ドム
ドム (DOM) は、「ガンダムシリーズ」に
デザイン[編集 ]
設定 解説 [編集 ]
ドム DOM | |
---|---|
MS-09 / MS-09B[6] | |
18.6m[7] / 18.2m[8] | |
62.6t[7] | |
81.8t[7] / 90t[8] | |
チタン・セラミック | |
1,269kW[7](70,000 | |
58,200kg[7] | |
センサー |
5,400m[10] |
(「 | |
ジャイアント・バズ ヒート・サーベル ザク・マシンガン | |
ガイア オルテガ マッシュ |
ザクやグフといったMSは、
コンパクトな
機体 構造 [編集 ]
頭部 - グフ
試作 実験 機 で初 めて取 り入 れられた2次元 軌道 をもつモノアイ・レールの採用 により、地 対空 戦闘 などでも上方 視界 を確保 することが可能 となっている。また、補助 センサーの高性能 化 にともない、側 方 視界 はモノアイを使用 しなくても十分 に捜索 できることもあり、主 センサーを側面 に振 り向 ける必要 がなくなったともいわれる。頭部 と胸部 が一体化 された構造 は、被弾 率 を軽減 し、敵 の銃弾 などを可能 な限 り跳 弾 させるためにも有効 な手段 であったらしいとされる[20]。 胴体 部 - ブロック
構造 が導入 されており[21]、腹部 のジェネレーター・ブロックと胸部 、腰部 が別 ブロックに分割 され、機体 可動 やメンテナンス、機能 向上 に配慮 した設計 となっている[26]。この構造 はのちに開発 されるMSにも採用 されており、特 に構造 的 にスラスターなどを取 り囲 むように設計 された腰部 の「スカート・アーマー」は、MSの泣 き所 であった部位 の被弾 率 を圧倒的 に低減 している[26]。 - コックピット・システムは、ホバー
走行 に対応 するためにグフまで共用 であったものから変更 されており、操作 系 にも改良 がほどこされている[9]。搭乗 方式 はダイレクト・インとなっているが、搭乗 ハッチは飛躍 的 に強化 されている[26]。ただし、砂漠 や湿地 帯 などに展開 している部隊 からは、昇降 の際 にコンソールが汚損 しやすいとの苦情 も少 なくなかったらしいとされる[26]。 腕 部 当初 から地球 上 での運用 が想定 されており、徹底的 な防塵 処理 がほどこされている。また、ジャイアント・バズを支 え、十分 に取 り回 し可能 なトルクをもつ。これらにより、既存 の機体 より腕 部 が大型 化 している[20]。脚 部 熱 核 ジェットで送 り込 んだ高温 高 圧 の圧搾 空気 を[20]密閉 された足 底 に溜 め[23]、地表 との間 に表面 効果 を発生 させることで対地 摩擦 を相殺 し、機体 を地表 から微妙 に浮上 させる[20]。そして、背部 および腰部 と脚 部 の後方 の推進 用 スラスターによって機動 をおこなう[20]。移動 速度 を上 げると表面 効果 も大 きくなることから、巡航 時 には熱 核 ジェットのみでの走行 も可能 であるという[20]。つま先 には高低 差 や障害 物 を感知 するための[23]センサーが設置 されているため、不 整地 でも走破 が可能 である[20]。ホバー走行 の使用 時間 を延長 するため、MSの脚 部 推進 剤 タンクとしては大 きいサイズのものが採用 されていることから、脚 部 が大型 化 している[23]。100トン以上 の液体 水素 を積載 し、5時 間 程度 のホバー走行 が可能 である[13]。巡航 速度 は時速 90キロメートル[21][7]、最高 速度 は時速 110キロメートル[8]、180キロメートル[27]、240キロメートル[21][7]、380キロメートル[9][13]と諸説 ある。
武装 [編集 ]
- ジャイアント・バズ
型式 番号 :GB03K/360mm[26]- ハニーウォール&ライセオン (H&L)
社 製 [28][26]。360ミリロケット砲 で、砲弾 は後部 の並列 弾倉 に10発 装填 されている[13]。本体 の手 の部分 からパイプを通 して送 られる液体 燃料 を装 薬 として射出 され、直後 にロケット・モーターに点火 して増 速 する[13]。 - キャリフォルニアベースの
軍港 施設 から、連邦 軍 の戦艦 用 の360ミリ規格 の弾頭 が多数 発見 され、生産 ラインも簡単 に復旧 できたことから、これを射出 可能 な装備 として本 兵 装 が開発 される[18]。基本 設計 はそれまでに試作 されていた320ミリなどのラージサイズ・バズーカをスケール・アップしただけのものであるが[18]、結果 的 に一 年 戦争 で使用 されたMS用 携行 装備 としては最大 級 の威力 をもつものとなっている[18][29]。キャリフォルニアベース北部 の試射 場 における試射 では、威力 はのちのゲルググ用 ビーム・ライフルにはおよばないものの、一撃 で巡洋艦 クラスの宇宙 艦艇 を大破 させている[18]。のちにリック・ドムの武装 として宇宙 でも多用 され、ジオン本国 やグラナダでも生産 されている[29]。ドムおよびリック・ドムの代名詞 的 な兵 装 であるが[21]、公国 軍 の基本 MS規格 にしたがって作 られているため[29]、大戦 末期 には他 のMSでも多用 されており[26]、ザクIIのパイロットが愛用 した例 もある[29]。 - なお
本 武装 と同 形状 の、人間 が携行 できるサイズのものも映像 作品 で確認 できる。『機動 戦士 ガンダム』最終 話 では、シャア・アズナブルがア・バオア・クー内部 に残 されていたものを拾 い、キシリア・ザビが座乗 して脱出 しようとするザンジバルのブリッジを狙撃 しているが、ビームらしき光 条 を発 している。また、『機動 戦士 ガンダムΖ Ζ 』第 41話 でもエル・ビアンノが携行 して発砲 しているが、こちらは実体 弾 を撃 ち出 している。 - ヒート・サーベル
型式 番号 :Type 2[26]白兵戦 用 の装備 で、サーベル部分 が白熱 し、敵 機 を溶断 する[26]。エネルギーを高 効率 で熱 へと変換 するデバイスを使用 しているものの、消耗 が激 しく基本 的 には使 い捨 てである[26]。放電 機能 も有 する[13]。拡散 ビーム砲 胸部 左側 に装備 。当初 はビーム兵 器用 のエネルギー・サプライ・ターミナルとして設置 されたらしいとされるが[26]、十分 な出力 が得 られず[21]、またビーム兵器 自体 の開発 遅延 もあり[26]、善後 策 として眩惑 用 の欺瞞 装備 が増設 されたといわれる[26]。威嚇 用 の短距離 ビーム砲 としても使用 可能 [21]。第 25話 の「オデッサの激戦 」のBパートでメガ粒子 砲 として使用 していた、ガンダムはシールドで防 いでいた。(胸部 のビーム砲 としての使用 はここだけ)漫画 『機動 戦士 ガンダム アグレッサー』では、照射 することで相手 のビーム・サーベルのビームを固定 しているIフィールドを破壊 し、一瞬 ではあるが使用 不能 にしている。- その
他 - OVA『
機動 戦士 ガンダム第 08MS小隊 』第 10話 冒頭 では、ザク・マシンガンを携行 する機体 が登場 する。 漫画 『機動 戦士 ガンダム0079』第 5巻 では、マッシュ戦死 後 の黒 い三連星 がジャイアント・バズの他 にMMP-80やシュツルムファウストを装備 し、2度目 の対 ガンダム戦 に臨 んでいる。漫画 『ザ・ブルー・ディスティニー』では、トリスタン少尉 の機体 が両手 にザク・マシンガンを携行 するほか、ザクI・スナイパータイプのビーム・スナイパー・ライフルも使用 している。
劇 中 での活躍 [編集 ]
テレビ
『
『MS IGLOO 2
ゲーム『
個人 専用 機 [編集 ]
- ランバ・ラル
専用 機 - 『ギレンの
野望 ジオンの系譜 』に登場 する、ゲームオリジナルの機体 。ランバ・ラル隊 にドムを配備 する「ifルート」で使用 可能 となる。標準 塗装 の紫 および赤 の部分 がパーソナルカラーの青 で塗 られている。 - if
設定 によれば、ペズン計画 のテストベッドとして、特定 の環境 に合 わせた各種 オプションパーツや、限定 的 なステルス能力 、新型 の熱 核 ホバーなど、さまざまな技術 的 試 みがほどこされている。これらすべてが必 ずしも成功 したとは言 えず、操縦 性 は劣悪 でパイロットを選 ぶ機体 となるが、ラル自身 の能力 もありかなりの性能 を発揮 したという。装甲 まで含 めた各種 武装 のオプション化 が進 められており、各 戦場 によって外観 も変化 している。標準 兵 装 のほかに、ハンドガン式 のヒート・ロッドや機関 砲 、ミサイル・ランチャーなども用意 されている。ラルとともに地球 圏 の各地 を転戦 し、ペズン計画 にとって重要 なデータを残 している[30]。 - ナランソロンゴ・ボルドバヤル
専用 機 漫画 『機動 戦士 ガンダムMS BOYS -ボクたちのジオン独立 戦争 -』に登場 。「モンゴルの銀 狼 」ことナランソロンゴ・ボルドバヤル大尉 に供与 される。『第 08MS小隊 』のデザインがベースとなっており、黒 (単行本 第 2巻 表紙 では濃淡 グレー)を基調 に両 肩 が銀色 のパーソナル・カラーに塗装 されている。ジャイアント・バズのほか、ヒート金剛 棒 とスパイク・シールドを装備 する。- トリスタン・トレーダー
専用 機 - 『
機動 戦士 ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY』の漫画 版 、『ザ・ブルーディスティニー』に登場 する、ニムバス直属 のパイロット、トリスタン・トレーダー少尉 の専用 機 。当初 は通常 のドムと変 わらない仕様 だったが、回収 したザクI・スナイパータイプのビーム・スナイパー・ライフルとジェネレーターを搭載 することにより、ビームによる射撃 が可能 となっている。 - テオ・グラン
専用 機 漫画 『機動 戦士 ガンダム ラストホライズン』に登場 。ザビ家 親衛隊 のテオ・グラン少佐 の専用 機 。キャリフォルニアベースで量産 が開始 される以前 に製造 された機体 で、モノクロでカラーリングの詳細 は不明 だが白 っぽい色 を基調 に、機体 各所 に太 いラインが記 されている。
試作 機 ・実験 機 [編集 ]
グフ試作 実験 機 [編集 ]
グフをベースに
ドム試作 実験 機 [編集 ]
『
プロトタイプドム[編集 ]
プロトタイプドム PROTOTYPE DOM | |
---|---|
YMS-09 | |
18.6m[31] | |
60.8t[31] | |
79.8t[32] | |
ジャイアント・バズ ヒート・サーベル | |
フレデリック・クランベリー |
2
1
カラーリングは
ドム・トロピカルテストタイプ[編集 ]
ドム・トロピカルテストタイプ DOM TROPICAL TEST TYPE | |
---|---|
YMS-09D[38] / YMS-09[37] / MS-09D[16] | |
18.5m[31] | |
65.1t[31] | |
ジャイアント・バズ ヒート・サーベル | |
クラウデン・マリン ミア・ブリンクマン ロイ・グリンウッド[39] |
『MSV』で
アフリカ
なお、
作中 での活躍 漫画 『機動 戦士 ガンダム バンディエラ』ではクラウデン・マリン少尉 が搭乗 。作中 では単 に「ドム」と呼 ばれているが、単行本 第 3巻 の表紙 では "YMS-09D" の型式 番号 が確認 できる。レプス部隊 地球 配属 部隊 に加入 し、アレキサンドリアでかつてのサッカーの教 え子 であるユーリー・コーベルのザクIIと模擬 戦 を行 う。砂塵 を発生 させて相手 の視界 をさえぎる得意 の戦法 でユーリーに勝利 する。アデン宇宙 港 へ向 かうザンジバルが敵 に包囲 された際 にはユーリーとともに出撃 し、敵 を引 き付 けてユーリーによるビッグ・トレー撃沈 をアシストする。その後 ホバー推進 器 が故障 し、コックピットに61式 戦車 の直撃 を受 けるももちこたえ、デプ・ロッグの上 に乗 りヒート・サーベルで脅 し誘導 することにより撤退 に成功 する。クラウデンは重傷 を負 うが一命 を取 り留 める。- ゲーム『
機動 戦士 ガンダム バトルオペレーション Code Fairy』ではオデッサ作戦 と同 時期 に、アリゾナで試験 運用 されていたうちの1機 に、秘匿 部隊 「ノイジー・フェアリー」のミア・ブリンクマン技術 少尉 が大破 したザク・ハーフキャノンに替 わって搭乗 する。武装 はMMP-80マシンガンとクラッカーも装備 。なお、ドム・キャノンのオプションは届 かなかったため装備 していない[47]。アンダーグラウンド・ソナー (UGS) を装備 し、索敵 能力 に優 れる。なお、コミカライズ版 での本 機 はトロピカルテストタイプで得 られたデータから新規 に製作 された「MS-09D ドム熱帯 仕様 」とされている。
ドム・ノーミーデス[編集 ]
- DOM GNOMIDES
ゲーム『
ミア・ブリンクマン
ドム・トロピカルテストタイプ
ドム高速 実験 型 [編集 ]
ドム DOM HIGH MOBILITY PROTOTYPE[32][54] | |
---|---|
YMS-09J | |
18.6m[55] | |
68.2t[55] | |
ジャイアント・バズ ヒート・ランサー | |
マサ・オーカー |
メカニックデザイン
ドムの
バリエーション[編集 ]
熱帯 戦 用 ドム量産 型 [編集 ]
『MSV』の
ドム・トロピカルテストタイプと
「カラカル」
『MSV』
ドム(寒冷 地 仕様 )[編集 ]
ドム( DOM COLD DISTRICTS TYPE[60] DOM [Cold-weather Model][61] | |
---|---|
MS-09 | |
18.6m[62] | |
69.4t[62] | |
ジャイアント・バズ ヒート・サーベル |
『MSV-R』で
この
カラーリングは
ドム中距離 支援 型 [編集 ]
PCゲーム『
ドムの
なお、それ
ドム・フュンフ[編集 ]
OVA『
リック・ドムなどの
いくつかの
本 機 以前 に設定 されたドム改 やドワス・デザートは、同 じMS-09Fの型式 番号 をもつ。- 『0083』
冒頭 では、一 年 戦争 のア・バオア・クー防衛 戦 でグワデンに搭載 されているドム・トローペンと同型 (カラーリングは赤 茶色 と紺色 を基調 とし、脚 部 は確認 できない)の機体 が登場 する。アナベル・ガトー大尉 が損傷 したゲルググの替 わりに搭乗 しようとするが、エギーユ・デラーズ大佐 に制止 される。小説 版 (1992年 )ではデラーズ専用 のリック・ドムであるとされ[70]、ゲーム『機動 戦士 ガンダム0083カードビルダー』(2007年 )ではこれに準 じて「試作 型 リック・ドム(エギーユ・デラーズ専用 機 )」とされた(ドム・トローペンにある脚 部 に張 り出 したインテークはない)。また、公式 百科 事典 『GUNDAM OFFICIALS』(2001年 )では、ドム・トローペンを宇宙 戦 仕様 に改修 した機体 であるとされた[71]。一方 で、漫画 短 編集 『いけ!いけ!ぼくらのVガンダム!!』収録 の「12月31日 の決意 」(1993年 )でも同様 のシーンがあるが、「ちなみにこのドムは地上 用 です」との但 し書 きがあり、混乱 が生 じていた。しかし、『0083』Blu-ray BOX特典 のピクチャードラマ「宇宙 の蜉蝣 2」(2020年 )で同型 (カラーリングは同 じ、脚 部 インテークなし)の機体 がプロトタイプ・リック・ドムIIであると設定 された(同一 の個体 であるかは不明 )。 - ゲーム『ジオニックフロント
機動 戦士 ガンダム0079』(2001年 )では、『第 08MS小隊 』に登場 するリファイン版 ドムと同型 で、カラーリングが濃淡 グリーンを基調 とする地上 用 の機体 とされた。「闇夜 のフェンリル」隊 のソフィ・フラン少尉 が搭乗 し、武装 は90ミリマシンガン、ラケーテン・バズ、120ミリアサルトライフルを携行 。なお、本 作 に登場 する通常 のドムは原作 版 に近 いデザインとなっている。ただし、同 ゲームの公式 サイトではのちに情報 が修正 され[要 出典 ]、この機体 はおもに東南 アジア地区 に配備 された、肩 部 装甲 が異 なる「MS-09 ドム」であるとされた[72]。後発 のゲーム『機動 戦士 ガンダム0083カードビルダー』や『SDガンダム GGENERATION GENESIS』(2016年 )では、本 作 を出典 とした同 仕様 のドム・フュンフとして登場 する。 雑誌 企画 『ADVANCE OFΖ ティターンズの旗 のもとに』に登場 (2003年 )するリック・ドム[シュトゥッツァー]は宇宙 用 の機体 であるが、ドム・トローペンと同様 のデザインをベースとしており、設定 では「ドムF型 」をベースにしたとされる[73][注 12]。漫画 『機動 戦士 ガンダム C.D.A.若 き彗星 の肖像 』(登場 は2006年 )では、ドム・トローペンから脚 部 インテークを除去 した外観 の、宇宙 用 の機体 とされた。モノクロでしか確認 できないが、塗 り分 けはドム・トローペン(標準 塗装 )と同様 。ジオン残党 軍 のジェラルド・シンクレア少尉 が搭乗 し、サイド3視察 にアクシズから来 たシャア・アズナブル大佐 らと共闘 する。シャアらのアクシズ帰還 の際 にも同行 し、蜂起 したアクシズの武闘 派 と交戦 する。『機動 戦士 Ζ ガンダム Define』でも引 き続 きジェラルドが搭乗 し、アクシズの地球 圏 帰還 直前 にイリア・パゾムのケンプファーとともにハマーン・カーンのキュベレイと模擬 戦 をおこなう。
ドム・トローペン[編集 ]
ドム・トローペン DOM TROPEN | |
---|---|
MS-09F/TROP / MS-09F[68] | |
18.5m[74] | |
44.8t[74] | |
79.0t[74] | |
チタン・セラミック | |
1,199kW[74] | |
20,500kg[77](22,000kg[74])×2 3,100kg[77](7,300kg[74])×2 | |
センサー |
6,300m[68] / 6,320m[80] |
ラケーテン・バズ 90mmマシンガン シュツルムファウスト ヒート・サーベル | |
ゲイリー アダムスキー |
OVA『
ドワッジと
キャリフォルニアベースで[85]ある
機体 構造 -
頭部 基本 構造 はドムよりもリック・ドムIIに近 く、頭頂 部 にサブ・センサーが装備 されている[68]。胴体 部 重 装甲 化 にともない、胸部 拡散 ビーム砲 が省略 [81]あるいは廃止 されたとする資料 もあるが[86]、左 胸 にはそれらしきディテールが確認 できる。公式 ウェブサイトのスペック表 には「拡散 ビーム砲 」の記載 があり[79]、拡散 ビーム砲 と同様 に使用 する「ビーム・ポイント」であるとする資料 もある[68]。- ランドセルは、
耐 弾性 や生産 効率 よりもメンテナンスやバージョンアップに配慮 した構造 であり、公国 系 MSとしては珍 しい外観 となっている[68]。 脚 部 砂漠 の砂 は粒子 が細 かいため、通常 のドム系 のホバー・ユニットよりも効率 的 に表面 効果 が得 られるように、有効 単位 面積 が拡大 されている[68]。脚 部 から張 り出 したインテークにはダスト・フィルターが装備 され、細 かい砂塵 を取 り除 きエンジン・トラブルを防 ぐ[81]。天候 などによってダストが多 い場合 は先端 のシャッターを閉 じ、円筒 部 全体 のフィルターから吸気 する[68][注 14]。また、内部 にはメッシュやセラミック不織布 などの物理 的 フィルターのほか、電磁 誘導 装置 や遠心 分離 構造 などが組 み込 まれているため、大小 のダストの混入 を防止 できる[68]。
武装
劇 中 での活躍 - 『0083』
第 1話 から登場 。宇宙 世紀 0083年 10月 13日 に連邦 軍 トリントン基地 からガンダム試作 2号機 を奪取 するアナベル・ガトー少佐 を援護 すべく、ゲイリー少尉 とアダムスキー少尉 の搭乗 する2機 が撹乱 のため基地 に突入 [77][注 15]。ゲイリー機 はラバン・カークス少尉 のザクII F2型 (鹵獲 仕様 )をヒート・サーベルで両断 するが、第 2話 の撤退 時 に撃破 されている[注 16]。アダムスキー機 は試作 2号機 およびザメルとともに逃走 、コムサイIIで宇宙 に上 がろうとする試作 2号機 の警戒 に当 たり[88]、敵 追撃 隊 に不意討 ちを仕掛 けディック・アレン中尉 のパワード・ジムのコックピットにゼロ距離 からラケーテン・バズを撃 ち込 む。コムサイIIを撃破 された試作 2号機 を援護 しつつ再度 逃走 し、翌 14日 朝 にふたたび戦闘 となりチャック・キース少尉 のザクII F型 の首 をヒート・サーベルで跳 ねるが、ヒート・ホークで肩口 を斬 られ、アダムスキーは爆発 に巻 き込 まれ即死 する[89]。 第 4話 では、アフリカのキンバライド基地 所属 の4機 が登場 。カラーリングはサンド・ブラウンとサンド・イエローを基調 とする。武装 は各 機 異 なり、ザク・マシンガン(MMP-80前期 型 )やザク・バズーカを携行 する機体 もある。10月23日 にザクII F2型 とともにアルビオン隊 と交戦 し、全滅 する。- アニメ
版 『UC』では、0096年 のトリントン基地 襲撃 に1機 が参加 。カラーリングは上記 キンバライド基地 所属 機 とほぼ同様 (手 の甲 など一部 異 なる)だが、アジア西部 から来 た機体 とされる[84]。MMP-80前期 型 を携行 し、ドワッジやディザート・ザクと編隊 を組 んでのホバー走行 で突撃 しながらハンド・グレネードを投擲 、敵 守備 隊 のネモを両断 する。その後 、岩場 でジェスタが乗 るベースジャバーのメガ粒子 砲 の直撃 を受 け撃破 される。なお、ドワッジとの彩色 ミスを防 ぐため、モノアイの色 が緑 からピンクに変更 されている[90]。小説 版 でもトリントン基地 襲撃 に参加 するが、ニューギニアに潜伏 していたヨンム・カークス率 いる公国 軍 残党 「シンブ根拠地 隊 」[91]のヤス[92]が搭乗 する機体 とされ、撃破 の描写 はない。漫画 版 『機動 戦士 ガンダムUC バンデシネ』でも小説 版 とほぼ同様 。 万 乗 大智 の漫画 『機動 戦士 ガンダム アグレッサー』では、ダイアン・ノイス少佐 専用 機 が登場 。頭頂 部 サブ・センサーが前方 に移設 され、上部 に大型 のブレード・アンテナが装備 されている。カラーリングは標準 塗装 と同様 。ヒート・サーベルに替 わって柄 の長 いヒート・トマホークを装備 する。ガウ攻撃 空母 に搭載 されてジャブロー降下 作戦 に参加 、ジムを少 なくとも3機 撃破 したあと、ジャブロー基地 内部 に侵入 するところをレッドライダーに阻 まれる。さらにジム3機 を撃破 しながらレッドライダーと死闘 を繰 り広 げ、最後 は大河 の底 で行動 不能 となりながらも捕 まえて墜落 するガウの道連 れにしようとするが、間一髪 にツヴァイ・ハンダーで袈裟斬 りにされ、ダイアンも生還 する。
ドム・バラッジ[編集 ]
ドム改 [編集 ]
ドワス・デザート[編集 ]
ドム・ブリザードタイプ[編集 ]
ゲームブック『
「ブリザード・ドム」とも
ドワッジ[編集 ]
ドワッジ DWADGE | |
---|---|
MS-09G | |
18.2m[96] | |
43.5t[96] | |
81.7t[96] | |
チタン チタン・セラミック | |
1,440kW[96] | |
104,300kg[96] | |
センサー |
8,800m[96] |
60mm バルカン ヒート・サーベル ヒート・トマホーク ジャイアント・バズ 120mmザク・マシンガン ハンド・グレネード ビーム・ピストル | |
アマサ・ポーラ ガデブ・ヤシン ジオン |
テレビアニメ『
ドムシリーズの
なお、
武装 ・装備
劇 中 での活躍 戦後 も旧 公国 軍 残党 や各種 ゲリラ組織 などで長期 にわたって運用 され、ネオ・ジオンのアマサ・ポーラや、アフリカ民族 解放 戦線 の隊長 ガデブ・ヤシンらが搭乗 。アマサ・ポーラ搭乗 機 は「ポーラのドム」と呼 ばれた。第 一 次 ネオ・ジオン抗争 時 にはジェネレーターを換 装 するなど大幅 な改修 が施 されていたようであるが、旧式 機 であるがゆえにΖ Ζ ガンダムら最 新鋭 機 の敵 ではなかった。漫画 『機動 戦士 ムーンガンダム』では、0091年 に新生 ネオ・ジオン軍 が接収 した南極 の旧 資源 開発 基地 に配備 されており、ロンド・ベル隊 による降下 作戦 の迎撃 に1機 が出撃 している。小説 『機動 戦士 ガンダムUC』では、モーリタニアに潜伏 していたジオン軍 残党 の機体 がガランシェールの引 き起 こしに使 われたほか、ニューギニアに潜伏 していたジオン軍 残党 「シンブ根拠地 隊 」の機体 がトリントン基地 襲撃 に参加 している。アニメ版 でも、ザクIIの120mmザク・マシンガンを装備 して登場 した。アニメ版 の外伝 作品 『機動 戦士 ガンダムUC 『袖 付 き』の機 付 長 は詩 詠 う』第 7話 ・第 8話 にも登場 しており、搭乗 者 はカークス隊 ではない人物 。武装 はリック・ディアス用 のビーム・ピストルのみ。小破 して機体 は放棄 されるが、パイロットは無事 に脱出 を果 たす。備考 - デザイン
当初 は、アクシズで地球 降下 作戦 用 にリック・ドムを装備 換 装 したもの、と設定 されていた[101]。
ドワッジ改 [編集 ]
ドワッジ DOWADGE Reformation[102] | |
---|---|
MS-09H | |
18.2m[96] | |
43.5t[96] | |
87.4t[96] | |
チタン チタン・セラミック | |
1,440kW[96] | |
122,700kg[96] | |
センサー |
8,800m[96] |
60mm バルカン ヒート・サーベル ヒート・トマホーク ジャイアント・バズ ビーム・カノン | |
デザート・ロンメル |
テレビアニメ『
ドワッジの
武装 ・装備 - ロンメルはヒート・トマホークを
使用 し、劇 中 においてはヒート・サーベルの使用 場面 は見 られなかった。
劇 中 での活躍 - ジュドー・アーシタの
駆 るΖ ガンダムと一 騎 討 ちとなった初戦 では、ビームライフルによる銃撃 戦 を封 じるなどして互角 の勝負 を演 じたほか、部下 共々 砂地 に沈降 して待 ち伏 せる戦法 もガンダム・チームを苦 しめた。しかしながら、陸戦 用 かつ旧式 化 した機体 の性能 差 はきわめて大 きく、可変 機能 やメガライダーによる航空 戦 能力 を持 つΖ Ζ ガンダム以下 ガンダム・チームの新鋭 機 らとの全面 対決 では、上下 からの攻撃 で不利 な戦 いを強 いられて部下 の機体 が次々 に撃破 され、残 るロンメルのドワッジも捨 て身 の突撃 の末 、撃破 された。
ドワッジK型 [編集 ]
ドム・キャノン[編集 ]
『ハーモニー・オブ・ガンダム』に
ドムの
ドム・マーメイド[編集 ]
Ark Performanceの
ドム・レゾナンス[編集 ]
『サンダーボルト
RFドム[編集 ]
RFドム RF DOM | |
---|---|
OMS-09RF | |
18.6m[107] or 19.1m[107] | |
30.9t | |
52.1t[107] or 56.4t[107] | |
ガンダリウム | |
3,230kW | |
76,900kg | |
センサー |
18,300m |
ビームセイバー ビームライフル ビームランチャー グレネードランチャー ビームバズーカ | |
オールズモビル |
『F90』
RFデザート・ドム[編集 ]
RFデザート・ドム RF DESERT DOM | |
---|---|
OMS-09DRF | |
19.0m[108] or 19.1m[108] | |
31.7t | |
58.2t[108] or 56.4t[108] | |
3,450kW | |
67,800kg | |
センサー |
10,700m |
ビームセイバー ビームライフル ビームランチャー グレネードランチャー ビームバズーカ | |
オールズモビル |
ゲーム『
RFスノー・ドム[編集 ]
ゲーム『
脚注 [編集 ]
注釈 [編集 ]
- ^ 『ガンダムセンチュリー』では、ザクIIの
走行 スピードは時速 160キロメートルでしかなく、これは当時 の戦車 の5割 近 く速 いが、十分 とは言 えなかったとしている[13]。 - ^
厳密 には熱 核 ジェットと熱 核 ロケットのハイブリッド・タイプである。詳細 は熱 核 反応 炉 を利用 した推進 器 を参照 。 - ^
当初 は湿地 帯 や沼沢 地帯 への投入 も可能 な、純粋 なホバークラフト・ユニットを装備 した局地 戦 用 MSを開発 する予定 であったが、ツィマット社 が高 効率 の熱 核 ジェット・エンジンを開発 したことにより状況 が一変 したとする資料 もある[18]。 - ^
細身 のドムの画稿 を「ドム試作 1号機 」とする資料 もある[19]。 - ^ 『センチュリー』では
完成 時期 を0080年 4月 中旬 としているが、同書 では開戦 が0079年 11月1日 とされており[22]、現在 の設定 と異 なる。 - ^ そのため、ジャイアント・バズの
直撃 で受 けたガンダムのシールドの損傷 が、ガイア機 撃破 時 にはなくなっている。 - ^ "YMS-09" とする
資料 もあるが[48]、当初 はトロピカルテストタイプの型式 番号 の末尾 に "D" は付 いていなかった。 - ^ 10
機 に満 たなかったとする資料 と[12]、十 数 機 程度 とする資料 がある[16]。 - ^ ただし、スペック
表 に記載 されている資料 も複数 ある[60][62]。 - ^ 『
電撃 ホビーマガジン』に掲載 された作例 では、右肩 に描 かれた[61]。 - ^ HGUCの『ドム・トローペン』と『ドム・トローペン サンドブラウン』の
付属 説明 書 の設定 解説 はほぼ同 じ文章 が記載 されているが、後者 はグラデン搭載 に関 する部分 が書 かれていない[69]。 - ^ ただし、ドム・トローペンの
型式 番号 をMS-09Fとしているものもある[68]。 - ^
括弧 ありが当初 の資料 の数値 、括弧 なしが後発 の資料 (公式 ウェブサイト含 む[79])の数値 である。後発 のほうはザクII F2型 と同 じ数値 であり、さらにザクII F2型 は20,500kg×2、3,100kg×4と基数 が多 く総 推力 は53,400kgとなり、本 機 はザクII F2型 より総 推力 が劣 ることになってしまっている。 - ^ ドイツ
空軍 のBf109G戦闘 機 の熱帯 仕様 の過 給 器用 空 気取 入口 に装備 されているものとまったく同 じ意匠 である。 - ^
劇 中 ではゲイリー機 のみしか確認 できないが、小説 版 でも2機 が突入 したとされる[87]。 - ^
撃破 される描写 はないが、ユーコン級 潜水艦 "U801" が受 けた1機 撃破 の報告 や、第 3話 に登場 する残骸 などより確認 できる。 - ^
設定 紹介 企画 『レポート オブ ブレイジングシャドウ』では「7GUN BARREL」とされるが[93]、小説 本編 では一貫 して「六 本 のバレル[95]」として描写 されている。 - ^ MS-09KMと
表記 される場合 もある[要 出典 ]。
出典 [編集 ]
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関連 項目 [編集 ]
宇宙 世紀 の登場 機動 兵器 一覧 - セプテム
改 - 『機動 新 世紀 ガンダムX』に登場 するMS。作品 世界 でドムに相当 するが、こちらは宇宙 用 が先 に開発 されているという設定 である。 - ドムトルーパー - 『
機動 戦士 ガンダムSEED DESTINY』に登場 するMS。ドムのデザインをリメイクしている。 - ドムR35 - テレビアニメ『ガンダムビルドファイターズトライ』に
登場 する、ドムの改造 ガンプラ。