トロンボーン
トロンボーン | ||||||||||
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テナートロンボーン | ||||||||||
トロンボーンは
構造
スライドは
-
ケースに
収 められた状態 -
スライド(
内 管 /外 管 )や抜差 し管 などを取 り外 した状態
奏法
スライドには、
ギターのフレットに
スラーを
歴史
トロンボーンの
19
バルブ(ロータリー)の
記 譜
種類
トロンボーンは、その
音域 による分類
- ピッコロトロンボーン (piccolo trombone)
- テナートロンボーンより2オクターヴ
高 いB♭管 の楽器 で、管長 はピッコロトランペットと同 じである。非常 に珍 しい楽器 で、使 われる機会 はほとんどない。 - ソプラノトロンボーン (soprano trombone)
- テナートロンボーンよりも1オクターヴ
高 いB♭管 の楽器 で、B♭管 のトランペットと管長 が同 じである。そのためトロンボーンというよりはスライド式 のトランペットといった趣 きだが、メーカーによってはスライドトランペットと区別 して、ボアやベル、用 いるマウスピースが大 きく設定 されていることがある。現代 ではほとんど使 われないが、稀 に大 編成 のブラスアンサンブルで使用 されることがある。 - アルトトロンボーン (alto trombone)
- テナートロンボーンよりも
小 ぶりで、標準 的 には4度 高 いE♭管 である。5度 高 いF管 、さらにはD管 の楽器 も存在 する。B♭管 の迂回 管 や、トリルキィと呼 ばれる半音 分 の迂回 管 を持 つものもある。人 の声 とよく溶 け合 い、前期 ロマン派 までのオーケストラ曲 や、トロンボーンアンサンブル曲 などで用 いられることが多 い。専 門 の奏者 はおらず、テナートロンボーン奏者 が持 ち替 えて演奏 する。標準 的 な設計 は存在 しないが、11.9 - 12.5 mm程度 のボアと、6.5 - 7インチ程度 のベルを持 つことが多 い。マウスピースは細管 テナートロンボーン用 のものと共通 で、特 にカップが浅 い物 を使用 する。リム径 は奏者 によって様々 である。 - テナートロンボーン(tenor trombone、テノール・トロンボーンとも)
最 も基本 的 な構造 をした、トロンボーンの代表 格 。B♭管 で、音域 的 には、男性 の声 と最 も近 い。主 に軽音楽 の分野 で使 われるほか、ソロ曲 の演奏 時 やオーケストラの第 1奏者 が使用 することがある。低 音域 に構造 上 出 せない音 があったり、操作性 に劣 るため、クラシック奏者 は後述 のF管 アタッチメント付 テナートロンボーンを使用 するのが主流 である。F管 アタッチメント付 テナートロンボーンと区別 するときには、ストレート・テナートロンボーンと呼称 する。太 管 では13.9 mm(0.547インチ)のボアと、216 mm(8.5インチ)のベルが標準 。細管 は太 管 のように標準 的 な設計 は存在 しないが、12.2 - 12.9 mmのボアと、7〜8インチ程度 のベルを持 つことが多 い。
- F
管 アタッチメント付 テナートロンボーン - テナートロンボーンに1つの
迂回 管 (F管 )とバルブを持 たせた楽器 である。迂回 管 を使用 する事 により、第 1倍音 と第 2倍音 のスライドのみで出 せる最低 音 (E)の長 3度 下 のCまで音域 が広 がる。迂回 管 のレイアウトはメーカー各社 によって様々 である。一部 の日本 のメーカーでは国内 向 けに「テナーバストロンボーン」という呼称 をすることがあるが、これは日本 でしか用 いられない呼 び方 で、いわば俗名 である。 - バストロンボーン(bass trombone、ベース・トロンボーンとも)
- テナートロンボーンより
太 いボアと大 きなベルを持 ち、1つまたは2つの迂回 管 とバルブを備 える。ボアは14.28 mm(0.562インチ)、ベルは241 mm(9.5インチ)が標準 である。1本 目 の迂回 管 はテナートロンボーン同様 にF管 である。2本 目 はGes管 が標準 的 だが、稀 にG管 を持 つものもある。迂回 管 を2本 とも使 うと管長 はD管 (第 2バルブがG管 の場合 はEs管 )になる。2つの迂回 管 を持 つ場合 、2つめのバルブが主管 側 に(主管 に対 して直列 に)配置 されたものをインライン、F管 側 に(主管 に対 して並列 に)配置 されたものをオフセットと呼 ぶ。バスと名 が付 くが、音域 はテナートロンボーンと同一 である。テナートロンボーンより低 音域 での操作性 に優 れる他 、太 く暖 かな音色 を持 つ。マウスピースはテナートロンボーンと異 なり、より大 きいリムと深 いカップを持 った物 を使用 し、奏法 も全 く異 なる。オーケストラや吹奏楽 では3番 トロンボーンと指定 のある曲 はバストロンボーンが演奏 する。これらの編成 では音楽 的 役割 もテナートロンボーンとは異 なり、トロンボーンセクションの一員 としてだけではなく、ベースセクションの一員 としての役割 が期待 される。詳細 はバストロンボーンの項 を参照 。
- コントラバストロンボーン (contrabass trombone)
- バストロンボーンよりも3
度 から5度 低 い楽器 で、標準 的 にはF管 である。2つの迂回 管 とバルブを持 つ。迂回 管 の調 性 はメーカーにより様々 であり、標準 は存在 しない。長 いスライドを操作 するためのハンドルを備 えることがある。また、一部 のメーカーでは2重 のスライドを持 ち、バストロンボーンより1オクターヴ低 いB♭管 の楽器 を指 すことがある。後期 ロマン派 の4管 編成 の楽曲 や、大 編成 のトロンボーンアンサンブル等 でバストロンボーン奏者 が持 ち替 えて演奏 する。詳細 はバストロンボーンの項 を参照 。 - これに
非常 に近 い楽器 としてチンバッソ(後述 )も存在 する。
バルブトロンボーン
スライドではなく、3
その
ドイツ式 トロンボーン
ドイツ
特殊 なトロンボーン
- チンバッソ (cimbasso)
- 「チンバッソ」という
語 は19世紀 のイタリアにおいて低音 の金管楽器 全般 を指 すのに用 いられており、楽譜 にチンバッソと書 かれていたからといって必 ずしも特定 の種類 の楽器 を指 したわけではない。ヴェルディはテナーより1オクターブ低 いB♭管 のバルブ式 トロンボーンを特注 し、これを晩年 の『オテロ』と『ファルスタッフ』で使用 した。またプッチーニもこの楽器 を使用 した。現代 においてこれらの作品 を演奏 するために「チンバッソ」と呼 ばれる楽器 が使 われることがあるが、これはF管 で4-5個 のバルブがあるトロンボーンであり、ヴェルディが使 ったものとは異 なっている[2][3]。 - スーパーボーン
- ピストンとスライドの
両方 を備 えたトロンボーン。通常 左手 でピストン、右手 でスライドを操作 する。トランペット奏者 のメイナード・ファーガソンが考案 した。ホルトン社 の登録 商標 となっている。 - マーチング・トロンボーン
外見 はトロンボーンというよりは大型 のコルネット、あるいは前方 に構 えるユーフォニアムのようである。スライドではなくバルブを備 え、屋外 のパレードなどで使用 される。- プラスチックトロンボーン
- プラスチック
製 のトロンボーン。pboneとtigerが有名 。
歴史 上 のトロンボーン
- サックバット (sackbut)
- トロンボーンの
祖 となった古楽 器 である。現代 のトロンボーンと酷似 しているが、全体 にベルが小 さく、ベルの開 き方 も比較的 ゆるやかである。現代 のトロンボーンよりずっと軽量 で、大 きな音 は望 めないが柔 らかな音色 を持 ち、小 編成 の合奏 ・オーケストラや声楽 とのアンサンブルに向 く。アルト・テナー・バス・コントラバスの各 サイズの楽器 がある。エッガー社 製 が有名 。 - ビュサン (buccin)
- ベル
自体 が龍 の頭 をかたどった形 をしている。19世紀 に考案 され、フランスやベルギーで使 われた。 - アドルフ・サックスのトロンボーン
- サックスは、
劇場 のピットや軍隊 で使 うための、3〜6本 のバルブ式 を備 えたテナーやアルトのトロンボーンを色々 製作 した。普通 にイメージするスライド式 のトロンボーンとは形 が異 なる。馬 に乗 りながら演奏 出来 るようにした形状 のものや、ベルを7つ持 つタイプなどがある。
トロンボーンが活躍 する楽曲
トロンボーン協奏曲
管弦楽 曲
- モーツァルト:『レクイエム』 -
第 4曲 Tuba mirum - ベートーベン:
交響 曲 第 5番 、第 9番 - ベルリオーズ:『
葬送 と勝利 の大 交響曲 』 -第 2楽章 - シューマン:
交響 曲 第 3番 - ワーグナー:『ワルキューレの
騎行 』(歌劇 『ニーベルングの指 環 』より) - ブルックナー:
交響 曲 第 7番 ,第 8番 - ブラームス:
交響 曲 第 2番 - チャイコフスキー:
交響 曲 第 3番 -第 4楽章 - リムスキー=コルサコフ:
交響 組曲 《シェヘラザード》 - マーラー:
交響 曲 第 1番 、第 2番 ,第 3番 - シベリウス:
交響 曲 第 7番 - ホルスト:
組曲 『惑星 』 - ラヴェル:『ボレロ』
- バルトーク:
中国 の不思議 な役人 - ストラヴィンスキー:『プルチネッラ』、『
火 の鳥 』
その他
- サン=サーンス:カヴァティーナ
作品 144 - ヒンデミット:トロンボーンとピアノのためのソナタ
武満 徹 :「ファンタズマ/カントス II」「ジェモー」(トロンボーン、オーボエと2群 のオーケストラのための)- レナード・バーンスタイン:トロンボーンのための
独奏 曲 「ミッピイIIのためのエレジー」 - ベリオ:「セクエンツァ V」
- クセナキス:「ケレン」
著名 な奏者
- フレッド・ウェズリー (Fred Wesley)[4]
- カーティス・フラー (Curtis Fuller)
- J・J・ジョンソン(J.J.Johnson/James Louis Johnson, 1924
年 - 2001年 ) - グレン・ミラー(Glenn Miller, 1904
年 - 1944年 ) - トミー・ドーシー(Tommy Dorsey, 1905
年 - 1956年 ) - カール・フォンタナ(Carl Fontana, 1928
年 - 2003年 ) - ビル・ワトラス (Bill Watrous)
- ジム・ピュー (James Pugh)
- アキレス・リアルマコプーロス (Achilles Liarmakopoulos)
- アルミン・ロジン (Armin Rosin)
- ブラニミール・スローカー (Branimir Slokar)
- クリスティアン・リンドベルイ (Christian Lindberg)
- ファブリス・ミリシェー (Fabrice Millischer)
- ジョルジュ・ジビチャーン (Gyorgy Gyivicsan)
- ホーカン・ビョルクマン (Hakan Bjorkman)
- イアン・バウスフィールド (Ian Bousfield)
- ジャック・モージェ (Jacques Mauger)
- イェスパー・ユール・ソレンセン (Jesper Juul Sorensen)
- マーク・ローレンス (Mark Laurence)
- ミッシェル・ベッケ (Michel Becquet)
- ニッツァン・ハロズ (Nitzan Haroz)
- オラフ・オット (Olaf Ott)
- ピーター・ムーア (Peter Moore)
- ラルフ・ザウアー (Ralph Sauer)
- トビー・オフト (Toby Oft)
日本人 奏者
著名 なアンサンブル団体
- ハイブリッドトロンボーン
四 重奏 団 - パリ・トロンボーン
四 重奏 団 - ミリエール・トロンボーン
四 重奏 団 - スローカー・トロンボーン
四 重奏 団 - トリトン・トロンボーン
四 重奏 団 - ウィーン・トロンボーン
四 重奏 団 - ミュンヘン・トロンボーン
四 重奏 団 東京 トロンボーン四 重奏 団 東京 メトロポリタン・トロンボーン四 重奏 団 - ワールド・トロンボーン
四 重奏 団 - スライド・モンスターズ
- セゲド・トロンボーン・アンサンブル
- ニュー・トロンボーン・コレクティヴ
主 なメーカー
ミュージックトレード
- ヤマハ (YAMAHA)
アメリカ
- コーン・セルマー (Conn-Selmer, Steinway)
- ヴィンセント・バック (Vincent Bach)はコーン・セルマー
社 の一 ブランド - コーン(C. G. Conn)はコーン・セルマー
社 の一 ブランド - キング(King)はコーン・セルマー
社 の一 ブランド
- ヴィンセント・バック (Vincent Bach)はコーン・セルマー
- ホルトン(Holton)はコーン・セルマー
社 の一 ブランドだが、野中 貿易 での取 り扱 いは現在 中止 されている - シルキー(Schilke,レノルド・シルキーを
参照 )- グリーンホー(Greenhoe)はシルキー
社 の一 ブランド
- グリーンホー(Greenhoe)はシルキー
- ゲッツェン (Getzen)
- エドワーズ (Edwards Instruments)はゲッツェン
社 の子会社
- エドワーズ (Edwards Instruments)はゲッツェン
- ピー・ボーン (pBone)
- エム・アンド・ダブリュー (M&W)
ドイツ
- トローヤ (Throja)
- タイン (Thein)
- レッチェ (H.Latzsch)
- クロマト (H.Kromat)
- ヘルマン・シュミット (Hermann Schumidt)
- ミラフォン (Miraphone)
- ユルゲン・フォークト (Jurgen Voigt)
フランス(ドイツ)
- ビュッフェ・クランポン (Buffet Clampon)
- ビュッフェ・グループの
一 ブランドであるため企業 国籍 はフランスだが、アンボワーズ工場 閉鎖 以降 はB&Sやマイネル・ウェストン等 と同 じ工場 で生産 されており、楽器 自体 はドイツ製 である
- ビー・アンド・エス (B&S)
元々 ドイツで創業 したメーカーだが、現在 はフランス国籍 のビュッフェ・グループの一 ブランドになっている。楽器 自体 は旧来 からのドイツ国内 工場 製 。
- ビュッフェ・グループの
イギリス
- マイケル・ラス (Michael Rath)
オーストリア
- シャガール (Schagerl)
チェコ
- アマティ (Amati)
- チェルベニー (V.F.Cherveny)
スイス
スペイン
- ストンビ (Stomvi)
- ジュピター (Jupiter)
- エックスオー(XO)はグローバル
社 が設計 し、ジュピター社 が製造 している楽器 のブランド
- エックスオー(XO)はグローバル
- イーストマン (Eastman Winds)
- シャイアーズ (S.E.Shires)はイーストマン
社 のブランドの一 つ
- シャイアーズ (S.E.Shires)はイーストマン
- マイケル (J.Michael)
- ブラスパイア (Brasspire)はマイケルのブランドの
一 つ
- ブラスパイア (Brasspire)はマイケルのブランドの
- ケルントナー (Kaerntner)
- マルカート (Marcato)
- アミューズ (Amuse)
- キド・マ・コット (quido ma cotto)はアミューズのブランドの
一 つ。キド・マコト氏 が携 わる。
- キド・マ・コット (quido ma cotto)はアミューズのブランドの
脚注
- ^ 『
名曲 の暗号 :楽譜 の裏 に隠 された真実 を暴 く』佐伯 茂樹 (音楽之友社 2013.12)p107 - ^ Douglas Yeo (2005). “Some Clarity About the Cimbasso”. The Brass Herald: 56-57 .
- ^ James Gourlay, The Cimbasso: Perspectives on Low Brass performance practise in Verdi's music, オリジナルの2007-07-02
時点 におけるアーカイブ。 - ^ Review of Kings; www.parisdjs.com. Wesley contributes to the tracks "Howlin' With Fred"