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朱子語類 : 易二 - Chinese Text Project
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えき

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綱領こうりょう上之うえの

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卜筮ぼくぜい

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1 卜筮ぼくぜい:
えきほんため卜筮ぼくぜい而作。古人こじんじゅんしつはつ文義ふみよし爻以「ひらきぶつなりつとむ」。曰:「おっとえきなにため而作也?おっとえきひらきぶつなりつとむおかせ天下でんかみち如斯而已。」此易大意たいい如此。

2 卜筮ぼくぜい:
古人こじんじゅんしつぐうごと許多きょた商量しょうりょうすんでよく如此,またよく如彼,しょ適從てきじゅうさくえきしめせじん以卜筮之ごとのうどおりこころざしじょうぎょうだんうたぐ所謂いわゆるひらきぶつなりつとむしゃ也。人傑じんけつ

3 卜筮ぼくぜい:
上古じょうこみんあつしゆう如今士人しじん識理嶢崎;蠢然而已,事事ことごとあかつきとく聖人せいじんいん做易,きょううらない吉則よしのりためきょうそくいな所謂いわゆるつう天下でんかこころざしてい天下てんかこれぎょうだん天下でんかうたぐしゃそく此也。及後來こうらい義明よしあき有事ゆうじそく便びんだん以理。如舜でん禹曰:「ちんこころざしさきじょう鬼神きじん其必依,かめ筮必きょうしたがえ。」やめよしりょうさら不用ふようおもぼくきち也。しゅう公營こうえいぬしざいらく矣,しょぼく「澗水ひがし,瀍水西にし」,ただたいらく而言。其他事たじおもんみつきじんはかりごとあかつきしょぽうぼく遷國、だてくん大事だいじそくぼくひろしはんはかりごと及乃しんはかりごと及卿」,つきじんはかりごとしかこう卜筮ぼくぜい以審あつし

4 卜筮ぼくぜい:
且如えきさくほんただため卜筮ぼくぜい。如「きょくすう知來ちらいいいうらない」,「莫大ばくだい乎蓍かめ」,「きょうかみぶつ以前いぜんみんよう」,「どうそくかん其變而玩其占」とうみな占筮せんぜいぶた古人こじんじゅんしつ後世こうせい人心じんしん機巧きこう事事ことごと理會りかい古人こじんぐう一事いちじ理會りかいした便びん須去うらないうらないとくいぬい,「げんとおる便びんだいとおる,「利貞としさだ便びんざい於正。古人こじん便びんもり此占。其大とおる,卻守其正以俟ただ此便ひらきぶつなりつとむ」。わか如此,なにえんひらきぶつなりつとむそこ道理どうりそく此是やすこれよう人人ひとびとみなけつ於此,便びん聖人せいじんいたりいた以教也。わか人事じんじ事理じり會得えとくまたまちうらないぶたげんとおるしめせ其所以為,「利貞としさだ便びんいん以為戒耳。また曰:「聖人せいじんおそれじん一向只把做占筮看,便びん義理ぎりせつ出來でき。『げんとおる利貞としさだ』,ざいぶんおうやめたださくこととめだいとおる以正,いたりあな子方こかたぶんさくよんけんしかわかひつじさるげんとおる牝馬ひんばさだ』,なり絕句ぜっくこううんしゅ』,卻當如此絕句ぜっくいたり於他,卻只さくだいとおる以正』。後人こうじん須要しゅよう乾坤けんこんせつだい於他畢竟ひっきょうざいうらないほう,卻只だいとおる以正』而已。」

5 卜筮ぼくぜい:
とい:「えき以卜筮設きょう卜筮ぼくぜい日用にちよう如何いかしつらえきょう?」曰:「古人こじん未知みち此理事事ことごとみな卜筮ぼくぜい以設きょう後來こうらい此者眾,必大事だいじかたぼく。」がく

6 卜筮ぼくぜい:
へいざいなかといげんとおる利貞としさだ」。曰:「『おっとえきひらきぶつなりつとむおかせ天下でんかみち。』ぶた上古じょうこときみんじゅんぞくしらき風氣かざけ未開みかい,於天ごとぜん知識ちしき聖人せいじんりつかめ以與ぼくさくえき以與筮,使つかい趨利避害,以成天下でんかこと曰『ひらきぶつなりつとむ』。しかふく羲之また也難理會りかいぶんおうしたがえ而為やめ於其あいだきょうじん。如曰『げんとおる利貞としさだ』,のり雖大とおるしかまた於正。如不貞ふて,雖有だいとおるまた可用かよう。如曰『潛龍せんりゅう勿用』,のり陽氣ようきざいしたきょうじん以勿よう。『童蒙どうもうのりまたきょうじん以須童蒙どうもう而求えき於人,ぽうきち。凡言きちのり如是にょぜ便びんゆう箇凶ざいうら。凡言このみのり莫如しかこうゆう箇好ざいうらただ曾說みみものただ人物じんぶつつとむただ事務じむおかせただ罩得天下でんか許多きょた道理どうりざいうら自今じこんかん,也是如何いか箇。」道夫みちお

7 卜筮ぼくぜい:
えきほん卜筮ぼくぜいこれしょ後人こうじん以為とめ卜筮ぼくぜいいたりおう弼用ろうそうかい後人こうじん便びんただ以為,而不以為卜筮ぼくぜいまたそう當初とうしょふく羲畫ときただためきちかげためきょう文字もじぼう敢說,竊意如此。こうぶんおう不可ふかあかつき為之ためゆきさく彖辭;あるうらないとく爻處不可ふかあかつきしゅうこう為之ためゆきさく爻辭;また不可ふかあかつき孔子こうし為之ためゆきさくじゅうつばさみなかい當初とうしょこんひと爻,而看繫辭,これなおけいすべ,而看けいみつるじょれい也,やすのうあかつきこんひと須以卜筮ぼくぜいこれしょぽうとくしか不可ふかえき。嘗見もぐさのきあずかみなみのきそう,而南のきしか其說。みなみのきまたあかつきふし

8 卜筮ぼくぜい:
八卦はっけほんため占筮せんぜいかたふく羲畫とめゆう奇偶きぐうなに嘗有許多きょた說話せつわぶんおうじゅうさく繇辭,しゅうこうさく爻辭,またただため占筮せんぜいしつらえいた孔子こうしほうはじめせつしたがえ義理ぎり。如「げんとおる利貞としさだひつじさるげんとおる牝馬ひんばさだ」,あずかめんげんとおる利貞としさだただ一般いっぱんげんとおるいいだいとおる也;利貞としさだいい正也まさやうらないとく此卦しゃのりだいとおる而利於正みみいたり孔子こうし乃將乾坤けんこんぶんさく四德しとくせつ,此亦孔子こうし意思いし伊川いがわうん:「げんとおる利貞としさだざい乾坤けんこんためよんとくざいたださくりょうこと。」不知ふちべつゆうなん證據しょうこがく易者えきしゃ須將えき各自かくじふく羲易,自作じさくふく羲易ゆういち也;ぶんおうえき作文さくぶんおうえきしゅうこうえき自作じさくしゅうこうえきあな子易こやす自作じさく孔子こうしえき。必欲牽合作がっさく一意いちいとくこん學者がくしゃいみなげんえきほんため占筮せんぜいさく須要しゅようせつ做為義理ぎりさくわかはてため義理ぎりさくなにちょくじゅついちけん文字もじ,如中庸ちゅうよう大學だいがくこれしょげん義理ぎり以曉じん?須得八卦はっけそく甚?しゅうかんただふとぼくてのひらさんえきほう,而司つかさらくたもつ諸子しょしきょう國子くにこ庶民しょみんただきょう以詩しょきょう禮樂れいがく嘗以やすためきょう也。ひろ

9 卜筮ぼくぜい:
あるとい:「えきかい伊川いがわこれがいだれせつ?」曰:「如易,ぼう便びんせつどう聖人せいじんただため卜筮ぼくぜい而作,かいゆう許多きょた說話せつわただし此說なんこう人道じんどうにん肯信。こうらい諸公しょこうりょくらいあずかぼうわきまえぼう煞費氣力きりょくあずか分析ぶんせき。而今おもえこれただこうせつただ做放うら信也しんや信也しんや許多きょた氣力きりょくぶん疏。且聖じんようせつなに就理じょうちょく剖判せつ何故なぜ恁地かい互假たくきょうじん不可ふかあかつきまたなにべつさくいちしょ何故なぜようかり卜筮ぼくぜいらいせつまた何故なぜせつ許多きょた吉凶きっきょう悔吝』?此只理會りかい卜筮ぼくぜいいん中有ちゅうう些子したがえ而推あかり所以ゆえんだいぞうちゅうただ一句兩句子解了。ただしゆう文言もんごんあずか繫辭ちゅうすうだん說得せっとく較詳,しか也只かいそこらいほどけ,如不可ふかあかつきそこ也不曾說。而今じんただ眼孔がんこうしょう說得せっとく恁地,便びんどうゆういたり只管ひたすらよう推求。且孔當時とうじきょうじんただせつしょれい』,ただせつがく乎』,あずかきょう於詩,たて於禮,なり於樂』,ただせつひと不為ふためしゅうみなみ召南』,『さんひゃく,一言以蔽之曰:「おもえよこしま。」』もと曾教じん讀易。ただしゆういちしょせつ:『かりすうねんじゅう以學えき以無大過たいか矣。』這也ただ孔子こうし恁地せつかいはた這箇去きょうじん。如周こう一部いちぶしゅうあやいい纖悉畢備,而周えき卻只てのひら於太ぼくかん,卻不だいつかさらく教成のりなりひとしぞくさま恁地じゅうえん這箇ただ理會りかい卜筮ぼくぜい大概たいがいただせつ箇陰いん陰陽いんよう消長しょうちょう,卻有些子ざい其中。ふく當時とうじ偶然ぐうぜんとくいち便びん便びんかげしたがえ而畫うらとう時人じじん一也かずや識,也不識,かげ也不識,也不識。ふく羲便あずか剔開這いちしかざいゆう箇一後來こうらい便びん生出おいで許多きょたぞうすうらい。恁地時節じせつ也自遏他じゅうしか當初とうしょ也只理會りかい罔罟とうごと,也不曾有許多きょた嶢崎,如後世こうせい經世けいせいしょこれるい,而今じん便びんよう說伏せっぷく羲如神明しんめいさましょあかつきふく羲也じゅんしらき,也不曾去理會りかい許多きょたごとらい自他じた當時とうじ剔開這一箇機,後世こうせいあいだ生得しょうとく許多きょたごとらい也自奈何いかん也自不要ふようとく恁地。ただし而今所以ゆえんなん理會りかいぶたえんほろびりょう卜筮ぼくぜいほう。如周れいふとしぼくてのひらさんえきほう』,連山れんざんぞうしゅうえき便びんべつ有理ゆうりかいしゅうえきほう。而今卻只ゆう上下じょうげけいりょうへんみな許多きょたほうりょう所以ゆえんなん理會りかいこんひと卻道聖人せいじんげん,而其ちゅういんゆう卜筮ぼくぜいせつせつせつしたがえ卜筮ぼくぜいじょうらい什麼いんもわか有人ゆうじんらいあずかぼうわきまえぼうただこたえ。」つぎ義剛よしたけとい:「先生せんせいさくげんえきただため卜筮ぼくぜい而作,其說やめ甚明しろしか先生せんせい先天せんてん後天こうてん極太ごくぶとごくこれせつ,卻留意りゅうい甚切,不知ふち如何いか。」曰:「卜筮ぼくぜいこれしょ,如火たまりんこれるいじゅんろくうん:「おおやけいい卜筮ぼくぜいこれしょ便びん如今たまりんさま。」許多きょた道理どうりきゅうざい其間。ただしいんさく卜筮ぼくぜい,卻去推出許多きょた道理どうりらい當初とうしょ做時,卻只ため卜筮ぼくぜいざいうらあかつきつき許多きょた道理どうり後方こうほうはじめ。這箇道理どうりなんせつこうらいちょう安國やすくに子來こらいといぼうあずかせつうん:『ようあかつき便びんただれい棋課模樣もよう。』ゆういち朋友ほうゆうごと:『こわただ以其じんのうあかつき,而告以此せつ。』ぼううん:『誠實せいじつ恁地せつ。』」良久よしひさ,曰:「つう其變,とげなり天下でんかぶんごく其數,とげてい天下てんかぞう。」やすきょうとい:「先天せんてんゆう自然しぜんぞうすうふく當初とうしょまた其然?」曰:「也不如何いかただしえんゆう些子造作ぞうさく模樣もよう,如方ただよりどころざいそこじゅんろくうん:「較自然しぜん。」えん便びん就這中間ちゅうかんこじれ做兩截,じゅんろくうん:「えんさくりょうだんらいこじれきょく。」恁地てんらいそこ,恁地うたてそこ耦,便びんゆう些不甚依當初とうしょそこしかふく當初とうしょ,也只見ただみ太極たいきょく下面かめんゆう陰陽いんよう便びん一生いっしょうまたなまよんよんまたなまはち,恁地推將,做成這物事ものごとじゅんろくうん:「不覺ふかくなりらい卻如此齊せい。」想見そうけんふく羲做とく這箇なり,也大歡。目前もくぜん曾見箇物事ものごと恁地ひとしせい。」いんごと:「夜來やらいゆう一說いっせつせつ曾盡。つうしょげん:『聖人せいじんしらげかく以示;聖人せいじん蘊,いん以發。』せい聖人せいじん本意ほんい,蘊是偏旁へんぼうたいらい道理どうり。如春秋しゅんじゅう聖人せいじん本意ほんいただこれごとよう見世みせへん,『禮樂れいがく征伐せいばつ諸侯しょこう』,『しん弒其くん弒其ちち』,如此而已。就那ごと上見うわみとく是非ぜひあく曲折きょくせつ便びんいん以發そこ。如『えきゆう太極たいきょくせいりょうりょうせいよんぞうよんぞうせい八卦はっけ』。這四象生八卦以上,便びん聖人せいじん本意ほんいそこ。如彖文言もんごん繫辭,みないん而發そこ不可ふかいちれいこんひとただ做占便びんかつわかてきじょう爻來さくおそれりょうくにはつ講筵こうえんこうりゅう在天ざいてん大人おとな』,ふとし遽云:『此書あにれい凡民これ!』ぼう便びんどうかい易者えきしゃ錯了。這『大人おとな便びんりゅう』。げんじんわかうらないとく此爻,便利べんり於見大人おとないい人臣じんしんうらないとく此爻,のり於見くん而為きち也。如那『りゅう在田ありた大人おとな』,有德うとくしゃまたいい大人おとなげんじんわかひろわかよう見好みよじんじゅんろくさくもとめおやけん」。うらないとく此爻そくきちしか而此りょう箇『大人おとな』,みなごと君德くんとく』也者,またせつゆう君德くんとく而居しゃこん卻說きゅうきょ下位かい而無おうまた如何いか這箇あたまめんまた如何いかおうあずかおう如何いか恁地かた說得せっとくわか做占士農工商しのうこうしょう事事ことごとじんようとく這般しゃはんじんうらないとく便びん這般しゃはんよう般人うらないとく便びん做那般用。わか而今せつ便びんただ秀才しゅうさいよう別人べつじんようとくりょう。而今じん便びんせつどう解明かいめいことらい便びん道理どうり如何いか後作あとさく區處くしょ時人じじん蠢蠢しか事事ことごとあかつき,做得是也これや不知ふち,做得是也これや不知ふち聖人せいじん便びんさくえききょうじんうらないうらないとく恁地便びんきち,恁地便びんきょう所謂いわゆるつう天下でんかこころざしてい天下てんかこれぎょうだん天下でんかうたぐしゃそく是也これや。而今わかさくうらないせつ吉凶きっきょう悔吝便びんざいわがさく甚麼いんもようみなようとくこんわか作文さくぶん字解じかい便びんかたそうりょう。」やすきょうとい:「如何いか恁地?」曰:「而今さくせつ吉凶きっきょう悔吝みな斷定だんていざいきゅうろくよんとう身上しんじょう矣。じゅんろくうん:「かれきゅうろくよんあたまめんなに以見とく如此?またただざいひとようとく也。」如此そく吉凶きっきょう悔吝かたそうりょう便びんたださくとく一般いっぱんようりょう。」はやしこれうん:「伊川いがわえき說得せっとく也太。」曰:「伊川いがわもとむふとふか,嘗說:『さんひゃくはちじゅうよん爻,不可ふかたださくさんひゃくはちじゅうよん爻解。』其說也好。而今かいきゅうたださくとくさんひゃくはちじゅうよん般用。」やすきょうとい:「彖象莫也いん爻而推其?」曰:「彖象文言もんごん繫辭,みないん而推あかり其理。」叔器とい:「吉凶きっきょうてい於揲めどぎ?」曰:「。」「しかのりひろしはんかめしたがえ,筮從』,またようきょう庶民しょみんしたがえ如何いか?」曰:「けつ大事だいじ也不敢不恁地きおい謹。如遷こくだてくんるい不可ふか恁地。わか其他小事しょうじのりまた必於卜筮ぼくぜい而已。しか而聖人見ひとみとく道理どうりじょうつね不要ふようぼく。且如しゅん所謂いわゆる『胼志さきじょう,詢謀僉同,鬼神きじん其依,かめ筮協したがえ』。わか恁地,便びん自家じか所見しょけんやめぎま,而卜また如此,曰:『ぼく習吉。』且如しゅうこうぼくたくうん:『わがぼくかわさくはじむすいわが乃卜澗水ひがし,瀍水西にしおもんみらくしょくわがまたぼく瀍水ひがしまたおもんみらくしょく。』瀍澗ただざいらくつくり,這便これしゅうおおやけさきかなめらくただし夾將瀍澗らいぼく所以ゆえんごとあずからくたいせつ。而兩ぼく所以ゆえんみなごとおもんみらくしょく』,以此也是じんはかりごとさきじょうぽう以卜らいけつ。」これげん:「『筮短かめちょう如從ちょう』,らいかめまた較靈。」曰:「揲蓍ようしゅまた鑽龜較自然しぜんただこれはたいち鑽,便びん成文せいぶん,卻就這上めん推測すいそく。」叔器とい:「かめぼくほう如何いか?」曰:「こん所傳しょでんらいただ而今ちょう。此間じんゆうちょうはた五莖茅自竹筒中寫出來,ちょく向上こうじょうそこためよこそこためこうしたそこためすいはすこうそとしゃためはすこう內者ためきん便びん如文みかどちょうとく大橫おおよこよこ也。所以ゆえんどうため天王てんのうなつあきら以光』,ぶたとくぞう。」義剛よしたけじゅんろくりゃく

10 卜筮ぼくぜい:
えき所以ゆえん難讀なんどくしゃぶたえきほん卜筮ぼくぜいこれしょこん卻要就卜筮ぼくぜいちゅう推出こうがくみちなりりょうふし工夫くふうまご

11 卜筮ぼくぜい:
えき乃是卜筮ぼくぜいこれしょいにしえしゃのりぞう於太ふとしぼく,以占吉凶きっきょうまたゆう許多きょた說話せつわ。及孔はじめ而敷繹為文言もんごんざつ彖象るい,乃說道理どうりらいがくくつ

12 卜筮ぼくぜい:
えきただ箇卜筮之しょ孔子こうし卻就這上はたせつ道理どうりきょうじん。雖孔也只とくしたがえ物事ものごとせつ敢別せいせつ

13 卜筮ぼくぜい:
やすため卜筮ぼくぜい而作,みないん吉凶きっきょう以示訓戒くんかい其言雖約,而所つつみ甚廣。夫子ふうしさくでんまたりゃく舉一はし,以見凡例はんれい而已。

14 卜筮ぼくぜい:
えきほんため卜筮ぼくぜいさく古人こじん質朴しつぼく作事さくじ須卜鬼神きじん孔子こうしおそれ義理ぎり一向いっこうぼつ卜筮ぼくぜいちゅうあかり其義。いたり如曰「よしとがめ也」,「よしどるじょう也」,ただいち箇義。ほう

15 卜筮ぼくぜい:
みん使由之よしゆき不可ふか使知之ともゆき。」上古じょうこ聖人せいじんただしちょ此垂きょうただこれ天地てんち陰陽いんよう變化へんかかく而為使つかいいん卜筮ぼくぜい而知しょおさむため避忌。いたりしゅうこう孔子こうし一人ひとりまたせつりょういちにんぼう敢教じんえきため這物闊大,且不せつなおのれけん其間用字ようじあずかこんひとみな不同ふどう。如說りょう祭祀さいしおかせ疾病しっぺいみな古人こじんゆう此事卜筮ぼくぜい爻中此。こん此事りょうみやこあきらとく

16 卜筮ぼくぜい:
繫辭,須先えきだい衍之すう以下いかみなせつ卜筮ぼくぜいわかせつ卜筮ぼくぜい,卻是せついちそこぶつこんひとまこと不知ふちえき。」がくうん:「こんひと只見ただみせつえきため卜筮ぼくぜいさく便びんぐんおこり而爭不知ふち聖人せいじん乃是いん此立きょう。」曰:「聖人せいじん丁寧ていねい曲折きょくせつごく備。よし舉大畜「きゅうさんりょう逐」。讀易とう如筮相似そうじ上達じょうたつ鬼神きじん下達かたつ人道じんどう所謂いわゆるおかせ天下でんかみち』,ただ如此せつ模樣もよう作為さくい,而天下之したのどう不能ふのう其中。」がくうん:「こんひとみなぜんえきみな一向いっこうらんせつ。」曰:「まえやすまた分明ふんみょうきょそく玩其うらないゆうまちうらない而占あらわしゃ。」がく

17 卜筮ぼくぜい:
えきしょ本原もとはら卜筮ぼくぜいまたせつ:「邵子まなべただもとかいうん』四字貫盡天地萬物。」ともひとし

18 卜筮ぼくぜい:
えきほん卜筮ぼくぜいこれしょ若人わこうどぼくとくいち爻,便びん要人ようじん玩此いち爻之。如利貞之さだゆきるいただ是正ぜせいしゃ便利べんり不正ふせいしゃ便びん不利ふり曾說どう不貞ふていしゃひとわか能見のみとく道理どうりやめじゅうふん分明ふんみょうのりまた須更ぼく。如舜いのち禹曰:「かんうらないおもんみさき蔽志,こんいのち于元かめちんこころざしさきじょう,詢謀僉同,鬼神きじん其依,かめ筮協したがえぼく習吉。」其,なおはた也。げん雖未ぼく,而吾こころざしやめさきじょう,詢謀やめ僉同,鬼神きじんまた必將これかめ筮亦必須ひっすきょうしたがえこれ所以ゆえんいいぼく習吉」しゃぶた習,重也しげや。這箇道理どうりやめこれ斷然だんぜん如此,必是よしりょう便びん不用ふようぼくわかぼくのり是重これしげ矣。どき

19 卜筮ぼくぜい:
りゅうようとえひつじさる直方のうがたまさる習無不利ふり」。曰:「ひつじさるじゅんかげしょ爻皆中正ちゅうせい雖中,また以陰きょおもんみろく居中きょちゅうとくただしためひつじさる最盛さいせいしゃ以象ごとのりゆうさんしゃとく,而不習無不利ふりうらないしゃとくゆう德則とくのりきちえきゆういち本意ほんいちょくしたがえちゅうあいだちょ兩邊りょうへん須要しゅようみとめ這些子分こぶんあかつきほうはじめよこさん豎四說得せっとくこんひと曾識とく本意ほんい便びんようよこさん豎四せつちょ。」ぶん蔚曰:「えき本意ほんいただため占筮せんぜい。」曰:「便びん如此。えき當來とうらいただため占筮せんぜい而作。文言もんごん彖象卻是推說做義理ぎりじょうかん乾坤けんこん便びん孔子こうし曰:『聖人せいじんしつらえかんぞう,繫辭焉而あかり吉凶きっきょう。』わか占筮せんぜい如何いかせつあきら吉凶きっきょう』?且如需九さん:『需于どろ,致寇いたり。』以其逼近坎險,ゆう致寇ぞうぞう曰:『需于どろわざわい在外ざいがい也。自我じが致寇,たかしまき不敗ふはい也。』孔子こうし雖說推明義理ぎり這般しゃはん所在しょざいまたへんれい推明占筮せんぜい。『需于どろわざわい在外ざいがい』,うらないとく此象,雖若不吉ふきつしかのうけいまきのり不敗ふはいまたのう堅忍けんにん以需まてしょ其道,所以ゆえんきょうあるしつ其剛健之けんしとくまた堅忍けんにんこころざしのり不能ふのう不敗ふはい矣。」ぶん蔚曰:「つねあい先生せんせいえき本義ほんぎうん:『ふく羲不けん陰陽いんよう消息しょうそく兩端りょうたん而已。ただいちかげいち便びんぶん吉凶きっきょうりょう只管ひたすら就上なる八卦はっけ,以至ろくじゅうよんけん這兩はし消息しょうそく。』」曰:「えき不離ふり陰陽いんよう千變萬化せんぺんばんかただ這兩箇。そううん:『えきどう陰陽いんよう。』また。」ぶん蔚。僩錄しょう

20 卜筮ぼくぜい:
もちいこれもん:「ひつじさるろく:『直方のうがたまさる習無不利ふり。』がく須用習,しかこういたり於不習。」曰:「如此。聖人せいじんさくえきただせつ中有ちゅうう此象而已。如坤ろく直方のうがたまさる習無不利ふり』,這一爻中有ちゅうう此象。ひとわかうらないとく便びんおう此事ゆう此用也,せついた學者がくしゃ須習いたり於不習。在學ざいがくしゃことかたとう如此。しか聖人せいじんさくえきゆう此意ざい。」よう曰:「しか。『習無不利ふり』,此成德之のりゆきごと也。」曰:「また也。せついた成德しげのりこれごとただ中有ちゅうう此象而已。わかうらないとく便びんおう此象,せつ成德しげのりこと也。ぼうこれせつえきしょ以與さき儒、儒之せつみな不同ふどうせいざい於此。學者がくしゃ須曉ぼうせいしか後方こうほう推說其他道理どうりぼう意思いしごくただしただいちじょうみちわかざい惹著いまじん便びんせつ錯了,便びんえき本意ほんい矣。」いけろくうん:「如過けんもん相似そうじ,須是驀直攛過,だつとくけんかどりょう,卻以推說えき道理どうりよこせつ豎說さまたげわか纔挨きん兩邊りょうへんさわどうけん便びん攛不便びんえき本意ほんい矣。」ざいきょううん:「先生せんせいかいえき本意ほんいただため卜筮ぼくぜいなんじ。」曰:「しかよりどころぼうかい一部いちぶえきたださく卜筮ぼくぜいこれしょこんひと說得せっとくらいふとしせいりょうさらにゅう麤不とく。如某せつ雖麤,しか卻入とくしらげ精義せいぎみなざい其中。わかあかつきとくぼう一人ひとりせつのりあかつきとくふく羲文おうえきほんさく如此ようもとゆう許多きょた道理どうりざいぽうしつえき本意ほんいこんあかつきとく聖人せいじんさくえき本意ほんい便びんさきようせつ道理どうりたてにょう說得せっとくこのみいけろくうん:「ただ情理じょうり。」ただあずかやすもとあい聖人せいじん分明ぶんめいせつ:『むかししゃ聖人せいじんさくえきかんぞうしつらえ,繫辭焉以あかり吉凶きっきょう。』いく多分たぶんあかつきぼう所以ゆえんせつえきただ卜筮ぼくぜいしょしゃ,此類えきただせつ箇卦ぞう,以明吉凶きっきょう而已,さらせつ。如乾ゆういぬいぞうひつじさるゆうひつじさるぞうにんうらないとく此卦しゃのりゆう此用以斷吉凶きっきょううらせつ許多きょた道理どうりこんひと讀易,當分とうぶんためさんとうふく羲自ふく羲之えきぶんおうぶんおうえき孔子こうし孔子こうしえき。讀伏羲之えき,如未ゆう許多きょた彖象文言もんごん說話せつわぽうえき本意ほんいただ要作ようさく卜筮ぼくぜいよう。如伏羲畫八卦はっけうらゆう許多きょた文字もじ言語げんごただせつ八箇卦有某象,いぬいゆういぬいぞう而已。其大よう不出ふしゅつ於陰つよしやわら吉凶きっきょう消長しょうちょうしかまた說破せっぱただ使人知じんちぼくとく此卦如此しゃきちかれ如此しゃきょうこんひと曾明とく乾坤けんこんぞう便びんさきせつ乾坤けんこん所以ゆえん說得せっとく情理じょうり。及文おうあまねおおやけぶんためろくじゅうよん,添入『いぬいもととおる利貞としさだ』,『ひつじさるもととおるとぎ牝馬ひんばさだ』,はやふく羲之やめぶんおうあまねおおやけ自說じせつ一般いっぱん道理どうりりょうしかなお就人うらないしょせつ,如卜とくいぬいのりだいとおる而利於正みみ。及孔繫易,さく彖象文言もんごんのり以『げんとおる利貞としさだためいぬい四德しとくまたぶんおうえき矣。いた孔子こうしつきせつ道理どうりしかなお卜筮ぼくぜいじょう發出はっしゅつ許多きょた道理どうりよくじんあかつきとく所以ゆえんきょう所以ゆえんきち爻好そくきち爻不好則よしのりきょうわか爻大こう而己とく相當そうとうのりきち爻雖きち,而己とく不足ふそく以勝のり雖吉またきょう爻雖きょう,而己とくあし以勝のり雖凶猶吉ゆうきち反覆はんぷく占筮せんぜいじょう發明はつめい誨人そこ道理どうり。如云:『需于どろ,致寇いたり。』此卦爻本このみ,而象卻曰:『自我じが致寇,たかしまき不敗ふはい也。』ぶた爻雖このみ,而占これしゃのうけいまきかしこぼうのりまたいたり於敗。ぶた需者,まち也。需有まちときとく以就需之おもえ患預ぼう,而不いたり於敗也。此則聖人せいじん就占しょ發明はつめい誨人也。」また曰:「ぶんおうしんやめ如伏羲寬闊かんかつきゅうようせつ出來でき孔子こうししん如文おうこころ寬大かんだいまたきゅうようせつ道理どうりらい所以ゆえん本意ほんいひたしつ顧元はつ聖人せいじんただみとめ各人かくじん自說じせついちふくとう道理どうり。及至伊川いかわまた自說じせついちようほろ孔子こうしえき,而又甚焉。其說えきふく羲至伊川いかわなりよんようぼう所以ゆえん敢從,而原えき所以ゆえんさく而為せつため此也。」よううん:「聖人せいじんさくえきただあかり箇陰つよしやわら吉凶きっきょう消長しょうちょう而已。」曰:「雖是如此,しかふく羲作えきただ八卦はっけ如此,也何嘗明せつ陰陽いんようつよしやわら吉凶きっきょうしか其中そく道理どうりそうとく箇古じんきょうじん,也不甚說,ただせつ箇方ほう如此,使つかいじん而行。如此そくきち,如此そくきょう,如此そくぜん,如此そくあくゆう許多きょた言語げんごまた如舜いのち夔教かぶとまたただせつ箇『ひろし而栗,やわら而立じりつこれほうきょうじんしつ中和ちゅうわとく而已,はつゆう許多きょた道理どうり所謂いわゆるみん使由之よしゆき不可ふか使知之ともゆき』,またただよう你不しつ其正而已,必苦よう知也ともや。」また曰:「ぼう此說,よりどころぼう所見しょけん且如此說,不知ふち後人こうじん以為如何いか。」いんわらい曰:「ひがし坡注えき畢,いいじん曰:『ゆうえき以來いらいゆう此書也。』」僩。しょくろく析為さんいけろくぶんりゃく

21 卜筮ぼくぜい:
えきちゅうげんうらないしゃゆう其德,のり其占如是にょぜごと其德而得うらないしゃ,卻是はんせつ。如南蒯得「元吉もとよし」,うたぐよし矣,而蒯はて敗者はいしゃぶた明言めいげんそく元吉もとよし德則とくのり不吉ふきつ也。また如適所說しょせつ直方のうがたまさる習無不利ふり」,うらないしゃゆう直方ちょくほうだいとくのり習而不利ふりうらないしゃ此德,そく雖習而不利也としや。如奢侈之じん,而得ども儉則吉之よしゆきうらないあきらきょう儉者,うらないため不吉ふきつ也。みな此。如此自然しぜん意思いしかつ

22 卜筮ぼくぜい:
ろんえきうん:「其他けいさきいん其事,ほうゆう其文。如書げん堯舜禹湯いんたけしおうしゅうこうこといんゆう許多きょた事業じぎょうぽうせついた這裏。わか這事,またせついた此。わかえきただのり箇空そこ物事ものごとゆうごとあずかさきせつ包括ほうかつとくつき許多きょた道理どうりじん做甚ごとみな撞著。」また曰:「『えきおもえ也,無為むい也』,えき無情むじょうそこ物事ものごと寂然じゃくねん不動ふどう』;うらないこれしゃ吉凶きっきょう善惡ぜんあくずいごとちょ,乃『かん而遂どおり』。」またうん:「えきちゅう多言たげんただし,如『利貞としさだ』,『貞吉さだきち』,『利永としながさだこれるいみな要人ようじん守正もりまさ。」またうん:「ひと如占とくいち爻,須是はんかんしょはてつき道理どうりひつじさるろく:『直方のうがたまさる習無不利ふり。』須看自家じかのうじきのうかたのうだいぽうのう習無不利ふり』。凡皆るい此。」またうん:「所謂いわゆる大過たいか』,如當せん而不せんとう而不とう而不みな。」また曰:「如坤はつろく須知しゅうちくつしもけん冰』やや要人ようじん恐懼きょうくおさむしょう不知ふち恐懼きょうくおさむしょう便びんえき大概たいがいほっじん恐懼きょうくおさむしょう。」また曰:「ぶんおう繫辭,ほんただこれあずかひとうらないそこしょいたり孔子こうしさくじゅうつばさぽうせつ君子くんしきょそくかん其象而玩其辭,どうそくかん其變而玩其占』。」また曰:「夫子ふうし讀易,あずか常人じょうじん不同ふどうむね中洞なかほらみる陰陽いんようつよしやわら吉凶きっきょう消長しょうちょう進退しんたい存亡そんぼう。其贊えきそく就胸ちゅううつし道理どうり。」あじどうとい:「聖人せいじん文言もんごんただ道理どうりせつ。」曰:「ゆう此氣,便びんゆう此理。」またとい:「文言もんごん反覆はんぷくせつ如何いか?」曰:「如言『潛龍せんりゅう勿用,ざいした也』,また潛龍せんりゅう勿用,しも也』,ただこれ一意いちい重疊ちょうじょうせつ伊川いがわつくるりょう穩。」どき

23 卜筮ぼくぜい:
聖人せいじんさくえきほんためほしてい天下てんかこころざしだん天下でんかうたぐ而已,要因よういん此說道理どうり也。如人うらないとく這爻,便びん要人ようじん知得ちとく這爻ぞうよしただしきょうきち便びん為之ためゆききょう便びん不為ふためしか如此,卻自ざい其中矣。如剝うえきゅう:「せきはてしょく君子くんしとく輿こし小人こども剝廬。」其象如此,いいいちざいうえ,如碩だいはてにん及食,而獨とめ於其じょう;如君子くんしざいうえ,而小じんみな於下おしたのり君子くんし輿こし也。しか小人こども雖載君子くんし,而乃ほしした而剝のり剝其いおりみみぶたただ君子くんし乃能くつがえぶた小人こども小人こども必賴君子くんし以保其身。こん小人こどもよく剝君のり君子くんしほろび,而小じんまたところひろし其身,如自剝其いおり也。且看小人こどもよくがい君子くんしいたがいとくつきくにやぶいえほろび,其小じん曾有そんかつとくしゃ聖人せいじんぞう曰:「『君子くんしとく輿こし』,みん所載しょさい也。『小人こども剝廬』,おわり不可ふかよう也。」若人わこうどうらないとく此爻,のりため君子くんし所為しょいしゃ必吉,而為小人こども所為しょいしゃ必凶矣。其象如此,而理ざい其中矣。卻不いんほっせつ道理どうり而後せつぞう也。とき舉。うえろくうん:「『えきただせつぞうはつゆう後人こうじん所說しょせつ許多きょた道理どうりうずたかざい上面うわつらぶた聖人せいじんさくえきほんためぼく筮設。うえ王公おうこう而下たち于庶じん曰「以通天下でんかこころざし,以定天下でんかこれぎょう,以斷天下でんかうたぐ」。ただし聖人せいじんせつぞうのりざい其中矣。』いん舉剝うえきゅうせきはてしょく』,かげざいしたらい剝一一陽いちようなおざい,如碩だいはてしょく。『君子くんしとく輿こし』,君子くんしざいうえため小人こども所載しょさい,乃下五陰載上一陽之象。『小人こども剝廬』しゃげん小人こどもすんで剝君,其廬またはた剝。古今ここん小人こどもすんで剝君,而小じんまた死亡しぼうめつぞくあにゆうそんしゃ聖人せいじんぞうただ如是にょぜ後人こうじんせつえきただあいはた道理どうりうずたかざい上面うわつら聖人せいじん本意ほんいかい如此。」

24 卜筮ぼくぜい:
さきとええき。曰:「ひつじさる大抵たいていげんいぬいはんよりどころぼうらいえきほん箇卜筮之しょ聖人せいじんいん以明きょういん其疑以示くん。如卜とくいぬいうんげんとおる利貞としさだ』,本意ほんいただせつだいとおるとぎ於正,わか不正ふせい便びんかいきょう。如卜とく爻辭如『潛龍せんりゅう勿用』,便びんきょうじん莫出做事。如卜どくりゅう在田ありた』,便びんきょうじん以出做事。如說『大人おとな』,一箇是五在上之人,一箇是二在下之人,甚麼いんもじんぼく天子てんしゆう天子てんし大人おとなしょ大臣だいじんゆう大臣だいじん大人おとなしょ群臣ぐんしんゆう群臣ぐんしん大人おとなしょ庶人ゆう庶人『大人おとなしょ當時とうじまた曾有ぼう爻與ぼう爻相おうせつ道理どうり如此,またなに曾有甚麼いんもじんたい甚麼いんもじんせつゆう張三李四ちょうさんりし中間なかま是正ぜせいきち曾有不正ふせい而吉。だいりつため君子くんししつらえ小人こども盜賊とうぞく所得しょとく竊取せっしゅ而用。如『元吉もとよし』,須是居中きょちゅうざいしたぽうかい大吉だいきちしかのり大凶だいきょう。此書はつらいただ如此。いた後來こうらい聖人せいじん添許說話せつわ,也只怕人理會りかい就上さらせつ許多きょたきょう分明ぶんめい大抵たいていただいん以明きょうわかのう恁地みやこただし教戒きょうかい。恁地らい聖人せいじんこころほらしか如日ぼしさら些子屈曲くっきょく遮蔽しゃへい曰『聖人せいじん以通天下でんかこころざし,以定天下でんかこれぎょう,以斷天下でんかうたぐ』。」また曰:「本來ほんらい裏面りめん這許多事たじ後來こうらいじんせつとく便びんしろせん箇話。わか做卜筮看,せつ這話ごく分明ふんみょうぼう如今らいちょく分明ふんみょうわか聖人せいじんゆう甚麼いんも說話せつわようあずかひとせつ便びん分明ふんみょうせつりょうわか不要ふようあずかひとせつ便びんせつおう恁地せんひゃくようぞうあたま伉腦,形無かたなしかげきょう後人こうじんおおかた推測すいそく聖人せいじん一箇光明盛大之心,必不如此。曰『君子くんしきょそくかん其象而玩其辭,どうそくかん其變而玩其占』,這般しゃはんしょ自分じぶんあかつき。如今讀書どくしょ,恁地讀一番いちばんりょう,須是常常つねづねはたしんぬる所以ゆえん孔子こうしせつがく而時習之』。わかただ看過かんか便びんじゅうえきとく忘了,須常つね溫習おんしゅうぽう滋味じみ。」まご

25 卜筮ぼくぜい:
えきただ古人こじん卜筮ぼくぜいこれしょ,如五雖主君位而言,しかじつ不可ふかどろ人傑じんけつ

26 卜筮ぼくぜい:
えきほんためぼく筮設。如曰「わたる大川おおかわ」,於行ぶね也;「ゆう攸往」,於啟ぎょう也。後世こうせい儒者じゅしゃひな卜筮ぼくぜいせつ,以為不足ふそくごと;而所ぶと卑者,またどろ於此而不どおり曰:「易者えきしゃ難讀なんどくこれしょ也。わか且從大學だいがく工夫くふうしかこう循次讀論はじめ中庸ちゅうよう庶幾しょきせつなおのれ有益ゆうえき也。」義剛よしたけ

27 卜筮ぼくぜい:
えき爻只而今はつそこかげ相似そうじ。如云:「はつきゅう潛龍せんりゅう勿用。」這只戒占しゃかいしゃとげ這上めんせい義理ぎり,以初きゅうとう潛龍せんりゅう勿用」,きゅうとう大人おとな」。はつきゅう甚麼いんも如何いかかいせん如何いかかい勿用?ためし討這箇人らいきゅう爻又甚麼いんもじんまた如何いかかいりゅう在田ありた大人おとな」?嘗見りんもぐさのきうん:「はつろくみずのえしゃ,以丙はいみずのえそくきち。」ぶたごうすい也。如卦かげうん:「朱鳥あすか翾翾,かえり于海湄,きち。」這箇ただせつ水火すいかごうそくきちなんじわか使つかい此語出自しゅつじ聖人せいじんくちのりかいしゃ必去上面うわつらせつ道理どうり,以為朱鳥あすか如何いかうみ湄如なん矣。

28 卜筮ぼくぜい:
とい:「えきちゅう也有やゆう偶然ぐうぜん指定していいちりょうけん實事じつごとげんしゃ,如『とおる岐山きざん』,『利用りよう征伐せいばつ』,『遷國』これるい是也これや。」曰:「如此。またゆうけんたとえ喻言しゃ,『わたる大川おおかわ』,則行のりゆきせんよしうらない,而濟大難だいなん大事だいじまた如之。」たまものがくくつ

29 卜筮ぼくぜい:
古人こじん凡事必占,如「さん禽」,のりりょうことまたうらない也。

30 卜筮ぼくぜい:
せつちゅうせつ許多きょた卜筮ぼくぜいこんひとせつえき,卻要掃去卜筮ぼくぜい如何いか理會りかいとくえきまい恨不とく古人こじんかつほうただ說得せっとく箇半はんかつそこわかさら箇活ほう,卻須さらとくだかみょうざい古人こじん必自ゆうかつほう,且如筮得爻,卻與しょうらないそこごと不相應ふそうおう如何いかいた這裏,また須別ゆう箇活そこれいくくはたただ恁死ころせちょあるようささえ相合そうごうはいしょあるいん物象ぶっしょう。揲蓍雖是占筮せんぜいただ後人こうじんたくみ裏面りめん箇小しょうそこ道理どうりつくりもんきょくみちせいただ如此。ふち

31 卜筮ぼくぜい:
いまこれせつ易者えきしゃさき掊擊りょう卜筮ぼくぜい。如下げきせつ卜筮ぼくぜい次第しだい某所ぼうしょ恨者,ふかあかつき古人こじん卜筮ぼくぜいほういませつしょそうぞう古人こじん如此。わかさらあかつき,須更ゆう奧義おうぎ推。」ある曰:「ぬのめどぎもとめそく其法也。」曰:「爻卦あずかこと不相應ふそうおうのり推不古人こじん於此須有變通へんつう。」ある以支推之。方子のりこ

32 卜筮ぼくぜい:
熟讀じゅくどくろくじゅうよんのりさとしとく繫辭かたりちょくため精密せいみつえきくくれいようえきしょため卜筮ぼくぜい而作。如云:『じょう天下でんか吉凶きっきょうなり天下でんか亹亹しゃ莫大ばくだい乎蓍かめ。』またうん:『天生あもうかみぶつ聖人せいじん則之のりゆき。』のりせんためぼく筮也。」魯可いく曰:「いにしえ卜筮ぼくぜいこわ如今所謂いわゆるたまりんるい?」曰:「以某かんこわまたゆう這法。如左所載しょさいのりささえおさめおん配合はいごうまたはい。如云『とくたむろこれ』,すんで不用ふようたむろやめまた不用ふようやめ,卻自べつ推一ほうこわまたはい這理也。」道夫みちお

33 卜筮ぼくぜい:
えき卜筮ぼくぜいよう道理どうり便びんざい裏面りめんただしただせついた這處。如楚以神ためくんまつこれしゃためしん,以見其敬たてまつ不可ふか忘之かたせつ君臣くんしんただし假託かたくごとかみ而說。こん也須あずかせつごとしんしかこう他事たじくんこんかいちょくかい作事さくじくん,也未ためただし須先ためゆいりょうことしんいちじゅうぽう及那しょえき便びん如此。こん人心じんしんせい褊急,さらまちさきせつ本意ほんい便びんはたらい羇說りょうがくくつ

34 卜筮ぼくぜい:
だい凡人ぼんじん曾著實理じつりかいのりせつ道理どうりみなかかむなし。如讀えき曾理かい揲法,のりせつやすまたかかむなし。如周れい所載しょさい蒐田ごとうん:「如其じんほう。」便びん古人こじん識了じんほう所以ゆえんさらこんひと曾理かいじんほうのりだんへいまたみなだつそら道夫みちお

35 卜筮ぼくぜい:
とい:「いま揲蓍,ただししゅうおおやけさく爻辭以後いご揲法。不知ふち當初とうしょただゆうぶんおう彖辭,また如何いか揲?」曰:「また須別ゆうほうただいま不可ふかこうみみ。且如しゅうあや所載しょさいのり當時とうじ煞有文字もじ。如今所見しょけんうらないほうまたただこれ大概たいがい如此,其間また有無うむしょよりどころそこただやく如此。大抵たいてい古人こじん法度はっとこんみなふくそんしゃただ這些道理どうりにんなお胡亂うろん說得せっとく。嘗愛りくぶんゆう曰:『こぼしそら而易ぶん質實しつじつ而難こう。』道理どうりじん卻說法度はっと卻杜せんとく。且如らくこんみな不可ふかふくこうこんひとただかい說得せっとく『凡音なま由人よしとこころ也;人心じんしんどうもの使しか也』。いた制度せいど便びんせつ。」とい:「つうしょちゅううん:『而其制作せいさく玅,ゆう以得乎聲もと。』不知ふち而今ひさしひろきわむ?」曰:「いましょそう,祇是一宮いちのみやみみ。這裏だかすなわちだか;這裏ていすなわちひくぶたなんとく其中みみ。」とい:「えびす安定あんていたのし如何いか?」曰:「また一家いっか。」

36 卜筮ぼくぜい:
「以四やくこれしゃ」,「揲之以四」義也よしや以下いか啟蒙けいもううらないもんふち

37 卜筮ぼくぜい:
よんため」,かくいち箇四也;「きゅうはちため偶」,かくりょう箇四也。ふち

38 卜筮ぼくぜい:
ろうかげろうため乾坤けんこんしか而皆へんしょうかげしょうまたため乾坤けんこんしか而皆不變ふへんふち

39 卜筮ぼくぜい:
ろうかげろうせんざい乾坤けんこんじょうまたゆうしょうかげしょう。如乾坤けんこん,六爻皆動底是老,六爻皆不動底是少。六卦上亦有老陰老陽。ふち

40 卜筮ぼくぜい:
所以ゆえんいた三畫變底第三十二卦以後,うらないへん彖、爻之しゃいた這裏はなれほんぶん數多あまたりょういたよんかくかくのりさらふち

41 卜筮ぼくぜい:
とい:「ぼく爻變,のりへん爻占,仍以じょう爻為ぬしよん爻變,のり以之不變ふへん爻占,仍以爻為ぬし。」曰:「凡變,須就其變ごくしょ所以ゆえん以上いじょう爻為ぬし不變ふへんしゃ其常,ただじゅん其先所以ゆえん以下いか爻為ぬしまた如陰老少ろうしょうよしろうしゃへんごくしょしょうしゃ便びんただはつ。」まごがくくつろくうん:「へんしゃしも至上しじょう而止。不變ふへんしゃした便びん不變ふへんほん以之ためぬし。」

42 卜筮ぼくぜい:
內卦ためさだそとため悔。いんせつ:「生物せいぶつただゆうはつ時好じこう,凡物みなしかかんたかしあいせつ。」

43 卜筮ぼくぜい:
さだ悔,そくうらないよういいさだざい裏面りめん主宰しゅさいそこ,悔是做出りょうまつたけなわ珊底。さだこれとうあたりふち

44 卜筮ぼくぜい:
とい:「『內卦ためさだそとため悔。』さだ悔何如?」曰:「此出於洪はんさだらい是正ぜせい;悔,。凡『悔』りょうかた悔,這『悔』そこ意思いしまたそこ意思いししたさん爻便是正ぜせいうえさん爻似過多かたりょうおそれ如此。這貞悔亦こんうらないぼくふん甚主きゃく。」とい:「りょう爻變,のり以兩へん爻占,仍以爻為ぬしなに也?」曰:「したがえせいうらないごとゆういち箇先首尾しゅび。」まご

45 卜筮ぼくぜい:
ちんにちぜんとい:「『內卦ためさだそとため悔』,なん?」曰:「『さだくんただし』,こと方正ほうせい如此。『悔』,ごとやめ如此りょう。凡悔しわしゃみなごとほうゆう悔吝。內卦うらないごとかた如此;がいうらないごと已然いぜんしゃ如此。二字又有始終之意。」

46 卜筮ぼくぜい:
さだごとはじめ,悔是ごとおわりさだごとおも,悔是ごときゃくさだざいわがそこ,悔是おうじんそこさん爻變,のりしょしゅ不一ふいつ,以彖辭うらない,而以ほんためさだへんため悔。ろく爻俱不變ふへんのりうらないほん彖辭,而以內卦ためさだそとため悔。凡さん爻變しゃゆうじゅうぜんじゅうためさだこうじゅうため悔。こう十卦是變盡了,またはんらいゆう啟蒙けいもう義剛よしたけ

47 卜筮ぼくぜい:
叔器とい「內卦ためさだそとため悔」。曰:「『さだ悔』ひろしはんさだ是正ぜせいそこ便びんたい;悔是そこどうそくゆう悔。」またとえいちさだはち悔」。曰:「如乾夬大ゆうだいたけししょう畜需だい畜泰內體みないちさだがいからだ八卦はっけはち悔。此。」義剛よしたけ

48 卜筮ぼくぜい:
とい:「『さだ悔』とめ一說いっせつ,如ろくじゅうよんのりごとさんかくためさだそとさんかくため悔;如揲めどぎなりのりせいためさだこれため悔;如八卦はっけへんのりじゅんいちためさだへんななため悔。」曰:「如此。」

49 卜筮ぼくぜい:
とい:「爻,凡初しゃ多吉たきちうえしゃきょう。」曰:「時運じうんきゅう如此。內卦ためさだそとため悔。さださだせい底意そこい;悔,ごとゆうつい底意そこい。」

50 卜筮ぼくぜい:
うらないほうぬしたかかげぬしとみふち

51 卜筮ぼくぜい:
悔陽而吝かげ方子のりこ

52 卜筮ぼくぜい:
たつみはなれ兌,いぬいこれしょさく乎坤しゃふるえ坎艮,ひつじさるこれしょさく乎乾しゃ本義ほんぎ揲蓍せつこわ須恁方子のりこ

53 卜筮ぼくぜい:
凡爻ちゅうげんじんしゃ,必是其人嘗占とく此卦。如「大橫おおよこかのえかのえ」,必啟曾占とくふち

54 卜筮ぼくぜい:
えきちゅうげんみかどおついもうと」,「あきらえびす」,「こうはじめおにかたこれるいうたぐみな當時とうじみかどおつだかむね曾占とく此爻,後人こうじんいん而記,而聖じん以入爻也。如漢しょ大橫おおよこかのえかのえため天王てんのうなつあきら以光」,またけい曾占とく此爻也。たまりんまた如此。

55 卜筮ぼくぜい:
こんひとさんぜにとう揲蓍,不能ふのうごく其變,此只以納かぶとろく爻。おさめかぶと乃漢こげ贛京ぼうこれがくがく

56 卜筮ぼくぜい:
たまりんなおかんじんのこほう方子のりこ

57 卜筮ぼくぜい:
とい:「『筮短かめちょう』,如何いか?」曰:「筮已しゅ。」がく

58 卜筮ぼくぜい:
「筮短かめちょう」,きんとく其說。筮有筮病,纔一畫定かくてい便びんただゆうさんじゅうえいいたさんじゅうまたかく便びんただゆうじゅうろくまたさんかく便びんただゆう八卦はっけまたよんかく便びんただゆうよんまたかく便びんただゆう。這便びん以著揣度りょうかめ,纔鑽拆,便びんすくいしょぜん不可ふかようしんまご

59 卜筮ぼくぜい:
いんごと筮卦,曰:「雖出於自然しぜんしかいち爻成,のりとめゆうさんじゅう爻成,のりとめゆうじゅうろくさん爻成,のりとめゆう八卦はっけよん爻成,のりとめゆうよん爻成,のりとめゆう人心じんしんやや以測わかぼくかめぶんいちちょうのり吉凶きっきょう便びんさらうつりあらため所以ゆえん古人こじんごと『筮短かめちょう』。」こういんごと:「浙人おおなおかめぼく,雖盜賊とうぞくまたけつ於此。」曰:「ひだりでん臧會ぼくしんじあずか僭,『僭吉』,此其ほう所以ゆえんつて聖人せいじんさくえきしめせじん吉凶きっきょう,卻無此弊。げん利貞としさだ』,不言ふげん不貞ふて,『貞吉さだきち』,不言ふげん不貞ふていきちごと禦寇』,不言ふげん利為としなり寇也。」ひろ

60 卜筮ぼくぜい:
えきうらない不用ふようかめ,而每げんめどぎかめみな此理也。筮,そくめどぎ也。「筮短かめちょう如從ちょうしゃいい龜有かめあり鑽灼えき,而筮ゆう扐揲はんかめいち灼便なりまたゆう自然しぜんひろしはん所謂いわゆるぼくうらないようしゃぼくそくかめようそくめどぎ。「曰雨,曰霽,曰蒙,曰驛,曰克」,そくぎょうあめそくすい,霽即こうむそくえきそくかつ即金そっきん。「曰貞,曰悔」,そく內、そと也。

61 卜筮ぼくぜい:
うらないかめちょうだいよこちょうじきある曰:「ちょうじき。」ただしゅうあや曰:「ちょうじき。」かねちょうしたがえみぎよこしまじょうちょうしたがえひだりよこしまじょうある曰:「ちょうしたがえひだりよこしまじょう。」みずちょうきょく,以大しょう長短ちょうたん明暗めいあんため吉凶きっきょうあるうらない凶事きょうじまた以短しょうためきちまたゆう旋者きち大橫おおよこきち。「大橫おおよこかのえかのえ」,かのえかのえひょうおこり恁地かのえかのえしかきんちょう也。まご

62 卜筮ぼくぜい:
ほどすなずいせつ大橫おおよこかのえかのえためきんちょうかのえからししょよりどころただうんとく卜者ぼくしゃ」。不知ふち大橫おおよこただちょうぶたよこ言文げんぶんみかどはた諸侯しょこう而得天下でんかゆう大土おおづちぞう也。かのえかのえ,乃是かめぶんばく也。ぼく兆見洪範疏云:「よこしゃため。」

63 卜筮ぼくぜい:
かんきょうせつ鑽龜ほううん:「さきじょうよん嚮,欲求よっきゅう甚紋ちょうじゅんそくためきちぎゃくのりためきょう。」せいじゅんうん:「さき灼火,しかこうかんもん,而定其吉凶きっきょう。」曰:「よう須先てい其四むこう,而後もとめ其合,したがえぎゃくのりきょう,如『またおもんみらくしょく』。乃先以墨畫定かくていしょくすみ如何いか。『筮短かめちょう』,古人こじんかたじゅう此。ひろしはんいいかめしたがえ筮逆』,わかかめ筮共たがえ于人』,のりようせいきち用作ようさくきょう』。」かんきょううん:「こんためぞくしゃぼくかめ,以さんかめれんぼくみなじゅんそく往。」まごうん:「わかいし祁子ちょうまもるじん以龜ためゆう』,此卻知也ともや。」曰:「所以ゆえん古人こじん以易而捨かめ往往おうおう以其なんしんえきそくゆう貞吉さだきち』,不貞ふていきち;『禦寇』,不利ふりため寇。」まご

64 卜筮ぼくぜい:
ぼく,必先以墨かめぼく何事なにごとようとくなんちょう有定ありさだれいあるある便びん以墨よう拆,鑽處拆痕。此墨しかこう灼之,以火鑽ひきり鑽鑽りゃくひさもとめ其兆。拆痕。じゅんしょく此墨しょいいしょく

65 卜筮ぼくぜい:
みなみのきゆうめどぎうん:「やぶ宿やどしゅうとく。」また曰:「ぼくえき以錢擲,以甲おこりはじめ於京ぼう。」

ぞう

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1 ぞう:
嘗謂ふく羲畫八卦はっけただ此數,該畫天下でんか萬物ばんぶつざいしたためふるえふるえどう也;ざいうえためうしとらうしとらとめ也。ざいした自動じどうざいうえとめおうこう卻說繫辭孔子こうしさく所謂いわゆるしょ不盡ふじんしんじげん不盡ふじんしゃぶたかいたてぞう以盡一句いっくおもんみ其「げん不盡ふじん」,たてぞう以盡學者がくしゃ言上ごんじょう會得えとくしゃあさ,於象じょう會得えとくしゃふかひろ

2 ぞう:
伊川いがわせつぞうただたとえ喻樣せつらい須有箇象如此,ただ如今あかつき不出ふしゅつふち

3 ぞう:
ぼう嘗作えきぞうせつだいりつ以簡しげる以繁簡。

4 ぞう:
ぜんやから也會せつえきぞうきょう。如此卻是虛說きょせつこわしか。如「ゆう禽」,須是此爻ゆう此象,ただしこん不可ふかこうかずのりただだい衍之すうじゅうあずかてんすうすうりょうだん。「だい衍之すうせつめどぎ天地てんちすうせつ造化ぞうか生生せいせいきゅうじょ此外,後來こうらいじん推說出來できそこふち

5 ぞう:
以上いじょうそこ推不ただしたがえぞう下面かめんせつおう輔嗣伊川いかわみな不信ふしんぞう。如今卻不敢如此說,ただせつどう及見這箇りょう。且從ぞう以下いかせつめんとく穿鑿せんさくふち

6 ぞう:
とい:「えきぞう有三ゆうぞうさま有本ありもとゆうぞう,如奇ぞう,偶畫ぞうかげ是也これやろくじゅうよん爻,いち爻各いちぞうゆう實取みどり諸物しょぶつぞう,如乾坤けんこんろく,以天地雷じらいふうるいぞう是也これやゆうただ聖人せいじん以意ぞうらいあきらしゃ,如『白馬はくば翰如』、『おにいちしゃこれるい是也これや實取みどり諸物しょぶつぞうけつ不可ふかえきわか聖人せいじんしゅうとかりぞう以明しゃ當初とうしょわか別命べつめいいちぞうまたつう不知ふち如此?」曰:「聖人せいじんこれぞう,也不如此,而今且只とくいんぞうわか恁地せつのりなり穿鑿せんさくりょう。」がくくつ

7 ぞう:
所以ゆえんゆうぞうそこ意思いし不可ふか,卻只就他ぞうじょう推求道理どうり不可ふかためもとめかたどとく便びん喚做。如潛りゅう便びん須有潛龍せんりゅうぞうふち

8 ぞう:
かたどかく不同ふどうゆう自己じこ身上しんじょうそこゆう自己じことうとく這卦ぞう,卻就人身じんしんじょう。如「潛龍せんりゅう勿用」,就占しゃ身上しんじょうげんいたりゅう」,自家じか便びんとう,須把做在上之うえの大人おとなきゅうりゅう便びん人君じんくん,「大人おとな」卻是ざい下之したの大人おとなふち

9 ぞう:
えきぞう理會りかいとく。如「いぬいため」,而乾卻專せつりゅう。如此るいみな不通ふつうつとむ

10 ぞう:
えきちゅうぞう如卦とくじょういのち親切しんせつ。如蒙「けん而止」,ふくつよしどう順行じゅんこう」,此皆親切しんせつ。如「山下やましたいずるいずみ」,「地中ちちゅうゆうかみなり」,おそれ後來こうらいまた就那上面うわつら添出。所以ゆえんえきちゅうぞうしょまた有難ありがた理會りかいしゃがくくつ

11 ぞう:
えき畢竟ひっきょうゆうぞうただいまなん推。如既ずみこうはじめおにかたざいきゅうさん未濟みさい卻在きゅうよんそんじゅう朋之ともゆきかめざいろくえき卻在ろく不知ふち其象如何いかまた如履かえりいもうとみなゆうちんばのうくつ』,みな兌體,此可。」とい:「諸家しょかえきじょえきでんがいだれため最近さいきん?」曰:「なんとく。其間ゆういちせつごうしゃ卻多,如『きよし其群』,伊川いがわかい卻成『きよし而群』。卻是ひがし說得せっとくこうぐんいい小隊しょうたいきよし小隊しょうたい使つかいあい於大おだいたい。」とい:「孔子こうしせん義理ぎりせつえき如何いか?」曰:「上世じょうせいでんりゅういたり此,ぞうすうやめ分明ぶんめい須更せつ孔子こうしただ義理ぎりうえせつ伊川いがわまたしたがえ孔子こうしこんひとすんで不知ふちぞうすうただし孔子こうしせつただ說得せっとく半截はんせつ不見上ふみがみめん來歷らいれき大抵たいていすんでとおしょしつこん且以うらないろん,如人うらない婚姻こんいん,卻占とくいちびょうやめ如何いかよう此處ここら聖人せいじん必有しょ以教。如周れいちゅう所載しょさいこんみなほろび矣。」とい:「ひだりでんぼくえきあずかこんこと?」曰:「また須有所傳しょでんこうこうざい揆路,敬夫よしお以易ぼくとく睽卦,ひさしおうためうらない曰:『はなれためほこへい,兌為せつ用兵ようへいしゃなり講和こうわしゃまたなり。』其後こうやめしょうおもえ退ずさまた以和はん致虜寇而やめ。」とい:「かんたかし於易如何いか?」曰:「また一等いっとう說話せつわ。」とい:「みぞまなべ如何いか?」曰:「せんざいすうじょう,卻窺。」曰:「可用かよう?」曰:「未知みち其可ようただしあずか聖人せいじんまなべ不同ふどう。」曰:「こん學者がくしゃげんえきよういれ玄妙げんみょう。卻是遺書いしょ中有ちゅううすうしょ,如『ただ一部いちぶえきしょこれるいいまにんみとめ此意ちょ錯了。」曰:「しか。」がく

12 ぞう:
嘗得かく和書わしょうん,其先じんせつ:「どく天地てんちかみなりふう水火すいか山澤やまさわいいぞうただ便びんぞう。」また說得せっとくこのみまなべこうむ

13 ぞう:
かわ壅為さわ」,坎為がわ,兌為さわさわただしすい不流ふりゅうそこ。坎下いちかく閉合便びんなり兌卦,便びん是川これかわ壅為澤之さわのぞうふち

14 ぞう:
えきぞう一法いっぽう。如「はなれためかめ」,のり損益そんえきみなせつかめえきぞう如此しゃ甚多。

15 ぞう:
凡卦ちゅうせつ龜底かめそこ是正ぜせいとくいち箇離,必是ふく箇離,如「わが朵頤」是也これや。「兌為ひつじ」,だいたけし兌,おそれ便びんさん四五爻有箇兌象。這說ぞうそこ不可ふかあかつきしょ也多。如乾ろく爻,ぞうみなせつりゅういたりせついた,卻不為ふためりゅうりゅう卻是變化へんか不測ふそくそこぶつ,須著ようりゅうとうこれ。如「おっとせいふく孕不いく」,此卦はなれためだいはらぞうほん雖無はなれ,卻是ふくとく這卦。ふち

16 ぞう:
あるせつえきぞううん:「『はてぎょうそだてとく』,いくとく有山ありやまぞうはてゆき有水ありみずぞう。『みんそだてとく』,のり民有みんゆうふうぞういくとく有山ありやまぞう。」先生せんせいうん:「此說得せっとくこのみ。如『ふうかみなりえき』,のり遷善とう如風これそくあらため過當かとう如雷けつ。『山下やました有澤ありさわそん』,のり懲忿ゆう摧高ぞう,窒慾ゆうふさがみずぞう次第しだいえきぞう如此,曾一いち推究。」またうん:「遷善工夫くふう較輕,如己ゆうぜん,以為不足ふそく,而又遷於至善しぜんわかおっとあらためしゃゆういさみけつ不能ふのう乎用力也りきや。」人傑じんけつ

17 ぞう:
ちゅうよう親切しんせつ,須是けんぞうただしぞうでんりょうていひがしきょうえきせんぞう,如以かなえためかなえかわためしょうため飛鳥ひちょうまたゆう義理ぎり。其他さらゆうこうしょまたゆう杜撰ずさんしょ

18 ぞう:
ていひがしきょうしょううめせつえきぞうまたゆうしゃ。如鼎分明ふんみょうかなえぞうせつかわぞうまたおそれゆう此理。「澤中さわなかゆうかわ。」●うえ如爐くちよんさんはらしたこうはつそこしかまた偶然ぐうぜん此兩如此みみひろ

19 ぞう:
ていひがしきょうせつえきまたゆうこうしょ。如說ちゅうまことゆうたまごぞうしょうゆう飛鳥ひちょうぞう。「まことしたがえつめしたがえ」,如鳥以爪だきたまご也。ぶたちゅうまことぞう,以卦ごとよんきょがいかげきょ內,そとちゅうむなしゆうたまごぞうまたげんかなえぞうかなえがたかわぞう風爐ふろまた此義。此等しょ說得せっとくゆう意思いしただしえき一書盡欲如此牽合附會,しょうあいだ便びん疏脫。學者がくしゃ須是さき理會りかいどく正當せいとう道理どうりりょうしかこう於此とう些小れい碎處收拾しゅうしゅう以相えき不為ふためわか未得みとく正路まさじみゃくさき理會りかい這樣しょ便びん疏略。僩。ぶん蔚同

20 ぞう:
ほどすなずい以井ゆう井谷いたにしゃぶないちふなえびぶと也,とげせつゆうえびぶとぞう。「木上きのうえ有水ありみず。」●うん:『うえぜん兩足りょうあしとう也;よん也;さんあずか也;はつ兩足りょうあし也。』其穿鑿せんさくいちいたり於此!ぼう嘗謂曰:『しん如此,のり此卦當為とういえびぶとかた如何いか卻謂!』」ひろ

URN: ctp:zhuzi-yulei/66