ジェムズガン

機動きどう戦士せんしVガンダム > ジェムズガン

ジェムズガン (JAMESGUN) は、「ガンダムシリーズ」に登場とうじょうする架空かくうの兵器へいきで、有人ゆうじん操縦そうじゅう式しきの人ひと型がたロボット兵器へいき「モビルスーツ」 (MS) の一ひとつ。初出しょしゅつは、1993年ねん放送ほうそうのテレビアニメ『機動きどう戦士せんしVガンダム』。

作中さくちゅうの軍事ぐんじ勢力せいりょくの一ひとつ「地球ちきゅう連邦れんぽう軍ぐん」の主力しゅりょく量産りょうさん機きで、『機動きどう戦士せんしガンダム』の当時とうじ（宇宙うちゅう世紀せいき (U.C.) 0079年ねん）における主力しゅりょく機き「ジム」や、以降いこうの連邦れんぽう製せい量産りょうさん機きの系譜けいふに属ぞくする機体きたい。『Vガンダム』の当時とうじ（U.C.0153年ねん）では旧式きゅうしき化かが進すすみつつあり、敵対てきたい勢力せいりょくである「ザンスカール帝国ていこく軍ぐん」の新型しんがたMSに圧倒あっとうされる場面ばめんが多おおい。

当とう記事きじでは、宇宙うちゅう用ようの発展はってん機き「ジャベリン」、小説しょうせつ版ばん『Vガンダム』に登場とうじょうする次世代じせだい機き「ジェイブス」についても記述きじゅつする。

デザイン

メカニックデザインはジェムズガン、ジャベリンともに石垣いしがき純じゅん哉。ジェムズガンは当初とうしょからイメージが固かたまっていたため、初期しょき案あんからの変化へんかが少すくない。なお、連邦れんぽう軍ぐんの重じゅう戦闘せんとう型がたMSという案あんも考かんがえられていたようである。

逆ぎゃくに、ジャベリンは初期しょき案あんではバックパックにオーバーハングキャノンを装備そうびしたデザインであった。宇宙うちゅう用ようMSとしてシルエットが当あたり前まえのものとなってしまうことに苦慮くりょしていたとき、『Vガンダム』の監督かんとくである富野とみの由ゆかり悠ゆう季きのアドバイスによって生うまれたという。

これらの機体きたいは本ほん放送ほうそう開始かいし時じには詳細しょうさいな設定せっていが固かたまっていなかったが、本ほん放送ほうそう中ちゅうの1993年ねんにバリエーション企画きかく『V-MSV』上じょうにおいて開発かいはつ背景はいけいなどが定義ていぎされた。設定せっていは、これまで『機動きどう戦士せんしガンダムF90』や『機動きどう戦士せんしガンダム シルエットフォーミュラ91』を含ふくむ『F91MSV』などを設定せっていしていたバンダイ出版しゅっぱん課かがメディアワークスへ移管いかんされたことにより、新あらたに伸しん童わらわ舎しゃを中心ちゅうしんとしてまとめられた。『V-MSV』上じょうでは企画きかく元もとが変かわったことで『F91』からの設定せっていの連続れんぞく性せいについて語かたられることは多おおくなかったが、後年こうねんに双葉社ふたばしゃから発行はっこうされた『モビルスーツ全集ぜんしゅう RGM-79ジムBOOK』ではシルエットフォーミュラプロジェクトとの関係かんけいについて言及げんきゅうする説せつを提唱ていしょうしたり、ディアゴスティーニの資料しりょうでは本ほん系列けいれつはシルエットフォーミュラとは別べつの系統けいとうで開発かいはつされたものとする説せつを提唱ていしょうするなど、各かく媒体ばいたいで整合せいごうを図はかる動うごきもある。

設定せってい解説かいせつ

諸しょ元もと

ジェムズガン JAMESGUN
型式けいしき番号ばんごう	RGM-119
全ぜん高こう	14.7m
本体ほんたい重量じゅうりょう	7.1t
全備ぜんび重量じゅうりょう	16.3t
装甲そうこう材質ざいしつ	ガンダリウム合金ごうきんスーパーセラミック複ふく合ごう材ざい
出力しゅつりょく	3,860kW
推力すいりょく	22,270kg×3 （総そう推力すいりょく）66,810kg
武装ぶそう	バルカン砲ほう×2 ビーム・サーベル×2 ビーム・ライフル ビーム・シールド
搭乗とうじょう者しゃ	地球ちきゅう連邦れんぽう軍ぐん一般いっぱん兵へい ハリソン・マディン バーンズ・ガーンズバック ミッチェル・ドレック・ナー アラン
その他た	アポジモーター×16

アナハイム・エレクトロニクスが開発かいはつしたヘビーガンの後継こうけい機き。U.C.0119年ねんに正式せいしき採用さいようされ、連邦れんぽう軍ぐん勢力せいりょく下かに配備はいびされた。

本ほん機きは旧式きゅうしき化かしつつあったヘビーガンの後継こうけい機きとして、同どう程度ていどの性能せいのうを維持いじしつつメンテナンスの簡素かんそ化かを目標もくひょうとした、RGM系列けいれつの延長線えんちょうせん上じょうに位置いちする量産りょうさん型がた汎用はんようMSであった。しかし、開発かいはつ中ちゅうに台頭たいとうしたサナリィのフォーミュラ計画けいかくの影響えいきょうを受うけ、シルエットフォーミュラ計画けいかくで得えたノウハウを援用えんようし、重力じゅうりょく下か用よう（地上ちじょう用ようおよびコロニー内ない）と宇宙うちゅう用ようの機種きしゅを開発かいはつするという路線ろせん変更へんこうを経へた結果けっか、地上ちじょう用よう機きとして完成かんせいすることとなった。このため、ロールアウト時期じきは、U.C.0122年ねんに完成かんせいしたRXF-91よりも早はやいものとなっている。

完成かんせい当初とうしょは地上ちじょう用ようとしての運用うんよう思想しそうが定さだまっておらず、初期しょき生産せいさん型がたが月面げつめんのグラナダ基地きちに配備はいびされていたほか、量産りょうさんされた機体きたいの一部いちぶは宇宙うちゅう艦隊かんたいにも配備はいびされた。基本きほん設計せっけいについてはジェガンを踏襲とうしゅうしている部分ぶぶんが多おおいが、これはU.C.0120年代ねんだいになっても使用しようされ続つづけた同機どうきに対たいする連邦れんぽう軍ぐん関係かんけい者しゃの信頼しんらいの表あらわれとの見方みかたがある。しかし、本ほん機きに搭乗とうじょうした連邦れんぽう軍ぐん兵士へいしには、ジェネレーターの出力しゅつりょく不足ふそくを理由りゆうに「戦闘せんとう用ようMSではなくモビルワーカー（作業さぎょう機き）である」と揶揄やゆされるものであった。その上うえ、生産せいさんが遅おくれていたため、U.C.0123年ねんのクロスボーンの蜂起ほうき時じにおいて参戦さんせんしたのはわずか7機きであり、それも月面げつめんの施設しせつ防衛ぼうえいであったために、実質じっしつ的てきにはコスモバビロニア建国けんこく戦争せんそうに参戦さんせんすることができなかった形かたちになる。このため、カタログスペックとしてはU.C.120年代ねんだいの“標準ひょうじゅんレベル”（クロスボーン・バンガードのデナン・ゾンと互角ごかく）に達たっしてはいるものの、実戦じっせんにおける評価ひょうかは定さだまらず、「開発かいはつスタッフの現状げんじょう認識にんしきの甘あまさを象徴しょうちょうした機体きたい」と評ひょうされることもある。

ただし目立めだった故障こしょうもなく気象きしょう条件じょうけんの厳きびしい地区ちく（アフリカ、南米なんべい、北極ほっきょくなど）でも若干じゃっかんの改造かいぞうで運用うんようできるという利点りてんがあり、汎用はんよう性せいのある武装ぶそうによって状況じょうきょう対応たいおう能力のうりょくには優すぐれているなど、量産りょうさん機きとして優秀ゆうしゅうと言いえる面めんもある。これにより各地かくちの連邦れんぽう軍ぐん駐屯ちゅうとん地ちで高こう稼働かどう率りつMSとして重宝ちょうほうされ大量たいりょうに生産せいさんされており、制式せいしき採用さいようから30年ねん以上いじょう経過けいかしたU.C.0153年ねんまでに、地球ちきゅう圏けんで最もっとも配備はいび数すうが多おおいMSとなっていた。しかし、ザンスカール戦争せんそう勃発ぼっぱつ時じにおいてはザンスカールのベスパやリガ・ミリティアの新型しんがた機きの前まえには旧式きゅうしき化かが目立めだち、あらゆる対たいMS戦闘せんとうで後おくれを取とったため、第だい一線いっせんから退たいかされて作業さぎょう機械きかいや輸送ゆそう部隊ぶたいの警備けいび用ようとして使つかわれることが多おおかった。なお、本ほん機きはジャベリンが生産せいさんされたことにより、U.C.0150年ねんまでに生産せいさんを終了しゅうりょうしている。

コックピットは胸部きょうぶに位置いちしており、ハッチの開放かいほうは中央ちゅうおう部ぶにある外側そとがわの装甲そうこうが上側うわがわに収納しゅうのうされ、内部ないぶ側がわに備そなわったシャッター式しきの装甲そうこうも同様どうように、上側うわがわへ開ひらく仕組しくみとなっている。コクピットは連邦れんぽう軍ぐんの量産りょうさん機きの流ながれをくむ標準ひょうじゅん的てきな全ぜん天てん周囲しゅういモニター・リニアシートを採用さいようしており、非常時ひじょうじにはイジェクションポッドとして機能きのうする。操縦そうじゅう系統けいとうはヘビーガンと同おなじくスティックタイプとなっており、乗員じょういんを保護ほごするためのエアバッグ兼用けんようのエアベルトを備そなえる。これは、ジャベリンやガンイージに搭載とうさいされているものと同型どうけいである。

武装ぶそう

ビーム・ライフル

標準ひょうじゅん的てきな射撃しゃげき武器ぶき。本ほん機きの主しゅ兵へい装そうで量産りょうさんMS用ようとして簡略かんりゃく化かされており、サブグリップやオプション装備そうびなどは持もたない。その単純たんじゅんな構造こうぞうにより整備せいび性せいや生産せいさん性せいは非常ひじょうに優すぐれていたものと考かんがえられるが、出力しゅつりょくが低ひくく、リガ・ミリティアの戦術せんじゅつ担当たんとう官かんからは、使つかい物ものにならないとして相手あいてにされなかった。

ビーム・サーベル

腰こしのサイドアーマーに収納しゅうのうされた近きん接戦せっせん装備そうび。リガ・ミリティアのMSと共通きょうつうの規格きかくとなっている。

頭部とうぶバルカン砲ほう

連邦れんぽう軍ぐん量産りょうさん機きに伝統でんとう的てきに搭載とうさいされている2門もんの近接きんせつ戦闘せんとう用兵ようへい装そう。

ビーム・シールド

左腕さわん部ぶに装備そうびしている防御ぼうぎょ兵へい装そう。映像えいぞう化かされた地球ちきゅう連邦れんぽう軍ぐんの量産りょうさん型がたMSとしては初はじめて搭載とうさいされた。

メガ・ビーム・バズーカ

U.C.0120年代ねんだいにサナリィで設計せっけいされ、クラスターガンダムで使用しようされていた装備そうび。U.C.0150年代ねんだいにおいては連邦れんぽう軍ぐんMSの使用しようする標準ひょうじゅん的てきなオプション兵へい装そうとされる。設定せっていのみ存在そんざいし、劇げき中ちゅうでは未み使用しよう。

アンカーシールド

漫画まんが『機動きどう戦士せんしクロスボーン・ガンダム 鋼鉄こうてつの7人にん』に登場とうじょうした兵へい装そう兼けん作業さぎょう機器きき。釣つり針ばりのようなフックがワイヤーに接続せつぞくされて伸縮しんしゅく自在じざいとなっているほか、ある程度ていどの強度きょうどを持もつことからシールドとしても使用しよう可能かのう。

爆雷ばくらい

『機動きどう戦士せんしVガンダム』第だい36話わに登場とうじょう。地上ちじょうを走行そうこうするモトラッド艦隊かんたいに対たいし、上空じょうくうから散布さんぷして爆ばく撃げきを行おこなった。

劇げき中ちゅうでの活躍かつやく

第だい11話わではリガ・ミリティアに協力きょうりょくする部隊ぶたいとして登場とうじょう。スコップを使用しようしての旧きゅうベチエン飛行場ひこうじょうの整備せいびのほか、引ひっ越こし公社こうしゃの所属しょぞくに偽装ぎそうしたリガ・ミリティアの輸送ゆそう機きの護衛ごえいを務つとめる。しかし、ドゥカー・イク少佐しょうさ率ひきいるガッダール隊たいの襲撃しゅうげきを受うけ、パイロット練度れんどの低ひくさもあってまったく相手あいてにならず、全ぜん機きが撃破げきはされる。第だい36話わではモトラッド艦隊かんたいの足あしを止とめるべく爆雷ばくらい隊たいとして2小隊しょうたいが爆雷ばくらい散布さんぷに参加さんかする。人質ひとじちを使つかいV2ガンダムに攻撃こうげきを仕掛しかけたゴズ・バールのゾリディアに切きりつけるも一蹴いっしゅうされ、別べつの1機きはカテジナ・ルースのゾリディアに撃墜げきついされる。大気圏たいきけん付近ふきんでのエンジェル・ハイロゥ攻防こうぼう戦せんにも参加さんかしており、ラー・カイラム級きゅう機動きどう戦艦せんかんジャンヌ・ダルクの艦かん首くび付近ふきんに配置はいちされ、拡散かくさんしたゴトラタンのビーム攻撃こうげきをビームシールドで防ふせぎ、艦かんの防御ぼうぎょに貢献こうけんした。

漫画まんが『機動きどう戦士せんしクロスボーン・ガンダム』

宇宙うちゅう港みなとを防衛ぼうえいしていた本ほん機き部隊ぶたいが、死しの旋風せんぷう隊たいによって全滅ぜんめつさせられる。外伝がいでん作品さくひん「猿さるの惑星わくせい」では、ハリソンの僚機としてジャベリンとともに登場とうじょうする。『機動きどう戦士せんしクロスボーン・ガンダム 鋼鉄こうてつの7人にん』ではヘビーガンに代かわって配備はいびされており、ハリソンらが搭乗とうじょうする。続編ぞくへん漫画まんが『機動きどう戦士せんしクロスボーン・ガンダム ゴースト』でも、リア・シュラク隊たいに協力きょうりょくする形かたちでリガ・ミリティア所属しょぞく機きが登場とうじょうする。『機動きどう戦士せんしクロスボーン・ガンダム DUST』では、連邦れんぽう軍ぐんの特殊とくしゅ部隊ぶたい「キュクロープス」において同どう組織そしき用ように頭部とうぶを改装かいそうした本ほん機きが運用うんようされている。

バリエーション

ジェムズガン初期しょき量産りょうさん型がた

U.C.0120年ねん〜0125年ねんに配備はいびされた初期しょき型がた。この時点じてんではヘビーガンやGキャノンと同おなじくライトグリーンを基調きちょうとするカラーリングが施ほどこされ、ビーム・シールドは未み装備そうび。U.C.0123年ねんに勃発ぼっぱつしたコスモ・バビロニア建国けんこく戦争せんそうによるフロンティアサイド制圧せいあつにあたり、鎮圧ちんあつ部隊ぶたいとして初期しょき生産せいさん分ぶん7機きがグラナダ守備しゅび隊たいに編入へんにゅうされた。

ジェムズガン宇宙うちゅう艦隊かんたい所属しょぞく機き

ジャベリンの配備はいびが行いき渡わたるまでに、ヘビーガンとともに宇宙うちゅう艦隊かんたいに配備はいびされていた機体きたい。スラスターとアポジモーターを換かわ装そうした機体きたいの生産せいさんが行おこなわれていたともされる。伝統でんとうのジムカラーに塗装とそうされていたが、少数しょうすうが艦隊かんたい儀礼ぎれい用ようの機体きたいとされていただけである。

コロニー守備しゅび隊たい機き

各かくサイドの防衛ぼうえい用ように配備はいびされていた機体きたい。U.C.0130年ねん頃ごろまではライトグリーンを基調きちょうとした塗装とそうだったが、それ以降いこうはかつてのコロニー内ない戦闘せんとう用ようのRGM-79Gに採用さいようされたカラーリングに変更へんこうされた。

ほかにもカラーリングのバリエーションとして、インド地区ちく配備はいび機きやアマゾン地区ちく守備しゅび隊たいが存在そんざいする。アニメ本編ほんぺんに登場とうじょうする機体きたいのカラーリングは、「当初とうしょはヨーロッパ地区ちく配備はいび機きの仕様しようで、U.C.0153年ねん時点じてんでは地球ちきゅう上じょうに配備はいびされた機体きたいのほとんどがこの仕様しように統一とういつされている」となっている。

砂漠さばく用ようジェムズガン

型式けいしき番号ばんごうはRGM-119D。アフリカ戦線せんせんの配備はいび機きを改修かいしゅうした性能せいのう向上こうじょう型がた。現地げんち仕様しようの改造かいぞう機体きたいであるが、制式せいしき番号ばんごうが別べつに与あたえられている。

一般いっぱん機きは通常つうじょう機体きたいと外観がいかんの差異さいが少すくないが、一部いちぶの機体きたいは上半身じょうはんしんを中心ちゅうしんに大幅おおはばに改装かいそうされている。当時とうじの連邦れんぽう軍ぐんでは珍めずらしい実戦じっせん部隊ぶたいであるAAAA（フォーアベンジャー）隊たいの所属しょぞく機きで、リガ・ミリティアのブルーバード隊たいの協力きょうりょくを得えてベスパの進軍しんぐんを食くい止とめる。のちにリガ・ミリティアに参加さんかする連邦れんぽう軍ぐんのロベルト・ゴメス大尉たいいも過去かこにAAAA隊たいに所属しょぞくしており、本ほん機きに搭乗とうじょうする。

ジェムズガン改あらため

型式けいしき番号ばんごうはCRGM-119。漫画まんが『機動きどう戦士せんしクロスボーン・ガンダム DUST』に登場とうじょうする機体きたい。本ほん作さくの舞台ぶたいであるU.C.0169年ねんには技術ぎじゅつ退行たいこうが生しょうじているため、これに合あわせてデチューンの上うえで生産せいさんされている。

地球ちきゅう連邦れんぽう軍ぐんのキュクロープス隊たいで運用うんようされる同隊どうたいで運用うんよう中ちゅうのほかの機体きたいと同様どうよう、メインセンサーが単眼たんがんのものに換かわ装そうされている。ジェムズガンの生産せいさんラインを用もちいて製造せいぞうされているが、技術ぎじゅつレベルの後退こうたいによって性能せいのうが低下ていかしている面めんもある。また、同様どうように技術ぎじゅつレベルの後退こうたいからビーム兵器へいきの信頼しんらい性せいが著いちじるしく低下ていかしているため、武装ぶそうは実弾じつだん系けいのものとなっている。しかし、連邦れんぽうの技術ぎじゅつが再ふたたび発展はってんしてビームライフルを使つかえるようになったため、戦闘せんとう力りょくは向上こうじょうした。

ショートショルダー

型式けいしき番号ばんごうはRGM-119[SS]。漫画まんが『機動きどう戦士せんしクロスボーン・ガンダム DUST』に登場とうじょうする機体きたいで、現地げんち改修かいしゅう機き。「ショートショルダー」は、市街地しがいちの戦闘せんとうを想定そうていして左右さゆうともに切きり詰つめられた肩かたアーマーにちなんで兵士へいしたちにつけられた愛称あいしょうである。

コロニー内ないの市民しみん制圧せいあつに重点じゅうてんを置おいて改修かいしゅうされているため、頭部とうぶは下しも方向ほうこうからの攻撃こうげきに備そなえて顎あご部ぶの装甲そうこうが強化きょうかされ、手甲てっこうには対人たいじん用ようのバルカン砲ほうを内蔵ないぞうしている。また、市街しがい戦せん用ようとしては過剰かじょうな威力いりょくのショットガンを備そなえていることからも、本ほん機きの用途ようとは治安ちあんの維持いじより反はん連邦れんぽう運動うんどうを行おこなう市民しみんへの恫喝どうかつが目的もくてきとされている。

なお、本ほん機きの改修かいしゅうには貧困ひんこん対策たいさくや難民なんみん対策たいさくに使用しようされるべき予算よさんが流用りゅうようされた。

ショートショルダー改あらため

型式けいしき番号ばんごうはCRGM-119[SS]。漫画まんが『機動きどう戦士せんしクロスボーン・ガンダム DUST』に登場とうじょうする機体きたいで、キュクロープスの量産りょうさん型がたモビルスーツ。アーノルド・ジルベスターによる新しん体制たいせいに移行いこうした同どう組織そしきの主力しゅりょく機きである。

ジェムズガンの派生はせい機きであるショートショルダーの生産せいさんラインを復旧ふっきゅうし、ジェムズガン改あらためを改修かいしゅうした機体きたいとなっている。採用さいようした理由りゆうはショートショルダーが通常つうじょうのジェムズガンと比くらべ、防弾ぼうだん性能せいのうと冷却れいきゃく効率こうりつに優すぐれていたためである。基本きほん的てきにはショートショルダーと同おなじだが、頭部とうぶセンサーはキュクロープス機き共通きょうつうの単眼たんがんセンサーとなっており、機体きたいカラーはジェムズガン改あらためと同おなじである。武装ぶそうに関かんしてもビーム兵器へいきこそ標準ひょうじゅん装備そうびしていないものの、実用じつよう性せいを重視じゅうしした新しん武装ぶそうが追加ついかされている。

ジャベリン

諸しょ元もと

ジャベリン JAVELIN
型式けいしき番号ばんごう	RGM-122
全ぜん高こう	14.5m
本体ほんたい重量じゅうりょう	8.1t
全備ぜんび重量じゅうりょう	16.5t
装甲そうこう材質ざいしつ	ガンダリウム合金ごうきんセラミック複ふく合ごう材ざい
出力しゅつりょく	3,980kW
推力すいりょく	23,830kgx2 21,600kgx1 （総そう推力すいりょく）69,260kg
武装ぶそう	バルカン砲ほう×2 ビーム・サーベル×2 ビーム・ライフル ビーム・シールド ショットランサー×2
搭乗とうじょう者しゃ	ミズホ・ミネガン 地球ちきゅう連邦れんぽう軍ぐん一般いっぱん兵へい
その他た	アポジモーター×18

アナハイム・エレクトロニクスがジェムズガンのフレームをベースに開発かいはつした宇宙うちゅう用よう高だか出力しゅつりょく機き。元々もともとヘビーガンから性能せいのうを落おとすことなくメンテナンスを簡素かんそ化かすることを目標もくひょうとして計画けいかくされたジェムズガンの開発かいはつ途中とちゅうから、宇宙うちゅう用よう高だか出力しゅつりょく機きを新あらたに開発かいはつすることになり、それにより生うまれたのが本ほん機きである。

頭部とうぶは連邦れんぽう軍ぐんの量産りょうさん機きとしては珍めずらしく宇宙うちゅう空間くうかんでの索敵さくてき、照準しょうじゅんに有利ゆうりなデュアルセンサーを採用さいようしており、この機体きたいがガンダムの系譜けいふに属ぞくしていることを主張しゅちょうしているものの、センサー保護ほごのためゴーグルで覆おおわれており、GM系けいに連つらなる外観がいかんとなっている。ジェネレーターや一部いちぶパーツなどをジェムズガンと共有きょうゆうしつつ、宇宙うちゅうでの戦闘せんとう能力のうりょく強化きょうか策さくとして各部かくぶに高こう出力しゅつりょくのアポジモーターを配置はいち。コックピット内ないの仕様しようもジェムズガンと同一どういつで、一見いっけんするとジェムズガンに近ちかい全身ぜんしんのシルエットだが、胸部きょうぶ構造こうぞうが異ことなるほか腰部ようぶサイドスカートを装備そうびしていないなど、細部さいぶで多おおくの差異さいがある。

背部はいぶには大型おおがたのショットランサー（ジャベリンユニット）を装備そうびしているが、同機どうき開発かいはつ時期じきにクロスボーン・バンガードとアナハイムとの秘密ひみつ接触せっしょくも行おこなわれていることから、CVからの技術ぎじゅつ提供ていきょうを受うけていると思おもわれる。

メカニックでも容易よういに操縦そうじゅう可能かのうな高たかい操作性そうさせいわるをもっており、オプション装備そうびの換かわ装そうで対たいMS戦せん、対たい艦かん戦せんに対応たいおう可能かのうな性能せいのうを有ゆうし、若干じゃっかんの改修かいしゅうで地上ちじょうでの運用うんようも可能かのうな高たかい汎用はんよう性せいを誇ほこる。本ほん機きはそのオプション兵へい装そうに依存いぞんした攻撃こうげき機きというわけではなく、一般いっぱん的てきな兵へい装そうも運用うんようする汎用はんよう機きで、連邦れんぽう軍ぐんの伝統でんとう的てきなRGMシリーズの系譜けいふを受うけ継つぐ機体きたいである。

生産せいさんラインによっては保護ほごゴーグル未み装備そうびでデュアルセンサーが露出ろしゅつした機体きたいや腰部ようぶにサイドボックスを装備そうびした機体きたいなど、いくつかのバリエーションが確認かくにんされており、デュアルセンサー左ひだりに眼帯がんたい型がたセンサー（ロングレンジ・アダプター）を装備そうびした機体きたいも存在そんざいする。

プロトタイプがU.C.0122年ねんに地球ちきゅう連邦れんぽう軍ぐんで承認しょうにんされ、翌よく0123年ねんにはクロスボーン・バンガードのイルルヤンカシュ要塞ようさい攻略こうりゃく戦せんにおいて偶発ぐうはつ的てきに実戦じっせん投入とうにゅうされ、クロスボーンのMSと渡わたり合あった。その後ごジェムズガンと共用きょうようの生産せいさんラインに乗のせて量産りょうさんが開始かいしされた。

ジェムズガンよりも高性能こうせいのうだったこともあり、地上ちじょうでも配備はいびが行おこなわれるなど、実質じっしつ的てきに連邦れんぽう軍ぐん全体ぜんたいの主力しゅりょく機きとなっている。配備はいびから20余よ年ねんが経過けいかしたU.C.0150年代ねんだいにおいては旧式きゅうしき化かして相対そうたい的てきに出力しゅつりょくが劣おとっているが、機動きどう性せいとショットランサーの有効ゆうこう性せいの高たかさからザンスカール帝国ていこく軍ぐんの新型しんがた機きに対抗たいこうできる数少かずすくない機体きたいとなっており、単機たんきでは能力のうりょく的てきに見劣みおとりするが複数ふくすう機きが集団しゅうだんで攻撃こうげき・防御ぼうぎょすることで、それなりの戦力せんりょくとなっていた。しかし、平時へいじに慣なれ切きった当時とうじの連邦れんぽう兵へいの練度れんどの低ひくさもあり、苦戦くせんを強しいられることも多おおい。リガ・ミリティアに協力きょうりょくしていたロンドンデリーをはじめとする地球ちきゅう連邦れんぽう軍ぐんの部隊ぶたいのほか、メキシコのタンピコに展開てんかいしていた部隊ぶたいなどリガ・ミリティア内ないでも戦力せんりょくとして使用しようされており、カイラスギリー攻略こうりゃく戦せんやザンスカール本国ほんごく空襲くうしゅう、エンジェル・ハイロゥ攻略こうりゃく戦せんなどの主要しゅような作戦さくせんにも参加さんかする。劇げき中ちゅうではウッソが本ほん機きを敵てき戦艦せんかんに放ひり投なげた後のち、狙撃そげきして熱ねつ核かく反応はんのう炉ろの誘爆ゆうばくを爆ばく弾だん代かわりに使用しようするなど、大胆だいたんな使つかわれ方かたもされている。

武装ぶそう（ジャベリン）

ビーム・ライフル

メイン・ウェポンでジェムズガンのものより大型おおがた化かされ、フォアグリップが装備そうびされている。ロールアウト時じは標準ひょうじゅん的てきな出力しゅつりょくを持もっていたが、U.C.0153年ねんにおいてはパワー不足ふそくとなりつつある。劇げき中ちゅう51話わでは専用せんようライフルをリグ・コンティオとの戦闘せんとうで両断りょうだんされたV2ガンダムが戦場せんじょうで拾ひろった本ほん機きのビームライフルをゴトラタンとの最後さいごの戦闘せんとうまで使用しようした。

ビーム・サーベル

後こう腰こしのアーマー内ないに装備そうびされている近接きんせつ戦闘せんとう用よう装備そうび。

頭部とうぶバルカン砲ほう

近接きんせつ戦闘せんとう用ように2門もん装備そうび。

ビーム・シールド

ジェムズガンと同型どうけいのビーム・シールド。プロトタイプの時点じてんで装備そうびされていた。

ジャベリンユニット

機体きたい名めいの由来ゆらいにもなっている象徴しょうちょう的てきな装備そうび。背面はいめんに2基き背負せおっており、その大おおきさは全長ぜんちょうの2/3程度ていどを占しめる。ランサー部ぶを回転かいてん射出しゃしゅつでき、その質量しつりょうと運動うんどうエネルギーで目標もくひょうを破壊はかいする。ユニット全体ぜんたいをミサイルとして射出しゃしゅつすることもできるほか、対たい艦かん戦せん用ようや対たいMS戦せん用ようなど戦局せんきょくに合あわせて換かわ装そうできるようになっている。バックパックとの接合せつごう部ぶはボールジョイントとなっており、可動かどう範囲はんいは見みた目め以上いじょうに広ひろくある程度ていどの射い角かくが確保かくほされている。近接きんせつ戦闘せんとうにも対応たいおうしており、バックパックに装備そうびしたままガンダムF91のヴェスバーのように前方ぜんぽうにせり出だしてランサーを展開てんかいするほか、ユニットを手てに持もちランサー部ぶを伸縮しんしゅくさせて打撃だげき兵器へいきとしても使用しよう可能かのう。ランサーには炸薬さくやくが内蔵ないぞうされているとする資料しりょうもあるが、後年こうねんの設定せっていではほとんど確認かくにんされていない。

大型おおがたミサイルランチャー

2機き1組くみで曳航えいこうして使用しようする対たい拠点きょてん用ようの大型おおがたミサイルランチャー。カイラスギリー戦せんで使用しようした。

劇げき中ちゅうでの活躍かつやく（ジャベリン）

リガ・ミリティアに協力きょうりょくした連邦れんぽう軍ぐんの主力しゅりょくMSとして、中盤ちゅうばん以降いこうの全編ぜんぺんに登場とうじょう。初はつ登場とうじょうは第だい15話わで、バグレ隊たいが本ほん機きでカイラスギリー艦隊かんたいと交戦こうせんするも戦力せんりょく差さにより壊滅かいめつ状態じょうたいとなり、旗艦きかんのクラップ級きゅうを撃破げきはされたのちに投降とうこうする。その後ご、宇宙うちゅうで合流ごうりゅうしたバグレ隊たいの生いき残のこり6機きがガウンランドと共ともにカイラスギリー攻略こうりゃく戦せんに参加さんかする。カイラスギリー戦せんでは牽引けんいんしたミサイル・ユニットで長距離ちょうきょり射撃しゃげきを行おこなったり、ショットランサーでゾロアットを打うち抜ぬくなどの活躍かつやくを見みせる。27話わではザンスカール本国ほんごくへの空襲くうしゅうの際さいにリガ・ミリティアへ参加さんかした連邦れんぽう軍ぐんのブラボー隊たい所属しょぞくの機体きたいがガンブラスターと編隊へんたいを組くみ参戦さんせんする。

中盤ちゅうばんの第だい34話わでは、メキシコ湾わんに上陸じょうりくしたモトラッド艦隊かんたいの地球ちきゅう浄化じょうか作戦さくせんを阻止そしするために、現地げんちへ展開てんかいしていたリガ・ミリティア所属しょぞく機きが2機き登場とうじょう。そのうちの1機きをミズホ・ミネガンが駆かって抵抗ていこうし、アドラステア級きゅうの対空たいくう砲火ほうかをかいくぐって艦橋かんきょうに肉薄にくはくするも被弾ひだんし、墜落ついらく後ごにタイヤの地じならしに巻まき込こまれる。もう1機きはパイロット不在ふざいのまま放置ほうちされた後のち、ウッソがモトラッド艦隊かんたいの足止あしどめをするためにV2ガンダムでけん引いんして持出もちだし、敵艦てきかんの直上ちょくじょうへ放出ほうしゅつして熱ねつ核かく反応はんのう炉ろを撃うち抜ぬき、大だい規模きぼな核かく爆発ばくはつを引ひき起おこす。

リーンホースJr.をはじめリガ・ミリティアの艦船かんせんにも、ガンイージと並ならんで多数たすうが搭載とうさいされており、連邦れんぽう軍ぐん本隊ほんたいのムバラク艦隊かんたいの中心ちゅうしん戦力せんりょくとして参加さんかする。エンジェル・ハイロゥ攻略こうりゃく戦せんでは、ザンネックを相手あいてにV2ガンダムの援護えんごを行おこない、地上ちじょう付近ふきんの戦闘せんとうではクラップの護衛ごえいについた機体きたいが3機き編隊へんたいで展開てんかいしたビーム・シールドを連結れんけつさせ、ゴトラタンのメガ・ビーム・キャノンを弾はじき返かえすなどの活躍かつやくも見みせる（このシーンはサンライズ公式こうしきコンテンツ『MS動画どうが図鑑ずかんジャベリン編へん』にてジャベリンであることが確定かくていしている）。

最終さいしゅう話ばなしでは、リグ・コンティオにビーム・ライフルを斬きり落おとされたV2ガンダムが、その後ごも最終さいしゅう決戦けっせんまで本ほん機きのビーム・ライフルを借用しゃくようする。

U.C.0130年代ねんだいを描えがいた漫画まんが『機動きどう戦士せんしクロスボーン・ガンダム』にも木星もくせい軍ぐんとの戦闘せんとうを行おこなう姿すがたが確認かくにんできる。

バリエーション（ジャベリン）

プロトタイプジャベリン

新規しんき開発かいはつにあたってジェムズガンをベースに製作せいさくした機体きたい。宇宙うちゅうでのデータ収集しゅうしゅうを目的もくてきに作つくられた。カナリアイエローに塗装とそうされている。本ほん機きはメインカメラのゴーグルが装着そうちゃくされておらず、デュアルセンサーが剥むき出だしとなっている。テスト用ようにジェムズガンのフレーム・外装がいそうをベースにジャベリン用ように開発かいはつしたパーツを組くみ込こんでおり、ジャベリンユニットも装備そうびしていない。連邦れんぽう軍ぐんに正式せいしき承認しょうにんされた後のち、肩かたにRGM-122のナンバーが記入きにゅうされた。

漫画まんが『機動きどう戦士せんしガンダム クライマックスU.C. 紡つむがれし血統けっとう』において、主人公しゅじんこうのカムナ・タチバナが駆かる最後さいごの機体きたいとして登場とうじょう。U.C.0123年ねんのコスモ・バビロニア建国けんこく戦争せんそう時じ、イルルヤンカシュ攻略こうりゃく戦せんに参加さんかしたワイブル・ガードナーが指揮しきするラー・カイラム級きゅうに搭載とうさいされていた機体きたいで、金色きんいろのベルガ・ギロスと交戦こうせんしていたF90IIが制御せいぎょ装置そうちのエラーにより稼働かどう停止ていしに陥おちいったため、カムナが本ほん機きを持もち出だして参戦さんせんし、ベルガ・ギロスと一いち騎き討うちを繰くり広ひろげる。

ジャベリン初期しょき生産せいさんタイプ

正式せいしき採用さいようされた直後ちょくごに生産せいさんされた機体きたい。当初とうしょはジェムズガンと同一どういつの製造せいぞうラインで製作せいさくされていたため、一部いちぶパーツはジェムズガンと同一どういつのものを採用さいようしている。この頃ころよりショットランサーを標準ひょうじゅん搭載とうさいしている。

ジェムズガンの生産せいさん終了しゅうりょう以降いこうは、専用せんよう設計せっけいの部品ぶひんを使用しようした量産りょうさんタイプに移行いこうしていった。

ジャベリン量産りょうさんタイプ

制式せいしき採用さいようの決定けってい後ごに生産せいさんされた機体きたい。ジェムズガンの生産せいさん終了しゅうりょうによりラインを共有きょうゆうする必要ひつようがなくなったため、より最適さいてき化かを施ほどこしたマイナーチェンジが行おこなわれた。なお、生産せいさんラインによって仕様しように差異さいがあり、サイドボックスの有無うむやセンサーのゴーグルを使用しようせずにデュアルアイが剥むき出だしとなっている機体きたいも確認かくにんされている。エメラルドグリーンに塗装とそうされていたザグレン隊たい所属しょぞく機きや、伝統でんとうのジムカラーに塗装とそうした宇宙うちゅう艦隊かんたい所属しょぞく機きが存在そんざいする。

対たい艦かん用ようジャベリン

対たい艦かん用ようの大型おおがたショットランサーを装備そうびした機体きたい。ミサイルタイプのランサー（通称つうしょう「メガスピア」）を高速こうそくで射出しゃしゅつして艦かんを打うち抜ぬくという、高たかい攻撃こうげき力りょくを発揮はっきする。対たい艦かん専門せんもん部隊ぶたいであるティルコッド隊たいに配備はいびされていた機体きたいは、ウグイス色うぐいすいろに塗装とそうされている。

ジャベリンキャノン

型式けいしき番号ばんごうはRGM-122C。量産りょうさん後期こうきに少数しょうすう製作せいさくされた機体きたい。ショットランサーに代かわり、単たん装そうまたは4連装れんそうのビーム砲ほう2門もんを装備そうびしている。しかし、汎用はんよう機きとして設計せっけいされたジャベリンでは砲撃ほうげきを行おこなうだけのエネルギーを余分よぶんに積つんでおらず、攻撃こうげきできる回数かいすうに制限せいげんがあるために十分じゅうぶんな性能せいのうは引ひき出だせなかった。ザグレン隊たい所属しょぞく機きは赤あか、ティルコッド隊たい所属しょぞく機きは濃こい青あおで塗装とそうされている。

アクアジャベリン

PCゲーム『SDガンダムウォーズ』に登場とうじょうしたアースサイド軍ぐん所属しょぞくのゲームオリジナルMS。ビームトライデントや遠距離えんきょりミサイルを装備そうびしている。ゲーム内ないではシージェガンの上位じょうい機種きしゅであり、水中すいちゅう用ようジムタイプMSとしては最さい上位じょういの機体きたいにあたる。

ジェイブス

小説しょうせつ版ばん『機動きどう戦士せんしVガンダム』5巻かんに登場とうじょうする機体きたいで、ジェムズガンよりひとまわりほど大おおきく、連邦れんぽう軍ぐんの次期じき制式せいしき機きとして配備はいびが進すすめられている機体きたいだという（小説しょうせつ版ばんにはジャベリンがほとんど登場とうじょうせず、宇宙うちゅうの部隊ぶたいも主おもにジェムズガンを使用しようしている）。デザインは存在そんざいせず、型式けいしき番号ばんごう、武装ぶそうなどのスペックも小説しょうせつ内ないでは特とくに描写びょうしゃされていない。

劇げき中ちゅうではタボール・ルシングトン大尉たいいの乗のる機体きたいが登場とうじょう。ウッソのセカンドVと模擬もぎ戦せんを行おこない敗北はいぼくする、その後ごはフォン・ブラウンでの戦闘せんとうに参加さんかし、11機きの部下ぶかと共ともにシュバッテンに肉薄にくはくするが、ゴトラタンの狙撃そげきによって撃破げきはされる。

参考さんこう文献ぶんけん

• 書籍しょせき
  • 皆河みなご有ゆう伽とぎ『総そう解説かいせつガンダム辞典じてんVer1.5』講談社こうだんしゃ、2009年ねん8月がつ。ISBN 978-4-06-375795-8。 

• • 『電撃でんげきENTERTAINMENT BIBLE 機動きどう戦士せんしガンダム大だい図鑑ずかん1 ザンスカール戦争せんそう編へん 上巻じょうかん』メディアワークス、1994年ねん2月がつ。ISBN 4-07-300765-3。 
  • 『データコレクション12　機動きどう戦士せんしVガンダム』メディアワークス、1999年ねん10月がつ。ISBN 4-8402-1330-5。 
• ムック
  • 『B-CLUB No.92』バンダイ、1993年ねん7月がつ。ISBN 4-89189-530-6。 
  • 『B-CLUB No.93』バンダイ、1993年ねん8月がつ。ISBN 4-89189-531-4。 
  • 『Newtype 100% コレクション21 機動きどう戦士せんしVガンダムvol.1 USO'S BATTLE』角川書店かどかわしょてん、1994年ねん2月がつ。ISBN 4048524631。 
  • 『Newtype 100% コレクション23 機動きどう戦士せんしVガンダムvol.2 SHAHKTI'S PRAYER』角川書店かどかわしょてん、1994年ねん6月がつ。ISBN 4048524852。 
  • 『ラポートデラックス 機動きどう戦士せんしVガンダム大だい事典じてん』ラポート、1994年ねん5月がつ。 
  • 『グレートメカニック・スペシャル モビルスーツ全集ぜんしゅう RGM-79 ジムBOOK』双葉社ふたばしゃ、2010年ねん5月がつ。ISBN 978-4575464511。 
  • 『グレートメカニック・スペシャル モビルスーツ全集ぜんしゅう11 量産りょうさん型がたモビルスーツBOOK』双葉社ふたばしゃ、2016年ねん9月がつ9日にち。ISBN 978-4-575-46494-8。 
  • 『MSV ザ・セカンドジェネレーション』双葉社ふたばしゃ、2019年ねん10月がつ。ISBN 978-4575465181。 
• プラモデルキット
  • 『1/144 ジェムズガン』バンダイ、1993年ねん6月がつ。 
  • 『1/144 ジャベリン』バンダイ、1993年ねん7月がつ。 
• 冊子さっし
  • 『機動きどう戦士せんしVガンダム NEWモビルスーツバリエーションハンドブック1』バンダイ、1993年ねん11月。 
  • 『機動きどう戦士せんしVガンダム NEWモビルスーツバリエーションハンドブック2』バンダイ、1994年ねん5月がつ。 
• 分冊ぶんさつ百科ひゃっか
  • 『週刊しゅうかんガンダム・ファクトファイル No.41』デアゴスティーニ・ジャパン、2005年ねん7月がつ26日にち。 
  • 『週刊しゅうかんガンダム・パーフェクトファイル No.17』デアゴスティーニ・ジャパン、2012年ねん1月がつ31日にち。 
  • 『週刊しゅうかんガンダム・パーフェクトファイル No.47』デアゴスティーニ・ジャパン、2012年ねん8月がつ28日にち。 
  • 『週刊しゅうかんガンダム・パーフェクトファイル No.67』デアゴスティーニ・ジャパン、2013年ねん1月がつ15日にち。 
  • 『週刊しゅうかん ガンダム・モビルスーツ・バイブル 第だい20号ごう(RX-0 ユニコーンガンダム2号機ごうき バンシィ)』デアゴスティーニ・ジャパン、2019年ねん6月がつ25日にち。 

関連かんれん項目こうもく

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