載きさいされているが、JPL Small-Body Databaseでは、地球ちきゅう中心ちゅうしんから0.0026 AUえーゆー (390,000 km)の最小さいしょう交差こうさ距離きょりしめしている。これは、地球ちきゅう半径はんけい6,371kmのはるか外側そとがわということになる。
  2. ^ a b 30km/sで移動いどうしている直径ちょっけいが12,800kmの地球ちきゅうは、1つの予測よそくされた経路けいろやく8分間ふんかんブロックするだけである。地球ちきゅうのような軌道きどうのため小惑星しょうわくせいは、2033ねん10がつ12にち11:43(UT)に、予測よそくから±やく2.5あいだずれて地球ちきゅう衝突しょうとつする可能かのうせいがある。そのあいだに2020 VVが地球ちきゅう軌道きどう横切よこぎっていない場合ばあい影響えいきょうはない。
  3. ^ JPL SBDBの接近せっきんデータの最小さいしょう/最大さいだい距離きょり確実かくじつせい時間じかんは、3シグマである。「軌道きどうちょう半径はんけい(km)」をばすと、確実かくじつせいは1シグマ。3シグマ確実かくじつせいは3ばいおおきくなる。
  4. ^ 影響えいきょうあたえるかくりつれい:1.00は100%、2.00E-2は2%。
  5. ^ 同時どうじにNEODyS-2は、さら後日ごじつ2038ねん10がつ10日とおか影響えいきょうあたえる可能かのうせいが0.15%あることを記載きさいした。

出典しゅってん 

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s JPL Small-Body Database Browser: (2020 VV)”. Jet Propulsion Laboratory. 2020ねん11月13にち時点じてんのオリジナルよりアーカイブ2020ねん11月19にち閲覧えつらん
  2. ^ a b c d e Earth Impact Risk Summary: 2020 VV”. NASA/JPL Near-Earth Object Program Office. 2020ねん11月17にち時点じてんのオリジナルよりアーカイブ2020ねん11月19にち閲覧えつらん
  3. ^ a b 2020VV close approaches”. NEODyS-2. 2020ねん11月16にち時点じてんのオリジナルよりアーカイブ2020ねん11月19にち閲覧えつらん
  4. ^ a b esa space situational awareness: 2020 VV”. esa Space Situational Awareness Programme. 2020ねん11月16にち時点じてんのオリジナルよりアーカイブ2020ねん11月19にち閲覧えつらん
  5. ^ a b Possible impacts: 2020 VV”. esa Space Situational Awareness Programme. 2020ねん11月20にち時点じてんのオリジナルよりアーカイブ2020ねん11月27にち閲覧えつらん
  6. ^ a b Steven M. Tilley (2020ねん11月16にち). “Finding a Risk Corridor For the Asteroid 2020 VV”. The Asteroid News. 2020ねん11月16にち閲覧えつらん
  7. ^ a b Archive: 17 Nov 2020 esa Space Situational Awareness Risk List (2020 VV)”. esa NEO Coordination Centre (2020ねん11月17にち). 2020ねん11月17にち閲覧えつらん
  8. ^ a b c hohmanntransfer 17 Nov 2020 archive of 2020 VV on NEODyS and Sentry”. hohmanntransfer (2020ねん11月17にち). 2020ねん11月17にち閲覧えつらん
  9. ^ a b Archive: 20 Nov 2020 NEODyS impact probability for 2020 VV”. NEODyS-2 (2020ねん11月20にち). 2020ねん11月20にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2020ねん11月20にち閲覧えつらん
  10. ^ MPEC 2020-V35 : 2020 VV”. IAU Minor Planet Center (2020ねん11月6にち). 2020ねん11月14にち閲覧えつらん (K20V00V)
  11. ^ Archive: esa Space Situational Awareness Risk List (2020 VV)”. esa NEO Coordination Centre (2020ねん11月17にち). 2020ねん11月17にち閲覧えつらん

関連かんれん項目こうもく 

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外部がいぶリンク

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