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朱子語類 : 孟子十一 - Chinese Text Project
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Chinese Text Project
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孟子もうしじゅういち

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つきしん

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つき信書しんしょあきら

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1 つき信書しんしょあきら:
孟子もうしせつつき信書しんしょ如無しょしゃただえん當時とうじ恁地せん鬥殘戮,こわとう時人じじん以此ため口實こうじつせつ此。しかりゅう漂杵」,じょうぶん自說じせつぜんたおせほこおさむ其後以北いほく」,たけおうころせほか,乃紂ひと蹂踐相殺そうさい。荀子うん:「所以ゆえんころせこれしゃしゅうじん也,商人しょうにん也。」まご

しゅんめし糗茹そうあきら

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1 しゅんめし糗... :
あるとい:「『二女じじょはて』,ちょう以『はてためさむらい』,ゆうしょよりどころ?」曰:「ぼうつね推究此。こういんしたがえおんなしたがえはてしゃまた曰『さむらい也』。」にせ

こうめいこれにんあきら

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1 こうひと... :
こうめいこれにんただこれ偶然ぐうぜんのう如此。苟非其人,苟非真能しんのうゆずるこれにんのり簞食まめあつものはん於色。想見そうけん孟子もうしまたしょうりょういく箇字。「其人」しゃゆび真能しんのうゆずるそこじんげんこうむ

2 こうひと... :
ゆずるせんじょうくにおもんみ賢人けんじんのうしかこうめいこれにんまたゆう而能しかわか真箇しんこのうゆずるこれにんのり於小しょ不覺ふかく發見はっけん矣。ぶたこのみめいひとほん真能しんのうゆずるこく也,一時之慕名而勉強為之耳。しか這邊雖能ゆずるせんじょうくに簞食まめあつもの必見ひっけん於色。ひがし所謂いわゆるひとのう碎千きん璧,而不能ふのうしつごえ於破がま」,せい此意也。「苟非其人」,其人ゆび真能しんのうゆずるこくしゃゆびこのみめいひと也。

3 こうひと... :
じょはじめたからといこのみめいひとのうゆずるせんじょうくに」。曰:「會得えとくひがし坡說『のう碎千きん璧,不能ふのうしつごえ於破がまいな?」曰:「如此,のりのうゆずるせんじょうくに』,ただこうめいいたり『簞食まめあつもの於色』,卻是實情じつじょう也。」曰:「しか。」曰:「如此せつこうめいだい好事こうじざい。」曰:「ただまもるやくこれこう刪定曾如此說らいぼう嘗把此いちだんたいこうため而不受』一段いちだんためぶた前段ぜんだんこのみめいひとだいしょしょうしょほころび也;どうまん鍾者,しょうしょさえぎ掩得だいしょ發露はつろ也。」大雅たいが

みんため貴章たかあき

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1 みんため貴章たかあき:
伊川いがわうん:『勾龍はいしょく於社,棄配しょく於稷。はじめ以其有功ゆうこう於水まつこれこん以其すいひでりえき。』おっとかみこうまんせいところよりゆきひでりいぬいすい溢,一時いちじわざわい。以いちわざわい,而遽忘まんせいこう乎?」曰:「『へんおけ社稷しゃしょく』,えき其人而祀也。伊川いがわこれせつ也,ぶたげん社稷しゃしょくだんじょう於他しょみみ。」

じん也者じん也章

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1 じん也者じん... :
あるとい仁者じんしゃじん也」。曰:「ひとしひとし不可ふかせつ以人ためせつしゃ就人せいじょうせつ。」ふし

2 じん也者じん... :
仁者じんしゃにん也。」にん所以ゆえんためじんしゃ,以其ゆう此而やめ一心いっしんあいだ渾然こんぜん天理てんりどうよう周旋しゅうせん造次ぞうじ顛沛,不可ふかたがえ也。いちたがえのり私慾しよくあいだ乎其あいだため不仁ふじん矣。雖曰ぶつ,其實一理いちりぶたひとしそくしん也,心外しんがいべつゆうじん也。椿つばき

3 じん也者じん... :
仁者じんしゃにん也。ごう而言道也みちや。」此是せつ此仁じんそこ道理どうり,就人身上しんじょう體認たいにん出來できまた就人身上しんじょうせつごう而言便びん道也みちや

4 じん也者じん... :
仁者じんしゃにん也。ごう而言道也みちや。」ただじんあずかひとごう而言便びんどうなおげんおおやけ而以人體じんたい便びんじん」也。こうむ

5 じん也者じん... :
仁者じんしゃにん也」,以人くんじん。且如君臣くんしんよし君臣くんしん便びんじん便びんじんつき君臣くんしんよしそくどう所謂いわゆるごう而言しゃ也。くつまご

6 じん也者じん... :
ひと所以ゆえんとくめい,以其じん也。げんじん不言ふげんじんのり理之まさゆきしょぐうげんじん不言ふげんひとしのりじん一塊ひとかたまり血肉けつにくみみ。必合而言ぽう道理どうり出來でき。」いんごと:「ひとしさいなん形容けいよう柔軟じゅうなんゆう知覺ちかくあいむくいせっ,此須體認たいにん。『きりとい而近おもえひとしざい其中矣。』」ひろ

7 じん也者じん... :
といごう而言道也みちや」。曰:「ただせつひとしせつじんのり道理どうりやすひたすら何處どこただせつじんせつひとしのりじんしゃとく一塊ひとかたまり血肉けつにくみみ。必合將來しょうらいせつ,乃是道也みちや。」必大

8 じん也者じん... :
とい:「先生せんせいいい外國がいこくほんさらゆう云云うんぬんしゃなんしょよりどころ?」曰:「こうゆう延之のぶゆきせつ高麗こうらいほん如此。」ひろ

9 じん也者じん... :
といひとし也者じん也」。曰:「此『ひとし別物べつものそく這人そこ道理どうりはた這仁あずかひとあい便びんどうほどいい此猶『りつせいいいどう』也。如中庸ちゅうよう仁者じんしゃじん也』,たいしゃむべ也』,また不同ふどう。『ひと人身じんしんごと。『ひとし有生ゆうせいげんじんなま道也みちや中庸ちゅうようせつひとしまたみつとめごと修身しゅうしん以道,修道しゅうどう以仁』,便びんせつ仁者じんしゃじん也』,せつなおのれごと孟子もうこすべ而言。」じょとい:「れい:『仁者じんしゃみぎ也,道者どうしゃひだり也;仁者じんしゃじん也,道者どうしゃ義也よしや。』」曰:「這般しゃはんばなし理會りかいさく甚!」あつし

むじな稽曰あきら

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1 むじな稽曰あきら:
あるとい:「『肆不殄厥慍,また殞厥とい』,此綿はちしょう孟子もうこ以是しょうぶんおうあしかい。『ゆうこころ悄悄しょうしょう,慍于群小ぐんしょう』,此邶かしわぶねなにあずか孔子こうし?而以此稱孔子こうしなに也?」曰:「此不必疑。如見じょけん毀於叔孫,いくがい於桓魋,みな『慍于群小ぐんしょう』也。そくまもる孔子こうしこと孟子もうこ以此げん孔子こうしいたり於綿『肆不殄厥慍』これちゅういいせつぶんおう。以詩こううえ文正ふみまさせつたいおうしもぶんあにとく便びん言文げんぶんおう如此?其間須有闕文。わか以為ふとし王事おうじのりまた卻有『おそれ芮質厥成』これぼう作詩さくしかいいたり此亦曾有せつ。」しゅうでんこんゆう定說ていせつにせ

口之くちの於味也章

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1 口之くちの於味... :
孟子もうしまたげん氣質きしつせい,如「口之くちの於味也」これるい是也これやふし

2 口之くちの於味... :
じょしんとい:「『口之くちの於味』,以至『四肢之於安佚』,せい?」曰:「あにせいしか以此もとめせい不可ふか曰:『君子くんしいいせい也。』」人傑じんけつ

3 口之くちの於味... :
敬之たかゆきとい:「『ゆういのち焉,君子くんしいいせい也。』『ゆういのち焉』,乃是聖人せいじん要人ようじんぜん其正せい。」曰:「しか。此分明ぶんめいせつ君子くんしいいせい』,這『せい便びん不全ふぜん就理うえせつおっと口之くちのよくしょくもくほっしょくみみほっごえはなほっしゅう四肢ししほし安逸あんいつ如何いかかい恁地?這固天理てんり自然しぜんしか於氣,這許卻從血氣けっき軀殼じょう發出はっしゅつらい君子くんし不當ふとう以此ためぬし,而以天命てんめいためぬし當事とうじただし這理あい如何いか。『ゆういのち焉,有性ゆうせい焉』,此『いのちあずかせい就理うえせつ。『せい也,君子くんしいいせい也;いのち也,君子くんしいいいのち也』,此『せいあずかいのち就氣うえせつ。」まご

4 口之くちの於味... :
仁之ひとし父子ふし義之よしゆき君臣くんしんれい於賓ぬし智之としゆき於賢しゃ聖人せいじん於天どういのち也;有性ゆうせい焉,君子くんしいいいのち也。」此「いのちゆうりょうせつ,一以所稟言之,いち以所值言しゅうちゅうこれせつ以所稟言きよし而厚,のり仁之ひとし父子ふし也至,わか瞍之於舜,のりうす於仁矣;義之よしゆき君臣くんしん也盡,わか桀紂於逢のりうす於義矣。れいうす而至於賓ぬししつ其歡,さとしうす而至於賢しゃ不能ふのうつき其極。いたり於聖じん天道てんとうゆうせいはんこれ不同ふどう。如堯しゅん盛德せいとくかた備於天道てんとうわか「禹入聖域せいいき而不ゆう」,のりまた其稟有未ゆみじゅんしょみな所謂いわゆるいのち也。人傑じんけつ

5 口之くちの於味... :
あるとい:「『聖人せいじん於天どう』,文勢ぶんせいあずかうえ文一ぶんいち?」曰:「あずかうえ文一ぶんいち。『堯舜せい』,のりつき矣;『たけ』,のり也。」くつまご

6 口之くちの於味... :
せい也,ゆういのち焉,君子くんしいいせいいのち也,有性ゆうせい焉,君子くんしいいいのち。」いん甚有兩樣りょうよう閎祖

7 口之くちの於味... :
せい也,ゆういのち焉」,「せいけん稟而ごと。「いのち也,有性ゆうせい焉」,此「せいせんげん其理。はく

8 口之くちの於味... :
といせい也,ゆういのち焉」。曰:「此『せいけん物欲ぶつよく而言,說得せっとくなる而闊。如下ぶん有性ゆうせい焉』せい』,のり說得せっとく緊。りょう箇『いのちまた不同ふどう。」

9 口之くちの於味... :
せい也,ゆういのち焉」,此性稟之せいいのちそくげんせい人心じんしんしゃ。「いのち也,有性ゆうせい焉」,此命稟有清濁せいだくせいそく道心どうしんしゃ方子のりこ

10 口之くちの於味... :
ちょくきょううん:「『いいせいいのちしょうりょうせいりょういのち不同ふどう上面うわつらせい人心じんしん下面かめんせい道心どうしん上面うわつらいのちろんまずし富貴ふうき賤;下面かめんいのちろんさとしけん不肖ふしょう。」まなべこうむ

11 口之くちの於味... :
けいとい有性ゆうせい焉,ゆういのち焉」一段いちだん先生せんせい甚喜,以謂「ぼうよんじゅうさいぽうとおる此段意思いしうえうんせい也』,稟之せい;『ゆういのち焉』,だんせい人心じんしんよく其不敢過也。したうんいのち也』,ぶた其所受氣稟亦ゆうあつうすひとし;『有性ゆうせい焉』,げん則道のりみちこころよく其無及也」。ぶたきょうふるえろくうん:「けい以『せい也』せいため稟之せい,『有性ゆうせい焉』せいため天命てんめいこれせい先生せんせいうん:『ぼうよんじゅうさいかたとく此說。不易ふえきこう思量しりょうどく!』」

12 口之くちの於味... :
あるとい君子くんしいいせいいのち」。曰:「ろんらい口之くちの於味,もく於色,みみ於聲,はな於臭,四肢之於安佚』,かたせいしかまた便びんごういのち。『仁之ひとし父子ふし義之よしゆき君臣くんしんれい於賓ぬし智之としゆき於賢しゃ聖人せいじん於天どう』,かたこれいのちしかまた便びんかくとく其所受之便びんせい孟子もうしおそれじん只見ただみとくいちへん就其しょしゅ而言。しゅん禹相授受じゅじゅただせつ人心じんしんおもんみ危,道心どうしんおもんみほろ』。ろんらいただゆういち箇心,とくゆう兩樣りょうようただ就他しょしゅ而言,箇便喚做『人心じんしん』,箇便喚做『道心どうしん』。人心じんしん如『口之くちの於味,もく於色,みみ於聲,はな於臭,四肢之於安佚』;わか以為せいしょ當然とうぜん一向いっこうおもんみしょよく,卻不可ふかぶたゆういのちそん焉,須著やす於定ぶん敢少はじめとく道心どうしん如『仁之ひとし父子ふし義之よしゆき君臣くんしんれい於賓ぬし智之としゆき於賢しゃ聖人せいじん於天どう』;わか以為いのちやめぜんじょうにん其如なにさら不盡ふじんしん,卻不可ふかぶた有性ゆうせいそん焉,須著つき此心以求あい乎理,はじめとく。」また曰:「『口之くちの於味,もく於色,みみ於聲,はな於臭,四肢之於安佚』,這雖せつみちせい,其實這已せい本原もとはらおもんみせい中有ちゅうう此理,くち必欲あじみみ必欲ごえもく必欲しょくはな必欲しゅう,四肢必欲安佚,自然しぜん發出はっしゅつ如此。若本わかもと此理,くちよくあじみみよくごえよくしょくはなよくしゅう,四肢自不欲安佚。」まご

13 口之くちの於味... :
あるといいのち。曰:「いのちいいてん付與ふよ所謂いわゆるてんれいいいいのち也。しかいのちゆうりょう般:ゆう以氣げんしゃあつうす清濁せいだく稟不どう也,如所謂いわゆる道之みちゆき將行まさゆきはたはいいのち也』,『とくとく曰有いのち』,是也これやゆう以理げんしゃ天道てんとう流行りゅうこうづけ而在じんのりため仁義じんぎれい智之としゆきせい,如所謂いわゆるじゅう而知天命てんめい』,『天命てんめいいいせい』,是也これやしゃみなてんしょ付與ふよみな曰命。」またとい:「孟子もうしいいせい也,ゆういのち焉』,此『せいしょゆびいいなに?」曰:「此『せいゆび氣質きしつ而言,如『せい相近すけちかこれるい;此『いのち合理ごうりあずか而言。ぶたしゃほっかたこれ人性じんせいしかゆういのちぶんすんで不可ふかいいせい所有しょゆう而必もとめとくまた不可ふかいいぶん以得,而必ごく其欲。如貧賤不能ふのう如願,此固ぶん也;富貴ふうきごく以無しょ不為ふためしかまた有限ゆうげん制裁せいさいぶしまたとう安之やすゆき於理。如紂酒池肉林しゅちにくりん,卻是富貴ふうきごく不知ふちげんぶしわか以其ぶんげんかた不可ふかためただし道理どうり卻恁とくこんひとただ說得せっとくいちへん知合しりあい而言嘗不どう也。『いのち也,有性ゆうせい焉』,此『いのちせんゆび而言,此『せい卻指而言。如舜ぐう瞽瞍,かたしょぐうすうしかしゅんおもんみつきごとおやみち於底,此所謂いわゆるつきせい大凡おおよそ清濁せいだくあつうす稟,みないのち也。ところづくりゆうあさゆうふかしょぐうゆうおうゆうおうみなよしあつうす清濁せいだくぶん不同ふどう。且如聖人せいじん於天どう,如堯しゅんのりせい武則たけのり,禹則『にゅう聖域せいいき而不ゆう』,此是ごうしょ稟有清濁せいだく,而所づくりゆうあさふか不同ふどう。『仁之ひとし父子ふし』,如舜ぐう瞽瞍;『義之よしゆき君臣くんしん』,如文おうざい羑里,孔子こうしとく;『れい於賓ぬし』,如子敖以孟子もうこため簡;『智之としゆき於賢しゃ』,如晏嬰智矣,而不知ふち孔子こうし,此是ごう來所らいしょ稟有あつうす,而所ぐうゆうおうおうただし其命雖如此,また有性ゆうせい焉,とうつきせい大抵たいてい孟子もうこ此語かく就其しょ重言じゅうげん所以ゆえんしん此而そもそもかれ,如論所說しょせつしん富貴ふうき而安ひん賤之張子はりこ所謂いわゆるやしなえのりづけいのち於天,道則みちのりせめなり於己』,是也これやしかまたようかつ道理どうりそこぶつざいひと自著じちょ力也りきや。」「仁之ひとし父子ふし以下いかあずかだかちゅう不同ふどう讀者どくしゃしょう

14 口之くちの於味... :
とい:「『いのち矣夫!』這只せつ一身氣數止於此否?」曰:「它稟受得らいただ恁地。這命,便びんこうらいせつ人心じんしん相似そうじゆうりょう般命,卻不ゆうりょう箇命。ゆうけんせつそこゆうぜんせつそこ。如『ゆういのち焉』,『君子くんしいいいのち也』,ただ這一箇命。前面ぜんめんせつそこ一般いっぱんめんせつそこ一般いっぱん。如『口之くちの於味,みみ於聲,せい』,這便人心じんしんしかなり也要恁地!所以ゆえんせつゆういのち焉,君子くんしいいせい也』,這命,便びんゆび而言。わか仁之ひとし父子ふし義之よしゆき君臣くんしんいのち也,有性ゆうせい焉,君子くんしいいいのち也』,這命,便びんけん而言。其實ただ這一箇理,就氣稟論そく不同ふどう。且如『義之よしゆき君臣くんしん』,また有未ゆみごとくんさきふところ一箇不忠底心者;於父,またゆう常常つねづねふところ不孝ふこうそこしんしゃなりかんただ聽他恁地!須著區處くしょきょう恁地,はじめとく。」蔡仲だまとい:「『相近すけちか』,也是ゆび氣質きしつ而言?」曰:「わか孟子もうし便びんじきせつ曰:『てんくだざいなんじこと也,其所以陷おぼれ其心しゃしか也。』」せついたり此,こうこえうん:「ただ這箇道理どうり!堯舜さんおう天下でんかただ理會りかい這箇。せんひゃく年來ねんらい無人むじんあかつきうしろくろりょういたほど先生せんせい說得せっとくかた分明ぶんめい。」義剛よしたけ

15 口之くちの於味... :
堯卿いい:「『君子くんしいいせいいのちあきら前段ぜんだんせつせい物欲ぶつよくせいいのちいのちぶん後段こうだんせつせい仁義じんぎれい智之としゆきせいいのち稟賦めいじかく不同ふどう。」曰:「ただ一般いっぱん,此亦難解なんかいゆう甚麼いんも玄妙げんみょうただはた自家じか便びん。且如耆芻豢而いやあかざ藿,せい如此。しか芻豢ぶんただとく且喫あかざ藿。如父子ふしゆうおやゆう相愛そうあいそこまたゆう相愛そうあいそこゆう相愛そうあいふかそこまたゆう相愛そうあいあさそこ,此便いのちしかわがゆううすしょ便びんとう勉強べんきょう以至其厚;ざいかれゆううすしょわれとう致厚,かんじとくまたあつ。如瞽瞍之頑,しゅん便びんのう使『烝烝乂,かくかん』。」叔器とい:「瞽瞍あくあきらあきら於天後世こうせいしゅんなに以謂だいこう』?」曰:「おおやけ且自あずか畫策かくさく。瞽瞍頑嚚,天知あまち聞,しゅん如何いか揜得!且說こんぐう瞽瞍ちちおおやけ便びんよう如何いか?」あつし

16 口之くちの於味... :
「『君子くんしいいせいいのちいちしょうただよう遏人よくちょう天理てんりぜん一節いっせつにん以為せいわが所有しょゆう須要しゅよう必得;いちせつにん以為いのちそく在天ざいてん而不おさむ所以ゆえん孟子もうしいたひとせつせいしょ,卻曰『ゆういのち』;じんせついのちしょ,卻曰『有性ゆうせい』。」ある曰:「先生せんせい嘗言:『前段ぜんだんようけい後段こうだんようじゅう。』」曰:「固有こゆう此理,そう曾言。」

17 口之くちの於味... :
とい:「『智之としゆき於賢しゃ聖人せいじん於天どう』,しゅうちゅうなおそんりょうせつ。」曰:「りょうせつみなどおり前章ぜんしょうまた周密しゅうみつ。」とい:「賢者けんじゃ必智,なにため卻有あさふか天道てんとう必在聖人せいじんなにため卻有あつうす?」曰:「聖賢せいけん固有こゆう等差とうさ。如湯武之たけゆき於堯しゅんたけおう於文おう便びん。」

18 口之くちの於味... :
あるとい:「伊川いがわ曰:『くち目鼻めはなみみ四肢ししほっせい也;しかゆうぶん焉,不可ふかいいわが須要しゅようゆういのち也。』また曰:『「仁之ひとし父子ふし」,いたり聖人せいじん於天どう」,いいいのちしゃ,以其ほん受有あつうす也。しか性善せいぜんがく而盡,いいこれせい。』夫人ふじん分量ぶんりょう固有こゆうあつうす所以ゆえん其口耳鼻じび四肢ししほっ不可ふか以言せい伊川いがわ前說ぜんせつ矣。仁義じんぎれいさとし天道てんとう,此天所以ゆえんいのち於人,所謂いわゆる本然ほんぜんせいしゃ也。こん曰命ゆうあつうすのり本然ほんぜんせいゆうりょう般也。わか伊川いかわ以厚うすげんじん氣質きしつ稟受於陰ぎょうしゃ如此,孟子もうしおうげんいのちわか氣質きしつあつうすげんいのちのりてんくだざいためゆうこと矣。また如言じんそく曰『仁之ひとし父子ふし』,げん義則よしのり曰『義之よしゆき君臣くんしん』,げんれいごとさとしまたしか至言しげん天道てんとうのり曰『聖人せいじん於天どう』,文勢ぶんせいいたりとうしょうへんよこしまそもそも有意ゆういよこしま?」曰:「孟子もうしごとくだざい』,且如此說。若命わかめいのりまことゆうりょう般,以稟受有あつうす也,また不可ふかいい稟受ため非命ひめい也。大抵たいてい天命てんめい流行りゅうこうものかくゆういいめいじ可也かなりいのち,如人有富ありとみたかひん賤,あにゆうあつうす?『知之ともゆき於賢しゃ』,のりゆうしょうだい。『聖人せいじん於天どう』,またゆうつき不盡ふじんしょただ如『堯舜せい』,のりつき天道てんとう:『たけ』,のり於天どうのうつき也。此固いのちしか不可ふかもとめ於性。」にせ

19 口之くちの於味... :
とい:「『智之としゆき於賢しゃ』,あるうん:『われすんでゆうさとしのり賢者けんじゃ必見ひっけん。』此說如何いか?」曰:「如此かい語勢ごせいたおせ而不じゅん。須從よこみぞせつ:『晏嬰さとし不知ふちなかあに非命ひめい歟?』しか此『いのちおそれづくりょう般看。わかさくしょ稟之いのちのり嬰稟とく智之としゆきあさしゃわかさくいのちぶんめいじのり晏子偶然ぐうぜん蔽於此,とげ識夫。此是さくりょう般看。」たまもの

20 口之くちの於味... :
りゅうとい:「孟子もうしせい也,ゆういのち焉;いのち也,有性ゆうせい焉』,しょうせいいのち做兩けんおもえ天命てんめいいいせい』,また合性あいしょういのち為一ためいち如何いか?」曰:「須隨聖賢せいけん文意ぶんい孟子もうし所謂いわゆるいのちけん稟而げんおもえせん以天しょ而言。」またとい:「えきごと窮理きゅうりつきせい以至於命』,如何いか?」先生せんせいこたえすくなころ,曰:「不要ふよう如此文字もじゆう定夫さだおはつ伊川いかわもん陰陽いんよう不測ふそくいいしん』。伊川いがわ曰:『けんうたぐりょうとえただ揀難そことい?』後來こうらいじん便びんどうゆうすすむなんそことい大意たいいよう且將聖賢せいけん言語げんご次第しだい得分とくぶんあかつき自然しぜん知得ちとく伊川いがわえきでんじょうん:『もとめげん必自ちかえき於近しゃげんしゃ也。』此伊川いかわ喫緊きっきんためじんしょ。」

21 口之くちの於味... :
あるとい聖人せいじん於天どういちだん,以示しょともどう曰:「はくゆたか舉錢ぶん季之としゆきせつ大概たいがいげんいのちしょただはた為所しどころ稟之いのち,莫是へんりょう?」曰:「此說また。如集ちゅうちゅう舉橫みぞせつうん,以晏けん而不識孔あに非命ひめい也?やめゆう此意りょう。如伯ゆたか見識けんしきしょりつまた甚難とく。」どう

ひろしなまがいとい曰章

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1 ひろしなまがい... :
ほっいいぜん。」よくただせつ這人可愛かわい也。あつし

2 ひろしなまがい... :
といほっぜん」。曰:「ためくんじんためしんけいためちち慈,ためこう是也これやそと而求,のり。」大雅たいが

3 ひろしなまがい... :
とい:「『ほっいいぜん』,わかさくじんほしほかおそれあずかゆうしょおのれいいしんそうきょうぶたゆうしょおのれせつらく正子まさこ身上しんじょうごと,『よく』卻做じんせつこわやす。」曰:「此便有可ゆかよくしょにん便びんほしほかあにみぞ身上しんじょうごとあずかしもそうきょう。」どき

4 ひろしなまがい... :
善人ぜんにんのう無惡さかなし矣,しか必能しつ也。必真知まち其善當然とうぜん,而實ゆう於己,しかこうのうしつ信者しんじゃじつゆう於己而不しついいはしこうむ

5 ひろしなまがい... :
といほっいいぜんゆうしょおのれいいしんじ充實じゅうじついい」。曰:「善人ぜんにんただ資質ししつこうそこじん孔子こうし所謂いわゆる踐跡,また不入ふにゅう於室』しゃ是也これや箇都無惡さかなしそこじんまた知得ちとく如何いかぜんただ箇好じん而已。『ゆうしょおのれいいしん』,知得ちとくりょうじつ如此做。此是就心うえせつ心裏しんり理會りかい。『充實じゅうじついい』,就行うえせつ事事ことごとぎょうとくつき充滿じゅうまんせきよしざい其中,而無まち於外。如公とう說話せつわみやこただし外面がいめん旋討箇善らい栽培さいばい這裏,みやこただしゆうまち於外。如仁,わが本有ほんゆう這仁,卻不曾知得ちとく;卻去旋討箇仁らい注解ちゅうかいりょうほうあきらとく這是じんぽうけんこれ而不しつ。如義,わがもとゆう這義,卻不曾知得ちとく;卻旋去討箇よしらい注解ちゅうかいりょうほうあきらとく這是よし堅守けんしゅ而勿しつ。這都ゆうまち於外。まち於外そこぜん裏面りめん流出りゅうしゅつらいかんぶんこう所謂いわゆるあし乎己まち於外いいとく』,是也これやゆうまち於外そこ,如伊がわ所謂いわゆるとみじんたからひん喻,是也これや。」また曰:「『ほっいいぜん』,如人ゆうひゃくまんかんぜに世界せかい知得ちとくただみとめゆうぜに使有屋ありやじゅう有飯ありい喫,ゆうころもちょ而已。『ゆうしょおのれいいしん』,のり知得ちとくわがゆう許多きょた田地でんちゆう許多きょたうねゆう許多きょた金銀きんぎん珠玉しゅぎょく如何いか營運,したがえうららいつき得知とくちりょう。」

6 ひろしなまがい... :
といほっいいぜん」,いたりせい而不可知かちいいしん」。曰:「ぜん,渾全そここうひとあくあく有可ゆかほっぜん。『ゆうしょおのれいいしん』,真箇しんこゆう此善。わかゆうしょおのれのりわかそんわかほろび不可ふかいいしん此而,雖いちせつふかいちせつ,卻易理會りかい充實じゅうじついいせきるい光輝こうきいい發見はっけん於外。のり其大これあとせい而不可知かちしょ便びんしん也。所以ゆえん明道あけみちげん:『なかあとかおほろゆうあと孟子もうこ其跡ちょ。』」あるといがおほろゆうあとしょ。曰:「如『ねがいぜんほどこせろう』,みなわか孔子こうしゆうあとただこれにん捉摸ちょ。」にせ

7 ひろしなまがい... :
古人こじんようきよしゆう兩樣りょうよう:「だい而化これいいきよし」,一般いっぱん;如「ひとしきよしよしきよし」,ただ通明みちあきまたいいひじりがく

8 ひろしなまがい... :
らく正子まさこ二之にのちゅう」,こうぜん而未のうゆうしょおのれゆうしたがえ敖之しつ人傑じんけつ。㽦錄うん:「『二之にのちゅうよんこれ』,未必みひつ皆實みなみゆうしょおのれしゃめんゆう失錯しっさくしょ。」

9 ひろしなまがい... :
ほっいいぜん。」にんこれしょどうあい而目ためこうひとしゃいい善人ぜんにんぶたぜんしゃじんしょどうよく惡者わるものじんしょどうあく。其為じん也,有可ゆかよく而無あくのりいい善人ぜんにん也。よこみぞ曰:「こころざしひとしあくいいぜんまことぜん於身いいしん。」人傑じんけつしゅうちゅう

10 ひろしなまがい... :
といほっいいぜん」。曰:「よこみぞせつ善人ぜんにんしゃこころざし於仁而無あくぶたよくそこ便びんぜんあくそこ便びんあくわかこうぜんまた好惡こうお,卻如なんとくゆうしょおのれ?此語脈ごみゃくまた必深もとめただゆびじんせつただせつ善人ぜんにん信人のぶと。」またとい:「いたりだい而化』,みなゆびじん?」曰:「みな。」またとい:「ただぜん推去?」曰:「かたこれしか須是ゆう箇善,ぽう推得。たとえ如合いちくすり,須先ゆうくすりざいしかこう和合わごう碾得らいなりやくわかやくざいしん,雖ひゃく般羅碾,畢竟ひっきょう大凡おおよそ諸人もろびとかい義理ぎりただもとめ向上こうじょう肯平じつ放下ほうかもとめおもんみほどせつ得平とくひらみのるしかたいらみのるちゅう其義深遠しんえん。如中庸ちゅうようちゅうかいどうそくへん變則へんそく』,ただ就外めんせつ。其他人たにんかいどくたいだかぶた義理ぎりほん平易へいい,卻被じんもとめふかりょうただ如『明則あきのりまこと矣,まこと則明のりあき矣』,よこみぞみなせつざい裏面りめんわかよう收入しゅうにゅう裏面りめん裏面りめん卻沒許多きょたぶしあんちょとくわかようきょうやすはい便びんひゃくはしせんあいぼつしょ。」

11 ひろしなまがい... :
あるとい:「『ほっいいぜん』,伊川いがわうん:『ぜんあずかもとしゃ善之よしゆきちょうどう。』また曰:『ぜん便びんゆう箇元そこ意思いし。』よこみぞうん:『もとめじん必求於未惻隱そくいんまえ明善あきよし必明於可ほっさい。』先生せんせいげんぜんみなごくほんきゅうげんこれろん發明はつめいぜん而已。いたり於可ほっよしのりゆうせつ也。近世きんせい學者がくしゃよう於『よくじょう留意りゅういゆう曰:『いちせいしん,其未はつ也,おもえ無為むいなん以欲ごと無欲むよくのり不可ふか。及其かん而遂どおりのり雖聖じんめんゆうよくゆうよくのり不可ふかがた焉。しゃ天理てんり也;不可ふかしゃにんよく也。しゃほっ不可ふかしゃよくぜんおのれ乎?』不知ふち此說?曰:「須如此說。善人ぜんにんただ渾全いち箇好じん可愛かわいよくさら些憎いやしょ。」とい:「如是にょぜのりおもんみやめいた善人ぜんにん地位ちいしゃ乃可とうこれわか學者がくしゃよくためぜんとう如何いかようこう?」曰:「よくただ憎惡ぞうおしょ學者がくしゃ必欲於『ぜんじょうもとめようこうしょただし莫做にく惡事あくじ便びんりょう。」とい:「『充實じゅうじついい』,充實じゅうじつうんしゃはじめしんじゆうぜん而已。こん乃充而實乎?えき曰『よしざい其中,而暢於四肢しし』,此之いい也。『充實じゅうじつ而有光輝こうきうんしゃかずじゅんせき於中,英華えいかはつ於外,此有しょ形見がたみかれゆうしょかん睹,だい乎?孟子もうこ曰『大人おとなただしおのれ而物せい』,此之いい也。よこみぞいいたかし內形がいいいふさが乎天あいだのりゆう光輝こうき』。不知ふち此說しか乎?」曰:「よこみぞげん。」またとい:「『「だい而化これいいきよしせい而不可知かちいいしん」,聖上せいじょうべつゆう一般いっぱん神人しんじんただし聖人せいじんゆう不可ふかしょ便びんしん也。』また以上いじょう竿ざおろうびん,習化其高ため喻,のり其說またすんであかり矣。ただしだい而化これきよし,此句かくゆう一說いっせつ未知みち其意どう伊川いがわ曰:『「だい而化」,ただあずかおのれいち。其未しゃ,如人みさおじゃく度量どりょうぶつようなおめんゆういたり於化,のりおのれ便びん尺度しゃくど尺度しゃくど便びんおのれ。』よこみぞうん:『だい能成よしなりせいいいひじり。』ちかまた先生せんせいうん:『其大あといいひじり。』竊嘗玩味がんみさんしゃげんこわこれ一意いちい不知ふち?」曰:「しか。」謨。しゅうよし

12 ひろしなまがい... :
ほど曰:「聖人せいじんぶん也,ほっぜんぞく焉;ひつじさる賢人けんじんぶん也,ゆうしょおのれしんじぞく焉。いち箇是自然しぜん,一箇是做工夫積習而至。」また曰:「ぜんしんじよしだいきよしかみろくとうじん。『ほっいいぜん』,せつ稟好。よく別人べつじん以為ほっ。『ゆうしょおのれいいしん』,せつがく。」また曰:「『直方のうがたまさる』,直方ちょくほうしかこうだいせき習而いたりしかこうのう習無不利ふり』。」閎祖

13 ひろしなまがい... :
れいおもえ聖人せいじんぶん也,ほっぜんぞく焉;ひつじさる賢人けんじんぶん也,ゆうしょおのれしんじぞく焉」。たい曰:「いぬいしゃじゅん陽氣ようきはじめ也,はじめ不善ふぜん聖人せいじんこころ純乎じゅんこ天理てんり一念いちねんはつ至善しぜん曰『聖人せいじんぶん也,ほっぜんぞく焉』。ひつじさるしゃじゅんかげ陰氣いんきおわり所以ゆえんなりはじめしゃ也。賢人けんじんがく而後ふく其初,よくゆうしょおのれ,必積習而いたり曰『ひつじさる賢人けんじんぶん也,ゆうしょおのれしんじぞく焉』。」先生せんせい曰:「ただいち箇是自然しぜんいち箇是做工夫くふう。『ほっいいぜん』,せつ稟可よく別人べつじん以為ほっ。『ゆうしょおのれいいしん』,せつがく。」

14 ひろしなまがい... :
いぬいきゅう聖人せいじんまなべ,「ほっぜんぞく焉」。ほっぜん自然しぜん道理どうり未到みとうおさむため曰聖じんこれがくひつじさるろく賢人けんじんまなべ,「ゆうしょおのれしんじぞく焉」。ゆうしょおのれ便びんほし保守ほしゅぶん按本做,曰賢じんこれがく。「忠信ちゅうしん進德しんとく修辭しゅうじりつまこと」,いぬい道也みちや流行りゅうこうはつようぼくみのるあたま便びん做將健之けんし。「けい以直內,以方がい」,ひつじさる道也みちや便びんただ簡靜循守,じゅんだいりついぬいただし做,ひつじさるもりいぬい如活りゅう相似そうじゆう猛烈もうれつそこ氣象きしょうきゅう曰「りゅう在天ざいてん」,文言もんごん說得せっとくかつ潑潑いたひつじさる便びんぜんりょうろくただせつ元吉もとよし」,文言もんごんちゅうせつ中通なかとおりせいきょたい」而已。えき陰陽いんよう乾坤けんこんけんじゅん便びん錯了。

逃墨必歸於楊あきら

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1 逃墨必歸... :
あるとい:「孟子もうしうん『逃墨必歸於楊,逃楊必歸於儒』,ぶたいいすみ及楊とお矣。かん卻云:『あなすみ必相ためよう。』如此,ぼくまなべ楊朱またざい。」曰:「あきらはじむげんゆう甚憑よりどころ?且如原道はらみち一篇雖則大意好,おわり疏。其引大學だいがくただいた誠意せいいしょ便びんじゅうりょうせい如子よし古史こし引孟ざい下位かい乎上』,ただいたはんしょまことしょ便びんじゅうまた如溫おおやけさくどおりかん,引孟だて天下でんかせいぎょう天下でんか大道だいどう』,卻去りょうきょ天下でんかこうきょ』,みな掐卻いち箇頭,三事正相類也。」ぶん

ぼんなりくくつかまつ於齊おさいあきら

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1 ぼんなりくくつかまつ... :
ぼんなりくく恃才妄作,いい循理りょうかたようえびす做。

ひとみなゆうしょしのぶあきら

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1 ひとみなゆうしょ... :
叔器といたかし爾汝じじょ」。曰「『あく不仁ふじんしゃ,其為じん矣,使つかい不仁ふじんしゃ乎其。』あく不仁ふじん,而不能ふのう使不仁ふじんしゃ乎其便びん不能ふのうたかし爾汝じじょ。」義剛よしたけ

2 ひとみなゆうしょ... :
直心ひたごころ私意しい如此,便びん穿ほじ窬之るいまたうん:「裏面りめん如此,外面がいめん卻不如此;外面がいめん恁地,裏面りめん卻不恁地。」

3 ひとみなゆうしょ... :
とい:「此章前面ぜんめんそうせきせつ仁義じんぎめん卻專せつよし如何いか?」曰:「ぜん一截是眾人所共曉,いた這後また細密さいみつなんあかつき詳說しょうせつ。」またとい:「莫有あさふかいや?」曰:「こうめん也是說得せっとくやややや較密。」道夫みちお

4 ひとみなゆうしょ... :
とい:「『ひとのうたかし爾汝じじょ』,しゅうちゅううん:『まこと也。ひと肯受爾汝じじょしゃ羞惡しゅうおまこと也。』須是自治じち其身謹,しか爾汝じじょたたえ?」曰:「這些ちゅうちゅうほどけぶんあかつきどく舊時きゅうじほどけこう,卻因後來こうらいあらためらいあらためぶんあかつきりょうらいたいせつよくじん爾汝じじょたたえ諸我もろがあく爾汝じじょめい也。しかはんこれ於身,而去其無爾汝じじょこれぎょう是能これよしたかし其無受爾汝じじょじつ也。わかわがゆうしょのり雖惡じん爾汝じじょ相稱そうしょうまたゆうしょ愧矣。」またとい:「『餂者,さがせこれ』,なおげんさがせためしさがせいな?」曰:「餂,かぎ致之。如本必說,自家じか卻強せついくようどうじんようえつじん『以言餂之也』。如合とうあずかせつ,卻不せつ,須故ためようなん使つかいらいとえわが,『不言ふげん餂之也』。」またとい:「せい使とうげん而言,苟有えつじんまた穿ほじ窬之るい?」曰:「かたこれ。這穿窬之しん便びん爾汝じじょ。」またとい:「此章くびげん仁義じんぎ,而後せんげんしゃなに也?」曰:「ひとしただ一路いちろただ箇不にんしん,苟能たかし此心便びんりょう卻頭こう。」またとい:「『ひとのうたかし穿ほじ窬之しん』,就至しょせつ?『以言而言』あずか以言而不言ふげん』,せつにゅういたりほそしょ?」曰:「しか。『のうたかし爾汝じじょしょ工夫くふう卻甚だいりょういた這田功夫いさおだいだん周密しゅうみつりょう所以ゆえんせつしょ往而不為ふため義也よしや』。使つかいぎょうおのれゆう一毫いちごうつき便びん不能ふのう爾汝じじょ』矣。達者たっしゃ,推也,てん充填じゅうてん滿也みつやはまふさがきょう滿まん。」また曰:「此段さいこう。」

5 ひとみなゆうしょ... :
といひとのうたかし爾汝じじょ」。曰:「ぼうきゅうせつおそれ未然みぜんらいひとみなあく爾汝じじょ。須是たかし此心,使つかい爾汝じじょ。」また曰:「須是就這あく其名しょたかしいた爾汝じじょしょのりしょ往而不為ふため矣。如今面前めんぜんあく穿ほじ窬之めい,而背卻為穿ほじ窬,便びんゆう穿ほじ窬之。須是穿ほじ窬之はじめとく。」そうなかとい:「伊川いがわためひがし坡所玩侮,如何いか?」曰:「おおやけたおせりょうたかし爾汝じじょ』。孔子こうし伐木ばつぼくそぎあとなり也是ゆう『受爾汝じじょ』!」こうむ

げんきん而指とおあきら

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1 げんきん而指... :
せつげんきんゆびとおもりやくほどこせはく」,「四方八面皆看得見。此理ほん遠近えんきんはくやく如一,而行のりちかやくはじめ道理どうりただいちただしずい許多きょたあたまめんせつまた不可ふか逐頭めん理會りかい也。」ほう

2 げんきん而指... :
どきとい:「『君子くんしげん也,下帶したおび而道そん焉。』『下帶したおび』,あるさくしんせつ。」曰:「所謂いわゆるしんしゃゆび箇潛てんせん地底ちていせつかえただ中間なかま一塊ひとかたまりにく厎是?わかさくしんせつこわ。」どき

堯舜せいしゃ也章

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1 堯舜せいしゃ... :
たけはんこれ」,其反雖同,しかぼそらいたけおうおわり疏略,なり孜孜ししむかいすすむ。如其伐桀,所以ゆえんしょう桀之ざいただたいらせつまた桀之,「おもんみゆう慚德」。たけおうすう紂,いたり於極其過あく,於此矣。人傑じんけつ

2 堯舜せいしゃ... :
かたみなはんこれただしほそかん其書,はんこれこうこわさら精密せいみつまた如湯ちかいあずかまきちかいすう桀紂つみまた不同ふどう史記しき但書ただしがき桀而おうとげ紂頭,かかこれ白旗はっきまた曰:「ゆう慚德』,如武おうこわまた必有此意也。」儒用

3 堯舜せいしゃ... :
あるとい:「『言語げんご必信,以正ぎょう。』しん言語げんご以正ぎょう,莫無害むがいいや?」曰:「言語げんご在所ざいしょとうしんわか有意ゆうい以此而正ぎょう便びんゆう所為しょい而然也。」

4 堯舜せいしゃ... :
聖人せいじんじんあずかほう為一ためいちおのれあずか天為てんいいち學者がくしゃじんあずかほう為一ためいちおのれあずか天為てんいいちかた須「行法ぎょうほう以俟いのち」也。道夫みちお

5 堯舜せいしゃ... :
ちゅううん:「而安ぎょうせい也。」「せいしもごう添「これしゃ

せつ大人おとなそく藐之あきら

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1 せつ大人おとなそく... :
けいとえせつ大人おとなそく藐之」あきら。曰:「這為世上せじょう有人ゆうじん大人おとな許多きょた崇高すうこう富貴ふうき當事とうじゆうげん敢出こう孟子もうこうんなんじあつまりちゅうせつ自分じぶんあかり論語ろんごせつ:『かしこ大人おとな』,此卻せつ『藐大人おとな』。大人おとなかたとうかしこ,而所謂いわゆる『藐』しゃ,乃不藐他,ただ藐他許多きょたどうだかすう仞,榱題すうしゃくこれるい。」まご

やしなえこころ莫善於寡よくあきら

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1 やしなえこころ莫善... :
といようこころ莫善於寡よく」。曰:「緊要きんようざい『寡』ごとまたよう,這事またよう便びん多欲たよく。」こうむ

2 やしなえこころ莫善... :
ようこころ莫善於寡ほっ。」よくただしこうよくこうそこよくこうそこほし不當ふとうげん寡。

3 やしなえこころ莫善... :
孟子もうし曰,其為じん也寡よくあきらただごと天理てんりひとほっしょうため消長しょうちょう分數ぶんすう。「其為じん也寡よく」,のりじんよく分數ぶんすうしょう「雖有そん焉者寡矣」,そん焉寡,すなわち天理てんりぶん數多あまた也。「其為じん也多よく」,のりじんよくぶん數多あまた「雖有そん焉者寡矣」,そん焉者寡,のり天理てんり分數ぶんすうしょう也。はしこうむ

4 やしなえこころ莫善... :
敬之たかゆきとい:「『ようこころ莫善於寡よく』,ようこころ也只ちゅうむなし。」曰:「かたこれわか眼前がんぜん事事ことごとよう,這心便びん一齊いっせい走出はしりでりょうせつただ減少げんしょう便びんややそんとく此心。わか事事ことごとむさぼよう這箇,またよう箇,未必みひつ便びんせついたよこしまへきこうそこ物事ものごとただ眼前がんぜんそこごとさい多欲たよく便びんはた本心ほんしんまがえざつりょう。且如秀才しゅうさいよう讀書どくしょよう讀這いちけんまたよう讀那いちけんまたようがく寫字しゃじまたようがく作詩さくし,這心一齊いっせい出外ではずれ所以ゆえん伊川いかわきょうじんちょくしょよう其心,也不要人ようじんがく寫字しゃじ,也不要人ようじんがくさく文章ぶんしょう。這不へき道理どうりあい如此。ひとただゆういち箇心,如何いかぶん許多きょたわか只管ひたすら閑處ようりょうこころいたごうようしょ,於這本來ほんらいそことくりょく。且看したがえ作為さくい文章ぶんしょう以傳不朽ふきゅうしゃいまらい箇喚做知どう?也是此初しんただ趨向すうこうあたりみやこただし做外りょうただようとく寡欲かよくそん這心,さいなん。以湯たけ聖人まさと孟子もうしなおせつたけはんこれ也』。はんふく也,反復はんぷくとく這本しん。如『邇聲しょくふえ貨利』,ただためようそん此心。かんたび獒之しょいち箇獒,受了ゆう甚大じんだいごと,而反覆はんぷくきり諫。以此ほっかしこしょうだいみな不可ふかゆるがせ。」まご

5 やしなえこころ莫善... :
けいとえ寡欲かよく」。曰:「せついたことただ有意ゆういざい上面うわつら便びんよく便びんどう自家じかしんひがし坡云:『君子くんし寓意ぐうい於物,不可ふか留意りゅうい於物。』這說得せっとく。纔說寓意ぐうい便びんとくひとこう寫字しゃじ壁間へきかんゆうじく便びん須要しゅようべつ是非ぜひこうかけじく便びん須要しゅよう識美あく,這都よく,這皆あし以為しんびょうぼう前日ぜんじつびょうちゅう閑坐,偶中どうかけいくじくさい開眼かいがん便びんようほかしん便びん走出はしりでざいじょうよしおもえあずか其將こころざいじょうなに閉著すわ此心やすししず?」ぜんとい:「如夏かずらふゆ裘,渴飲かつえしょく,此理しょ當然とうぜんざいかずら必欲精細せいさいしょく必求飽美,這便ほっ。」曰:「孟子もうしせつ寡欲かよく』。如今且要とく寡,ややいたり於無。」まご

6 やしなえこころ莫善... :
しゅうちゅううん:「而不ぶしゆうしつ其本しんしゃ。」「たい「寡」せつざいよう些子,便びんほっ

曾皙嗜羊なつめあきら

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1 曾皙嗜羊... :
ひつじなつめただ北邊ほくへんしょうなつめ,如羊だいしゃ義剛よしたけ

萬章問孔子在陳章

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1 まんしょうといあな... :
鄉原ごうはら」,「はらあずかすなおどう。荀子「はら儖」,ちゅう讀作「すなお」,是也これやかん孟子もうこげんこのみげんこのみしか此一等人只是如此了,不可ふかしんりょう

2 まんしょうといあな... :
とい鄉原ごうはら。曰:「『はらあずかすなお同義どうぎ。以其つとむため謹愿,よく忤俗以取よう專務せんむ徇俗,よく使じんしょとげすんで肯做きょうまた肯做狷,一心只要得人說好,さら理會りかい自己じこ所見しょけん所得しょとくあずか天理てんり是非ぜひかれ狂者きょうしゃ嘐嘐しか以古人為じんいこころざし,雖行いたり,而所また甚遠矣。狷者便びんただ有志ゆうし力行りっこう不為ふため不善ふぜん。二者皆能不顧流俗汙世之是非,雖是とく中道ちゅうどう,卻都ためおのれ不為ふため他人たにんかれ鄉原ごうはら便びんはんわらい,曰『なに以是嘐嘐也?げん顧行,ぎょう顧言,のりげんふるこれにん』,此是鄉原ごうはらわらい狂者きょうしゃ也。『くだりなんため踽踽敘敘?なま斯世也,ため斯世也,ぜん斯可矣』,此是鄉原ごうはらわらい狷者也。かれ其實しょむこうのり『閹然こび於世』而已。孔子こうし以他こころ一向いっこうそとはせさらはんやめ以為德之のりゆきぞく。而孟また以為不可ふかあずかにゅう堯舜みち。」またとい:「あなもん狂者きょうしゃ如琴ちょう曾皙やから是也これや。如子路子みちこなつやからまたいい狷者乎?」曰:「あなもんまたゆうきょうなりきょう,狷不なり狷,如冉もとめこれるい是也これやいたり於曾皙,まこと狂者きょうしゃ也,ただそういちつまみ便びんりゅうためそうしゅう。」大雅たいが

3 まんしょうといあな... :
きょう狷是箇有こつあばらそこじん鄉原ごうはら箇無こつあばらそこじんひがしたおせ西にしひがしあたりたてまつひと西にしあたりしゅうぜんひとじんまゆあたましゅうさえぎ掩蔽えんぺいおもんみおそれきずさわりょうじん。「君子くんしはんけい而已矣。」所謂いわゆるはんけい不善ふぜんため其善しゃ而已。

4 まんしょうといあな... :
敬之たかゆきとい:「『けい正則せいそく庶民しょみんきょう』,這箇『けいせい』,かえとうただ躬行きゅうこうまた政事せいじ?」曰:「這箇通分つうぶん做兩けんせつ。如堯しゅん雖是はし無為むいただ政事せいじ便びんしたがえ這裏做出,曾恁便びんりょうゆう禹湯とく便びんゆう禹湯これぎょうゆうしゅうとく便びんゆうしゅうこれぎょうおわり如萬石君不言而躬行,凡事一切いっさい理會りかいゆう一家便當理會一家之事,ゆう一國便當理會一國之事。」また曰:「孟子もうしとう楊墨ふさがみち,其害ほそ孟子もうしわか不明ふめいしろ說破せっぱただ理會りかい躬行きゅうこうきょう如何いかとく!」まごとい。「此即大學だいがく明德めいとくしんみんいたり?」曰:「しかしんみん必本於明德めいとく,而明德めいとく所以ゆえんためしんみん也。」まご

5 まんしょうといあな... :
しゅうよし:「はんけいけいしゃ天下でんかだいけい,如『父子ふしゆうおや君臣くんしんゆう夫婦ふうふゆうべつ長幼ちょうようゆうじょ朋友ほうゆう有信ありのぶ』。」また如大がくちゅうせつとめ於仁,とめ於敬」これるい提起ていき大綱たいこうしか而天下之したのごと,雖至纖悉,舉不於此しゅう不可ふか人傑じんけつしゅうよし

6 まんしょうといあな... :
とい:「あつまりはんけいこれせつ如何いか?」曰:「けい便びんだいけい君臣くんしん父子ふし夫婦ふうふ兄弟きょうだい朋友ほうゆうしゃわか便びんしゅうよし,且先ふく此大けい天下てんかごとゆう此五しゃ,其間卻煞ゆう曲折きょくせつ。如大がくまたせんゆび此五しゃためごと使つかい大綱たいこうすんでただしのり其他節目ふしめみな舉。わかさき大綱たいこうのり其他ほそ工夫くふう如何いか做!いい如造さきゆうばしら腳,しかこうまど牖有やすひたぶるしょ。」

よし堯舜いたり於湯あきら

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1 よし堯舜いたり... :
といしか而無ゆう乎爾,のりまたゆう乎爾」。曰:「おもんみ三山林少穎向某說得最好。『わか禹皋すえそく而知そく聞而知之ともゆき。』ぶた曰若前面ぜんめん知得ちとくひと如何いか聞而知之ともゆき也。孟子もうし孔子こうし如此其未とおきん聖人せいじん如此其近,しか而已ゆう而知これしゃのりひゃくさいこれまたあにふくゆう聞而知之ともゆきしゃ乎!」にせ

2 よし堯舜いたり... :
蔣端おっととい:「聞知ぶんち見知みししょ知者ちしゃ何事なにごと?」曰:「ただ道理どうりものぶつかく一理いちり。」またとい:「此道理どうり如何いかもとむいい於心,あるもとめ於事ぶつ?」曰:「不知ふちしょもとめしゃなんぶつわか以心,於何もとめこれもとめ於事ぶつまた以心。」ふるえ

URN: ctp:zhuzi-yulei/61