Gentoo Linux

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
Gentoo Linux
Gentoo stylized "g" logo
Gentoo Linux 12.0 LiveDVD
開発かいはつしゃ Gentoo Foundation
OSの系統けいとう Unixけい,Linux
開発かいはつじょうきょう 開発かいはつちゅう
ソースモデル フリー/オープンソースソフトウェア
初版しょはん 2000ねん7がつ26にち (23ねんまえ) (2000-07-26)
最新さいしん安定あんていばん ローリングリリース / インストールメディアはやく1週間しゅうかんごとにリリースされる
リポジトリ ウィキデータを編集
アップデート方式ほうしき Continual
パッケージ管理かんり Portage
プラットフォーム amd64, x86, arm, arm64, hppa, ia64, ppc, ppc64, sparc, mips, m68k
カーネル種別しゅべつ モノリシックカーネル
既定きていUI コンソール, フレームバッファ, X Window System (various)
ライセンス GPL
ウェブサイト www.gentoo.org
テンプレートを表示ひょうじ

Gentoo Linux(ジェンツー・リナックス[1][2][3])とは、Linuxディストリビューションひとつである。パッケージ管理かんりシステムPortage採用さいようしており、プロプライエタリなソフトウェアもふくんでいる。

概要がいよう[編集へんしゅう]

多数たすうLinuxディストリビューションことなるてんがいくつかあり、そのひとつにげられるのがインストールやアップグレードにさいしてローカルでソフトウェアをコンパイルすることである。そのさい、ユーザーはUSEフラグ使つかって比較的ひかくてき簡単かんたんにコンパイルオプションを調整ちょうせいすることができる。また、一部いちぶのソフトウェア(Mozilla FirefoxLibreOfficeなど)ではコンパイルオプションの調整ちょうせいられる環境かんきょうへの最適さいてき犠牲ぎせいにして、導入どうにゅう時間じかん短縮たんしゅくなどを目的もくてきとしてほかLinuxディストリビューションなどでみられるようなあらかじめコンパイルされたソフトウェアパッケージを導入どうにゅうすることもできる。また、インストールの方法ほうほう特徴とくちょうてきである。インストールハンドブックで推奨すいしょうされている方法ほうほうは、インストールメディアでシステムを起動きどうし、インストールに最低限さいていげん必要ひつようなパッケージをダウンロードし、Portageを使つかってシステムを構築こうちくしていく、というものである。Gentoo Linuxはその「無限むげんちか適応てきおうせい」のために、メタディストリビューションと説明せつめいされることもある[4]。マスコットキャラクターは、Larry the Cow [5]Gentoo という名称めいしょうは、ジェンツーペンギン由来ゆらいとされる。

Portage のカスタマイズせいたかさから、ChromeOS基盤きばんとなるLinuxシステムのディストリビューションにGentoo Linuxを使用しようしている[6]

機能きのう[編集へんしゅう]

Portage[編集へんしゅう]

Gentoo Linuxのパッケージ管理かんりシステムはPortageばれる。Portageでは、パッケージのインストール手順てじゅんしるしたebuildばれるスクリプト参照さんしょうしてシステムを構築こうちくする。パッケージ管理かんりコマンドemergeがそのスクリプトを参照さんしょうし、ソースコードダウンロード設定せっていコンパイルし、所定しょていのディレクトリにインストールをおこなう。APTRPMなどのようなシステムとはちがい、バイナリからではなくソースコードから構築こうちくおこなうのがおおきな特徴とくちょうひとつである。

ソースコードから構築こうちくするという特性とくせいかし、事前じぜんUSEフラグ指定していしておくことにより、必要ひつようおうじてパッケージの機能きのう取捨選択しゅしゃせんたくしてコンパイルをおこなうことができる。このため、全体ぜんたいとして柔軟じゅうなんせいやカスタマイズせい非常ひじょうたかい。また、共通きょうつうのバイナリパッケージを使つかうのではなく、CPU特性とくせい構築こうちくするシステムにわせてバイナリを作成さくせいできるのでパフォーマンスもたかくなる。ことなるアーキテクチャでもおなじebuildを使用しようするので、メンテナンスせい移植いしょくせいたかい。

その一方いっぽう、マシンや回線かいせん性能せいのうひく場合ばあいはソースコードのコンパイルやダウンロードに非常ひじょう時間じかんがかかるため実用じつようてきではない。これをおぎなうため、2003ねんから2008ねんまでGentoo Reference Platform (GRP) とばれるインストール形態けいたいがあった。これによりあらかじめコンパイルされたパッケージをもちいてインストールを素早すばやおこなうことができる。ただし当然とうぜんのことながらGRPをもちいた場合ばあいには、ソースコードから構築こうちくすることでしょうじる数々かずかず利点りてん享受きょうじゅできない。

移植いしょくせい[編集へんしゅう]

Gentoo Linuxはソースコードからビルドしてインストールするため、設定せってい追加ついかしてことなるアーキテクチャに移植いしょくするのが容易よういである。

元々もともとx86ようとして設計せっけいされたが、Gentoo Linuxは様々さまざまなアーキテクチャに移植いしょくされている。x86AMD64DEC Alpha 、32ビットと64ビットの ARMHPPAIA-64 、32ビットと64ビットのPowerPC 、64ビットの SPARC 、そして MIPS には公式こうしき対応たいおうしている。32ビットのSPARCとSuperHのサポートは終了しゅうりょうしている。

macOSをふくむBSD由来ゆらいのオペレーティングシステムへの移植いしょくは、Gentoo/Altプロジェクトによって活発かっぱつ開発かいはつされている。Gentoo/FreeBSDプロジェクトにはすでにFreeSBIEもとづいた作業さぎょうガイドがあり、Gentoo/NetBSD 、Gentoo/OpenBSD 、Gentoo/DragonFlyも開発かいはつされている。

沿革えんかく[編集へんしゅう]

黎明れいめい[編集へんしゅう]

Gentoo LinuxはDaniel Robbinsによって開発かいはつはじめられた[7]当初とうしょ名称めいしょうはEnoch Linuxであった。プロジェクトは、あらかじめコンパイルされたバイナリ使つかわずに、ハードウェア用途ようと最適さいてきされたシステムを構築こうちくできるディストリビューションを開発かいはつすることを目標もくひょうとした。すくなくとも1つのバージョンの Enoch がリリースされている(バージョン0.75)。

Daniel RobbinsとコントリビューターはCygnus Solutionsが開発かいはつしたGCCのフォークとしてられるEGCSを開発かいはつれた。その段階だんかいで、Enoch LinuxはGentoo Linuxへと名称めいしょう変更へんこうされた(Gentooはもっとはやおよげるペンギンに由来ゆらいする)。

プロジェクトはもなく重大じゅうだいバグなやまされることになる[8]。そこで、RobbinsはFreeBSDをインストールし、学習がくしゅうはじめた。BSDPortsシステムと出会であうこととなる。それはいまのGentoo Linuxとおなじような、中核ちゅうかくふくすべてのパッケージをローカルでコンパイルできるものであった。Robbinsはこのアプローチが自身じしんがLinuxで目指めざしたものとているとづいた。そこで、BSDをその当時とうじのLinuxと比較ひかくした。

BSDのすぐれたてんは、Linux 2.2と比較ひかくして統合とうごうされた開発かいはつチームが存在そんざいし、システム全体ぜんたい整合せいごうせいがあり、すっきりとまとまっていた。ただ、UFS使用しようしており、Linuxのext2くら堅牢けんろうだが格段かくだんおそかった。一方いっぽう当時とうじの Linux ディストリビューションは、個々ここのプロジェクトが別々べつべつ開発かいはつしているためか、システム全体ぜんたいとしては分散ぶんさんてきであり、つぎはぎな状態じょうたいで、ファイルシステムの堅牢けんろうせいひくかった。

しかしLinux 2.4が登場とうじょうすると、Linux 2.2時代じだい問題もんだいてん解消かいしょうされた。ReiserFS筆頭ひっとうext3など、パフォーマンスと堅牢けんろうせい優秀ゆうしゅうなファイルシステムが登場とうじょうした。RobbinsはLinuxベースでの開発かいはつもどった[9]

Gentoo Linux 1.0は2002ねん3がつ31にちにリリースされた。2004ねんには、Robbinsは商標しょうひょう管理かんりする営利えいり団体だんたいGentoo Foundationを設立せつりつし、プロジェクトの責任せきにんしゃとなった。その、Robbinsはプロジェクトをり、Funtooプロジェクトを設立せつりつしている。

インストールメディア一覧いちらん[編集へんしゅう]

Gentoo Linuxは、ローリングリリースモデルを採用さいようしているため、一般いっぱんてきなLinuxディストリビューションの「バージョン番号ばんごう」にあたる概念がいねん存在そんざいしない。ただし、ある時点じてんでのパッケージを収集しゅうしゅうしたLive DVDが定期ていきてきにリリースされており、これらには便宜上べんぎじょう、バージョン番号ばんごう付与ふよされている。

通常つうじょうばん[編集へんしゅう]

初期しょきでは、不定期ふていきにインストールメディアが公開こうかいされていたが、2008ねん8がつ22にちさかい毎週まいしゅう公開こうかいされるようになった。

インストールメディアのバージョン履歴りれき
バージョン リリース年月日ねんがっぴ 補足ほそく
0.75 (Enoch Linux) 1999ねん12月
pre-1.0 2000ねん7がつ26にち
1.0 2002ねん3がつ31にち
1.1a 2002ねん6がつ10日とおか
1.2 2002ねん6がつ10日とおか
1.4 2003ねん8がつ5にち このバージョンからGRPが提供ていきょうされた。
1.4 maintenance release 1 2003ねん9がつ11にち
2004.0 2004ねん3がつ1にち このバージョンから1年間ねんかんに4かいのリリースに変更へんこうされた。
2004.1 2004ねん4がつ28にち
2004.2 2004ねん7がつ26にち
2004.3 2004ねん11月15にち
2005.0 2005ねん3がつ27にち このバージョンから1年間ねんかんに2かいのリリースに変更へんこうされた。
2005.1 2005ねん8がつ8にち
2005.1-r1 2005ねん11月21にち メンテナンスリリース
2006.0 2006ねん2がつ27にち
2006.1 2006ねん8がつ30にち
2007.0 2007ねん5がつ7にち
2008.0 2008ねん7がつ6にち
2008.1 2008ねん9がつ22にち予定よてい(キャンセル)[10]
週間しゅうかんリリース開始かいし 2008ねん8がつ22にち

以降いこう、1週間しゅうかんいちほど、あたらしいインストールメディアが公開こうかいされている。

特別とくべつばん[編集へんしゅう]

Gentoo Linux10周年しゅうねん記念きねんとして、特別とくべつなLive DVDが2009ねんにリリースされた。当初とうしょは1かいかぎりの企画きかくであったが、新規しんきユーザーからの好評こうひょうけて、2011ねんにアップデートされている。以降いこう不定期ふていきにリリースされている。

インストールメディア特別とくべつばんのバージョン履歴りれき
ベースバージョン 名称めいしょう リリース年月日ねんがっぴ 情報じょうほう
Unreal Tournament 2003 Live CD 2002ねん9がつ18にち
10.0 2009ねん10がつ4にち 10周年しゅうねん記念きねん特別とくべつエディション[11]
10.1 2009ねん10がつ10日とおか 上記じょうき特別とくべつエディションの修正しゅうせいばん
11.0 2011ねん4がつ8にち 上記じょうき特別とくべつエディションのアップデートばん
12.0 2012ねん1がつ2にち
12.1 2012ねん4がつ1にち "Install Wizard"のエイプリルフール
20121221 End of World Edition 2012ねん12月21にち 古代こだいマヤれきから連想れんそうされた、2012ねん人類じんるい滅亡めつぼうせつのパロディで、リリースもこれにわせて設定せっていされた。
20140826 Iron Penguin Edition 2014ねん8がつ26にち
20160514 Choice Edition 2016ねん5がつ14にち
20160704 Choice Edition Part Dos 2016ねん7がつ4にち
20170118 Crispy Belgian Waffle Edition 2017ねん1がつ18にち ベルギーが開催かいさいFOSDEM 2017で頒布はんぷされた[12]

対応たいおうアーキテクチャ[編集へんしゅう]

Gentoo Linux は元々もともと x86 環境かんきょうよう設計せっけいされたが、Linux カーネル、GCCGlibcPortageこう移植いしょくせいにより、さまざまな環境かんきょう移植いしょくされた。アーキテクチャの表記ひょうきおよ順序じゅんじょ公式こうしきサイトの記述きじゅつじゅんじる。

サポートじょうきょう
インストール対象たいしょう amd64 x86 alpha arm arm64 hppa ia64 ppc ppc64 sparc
最小さいしょうインストール 現行げんこうバージョン:対応たいおう 現行げんこうバージョン:対応たいおう 現行げんこうバージョン:対応たいおう 現行げんこうバージョン:対応たいおう 現行げんこうバージョン:対応たいおう 現行げんこうバージョン:対応たいおう 現行げんこうバージョン:対応たいおう 現行げんこうバージョン:対応たいおう 現行げんこうバージョン:対応たいおう 現行げんこうバージョン:対応たいおう
sys-devel/gcc(コンパイラ 現行げんこうバージョン:対応たいおう 現行げんこうバージョン:対応たいおう 最新さいしんプレビューばん開発かいはつちゅう 現行げんこうバージョン:対応たいおう 現行げんこうバージョン:対応たいおう 最新さいしんプレビューばん開発かいはつちゅう 現行げんこうバージョン:対応たいおう 現行げんこうバージョン:対応たいおう 現行げんこうバージョン:対応たいおう 現行げんこうバージョン:対応たいおう
sys-apps/systemd(Systemd 現行げんこうバージョン:対応たいおう 現行げんこうバージョン:対応たいおう 最新さいしんプレビューばん開発かいはつちゅう 現行げんこうバージョン:対応たいおう 現行げんこうバージョン:対応たいおう 最新さいしんプレビューばん開発かいはつちゅう 最新さいしんプレビューばん開発かいはつちゅう 現行げんこうバージョン:対応たいおう 現行げんこうバージョン:対応たいおう 現行げんこうバージョン:対応たいおう
net-misc/networkmanager(NetworkManager 現行げんこうバージョン:対応たいおう 現行げんこうバージョン:対応たいおう 最新さいしんプレビューばん開発かいはつちゅう 現行げんこうバージョン:対応たいおう 現行げんこうバージョン:対応たいおう サポート終了しゅうりょう対応たいおう 最新さいしんプレビューばん開発かいはつちゅう 現行げんこうバージョン:対応たいおう 現行げんこうバージョン:対応たいおう 最新さいしんプレビューばん開発かいはつちゅう
x11-base/xorg-server(X Window System 現行げんこうバージョン:対応たいおう 現行げんこうバージョン:対応たいおう 最新さいしんプレビューばん開発かいはつちゅう 現行げんこうバージョン:対応たいおう 現行げんこうバージョン:対応たいおう 最新さいしんプレビューばん開発かいはつちゅう 最新さいしんプレビューばん開発かいはつちゅう 現行げんこうバージョン:対応たいおう 現行げんこうバージョン:対応たいおう 現行げんこうバージョン:対応たいおう
kde-plasma/plasma-meta(KDE Plasma 現行げんこうバージョン:対応たいおう 現行げんこうバージョン:対応たいおう サポート終了しゅうりょう対応たいおう 最新さいしんプレビューばん開発かいはつちゅう 現行げんこうバージョン:対応たいおう サポート終了しゅうりょう対応たいおう サポート終了しゅうりょう対応たいおう サポート終了しゅうりょう対応たいおう 最新さいしんプレビューばん開発かいはつちゅう サポート終了しゅうりょう対応たいおう
kde-apps/kde-apps-meta(KDE Plasma 関連かんれんアプリケーション) 現行げんこうバージョン:対応たいおう 現行げんこうバージョン:対応たいおう サポート終了しゅうりょう対応たいおう サポート終了しゅうりょう対応たいおう 現行げんこうバージョン:対応たいおう サポート終了しゅうりょう対応たいおう サポート終了しゅうりょう対応たいおう サポート終了しゅうりょう対応たいおう サポート終了しゅうりょう対応たいおう サポート終了しゅうりょう対応たいおう
gnome-base/gnome-light(GNOME最小さいしょうインストール)) 現行げんこうバージョン:対応たいおう 現行げんこうバージョン:対応たいおう サポート終了しゅうりょう対応たいおう サポート終了しゅうりょう対応たいおう 最新さいしんプレビューばん開発かいはつちゅう サポート終了しゅうりょう対応たいおう 最新さいしんプレビューばん開発かいはつちゅう 最新さいしんプレビューばん開発かいはつちゅう 最新さいしんプレビューばん開発かいはつちゅう サポート終了しゅうりょう対応たいおう
gnome-base/gnome(GNOME) 現行げんこうバージョン:対応たいおう 現行げんこうバージョン:対応たいおう サポート終了しゅうりょう対応たいおう サポート終了しゅうりょう対応たいおう 最新さいしんプレビューばん開発かいはつちゅう サポート終了しゅうりょう対応たいおう サポート終了しゅうりょう対応たいおう サポート終了しゅうりょう対応たいおう 最新さいしんプレビューばん開発かいはつちゅう サポート終了しゅうりょう対応たいおう

派生はせいばん[編集へんしゅう]

Gentoo 系統けいとうじゅ

Gentoo Linux派生はせいばん一覧いちらん英語えいごばんウィキペディア)に掲載けいさいされるものを記述きじゅつする。

名称めいしょう 概要がいよう
Calculate Linux バイナリパッケージでのローリングリリースモデルを採用さいようしているが、Portageをかいしたソースコードからのパッケージのインストールも可能かのう
ChromeOS ChromeOS[13][14]は、ChromebookChromebox搭載とうさいされている、Google開発かいはつしているOS。2010ねん2がつに、母体ぼたいとなるOSをUbuntuからGentooに変更へんこうした。おもにインターネットを接続せつぞくした環境かんきょう使つかわれ、Google Chromeのインターフェースをもとにしている。
Chromium OS Chromium OSはGoogleによって開発かいはつされているChromeOSのオープンソースばん
Container Linux 旧称きゅうしょうは、CoreOS Linux。軽量けいりょうなOSである。2020ねん開発かいはつ終了しゅうりょうした。
FireballISO Live CDで起動きどうして使つか仮想かそうアプライアンス必要ひつよう最低限さいていげんのパッケージを内包ないほうしたLive CDである。
Funtoo Gentoo Linuxプロジェクトの開始かいししゃのDaniel Robbinsが開始かいししたプロジェクトである。RobbinsはそのさいにGentoo Linuxプロジェクトをっている。Gentoo Linuxで使用しようされていたコアにかんする構造こうぞう改善かいぜんするという方針ほうしん沿って開発かいはつされている。Gentoo Linuxとの特筆とくひつすべきちがいとして、FuntooにはSystemdのサポートが存在そんざいしないということがげられる。
Incognito 匿名とくめいせいとセキュリティにとくしたLive CDまたはLive USB
Nova キューバで開発かいはつされ、Microsoft Windowsえが当局とうきょくによって企図きとされている。
Pentoo ペネトレーションテストとセキュリティ評価ひょうかとくしたLive CDまたはLive USB。
Sabayon Linux Gentoo Linuxの派生はせいGNU/Linux。Gentooと比較ひかくして、インストーラーが付属ふぞくしているため、インストールの難易なんい圧倒的あっとうてき簡単かんたんになっている。Gentooの特徴とくちょうである機能きのう拡張かくちょうはなりをひそめているが、様々さまざまアプリケーションどうこりされているLive DVD。
Redcore Linux Gentoo Linuxのパフォーマンスにちかいものを簡単かんたんなセットアップで実現じつげんしている。
Tin Hat Linux たかいセキュリティ、安定あんていせい、そして高速こうそくせいねそろえたデスクトップ環境かんきょう。ブートデバイスをマウントせず、完全かんぜんRAMうえ動作どうささせられる設計せっけい
Ututo ディストリビューションめいは、アルゼンチン北部ほくぶられるヤモリ種類しゅるいちなむ。自由じゆうなソフトウェアだけで構成こうせいされている。そのため、リチャード・ストールマンはこのディストリビューションを支持しじし、自身じしんのマシンにインストールしていた。
Hroontoo 2010ねん個人こじん作成さくせいした管理かんりしゃけのディストリビューション。LiveCDである。
VidaLinux フリーばん商用しょうようばん種類しゅるいのライセンスが存在そんざいしていたが、2010ねん開発かいはつ終了しゅうりょうしている。GNOMEをディストリビューションの中心ちゅうしんとしていた。

The Gentoo Foundation[編集へんしゅう]

The Gentoo Foundationはアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくのニューメキシコしゅう登録とうろくされている営利えいり団体だんたいである。現在げんざい評議ひょうぎいんわくは2008ねん3がつ2にち公示こうじされた選挙せんきょによって設置せっちされた5わく。そのにも技術ぎじゅつてき問題もんだいやポリシーをチェックする評議ひょうぎいんが7わくある。評議ひょうぎいんは1ねんごとに開発かいはつしゃ投票とうひょうによってえらばれる。評議ひょうぎいん途中とちゅう退職たいしょくすると後継こうけいしゃのこりの評議ひょうぎいん投票とうひょうによってえらばれる。

2007ねんまつ認可にんかされたが、2008ねん5がつにニューメキシコしゅうがGentoo Foundationの操業そうぎょうふたたみとめた。

難易なんい[編集へんしゅう]

公式こうしきのインストーラーが存在そんざいしないので、インストール難易なんい最上級さいじょうきゅうともいわれる。ただ、一度いちどインストールしてしまうと、システムを完全かんぜんにアップデートすることのできる機構きこうがあるため、管理かんりはインストール作業さぎょうほどむずかしくはない。管理かんりかんしては、おおくの場合ばあい、ほとんどの追加ついかパッケージを手動しゅどうビルドしなければならない Slackwareくらべて、簡単かんたんにできる。

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ 無償むしょうLinuxディストリビューション Linux.com(Linux Foundation
  2. ^ Linuxディストリビューション OSS Japan
  3. ^ 「Linux」のほかかたについてはこちら参照さんしょう
  4. ^ Gentoo Linux - About Gentoo”. Gentoo.org (2007ねん9がつ17にち). 2010ねん8がつ3にち閲覧えつらん
  5. ^ http://www.gentoo.org/main/ja/about.xml
  6. ^ The secret origins of Google's Chrome OS”. ZDNet (2013ねん3がつ6にち). 2017ねん10がつ8にち閲覧えつらん
  7. ^ http://www.ibm.com/developerworks/jp/linux/library/l-dist1/index.html
  8. ^ http://www.ibm.com/developerworks/jp/linux/library/l-dist2/index.html
  9. ^ https://www.ibm.com/developerworks/jp/linux/library/l-dist3/index.html
  10. ^ Gentoo Linux - New release strategy to provide more current install media”. Gentoo.org (2008ねん9がつ22にち). 2010ねん6がつ14にち閲覧えつらん
  11. ^ Gentoo Linux - Ten Years Compiling: 1999 - 2009”. Gentoo.org (2009ねん10がつ4にち). 2010ねん6がつ14にち閲覧えつらん
  12. ^ Gentoo LiveDVD "Crispy Belgian Waffle", FOSDEM 2017 edition”. LWN.net (2017ねん2がつ15にち). 2017ねん10がつ8にち閲覧えつらん
  13. ^ Chromium OS Developer Guide”. 2015ねん4がつ6にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2015ねん1がつ29にち閲覧えつらん
  14. ^ Chromium Project FAQ”. 2018ねん6がつ19にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2018ねん6がつ20日はつか閲覧えつらん

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]