スポーツ新聞しんぶん

スポーツ新聞しんぶん（スポーツしんぶん）、もしくはスポーツ紙し（スポーツし） とは、スポーツやゴシップ・芸能げいのう・レジャーなど、娯楽ごらく関連かんれんのニュースを中心ちゅうしんとして発行はっこうする新聞しんぶんの事ことである。

雑誌ざっしについては「スポーツ雑誌ざっし」を参照さんしょう

概要がいよう

日本にっぽんのスポーツ新聞しんぶんは、スポーツの報道ほうどう以外いがいにも芸能げいのう、レジャー、ギャンブル、娯楽ごらく読よみ物ものなどの内容ないようを含ふくむ特有とくゆうの存在そんざいとして発達はったつした。このような総合そうごうスポーツ紙しは、日本にっぽん国外こくがいではごく少数しょうすうが存在そんざいするにとどまるとされる。日本にっぽん新聞しんぶん協会きょうかいによると、2023年ねんの発行はっこう部数ぶすうは合計ごうけいで約やく192万まん部ぶで、2000年ねんの約やく631万まん部ぶから3割わり未満みまんにまで減少げんしょうしている。日本にっぽんのスポーツ新聞しんぶんの先駆さきがけは、1946年ねん3月6日にちに創刊そうかんされた『日刊にっかんスポーツ』である。『スポーツ報知ほうち』（報知ほうち新聞しんぶん）では1872年ねん7月がつ15日にちに創刊そうかんとして記しるされているが、スポーツ新聞しんぶんとして新装しんそう刊かんされたのは1949年ねん12月30日にちである。

最近さいきんは政治せいじ面めん・経済けいざい面めんなど比較的ひかくてき硬かための記事きじも掲載けいさいされるようになったが、内容ないようとしては英えい米べいにおけるタブロイド紙かみと同等どうとうの大衆たいしゅう紙しと評ひょうされる。『日刊にっかんゲンダイ』、『夕刊ゆうかんフジ』に代表だいひょうされるタブロイド版ばんの夕刊ゆうかん紙かみもほぼ同様どうようの紙面しめん構成こうせいを取とるが、紙面しめんサイズが一般いっぱん紙しと同一どういつで基本きほん的てきには朝刊ちょうかんであることが異ことなる。なお、第だい二に次じ世界せかい大戦たいせん直後ちょくごの物資ぶっし不足ふそくの時ときにスポーツ新聞しんぶんの発行はっこうが優先ゆうせん的てきにGHQから認みとめられた要因よういんは、GHQが“3S政策せいさく”という懐柔かいじゅう策さくを講こうじて占領せんりょう政策せいさくを円滑えんかつに行おこなう事ことを意図いとしたものとの主張しゅちょうが一部いちぶで行おこなわれているが、検証けんしょうがされておらず陰謀いんぼう論ろんの域いきを未いまだ出でていない。

内容ないよう

主おもに野球やきゅう（プロ野球やきゅうやMLBの日本人にっぽんじん選手せんしゅが所属しょぞくする球団きゅうだんのカード、高校こうこう野球やきゅう）をはじめ、サッカー（日本にっぽん代表だいひょう、Jリーグなど）やプロゴルフといったスポーツの試合しあい、公営こうえい競技きょうぎ（競馬けいばだけ他たの3種目しゅもくから独立どくりつしている）の内容ないようや周辺しゅうへん記事きじを主体しゅたいに構成こうせいされている場合ばあいが多おおい。特とくに夏期かきはほとんど野球やきゅうが一いち面めんを独占どくせんする。野球やきゅう以外いがいではサッカーや中央ちゅうおう競馬けいばのGI競走きょうそうの出走しゅっそう表ひょうや結果けっか、オリンピックにおけるメダル獲得かくとくや国際こくさい的てきなスポーツ大会たいかいで日本にっぽん選手せんしゅや日本にっぽんチームが優勝ゆうしょう・準じゅん優勝ゆうしょうを果はたした場合ばあいに1面めんの大だい見出みだしに登場とうじょうしてくる。例外れいがい的てきにはかなり大おおきな社会しゃかいの事件じけん・出来事できごとや芸能げいのう界かいや政界せいかいのスキャンダル・慶弔けいちょう、考かんがえられない様ようなトピック（例れい：首都高しゅとこう速そく競走きょうそう馬ば侵入しんにゅう騒動そうどうなど）が発生はっせいした場合ばあい、これをトップへ持もってくる事こともある。

また、ブロック紙しは「地元じもと密着みっちゃく」の紙面しめん作づくりを心こころがけており、連日れんじつのように地元じもと球団きゅうだん・選手せんしゅを一いち面めんに持もってくる新聞しんぶんが多おおい。例たとえば日本にっぽんシリーズがあっても該当がいとうする地元じもと球団きゅうだんが出場しゅつじょうしない場合ばあいは、日本にっぽんシリーズではなくその地元じもと球団きゅうだんの話題わだいを一いち面めんに持もっていく新聞しんぶんがほとんどである。なお、発行はっこう地域ちいきや新聞しんぶんによって先述せんじゅつのような「地元じもと密着みっちゃく型がたの一いち面めん記事きじ」になることも大おおきな特徴とくちょうである。特とくに大阪おおさかで発行はっこうされるスポーツ紙し（朝刊ちょうかん紙し）は、『スポーツ報知ほうち』を除のぞき連日れんじつ、阪神はんしんタイガース関連かんれんの記事きじが少すくなくても1面めんから3面めんまで紙面しめんを飾かざることがほとんどである。それは、タイガースが勝かった時ときはもちろん（その時ときは、勝報しょうほうとして4・5面めんまでがタイガース関連かんれんになる新聞しんぶんもある）、負まけや引ひき分わけた時ときも、また、前日ぜんじつに試合しあいがなかった時ときやシーズンオフの時ときも、さらには、オリンピック・野球やきゅう・サッカー・ラグビーなど日本にっぽん代表だいひょうの重要じゅうような試合しあいの翌日よくじつにおいても、徹底的てっていてきにタイガース一いち面めんにこだわり（特とくに、『デイリー』・『サンスポ』）、それに関連かんれんして東京とうきょう版ばんと比較ひかくすると、黄き系けいや赤あか系けい色しょくを多用たようした見出みだしの色いろ使づかいや見出みだしの語尾ごびで「……や」が目めにつくことが多おおい。その大阪おおさか版ばんは、スポーツや芸能げいのう界かいにおいての重大じゅうだいニュースがあった際さい、号外ごうがい発行はっこうや一般いっぱん紙し1面めん扱あつかいのレベルにおいても、それらの記事きじは二にの次つぎということで裏うら一いち面めん（最終さいしゅう面めん）や中ちゅう面めん扱あつかいされることが大半たいはんである。そのほか、広島ひろしまでは広島東洋ひろしまとうようカープ、福岡ふくおかでは福岡ふくおかソフトバンクホークスなど、地元じもと球団きゅうだんが一いち面めんになりやすい傾向けいこうがある。他方たほうで関西かんさいの球団きゅうだんでもオリックス・バファローズや各地かくちのサッカーチームの扱あつかいは一いち面めんになることが少すくなく、裏うら一いち面めんないしは中ちゅう面めんに追おいやられることもしばしばであり、広島ひろしまにおけるサンフレッチェ広島さんふれっちぇひろしまや福岡ふくおかにおけるアビスパ福岡ふくおかも同様どうようである。

価格かかく・郵送ゆうそう

価格かかくは1部ぶ160円えんから180円えんの所ところが多おおい。元日がんじつ付づけ紙面しめんは、各紙かくしとも1部ぶ10円えんから20円えん程度ていど値上ねあげして販売はんばいされることが多おおい。

郵送ゆうそうによる購読こうどくに関かんしては、全国ぜんこく紙し系けいでは行おこなっておらず、『中日ちゅうにちスポーツ』、『東京とうきょう中日ちゅうにちスポーツ』、『デイリースポーツ』の3紙しが郵送ゆうそう購読こうどくを扱あつかっている。『デイリースポーツ』が各かく地域ちいき版ばんとも全国ぜんこくで郵送ゆうそうによる購読こうどくが可能かのうなのに対たいし、『中日ちゅうにちスポーツ』と『東京とうきょう中日ちゅうにちスポーツ』は郵送ゆうそうによる購読こうどくが可能かのうな地域ちいきには制限せいげんがあり、『中日ちゅうにちスポーツ』は東海とうかい地方ちほう・北陸ほくりく地方ちほう・長野ながの県けん・静岡しずおか県けん西部せいぶ、『東京とうきょう中日ちゅうにちスポーツ』は関東かんとう地方ちほうと静岡しずおか県けん東部とうぶではそれぞれ郵送ゆうそうによる購読こうどくは出来できない。バックナンバーも『サンケイスポーツ』・『中日ちゅうにちスポーツ』・『西日本にしにほんスポーツ』・『道新どうしんスポーツ』以外いがいのほとんどのスポーツ紙しで扱あつかっている。取とり扱あつかい期間きかんは各紙かくしともに異ことなり、1か月げつから3か月げつである。バックナンバーが注文ちゅうもんできる版はんも、取とり扱あつかいが限定げんていされているケースもある。

即売そくばいの扱あつかい

スポーツ紙しは一般いっぱん紙しと異ことなり、新聞しんぶん専売せんばい所しょやスポーツ紙し本社ほんしゃ経由けいゆで購読こうどく申もうし込こみを行おこない、朝刊ちょうかん配達はいたつ時じに同時どうじ宅配たくはいする「宅配たくはい版ばん」と、運送うんそう会社かいしゃ経由けいゆで駅えき売店ばいてん・コンビニのスタンド用ように卸おろす「即売そくばい版ばん」の2種類しゅるいがあるのも特徴とくちょうである。この場合ばあい、締しめ切きり時間じかんが異ことなるため、一般いっぱん紙しと同どう送おくせざるを得えない宅配たくはい版ばんとそれをしない即売そくばい版ばんで一部いちぶ収容しゅうよう記事きじが異ことなる場合ばあいがある。また、新聞しんぶん休刊きゅうかん日びの翌日よくじつも一部いちぶを除のぞき、即売そくばいのみの「特別とくべつ版ばん」（号ごう数すうを加算かさんしない号外ごうがい扱あつかい）を発売はつばいしている。

なお、1月がつ2日にちは「特別とくべつ版ばん」もないため、1年ねんで唯一ゆいいつスポーツ新聞しんぶんが発行はっこうされない。これを利用りようし、特別とくべつ版ばん限定げんていの懸賞けんしょう企画きかくが行おこなわれている。スタンド売うりのスポーツ新聞しんぶんは宅配たくはい版ばんが基本きほんであるが、一部いちぶの店舗てんぽではアダルト面めんが含ふくまれる即売そくばい版ばんが販売はんばいされており、どちらの版はんが置おかれるかは店みせ側がわの希望きぼうや新聞しんぶんの配送はいそうルートによって決きまってくる。この場合ばあい、駅えき売店ばいてん・コンビニや繁華はんか街がいの店舗てんぽなど運送うんそう会社かいしゃがまとめて配送はいそうする場合ばあいは即売そくばい版ばんが置おかれる事ことが比較的ひかくてき多おおい一方いっぽう、病院びょういんや個人こじん経営けいえいのお店みせでは地元じもとの新聞しんぶん専売せんばい所しょ経由けいゆで配送はいそうされてくることがほとんどでその場合ばあいは宅配たくはい版ばんが置おかれる事ことになる。

他方たほうで、夕刊ゆうかん紙しについては宅配たくはい版ばんが無ない為ため、コンビニ扱あつかいのものでもアダルト記事きじが含ふくまれている。また、店舗てんぽによっては特別とくべつ朝刊ちょうかんを販売はんばいする所ところもあるがこの特別とくべつ朝刊ちょうかんについては宅配たくはい版ばんが無ないため、コンビニ販売はんばい分ぶんにもアダルト面めんが入はいることになる。発行はっこう社しゃによって取扱とりあつかいが異ことなるが、基本きほん的てきには希望きぼうをすれば指定していした版はんの紙面しめんを購読こうどくすることが可能かのうである。また、専売せんばい所しょ経由けいゆの場合ばあいであっても、即売そくばい版ばんを指定していすればそちらを置おくことも可能かのう。なお、即売そくばい版ばんの新聞しんぶんには一いち面めんと最終さいしゅう面めんの折おり目めをまたぐように各社かくしゃのロゴが入はいっている。

題字だいじの配置はいち等とう

スポーツ新聞しんぶん創刊そうかん当時とうじから1970年代ねんだい中盤ちゅうばん頃ごろまでは一般いっぱん紙しと同おなじように、1頁ぺーじ最さい上段じょうだんは右みぎ端はしに題字だいじのスペースをとり、左端ひだりはしに広告こうこくや天気てんき予報よほう、新聞しんぶん社しゃによってはミニコラムを掲載けいさいしていたことがあった。その後ご特とくに駅売えきうり即売そくばい版ばんの読者どくしゃ拡大かくだいを念頭ねんとうに、1970年代ねんだい中盤ちゅうばん頃ごろから題字だいじを少すこし左ひだりにずらして大だい見出みだしを出だすようになった。特とくにこの頃ころから『日刊にっかんスポーツ』が青色あおいろ（ブルーニッカン）、『スポーツニッポン』と『スポーツ報知ほうち』（当時とうじは報知ほうち新聞しんぶん）などは朱しゅ文字もじ（後のちに報知ほうちは緑色みどりいろ=グリーン報知ほうちに変更へんこう）を採用さいようするなどして目立めだたせた。

1990年代ねんだいから1頁ぺーじはカラー紙面しめんを多用たようするようになったため、題字だいじを左上ひだりうえにコンパクトにまとめたり、左端ひだりはし（『サンケイスポーツ』は右みぎ端はし）の縦たて一いち列れつで題字だいじを表示ひょうじするなどしたが、現在げんざいは全部ぜんぶ横よこ題字だいじ（『スポーツ報知ほうち』は右みぎ上じょう、『スポーツニッポン』は左上ひだりうえにそれぞれ固定こてい。他たはその日ひの紙面しめんの内容ないようにより配置はいちする場所ばしょが異ことなるが、概おおむね右みぎ上じょうに各かく新聞しんぶんの略称りゃくしょうを大おおきく掲載けいさいしている）となった。2010年代ねんだい中盤ちゅうばんに、紙面しめん（一部いちぶの面めんは除のぞく）の、文字もじの拡大かくだい化かが相次あいついだ（『日刊にっかんスポーツ』は2014年ねん3月29日にち付づけから、『スポーツ報知ほうち』は2016年ねん1月がつ1日にち付づけから、共ともに12段だん12文字もじへ）。

スポーツ面めん

かつて読売よみうりジャイアンツ（巨人きょじん）が絶大ぜつだい的てき人気にんき・実力じつりょくを誇ほこった頃ころは全国ぜんこく紙しは巨人きょじんの記事きじを一いち面めんに持もってくることが多おおかったが、巨人きょじん人気にんきの低下ていか、日本人にっぽんじんの相次あいつぐ大だいリーグへの進出しんしゅつ等とうから、巨人きょじんを一いち面めんに取とり上あげることが少すくなくなり、その代かわりにさまざまなスポーツが一いち面めんを飾かざることが多おおくなった。なお、現在げんざいでも巨人きょじんが勝利しょうりしたときは一いち面めんに持もってきている場合ばあいが多おおい。また、スポーツ以外いがいの話題わだい（例たとえば芸能げいのう関係かんけいやオウムに代表だいひょうされる話題わだい性せいのある事件じけんや、小泉こいずみ内閣ないかくに代表だいひょうされる政治せいじ関連かんれん、北朝鮮きたちょうせんに代表だいひょうされる国際こくさい情勢じょうせい）も一いち面めんを飾かざることが多おおくなった。一方いっぽう、中日ちゅうにちドラゴンズなどの地元じもと密着みっちゃく球団きゅうだんが成功せいこうを収おさめたことにより、全国ぜんこく紙しの地方ちほう版ばんはブロック紙しとの対抗たいこう上じょうから地元じもと球団きゅうだんを頻繁ひんぱんに取とり上あげるようになった。

マイナーなスポーツについては扱あつかいが小ちいさくなる傾向けいこうがあるが、オリンピックの金きんメダルを有望ゆうぼう視しされる選手せんしゅが登場とうじょうした場合ばあいは扱あつかいが大おおきくなる事ことがある。また、卓球たっきゅうの福原ふくはら愛あいの様ようにTVで注目ちゅうもくを大おおきく集あつめるスター選手せんしゅが登場とうじょうした場合ばあいには、その選手せんしゅの活躍かつやくに応おうじて扱あつかいが大おおきくなる事こともある。その一方いっぽう、基本きほん的てきに男性だんせい向むけという性質せいしつからプロレスリング、プロボクシング、K-1、総合そうごう格闘技かくとうぎなど格闘技かくとうぎについては、「バトル面めん」「ファイト面めん」と称しょうして常時じょうじ1〜2面めんが確保かくほされ特とくに新聞しんぶん社しゃが後援こうえんする大おおきなイベントなどの際さいには別べつに専用せんようページが一定いってい規模きぼ確保かくほされ、広告こうこく宣伝せんでん的てきな意味合いみあいも持もつ選手せんしゅインタビューや選手せんしゅの動向どうこうなどの記事きじが掲載けいさいされる事こともある。ただし、プロフェッショナルスポーツの格闘技かくとうぎでも大相撲おおずもうに限かぎりバトル面めんではなく、一般いっぱんスポーツ面めん取とり扱あつかいとなる（これは社しゃの運営うんえいするウェブサイトでも同様どうようである）。また、本場所ほんばしょの開催かいさい時期じきには別途べっと専用せんようの大相撲おおずもう面めんが設もうけられる。冬場ふゆばには周辺しゅうへんスキー場じょう（関東かんとう発行はっこうであれば群馬ぐんま、甲信越こうしんえつ、東北とうほく方面ほうめん）の前日ぜんじつの積雪せきせつや天気てんきの情報じょうほうも載のる。

プロレスを初はじめとする格闘技かくとうぎの結果けっかは今いまや毎日まいにち掲載けいさいされるのが通常つうじょうとなっているが、以前いぜん（1980年代ねんだい半なかば頃ごろまで）は『東京とうきょうスポーツ』と『デイリースポーツ』以外いがいでは全まったくといって良よいほど扱あつかいが無なかった。その当時とうじはプロレスファンが前日ぜんじつの結果けっかを知しる手段しゅだん（勿論もちろんインターネットは無ない時代じだい）としていち早はやく情報じょうほうが得えられるとして、朝刊ちょうかんの『デイリースポーツ』の購読こうどくはある意味いみ必須ひっすであった（『東京とうきょうスポーツ』の方ほうが『デイリー』より内容ないようが充実じゅうじつはしているが、夕刊ゆうかんのためタイムラグの少すくない『デイリー』が勝かった）。

芸能げいのう面めん・社会しゃかい面めん等とう

スポーツ以外いがいでは釣つりや芸能げいのう関係かんけいに関かんする情報じょうほうも充実じゅうじつしている。社会しゃかい面めんについては2ページ程度ていどに縮ちぢみ約やくされた形かたちで構成こうせいされる。主おもに共同通信社きょうどうつうしんしゃから配信はいしんを受うけた記事きじが多おおい。経済けいざいや政治せいじ関連かんれんの記事きじは通常つうじょうは社会しゃかい面めんの中なかに統合とうごうされており、企業きぎょうの不祥事ふしょうじ発覚はっかくや国務大臣こくむだいじん辞任じにんなどの相当そうとう大おおきな出来事できごとが発生はっせいした場合ばあい以外いがいはスペースの小ちいさい記事きじ（いわゆるベタ記事きじ）に留とまる。揶揄やゆするような切きり口くちや見出みだし付づけが多おおい。特とくに1980年代ねんだい後半こうはん以後いご、重要じゅうような事件じけんがあったときは社会しゃかい記事きじを1頁ぺーじ、ないしは裏うら1頁ぺーじに取とり上あげることが多おおくなりつつある。全国ぜんこく紙し系列けいれつの場合ばあいは、系列けいれつ本紙ほんしからのリーク情報じょうほうを載のせることがある（系列けいれつ本紙ほんしに初稿しょこうで載のせると刺激しげき的てきである場合ばあいのパイロット情報じょうほうや、本紙ほんしで握にぎりつぶされた特とくダネをあえて載のせる等ひとし）。

芸能げいのう面めんはいわゆる持もち込こみや仕込しこみの記事きじが多おおく、批判ひはん的てきな論調ろんちょうは少すくない。テレビ局てれびきょくの新しん番組ばんぐみ、映画えいがの新作しんさくや完成かんせい披露ひろう記者きしゃ会見かいけん、歌手かしゅの新曲しんきょく、芸能人げいのうじんの結婚けっこんや離婚りこん、何なにかしらの発表はっぴょうなど各社かくしゃの広報こうほう、宣伝せんでん担当たんとう、芸能げいのう事務所じむしょが普段ふだんから関係かんけいを持もつ芸能げいのう担当たんとうの記者きしゃに執筆しっぴつを依頼いらいする。そのため週刊しゅうかん誌しの恋愛れんあいスクープなどでも事務所じむしょの確認かくにんを得えない限かぎり掲載けいさいしないことも多おおいなど、ジャーナリズムではなくパブリシティとして捉とらえた方ほうが良よい。テレビの情報じょうほう番組ばんぐみの芸能げいのうニュースの出典しゅってん元もとになりやすく、特とくに『サンケイスポーツ』は関連かんれんのフジテレビネタを多おおく掲載けいさいし、それを『めざましテレビ』などで放送ほうそうしている。

駅えき売店ばいてんを中心ちゅうしんに売うられる「即売そくばい版ばん」といわれるものには、上記じょうきの内容ないように加くわえてアダルト記事きじや性せい風俗ふうぞく関連かんれんの情報じょうほうが掲載けいさいされている。以前いぜん、女性じょせい団体だんたいから「性せいの商品しょうひん化かの助長じょちょう」などとして、夕刊ゆうかん紙しとともに槍玉やりだまに上あげられたこともあった。この、通称つうしょう：アダルト面めん（ピンク面めん）は、2010年ねん春はるに『日刊にっかんスポーツ』と『スポーツ報知ほうち』（約やく20年ねんぶりの廃止はいし）などが、相次あいついで取とりやめに踏ふみ切きっている。中ちゅうスポ系けいは元々もともと入いれていない。

一方いっぽうで、宅配たくはい用ようの「家庭かてい版ばん」には無ないのが普通ふつうである。テレビ番組ばんぐみ欄らんと番組ばんぐみ解説かいせつ記事きじを掲載けいさいしている頁ぺーじを、即売そくばい版ばんではアダルト面めん（ピンク面めん）に差さし替かえ、テレビ番組ばんぐみ欄らんは小しょうスペースで番組ばんぐみ表ひょうのみを掲載けいさいする（ハーフサイズ以下いかになることがほとんど。これを「二毛作にもうさく」と説明せつめいする場合ばあいがある）。この番組ばんぐみ表ひょうも全日ぜんじつ載のせるパターンと夕方ゆうがた以降いこうを載のせるパターンがあり、全ぜん日にち版ばんの場合ばあいは文字もじのサイズが異ことなる場合ばあいがある。なおこれらは以前いぜんは一般いっぱん紙しと同おなじく最終さいしゅう頁ぺーじでの掲載けいさいだったが、現在げんざいは殆ほとんどがダブル1面めんを取とり入いれているために中ちゅう面めんに掲載けいさいしている。一部いちぶのスポーツ紙しではラジオについては一般いっぱん紙しよりは扱あつかいが少すくない場合ばあい（関東かんとうでは南関東みなみかんとう=東京とうきょう都と・神奈川かながわ県けん・千葉ちば県けん・埼玉さいたま県けんのラジオ局きょく。外国がいこく語ごFM放送ほうそうは省略しょうりゃくされたりする）が多おおい。また、紙面しめんスペースの都合つごうでFMを載のせていない場合ばあいもあったりする。

広告こうこく枠わく

広告こうこくには、消費しょうひ者しゃ金融きんゆう（いわゆるサラ金さらきん、ほとんどは創業そうぎょう間あいだもない「都と（1）」（トイチ）と呼よばれる業者ぎょうしゃ）の宣伝せんでん広告こうこくやブルーカラー職種しょくしゅ（主おもにタクシーの運転うんてん手しゅ、新聞しんぶん店てん配達員はいたついん・拡張かくちょう団だん員いん、土木どぼく・建設けんせつ、風俗ふうぞく店てん・パチンコ店みせ関連かんれん）の求人きゅうじん広告こうこくが多おおいのが特徴とくちょう。

「消費しょうひ者しゃ金融きんゆう#新聞しんぶん広告こうこく」および「コマーシャルメッセージ#金融きんゆう・不動産ふどうさん」も参照さんしょう

また、読者どくしゃ層そうからか、2000年ねんに規制きせい緩和かんわされた債務さいむ整理せいりや破産はさん手続てつづき等ひとしを担当たんとうする法律ほうりつ事務所じむしょ（弁護士べんごし）や通信つうしん販売はんばい（主おもに健康けんこう食品しょくひん・医薬品いやくひん関連かんれん）、馬券ばけん予想よそう会社かいしゃの広告こうこくも目めに付つくようになっている。なお、これらの業種ぎょうしゅは親会社おやがいしゃの一般いっぱん紙しでは出稿しゅっこうを受うけ付つけてもらえないことがほとんどである。

「馬券ばけん予想よそう会社かいしゃ#詐欺さぎ広告こうこくの実際じっさい」および「新聞しんぶん広告こうこく#日本にっぽんの新聞しんぶん広告こうこく」も参照さんしょう

記事きじ広告こうこくという体裁ていさいもあり、外見がいけんは新聞しんぶん記事きじ本ほん記きの体裁ていさいがなされているが広告こうこく代理だいり店てんなど発行はっこう社しゃ以外いがいが制作せいさくした場合ばあい、本紙ほんしとはフォントや組くみ方かたの癖くせに違ちがいがあり一目いちもくでそれとわかるようなものもある。通常つうじょうは欄外らんがいに「特別とくべつ広告こうこく」「広告こうこくのページ」などと記載きさいがあることや、本ほん記きも独特どくとくな内容ないようであるため区別くべつがつけやすい。しかし最近さいきんは、発行はっこう社しゃ製作せいさくによる本紙ほんしと同一どういつのフォント・整理せいり記者きしゃが組くんだ記事きじ広告こうこくも見受みうけられる。

「記事きじ広告こうこく#各かくメディアにおける導入どうにゅう」および「提灯ちょうちん記事きじ#概説がいせつ」も参照さんしょう

衰退すいたい・縮小しゅくしょう

2000年代ねんだい後半こうはん以降いこうは、販売はんばい地域ちいきを縮小しゅくしょうする動うごきが出で始はじめており、『デイリースポーツ』は東北とうほく地方ちほうと新潟にいがた県けんにおける販売はんばいを終了しゅうりょうした他ほか、2011年ねん11月30日にちをもって名古屋なごや市し、福岡ふくおか市し、北九州きたきゅうしゅう市しの主要しゅよう駅えきにおける即売そくばい販売はんばいを終了しゅうりょうした。『東京とうきょうスポーツ』も2017年ねん12月28日にちをもって北海道ほっかいどうにおける販売はんばい（即売そくばいのみ）を終了しゅうりょうした。販売はんばいを終了しゅうりょうする理由りゆうとしては、輸送ゆそうコストや印刷いんさつコストの問題もんだい、その地域ちいきにおける販売はんばい部数ぶすうの減少げんしょうなどを挙あげている。

『西日本にしにほんスポーツ』は2009年ねん3月がつ31日にちをもって山口やまぐち県けんにおける販売はんばいを終了しゅうりょうした他ほか、宮崎みやざき県けんと鹿児島かごしま県けんも2018年ねん3月がつ31日にちをもって販売はんばいを終了しゅうりょうした。さらに電子でんし版ばん媒体ばいたいの普及ふきゅうにより、紙かみ媒体ばいたいの衰退すいたいが進すすんでいることを受うけ、2023年ねん3月がつ末まつで新聞しんぶん自体じたいの発行はっこうを休刊きゅうかんし、電子でんし版ばんに完全かんぜん移管いかんすることが発表はっぴょうされた。『道新どうしんスポーツ』も同様どうように2022年ねん11月がつ末まつで新聞しんぶん自体じたいの発行はっこうを休刊きゅうかんし、ニュースサイトでの記事きじ配信はいしんに移管いかんすることが発表はっぴょうされた。

2020年代ねんだいに入はいるとコロナ禍かやロシアのウクライナ侵攻しんこうを受うけた資源しげん価格かかくの高騰こうとう、さらには円えん安やすなどを背景はいけいとして原はら燃料ねんりょう価格かかくも高騰こうとうしており、これらが新聞しんぶん用紙ようし代だいの大幅おおはばな値上ねあげに繋つながっており、今後こんごについてもスポーツ紙しの縮小しゅくしょう傾向けいこうは避さけられないとみられる。2023年ねん4月がつ23日にちには、日本にっぽん初はつのサッカー専門せんもんの新聞しんぶんとして知しられる『エル・ゴラッソ』が、同年どうねん5月がつ末まつで新聞紙しんぶんし面めんの発行はっこうを休止きゅうしし、電子でんし版ばんへ完全かんぜん移行いこうすると発表はっぴょうした。

テレビとの関係かんけい

インターネットなどでより多種たしゅ多様たような情報じょうほうを手てに入いれられる現在げんざいになっても、紙かみ媒体ばいたいであるスポーツ新聞しんぶんはテレビとの関かかわりがとても深ふかい。特とくにワイドショーなどの情報じょうほう番組ばんぐみはこれが顕著けんちょとなっている。かつてはスポーツ紙しを紹介しょうかいする番組ばんぐみは少数しょうすう派はで、一般いっぱん紙しを含ふくめ新聞しんぶんを取とり扱あつかう専業せんぎょう番組ばんぐみだったテレビ朝日てれびあさひ『やじうまワイド』では、スポーツ紙しの特別とくべつ朝刊ちょうかんを使つかって「新聞しんぶんが来こない朝あさはスポーツ新聞しんぶんが面白おもしろい」と話題わだいを採とり上あげていた。

現在げんざいは朝あさの時間じかん帯たいをはじめ、さまざまな情報じょうほう番組ばんぐみがスポーツ紙しの記事きじを紹介しょうかいするコーナーを設もうけている。テレビのコーナーで特とくに取とり扱あつかう新聞しんぶん記事きじとして、野球やきゅう・相撲すもう・社会しゃかい・芸能げいのうが主流しゅりゅうである。とくに芸能げいのうニュースはスポーツ新聞しんぶんの記事きじをベースに伝つたえることが多おおい。

ネットニュースとの関係かんけい

2000年代ねんだい以降いこう、スポーツ新聞しんぶん各社かくしゃは紙かみ媒体ばいたいの縮小しゅくしょうとインターネットの隆盛りゅうせいに伴ともない、ウェブ版ばんの発信はっしんにも力ちからを入いれている。Yahoo!ニュース、LINE NEWSなど大手おおてニュースサイトや、スマートニュースなどスマートフォン向むけニュースアプリへの記事きじ提供ていきょうも行おこなっており、スポーツやゴシップ・芸能げいのうのジャンルにおいて大おおきな影響えいきょう力りょくを持もつ。

著名ちょめい人じんによるTwitter、InstagramなどのSNS上うえでの投稿とうこうや、ワイドショーなどの情報じょうほう番組ばんぐみ内ないでの発言はつげんを引用いんようした記事きじの発信はっしんも数多かずおおく行おこなわれている。このような記事きじの一部いちぶは「こたつ記事きじ」とも呼よばれ、各かくメディアがページビュー数かずを重視じゅうしするがゆえに、発言はつげん内容ないようが検証けんしょうされることなく量産りょうさんされ、攻撃こうげき的てきな発言はつげんが掲載けいさいされたり、過剰かじょうに扇動せんどう的てきな見出みだしや記事きじ内容ないようになる場合ばあいがあり、問題もんだい視しされることがある。

コラムニストの小田嶋おだじま隆たかしは、2020年ねん以降いこうの新型しんがたコロナウイルスの流行りゅうこうにより多おおくのスポーツが開催かいさい中止ちゅうしを余儀よぎなくされたことで、スポーツ新聞しんぶんのネタ元もととしてバラエティ番組ばんぐみやTwitterの発言はつげんを書かき起おこしただけの記事きじが大量たいりょうに出稿しゅっこうされるようになったと指摘してきし、品質ひんしつは「素人しろうとのブログ以下いか」であると批判ひはんしている。

スポーツ紙しに言動げんどうがよく取とり上あげられる人物じんぶつとして、実業じつぎょう家かの堀江ほりえ貴文たかふみなどが挙あげられる。WEB女性じょせい自身じしんによると、2020年ねん4月がつ11日にちから同年どうねん5月がつ21日にちまで41日にち連続れんぞく、合計ごうけい244本ほんの記事きじが大手おおてスポーツ紙し7紙しによって配信はいしんされた。

映画えいが賞しょう・音楽おんがく賞しょうとの関係かんけい

1950年ねんに創設そうせつされた日本にっぽんの映画えいが賞しょうであるブルーリボン賞しょうは、大手おおてスポーツ紙し7紙し（スポーツ報知ほうち・デイリースポーツ・サンケイスポーツ・東京とうきょう中日ちゅうにちスポーツ・東京とうきょうスポーツ・スポーツニッポン・日刊にっかんスポーツ）の映画えいが担当たんとう記者きしゃで構成こうせいされた「東京とうきょう映画えいが記者きしゃ会かい」によって選定せんていされる。

また、日本にっぽんの音楽おんがく賞しょうである日本にっぽんレコード大賞たいしょうの選考せんこう委員いいんには日刊にっかんスポーツ、スポーツニッポン、デイリースポーツ、東京とうきょうスポーツ、サンケイスポーツ、東京とうきょう中日ちゅうにちスポーツの記者きしゃが参加さんかしている。

日本にっぽんのスポーツ新聞しんぶん

朝刊ちょうかん紙し

全国ぜんこく紙し

全国ぜんこく紙しの系列けいれつにあるのは以下いかのとおり。なお、日本経済新聞社にほんけいざいしんぶんしゃはスポーツ新聞しんぶん社しゃを持もっていない。

• 日刊にっかんスポーツ（朝日新聞社あさひしんぶんしゃ系けい。通称つうしょう“ニッカン”）：札幌さっぽろ、東京とうきょう、名古屋なごや、大阪おおさか、福岡ふくおか、那覇なは。
  • 沖縄おきなわ県けん内うちでは、沖縄おきなわタイムス社しゃが発行はっこうしている。その他たの地域ちいきでは、地域ちいきごとの会社かいしゃ（名古屋なごや・福岡ふくおかの両りょう本社ほんしゃは｢日刊にっかんスポーツ西日本にしにほん（大阪おおさか本社ほんしゃ）｣の社内しゃないカンパニー）が発行はっこう。
• スポーツニッポン（毎日新聞社まいにちしんぶんしゃ系けい。通称つうしょう“スポニチ”）：東京とうきょう、大阪おおさか、札幌さっぽろ、名古屋なごや、福岡ふくおか、那覇なは。
  • 沖縄おきなわ県けん内うちでは資本しほん関係かんけいにより、琉球新報りゅうきゅうしんぽう社しゃが「新報しんぽうスポニチ」の名称めいしょうで発行はっこうしている。「スポニチ」は、2004年ねんに1社しゃに合併がっぺい。東京とうきょう（存続そんぞく会社かいしゃ）・大阪おおさか（現在げんざいは社内しゃないカンパニー）の両りょう本社ほんしゃが紙面しめん製作せいさくの中心ちゅうしんとなり、札幌さっぽろ・名古屋なごや・福岡ふくおか（合併がっぺい後ごは本社ほんしゃから総局そうきょくに降格こうかく）・那な覇はは実質じっしつ「現地げんち印刷いんさつ」の形かたちをとる。また、大阪おおさかでは2009年ねん11月29日にちまで主要しゅよう駅えきやコンビニで即売そくばい向むけ早版はやばん(事実じじつ上じょうの夕刊ゆうかん)を発行はっこうしていた。
  • ウェブ版ばんの名称めいしょうはスポニチアネックス（Sponichi Annex）。
• スポーツ報知ほうち（読売新聞社よみうりしんぶんしゃ系けい、旧称きゅうしょう及および正式せいしき題号だいごう報知ほうち新聞しんぶん。通称つうしょう“報知ほうち”）：東京とうきょう、名古屋なごや、大阪おおさか、札幌さっぽろ、福岡ふくおか。
  • 札幌さっぽろ、高岡たかおか（後のちに北日本新聞社きたにっぽんしんぶんしゃ（芸能げいのうに関かんする一部いちぶ記事きじはデイリースポーツの特約とくやくで締結ていけつ）へ現地げんち印刷いんさつを委託いたく）では東京とうきょう発行はっこう版ばんを現地げんち印刷いんさつの形かたちで発行はっこう。名古屋なごや発行はっこう版ばんは1979年ねんに中部ちゅうぶ読売新聞社よみうりしんぶんしゃ（現げん：読売新聞よみうりしんぶん中部ちゅうぶ支社ししゃ）が「報知ほうちスポーツ」の題号だいごうで創刊そうかん、1996年ねんに他た地域ちいきと同おなじく「スポーツ報知ほうち」に統一とういつした。福岡ふくおかではスポーツ報知ほうち西部せいぶ本社ほんしゃ（読売新聞よみうりしんぶん西部せいぶ本社ほんしゃの子会社こがいしゃ）が発行はっこうしている。
• サンケイスポーツ（産業経済新聞社さんぎょうけいざいしんぶんしゃ発行はっこう。通称つうしょう“サンスポ”）：東京とうきょう、大阪おおさか。北海道ほっかいどう・九州きゅうしゅう各かく県けん・沖縄おきなわ県けんを除のぞく全国ぜんこくで販売はんばい。
  • 東京とうきょう版ばんは北海道新聞社ほっかいどうしんぶんしゃが発行はっこうする道新どうしんスポーツと紙面しめん提携ていけいを結むすんでいる。また、芸能げいのうに関かんする一部いちぶ記事きじは北國きたぐに新聞しんぶん（富山とやま新聞しんぶん）・南みなみ日本にっぽん新聞しんぶんとの特約とくやくを締結ていけつしている。

ブロック紙し

ブロック紙し、もしくはブロック紙しに準じゅんずる新聞しんぶんの系列けいれつにあるのは以下いかのとおり。

• 中日ちゅうにちスポーツ（中日新聞社ちゅうにちしんぶんしゃ発行はっこう。通称つうしょう“中ちゅうスポ”）：名古屋なごや。東海とうかい、北陸ほくりく、長野ながの県けん、近畿きんきの一部いちぶで販売はんばい。
• 東京とうきょう中日ちゅうにちスポーツ（中日新聞ちゅうにちしんぶん東京とうきょう本社ほんしゃ発行はっこう。通称つうしょう“東京とうきょう中日ちゅうにち”）：東京とうきょう。関東かんとう及および静岡しずおか県けん東部とうぶ・中部ちゅうぶで販売はんばい。
  • 両紙りょうしとも中日ちゅうにちドラゴンズ関連かんれんの記事きじを中心ちゅうしんとした紙面しめん構成こうせいになっている。また中日ちゅうにちスポーツは名古屋なごやグランパス、東京とうきょう中日ちゅうにちスポーツはFC東京とうきょうとモータースポーツの関連かんれん記事きじを載のせることが多おおい。
  • 両紙りょうしとも家庭かていに配達はいたつされるのはもちろん、駅売えきうり版ばんでもポルノ記事きじがない。ただし風俗ふうぞく店てん関連かんれんの広告こうこくは掲載けいさいされている。
• デイリースポーツ（神戸新聞社こうべしんぶんしゃ発行はっこう。通称つうしょう“デイリー”）：神戸こうべ、東京とうきょう、大阪おおさか。近畿きんき・中国ちゅうごく・四国しこく・北陸ほくりく・関東かんとう・静岡しずおか県けん等とうで販売はんばい。
  • 阪神はんしんタイガース関連かんれんの記事きじをメインとする。広島ひろしま県けん版はんは広島東洋ひろしまとうようカープ関連かんれんの記事きじがメインになる。また競馬けいば関連かんれんの記事きじを載のせることも多おおい。
  • 東京とうきょうでは「夕刊ゆうかんデイリースポーツ」の題号だいごう（類似るいじ題だいの宮崎みやざき県けんのローカル夕刊ゆうかん紙しとは無関係むかんけい）で2009年ねん11月29日にちまで夕刊ゆうかんも発行はっこうしていた（主要しゅよう駅えき、コンビニエンスストアなどの新聞しんぶんスタンドを対象たいしょうとした即売そくばい版ばん専用せんよう）。

その他た

• 九州きゅうしゅうスポーツ（東京とうきょうスポーツ新聞しんぶん社しゃ発行はっこう。通称つうしょう“九きゅうスポ”）：福岡ふくおか。九州きゅうしゅう、山口やまぐち県けん、広島ひろしま県けんと島根しまね県けんの一部いちぶで販売はんばい。
  • 九きゅうスポは同どう新聞しんぶん社しゃの新聞しんぶんの中なかで「唯一ゆいいつの朝刊ちょうかん紙し」である事ことから、他た地域ちいきがフォロー出来できなかったスポーツ関係かんけいの記事きじをいち早はやく掲載けいさいする事ことがある。又また、早はやくから九州きゅうしゅう各かく県けん・山口やまぐち県けんの読売新聞よみうりしんぶん販売はんばい所しょ(YC)で宅配たくはいを取とり扱あつかってはいるが、スポーツ報知ほうちが九州きゅうしゅう・山口やまぐちに進出しんしゅつしてからは、同どう地域ちいきのYCでの扱あつかいを縮小しゅくしょうしている。

夕刊ゆうかん紙し

• 夕刊ゆうかんフジ
  • 産業経済新聞社さんぎょうけいざいしんぶんしゃ発行はっこう。政治せいじ・経済けいざいネタの記事きじが一いち面めんの中心ちゅうしんとなるのが特色とくしょく。スポーツでは野球やきゅう・ゴルフ関係かんけいの記事きじが中心ちゅうしんとなる。
• 日刊にっかんゲンダイ
  • 日本にっぽん新聞しんぶん協会きょうかいに加盟かめいしていないため、雑誌ざっし（日刊にっかん誌し）扱こいで講談社こうだんしゃ系けいの「日刊現代にっかんげんだい」より発行はっこうされている。雑誌ざっし感覚かんかくでの分析ぶんせき報道ほうどうが特色とくしょく。
  • ウェブ版ばんの名称めいしょうは"日刊にっかんゲンダイDIGITAL"。
• 東京とうきょうスポーツ（通称つうしょう“東ひがしスポ”）：東京とうきょう。関東かんとう、東北とうほく、甲信越こうしんえつ（長野ながの県けんの一部いちぶを除のぞく）、静岡しずおか県けんの一部いちぶで販売はんばい。
  • 中京ちゅうきょうスポーツ（通称つうしょう“中京ちゅうきょうスポ”）：名古屋なごや。東海とうかい（三重みえ県けんの一部いちぶを除のぞく）、北陸ほくりくと長野ながの県けん・静岡しずおか県けん・滋賀しが県けんの一部いちぶで販売はんばい。
  • 大阪おおさかスポーツ（通称つうしょう“大だいスポ”）：大阪おおさか。近畿きんき（滋賀しが県けんの一部いちぶを除のぞく）、四国しこく、岡山おかやま県けん、鳥取とっとり県けんと三重みえ県けん・広島ひろしま県けん・島根しまね県けんの一部いちぶで販売はんばい。
  • 以上いじょう、東京とうきょうスポーツ新聞しんぶん社しゃ発行はっこう。ゴシップ系けいの記事きじを中心ちゅうしんに、娯楽ごらく色しょくを強つよめているのが特色とくしょく。ただし昨今さっこんは夕方ゆうがた刊行かんこうの強つよみを生いかし、時差じさが生しょうじる欧米おうべいスポーツ関係かんけいの記事きじを早期そうき報道ほうどうすることに力ちからを入いれている面めんもある。

休刊きゅうかん・廃刊はいかん

「廃刊はいかんになった日本にっぽんの新聞しんぶん一覧いちらん#スポーツ紙し」も参照さんしょう

• オールスポーツ（神戸こうべ：日刊にっかんスポーツ大阪おおさか版ばんに統合とうごう）
• スポーツ中国ちゅうごく（広島ひろしま：経営けいえい不振ふしんにより休刊きゅうかん）
• フクニチスポーツ（福岡ふくおか：経営けいえい不振ふしんにより休刊きゅうかん）
• さきがけスポーツ（秋田あきた：休刊きゅうかん。サンケイスポーツ東京とうきょう版ばんと提携ていけいしていた。）
• 名古屋なごやタイムズ（名古屋なごや：経営けいえい不振ふしんにより休刊きゅうかん）
• リアルスポーツ（東京とうきょう：休刊きゅうかん後ご、ウェブ版ばんの「リアルライブ」を株式会社かぶしきがいしゃアンカードが運営うんえい。）
• 道新どうしんスポーツ（北海道ほっかいどう：2022年ねん11月30日にち発行はっこうを以って休刊きゅうかん、ウェブサイト上じょうへ移行いこう。）
• 西日本にしにほんスポーツ（福岡ふくおか：2023年ねん3月がつ31日にち発行はっこうを以って休刊きゅうかん、ウェブサイト上じょうへ移行いこう。）
• エル・ゴラッソ（東京とうきょう：2023年ねん5月がつ31日にち発行はっこうを以って休刊きゅうかん）

海外かいがいのスポーツ新聞しんぶん

• イギリス
  • 『スポーティング・ライフ』、『スポーティング・タイムズ』などが有名ゆうめい。
• フランス
  • 『レキップ』などが有名ゆうめい。
• ドイツ
  • 『キッカー』などが有名ゆうめい。
• イタリア
  • 『ガゼッタ・デロ・スポルト』、『コッリエーレ・デッロ・スポルト』、『トゥットスポルト』などが知しられている。
• スペイン
  • 『マルカ』、『AS』、『ムンド・デポルティーボ』、『SPORT』などが知しられている。
• アルゼンチン
  • 『Olé』などが有名ゆうめい。
• 韓国かんこく
  • 『日刊にっかんスポーツ』、『スポーツワールド』、「朝鮮日報ちょうせんにっぽう」傘下さんかの『スポーツ朝鮮ちょうせん』、「京きょう郷さと新聞しんぶん」傘下さんかの『スポーツ・カン』、「ソウル新聞しんぶん」傘下さんかの『スポーツソウル』、「東亜日報とうあにっぽう」傘下さんかの『スポーツ東亜とうあ』、「韓国日報かんこくにっぽう」傘下さんかの『スポーツ韓国かんこく』などが知しられている。
• 中国ちゅうごく
  • 『東方とうほう体育たいいく日報にっぽう』、『タイタン・スポーツ』などが有名ゆうめい。

脚注きゃくちゅう

関連かんれん項目こうもく

• 大衆たいしゅう紙し
• 競馬けいば新聞しんぶん
• スポーツ雑誌ざっし