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ミライ・ヤシマ

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ミライ・ヤシマMirai Yashima)は、アニメ『機動きどう戦士せんしガンダム』をはじめとしたガンダムシリーズ登場とうじょうする架空かくう人物じんぶつ女性じょせい

げきちゅうでの活躍かつやく[編集へんしゅう]

いちねん戦争せんそう(『機動きどう戦士せんしガンダム』)[編集へんしゅう]

機動きどう戦士せんしガンダム登場とうじょう当初とうしょサイド7いち住民じゅうみんだったが、スペースコロニーへのザク強襲きょうしゅうによりホワイトベース避難ひなん。そのさい、スペースグライダーのライセンスをっていたために、ホワイトベースの操艦そうかん任務にんむみずかってる。当時とうじ年齢ねんれいは18さい[1]小説しょうせつばんでは軍人ぐんじんからのスタートだが年齢ねんれい同様どうよう)。

ホワイトベースがオデッサにかう途中とちゅうだい22にて、過労かろうたおれてしまった艦長かんちょうブライト・ノアわりに暫定ざんていてき指揮しきぐが、元々もともと指揮しきかんはだではなかったためか、てき作戦さくせんっかかってホワイトベースの格納庫かくのうこ部分ぶぶんかれてしまうなど、状況じょうきょう判断はんだんのミスを多発たはつしているものの、くろ三連星さんれんせいドム3によるホワイトベースへの襲撃しゅうげきさいしては、それまでとってわって艦長かんちょう権限けんげん委譲いじょうされた艦長かんちょう代行だいこうとして手際てぎわ命令めいれいくだして手持てもちのモビルスーツたい指揮しきし、ホワイトベースの前部ぜんぶミサイルを水平すいへい発射はっしゃさせるなど、うごけないホワイトベースがりうる最良さいりょう手段しゅだんでホワイトベースをまもろうとしている。

日本にっぽんけい名家めいかである[2]ヤシマ令嬢れいじょうでもある。ちち地球ちきゅう連邦れんぽう政府せいふもと高官こうかんであるが[2]政府せいふのやりかた反対はんたいし、サイド7にながれてきたとわれる[3]。ただしいちねん戦争せんそう応召おうしょうし、戦死せんししている[3]。このことはホワイトベースの初代しょだい艦長かんちょうパオロ・カシアスっており、それに関連かんれんして、ホワイトベースがジャブローにて修理しゅうりけているだい29にて、地球ちきゅう連邦れんぽうぐん幹部かんぶからも彼女かのじょっているかんたいしての処罰しょばつをしないむねをいいわたされている。

性格せいかく穏和おんわ。エリートであるが出過ですぎたところはなく、ひとたしかで個性こせいてきなクルーの特性とくせい見抜みぬいている。ホワイトベース艦内かんないでは、乗組のりくみいんの「おかあさん」「おふくろさん」てき存在そんざいであり、つねみなしたわれている(ちなみにホワイトベースのおふくろさんという表現ひょうげんはスレッガー・ロウが最初さいしょ使つかっている)。また、劇場げきじょうばんでホワイトベースがサイド6にさい、ブライトのふくうなど庶民しょみんてき。その一方いっぽう複数ふくすう男性だんせいにいいよられるこいおおおんなという意外いがいいちめんつ。趣味しゅみ裁縫さいほう[4][5]

だい30ジャブロー少尉しょうい任官にんかんされる(劇場げきじょうばんおなじ)。だい33のサイド6では、かつての婚約こんやくしゃであるカムラン・ブルーム登場とうじょうする。しかし、ミライの消息しょうそくるために必死ひっしだったといつつも人手ひとで使つかい、みずかさがそうとはしていなかったカムランに失望しつぼうおぼえ(状況じょうきょうてき個人こじん行動こうどうりょくだけでは無理むりもあったが)、世界せかいちがうとかれわかれをげる。その、カムランがていしてホワイトベースの護衛ごえいをするともうるが、その好意こういかたくなに拒否きょひするミライはスレッガー・ロウ平手打ひらてうちをわされる。

だい36のソロモン攻略こうりゃくせんにおいて、じょう被弾ひだんして一時いちじ帰還きかんしたスレッガーを心配しんぱいしてかれのもとへおもむく。かれ母親ははおや形見かたみ指輪ゆびわり、くちづけをわすが、さい出撃しゅつげきしたスレッガーは戦死せんし、ミライは号泣ごうきゅうする。ア・バオア・クー戦闘せんとうではホワイトベースが撃沈げきちんされるも、乗組のりくみいんとともに脱出だっしゅつ無事ぶじ生還せいかんたしている。いちねん戦争せんそう終結しゅうけつにはブライトと結婚けっこんミライ・ノアせいえ、ハサウェイチェーミン2人ふたり子供こどもをもうける。 一部いちぶ作品さくひんでは結婚けっこんもミライ・ヤシマとヤシマせいのままのものも存在そんざいする[よう出典しゅってん]

ニュータイプ素質そしつがあるようで、事件じけんこるまえにそれを予感よかんしたりしている。「ちょっと、わないかもしれない」とのつぶやきはそのマチルダ・アジャン戦死せんし予見よけんさせるものであり、予知よちてきなニュータイプ能力のうりょくについてはアムロ・レイ洞察どうさつてきなそれよりもはや発現はつげんえる。また、ソロモンせんでスレッガーがさい出撃しゅつげきをする直前ちょくぜん危険きけん予期よきしてか「なないで」とめている。戦闘せんとうでは、劇場げきじょうばん『めぐりあい宇宙うちゅうへん』で陽動ようどう作戦さくせんため宇宙うちゅうがったさいドレンひきいるジオン公国こうこくのキャメル・パトロール艦隊かんたいからの砲撃ほうげき事前じぜんにかわしている。

ミライのひとはニュータイプ能力のうりょく影響えいきょうしているのかはさだかではいが、アムロの特別とくべつ資質ししつはやくから気付きづき、シャアの心理しんり行動こうどう正確せいかく見抜みぬくなどかんはたらいている。また、続編ぞくへんである『Ζぜーたガンダム』でもニュータイプ能力のうりょく片鱗へんりんせており、おっとのブライトはクワトロに「ミライはニュータイプというかかんはたらく」とはなしている。

漫画まんが機動きどう戦士せんしガンダム THE ORIGIN』では、いちねん戦争せんそう以前いぜんのミライがえがかれている。ちちシュウ・ヤシマがセイラの養父ようふテアボロ・マスと会見かいけんしたさいちち秘書ひしょわりに同席どうせきし、「15さいでハイスクールだがきゅうでカレッジにすすみ、あこがれの職業しょくぎょう宇宙うちゅう飛行ひこう」と紹介しょうかいされている。また、このときにテアボロていにてまどしにセイラ・マスとエドワウ・マス姿すがたている。その、コロニーの建設けんせつうヤシマ重工じゅうこう令嬢れいじょうとしてちちれられてサイド7に移住いじゅうするが、ザクの攻撃こうげき父親ちちおや死別しべつ。そのちちつうじてパオロ艦長かんちょう面識めんしきがあったことからホワイトベースの操舵そうだしゅまかされることになる。また、アニメばんでは現実げんじつでの艦船かんせんでいう操舵そうだちょう(あるいは副長ふくちょうてき役割やくわりをこなしていたが、ほんさくでは理知的りちてき側面そくめん強調きょうちょうされる傾向けいこうにあり、ブライトより柔軟じゅうなんかつ適格てきかく判断はんだん作戦さくせん立案りつあん能力のうりょくたかさを発揮はっきする機会きかいおおい。なかでもルナツーでの補給ほきゅう阻止そし作戦さくせんとミードみずうみ避難ひなんみんのエピソードは発案はつあんしゃがミライにえられている(TVばんはブライト)。

グリプス戦役せんえき(『機動きどう戦士せんしΖぜーたガンダム』)[編集へんしゅう]

機動きどう戦士せんしΖぜーたガンダム』では当初とうしょジャブローんでいるが(ブライトの台詞せりふより)、エゥーゴのジャブロー襲撃しゅうげきまえニューホンコン移動いどうしている。だい17では、宇宙うちゅうがるためのシャトルのチケットを入手にゅうしゅしようとれつならんでいるさいに、ルオ商会しょうかいさがアムロ・レイ偶然ぐうぜん再会さいかいする。だい18では、おっとブライトがエゥーゴに参画さんかくしたこともあり、ティターンズりの地球ちきゅう連邦れんぽうぐん兵士へいしベン・ウッダーいたるらとともにらえられ、人質ひとじちにされてしまう。アムロとブライトの部下ぶかにあたるカミーユ・ビダン、そしてアムロ同様どうよういちねん戦争せんそう戦友せんゆうであるハヤト・コバヤシの3めいによる救出きゅうしゅつ作戦さくせん結果けっか救助きゅうじょされる。また、フォウ・ムラサメかれていくカミーユにアムロがうのをめるよう忠告ちゅうこくする理由りゆうとして、アムロの過去かこララァ・スンのこと)をはなして説得せっとくしたり、独断どくだん専行せんこう気味ぎみベルトーチカ・イルマたしなめるなど、母親ははおやだけでなく人生じんせい先輩せんぱいとしての貫禄かんろくせている。

なお、劇場げきじょうばん恋人こいびとたち』では宇宙うちゅうがろうとはせず、避難ひなんみんせんっている。また人質ひとじちにされるエピソードは割愛かつあいされた。『ほし鼓動こどうあい』のラストでは、地球ちきゅうじょう連邦れんぽうぐん基地きちかおうとするシーンが追加ついかされている。

だいネオ・ジオン抗争こうそう(『機動きどう戦士せんしガンダム 逆襲ぎゃくしゅうのシャア』)[編集へんしゅう]

子供こども宇宙うちゅう移民いみんさせるためにシャトルにろうとするが、突然とつぜんアデナウアー・パラヤがシャトルのせきみをしたために、ハサウェイのみ宇宙うちゅうおくこととなる。そのはチェーミンととも地球ちきゅうじょうをエレカ(くるま)ではしまわ様子ようすえがかれている。かつてのいちねん戦争せんそうときたたかったシャア・アズナブルが、今回こんかいたたかいでアクシズ地球ちきゅうとそうとしている心境しんきょうについても多少たしょうながら理解りかいしており、かれことを「純粋じゅんすいすぎるひと」とひょうしている。

マフティー動乱どうらん(『機動きどう戦士せんしガンダム 閃光せんこうのハサウェイ』)[編集へんしゅう]

マフティー・ナビーユ・エリン処刑しょけいのため、最後さいご任務にんむ出立しゅったつするブライトを見送みおくった。しかし、ミライもブライト同様どうよう、マフティーを息子むすこ(ハサウェイ)とはらなかった。その消息しょうそく不明ふめい

担当たんとう声優せいゆう[編集へんしゅう]

設定せってい推移すいい[編集へんしゅう]

  • 「フューチャー・エイトアイランド」→「ミライ・エイランド」→「未来みらい八島やじま(ヤシマ)」が本来ほんらい設定せっていである(せいについては「はちしゅう」と表記ひょうきするせつもある)[7]
  • キャラクターデザイナーの安彦やすひこ良和よしかずは『Ζぜーたガンダム』放映ほうえいに、「きぶりからして彼女かのじょ初出しょしゅつに22~23さいにはなっていただろう」と発言はつげんしており[8]のちえがかれた漫画まんが『THE ORIGIN』では年齢ねんれい反映はんえいされている。

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ 日本にっぽんアニメかいはん世紀せいき 『ガンダム』安彦やすひこ良和よしかずかたる、アニメの未来みらい 朝日新聞あさひしんぶんGLOBE+ 2020ねん3がつ7にち
  2. ^ a b 『ロマンアルバム・エクストラ35 機動きどう戦士せんしガンダム』徳間書店とくましょてん、1980ねん7がつ、63ぺーじ
  3. ^ a b 『TVばん 機動きどう戦士せんしガンダム ストーリーブック1』講談社こうだんしゃ、1981ねん3がつ、109ぺーじ
  4. ^ 尾形おがた英夫ひでおへん機動きどう戦士せんしガンダム きみはこれをきのびることができるか? ファンからのここがきたいガンダム67の質問しつもん」『アニメージュ 1979ねん12がつごう徳間書店とくましょてん昭和しょうわ54ねん(1979ねん)12がつ10日とおか雑誌ざっし 01577-12、24ぺーじ
  5. ^ 氷川ひかわ竜介りゅうすけ藤津ふじつ亮太りょうたへんだいしょう TVばん音楽おんがくと ファンからのここがきたいガンダム67の質問しつもん(1979)」『ガンダムの現場げんばから 富野とみのゆかりゆう発言はつげんしゅうキネマ旬報社きねまじゅんぽうしゃ、2000ねん10がつ16にちISBN 4-87376-537-4、70ぺーじ
  6. ^ 機動きどう戦士せんしガンダム ククルス・ドアンのしま:キャラ設定せってい公開こうかい 新井あらい里美さとみがミライに スレッガーは池添いけぞえともぶん. まんたんウェブ (MANTAN). (2022ねん2がつ3にち). https://mantan-web.jp/article/20220202dog00m200040000c.html 2022ねん2がつ3にち閲覧えつらん 
  7. ^ 日本にっぽんサンライズ『機動きどう戦士せんしガンダム記録きろく全集ぜんしゅう・1』106ぺーじ
  8. ^ アニメージュ1985ねん7がつごう別冊べっさつ68p

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]