(Translated by https://www.hiragana.jp/)
エイパー・シナプス - Wikipedia コンテンツにスキップ

エイパー・シナプス

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

エイパー・シナプス (Eyphar Sinapus) は、日本にっぽんOVA機動きどう戦士せんしガンダム0083 STARDUST MEMORY』、および劇場げきじょうばん機動きどう戦士せんしガンダム0083 ジオンのざんこう』に登場とうじょうする架空かくう人物じんぶつ。(こえ大塚おおつか周夫ちかお

人物じんぶつ

[編集へんしゅう]

地球ちきゅう連邦れんぽう宇宙うちゅうぐんだい3地球ちきゅう軌道きどう艦隊かんたい所属しょぞくペガサスきゅう強襲きょうしゅう揚陸ようりくかんアルビオン艦長かんちょう階級かいきゅう大佐たいさ年齢ねんれい当時とうじ45さいである。

同艦どうかん就航しゅうこうあいだもない新造しんぞうかんであり、重力じゅうりょくテストをおこなう2試作しさくガンダム運搬うんぱんのため、地球ちきゅう降下こうかした。シナプスは、そのテストの現場げんば指揮しきかんでもあった。小説しょうせつばんでは、いちねん戦争せんそう時代じだいから艦艇かんていんでいたとされている。

コロニーとし死亡しぼうしたコウ・ウラキ父親ちちおや軍人ぐんじん)とはいである[1]

さけきなようで、『機動きどう戦士せんしガンダム0083 STARDUST MEMORY だい8策謀さくぼうちゅういき」』では(大佐たいさ艦長かんちょうしょくという重大じゅうだい責務せきむのストレスも勿論もちろんあるとおもわれるが)医者いしゃから酒量しゅりょう制限せいげんされていることをうかがわせる描写びょうしゃがある。

げきちゅうでの活躍かつやく

[編集へんしゅう]

トリントン基地きちでのジオン残党ざんとうデラーズ・フリート)によるガンダム試作しさく2号機ごうき強奪ごうだつ事件じけん、その追撃ついげき任務にんむいた(デラーズ紛争ふんそう)。

しかし、所属しょぞく艦隊かんたい司令しれいであるジョン・コーウェン中将ちゅうじょうぐんない派閥はばつ少数しょうすうぞくしていたことから友軍ゆうぐん充分じゅうぶん協力きょうりょくられず、偶然ぐうぜんとはいえグリーン・ワイアット大将たいしょうかいしたシーマ・ガラハウ中佐ちゅうさひきいるシーマ艦隊かんたいによる極秘ごくひ会談かいだんつぶしてしまった(結果けっかてきに「ほしくず」の全貌ぜんぼう機会きかいうしなってしまった)こともあり、最終さいしゅうてきにガンダム試作しさく2号機ごうきによる観艦式かんかんしきへのかく攻撃こうげき阻止そしすることはできなかった。

そののデラーズ・フリートのうごきに対応たいおうするため、ガンダム試作しさく3号機ごうき受領じゅりょうせんとするが、コーウェン中将ちゅうじょう陥穽かんせいかんせいちたことで軍令ぐんれいによりそれをはばまれる。しかし、デラーズ・フリートの真意しんい発覚はっかくした時点じてんで、それに対応たいおう可能かのう位置いちにいる部隊ぶたい自分じぶんたちしかいないと判明はんめいすると、友軍ゆうぐん警戒けいかい部隊ぶたい制圧せいあつしてまで試作しさく3号機ごうき強奪ごうだつする。その地球ちきゅうへのコロニーとし阻止そし作戦さくせん行動こうどうたんかん実施じっしするが、阻止そし限界げんかいてん到達とうたつまでにコロニーを破壊はかいすることはかなわなかった。

紛争ふんそう終結しゅうけつ消息しょうそくげきちゅうではかたられておらず、戦後せんごには紛争ふんそう罪状ざいじょうわれ、極刑きょっけいしょされたといわれる(#戦後せんご消息しょうそくについて)。

連邦れんぽう上層じょうそうなかでは数少かずすくない柔軟じゅうなん思考しこうすぐれた決断けつだんりょく果敢かかん行動こうどうりょくった有能ゆうのう軍人ぐんじんであり、アルビオン定刻ていこくどおりに運用うんようしたことから、アナベル・ガトーに「連邦れんぽうにしては真面目まじめ艦長かんちょう」とひょうされた。また、士気しき規律きりつともにえてひく状態じょうたいにあった就航しゅうこうまもない時期じきのアルビオンクルーを、わずか1かげつ程度ていどきたげたたか指導しどうりょく統率とうそつりょくぬしである。サウス・バニングをはじめとするパイロットにもしたわれており、「紳士しんし」とひょうされるほどの人格じんかくしゃであった。ただし多少たしょう短気たんきなところがあるようで、『0083』公式こうしきのキャラクター紹介しょうかいにもそう記述きじゅつされている[2]

OVAとくらべると小説しょうせつばんではやや口調くちょうあらく、「ゴロツキ」などあまり上品じょうひんでない言葉ことば使つかっている場面ばめんもある。

戦後せんご消息しょうそく

[編集へんしゅう]

OVAばん最終さいしゅうばなし先駆さきがけて公開こうかいされた劇場げきじょうばん機動きどう戦士せんしガンダム0083 ジオンのざんこう』では、シナプスが極刑きょっけいとなったテロップがながれる。しかし、OVAばんや『ジオンのざんこう』ビデオリリースばんではこのテロップが削除さくじょされており、劇場げきじょう販売はんばいされたパンフレットの年表ねんぴょうないの「0083.11.23 一連いちれんのデラーズ紛争ふんそうからんだ軍事ぐんじ裁判さいばん開廷かいてい。エイパー・シナプス大佐たいさ極刑きょっけい」という記述きじゅつ以外いがい資料しりょう存在そんざいしていない。

一方いっぽう小説しょうせつ機動きどう戦士せんしガンダム0083[3]漫画まんが機動きどう戦士せんしガンダム0083 星屑ほしくず英雄えいゆう』では、軍事ぐんじ法廷ほうていにおいてかん私物しぶつ独断どくだんおこなった戦闘せんとう行為こうい数々かずかず反逆はんぎゃくざい機密きみつ保持ほじ規定きていからのおおきな逸脱いつだつにより死刑しけい宣告せんこくくだされたことになっている。

1990年代ねんだいにメディアワークスより発売はつばいされたガンダム漫画まんが単行本たんこうぼん掲載けいさいされた宇宙うちゅう世紀せいき公式こうしき年表ねんぴょうにも同様どうよう記載きさいがあり、「0083.11.23 一連いちれんのデラーズ紛争ふんそうからんだ軍事ぐんじ裁判さいばん開廷かいてい。エイパー・シナプス大佐たいさ極刑きょっけい即時そくじ判決はんけつしただる」[4]との記述きじゅつがあり、小説しょうせつばん同様どうよう末路まつろとなっている。

なお、雑誌ざっし企画きかくADVANCE OF Ζぜーた ティターンズのはたのもとに』に登場とうじょうするウェス・マーフィー大尉たいいは、シナプスの直属ちょくぞく部下ぶかだった経験けいけんがあり、かれがデラーズ紛争ふんそう責任せきにんわされて処刑しょけいされたことにつよ不満ふまんっていたと描写びょうしゃされている。

乗艦じょうかん

[編集へんしゅう]

出典しゅってん

[編集へんしゅう]
  1. ^ B-CLUB62 1991, p. 78-79.
  2. ^ http://www.gundam0083.net/character/e04.html
  3. ^ 小説しょうせつ機動きどう戦士せんしガンダム0083(した)』285ページより
  4. ^ 漫画まんが機動きどう戦士せんしガンダム シルエットフォーミュラ91』7ページより。「しただる」は原文げんぶんママ

参考さんこう文献ぶんけん

[編集へんしゅう]
  • 雑誌ざっし
    • B-CLUBだい62ごう、バンダイ、1991ねん1がつ15にち 

外部がいぶリンク

[編集へんしゅう]