ガンペリー

地球ちきゅう連邦れんぽう軍ぐんの艦船かんせんおよびその他たの兵器へいき > ガンペリー

ガンペリー (GUNPERRY) は、アニメ『機動きどう戦士せんしガンダム』『機動きどう戦士せんしガンダム 第だい08MS小隊しょうたい』を始はじめとする「ガンダムシリーズ」のうち、宇宙うちゅう世紀せいきを舞台ぶたいとする作品さくひんに登場とうじょうする架空かくうの兵器へいき。ホワイトベース中央ちゅうおう部ぶの第だい3デッキに搭載とうさいされていたモビルスーツ (MS) 用ようの輸送ゆそう機きである。型式けいしき番号ばんごうCB-X5。

機体きたい解説かいせつ

諸しょ元もと

ガンペリー
所属しょぞく	地球ちきゅう連邦れんぽう軍ぐん
開発かいはつ	地球ちきゅう連邦れんぽう軍ぐん
全ぜん高こう	12.8m
全長ぜんちょう	34m/47m
全幅ぜんぷく	26.5m
全備ぜんび重量じゅうりょう	185t
ペイロード	110t
最高さいこう速度そくど	マッハ0.75/マッハ1.3
武装ぶそう	大型おおがたミサイル
搭乗とうじょう者しゃ	ハヤト・コバヤシ ジョブ・ジョン カイ・シデン イーグル・ロック 地球ちきゅう連邦れんぽう軍ぐん一般いっぱん兵へい

主おもに汎用はんよう輸送ゆそう機きとして運用うんようされる。3基きのローターで上昇じょうしょうし、4基きのジェット・エンジンで前進ぜんしんするVTOL機きである。左右さゆうの2基きのローターは格納かくのう時じには上方かみがたに折おりたたむことができる。コンテナ内ないにはMSを1機き（漫画まんが『機動きどう戦士せんしガンダム THE ORIGIN』では2機き）収容しゅうようすることができる。コンテナ部分ぶぶんは着脱ちゃくだつ可能かのうとされる。MSだけでなく人員じんいん輸送ゆそう用ようとしても運用うんようされ、胴体どうたい部ぶには兵員へいいん室しつがあり左右さゆう対面たいめん式しきで計けい12名分めいぶんのシートがある。

全長ぜんちょう・全幅ぜんぷくもモビルスーツを運用うんようするため作つくられたペガサス級きゅう強襲きょうしゅう揚陸ようりく艦かん（ホワイトベースなど）への搭載とうさいが可能かのうなサイズに収おさめられ、ガンダムの空中くうちゅう換かわ装そうや分離ぶんり後ごのパーツ回収かいしゅうも単機たんきで行おこなうことができるが、ガンキャノンは“ガンキャノン砲ほう(240mm砲ほう)”の砲身ほうしんが収おさまらないために輸送ゆそうすることができない（劇場げきじょうアニメ『機動きどう戦士せんしガンダム ククルス・ドアンの島しま』では、ガンダムと共ともに輸送ゆそうできている）。コンテナ左右さゆうに大型おおがたミサイル（左右さゆう合あわせて6発はつ）を搭載とうさいした対たい潜せん攻撃こうげき機きとしても出撃しゅつげきしている。

空中くうちゅう換かわ装そう

空中くうちゅう換かわ装そうとは、先行せんこうして出撃しゅつげきしているコア・ファイターにガンペリーがガンダムの上半身じょうはんしんAパーツ・下半身かはんしんBパーツを空輸くうゆ、空中くうちゅうにてコア・ファイターがコア・ブロックへ変形へんけいし、そこにガンペリーからA・Bパーツを投下とうかし、レーザーセンサーで微ほろ調整ちょうせいしながらドッキングさせるというもので、（ガンダム）コア・ファイターのパイロットアムロ・レイとの連携れんけいで、戦闘せんとうの最中さいちゅうに関かかわらず成功せいこうしている。

劇げき中ちゅうでの活躍かつやく

第だい8話わでは、ホワイトベースから下船げせんするサイド7避難ひなん民みんの輸送ゆそうを行おこなっている。その際さい、損傷そんしょうを装よそおって不時着ふじちゃくし、機内きないに隠かくしていたガンダムでジオン軍ぐんの背後はいごを突つく作戦さくせんを実施じっし、勝利しょうりに貢献こうけんした。

第だい13話わでは、ガンダムのパーツを輸送ゆそうするために使用しようされている。この際さいカイ・シデンの提案ていあんにより、初はじめて敵前てきぜんでの空中くうちゅう換かわ装そうが実行じっこうされた。また、第だい15話わでは、空中くうちゅう換かわ装そうの訓練くんれんシーンに登場とうじょうし、以降いこうこのシーンは、番組ばんぐみスポンサーからの「合体がったいシーンを必かならず出だせ」との要求ようきゅうにより、Gアーマー登場とうじょう前まえの第だい20話わまで、冒頭ぼうとうのナレーション部分ぶぶんで使用しようされ続つづけた。

第だい23話わでは、先行せんこうして出撃しゅつげきしたアムロのコア・ファイターを空中くうちゅう換かわ装そうさせるためにガンダムのパーツを運搬うんぱんしている。この際さいジオン軍ぐん兵士へいしからは「ナカワレ」と呼称こしょうされて、「白しろい奴やつを運はこんでいる」ことも知しられていた。

第だい28話わでは、ジオン軍ぐんの女おんなスパイであったミハル・ラトキエが翻意ほんいし、カイと共ともにガンペリーで戦闘せんとうに参加さんかしている（『THE ORIGIN』では、この際さいガンダムを荷台にだいに載のせて水上すいじょうの敵てきを狙撃そげきするサブフライトシステム的てきな運用うんようが試こころみられたが、安定あんてい性せいの悪わるさに業ごうを煮にやしたアムロが降下こうかして水中すいちゅう戦せんに移行いこうしている）。被弾ひだんにより操縦そうじゅう席せきからの対たい潜せんミサイル発射はっしゃ操作そうさができなくなった際さい、コンテナへ降おりたミハルが予備よび発射はっしゃ装置そうちでミサイルを発射はっしゃ、ズゴック（劇場げきじょう版ばんではグラブロ）を撃破げきはするが、一発いっぱつずつ発射はっしゃしろとのカイの警告けいこくを忘わすれて斉射せいしゃしたために想定そうてい外がいの爆風ばくふうを受うけ、安全あんぜん帯たいの類るいを着つけていなかったミハルは、機外きがいに吹ふき飛とばされて帰かえらぬ人ひととなった。

なお劇げき中ちゅうでの登場とうじょうは以上いじょうをもって終了しゅうりょうであるが、第だい38話わにおいてガンダムを回収かいしゅうする際さいにブライトがテキサスコロニー内ないに出動しゅつどうさせようとした場面ばめんがあるので（登場とうじょうはなかった）、宇宙うちゅうに上あがってからもホワイトベースに搭載とうさいされていたのが分わかる。

OVA『機動きどう戦士せんしガンダム 第だい08MS小隊しょうたい』にも登場とうじょう。第だい7話わで、陸戦りくせん型がたジムを輸送ゆそうしていた。

強襲きょうしゅう型がたガンペリー

メカニックデザイン企画きかく『MSV-R』に登場とうじょうする派生はせい機き。型式けいしき番号ばんごう：CB-X5[SGT]。

ガンペリー強襲きょうしゅう型がた、ガンペリー・シギントとも呼よばれる。輸送ゆそう機きであったガンペリーに戦術せんじゅつ的てきな運用うんよう能力のうりょくを与あたえる改良かいりょうを施ほどこし、MS支援しえん能力のうりょくを強化きょうかした機体きたい。コンテナ部ぶの前後ぜんごを挟はさみ込こむように構造こうぞう物ぶつを追加ついかし、ここに搭載とうさいした多数たすうの観測かんそく・偵察ていさつ機器ききによって味方みかたMSの支援しえんを行おこなう。センサー群ぐんは自じ機きの飛行ひこう補助ほじょにも用もちいられ、ミノフスキー粒子りゅうし散布さんぷ下かでも高たかい飛行ひこう性能せいのうを発揮はっきするとされる。

漫画まんが『機動きどう戦士せんしガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還きかん』では、少すくなくとも4機きが登場とうじょう。ヴァースキ機きを含ふくむ複数ふくすうのジム・ナイトシーカーとその装備そうびコンテナを第だい6環境かんきょう改善かいぜんプラントに空挺くうてい投下とうかした。その後ごは高空こうくうに留とどまって情報じょうほう収集しゅうしゅうを行おこなうが、うち1機きはジャコビアス・ノードのゲルググによる狙撃そげきで第だい6環境かんきょう改善かいぜんプラントに墜落ついらく、航空こうくう燃料ねんりょうに引火いんかし大だい規模きぼな火災かさいを引ひき起おこす。残のこりの機きは『あんな高価こうかな物ものを撃うち落おとされまくってはたまらん』との空挺くうてい隊たい指揮しき官かんの判断はんだんで後退こうたいさせられた。

グランペルリ

雑誌ざっし企画きかく『A.O.Z Re-Boot ガンダム・インレ-くろうさぎのみた夢ゆめ-』に登場とうじょうする地上ちじょう輸送ゆそう艇てい。別名べつめい、陸戦りくせん型がたガンペリー。

レジオンがガンペリーの設計せっけいをベースに開発かいはつした機体きたいで、火星かせいでの飛行ひこう禁止きんし令れいの影響えいきょうもあり、航空機こうくうきではなくホバーで移動いどうする艦艇かんていとなっている。飛行機ひこうきではなくなったために運用うんよう範囲はんいは狭せばまったが、依然いぜん高たかい走破そうは性せいを持もっており、ギャロップのように、後部こうぶにカーゴユニットを牽引けんいんすることが可能かのう。カーゴは通常つうじょうは一ひとつで運用うんようするが、複数ふくすう繋つないで列車れっしゃのように大量たいりょう輸送ゆそうをこなすことができる。居住きょじゅう設備せつびも備そなえており、ペイロードも大おおきいため、火星かせいという本来ほんらい人じんが住すめない世界せかいでは、生活せいかつの場ばとしても運用うんようされている。

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