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文学賞 - Wikipedia

文学ぶんがくしょう

文学ぶんがく作品さくひん作家さっかたいして授与じゅよされるしょう総称そうしょう

文学ぶんがくしょう(ぶんがくしょう)とは、すぐれた文学ぶんがく作品さくひんやそれを執筆しっぴつした作家さっかたいして授与じゅよされるしょう総称そうしょうである。

世界せかい文学ぶんがくしょう

編集へんしゅう

世界せかい著名ちょめい文学ぶんがくしょうなかでもでとくたか権威けんいしょうには、ブッカーしょうゴンクールしょうピューリッツァーしょう フィクション部門ぶもんフランツ・カフカしょうエルサレムしょうノーベル文学ぶんがくしょうなどがげられる。ブッカーしょうイギリスおよびアイルランド国内こくない英語えいごかれたもの、ゴンクールしょうフランス国内こくないフランス語ふらんすごかれたもの、ピューリッツァーしょうフィクション部門ぶもん米国べいこくかれたものと、前者ぜんしゃ3しょうはその国内こくないのその言語げんごかれた小説しょうせつ選考せんこう対象たいしょうとしている。後者こうしゃ3しょう言語げんご地域ちいきわず、とくにノーベル文学ぶんがくしょう小説しょうせつ散文さんぶん)にかぎらず、詩人しじんげき作家さっかなども対象たいしょうとしている。

国際こくさいてき権威けんいたか文学ぶんがくしょうとして世界せかいてき認知にんちているものにあっては、選考せんこう対象たいしょうとしては英語えいごをはじめとする多言たげん作品さくひん翻訳ほんやくされ、現地げんち出版しゅっぱんしゃから販売はんばいされて国際こくさいてき知名度ちめいど人気にんき確立かくりつしている作家さっかおおく、しょう授与じゅよされることは作家さっかとしての最高さいこう栄誉えいよとされ、最終さいしゅう選考せんこう候補こうほとして正式せいしきにノミネートされるだけでも国家こっか言語げんごわくえておおきな商業しょうぎょう効果こうか発生はっせいすることがある。

日本にっぽん文学ぶんがくしょう

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概要がいよう

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文学ぶんがくしょうは、文壇ぶんだん登場とうじょうしていない新人しんじんおも対象たいしょうとし発表はっぴょう作品さくひん公募こうぼして作品さくひん選考せんこう授与じゅよするしょう公募こうぼ新人しんじんしょう)と、新聞しんぶん雑誌ざっしへの掲載けいさい単行本たんこうぼん刊行かんこうなどの形式けいしきすで発表はっぴょうみである作品さくひん既存きそん作家さっか授与じゅよするしょう大別たいべつできる。

また、とく小中学生しょうちゅうがくせい幼児ようじ児童じどうしょ童話どうわ絵本えほんなど)を対象たいしょうとしている場合ばあい児童じどう文学ぶんがくしょうしょうすることがある。

名称めいしょうについては、出版しゅっぱんしゃ・レーベルめい主催しゅさいしゃ名前なまえ直接ちょくせつかんしたものがおおくある。また、それ以外いがいでは文学ぶんがく文壇ぶんだんやそのジャンルの歴史れきしにおいて重要じゅうよう足跡あしあとのこした物故ぶっこしゃ作家さっかかんしたものもおおい。このような人名じんめいかんしたしょう場合ばあい故人こじん多大ただい功績こうせき記念きねん顕彰けんしょうする文学ぶんがくしょうという主旨しゅしになるのが基本きほんであるが、大江おおえ健三郎けんざぶろうしょう小松こまつ左京さきょうしょうなどは創設そうせつ時点じてん存命ぞんめいかつ現役げんえき大家たいかかんし、その作家さっか自身じしん選考せんこう選評せんぴょう表彰ひょうしょうなどでたずさわっている。

作品さくひん選考せんこう選考せんこう委員いいんがいるならば最終さいしゅうてき選考せんこう委員いいんによる会合かいごうゆだねられるが、おおくのしょうでは選考せんこう委員いいん関与かんよするのは最終さいしゅう選考せんこう講評こうひょうのみである。実際じっさいにはそのぜん段階だんかいとして内部ないぶ審査しんさ設定せっていされ、作品さくひん内容ないよう性質せいしつ完成かんせいほか小説しょうせつ作品さくひんあらわされている作者さくしゃ思想しそう主張しゅちょう作者さくしゃ人物じんぶつプロフィールなどについて、主催しゅさいしゃ出版しゅっぱんしゃ編集へんしゅうなどのもとめる販売はんばい戦略せんりゃく人物じんぶつぞう合致がっちしているか、しょう理念りねん相反あいはんしていないかなどといったフィルターがけられ、膨大ぼうだい応募おうぼ作品さくひん対象たいしょう作品さくひんからすうにわたってふるいとし、最終さいしゅう候補こうほすうてんまでしぼんでいくのが一般いっぱんてきである。文学ぶんがくしょうにおいて授賞じゅしょう作品さくひん作家さっかすかかは基本きほんてき主催しゅさいしゃ選考せんこう委員いいん裁量さいりょう範囲はんいである。しかし、その方針ほうしんやその様々さまざま要因よういんからかく文学ぶんがくしょうごとに選考せんこう授賞じゅしょう評価ひょうか基準きじゅんことなり、後述こうじゅつするように新人しんじん発掘はっくつ目的もくてきとする公募こうぼ新人しんじんしょうであってもプロデビューにつながる上位じょうい入賞にゅうしょうしゃなかさないものも存在そんざいする。

授賞じゅしょうまった作家さっか正賞せいしょう副賞ふくしょう授与じゅよされ、受賞じゅしょう経歴けいれきというはくき、作品さくひん紹介しょうかいされ、それとともおおくは次回じかいさく掲載けいさい刊行かんこう機会きかいることになる。ただし、文壇ぶんだんおもきをなす文学ぶんがくしょうであっても“受賞じゅしょう”と“長期ちょうきてき作家さっかとして文筆ぶんぴつ一本いっぽん生活せいかつしていけるか”はあくまでべつはなしで、たとえば猪瀬いのせ直樹なおき石原いしはら慎太郎しんたろうとの会話かいわなかで、歴代れきだい芥川賞あくたがわしょう作家さっかなかにも生活せいかつ保護ほごけているひとおおくいる、というようなやりとりがあったことを自身じしんのブログで過去かこしるしている[1]

候補こうほさく応募おうぼさくしょう授与じゅよすることを、主催しゅさいしゃがわ立場たちばから場合ばあいには「授賞じゅしょう」といい、ぎゃくしょうける立場たちばから場合ばあいには「受賞じゅしょう」と表現ひょうげんする。

表彰ひょうしょう

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おおくの文学ぶんがくしょうでは、授賞じゅしょう決定けっていさいして主催しゅさいしゃ受賞じゅしょうしゃ招待しょうたいして授賞じゅしょうしき開催かいさい正賞せいしょう副賞ふくしょうとして表彰状ひょうしょうじょう賞金しょうきん記念きねんひん授与じゅよおこなう。

それと前後ぜんごして、公式こうしきホームページや主催しゅさいしゃがわ刊行かんこうする文芸ぶんげい新聞しんぶんなどにおいて作品さくひん掲載けいさい紹介しょうかいと、選考せんこう委員いいんによる講評こうひょうおこなわれる。さらに、既存きそん作家さっか授与じゅよする主要しゅよう文学ぶんがくしょうでは授賞じゅしょうしき報道ほうどうマスコミが取材しゅざいし、受賞じゅしょうしゃ選考せんこう委員いいん対象たいしょうとした記者きしゃ会見かいけん質疑しつぎ応答おうとうおこなわれる。

授賞じゅしょう対象たいしょうしゃおおくは1めいないし2めい程度ていどであるが、公募こうぼ新人しんじんしょうなどでは大賞たいしょう金賞きんしょうをはじめにすう段階だんかいしょう設定せっていし、下位かい佳作かさく入選にゅうせんまでふくめれば入賞にゅうしょうしゃが10めいえることもある。ぎゃく選考せんこう結果けっかとして授賞じゅしょう相応ふさわしい作品さくひんいと判断はんだんされた場合ばあいには「該当がいとうなし」という結果けっか発表はっぴょうおこない、表彰ひょうしょうしき開催かいさい講評こうひょう見送みおくることもある。

正賞せいしょう副賞ふくしょう

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商業しょうぎょう出版しゅっぱん世界せかい文学ぶんがくしょうのほとんどには正賞せいしょう副賞ふくしょう規定きていがあり、これにのっとって授賞じゅしょうする作品さくひん作家さっかたいして賞状しょうじょう規定きてい賞金しょうきん記念きねんひん贈呈ぞうていされる。

授与じゅよされる記念きねんひん賞金しょうきんがくについてはしょうごとにことなり、近年きんねんでは『このミステリーがすごい!』大賞たいしょうポプラ社ぽぷらしゃ小説しょうせつ大賞たいしょうなど、公募こうぼ新人しんじんしょうにも1,000まんえんえる高額こうがく賞金しょうきんけられたものが存在そんざいする。後述こうじゅつのように公募こうぼ新人しんじんしょうについては雑誌ざっし掲載けいさい単行たんこうほん刊行かんこうなど、受賞じゅしょう作品さくひんでの商業しょうぎょう作家さっかとしてのデビューを保証ほしょうしているものがおおい。

ぎゃく規定きていにあるのは表彰ひょうしょうのみで、賞金しょうきん記念きねんひん贈呈ぞうてい一切いっさいく、表彰ひょうしょうしきなどのセレモニーもおこなわれず“結果けっか発表はっぴょう”だけで終了しゅうりょうするものもある。賞金しょうきんしょう国際こくさいてき権威けんいたか著名ちょめい作家さっかへの文学ぶんがくしょうでもめずらしいものではなく、公募こうぼ新人しんじんしょうでも賞金しょうきんさい上位じょうい入選にゅうせんたいする自社じしゃ雑誌ざっしやレーベルからの作家さっかとしてのデビューだけが約束やくそくされているというものはめずらしくない。他方たほう自費じひ出版しゅっぱんけい出版しゅっぱんしゃ公募こうぼ新人しんじんしょうのように、応募おうぼしゃにとって受賞じゅしょうのメリットが実質じっしつてき当該とうがい作品さくひん自費じひ出版しゅっぱん費用ひよう割引わりびき部数ぶすう増量ぞうりょうなどのサービスだけで、受賞じゅしょうしても商業しょうぎょう出版しゅっぱん世界せかいでの作家さっかデビューにすら事実じじつじょう直結ちょっけつしないものも存在そんざいする。

文学ぶんがくしょう種類しゅるい

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公募こうぼ新人しんじんしょう

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公募こうぼ新人しんじんしょうおおくは、有望ゆうぼう新人しんじん作家さっか発掘はっくつ目的もくてきとして、出版しゅっぱんしゃ出版しゅっぱんしゃ出資しゅっしした文学ぶんがく関係かんけい財団ざいだん法人ほうじんなどが主催しゅさいしゃとなり原稿げんこう募集ぼしゅう選考せんこう授賞じゅしょうおこなう。

大半たいはん公募こうぼ新人しんじんしょうでは、作家さっかとして文壇ぶんだんにデビューしていないアマチュアがしゅ対象たいしょうで、応募おうぼ作品さくひん発表はっぴょう作品さくひんとされ、なかには新人しんじんしょうへの応募おうぼ同人どうじんなどでも発表はっぴょうしていない完全かんぜん発表はっぴょう公表こうひょうである作品さくひん限定げんていしているものもある。また、佳作かさく入選にゅうせんなどの下位かい入賞にゅうしょうふくめて、入賞にゅうしょう作品さくひんについては著作ちょさくけん出版しゅっぱんけん)が出版しゅっぱんしゃ帰属きぞくする規定きていになっているものがおおい。

さい上位じょうい入賞にゅうしょう作品さくひんについては、関係かんけいする文芸ぶんげいやレーベル旗艦きかんしょう場合ばあいその雑誌ざっしへの掲載けいさい約束やくそくされ、雑誌ざっし掲載けいさいむずかしい長編ちょうへん作品さくひんおも対象たいしょうとする公募こうぼ新人しんじんしょうでは単行本たんこうぼん刊行かんこう保証ほしょうしていることがおおい。

公募こうぼ新人しんじんしょう入選にゅうせん作品さくひんかず出版しゅっぱんしゃ編集へんしゅう販売はんばい戦略せんりゃくやレーベルの新設しんせつ増強ぞうきょうなどの販売はんばい戦略せんりゃく応募おうぼしゃ作品さくひん水準すいじゅんによって前後ぜんごする。レーベル新設しんせつなどは必要ひつようおうじてさい上位じょういしょうなどから下位かい入選にゅうせんまであわせて10作品さくひん以上いじょう選出せんしゅつすることもあれば、レーベルの売上うりあげ低迷ていめいしていたり編集へんしゅうかかえる作家さっかやその予備よびぐん人数にんずうてき飽和ほうわ状態じょうたいにあるなど契約けいやく作家さっかやしにくい状態じょうたいにあるときなどには、作品さくひんもとめる水準すいじゅん大幅おおはばげられて人数にんずうしぼりこまれ、入選にゅうせんしゃそのものがなかなくなることもある。他方たほうで、既存きそん作家さっかへのしょうよう作品さくひん厳選げんせんして1-2作品さくひんだけ入選にゅうせん作品さくひん選出せんしゅつし、選考せんこうしゃかな作品さくひんがなければ「選出せんしゅつなし」とするスタイルをつづけているしょうもある。

代表だいひょうてき公募こうぼ新人しんじんしょうとしては、文學ぶんがくかい新人しんじんしょう群像ぐんぞう新人しんじん文学ぶんがくしょうオール讀物よみもの新人しんじんしょう江戸川えどがわ乱歩らんぽしょうなどがられるが、文芸ぶんげい自社じしゃレーベルを出版しゅっぱんしゃおおくはなんらかの公募こうぼ新人しんじんしょうおこなっており、特定とくていジャンルに限定げんていした公募こうぼ新人しんじんしょう数多かずおお存在そんざいする。

選考せんこう委員いいんおも中堅ちゅうけん・ベテランの著名ちょめい作家さっか評論ひょうろん、レーベル・旗艦きかん編集へんしゅう編集へんしゅうちょうクラスの人物じんぶつつとめるが、メフィストしょうのように編集へんしゅう編集へんしゅうしゃ内部ないぶ選考せんこうによって授賞じゅしょう決定けっていするしょうもある。公募こうぼ新人しんじんしょう受賞じゅしょうしたことをきっかけに文壇ぶんだんにデビューしてのち人気にんき作家さっかとなった人物じんぶつが、後年こうねん大成たいせいしてからそのしょう選考せんこう委員いいん委嘱いしょくされて授賞じゅしょうするがわまわるケースもすくなくない。

地方自治体ちほうじちたいやその関連かんれん団体だんたい主催しゅさいする公募こうぼ新人しんじんしょう存在そんざいするが、この場合ばあい受賞じゅしょうさくおおくは後援こうえんとしてたずさわる地方紙ちほうし地方ちほう文芸ぶんげい掲載けいさいされるのみで、受賞じゅしょうによって作家さっかとしてのデビューが約束やくそくされるわけではない。ただし、っちゃん文学ぶんがくしょうなどのように、全国ぜんこく発売はつばいされる雑誌ざっし提携ていけい関係かんけいがありその雑誌ざっし受賞じゅしょうさく掲載けいさいされるしょうもある。

新人しんじんしょう

編集へんしゅう

キャリアのあさ新人しんじん新進しんしん作家さっか執筆しっぴつし、雑誌ざっし掲載けいさい、あるいは単行本たんこうぼんとして出版しゅっぱんされた作品さくひんなかから、すぐれた作品さくひん選出せんしゅつ授賞じゅしょうするしょうである。おおくはキャリアのあさ作家さっかにとっての登竜門とうりゅうもん位置いちづけられており、賞金しょうきん記念きねんひん以上いじょう受賞じゅしょうそのものが作家さっかのキャリアにおいて重要じゅうよう意味合いみあいをつことがおおい。

代表だいひょうてきなところでは芥川賞あくたがわしょう野間のま文芸ぶんげい新人しんじんしょう三島みしま由紀夫ゆきおしょう山本やまもと周五郎しゅうごろうしょうなどがある。直木賞なおきしょう創設そうせつ当初とうしょすんで発表はっぴょう大衆たいしゅう文学ぶんがく新人しんじん作家さっか作品さくひん対象たいしょうとしたしょうという主旨しゅしであったが、近年きんねんではすで作家さっかとして一本立いっぽんだちしている中堅ちゅうけん以上いじょう作家さっか作品さくひんへの授賞じゅしょうせんらであり、新人しんじんしょうとはべない性質せいしつのものになっている。

芥川賞あくたがわしょう野間のま文芸ぶんげい新人しんじんしょう三島みしま由紀夫ゆきおしょうさんしょう純文学じゅんぶんがく新人しんじんしょうにおいておもきをなし「さんかん」とばれることもあるが、2019ねん現在げんざい、このさんしょうすべてを受賞じゅしょうしているのは笙野しょうの頼子よりこ鹿島田かしまだ真希まき本谷ほんや有希子ゆきこ村田むらた沙耶さや今村いまむら夏子なつこの5にんである。群像ぐんぞう新人しんじん文学ぶんがくしょう新潮しんちょう新人しんじんしょう文學ぶんがくかい新人しんじんしょう文藝ぶんげいしょうすばる文学ぶんがくしょう太宰だざいおさむしょうなどがられている。

純文学じゅんぶんがく大衆たいしゅう文学ぶんがくなどすうおおくの新人しんじんしょう存在そんざいしているジャンルがある一方いっぽうで、後発こうはつ歴史れきしあさいジャンルや比較的ひかくてきマイナーなジャンルではこのような新人しんじんしょう事実じじつじょういか、中堅ちゅうけんそう以上いじょう作家さっかあたえられる文学ぶんがくしょう事実じじつじょう同一どういつしてあつかわれているものもある。

中堅ちゅうけん以上いじょう作家さっかへのしょう功労賞こうろうしょう

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中堅ちゅうけん以上いじょう作家さっかやその作品さくひんたいして授与じゅよされる文学ぶんがくしょうとして、野間のま文芸ぶんげいしょう読売よみうり文学ぶんがくしょう日本にっぽん藝術げいじゅついんしょうだい文芸ぶんげい)、谷崎たにざき潤一郎じゅんいちろうしょう毎日まいにち出版しゅっぱん文化ぶんかしょう文学ぶんがく芸術げいじゅつ部門ぶもん)、新潮社しんちょうしゃ文学ぶんがくしょうおよびその日本にっぽん文学ぶんがく大賞たいしょう1987ねん終了しゅうりょう)、女性じょせい作家さっかあたえられる女流じょりゅう文学ぶんがくしゃしょうおよびその女流じょりゅう文学ぶんがくしょう2000ねん終了しゅうりょう)、短篇たんぺん小説しょうせつあたえられる川端かわばた康成やすなり文学ぶんがくしょう2018ねんもっ休止きゅうしするも2021ねん再開さいかい)、大衆たいしゅう小説しょうせつあたえられる吉川よしかわ英治えいじ文学ぶんがくしょうなどがある。菊池きくちひろししょう設定せってい当初とうしょ年配ねんぱい作家さっかあたえられる功労賞こうろうしょうだったが、戦後せんご復活ふっかつしたさい文芸ぶんげい以外いがい個人こじん団体だんたいへも対象たいしょうひろがった。また、芸術げいじゅつ選奨せんしょう文部もんぶ科学かがく大臣だいじんしょう毎日まいにち芸術げいじゅつしょう文学ぶんがくかぎらず芸術げいじゅつかく分野ぶんや人物じんぶつあたえられるしょうである。これらの主要しゅよう文学ぶんがくしょう場合ばあい単一たんいつ作品さくひんのみならず作家さっかとしての総合そうごうてき筆力ひつりょく選考せんこうにあたっての評価ひょうか対象たいしょうとなるため、受賞じゅしょう実績じっせきかさねてゆくことで文壇ぶんだんにおける地位ちい確立かくりつされ、やがて大家たいかとしてみとめられるようになる。

ジャンルべつでは推理すいり小説しょうせつでは日本にっぽん推理すいり作家さっか協会きょうかいしょう本格ほんかくミステリ大賞たいしょう日本にっぽんミステリー文学ぶんがく大賞たいしょう、SFでは星雲せいうんしょう日本にっぽんSF大賞たいしょうなどがあり、そのほかにもすうおおくの分野ぶんやごとに最高峰さいこうほうとされるしょう存在そんざいする。

小説しょうせつ以外いがい対象たいしょうとした文学ぶんがくしょう

編集へんしゅう

小説しょうせつ以外いがい様々さまざまなジャンルの文学ぶんがく文芸ぶんげいとくした文学ぶんがくしょう数多かずおお存在そんざいする。

現代げんだいでは、高見たかみじゅんしょう新人しんじんしょうであるHしょうなどがある。短歌たんかでは、現代げんだい歌人かじん協会きょうかいしょうや、新人しんじんしょうである角川かどかわ短歌たんかしょう現代げんだい歌人かじん協会きょうかいしょうなどがあり、俳句はいくでは現代げんだい俳句はいく協会きょうかいしょう新人しんじんしょう角川かどかわ俳句はいくしょうなどがある。 ほかにも、評論ひょうろん随筆ずいひつなどを対象たいしょうとした小林こばやし秀雄ひでおしょうノンフィクション対象たいしょうとした大宅おおたく壮一そういちノンフィクションしょう講談社こうだんしゃノンフィクションしょう新潮しんちょうドキュメントしょう戯曲ぎきょく対象たいしょうとした岸田きしだ國士くにお戯曲ぎきょくしょう翻訳ほんやくだけにあたえられる日本にっぽん翻訳ほんやく文化ぶんか出版しゅっぱん文化ぶんかしょうなどさまざまにもうけられている。これらは、それぞれの文学ぶんがくジャンルにおいて方向ほうこうせいトレンドしめ存在そんざいとして重要じゅうようされている。

風変ふうがわりなところでは、1970年代ねんだい雑誌ざっし面白おもしろ半分はんぶん』において、宣伝せんでんのために書籍しょせき下部かぶかれる腰巻こしまきおびかれるキャッチコピー対象たいしょうとした日本にっぽん腰巻こしまき文学ぶんがく大賞たいしょうというしょう開催かいさいされたこともある。この場合ばあい腰巻こしまきというものの性質せいしつじょう文章ぶんしょう製作せいさくした受賞じゅしょうしゃ選考せんこう対象たいしょうしゃ編集へんしゅうしゃということもめずらしくなかった。

地方ちほう文学ぶんがくしょう

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出版しゅっぱんしゃではなく、地方自治体ちほうじちたい地域ちいき団体だんたい主催しゅさいしゃとなる地方ちほう文学ぶんがくしょうが1990ねんごろからえてきており、独自どくじ発展はってんをみせている。その土地とちにゆかりのある文学ぶんがくしゃかんするなど、まちおこし一環いっかんとしてもおこなわれている。

代表だいひょうてきなものとしては、1973ねんより金沢かなざわ主催しゅさいしているいずみ鏡花きょうか文学ぶんがくしょうがあり、地方自治体ちほうじちたい主催しゅさいする全国ぜんこく規模きぼ文学ぶんがくしょう先駆さきがけでもある。ほかにも太宰だざいおさむしょう三鷹みたか筑摩書房ちくましょぼう主催しゅさい。ただだい15かい以降いこう)、紫式部むらさきしきぶ文学ぶんがくしょう宇治うじ宇治うじ教育きょういく委員いいんかい主催しゅさい)、坪田つぼた譲治じょうじ文学ぶんがくしょう岡山おかやま主催しゅさい)、伊藤いとうせい文学ぶんがくしょう小樽おたる北海道新聞社ほっかいどうしんぶんしゃ主催しゅさい2014ねん終了しゅうりょう)など数多かずおおい。

新聞しんぶんしゃ主催しゅさいによるしょう

編集へんしゅう

全国ぜんこく地方紙ちほうしわず、新聞しんぶんしゃやその関連かんれん団体だんたい主催しゅさいする文学ぶんがくしょう存在そんざいする。

読売新聞社よみうりしんぶんしゃ主催しゅさい読売よみうり文学ぶんがくしょうには小説しょうせつしょうほか戯曲ぎきょく・シナリオ部門ぶもんしょう随筆ずいひつ紀行きこうしょう評論ひょうろん伝記でんきしょう詩歌しか俳句はいくしょう研究けんきゅう翻訳ほんやくしょうかく部門ぶもんもうけられており、朝日新聞社あさひしんぶんしゃ主催しゅさい大佛だいぶつ次郎じろうしょう毎日新聞社まいにちしんぶんしゃ主催しゅさい毎日まいにち出版しゅっぱん文化ぶんかしょう小説しょうせつだけでなく評論ひょうろん・ノンフィクション・エッセイなどを幅広はばひろ対象たいしょうとしている。

文学ぶんがくしょうたいする批判ひはん

編集へんしゅう

おおくの文学ぶんがくしょうでは受賞じゅしょうしゃたいして副賞ふくしょうとして賞金しょうきん支払しはらわれるだけではなく、授賞じゅしょうするがわぞくする選考せんこう委員いいん委嘱いしょくされる著名ちょめい作家さっかにも選考せんこうりょうなどの名目めいもくすくなからぬ金額きんがく謝礼しゃれい支払しはらわれ、がいしてしょう権威けんいたかさと比例ひれいするかたち謝礼しゃれい高額こうがくとなり、選考せんこう会議かいぎにしても1にちとはいえ長時間ちょうじかんわた会議かいぎとなり高級こうきゅう料亭りょうていでの食事しょくじきというものもある[1]そのため、文学ぶんがくしょう選考せんこう委員いいん著名ちょめい作家さっかからだのいいアルバイト揶揄やゆされることもある[よう出典しゅってん]

たか権威けんい文学ぶんがくしょうになると選考せんこう委員いいんという地位ちいそれ自体じたい文壇ぶんだん政治せいじにおけるポストのひとつにひとしく、作家さっかにとっても文芸ぶんげい世界せかいでの自身じしん権威けんい発言はつげんりょく向上こうじょうにもつながる。だがその反面はんめんとく選考せんこう委員いいんについて任期にんきもうけず出処しゅっしょ進退しんたいみずかわきまえるべしという姿勢しせいしょう(たとえば芥川賞あくたがわしょう選考せんこう委員いいん任期にんきせいである)では、一度いちど委嘱いしょくされればその自発じはつてき退任たいにんするか、あるいは病気びょうきなどで家族かぞく意向いこうというかたち退任たいにんでもしないかぎり、くなるまでその地位ちい長年ながねんにわたりつづけることも可能かのうであり、また高齢こうれいだいベテランになると文壇ぶんだん選考せんこう委員いいん重鎮じゅうちんとしての存在そんざいかん発言はつげんりょく裏腹うらはら言動げんどう選評せんぴょう時代じだいにそぐわないものになるばかりか、選考せんこうしょう自体じたい中長期ちゅうちょうきてき方向ほうこうせい究極きゅうきょくてきにはしょう価値かちにまで悪影響あくえいきょうおよぼしてしまうこともきかねず、そのような選考せんこう委員いいん高齢こうれい地位ちい長期ちょうき独占どくせんは、ときにその授賞じゅしょう選考せんこうなどにもからんで批判ひはん対象たいしょうとなる。

また、かくつぎ選考せんこう過程かていにおいて、かく選考せんこう委員いいん専門せんもん分野ぶんや嗜好しこう思想しそう人間にんげん関係かんけい[注釈ちゅうしゃく 1]、そのしょう前回ぜんかい以前いぜん受賞じゅしょうさく傾向けいこう出版しゅっぱんしゃ編集へんしゅう編集へんしゅうしゃ事情じじょう思惑おもわく販売はんばい戦略せんりゃく、「後援こうえん」すなわちスポンサー立場たちばしょうイベントに関与かんよする企業きぎょう団体だんたい意向いこう候補者こうほしゃ応募おうぼしゃ話題わだいせい関連かんれん業界ぎょうかいとの人脈じんみゃく[注釈ちゅうしゃく 1]などといった様々さまざまバイアスくわえられることもすくなくなく、関連かんれんする企業きぎょう商業しょうぎょうてき都合つごう優先ゆうせんされたり、文壇ぶんだん政治せいじのパワーゲームの結果けっかとして授賞じゅしょう作品さくひん出来できかならずしも直結ちょっけつしなくなる場合ばあいもある。たとえば、前回ぜんかい前々回ぜんぜんかい受賞じゅしょうさくからおなじような作風さくふう作品さくひんつづくと、新鮮味しんせんみがないとして、受賞じゅしょうにマイナスにはたらくことがあったり、受賞じゅしょうさくなしがつづくと、主催しゅさいしゃ選考せんこう委員いいん意向いこうによって、受賞じゅしょう水準すいじゅんにやや不十分ふじゅうぶん判断はんだんされた作品さくひんであっても受賞じゅしょうしやすくなることがある。また著者ちょしゃ話題わだいせいとして、てい年齢ねんれい史上しじょう最年少さいねんしょう授賞じゅしょう)・家族かぞく経歴けいれき分野ぶんやでの知名度ちめいど芸能人げいのうじん文化ぶんかじん)などで左右さゆうされる場合ばあいもある。

たとえば直木賞なおきしょうでは、主催しゅさいしゃつよ関連かんれん文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう影響えいきょう色濃いろこ[2]同社どうしゃすうおおくのベストセラーを手掛てがつよみを歴史れきし小説しょうせつ時代じだい小説しょうせつ人情にんじょう小説しょうせつ有利ゆうりわれ実際じっさい数多かずおお授賞じゅしょうしている一方いっぽうで、企画きかく販売はんばい実績じっせきすくなくノウハウにとぼしい[独自どくじ研究けんきゅう?]SFミステリーファンタジーなどに授賞じゅしょうした事例じれいすくなくそうじて不利ふりとされており、SF作家さっかである筒井つつい康隆やすたか自身じしん直木賞なおきしょう落選らくせん経緯けいい批判ひはんてき風刺ふうしした小説しょうせつおおいなる助走じょそう』を執筆しっぴつしている。直木賞なおきしょうがSF・ファンタジー系統けいとう作品さくひん授与じゅよされたのは、だい99かい1988ねん上半期かみはんき)の景山かげやま民夫たみおとおうみからたCOO』が唯一ゆいいつ事例じれいである。

また、たか権威けんい著名ちょめい文学ぶんがくしょう場合ばあい知名度ちめいど文壇ぶんだんでの地位ちいもとめて受賞じゅしょう渇望かつぼうする人物じんぶつや、自身じしん作品さくひん絶対ぜったい自信じしん受賞じゅしょう確信かくしんしてうたがわない性格せいかく人物じんぶつが、自身じしん作品さくひん落選らくせんという事態じたいたいしてつよ不満ふまんしめ場合ばあいもある。有名ゆうめいれいとしては中原なかはら昌也まさやが、だい135かい芥川賞あくたがわしょう候補こうほに『点滅てんめつ……』がノミネートされながらも、実際じっさい選考せんこう会議かいぎではほとんど議論ぎろん俎上そじょうげられることもないまま1ひょうはいらず落選らくせんしたさい選考せんこう委員いいんたいして雑誌ざっし『SPA』の誌上しじょう猛烈もうれつ批判ひはんひろげたいちけんられる。

ほかにも様々さまざま文学ぶんがくしょう公募こうぼ新人しんじんしょうにおいて、最終さいしゅう選考せんこうのこった作品さくひん作家さっかめぐって、特定とくてい選考せんこう委員いいん熱烈ねつれつ推薦すいせん授賞じゅしょうまった、ぎゃく特定とくてい選考せんこう委員いいん個人こじんてきもう反対はんたい批判ひはんにより落選らくせんとなった、選考せんこう会議かいぎまったげられることも落選らくせんした、ほかにも選考せんこうめぐ対立たいりつ審査しんさ委員いいん辞任じにんした、授賞じゅしょうからなんねんってから主催しゅさいしゃ選考せんこう委員いいん・スポンサーなどの授賞じゅしょうするがわ作家さっか新人しんじんなど受賞じゅしょうしたがわとのあいだなんらかの関係かんけいがあったことがあきらかになった、などという裏話うらばなしやトラブルのるい枚挙まいきょひまい。

また、その時々ときどき選考せんこう委員いいん文学ぶんがくしょう意義いぎ目的もくてきなどにたいするかんがかたちがいによって、候補こうほさく文学ぶんがくてき評価ひょうか完成かんせいとはべつに、受賞じゅしょうからはずされたりはずされなかったりする場合ばあいもある。たとえば新人しんじんしょうであれば、その新人しんじんしょうとしての役割やくわり重視じゅうしして、商業しょうぎょう文芸ぶんげい掲載けいさいされた作品さくひんや、すで文学ぶんがくしょうけた作家さっか作品さくひん、もしくは(文学ぶんがく以外いがい業績ぎょうせきによるものであっても)すで世間せけんられている人物じんぶつ作品さくひんであれば、それだけの理由りゆうで、たとえその作品さくひん出来できさがみとめられていたとしても受賞じゅしょう対象たいしょうがいとされることがある。しかし、委員いいんかおぶれがわると、おなしょうであってもそうした作品さくひん受賞じゅしょうさせることもあり、委員いいんによって基準きじゅんわることが批判ひはんされることもある。

ほかにも、筒井つついが『おおいなる助走じょそう』で槍玉やりだまげていることであるが、文学ぶんがくしょう選考せんこう委員いいんとして名前なまえ人物じんぶつには多忙たぼうれっおおく、そのような時間じかんてき余裕よゆう人物じんぶつたしてきちんと候補こうほさく最終さいしゅう選考せんこう作品さくひんすべ読破どくはしその内容ないよう把握はあく分析ぶんせきして選考せんこう参加さんかしているのかということも度々たびたび沙汰ざたされてきた疑念ぎねんであり、著名ちょめい作家さっか選考せんこう委員いいんとしての「名義めいぎし」や、出版しゅっぱんしゃ・スポンサーや選考せんこう委員いいん人脈じんみゃく都合つごう優先ゆうせんされた縁故えんこ授賞じゅしょうなどとった不明朗ふめいろう選考せんこうや「出来できレース」のうわさも、その真偽しんぎべつとして散見さんけんされる。[独自どくじ研究けんきゅう?]

もっともこれらの批判ひはんについては、しょうというものが選考せんこう委員いいんという人間にんげんめるものである以上いじょう根源こんげんてきかかえている問題もんだいであり、当然とうぜんのことであるといえる部分ぶぶんもある。また、権威けんいまたは知名度ちめいどたかいとされるしょうとく芥川賞あくたがわしょう直木賞なおきしょうについては、しばしば選考せんこう当時とうじ世評せひょうたかかった作品さくひんや、のち大成たいせいした作家さっか作品さくひんりこぼしが批判ひはんされたり、反対はんたい受賞じゅしょうらないとされる作品さくひん受賞じゅしょうさせたことがしょう権威けんい公平こうへいせい低下ていかさせ、ひいては日本にっぽん文学ぶんがくらがせるとして批判ひはんされることもあるが、これにたいしてはそもそも文学ぶんがくしょう過度かど期待きたいいだきすぎであるというこえもある[3]

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ a b たとえば著名ちょめい作家さっか脚本きゃくほん実子じっし弟子でしなど。選考せんこう委員いいんのみならず、選考せんこう委員いいん個人こじんにとって絶対ぜったいさからえない師匠ししょうかく作家さっか最終さいしゅう選考せんこうのこった弟子でしへの授賞じゅしょう依頼いらいするなど、周囲しゅうい人物じんぶつ影響えいきょうおよぼそうとしてくる場合ばあいもある。

出典しゅってん

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  1. ^ a b 内視鏡ないしきょうぐらいですむ時代じだい - 猪瀬いのせ直樹なおきBlog 2010ねん2がつ12にち
  2. ^ 直木賞なおきしょうが、(かぶ)文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう作品さくひんおおめに授賞じゅしょうするのは、異状いじょうではない。あとは程度ていど問題もんだいだ。 川口かわぐちそくひろししょう研究けんきゅう 直木賞なおきしょうのすべて、2019ねん12月5にち閲覧えつらん
  3. ^ これらのてんについては、川口かわぐちそくひろし「「これが日本にっぽん文学ぶんがくのすべて、であるかのような錯覚さっかく世間せけんにもたらしている。」…『週刊しゅうかん時事じじ平成へいせい4ねん/1992ねん2がつ8にちごう芥川賞あくたがわしょう 日本にっぽん文学ぶんがくをゆがめた?はん世紀せいき荒野あらのいちおおかみ,2019ねん12月5にち閲覧えつらん川口かわぐちそくひろし選考せんこう委員いいん一致いっちしてせないのなら、受賞じゅしょうさせるな。」…『読売新聞よみうりしんぶん昭和しょうわ58ねん/1983ねん8がつ27にち直木賞なおきしょう作家さっか安易あんいつくるな」松島まつしまかおるせき,2019ねん12月5にち閲覧えつらん、を参照さんしょう

参考さんこう文献ぶんけん

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関連かんれん項目こうもく

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