ロリコン漫画まんが

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ロリコン漫画まんが(ロリコンまんが)またはロリコンマンガとは、ロリータ・コンプレックスをテーマとした漫画まんがのこと[1]

ほんこうでは「ロリコン同人どうじん」「ロリコン劇画げきが」「ロリコン漫画まんが雑誌ざっし」についても解説かいせつする。

概要がいよう[編集へんしゅう]

アニメ調しらべ少女しょうじょ漫画まんが調しらべ可愛かわいらしい絵柄えがら性的せいてき表現ひょうげんされた美少女びしょうじょロリータ)。

少年しょうねん少女しょうじょけのアニメ漫画まんがキャラクターおもわせる絵柄えがら少女しょうじょ性欲せいよくかんじたりたりする漫画まんが[2]未成年みせいねんおも中学生ちゅうがくせい以下いか)にえる架空かくう美少女びしょうじょえがかれる[3]

エロ劇画げきが」の全盛期ぜんせいきだった1970年代ねんだいまつに、エロ劇画げきがのオルタナティブとして登場とうじょうした。その端緒たんしょは「オタク」(いわゆる「オタクだいいち世代せだい」)によって草創そうそうコミックマーケット頒布はんぷされたロリコン同人どうじんであり、少年しょうねん漫画まんが絵柄えがらでエロ(エロパロ)をえがくのが画期的かっきてきであった。漫画まんが評論ひょうろん阿島あしましゅんコミックマーケット準備じゅんびかい2代目だいめ代表だいひょう米澤よねざわ嘉博よしひろ変名へんめい)は「同人どうじんにおける少年しょうねん漫画まんががロリコン漫画まんがによって復権ふっけんした」とひょうしている[4]

1980年代ねんだい初頭しょとうの「ロリコンブーム」のさいは、アニメけい絵柄えがら漫画まんががなんでも「ロリコン漫画まんが」とばれていたが、1980年代ねんだい後期こうきには市場いちば拡大かくだいとともにこのような絵柄えがらめずらしくもなくなり、さらに「ロリータ」にかぎらない様々さまざま分野ぶんや作風さくふう分化ぶんかし、総称そうしょうして「美少女びしょうじょコミック」とばれるようになった。そのは「美少女びしょうじょコミック」のいち分野ぶんやとして「ロリコン漫画まんが」の系譜けいふ脈々みゃくみゃくつづいている。

一方いっぽう少女しょうじょをリアルな筆致ひっちえがいた「ロリコン劇画げきが」というサブジャンルもある。

歴史れきし[編集へんしゅう]

黎明れいめい[編集へんしゅう]

ロリコンアニメブーム(1979ねん[編集へんしゅう]

1977ねん8がつ公開こうかいされた劇場げきじょうばん宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト』のだいヒットをけて、アニメの人気にんきたかまり、アニメ雑誌ざっし創刊そうかんラッシュとなった。そのうちのひとつである『アニメージュ』(徳間書店とくましょてん、1978ねん5がつ創刊そうかん)は、創刊そうかん当初とうしょよりアニメーターの宮崎駿みやざきはやおしていた。というのも『アニメージュ』編集へんしゅう部員ぶいん鈴木すずき敏夫としおが『太陽たいよう王子おうじホルスのだい冒険ぼうけん』(1968ねん高畑たかはたいさお監督かんとく)をたか評価ひょうかしており、おりれて宮崎みやざき高畑たかはたげた。当時とうじはまだ『月刊げっかんニュータイプ』も存在そんざいせず、『アニメージュ』が最大手さいおおてであり、そのぶんアニメファンにたいする影響えいきょうりょくおおきかった。

1979ねん12月、東京とうきょうムービーしんしゃ製作せいさくした長編ちょうへんアニメーション映画えいがルパンさんせい カリオストロのしろ』(宮崎駿みやざきはやお監督かんとく)が公開こうかいされる。どうさくには、主人公しゅじんこうが「かない、かない、ロリコン伯爵はくしゃく」とのセリフをうシーンがあり、アニメ脚本きゃくほん小黒おぐろ祐一郎ゆういちろうによると、この作品さくひんはじめて「ロリコン」という言葉ことばったアニメファンもおおかったのではないかとのこと[5]。なお、このシーンはロリコンアニメブームの象徴しょうちょうてきシーンとして、アニメ雑誌ざっし『アニメック』のロリータ特集とくしゅうごう「"ろ"はロリータの"ろ"」(1981ねん4がつごう)でも表紙ひょうしとして採用さいようされた[6]

『カリオストロのしろ』の興行こうぎょう成績せいせき自体じたいかならずしもたかいものではなかったが、『アニメージュ』がそう特集とくしゅう宮崎駿みやざきはやお 冒険ぼうけんとロマンの世界せかい」(1981ねん8がつごう)をむなどしまくったこともあり、アニメファンからの評価ひょうかたかく、とくにヒロインであるクラリスは「ロリコン」アニメファンからの人気にんき非常ひじょうたかく、『アニメージュ』の主催しゅさいする1981年度ねんどだい4かい)「アニメグランプリ」の歴代れきだいキャラクター部門ぶもんで4入賞にゅうしょうした(『アニメージュ』1982ねん6がつごう)。投票とうひょう総数そうすう1まん3せんひょう投票とうひょうしゃ平均へいきん年齢ねんれいは15さい前後ぜんこうと、当時とうじのアニメのファンそうはまだまだわかく、投票とうひょうしゃそう女子じょしほうがややおおかったが、男女だんじょともにたか支持しじけたシャア・アズナブルキャプテン・ハーロックなどとちがい、クラリスは男子だんしからの人気にんき圧倒的あっとうてきで、男子だんしかぎった場合ばあい投票とうひょうすう1だった(女子じょしにおける人気にんきは12で、すくないとは女子じょしからも一定いっていすう支持しじがあったことは一方いっぽう特筆とくひつせねばならない。ロリコンブームにおける女子じょし存在そんざい無視むしできない)。この人気にんきけ、アニメーターの宮崎みやざきは1982ねんより『アニメージュ』に漫画まんがふうたにのナウシカ』を連載れんさいする。ほんさくおなじく「ロリコン」アニメファンに評判ひょうばんく、1984ねんには徳間書店とくましょてん出資しゅっしにより映画えいがされた。もっとも、当時とうじの「ロリコン」アニメファンにおおきな支持しじけた宮崎みやざき自身じしんは、「ロリコン」という言葉ことばわかひとが「あこがれ」の意味いみ使つかっているとおもっており、「ロリコン」などと安易あんいくちにして「あこがれ」をあそびにしている「ロリコン」アニメファンをきらっていた[7]

ロリコンブーム火付ひつやくとされる川本かわもとこうもとPeke』『少女しょうじょアリス編集へんしゅうちょう、ロリータ総合そうごうロリコンHOUSE監修かんしゅう

宮崎みやざきす『アニメージュ』にたいし、競合きょうごうアニメ雑誌ざっし月刊げっかんOUT』(みのり書房しょぼう)は、漫画まんが吾妻あづまひでおしていた。というのも『OUT』編集へんしゅう部員ぶいん川本かわもとこう吾妻あづまひでおしであり、1978ねん8がつごう最初さいしょ吾妻あづまひでお特集とくしゅう吾妻あづまひでおのメロウな世界せかい」をおこなって以来いらい、たびたび特集とくしゅうおこない、また表紙ひょうしかざった[8][9]。『OUT』はアニメを中心ちゅうしんとしつつも漫画まんが同人どうじん、サブカルチャーなどもあつか総花そうかてき雑誌ざっしであり、とくにオリジナル漫画まんがやアニパロ漫画まんががウリであったことから、吾妻あづまゆうきまさみなどとなら同誌どうし看板かんばん作家さっかとして漫画まんが・アニパロ漫画まんがえがいた。吾妻あづまひでお作品さくひんはつのアニメとして1982ねんに『コロコロポロン』が放送ほうそうされたさいには、『OUT』(1982ねん6がつごう)でまんもたして特集とくしゅうおこなった。

『アニメージュ』1982ねん4がつごうには「ロリコントランプ」が付属ふぞく当時とうじのロリコンアニメファンに人気にんきのキャラが網羅もうらされている。パッケージ担当たんとう吾妻あづまひでお、「エース」は当然とうぜん『カリオストロのしろ』のヒロイン・クラリスだった。

このようなかたちで、おもにアニメファンにおいて「ロリコン漫画まんが」を支持しじする土壌どじょうができつつあった。

ロリコン同人どうじん出現しゅつげん(1979ねん[編集へんしゅう]

なぞ黒本くろもと」とばれた日本にっぽんはつ男性だんせいけエロ同人どうじんシベール
1980年代ねんだい前半ぜんはんコミックマーケット出没しゅつぼつしていたひるかみけん。このキャラクターは吾妻あづまひでお内山うちやま亜紀あき中田なかた雅喜まさきなどのロリコン漫画まんがスターシステムとして採用さいようされた。

1979ねん当時とうじ東京とうきょう江古田えこだに『まんが画廊がろう』という喫茶店きっさてんがあり、よく漫画まんががたむろしていた。そこでロリコンばなしをしていた、吾妻あづまひでおとアシスタントのおきゆかり佳雄よしおが、ロリコン同人どうじん作家さっかひるかみけんこえをかけ、ロリコン同人どうじんサークルが結成けっせいされた[10][11]

1979ねん4がつ吾妻あづまひでおの主宰しゅさいする漫画まんが制作せいさくチーム「無気力むきりょくプロ」が制作せいさくした、日本にっぽんはつのロリコン漫画まんが同人どうじんとされる『シベール』が「コミックマーケット11」で頒布はんぷされた[12]。2ごうくらいまでは200〜300程度ていどげだったが、3ごうくらいから18きんの「なぞ黒本くろもと」としてうわさがひろがり、げががった[13]。コミケでれつができた最初さいしょのサークルだという[14]

『シベール』は1981ねん4がつ開催かいさいの「コミックマーケット17」で発行はっこうされた「だい7ごう」をもっておわりかんおわりかんごう行列ぎょうれつ発売はつばいまえから100にん前後ぜんこうたっした[15]行列ぎょうれつにはデビューまえ森山もりやまとうならんでいたという[16]

吾妻あづま当時とうじサークル参加さんかした最後さいごのコミケとなる、1981ねんなつ開催かいさいの「コミックマーケット18」では、『プレイコミック』(秋田あきた書店しょてん吾妻あづま連載れんさいちゅうだった『スクラップ学園がくえん』のヒロイン・ミャアちゃんの写真しゃしんしゅうしたイラストしゅう『ミャアちゃん官能かんのう写真しゃしんしゅう』を発行はっこうし、6あいだで1600さつがハケた[17]秋田あきた書店しょてん一応いちおうメジャー出版しゅっぱんしゃなので、秋田あきた書店しょてん編集へんしゅうからはいやがられたが、吾妻あづま無視むししてエロ同人どうじんつくった[18]

この『シベール』がみずとなり、1981ねんなつの「コミケット18」ではロリコン同人どうじんすうじゅうにまでえた[19]。その漫画まんが情報じょうほうふゅーじょんぷろだくと』に在籍ざいせきしていた緒方おがた源次郎げんじろうげん小形おがた克宏かつひろ)が1981ねん10がつごうでロリータ特集とくしゅう企画きかく[20][21]どうごうではげん丸太まるた志水しみず一夫かずおべつ名義めいぎ)がロリコン同人どうじん詳細しょうさいなマップを作成さくせいするとともに、図版ずはんきで『シベール』の内容ないようげた。これによって、それまで関東かんとうローカルにぎなかったロリコン同人どうじん存在そんざい全国ぜんこくわたった[22]。1982ねんになると商業しょうぎょうでもロリコン漫画まんが氾濫はんらんし、「ロリコン・ブーム」とばれるようになる。

1982ねん7がつには白夜書房びゃくやしょぼうから同人どうじんアンソロジー『ロリコン白書はくしょ─ロリコン同人どうじんベスト集成しゅうせい』(ふゅーじょんぷろだくとへん)が発売はつばいされる。内容ないよう同人どうじん紹介しょうかい中心ちゅうしんとして、少女しょうじょ写真しゃしんルポルタージュ青山あおやま正明まさあきひるかみけんらの過去かこ発表はっぴょうみの原稿げんこうなど、総花そうかてき内容ないようだったが、ロリコンブームの後押あとおしもあって同書どうしょちゅうヒットを記録きろくした[23]

ロリコン漫画まんが商業しょうぎょう出版しゅっぱん(1979ねん[編集へんしゅう]

1979ねん当時とうじ、かつてみのり書房しょぼうのアニメ雑誌ざっし月刊げっかんOUT』やSF漫画まんが雑誌ざっし月刊げっかんPeke』などで吾妻あづま特集とくしゅうしていたもとみのり書房しょぼう編集へんしゅうしゃ川本かわもとこうは、エロほん自販機じはんきほん)の出版しゅっぱんごうとするアリス出版しゅっぱん転職てんしょくしていたが、吾妻あづま史上しじょうはつのロリコン同人どうじん製作せいさくして当時とうじのコミケで頒布はんぷしたことをり、商業しょうぎょうはつとなる「ロリコン漫画まんが」の連載れんさい吾妻あづま依頼いらいする。こうして吾妻あづまは『純文学じゅんぶんがくシリーズ』とのちばれることになる一連いちれん作品さくひんを、アリス出版しゅっぱん自販機じはんきほん少女しょうじょアリス』(1979ねん12月増刊ぞうかんごう - 1980ねん8がつごう通巻つうかん15ごう)に連載れんさいした[24][25]

この連載れんさい川本かわもと退職たいしょくによりられたが、ほんさくに『かえみち』(『マンガ奇想天外きそうてんがい』に掲載けいさい)および『妄想もうそう画廊がろう』(えがきおろし)をくわえ、1981ねん7がつ奇想天外きそうてんがいしゃから『陽射ひざ』のだい単行たんこうほんされた。定価ていか1200えんというたかめの値段ねだんながらおおいにれ、書店しょてん紀伊國屋きのくにや書店しょてん新宿しんじゅく本店ほんてん)でサインかいをしたら長蛇ちょうだれつができるほどだった[26]

なお、ほんさく商業しょうぎょう出版しゅっぱんされたものとしては史上しじょうはつの「ロリコン漫画まんが」となるが、エロほん連載れんさいされたのは、もとからエロほん連載れんさいするためにえがかれたわけではなく、たんに「吾妻あづまひでおし」の編集へんしゅうしゃ川本かわもと当時とうじエロほん出版しゅっぱんしゃにいたからにぎない[27]

ロリコンブーム(1980年代ねんだい[編集へんしゅう]

ロリコン劇画げきが登場とうじょう(1970年代ねんだいまつ[編集へんしゅう]

1970年代ねんだい当時とうじ、エロ漫画まんがというとエロ劇画げきがしかなかったが、「ロリコン・ブーム」にともない、ロリコン漫画まんが挑戦ちょうせんするエロ劇画げきがあらわれた。いわゆる「ロリコン劇画げきが」(ロリコンエロ劇画げきが)である。1980年代ねんだいはいると「ロリコン劇画げきが」だけをあつめた「ロリコン劇画げきが」が乱立らんりつした。

当時とうじのロリコン劇画げきが主要しゅよう作家さっかとしては、三条さんじょう友美ゆみ羽中はなかルイなどがげられる。特徴とくちょうとしては、当時とうじのアニメの絵柄えがら(「アニメ」)ではなく、劇画げきが絵柄えがらで、とく当時とうじ実在じつざいの「ロリコンアイドル」にせた絵柄えがらおおい。また、「ロリコンブーム」ということで、それまで人妻ひとづまエロ劇画げきが得意とくいとした作家さっかにロリコン劇画げきがえがかせているれいすくなくないことから、一応いちおう女子じょし校生こうせい」という設定せっていでも、人妻ひとづまふくているような絵柄えがらおおい。さらにうと、ロリコン劇画げきがには「若妻わかづま」「ようつま」というサブジャンルがあり、たとえば『漫画まんがロリータ』主力しゅりょく作家さっか一人ひとりであったおきけい一郎いちろうなどは、「ようつま」を名目めいもくにして完全かんぜんきわまった人妻ひとづまエロ劇画げきがである。

「ロリコン劇画げきが」は、旧来きゅうらいのエロ劇画げきがファンからの人気にんきたかかったが、なんせ絵柄えがら劇画げきがなので、10代後半こうはんから20だい前半ぜんはん(1980ねん当時とうじ)のアニメ世代せだい支持しじられなかった。時代じだいが「エロ劇画げきが」から「ロリコン漫画まんが」にうつわるにしたがい、乱立らんりつした「ロリコン劇画げきが」は早期そうきつぶれたれいおおい。

「ロリコン劇画げきが」で活躍かつやくした「ロリコン劇画げきが」のうち、1980ねん時点じてん劇画げきがよわかった(「アニメ」にちかかった)野口のぐち正之まさゆき中島なかじま史雄ふみおなどの作家さっかはかなりれており、かれらのような絵柄えがら作家さっかだけで雑誌ざっしつくろうという編集へんしゅうしゃは1980ねん時点じてん存在そんざいしていたものの、一方いっぽう時代じだいはまだ「エロ劇画げきが」の全盛期ぜんせいきであり、「アニメ」の作家さっかだけでエロ漫画まんが雑誌ざっしつとは、業界ぎょうかいはまだおもっていなかった。

たとえば、当時とうじの「エロ劇画げきが御三家ごさんけ」のひとつ『漫画まんがだい快楽かいらく』(檸檬レモンしゃ)の姉妹しまいとして1980ねん創刊そうかんされた『漫画まんがバクダン』において、もっと人気にんきがあったのは、のちに「内山うちやま亜紀あき」のでロリコン漫画まんが代表だいひょうかくとなる野口のぐち正之まさゆきだった。当時とうじの「エロ劇画げきが御三家ごさんけ」のひとつ『劇画げきがアリス』(アリス出版しゅっぱん編集へんしゅうちょう米沢よねざわ嘉博よしひろかられば、野口のぐち当時とうじのロリコンファンや吾妻あづまひでおファンに支持しじされていたことは間違まちがいなかったものの[28]米沢よねざわが『劇画げきがアリス』廃刊はいかん直後ちょくごの1980ねんした「ロリコンマンガ」の企画きかく会社かいしゃ拒否きょひされてしまった。

しかし1981ねん以降いこう、ロリコン漫画まんがいきおいが次第しだいおおきくなった。「ロリコン劇画げきが」のうち、野口のぐち正之まさゆき中島なかじま史雄ふみおなど元々もともと「アニメ」にちかかった作家さっか劇画げきが絵柄えがらをさらによわめ、「ロリコン漫画まんが」として初期しょきのロリコン漫画まんがでも活躍かつやくすることになる。谷口たにぐちたかし初期しょきのロリコン雑誌ざっし漫画まんがブリッコ』でも起用きようされて表紙ひょうしえがいた。また、ロリコン漫画まんが勃興ぼっこうにロリコン漫画まんが移行いこうせず、きわまったロリコン劇画げきがえがいていた作家さっかでも、時代じだいながれにしたがい、1980年代ねんだい後半こうはんのロリコン漫画まんが拡大かくだい次第しだいにロリコン漫画まんが移行いこうした作家さっかすくなくない。

『ヤングキッス』の創刊そうかん(1981ねん[編集へんしゅう]

1981ねん11月、『ヤングキッス』(光彩こうさい書房しょぼう)が創刊そうかんされた。表紙ひょうし野口のぐち正之まさゆき。「打倒だとうヤングジャンプ ヤングマガジン」をかかげ、当時とうじのエロ漫画まんがでありながらエロ劇画げきが踏襲とうしゅうせず、ヤング意識いしきしたものだった。作家さっかじんも、内山うちやま亜紀あき(この時期じき野口のぐち正之まさゆきから改名かいめい)や谷口たにぐちたかしなどのロリコン作家さっかようする一方いっぽうで、ほんまりうようするなど、やはりヤング意識いしきしたものだった。創刊そうかんごう編集へんしゅう後記こうきによると、『漫画まんがギャング』や『漫画まんがガロ』などを反面はんめん教師きょうしとして意識いしきしていたようで、たしかに「エロ劇画げきが」からの超越ちょうえつ目指めざしてはいたものの、かならずしも「ロリコン」とはえなかった。エロよわかった。

『ヤングキッス』は、元々もともとはエロ劇画げきが漫画まんがエマニエル増刊ぞうかんとして1980ねん7がつ刊行かんこうされたロリコン劇画げきがじゅん少女しょうじょ』のきが好評こうひょうだったのをけ、内山うちやま亜紀あき人気にんきんで創刊そうかんされたものだったが、編集へんしゅうちょう多田ただざいりょう野心やしんにより、『じゅん少女しょうじょ』の延長線えんちょうせんじょうではなく、総花そうかてき内容ないようの「ワケわからん雑誌ざっし[29]となってしまった。読者どくしゃのハガキでは「完璧かんぺきなロリコン雑誌ざっしにしてくれ」との要望ようぼうおおく、多田ただ編集へんしゅうちょう内山うちやまのアドバイスもきながら試行しこう錯誤さくごし、刊行かんこう後期こうきには「ロリコン漫画まんが」としての布陣ふじんかためつつあったが、まったれずに返本へんぽんりつ7わり、6ごう廃刊はいかんになった。当時とうじは『レモンピープル』もそんなにれていなかったことから、会社かいしゃ後継こうけいたるロリコン雑誌ざっし創刊そうかんみとめず、結局けっきょく、『ヤングキッス』廃刊はいかん直後ちょくごとなる1982ねん5がつ刊行かんこうされた2さつの『じゅん少女しょうじょ』(ロリコン専門せんもん 漫画まんがエマニエル5がつごう増刊ぞうかん)に、『ヤングキッス』7ごう掲載けいさいされるはずだった漫画まんが掲載けいさいし、これをもってこのながれはついえた。多田ただは、1986ねん発売はつばいされた『漫画まんがバンプ』6がつ増刊ぞうかんごう『ロリコンKISS』(東京とうきょうさんせいしゃ)にコラムを寄稿きこうしており、当時とうじ顛末てんまつかたっている。

『ヤングキッス』は、漫画まんがてきには「プレロリコン」と位置付いちづけられる[30]

漫画まんがニューウェーブ」の衰退すいたい[編集へんしゅう]

1970年代ねんだいまつには斬新ざんしん感覚かんかくった漫画まんがが『劇画げきがアリス』『月刊げっかんPeke』『月刊げっかんコミックアゲイン』『マンガ奇想天外きそうてんがい』『漫金ちょう』などのマイナーでおおぜいデビューし、「漫画まんがニューウェーブ」とばれたが、1982ねんごろにもなると「ニューウェーブ」漫画まんがおもだったものはメジャー吸収きゅうしゅうされ、「ニューウェーブ」運動うんどう消滅しょうめつしつつあった[31]一方いっぽう、「ロリコンブーム」にともない、エロ劇画げきが同人どうじん、アニメ、少女しょうじょ漫画まんが世界せかいから斬新ざんしん感覚かんかくった漫画まんがが、おおぜいロリコン漫画まんが流入りゅうにゅうし、「ロリコン漫画まんが」こそがかつての「ニューウェーブ」の地位ちいかついつつあった。

しかし、1982ねん当時とうじ漫画まんが評論ひょうろん村上むらかみ知彦ともひこ見立みたてでは、「ロリコン漫画まんが」は運動うんどうとしてはよわく、せいぜいあだちたかし当時とうじタッチ』がだいヒットちゅう)や鳥山とりやまあきら当時とうじDr.スランプ』がだいヒットちゅう)のげに奉仕ほうしさせられているにぎなかった[32]

『レモンピープル』の創刊そうかん(1982ねん[編集へんしゅう]

そんな1982ねん2がつあまとりあしゃから『レモンピープル』が創刊そうかんされた。これが商業しょうぎょうはつのロリコン漫画まんが雑誌ざっしとされる。吾妻あづまひでおと内山うちやま亜紀あきまい看板かんばんだったが、宮西みやにしけいさんダーティ・松本まつもとがいるなど、初期しょきはまだエロ劇画げきがいろかった。また、この創刊そうかんごうではせんこれナイフがデビューしている(当時とうじは「山本やまもとかず名義めいぎ)。漫画まんが研究けんきゅうしゃまれが『レモンピープル』編集へんしゅうちょう久保くぼ直樹なおきからいたはなしによると、作家さっかじんはコミケ代表だいひょう米沢よねざわ嘉博よしひろたのんでコミケで一本釣いっぽんづりしてきてもらったとのことで、その作家さっかべつ作家さっかれてくるかたちで、作家さっかじん充実じゅうじつしていく[33]

『レモンピープル』1982ねん3がつごう創刊そうかん2ごう)よりやぶけんりゅうげきころせ!宇宙うちゅうけん』が連載れんさい開始かいし。ロリコン漫画まんが体裁ていさいでパロディをちりばめたほんさくだいヒットさくとなった。平野ひらの俊弘としひろ作画さくがでアニメ企画きかくがあったが、テレビでやるにはパロディがおおすぎ、さすがにながれた(アニメで使つかわれるはずだったサントラが1985ねん発売はつばいされている。なおやぶけんりゅうのtwitterによると、やりたい放題ほうだいえがいたので電子でんし書籍しょせきによる復刊ふっかんむずかしいとのこと[34])。なお「アニメ」のはつほうは『アニメージュ』1983ねん7がつごうで、これが「ひとる」ロリコン漫画まんが作品さくひん一般いっぱんあらわれた最初さいしょれいである(そのはOVAブームにともない、エロ漫画まんが原作げんさく作品さくひんやアダルトアニメが一般いっぱんアニメ登場とうじょうするのはめずらしくもなくなり、1980年代ねんだい後半こうはんのアニメではエロを「ふくろとじ」で提供ていきょうするのが一般いっぱんするが、一方いっぽうで『アニメージュ』はエロアニメをあつかわない方針ほうしんになった)。

1983ねん10がつごうより、ちみもりをめいおう計画けいかくゼオライマー』が連載れんさい開始かいし。1988ねんにOVAされた。

1985ねんにはおもねらんれいたたかえ!!イクサー1』がOVA実質じっしつてき企画きかく担当たんとうした『レモンピープル』でもしばらく特集とくしゅう記事きじまれた。たしかに予算よさんすくなかったがクオリティはたかく、平野ひらの俊弘としひろかき野内やない成美まさみだいちょうただしおのれという当時とうじさんだいアニメーターのそろみにより、「美少女びしょうじょSFロボアニメの金字塔きんじとう」として当時とうじのロリコンオタクを熱狂ねっきょうさせた。

1982ねん当時とうじはまだまだエロ劇画げきが全盛期ぜんせいきで、『レモンピープル』も創刊そうかん当初とうしょくるしかったらしいが、このように創刊そうかん当初とうしょよりヒットさく連発れんぱつした『レモンピープル』が、当時とうじのロリコン雑誌ざっし規範きはんとなり、時代じだいうつわるにしたがいフォロワー雑誌ざっしがいくつも発売はつばいされた。この時期じきのロリコン漫画まんがは、同人どうじんから一本釣いっぽんづりしてきた新人しんじん作家さっかおおく、やはり「SFアニメ」や「テレビ特撮とくさつ」といった当時とうじわかいオタクの趣味しゅみをダイレクトに反映はんえいして、パロディやアニメてき内容ないよう美少女びしょうじょからませたものがおおい。「えがしゅ」と「読者どくしゃ」の距離きょりちかさが特徴とくちょうだった[35](このあたりのノリは『月刊げっかんOUT』や『ファンロード』にもつうじる)。あくちしたミンキーモモのようなキャラがてきたり、「おーばり」ふうメカにバトルスーツの少女しょうじょからませたりする。そんななかでも中島なかじま史雄ふみお谷口たにぐちたかしといったエロ劇画げきが出身しゅっしんのベテランも1980年代ねんだい中頃なかごろまでは活躍かつやくしていた。

ちなみにガンダムの富野とみのゆかりゆう監督かんとく同誌どうしんでおり、『機動きどう戦士せんしガンダムZZ』(1986ねん)に『レモンピープル』をもじったキャラクターが登場とうじょうする。

漫画まんがブリッコ』がロリコン漫画まんがに(1983ねん[編集へんしゅう]

大塚おおつか英志えいじもと漫画まんがブリッコ編集へんしゅうじん
小形おがた克宏かつひろもとふゅーじょんぷろだくと』『漫画まんがブリッコ編集へんしゅう

前述ぜんじゅつのロリコン同人どうじんアンソロジー『ロリコン白書はくしょ』のヒットをきっかけに「漫画まんがはイケる」とおもった白夜書房びゃくやしょぼう営業えいぎょう部員ぶいん藤脇ふじわき邦夫くにおは、エロ劇画げきが漫画まんがブリッコ』(セルフ出版しゅっぱん白夜書房びゃくやしょぼう)を創刊そうかんするが、当初とうしょはエロ劇画げきがさいろく雑誌ざっしであったため、さっぱりれなかった[23]廃刊はいかんスレスレのところで大塚おおつか英志えいじ(オーツカぼう)と緒方おがた源次郎げんじろう(おぐゎた、のち本名ほんみょう小形おがた克宏かつひろ改名かいめい)の知己ちきて、二人ふたり編集へんしゅうけん奪取だっしゅ[21]同誌どうしは1983ねん5がつごうより「夢見ゆめみおとこのための美少女びしょうじょコミック!」をキャッチコピーに、先行せんこうレモンピープル』ののちかたちで、突如とつじょロリコン漫画まんがにリニューアルした。これが2番目ばんめのロリコン漫画まんがとされる。

『ブリッコ』は1983ねん5がつごうより、表紙ひょうしみなみしんぼうから谷口たにぐちたかし変更へんこう岡崎おかざき京子きょうこ桜沢さくらざわエリカ白倉しらくら由美ゆみひろもりしのぶ東京とうきょうおとなクラブ中森なかもり明夫あきお)など、執筆しっぴつじん半数はんすう以上いじょう小形こがたあつめてきたメンバーでめられた[21][31]結果けっかとしてリニューアルごう完売かんばいし、雑誌ざっし存続そんぞく決定けっていする[36]同年どうねん11がつごうより表紙ひょうし三流さんりゅう劇画げきが出身しゅっしん谷口たにぐちたかしから少女しょうじょ漫画まんがふうのあぽ(かがみあきら)に変更へんこうし、よりロリコンしょくつよめた。とく藤原ふじわらカムイひろもりしのぶ単行本たんこうぼんおおいにれた。

大塚おおつかが『ブリッコ』で唱導しょうどうした「美少女びしょうじょコミック」とは、成人せいじん漫画まんがというより「男性だんせいめる少女しょうじょ漫画まんがてきなもの」[37][38]あるいは「ちょっとエッチ可愛かわいおんなてくる青少年せいしょうねんけのマニア雑誌ざっし[39]という位置いちづけがつよく、つくしゅも18さい未満みまんもの読者どくしゃ想定そうていしていたふしがあったため、かならずしもエロ要素ようそ必要ひつよう条件じょうけんではなく「美少女びしょうじょさえていればなにをしてもいい」という非常ひじょう自由じゆう実験じっけんてき漫画まんがジャンルだったとされている(同誌どうし顛末てんまつ大塚おおつか英志えいじ『「おたく」の精神せいしん いちきゅうはち年代ねんだいろん』にくわしい)[39]

1982ねん当時とうじ、『ブリッコ』編集へんしゅう大塚おおつか徳間書店とくましょてん契約けいやく社員しゃいんであり[40]、1981ねんより『アニメージュ増刊ぞうかん・リュウ』の編集へんしゅう勤務きんむし、1982ねん当時とうじは『美少女びしょうじょまんがベスト集成しゅうせい プチ・アップルパイ』の編集へんしゅうにもたずさわっていた。『プチ・アップルパイ』のおも執筆しっぴつメンバーは、あさりよしとお早坂はやさか白倉しらくら由美ゆみなどで、『リュウ』および『ブリッコ』と一部いちぶ重複じゅうふくしている。『リュウ』および『プチ・アップルパイ』のメンバーをベースとして、1985ねん1がつには少年しょうねん月刊げっかん少年しょうねんキャプテン』が創刊そうかんされた。

1984ねん9がつ、『ブリッコ』の表紙ひょうし担当たんとうしていたかがみあきら急死きゅうしし、表紙ひょうし悶悶もんもんになる。初期しょきの『ブリッコ』では直接的ちょくせつてき実用じつようてき性的せいてき描写びょうしゃよりもナンセンスいろつよ不条理ふじょうりけい作品さくひんおおかったが、1984ねんにはみなみゆうこがデビュー。みなみゆうことひろもりしのぶに代表だいひょうされる、ハード(実用じつようてき)なものがはじめる。順風じゅんぷうまんえた『ブリッコ』だったが、編集へんしゅうないでの大塚おおつか藤脇ふじわき対立たいりつや、大塚おおつか企画きかく製作せいさくされた18きんOVA『魔法まほうのルージュ りっぷ☆すてぃっく』(1985ねん)の失敗しっぱいから、大塚おおつか次第しだいにやるをなくし、1985ねん9がつごうをもって編集へんしゅう助手じょしゅ斎藤さいとう礼子あやこ(O)に編集へんしゅうちょう交代こうたいした。ほどなく『ブリッコ』は廃刊はいかんし、作家さっかじんはO編集へんしゅうちょうしたあらたに創刊そうかんされた『漫画まんがホットミルク』(白夜書房びゃくやしょぼうコアマガジン、1986ねん - 2001ねん)にがれた。

そののロリコン雑誌ざっし[編集へんしゅう]

その主要しゅようなロリコン雑誌ざっしとしては、ひるかみけん編集へんしゅうの『プチパンドラ』(いちみずしゃ、1984ねん - 1987ねん)、『ペパーミントコミック』(日本にっぽん出版しゅっぱんしゃ、1984ねん - 1986ねん)、『ハーフリータ』(まつぶんかん、1986ねん - 1991ねん)などがある。

しかし、「ロリコンブーム」にともないニッチな市場いちば大量たいりょう雑誌ざっし創刊そうかんされたものだから、市場いちば飽和ほうわし、長続ながつづきしたものすくない。

一般いっぱんへの波及はきゅう[編集へんしゅう]

1982ねん1がつ内山うちやま亜紀あきあんどろトリオ』が『週刊しゅうかん少年しょうねんチャンピオン』で連載れんさい開始かいし。SF漫画まんがかわをかぶったオムツ変態へんたいロリコン漫画まんがだいヒットとなった。

これをきっかけに、一般いっぱんでもロリコン漫画まんがはじめる。とく内山うちやま亜紀あきるまで『少年しょうねんチャンピオン』で看板かんばんっていただいベテランの手塚てづか治虫おさむ露骨ろこつ対抗たいこう意識いしきやし[41]同年どうねん7がつより『少年しょうねんチャンピオン』で『プライム・ローズ』を連載れんさい。しかしおもったほど人気にんきなかった。

1984ねんより、『漫画まんがブリッコ』などで活躍かつやくしたひろもりしのぶが「みやすのんき名義めいぎで『月刊げっかん少年しょうねんジャンプ』(集英社しゅうえいしゃ)にて『やるっきゃ騎士きし』を連載れんさい。「ラブコメ」と「エロ」が融合ゆうごうした「エロコメ」というジャンルの代表だいひょうさくとなる。

1980年代ねんだい後半こうはん[編集へんしゅう]

森山もりやまとう登場とうじょう(1984ねん[編集へんしゅう]

1984ねん森山もりやまとう山本やまもと直樹なおき)がデビューする。デビューはエロ劇画げきがだったが、アニメけい絵柄えがらであったことから、すぐにロリコン漫画まんがげられた。当時とうじはロリコンブームなので、一応いちおう「ロリコン漫画まんが」という体裁ていさい販売はんばいされたが、従来じゅうらいのロリコン漫画まんがとはあきらかに異質いしつで、ストーリもはなはだしく過激かげきだった。1985ねん6がつ刊行かんこうされた『ロリコン日記にっき よい性教育せいきょういく』は、まんが専門せんもんてんまんがのもり」にひらめみされた3000さつがすぐにハケるなど(普通ふつう単行本たんこうぼんなら1けんみせで50さつれればヒットのあつかいである)、新人しんじん作家さっか処女しょじょ単行たんこうほんとしては異例いれいだいヒットとなり、すぐに各誌かくしりだことなる。

この森山もりやまとうをメイン作家さっかとするかたちで、『コミックロリポップ』(1986ねん創刊そうかん笠倉出版社かさくらしゅっぱんしゃ)や『ホリディコミック』(1986ねん創刊そうかん、ミリオン出版しゅっぱん)などしん世代せだいの「美少女びしょうじょ漫画まんが」が創刊そうかんされた[42]。『漫画まんがブリッコ』の作家さっかじんいで創刊そうかんされた『漫画まんがホットミルク』創刊そうかんごう(1986ねん4がつ)にも森山もりやまとう登場とうじょうし、1986ねん5がつごうより森山もりやまとうの『ただしいエロ漫画まんがえがかた』が連載れんさいされた。森山もりやまとうがエロ劇画げきが掲載けいさいしていた作品さくひんあつめた『とらわれペンギン』(辰巳たつみ出版しゅっぱん)は半年はんとしで10まんげ、これを辰巳たつみ出版しゅっぱん森山もりやまとう看板かんばんとした美少女びしょうじょ漫画まんがペンギンクラブ』(1986ねん創刊そうかん辰巳たつみ出版しゅっぱん)をあらたに創刊そうかんした。

1986ねんまでは、「エロ漫画まんが」というとまだまだ「エロ劇画げきが」で、「ロリコン漫画まんが」はニッチだったが、1987ねんにもなると、美少女びしょうじょ漫画まんが単行本たんこうぼんならじゅうすうまん確実かくじつだとかった[43]。そのため、1986ねんから1988ねんごろにかけて、各社かくしゃとも美少女びしょうじょ漫画まんが創刊そうかんし、エロ漫画まんが業界ぎょうかいは「エロ劇画げきが」から「美少女びしょうじょ漫画まんが」へと本格ほんかくてき移行いこうした。1973ねん創刊そうかんされた最初さいしょのエロ劇画げきがにして、1986ねん当時とうじまでエロ劇画げきが頂点ちょうてんでありつづけていた『漫画まんがエロトピアも、1986ねん11がつごうをもって美少女びしょうじょ漫画まんがにリニューアルした。1987ねんには森山もりやまとう『よい性教育せいきょういく』の売上うりあげが20まん、『とらわれペンギン』の売上うりあげ発売はつばい1ねんで20まんたっした[44]売上うりあげは、森山もりやまとうがダントツで、森山もりやま雨宮あまみやじゅんひろもりしのぶあたりの人気にんき作家さっか作家さっかさんばいれていた[45]。マイナー出版しゅっぱんしゃ単行本たんこうぼんで、宣伝せんでんもほとんどなかったが、『週刊しゅうかん新潮しんちょういわく、「バケモノ」のようなかたをした。

もっとも、森山もりやまとうレベルの作家さっか一般いっぱんはなっておくはずがなく、すぐに一般いっぱんげられ、1986ねんより「山本やまもと直樹なおき名義めいぎで『ビッグコミックスピリッツ』で『はっぱ64』『きわめてかもしだ』を連載れんさい。「ロリコン漫画まんが」「美少女びしょうじょ漫画まんが森山もりやまとうとして活動かつどうした時期じきみじかかった。

のうじょう純一じゅんいち看板かんばん作家さっかだった『漫画まんがエロトピア』リニューアルごう(1986ねん11がつごう)をはじめ、この時期じきのロリコン漫画まんが/美少女びしょうじょ漫画まんがはまだエロ劇画げきがきずっているめんおおかったが、森山もりやまとう筆頭ひっとうとする、セックスとくした次世代じせだいの「ロリコン漫画まんが」「美少女びしょうじょ漫画まんが」が人気にんきはくすようになるにつれ、谷口たにぐちたかしなどエロ劇画げきがからの作家さっかや、吾妻あづまひでおなどの初期しょきのロリコン漫画まんがささえた先駆せんくてき作家さっかおおくは、世代せだい交代こうたいなみまれるなどして市場いちばからえていくことを余儀よぎなくされた[46]一方いっぽうで、ゆうじん山田やまだのらなど、ロリコン漫画まんが市場いちば爆発ばくはつてき拡大かくだいしたこの時期じきにロリコン漫画まんが市場いちば流入りゅうにゅうしたもとエロ劇画げきが/ロリコン劇画げきが作家さっかおおい。

なお、森山もりやまとう単行本たんこうぼんはなはだしくれたことにともない、1986ねんから1987ねんにかけてマスコミ各誌かくし森山もりやまとうさかんにげられているが、1987ねん時点じてんではまだ「ロリコン漫画まんが」という用語ようごと「美少女びしょうじょ漫画まんが」という用語ようごはほぼおな意味いみ使用しようされていた。そのため、リニューアルの『エロトピア』主力しゅりょく作家さっか一人ひとりとして「わか奥様おくさまモノ」を連載れんさいしていた大地だいちしょうなども、ほとんどエロ劇画げきがちか絵柄えがら美少女びしょうじょ漫画まんがであるが、当時とうじにおいては「人妻ひとづまぶつ得意とくいとするエロ劇画げきが」ではなく「ロリコン漫画まんが」に分類ぶんるいされる。大地だいちしょう作品さくひん人気にんきがあり、にっかつの「コミック・エロス」シリーズのひとつ『わか奥様おくさまのナマ下着したぎ』として1987ねん映画えいがされた。ちなみに、1989ねん刊行かんこうされた特集とくしゅうごうわか奥様おくさまのナマ下着したぎ』(漫画まんがエロトピア1989ねん1がつ15にちごう増刊ぞうかん)は、1989ねん非常ひじょう社会しゃかいてき衝撃しょうげきあたえた「宮崎みやざきつとむ部屋へや写真しゃしん」における「はちじょうあいだのこされたロリコン雑誌ざっし[47]として、『レモンピープル』や『月刊げっかんOUT』などとともに紹介しょうかいされたことでもられる(後述こうじゅつ)。

「ロリコン漫画まんが」から「美少女びしょうじょコミック」へ[編集へんしゅう]

この時期じきのエロ漫画まんがのポイントとして、この時期じきにコンビニが日本にっぽん各地かくちにできはじめたことにより、コンビニでの雑誌ざっし流通りゅうつうによる「この」のエロ漫画まんが市場いちば爆発ばくはつてき拡大かくだいがある(旧来きゅうらいの「エロ劇画げきが」は書店しょてん自販機じはんきがメインの販路はんろだった)。1989ねんより『ビッグコミックスピリッツ』に連載れんさいされた『サルでもえがけるまんが教室きょうしつ』において、青年せいねんにおけるこの漫画まんがを「エロコメ」と命名めいめいしたたけぐま健太郎けんたろうは、「エロ劇画げきが」と「エロコメ」のちがいとして、「あかるく」「清潔せいけつ」で「かるいおわらい」のある「コンビニ感覚かんかく」を指摘してきしている[48]

「エロ劇画げきが」をえるかたちで1970年代ねんだいまつ登場とうじょうした「この」のエロ漫画まんがは、最初さいしょ全部ぜんぶ「ロリコン漫画まんが」とばれたものだが、こののエロ漫画まんが市場いちば拡大かくだいにつれ、「ロリコン漫画まんが」をベースとして様々さまざま分化ぶんかし、総称そうしょうして「美少女びしょうじょコミック」とばれるようになった。その結果けっか、ガチの「ロリコン漫画まんが自体じたい衰退すいたいした。「ロリコン漫画まんが」ブーム衰退すいたい理由りゆうについて、エロ漫画まんが評論ひょうろん永山ながやまかおるは「単純たんじゅん読者どくしゃにも作者さくしゃにもホンモノの幼児ようじ性愛せいあいしゃがいなかったから」「元々もともと、『ロリコン』は『おまつりのテーマ』にすぎなかったから」とろんじている[49]

ちなみに「美少女びしょうじょコミック」という名称めいしょう名付なづおや吾妻あづまひでおとされ、吾妻あづま参加さんかしていた漫画まんがレモンピープル』(あまとりあしゃ)1982ねん6がつごうからもちいられるようになった。同誌どうし創刊そうかん当初とうしょ「ロリコン・コミック」を自称じしょうしていたが、この名称めいしょうらなかった吾妻あづまが「美少女びしょうじょコミック」と名称めいしょう提案ていあんし、採用さいようされたとわれている[39]

有害ゆうがいコミック騒動そうどう(1989ねん[編集へんしゅう]

1989ねん8がつ東京とうきょう埼玉さいたま連続れんぞく幼女ようじょ誘拐ゆうかい殺人さつじん事件じけん犯人はんにんである宮崎みやざきつとむ逮捕たいほされた。マスコミに公開こうかいされた「アニメ」「ロリコン雑誌ざっし」「ホラービデオ」が散乱さんらんした犯人はんにん部屋へや写真しゃしんのインパクトは強烈きょうれつで、これにより世間せけんからロリコンにたいするバッシングが苛烈かれつになった。そのいきおいは漫画まんがにも波及はきゅうし、朝日新聞あさひしんぶん(1990ねん9がつ4にちづけ社説しゃせつまずしい漫画まんがおおすぎる』を契機けいきとして、「有害ゆうがいコミック騒動そうどう」が勃発ぼっぱつした。

これにより、『コミックロリポップ』(笠倉出版社かさくらしゅっぱんしゃ)や『ハーフリータ』(まつぶんかん)など複数ふくすうのロリコン雑誌ざっし休刊きゅうかんした。1991ねんには山本やまもと直樹なおきBlue』(光文社こうぶんしゃ)が東京とうきょうによって不健全ふけんぜん図書としょ指定していけ、回収かいしゅうされた。公権力こうけんりょくがわからの弾圧だんあつと、出版しゅっぱんしゃがわからの自主じしゅ規制きせいなどがあり、業界ぎょうかいむことになる。

また、1991ねん2がつより「成年せいねんマーク」が導入どうにゅうされ、18さい未満みまん購入こうにゅうできない「成年せいねんコミック」として徹底てっていしたゾーニングがはかられるようになった。これ以前いぜんの「ロリコン漫画まんが」は、18さい未満みまんでも普通ふつう購入こうにゅうできたことから、未成年みせいねん読者どくしゃすくなくなかったが(ちなみに『漫画まんがブリッコ』で、みなみゆうこのアシスタントをしていたいもうと当時とうじ高校生こうこうせいで、執筆しっぴつじんにも未成年みせいねんがいた。それくらいわか業界ぎょうかいだった)、1991ねん以後いごのロリコン漫画まんが明確めいかくに「成年せいねんけ」となり、エロはげしくなる。

成年せいねんマークの導入どうにゅうによるゾーニングの完了かんりょうにより「有害ゆうがいコミック騒動そうどう」はき、1991ねん6がつには塔山とうやまもり森山もりやまとうあらため)を看板かんばん作家さっかとする『COMICパピポ』が創刊そうかん。エロ漫画まんが業界ぎょうかい復調ふくちょうかう。

1990年代ねんだい前半ぜんはん[編集へんしゅう]

1990年代ねんだい前半ぜんはんに「エロ漫画まんが全般ぜんぱんんだなかで、「ロリコン漫画まんが」をささえたのが『ホットミルク』である。1980年代ねんだい後半こうはんにコミケでせた同人どうじんサークル「とろろいも軍団ぐんだん」のメンバー・「とろろいも1ごう」ことしん貝田かいた鉄也てつやろうと、「とろろいも3ごう」こと田沼たぬま雄一郎ゆういちろうが、1980年代ねんだいまつから1990年代ねんだいにかけての『ホットミルク』主力しゅりょく作家さっかとなった。主要しゅよう作品さくひんとしては、『ホットミルク』が美少女びしょうじょコミックはつ東京とうきょう不健全ふけんぜん図書としょ指定していされる要因よういんともなった[50]しん貝田かいた鉄也てつやろう調教ちょうきょうびんびん物語ものがたり』(1988ねん-1991ねん)、「子供こども同士どうし」の先駆せんくれいである田沼たぬま雄一郎ゆういちろう『SEASON』(1990ねん-1998ねん)などがある。「とろろいも軍団ぐんだん」は、当時とうじ週刊しゅうかん少年しょうねんジャンプ』の看板かんばん作家さっかだった「にせとろろいも1ごう」こと萩原はぎはらいちいたり筆頭ひっとうに、かなりつよ少年しょうねん漫画まんが筆致ひっちだった。田沼たぬま雄一郎ゆういちろう少年しょうねんの『月刊げっかん少年しょうねんキャプテン』にげられ、『SEASON』の執筆しっぴつ一時いちじ中断ちゅうだんされた。

1990年代ねんだい後半こうはん[編集へんしゅう]

ロリコン漫画まんが創刊そうかんラッシュ[編集へんしゅう]

1990年代ねんだい前半ぜんはんんだ反動はんどうから、1990年代ねんだい中頃なかごろよりエロ漫画まんが創刊そうかんブームとなり、ロリコン漫画まんが乱立らんりつした。代表だいひょうてきなところでは、『プチチャイム』(桜桃おうとう書房しょぼう)、『リトルピアス』(東京とうきょうさんせいしゃ)、『ワレメっ倶楽部くらぶ』(オークラ出版しゅっぱん)、『COMICねね』(まつぶんかん)、『アリス』シリーズ(白夜書房びゃくやしょぼう)などがある。一口ひとくちに「ロリコン漫画まんが」とっても、各誌かくしとも独自どくじのカラーをそうと工夫くふうしていた。

『プチチャイム』は山咲やまざき梅太郎うめたろうねこげんなどが参加さんかし、かなりソフトだった。一方いっぽう、『リトルピアス』はほしのふうたねんど。そう亜希子あきこなどが参加さんかし、凌辱りょうじょくなどかなりハードだった。『COMICねね』は栗東りっとうてしおへっぽこくんなどが参加さんかしていたが、「ロリータ」を標榜ひょうぼうしながらロリータではない漫画まんがじっており、なによりあの序ノ口じょのくち譲二じょうじ参加さんかしていたことが特筆とくひつされる。

『アリス』シリーズは、漫画まんがホットミルク増刊ぞうかん『アリスのしろ』(1996ねん白夜書房びゃくやしょぼう)シリーズからはじまる一連いちれんのムックほんで、町田まちだひらくりえちゃん14さいなど、『ホットミルク』けい作家さっか参加さんか後期こうきの『COMICアリスくらぶ』シリーズあたりでは、『ばくはし兄弟きょうだいレッツ&ゴー!!』の同人どうじんられたナヲコや、ジャンプけい同人どうじんられたタカハシマコなど、ショタコン同人どうじんられた作家さっか主力しゅりょくとなった。

「ぷに」属性ぞくせいひろまり[編集へんしゅう]

1990年代ねんだい後期こうきにはインターネットのCGサイトにおいて「ぷに」という呼称こしょう発生はっせいし、まるっこくぷにぷにした幼児ようじ体型たいけいのキャラクターを愛好あいこうするムーブメントが形成けいせいされ、どう人界じんかい派閥はばつ形成けいせいした[51]。このジャンルの始祖しそは『魔法まほうのプリンセス ミンキーモモ』(1982ねん)や『銀河ぎんが漂流ひょうりゅうバイファム』(1983ねん)など芦田あしだ豊雄とみおひきいるスタジオ・ライブ手掛てがけた一連いちれんのアニメとかんがえられ[51]、その意味いみでは、『ミンキーモモ』の同人どうじん当時とうじより手掛てがけていた森野もりのうさぎ同人どうじんシベール出身しゅっしんで、女児じょじ玩具おもちゃこえだちゃん』フリークとしてもられた)が「ロリコン漫画まんが」における「ぷに」けい始祖しそともいえる(なお、『ミンキーモモ』製作せいさくしゃ首藤しゅどう剛志たけし自身じしんは、創作そうさく同人どうじん自体じたいには肯定こうていてきだったが、少女しょうじょ性愛せいあい対象たいしょうとするのは否定ひていてきで、女児じょじけにつくったアニメをオタクの男性だんせいのロリコンやえの対象たいしょうにされるのは非常ひじょう不愉快ふゆかいおもっていた[52])。

1990年代ねんだいにおいても『魔法まほうじんグルグル』(1992ねん-2003ねん、1994ねんにアニメ)や『ゆめのクレヨン王国おうこく』(1997ねん)など「ぷに」けいのヒットさく継続けいぞくてきにリリースされており、1999ねん時点じてんではサブカルほん空想くうそう美少女びしょうじょだい百科ひゃっか』でもげられるぐらいにジャンルとして確立かくりつしていたが、1999ねんより放送ほうそうされたアニメ『おジャ魔女まじょどれみ』がとくだいヒットとなり、1999ねんからは『おジャ魔女まじょどれみ』を中心ちゅうしんとしたぷにけい作品さくひん限定げんてい同人どうじん即売そくばいかいぷにケット」が東京とうきょうとしに2かい開催かいさいされている。

2000年代ねんだい[編集へんしゅう]

有害ゆうがいコミック騒動そうどう影響えいきょうと、その終焉しゅうえん[編集へんしゅう]

1990年代ねんだいには「有害ゆうがいコミック騒動そうどう」によってエロ漫画まんが全般ぜんぱんいきおいがしずんだ一方いっぽう、そのおかげでエロひくいエロ漫画まんがでも消費しょうひしゃ受容じゅようされたという側面そくめんもあり、「エロがすべてじゃない」という1980年代ねんだい初頭しょとうのロリコン漫画まんが風潮ふうちょうが、むしろ復活ふっかつした[53]タカハシマコ大塚おおつかぽてとほしのふうたなどに代表だいひょうされるように、少女しょうじょ漫画まんが、ティーンズラブ、ショタコン漫画まんがなどに出自しゅつじ作家さっかが「ロリコン漫画まんが」におお流入りゅうにゅうした。

しかし1990年代ねんだいまつには「ハイエンドけい」と「ハードなエロス」のなみがロリコン漫画まんがにも到来とうらいし、1980年代ねんだいから継承けいしょうしてた「ロリコン漫画まんが」の絵柄えがら革新かくしんこった。その帰結きけつとして、2002ねんに『COMIC LO』が創刊そうかんされ、本誌ほんしが2000年代ねんだい以後いごのロリコン漫画まんが先導せんどうすることになる。

「ハイエンドけい」ムーブメント(1998ねん - 2004ねん[編集へんしゅう]

漫画まんがホットミルク』でコラムコーナー「雑誌ざっしごとひょう」を担当たんとうしていた更科さらしな修一郎しゅういちろうは、コアマガジンを退職たいしょくし、1998ねんジャパン・ミックスしゃでギャルゲー雑誌ざっしピュアガール創刊そうかん。「ハイエンド美少女びしょうじょマガジン」を標榜ひょうぼうする本誌ほんし更科さらしな野瀬のせともとともに先導せんどうしたのが「ハイエンドけい」ムーブメントである。

この時期じきはハードウェアの性能せいのう向上こうじょうによっていろすう制限せいげんがなくなり、CGを使つかわか世代せだい同人どうじんイラストレーターが急増きゅうぞうした[54]。それにともないデザインは向上こうじょうし、描線は精緻せいちになった。よしだい出身しゅっしんでデジタルも使つかいこなすグラフィッカーがコミティアでした「ハイエンドけい同人どうじん」は商業しょうぎょう製品せいひんみのクオリティをほこった。『ピュアガール』のイラストを担当たんとうしたCHOCO黒星くろぼし紅白こうはく(PSようソフト『サモンナイト』のグラフィッカーである飯塚いいづか武史たけし変名へんめい)、たかみちなどが当時とうじの「ハイエンドけい」の代表だいひょうてきなイラストレーターである。加野かのは『ピュアガール』のコラムにおいて、美少女びしょうじょゲームこそが当時とうじのオタク業界ぎょうかい代表だいひょうであると豪語ごうごした[55]漫画まんが評論ひょうろん伊藤いとうつよしも『美術びじゅつ手帖てちょう』において、グラフィック・デザインにひいでた同人どうじんかんしてCHOCO、As'まりあSHあRPげてろんじている[56]。なお、「ハイエンドけい」の解釈かいしゃくひとによって相違そういがあり、更科さらしな加野かの伊藤いとう批判ひはん。いわゆる「ハイエンド論争ろんそう」に発展はってんし、2001ねん10がつ更科さらしな加野かの伊藤いとう新宿しんじゅくロフトプラスワンのイベントに参加さんかしたさい険悪けんあく雰囲気ふんいきになった[57]

『PUREGIRL』は1999ねん版元はんもとビブロス変更へんこうされ『Colorful PUREGIRL』にめい変更へんこう。2002ねん、『ピュアガール』の姉妹しまいとして、ビブロスの『カラフルBee』『カラフル萬福ばんぷくぼし』の系譜けいふ継承けいしょうしながら「ハイエンドけい」の思想しそう体現たいげんするコミック『カラフルコミックピュアガール』が創刊そうかんされた。創刊そうかんごう看板かんばんみさくらなんこつCARNELIANで(いずれも女性じょせいエロ原画げんが)、「え」にぜんりしたてんでは『マジキュー』(エンターブレイン)とちか紙面しめんではあったものの、本誌ほんし編集へんしゅう方針ほうしん明確めいかくだった。更科さらしなは「ハイエンドけい」ムーブメントにおいて、80年代ねんだいからつづくロリコン漫画まんが絵柄えがら刷新さっしんするため、意図いとして幼年ようねん少女しょうじょ漫画まんが絵柄えがらもちいたという[58]。おしゃれだったが、エロひくかった。綾瀬あやせさとみ宇佐美うさみわたるなど、少女しょうじょ漫画まんがふう作家さっか主力しゅりょくだったが、一方いっぽうで『ゲノム』(古賀こが亮一りょういち)という得体えたいれないギャグ漫画まんが連載れんさいされていて熱狂ねっきょうてきなファンがいた。『カラフルコミックピュアガール』は「恋愛れんあい&H満載まんさいのハートフルコミック」を標榜ひょうぼうしており、当時とうじはこの漫画まんが(いわゆる「いちゃラブ」)は成年せいねん成人せいじん男性だんせい雑誌ざっし)には存在そんざいせず、ティーンズラブ少女しょうじょけ)の独壇場どくだんじょうであったため、成年せいねんにおけるこの雑誌ざっし嚆矢こうしとなった。なお、当時とうじは『少女しょうじょ革命かくめい』などティーンズラブのエロが成年せいねんみにはげしくなっていた時期じきであり、Cuvieつつみあかりなど男性だんせいけ/女性じょせいけの双方そうほうえがいていた作家さっかすくなくなく、ふうかんしてはともかく実用じつようせいかんしては両者りょうしゃはそれほどおおきくなかった。

『コミックピュアガール』は加野かの退社たいしゃともない2003ねん休刊きゅうかん、『ピュアガール』本誌ほんしも2004ねん休刊きゅうかんした。『ゲノム』(古賀こが亮一りょういち)は『コミックメガストア』に移籍いせき、また『カラフルBee』で連載れんさいしていたそらぬえは『週刊しゅうかん少年しょうねんジャンプ』にげられるなど、作家さっかもちりじりになった。「CGで漫画まんがえがく」というのは、1998ねん当時とうじ守旧しゅきゅうからつるしげをらったそうだが[54]、2004ねんにもなるとデジタルで漫画まんがえがひとめずらしくもなくなり、とくにエロ漫画まんがはデジタルでえがくのが普通ふつうとなる。「ハイエンドけい」は、大塚おおつか英志えいじが1980年代ねんだい前半ぜんはん牽引けんいんしたエロ漫画まんがにおけるニューウェーヴ運動うんどう反復はんぷくであると同時どうじに、世代せだいあいだ闘争とうそうとしての側面そくめん永山ながやまかおる指摘してきしているが、結局けっきょくその意義いぎをプレゼンしきれないまま「運動うんどう」としては不発ふはつわり[59]、「ハイエンドけい」という用語ようごすたれた。

なお、天誅てんちゅうというバンドが1999ねん発表はっぴょうした『ハイエンドオタク』という楽曲がっきょくでは、「ロリコンコミックをうためにコミケにならぶ」「秋葉原あきはばらけばロリコンアニメにロリコンゲームなどすべてがはいる」などとった、当時とうじのハイエンドオタクの価値かちかん描写びょうしゃされている。

エロ漫画まんががさらにエロくなる[編集へんしゅう]

有害ゆうがいコミック騒動そうどう影響えいきょううすれたことと、デジタル作画さくが普及ふきゅうでスクリーントーンや修正しゅうせい使つか放題ほうだいくわえてインターネットの普及ふきゅう修正しゅうせい画像がぞう放題ほうだい)になったこともあって、1990年代ねんだいまつよりエロ漫画まんがのクオリティががり、エロさがはげしくなりはじめる。

『ピュアガール』の競合きょうごうギャルゲである『メガストア』(コアマガジン)は、『ピュアガール』の対極たいきょくにあり、いかにも猥雑わいざつだった。1999ねん、『メガストア』の増刊ぞうかんとして漫画まんがコミックメガストア』(コアマガジン)が創刊そうかんされる。いちおう『ホットミルク』兄弟きょうだいということになるが、このころには『ホットミルク』はエロよわいことから人気にんきひくまっており、ハードなエロスをりにして人気にんきた『コミメガ』とわるかたちで2001ねん休刊きゅうかんした。『ホットミルク』けいである『アリス』けいのロリコンムックもきがくなかったらしく、廃刊はいかんしん創刊そうかんによるめい変更へんこうかえし、2003ねんおわりかん執筆しっぴつしていたメンバーは『ホットミルク』後継こうけいの『COMICメガキューブ』や『漫画まんがばんがいち』などにながれた。『メガキューブ』は2001ねん竹下たけした堅次けんじろうがエロ漫画まんがデビューしたことが特筆とくひつされるが、雑誌ざっしいきおいはつよくなく、2003ねん休刊きゅうかん。なお、コアマガジン退職たいしょく更科さらしな修一郎しゅういちろう編集へんしゅう藤脇ふじわき邦夫くにお協力きょうりょくのもとで1999ねん刊行かんこうしたぜん年齢ねんれいけアンソロジー『キュートプラス』(コアマガジン、「vol.1」とあるが2かん以降いこうなかった)では、ホットミルクけい高雄たかお右京うきょう、『ピュアガール』けいほっけうるふ、『かい楽天らくてんけいかつおまきあさひ、そして黒星くろぼし紅白こうはくなど、各誌かくしからたかった「ハイエンドけい」がそう登場とうじょうしていたが、結局けっきょくこのながれはコアではつづかなかった(更科さらしなによると、『電撃でんげき大王だいおう』などの「成年せいねん少年しょうねん漫画まんが」がこの系譜けいふいだという[60])。

ごうてら一族いちぞく』シリーズのグラフィッカーである村田むらたれんなんじ看板かんばんえ、OKAMA道満どうまん晴明せいめいなどをようする「ハイエンドけい」エロ漫画まんが最右翼さいうよくとみなされていた『かい楽天らくてん(ワニマガジン)も、2003ねんごろより西安しーあんやLINDAなどを前面ぜんめんすハードなエロ漫画まんが雑誌ざっし鞍替くらがえした。

あかねしんしゃかい進撃しんげき(2002ねん[編集へんしゅう]

2002ねん10がつ、『COMIC LO』(あかねしんしゃ)が創刊そうかんされる。創刊そうかんごうのキャッチコピーは「子供こどもですが、なにか?」。表紙ひょうしイラストの担当たんとうは、『てしなくあおい、このそらしたで…。』(2000ねん)のグラフィッカーとしてられたたかみち。ハイエンドけい王道おうどうであるSHあRP(SH@RPのちに『STEINS;GATE』のアーティストとしてられる)とRAITA(本庄ほんじょう雷太らいたのちに『戦場せんじょうのヴァルキュリア』のアーティストとしてられる)が創刊そうかんごう参加さんかした。執筆しっぴつじんも『サモンナイト』の同人どうじんられた火浦ひうらR(『COMIC LO』2004ねん6がつごう、Vol.6より参加さんか)など、「ハイエンドけい」の影響えいきょうにあるわか作家さっかおおかったが、ねこげんかんがおおもねほねなどの実力じつりょく参加さんかするなど、「ロリコン」というコンセプト以外いがい部分ぶぶんではかなりバラエティにんでいた。作風さくふうも、ギッチギチの凌辱りょうじょくである片桐かたぎりはなから、日常にちじょう延長えんちょうとして「いちゃラブ」をえが[61]長月ながつきみそかまで、かなりバラエティにんでいた(なお、長月ながつきどう時期じき一般いっぱんの『まんがタイムきららキャラット』でも連載れんさいっていたが、『COMIC LO』掲載けいさい作品さくひんと『まんがタイムきららキャラット』掲載けいさい作品さくひん世界せかいかんえずにえがいていた)。ロリコンであることはたしかだが2000年代ねんだい前半ぜんはん当時とうじのエロ漫画まんが主流しゅりゅうとはかけはなれた作風さくふうであったうさくんが2005ねん1がつごう(vol.9)より参加さんかするなど、かなりふところふか雑誌ざっしだった(なお、うさくんは『LO』読者どくしゃあいされたすえ、2007ねん10がつごうより巻末かんまつのギャグマンガ『マコちゃん絵日記えにっき担当たんとうになった。この作風さくふうはむしろ一般いっぱんほうてきしていたようで、うさくんと作風さくふうがそっくりな水沢みずさわ悦子えつこというひと一般いっぱんで2009ねんより連載れんさいした『はなのズボラめし』という作品さくひんだいヒットしている)。

一方いっぽうおなあかねしんしゃからは『ひなかん』というロリータけいアンソロジーが2002ねんより刊行かんこうされており、おなじく2002ねんより刊行かんこうされていたべつのロリータけいアンソロジー『小鳥ことりかん』(あかねしんしゃ)の作家さっかれるかたちで、2003ねん11月に月刊げっかんひなかんHi!』(あかねしんしゃ)として創刊そうかんされる。表紙ひょうし担当たんとうは、『はるのあしおと』(2004ねん)のグラフィッカーとしてちょうど『カラフルピュアガール』(2003ねん11がつごう)の表紙ひょうしかざっていたKIMちー。『ひなかん』は「え」にぜんりしており、ふところふかさゆえにサブカルの雰囲気ふんいきすらあった『COMIC LO』とまった雰囲気ふんいきちがうものの、「ハイクオリティ美少女びしょうじょHコミック」を標榜ひょうぼうしており、やはりエロゲー世代せだいのロリ漫画まんが雑誌ざっしというてんおなじであった。『カラフルコミックピュアガール』の「恋愛れんあい&H満載まんさいのハートフルコミック」というコンセプトはこちらが継承けいしょうしており、巻田まきたけいはるほっけうるふベンジャミンなど、何人なんにんかの作家さっかが『カラフルピュアガール』『カラフルコミックピュアガール』から移籍いせきしてている。ネット絵師えし当時とうじ「CGネットワーカーズ」とばれた)からげられた巻田まきたけいはるはじめとして、作家さっかじん基本きほんてきにデジタルとの親和しんわせいたかく、『よいまちひめ』(2006ねん)などのグラフィッカーとしてもられるみず井鹿いじしひさしや、『街角まちかどのブーランジェ』(2005ねん)などのグラフィッカーとしてもられるあらきかなおなど、執筆しっぴつじんにはエロゲの原画げんがをしていたひともいたが、パソコンすらっていなかった[62]COMIC ZIP』(フランス書院しょいんけいかげ乃いりすなど、アナログ世代せだいからデジタル世代せだいへの過渡かとということもあって、ある程度ていどはばがあった。また、当時とうじ電撃でんげき文庫ぶんこ編集へんしゅう三木みき一馬かずまが「ハイエンドけい」からイラストレーターをげており、2005ねんに『灼眼しゃくがんのシャナ』のコミカライズに抜擢ばってきされた笹倉ささくらあやじんや、『ゆめみたいなほしみたいな』のあらきかなおなど、電撃でんげきげられたひとおおかった。

『ひなかんHi!』は7ごうまでたところで休刊きゅうかんし、『comicバニラ』(あかねしんしゃ)の作家さっかれるかたちで2004ねんに『COMIC RIN』にリニューアル。表紙ひょうしつづいてKIMちー。『ひなかん』および『COMIC RIN』は、ロリ漫画まんがおも掲載けいさいする美少女びしょうじょ漫画まんが雑誌ざっしということで、『COMIC LO』とジャンルが重複じゅうふくする部分ぶぶんがあったものの、編集へんしゅう方針ほうしんまったちがい、読者どくしゃそう執筆しっぴつじんもほとんどかぶっていなかった。ただし交流こうりゅうはあったようで、2008ねんに『COMIC RIN』でデビューしたクジラックスのちに『COMIC LO』に移籍いせきしている。

『LO』よりも年齢ねんれいそうたかめの『ひなかん』『COMIC RIN』にたいし、『LO』よりもさらに年齢ねんれいそうひくめのちち園児えんじ(ペド漫画まんが)をあつかうムックとして、2003ねんに『えんジぇる』(あかねしんしゃ)が創刊そうかんされる[63]表紙ひょうし担当たんとうは、当時とうじかい楽天らくてん』の主力しゅりょくだった西安しーあん同誌どうしではハードなエロスのじゅくおんな漫画まんがおもえがいていたが、ロリータも上手うまかった)。いかがわ四郎しろうきくらげなどといった、『COMIC LO』の執筆しっぴつメンバーも参加さんかした。とく目高めだか健一けんいち作品さくひん読者どくしゃ書店しょてん衝撃しょうげきあたえた(当時とうじ一般いっぱん書店しょてんでもこの書籍しょせきあつかいをしていた)。やはりニッチだったようで、2006ねん発売はつばいの9ごうをもっておわりかんした。最終さいしゅうごうでは後継こうけい構想こうそうにおわせていたが、結局けっきょくなかった。『COMIC LO』からたメンバーは、そのまま『LO』にかえった。また、かぎ龍彦たつひこ電撃でんげきげられた。なお、2012ねんごろにAmazonなどのおもだった書店しょてんではこの書籍しょせき排除はいじょされ、発表はっぴょうきわめて限定げんていされることになった。

余談よだんだが、あかねしんしゃ当時とうじ好色こうしょく少年しょうねんのススメ』というショタ漫画まんがムックもしていた。上記じょうきのロリ漫画まんが雑誌ざっし共通きょうつうして参加さんかしていたのは笹倉ささくらあやじんねこげんくらいで、あまり作家さっかはかぶっていなかったが、女性じょせいけではなく明確めいかく男性だんせいけで(「おとこむすめ」)、かなりちか位置いちにあった。

そのなが[編集へんしゅう]

東京とうきょうさんせいしゃは、2002ねん隔月かくげつかんのロリコン漫画まんが雑誌ざっし「コミックミニモン」(2002ねん - 2006ねん)を創刊そうかん同時どうじに、それまで刊行かんこうされていたロリコンアンソロジー『リトルピアス』は「コミックミニモン」の増刊ぞうかん雑誌ざっしというあつかいなり、たがいに隔月かくげつごとに刊行かんこうされた(「ミニモン」は偶数ぐうすうがつ、「リトルピアス」はすうがつ)。ほりほねさいぞうたまちゆきなどが執筆しっぴつしており、『リトルピアス』のながれをんだハードなふうには一定いっていのファンがいた。「コミックミニモン」のふう旧来きゅうらいの「リトルピアス」とほぼおなじだったが、そのうち「リトルピアス」はなにかテーマをもうけた「特集とくしゅうごう」というかたち差別さべつされるようになった。「コミックミニモン」は(末期まっきすうげつだけロリコン漫画まんが雑誌ざっしの「コミックフェロモン」となったのち)2006ねん休刊きゅうかん。「リトルピアス」もどう時期じきおわりかん元々もともとはガチガチの凌辱りょうじょくだったたまちゆきは和姦わかんりに作風さくふうあらため、『COMIC RIN』に移籍いせきした。なおアブノーマルな性癖せいへき漫画まんが得意とくいとした東京とうきょうさんせいしゃは、2008ねん12月、Amazonが「鬼畜きちくけい」「ドラッグ」「残虐ざんぎゃく」「しょくくそ」などを規制きせいすることを通達つうたつ[64]したこともあって経営けいえいくるしくなり、2009ねん漫画まんがから撤退てったい、2010ねん倒産とうさんした。

あまとりあしゃ久保くぼ書店しょてん)は、ロリコンアンソロジーの『貧乳ひんにゅうシリーズ』(1999ねん~2007ねん)および『ぺたふぇち』(2008ねん~2014ねん)を刊行かんこうしていた。1998ねん休刊きゅうかんした『レモンピープル』のながれをみ、画風がふう相当そうとうゆるかったが、プレイはハードだった。流星りゅうせいひかるてるきくまかにかにほしのふうたなどが執筆しっぴつしていた。なお、ほしのふうたやてるきぐま東京とうきょうさんせいしゃの『リトルピアス』『コミックミニモン』にも執筆しっぴつしており、ふうたところがあった。

まつぶんかんは、ロリコンアンソロジー「コミックエロスマン」(2002ねん)「幼女ようじょ○○」(2004ねん-)などを刊行かんこうしていた。邑澤広士ひろしLittlewitchのグラフィッカーで『しろつめくさばなし』(2002ねん)などに参加さんか)、塩野しおの干支えとろうこぼし亜流ありゅうほんだある)などが執筆しっぴつしていた。

ヒット出版しゅっぱんしゃは、『COMIC 少女しょうじょ天国てんごく』(2002ねん-2008ねん)および『comic ino.』(2008ねん-2009ねん)を刊行かんこうしていた。『少女しょうじょ天国てんごく』はあらきあきらいぬぼしなどが主力しゅりょくで、本家ほんけたるCOMIC阿吽あうんえがいていた田倉たくらまひろなどの作家さっか執筆しっぴつしていた。表紙ひょうしはあらきあきらが担当たんとうしていたが、後期こうきにはいぬぶろ定着ていちゃくし、『ino.』もつづいていぬぶろが表紙ひょうし担当たんとう。『comic ino.』は当初とうしょはアンソロジーとして発売はつばいされていたが、『COMIC 少女しょうじょ天国てんごく』の廃刊はいかん同時どうじに、その後継こうけいとして、2008ねん6がつごうより月刊げっかんとして刊行かんこうされた。しかし2009ねん2がつごうをもって休刊きゅうかんした。

2010年代ねんだい[編集へんしゅう]

『COMIC RIN』は2012ねん休刊きゅうかんし、2013ねんに『Juicy』(あかねしんしゃ)が創刊そうかんされる。表紙ひょうし担当たんとうまつりゅう作家さっか作風さくふうも『COMIC RIN』の系譜けいふ継承けいしょうし、「いちゃラブ」がメインだった。すで一般いっぱん活躍かつやくするビッグネームとなった笹倉ささくらあやじんなども参加さんかしていた。『COMIC RIN』はファンタジーなロリコン漫画まんがおおかったが、『Juicy』は明確めいかくに「女子じょし中学生ちゅうがくせい」をテーマとした。2017ねん4がつごう(vol.17)をもって休刊きゅうかんし、『ひなかん』からつづいたしあわせなゆめわった。

また、2013ねんには「女子じょし高校生こうこうせい」をテーマとした『COMICだか』(あかねしんしゃ)も創刊そうかんされる。エグい作品さくひん目立めだち、とくに『COMICだか』2017ねん9がつごう(Vol.16)でデビューした花咲はなさきつつじ(だい横山よこやまあめ)のエグさは読者どくしゃ衝撃しょうげきあたえた(田中たなか圭一けいいちは「平成へいせい山本やまもと直樹なおき」とひょうした[65])。同誌どうしは2018ねん11がつごう(Vol.30)をもって休刊きゅうかん。その後継こうけい『COMICアオハ』(2019ねん - 2021ねん)が創刊そうかんされた。

『COMIC LO』の独走どくそう[編集へんしゅう]

一方いっぽう、「ロリコン漫画まんが」というジャンルでは『COMIC LO』が独走どくそうした。

『ロリコン漫画まんが』のあらたな地平ちへい[編集へんしゅう]

『COMIC LO』はさらに、「ロリコン漫画まんが」のあらたなジャンルを開拓かいたくするために、『LO』増刊ぞうかんとして実験じっけんてき雑誌ざっし刊行かんこうした。

2012ねんに『COMIC LO』の増刊ぞうかんとして『Girls forM』が創刊そうかんされる。創刊そうかんごうのキャッチコピーは「おんな上位じょうい。」。女性じょせい上位じょういとくした「ドMけ」雑誌ざっしということで、「おねショタ」ものがメインでかなり年齢ねんれいたか女子じょしおおく、ロリコン漫画まんがはほとんどなかったが、ロリコン漫画まんがとしては「メスガキ」「ロリビッチ」とばれるジャンルの作品さくひんおも掲載けいさいされた。サキュバスなど「人外じんがいぶつかけはロリ)も目立めだち、『Girls forM』vol.10(2015ねん10がつごう)で「ロリババア」がはつ登場とうじょう。2019ねん発売はつばいのvol.20をもって休刊きゅうかんした。

ロリコン漫画まんがなかでもとくに「ロリババア漫画まんが」とばれるジャンルの人気にんきたかまっていたことから、2016ねんには『COMIC LO』の増刊ぞうかんとして『永遠えいえんむすめ』(あかねしんしゃ)が刊行かんこう好評こうひょう刊行かんこうつづいている。2023ねんには類似るいじとして『ロリババア専門せんもんアンソロジー せんだいむすめ』(いちみずしゃ)が創刊そうかんされた。

2020年代ねんだい[編集へんしゅう]

1980年代ねんだいより同人どうじん主流しゅりゅうであった「エロパロ」であるが、2010年代ねんだい後半こうはんはいると電子でんし書籍しょせき一般いっぱんによる電子でんし書籍しょせき/同人どうじん配信はいしんサイトの影響えいきょう拡大かくだいもあって、配信はいしん法的ほうてきリスクがあるエロパロではなくオリジナルをえがひとえた。電子でんしたんはなしじょうでは、「商業しょうぎょうによる配信はいしん」と「同人どうじん作家さっかによる配信はいしん」は区別くべつがつかず、しかも後者こうしゃほう作家さっか利益りえきおおきいので、同人どうじん作家さっかはオリジナル作品さくひん商業しょうぎょうまず、同人どうじん完結かんけつするようになった。とくに「ニッチ」であるロリコン漫画まんがはこの影響えいきょう如実にょじつけ、2020年代ねんだいにおいて唯一ゆいいつ商業しょうぎょうロリコンである『COMIC LO』も苦境くきょうにあえぐようになった。

COMIC LOが隔月かくげつかん(2023ねん[編集へんしゅう]

『COMIC LO』が2023ねん8がつごうをもって月刊げっかんから隔月かくげつかんになった[66][67]。『LO』は原稿げんこう催促さいそくをしない(作家さっかえがきたいものをせ、えがきあがり次第しだい掲載けいさいされる。すくなくともねこ男爵だんしゃく編集へんしゅうから依頼いらいけてえがいた作品さくひん一本いっぽんもないという[68])、作家さっか定着ていちゃくりつわるい、商業しょうぎょうだけでは生活せいかつできなくなっている(たとえば大塚おおつかとらは『LO』2019ねん11がつごう掲載けいさいしたのが最後さいご商業しょうぎょうで、生活せいかつため同人どうじん移行いこうした[69])、などとった理由りゆうで、2020年代ねんだいはいると原稿げんこう不足ふそくすることがおおくなっていた。原稿げんこう募集ぼしゅう告知こくちでは「親切しんせつ編集へんしゅうしゃ」「固定こてい収入しゅうにゅう」「LO作家さっかというステータス」「ただたんたのしい」など、商業しょうぎょうである『LO』に掲載けいさいされるさまざまなメリットをアピールしていたが[70]作家さっかにはなかなかメリットがえず、漫画まんがえがくなら『LO』よりも同人どうじんほう自由じゆうだしかせげる、また漫画まんが以外いがいskebPIXIV FANBOXなど作家さっか独自どくじにマネタイズできるツールもととのってきたので、なにとかしないといけない、と作家さっかほり出井でいやすしすいなども常々つねづねうったえていた[71]。しかし改善かいぜんされず、『ろりとぼくらの。』(2012ねん)のヒットで『LO』を代表だいひょうする作家さっかとなったクジラックス最新さいしんさくうたのバラッド』(2015ねん-)も、『LO』2020ねん11がつごう掲載けいさいされた「最終さいしゅうばなし」をもって『LO』をはなれ、同人どうじん移行いこうした。藤坂ふじさかリリック鬼束おにつかただし不動ふどう巻末かんまつうさくん、(竹下たけしたけんじろうがそっくりな)ねこ男爵だんしゃくなど、ベテランが誌面しめんささえていたが、ごうによっては紙幅しふくうすくなったり、2023ねん5がつごういたっては丸々まるまるさいろくほんになる[72]など、苦境くきょうつづいていた。

サブジャンル[編集へんしゅう]

ロリコン劇画げきが[編集へんしゅう]

エロ劇画げきが」の手法しゅほうで「美少女びしょうじょ」がえがかれる。1970年代ねんだいまつから1980年代ねんだい初頭しょとうにかけて流行りゅうこうしたが、現代げんだいじんにはどうても少女しょうじょにはえない場合ばあいおおい。

ロリコンブームのながれをけて1980ねんごろから三流さんりゅう劇画げきがもロリコン劇画げきがかじ[73]、とくにさんだいエロ劇画げきがのひとつ『漫画まんがエロジェニカ』(うみしおしゃ)は中島なかじま史雄ふみおむら俊一しゅんいちダーティ松本まつもと谷口たにぐちたかしらを起用きようするなど、いちはや美少女びしょうじょ路線ろせん移行いこうする[74]。これを口火くちびとして『漫画まんがだい快楽かいらく』(檸檬レモンしゃ)も内山うちやま亜紀あき谷口たにぐちたかしむら俊一しゅんいち火野ひの妖子ふじじゅん牧村まきむらみきしょうすずひろみ西にしこうひろあき起用きよう[注釈ちゅうしゃく 1]、またかめ和田わだたけし米沢よねざわ嘉博よしひろ編集へんしゅうちょうつとめた自販機じはんきせんもん三流さんりゅう劇画げきが劇画げきがアリス』(アリス出版しゅっぱん迷宮めいきゅう)も吾妻あづまひでおの『不条理ふじょうり日記にっき』『るなてっく』を連載れんさいするなど、たんに「ロリコン劇画げきが」とっても作風さくふう幅広はばひろく、1980ねんごろのエロ劇画げきがは「ロリコン劇画げきが」と「ロリコン漫画まんが」が混在こんざいしているものおおかった。

以降いこう三流さんりゅう劇画げきがにおける女性じょせいキャラのてい年齢ねんれいすすみ、1980ねんごろから1982ねんごろにかけて、『漫画まんがエロリータ』『漫画まんがせい少女しょうじょ』『漫画まんがロリータ』『劇画げきがロリコン』『劇画げきがジッパー』『コミックひろこ』といったロリコン劇画げきが乱立らんりつした[19][75][76]。ロリコンブームにあやかってロリコン劇画げきが乱立らんりつしたものだから、人妻ひとづませんもんのエロ劇画げきがにロリコン劇画げきが執筆しっぴつさせるなど、掲載けいさい作品さくひんはあまりしついとはえず、ほとんどは創刊そうかんすぐに廃刊はいかんとなった。

1982ねん以降いこうには「ロリコン漫画まんが」の創刊そうかんラッシュとなり、「美少女びしょうじょ」がえがけたロリコン劇画げきがおおくはロリコン漫画まんが移行いこうした。「美少女びしょうじょ」がえがけなかったものも、頑張がんばって画風がふうあらためて移行いこうしたものすくなくない。

「ロリコン劇画げきが」がんだ特筆とくひつすべき作品さくひんとしては、『漫画まんがエロス』(つかさ書房しょぼう)では1981ねんより丸尾まるお末広すえひろの『少女しょうじょ椿つばき』(あおりん工藝こうげいしゃ)が連載れんさいされた。

ロリババア漫画まんが[編集へんしゅう]

「ロリコン漫画まんが」の手法しゅほうで「美少女びしょうじょ」がえがかれる。そのため、少女しょうじょえるが、設定せっていじょうじつ年齢ねんれいたかい。少女しょうじょ姿すがたのままで長命ちょうめいだったり、永遠えいえんきていたり、実体じったいたない存在そんざいかり少女しょうじょ姿すがたっていたりする。ロリババアは、口調くちょうふるさをしめすために語尾ごびに「~じゃ。」「~のじゃ。」などとけるのが典型てんけいであるため、「のじゃロリ」ともう。

ロリビッチ漫画まんが[編集へんしゅう]

「メスガキ漫画まんが」ともいう。ロリなのに、ビッチである。男性だんせいよりも上位じょういにあり、男性だんせいを「雑魚ざこばわりする。

ぷにロリ漫画まんが[編集へんしゅう]

ぷに」なロリ漫画まんが

注意ちゅういすべきてんとして、かけが「ぷに」だからとってかならずしも「ロリ」だというわけではない。たとえば1990年代ねんだいにおけるぷにキャラの代表だいひょうれいとされる[51]しるべ物語ものがたり』『ぷよぷよ』シリーズの主人公しゅじんこうアルル・ナジャは、『しるべ物語ものがたりI』(1996ねん)や『しるべ物語ものがたり はなまるだい幼稚園ようちえん』(1996ねん)においては6さいで、「ぷにロリ」であるが、『しるべ物語ものがたりII ~アルル16さい~』(1994ねん)においては16さいで、かけじょうは「ぷに」であっても「ロリ」ではない。とくに『しるべ物語ものがたり』シリーズにおけるアルルは、ゲームのシーンによって「ぷに」だったり「長身ちょうしん」だったりとかけじょう等身とうしんおおきくわる。「ぷに」にこのような多様たようせいがあるのは、1990年代ねんだい初頭しょとうSDキャラのブームがおおきく[51]、この時期じきには『きんぎょ注意報ちゅういほう!』(1989ねん-1993ねん、アニメばんは1991ねん)など、シーンによって等身とうしんおおきくわる作品さくひんおお製作せいさくされた。

ロリショタ漫画まんが(インピオ)[編集へんしゅう]

「ロリ」と「ショタ」でおこなう。おも小学生しょうがくせいから中学生ちゅうがくせいぐらいまでの少年しょうねん少女しょうじょ対象たいしょうであり、子供こども同士どうし同性愛どうせいあいひゃくごうBL)はふくまない。インターネットスラングでは「インピオ」ともばれる。このスラングは2003ねん匿名とくめい掲示板けいじばん2ちゃんねる」の半角はんかく次元じげんいた投稿とうこうされた「子供こども同士どうしでえっちしちゃってる画像がぞう」とだいするスレッドが初出しょしゅつだが、いちおう文献ぶんけんじょう初出しょしゅつは『COMIC LO』2013ねん12がつごう中村なかむらカンコ『いんぴお』である。

確認かくにんされている最古さいこのインピオ作品さくひんは「大人おとな地続じつづきの子供こどもせい」などをテーマとした川本かわもとコオ作品さくひんしゅう現代げんだい漫画まんが自選じせんシリーズ27・ブルーセックス』(あお林堂はやしどう・1973ねん)に収録しゅうろくされた「わすれなはし」「すっぱいぶし」「少女しょうじょのいる風景ふうけい」のさんへんである。これらの作品さくひんは、子供こども残酷ざんこくせい思春期ししゅんき心身しんしん変化へんかを、ノスタルジックにえがいた叙情じょじょう作品さくひんとなっており、小田おだ光雄みつおは「子供こども少年しょうねんとおしてえがかれた、ジェンダーいやおうなく露出ろしゅつしていく少女しょうじょ姿すがたってみれば、『おとこ』からられた『おんな』の原初げんしょてきイメージ」をえがいた作品さくひん評価ひょうかした[77]

もっとも、ほんさくエロ劇画げきが成立せいりつする以前いぜんえがかれたもので、ジャンルとしては劇画げきが手法しゅほうれた「青年せいねん漫画まんが」であり、直接的ちょくせつてきせい描写びょうしゃえがかれていない。以後いご、エロ劇画げきがでインピオがえがかれることはほとんどなかったが、中島なかじま史雄ふみおが「おねロリ」の元祖がんそてき作品さくひんであるロリコン劇画げきが幼女ようじょ少女しょうじょがもんちっち』を1979ねん発表はっぴょうして以降いこう子供こども同士どうし直接的ちょくせつてき性行為せいこういえがいた、確信かくしんはんてきなインピオ作品さくひんひゃくごう作品さくひん精力せいりょくてき発表はっぴょうするようになる[78]

ただ、後続こうぞく作家さっか作品さくひんあらわれず、やまぐちみゆきは4コマ形式けいしきのロリコン漫画まんが『おふざけクミちゃん』(白夜書房びゃくやしょぼう・1989ねん)のなかで「子供こども同士どうし同性愛どうせいあいひゃくごう)をこのそうはいるが、なぜかインピオてきなカップリングをこのそうすくない」むねつたえていた。そうしたなか漫画まんがホットミルク』(白夜書房びゃくやしょぼう)1990ねん11がつごうから田沼たぬま雄一郎ゆういちろうが『SEASON』を連載れんさいする(中断ちゅうだん期間きかんて1998ねん5がつごうまで連載れんさい)。これは小学生しょうがくせい同士どうし恋愛れんあいせい詩情しじょうゆたかにえがいた長編ちょうへん作品さくひんで、漫画まんが評論ひょうろん永山ながやまかおるは「少年しょうねん漫画まんがてき文体ぶんたい思春期ししゅんきしん身体しんたいえがいた」「ロリコン漫画まんがやエロ漫画まんがというジャンルてき視点してんえてしまった稀有けうれい」とひょうしている[79]

その藤子とうこ不二雄ふじお系譜けいふくような絵柄えがら[80]子供こども同士どうし性行為せいこういをポップにえがいたほしのふうた、ソフト陵辱りょうじょく(SM)がメインのたまちゆき、フルカラーで少年しょうねん少女しょうじょあわ恋愛れんあいえがらする同人どうじんサークル「MIEOW」主宰しゅさい)など「インピオけい」とぶべき作家さっかぐんあらわれたりもしたが、インピオが一大いちだいジャンルとして確立かくりつすることはなく、ロリけいアンソロジー『貧乳ひんにゅうシリーズ』(あまとりあしゃ、1999ねん - 2007ねん)や『ぺたふぇち。』(同前どうぜん、2008ねん - 2014ねん)において子供こども同士どうし性行為せいこういあつかった単発たんぱつ作品さくひん散見さんけんされる程度ていどであった。

風向かざむきがわりはじめたのは2010年代ねんだいからで、綺堂きどういちタカハシノヲトなど、インピオ自体じたいをコンセプトにした単行本たんこうぼんいちさつ丸々まるまる作家さっか登場とうじょうするようになる[81]。またロリ専門せんもん作家さっかではないが、きいろいたまご単行本たんこうぼんせいはるホリック』)や40010試作しさくがた単行本たんこうぼん『プロトタイプロリータ』収録しゅうろくぼくとなり相馬そうまさん」シリーズ)など『COMIC LO』でもインピオをがける作家さっかえてきた。

ただ、それでも「インピオけい」とべる作家さっかけっしておおくなく、現在げんざいまでインピオをあつかった専門せんもん刊行かんこうされていない[82]一般いっぱんてき成年せいねん登場とうじょうする竿ざおやく依然いぜんとして大人おとながほとんどで、潜在せんざいてき需要じゅようはあるものの、ニッチなマイナージャンルでありつづけている。

ペド漫画まんが[編集へんしゅう]

ロリコン漫画まんがよりさらに年齢ねんれいひくい。「ロリコン漫画まんが」よりもさらに市場いちばがニッチなうえほとんどの書店しょてんではあつかってくれないなど、頒布はんぷ径路けいろかぎられる。2000年代ねんだいには、専門せんもんえんジぇる』が刊行かんこうされており、Amazonなどの大手おおてネット書店しょてんでもあつかっていたが、2012ねんごろに販売はんばいページがされてしまったらしい。

初期しょきロリコン漫画まんがジャンルとの関連かんれん[編集へんしゅう]

アニメかいでは1977ねん放送ほうそうの『女王じょおう陛下へいかのプティアンジェ[83][84]、1982ねん放送ほうそうの『魔法まほうのプリンセス ミンキーモモ[83]、1983ねん放送ほうそう開始かいしぴえろ魔法まほう少女しょうじょシリーズ魔法まほう天使てんしクリィミーマミ[85]皮切かわきりに「おおきいお友達ともだち」とばれる視聴しちょうそう女児じょじけアニメ流入りゅうにゅうするようになる[86]。1984ねんなつには中島なかじま史雄ふみお原作げんさくアダルトアニメ仔猫こねこちゃんのいるみせ』がワンダーキッズから発売はつばいされ、つづいてフェアリーダストからは美少女びしょうじょアニメ金字塔きんじとうくりぃむレモン パート1 こびいもうと・Baby』(パート3『SF・ちょう次元じげん伝説でんせつラル』とパート10『STAR TRAP』には『シベール出身しゅっしんけい奈恵あいだかずあゆみ原作げんさくキャラクターデザイン作画さくが監督かんとくなどで制作せいさく参加さんか[87]がリリースされた。こうして漫画まんがアニメ雑誌ざっし同人どうじんゲームSF大会たいかい三流さんりゅう劇画げきが官能かんのう小説しょうせつラブコメOVAロリータビデオロリコンショップ少女しょうじょヌード写真しゃしんしゅうにまたがるふくあいてきながれが「ロリコンブーム」として形成けいせいされていく[88]

このながれは美少女びしょうじょゲーム業界ぎょうかいにも波及はきゅうし、PSKからは吾妻あづまひでおふう絵柄えがら[89]採用さいようしたアダルトゲームロリータ(野球やきゅうけん』(1982ねん12がつ)や『不思議ふしぎくにのアリス』をモチーフにしたアドベンチャーゲームALICE』(1984ねん7がつ)がリリースされ[90]どう時期じきにはエニックスげんスクウェア・エニックス)からも『マリちゃん危機一髪ききいっぱつ』(1983ねん2がつ発売はつばいダイナミックプロまきむらただし原画げんが担当たんとう)や、猟奇りょうきてきなシチュエーションを多用たようした『ロリータ・シンドローム』(1983ねん10がつ発売はつばい学習がくしゅう漫画まんがられる望月もちづきかつみ制作せいさく[91]。1985ねん3がつ光栄こうえいから発売はつばいされた続編ぞくへんマイ・ロリータ』は前作ぜんさく上回うわまわ過激かげき[90]からエニックスに販売はんばい拒否きょひされる)といった話題わだいさく問題もんだいさくもリリースされ、いずれもこうセールスを記録きろくした。

ちなみにロリコン漫画まんがにおける「美少女びしょうじょロリータ」というイメージは、漫画まんがアニメ受容じゅよう年齢ねんれいそう上限じょうげん拡大かくだいしたことであらわれた「漫画まんが・アニメ調ちょうかわいい絵柄えがらセクシャル漫画まんがみたい」という「劇画げきがたいして劣勢れっせいであった手塚てづかけい漫画まんが復権ふっけん運動うんどうにおけるアイコン」としてまつげられたものにぎず、べつロリコンしばりである必然ひつぜんせいもなかったが、当時とうじ出版しゅっぱん業界ぎょうかい写真しゃしん業界ぎょうかいではロリコンブーム実質じっしつてき火付ひつやくとなった山木やまき隆夫たかお撮影さつえいLittle Pretenders ちいさなおすましさんたち』(ミリオン出版しゅっぱん/1979ねん1がつ)や石川いしかわ洋司ようじ撮影さつえいles Petite Fees ヨーロッパのちいさな妖精ようせいたち』(ぶんしゃ同年どうねん11がつ)といった少女しょうじょヌード写真しゃしんしゅう[注釈ちゅうしゃく 2]だい流行りゅうこうしており[92][93][94]版元はんもとにとってもセールスしやすいネーミングとして現在げんざいの「」に相当そうとうする言葉ことば不在ふざいから「ロリコン」という呼称こしょう美少女びしょうじょ作品さくひん全体ぜんたい集約しゅうやく包括ほうかつするキャッチコピーとして便宜べんぎてきもちいられたとみられている[95][96]。これにかんして志水しみず一夫かずおは「ロリコン」という言葉ことばアニメ雑誌ざっしはじめてクローズアップされた米沢よねざわ嘉博よしひろ記事きじ病気びょうきひとのためのマンガ考現学こうげんがくだい1かい/ロリータ・コンプレックス」(みのり書房しょぼう月刊げっかんOUT』1980ねん12がつごう掲載けいさい)で意味いみ曖昧あいまいなまま「ロリコン」という言葉ことばだけがひろまった結果けっか本来ほんらいロリータ・コンプレックス」とはことなる対象たいしょうまでも「ロリコン」とばれるような状況じょうきょうされたと指摘してきした[97]

20世紀せいきおもなロリコン漫画まんが雑誌ざっし[編集へんしゅう]

黎明れいめいのロリコン雑誌ざっし[編集へんしゅう]

ここでは『シベール』(1979ねん以外いがい特筆とくひつすべきロリコン同人どうじんなどを列挙れっきょする。

あい栗鼠りす
ひるかみけん当時とうじ20さい)がC10(1978ねんふゆのコミケ)で頒布はんぷした日本にっぽんはつのロリコン同人どうじん。1978ねん12月創刊そうかんごうピピごうのみ。ひるしん個人こじんサークルであるアリスマニア集団しゅうだん・キャロルハウス出版しゅっぱん発行はっこうした。かずじゅう程度ていどのコピーひるしんすら現物げんぶつ所持しょじしていない)かつ性的せいてき要素ようそとぼしい文芸ぶんげい[99]のためか『シベール』ほどおおきな話題わだいにならなかった[6]手塚てづか治虫おさむうみのトリトン』のピピをはじめ松本まつもとれい原作げんさくテレビアニメ宇宙うちゅう海賊かいぞくキャプテンハーロック』に登場とうじょうするまゆなど複数ふくすう幼女ようじょキャラげられている。表紙ひょうしのカラー部分ぶぶんり。1978ねん12月17にち発行はっこう。44ぺーじ
『ロリータ』
あい栗鼠りす臨時りんじ増刊ぞうかんごうとしてひるかみけんがC11(1979ねんはるのコミケ)で頒布はんぷした「不健全ふけんぜんロリコン文芸ぶんげい[100][12][101]同年どうねん7がつの2ごう休刊きゅうかん。『シベール』と協力きょうりょく関係かんけいむすび、吾妻あづまひでお[102]おきゆかり佳雄よしお[103]あいだかずあゆみ[104]原稿げんこうやイラストを寄稿きこうしている。志水しみず一夫かずおは「読物よみものあり漫画まんがありキャラ・ヌードありの、まさ現在げんざいのほぼすべてのロリコン先駆せんく」とひょうしている[105]アリスマニア集団しゅうだん・キャロルハウス出版しゅっぱん発行はっこう
少女しょうじょアリス』
アリス出版しゅっぱんが1979ねん6がつごろから1981ねん6がつまで刊行かんこうしていた自販機じはんきほん[24]創刊そうかん編集へんしゅうちょうはアリス出版しゅっぱん初代しょだい社長しゃちょう小向こむかい一実かずみ。2代目だいめ編集へんしゅうちょうロリコンブーム仕掛しかじんとされる川本かわもとこう通巻つうかん25ごうおわりかん[24]。ロリコンをテーマにした雑誌ざっしだい1ごうで「少女しょうじょ恥部ちぶとかわいらしさをもとめるアリス少女しょうじょ愛好あいこうのため」の雑誌ざっし標榜ひょうぼう[106]最盛さいせいの1980ねん8がつには自販機じはんき雑誌ざっしとしては破格はかくの5まんげた[24]本誌ほんしは1982ねんにロリータ転向てんこうした白夜書房びゃくやしょぼう発行はっこうの『ヘイ!バディー』に先駆さきがけて刊行かんこうされていた美少女びしょうじょ総合そうごう月刊げっかんであるが、メインであるヌードグラビアのモデルすべて18さい以上いじょうであり、本物ほんもの少女しょうじょヌードは一切いっさいあつかっていない所謂いわゆる疑似ぎじロリータ」であった[25]。しかしながら「当時とうじむすめ制服せいふくりてたのか、とたおしたくなるようなババアふく姿すがたでニカッとわらっているのが普通ふつうでさえあった自販機じはんきほん業界ぎょうかいにあって、おそらく本物ほんものじゅうだい少女しょうじょ登場とうじょうする数少かずすくない総合そうごうグラフ」(斉田さいだいしだん)でもあったという[107]
『AMA』
1979ねん12月創刊そうかん。81ねん7がつだい4ごうおわりかん[108]東京とうきょうアニメニア・アーミー発行はっこう。『機動きどう戦士せんしガンダム』の成人せいじん同人どうじん[83]男性だんせいけアニパロ嚆矢こうしとしてられる。
『ロータリー』
1980ねん7がつ創刊そうかん[108]。1989ねんなつコミ時点じてんで27ごう[109]。ロータリークラブ発行はっこう。あるデザイン学校がっこう学生がくせいが『シベール』を自分じぶんたちも同様どうよう同人どうじん発行はっこうこころざ[110]。1981ねんなつのコミケにおけるロリコンファンジンの大量たいりょう出現しゅつげん契機けいきつくる。
『クラリスきょうせん クラリスMAGAZINE』
1980ねん8がつ創刊そうかん同年どうねん12がつの2ごう休刊きゅうかん[111]。A・W・S・Cうちクラリスマガジン編集へんしゅうしつ発行はっこうさえぐさじゅんによる『ルパンさんせい カリオストロのしろ』のエロ同人どうじん[6][112]。ロリコンファンジンの中核ちゅうかくとしてコミケで人気にんきはくすが、増刷ぞうさつ発送はっそうトラブル(サークル関係かんけいしゃではなく再販さいはん関係かんけいしゃ不祥事ふしょうじ)で再販さいはん予約よやくつのった『アニメックんだ「同人どうじん史上しじょう最大さいだい詐欺さぎ事件じけん」とばれる「クラリスマガジン事件じけん」をこした[113]
幼女ようじょ嗜好しこう
1980ねん9がつ創刊そうかん過激かげきロリコン文芸ぶんげい変質へんしつしゃひるかみけん発行はっこう。4ごうおわりかんおも幼女ようじょかん主題しゅだいにした猟奇りょうきてき官能かんのう小説しょうせつやイラスト・漫画まんが構成こうせいされた。表紙ひょうし幼女ようじょは『機動きどう戦士せんしガンダム』に登場とうじょうするキッカ・キタモト。また『ロリコンだい全集ぜんしゅう』(群雄ぐんゆうしゃ出版しゅっぱん・1982ねん)には出張しゅっちょうばん掲載けいさいされている。ちなみに1981ねんふゆのC19で頒布はんぷされた『SMロリータ』はひるしんが「ちるところまでちてやる」つもりでつくった臨時りんじ増刊ぞうかんごう[114]
人形にんぎょうひめ
1980ねん12月創刊そうかん。サーカスマッドカプセル(せんこれナイフやぶけんりゅう中心ちゅうしんのサークル)発行はっこう少女しょうじょサイボーグやピグマリオンコンプレックス主題しゅだいとした同人どうじん[110]。のちに『レモンピープル』の主力しゅりょく作家さっかじんとして同誌どうし黎明れいめいささえた[115][116]
『のんき』
1980ねん12月創刊そうかん鬼畜きちくけいリョナ元祖がんそてき存在そんざいであるようもりしのぶ(げんみやすのんき主宰しゅさい。おとぼけ企画きかくのんき編集へんしゅうしつ発行はっこう。アニメキャラのヌードを主題しゅだいにした同人どうじん創刊そうかんごうは『機動きどう戦士せんしガンダム』のギャルズ特集とくしゅう、2ごうセイラ・マス特集とくしゅう、3・4ごうはロリコン特集とくしゅうとなっている。1982ねん12がつまでに5ごう刊行かんこう当時とうじとしては過激かげき内容ないようから印刷所いんさつしょ自主じしゅ回収かいしゅうしたとされる[117]
赤本あかほん
やおいサークル「FOX」代表だいひょう黒本くろもと『シベール』に対抗たいこうして1981ねんはるごろ発行はっこうした男性だんせい同人どうじん[118]おも素材そざい当時とうじ一部いちぶ女性じょせい人気にんきがあったテレビアニメちょう電磁でんじマシーン ボルテスV』『闘将とうしょうダイモス』『J9シリーズ』など。けい奈恵によれば「最初さいしょ女性じょせい作家さっか男性だんせい同人どうじん」だったと述懐じゅっかいしている[119]。『赤本あかほん完成かんせい直後ちょくご『シベール』のおわりかんった製作せいさくしゃ女性じょせいは「黒本くろもと話題わだいなので男性だんせいけに挑戦ちょうせんしようと『うわさ赤本あかほん』をつくったのに、シベが解散かいさんしちゃうんだもんなぁ」と苦笑くしょうしたという[118][120]
『ヴィーナス』
1981ねん5がつ創刊そうかん同年どうねん11がつだい3ごうおわりかん[108]。ムーンライン製作せいさくしつ発行はっこう。「アニメ女性じょせいキャラクター・ヌード専門せんもん」を名乗なの[111]。1981ねんなつのコミケにおけるロリコンファンジンの大量たいりょう出現しゅつげん契機けいきつくるが、当時とうじとしては過激かげき内容ないようから印刷所いんさつしょ自主じしゅ回収かいしゅうしたとされる[117]
『プティアンジェ専門せんもん アンジェ』
1981ねんふゆのコミケでひるかみけん創刊そうかんした『女王じょおう陛下へいかのプティアンジェ』のアニパロ同人どうじんひるしん人脈じんみゃくそう動員どういんされており、吾妻あづまひでおおきゆかり佳雄よしお三鷹みたか公一こういちやぶけんりゅうあいだかずあゆみなどもとシベール編集へんしゅうやサーカスマッドカプセルなどの人気にんきサークルがだい集結しゅうけつした。ぜん104ぺーじ
『プチパンドラ』
ひるかみけん編集へんしゅうモンドけいロリコン漫画まんが雑誌ざっし雑誌ざっしコードられていないため正確せいかくにはムックほん)。1984ねんから1987ねんまでぜん12さつ刊行かんこうした。いちみずしゃ発行はっこう。キャッチコピーは「どうせ亜流ありゅう みんなでレミング」。著名ちょめい愛読あいどくしゃに『美少女びしょうじょ戦士せんしセーラームーン原作げんさくしゃ武内たけうち直子なおこがいる[121]おも執筆しっぴつじん新田にった真子しんじおきゆかり佳雄よしおまんてらタツヤ雨宮あまみやじゅん森山もりやまとうおびひろこころざしやまぐちみゆき

参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

単行本たんこうぼん・ムック[編集へんしゅう]

雑誌ざっし[編集へんしゅう]

  • みのり書房しょぼう月刊げっかんOUT』1978ねん8がつごう吾妻あづまひでおのメロウな世界せかい」(担当たんとうしゃ川本かわもとこう米沢よねざわ嘉博よしひろ[130]
  • みのり書房しょぼう月刊げっかんOUT』1980ねん12がつごう
  • ラポートアニメック』17ごう(1981ねん4がつ特集とくしゅう「“ろ”はロリータの“ろ”」[131]
  • ラポート『ふゅーじょんぷろだくと』1981ねん10がつごう特集とくしゅう/ロリータあるいは如何いかにしてわたし正常せいじょう恋愛れんあい放棄ほうき美少女びしょうじょあいするにいたったか」(担当たんとうしゃ小形おがた克宏かつひろ
  • 月刊げっかん宝島たからじま臨時りんじ増刊ぞうかんごう『マンガ宝島たからじまJICC出版しゅっぱんきょく 1982ねん3がつ
    • 北崎きたさき正人まさと三流さんりゅう劇画げきがムーブメント・エロ劇画げきがルネッサンスがのこしたもの」
    • 村上むらかみ知彦ともひこ「ニューコミック宣言せんげん “ニューウェーブ”から“ロリコン”“中道ちゅうどう定着ていちゃく路線ろせん”、そして“ニューコミック”へ」
  • 小学館しょうがくかんGORO』1982ねん3がつ11にちごう成熟せいじゅくしたおんなあいせないロリコン・ボーイの世界せかいからキミは本当ほんとう脱出だっしゅつしているか」
  • アニメージュ増刊ぞうかんアップル・パイ 美少女びしょうじょまんがだい全集ぜんしゅう徳間書店とくましょてん 1982ねん3がつ
  • はら丸太まるた「ロリコン同人どうじんレビュー まぼろしの『シベール』伝説でんせつにはじまるロリコン同人どうじん覚醒かくせい今日きょうのブーム到来とうらいまでをロリコン雑誌ざっし研究けんきゅうはら丸太まるたがドキュメント」。 
  • みのり書房しょぼう月刊げっかんOUT』1982ねん4がつごう
    • 米沢よねざわ嘉博よしひろ「ロリコンブームにものもうす」
  • 徳間書店とくましょてんアニメージュ』1982ねん5がつごう
    • アニメージュ編集へんしゅう「ここまでた『ロリコン』ブーム。その最前線さいぜんせんう!」
  • 潮出版社うしおしゅっぱんしゃしお』1982ねん9がつごう
  • サンデーしゃ『Mr.Dandy』1982ねん11がつごう(No.129)
    • 目方めかた海里かいり「ロリコンマンガ・ブームのうらひそ現代げんだい社会しゃかい抑圧よくあつされたせい
  • 創出そうしゅつばんそう』1982ねん12がつごう
    • 高取たかとりすぐる若者わかものおおう“ロリコンブーム”の仕掛しかけじん」『そう』1982ねん12がつごう創出そうしゅつばん、140 - 147ぺーじ 
  • 朝日新聞社あさひしんぶんしゃ朝日あさひジャーナル』1984ねん5がつ14にちごう
    • 米沢よねざわ嘉博よしひろ「『美少女びしょうじょ』たちを主人公しゅじんこうにしたロリコンブームは、いま同人どうじんマンガ世界せかい大盛おおもりきょうだ。『レモンピープル』を筆頭ひっとう同人どうじんてき月刊げっかん単行本たんこうぼんが、かつての『ガロ』『COM』のようないきおいなのだ」
  • ふゅーじょんぷろだくとCOMIC BOX Jr.』1984ねん12がつごう特集とくしゅうロリータ・シンドローム
    • いし清水しみずりょうほか「床下ゆかした放談ほうだん:それからのロリコン それからのファンジン」
  • 日本にっぽん出版しゅっぱんしゃレモンクラブ』1990ねん12がつごう〜1991ねん7がつごう
    • 池本いけもと浩一こういち「なつかしの業界ぎょうかいケンカだい魔神まじんひるかみけんいかり」
  • 日本にっぽん出版しゅっぱんしゃ『レモンクラブ』1991ねん8がつごう〜1991ねん12がつごう
    • 池本いけもと浩一こういち「なつかしの業界ぎょうかいケンカ─ブリッコ盛衰せいすい
  • 宝島たからじま30編集へんしゅう東京とうきょう公司こうし宝島たからじま30』1994ねん9がつごう宝島社たからじましゃ、1994ねん9がつ8にち
    • 青山あおやま正明まさあき志水しみず一夫かずお斉田さいだいし也「受験じゅけん女権じょけんとロリータ文化ぶんか」『宝島たからじま30』1994ねん9がつごう、138 - 145ぺーじ 
    • 青山あおやま正明まさあき「ロリータをめぐる冒険ぼうけん」『宝島たからじま30』1994ねん9がつごう、164 - 168ぺーじ 
  • パルコ出版しゅっぱん流行りゅうこう観測かんそくアクロス』1996ねん9がつごう
  • 大塚おおつか英志えいじ「ぼくと宮崎みやざきつとむの'80年代ねんだい だい10かい マッチョなものの行方ゆくえ」『諸君しょくん!』1998ねん7がつごう文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう、234 - 239ぺーじ 
  • 大塚おおつか英志えいじ吾妻あづまひでお「吾妻あづまひでおインタビュー 今度こんどくときは『きます!』ってってからにします──無頼ぶらい作家さっかいた小説しょうせつ放浪ほうろう詩人しじんんだ詩集ししゅう破滅はめつのまんがえがいたまんがそのものを、本当ほんとうきてしまったひと吾妻あづまひでお。本人ほんにんかたる、だれのものでもない人生じんせい。」『Comicしん現実げんじつだい3かん角川書店かどかわしょてん、2005ねん2がつ、10 - 22ぺーじ 
  • 大塚おおつか英志えいじ吾妻あづまひでおのいる場所ばしょ」『Comicしん現実げんじつだい3かん角川書店かどかわしょてん、2005ねん2がつ、96 - 97ぺーじ 
  • 大塚おおつか英志えいじ特集とくしゅうしんせつおたくの精神せいしん解題かいだい」『Comicしん現実げんじつだい4かん角川書店かどかわしょてん、2005ねん4がつ、76 - 77ぺーじ 

論文ろんぶん[編集へんしゅう]

同人どうじん[編集へんしゅう]

  • 無気力むきりょくプロ『シベール』Vol.1-7(1979ねん4がつ - 1981ねん4がつ
  • 漫画まんが手帖てちょう事務じむきょく漫画まんが手帖てちょう』3ごう(1981ねん2がつ
  • 漫画まんが手帖てちょう事務じむきょく漫画まんが手帖てちょう』4ごう(1981ねん6がつ)※『シベール』廃刊はいかんつたえるしょう記事きじが14ぺーじ掲載けいさい
  • 漫画まんが手帖てちょう事務じむきょく漫画まんが手帖てちょう』79ごう(2020ねん4がつ
  • 望月もちづきさとしたかしへん別冊べっさつアニコム 少女しょうじょ愛好あいこうのために早稲田大学わせだだいがくアニメーション同好どうこうかい 1981ねん10がつ
    • 小俣おまたまこと佐野さの邦彦くにひこ「こうしてわたし同人どうじんしるした──吾妻あづまひでお・高橋たかはしようかい高橋たかはし留美子るみこ同人どうじん作品さくひんカタログ」
  • 米澤よねざわ英子えいこほか『米澤よねざわ嘉博よしひろ花束はなたばを』とら書房しょぼう、2007ねん8がつ
  • 小形おがた克宏かつひろほか『川本かわもとこうつぎ花束はなたばを』迷路めいろ'23、2023ねん8がつ初版しょはん / 2023ねん10がつ増補ぞうほ改訂かいてい
  • Up-Beat Undergroundなつかしの同人どうじん郷愁きょうしゅう同人どうじん専門せんもんマガジン』VOLUME.1(70年代ねんだい〜1985 収集しゅうしゅう記録きろく)2008ねん5がつ
  • くだあいだロリコンブームののちって暗黒あんこく拠点きょてんがつ、2020ねん8がつ初版しょはん / 2021ねん6がつ増補ぞうほ改訂かいてい[注釈ちゅうしゃく 9]
  • 新野しんのやすしへん『〈エロマンガのかた〉がわかるほん7 特集とくしゅう:ロリータ 〜21世紀せいきのロリマンガ〜』夜話やわ.zip、2023ねん8がつ

WEBサイト[編集へんしゅう]

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

注釈ちゅうしゃく[編集へんしゅう]

  1. ^ ふじじゅん檸檬レモンしゃ発行はっこう官能かんのう劇画げきが漫画まんがだい快楽かいらく』に連作れんさく移動いどうせい高気圧こうきあつ』を連載れんさい予定よていだったが、その直前ちょくぜん同社どうしゃ倒産とうさんしたため白夜書房びゃくやしょぼう発行はっこう美少女びしょうじょまんが漫画まんがブリッコ』に移籍いせき連載れんさいした。ちなみに双子ふたごおとうと中森なかもりあい当時とうじ檸檬レモンしゃ編集へんしゅうしゃ失業しつぎょう東京とうきょうさんせいしゃの『漫画まんがエロチスト』にみ1983ねん3がつごう掲載けいさいよる訪問ほうもんしゃ」で漫画まんがデビューした。その中森なかもりふじのちって兄弟きょうだいともに大塚おおつか英志えいじ美少女びしょうじょコミック漫画まんがブリッコ』(白夜書房びゃくやしょぼう)でさいデビューする。(詳細しょうさい中森なかもりあいふじじゅん二人ふたりでロリコメばかりえがいていた』〔ネコ通信つうしんしゃ、2019ねん12月31にち発行はっこう、38-43ぺーじ〕「対談たいだん中森なかもりあいVSふじじゅん 兄弟きょうだい対決たいけつ にんでロリコメばかりえがいていた―デビューから漫画まんがブリッコまで」にくわしい)
  2. ^ ほとんどの読者どくしゃ当時とうじヘア規制きせいされていた成人せいじん女性じょせい性器せいき代替だいたいひんとして少女しょうじょワレメ子供こども性器せいきはまだ性器せいきになってない「ただの排泄はいせつ器官きかん」と当時とうじはみなされていた)目当めあてに少女しょうじょヌード写真しゃしんしゅう消費しょうひしていたといわれている。
  3. ^ 吾妻あづまひでお内山うちやま亜紀あき米沢よねざわ嘉博よしひろひるかみけん高取たかとりすぐる谷口たにぐちたかし杉浦すぎうら日向子ひなこさべあのま早坂はやさか青山あおやま正明まさあき近藤こんどう昌良まさよしあいだかずあゆみせんこれナイフ赤井あかい孝美たかみ女子高じょしこうせいなど多彩たさい人材じんざいたかったロリコンブーム集大成しゅうたいせいほん初版しょはん2まん3せん完売かんばいし、1982ねんまつまでに4まん発行はっこうした[122]本書ほんしょひるかみけん責任せきにん編集へんしゅう監修かんしゅうという名目めいもくだが、実質じっしつてきには群雄ぐんゆうしゃ川本かわもとこう緒方おがた源次郎げんじろう小形おがた克宏かつひろによって編集へんしゅうされた[123][124][125]おも少女しょうじょ写真しゃしんやコミックのほか、ロリコン用語ようご基礎きそ知識ちしき米沢よねざわ嘉博よしひろ)、女子高じょしこうせい座談ざだんかい少女しょうじょあい社会しゃかいがく考現学こうげんがく多角たかくてき分析ぶんせきした評論ひょうろんなどが掲載けいさいされている。付録ふろくにロリーポップ人形にんぎょう、ろりろりシール、ロリコンカセットレーベル、ひるしん同人どうじん幼女ようじょ嗜好しこう出張しゅっちょうばんき。吾妻あづま寄稿きこうした『仁義じんぎなきくろ太陽たいよう ロリコンへん』は美少女びしょうじょ一切いっさい登場とうじょうせず[126]、1982ねん当時とうじのロリコン漫画まんがかい諸相しょそう任侠にんきょう映画えいがふうパスティーシュというかたちえがした作品さくひんである(河出書房新社かわでしょぼうしんしゃかん『ポストリアたかし時代じだいのための吾妻あづまひでお』にさいろく[123]
  4. ^ ふゅーじょんぷろだくと編集へんしゅう「パワーの時代じだい」(協力きょうりょく志水しみず一夫かずお
  5. ^ 吾妻あづまひでおの私小説ししょうせつてき作品さくひんしゅう伝説でんせつてき自販機じはんきほん少女しょうじょアリス』や『マンガ奇想天外きそうてんがい掲載けいさい作品さくひん収録しゅうろく。あとがき漫画まんがよるあるく』(のちに『失踪しっそう日記にっき』の「よるの1」となる)は本書ほんしょのためのえがろし大塚おおつか英志えいじに『よるあるく』の原稿げんこう宅配たくはい便びんおくったそのあしふたた失踪しっそうした)[128]巻末かんまつ解説かいせつ大塚おおつか英志えいじいしかわじゅん飯田いいだ耕一郎こういちろう本書ほんしょ出版しゅっぱん当時とうじ顛末てんまつについては『Comicしん現実げんじつ』Vol.3で大塚おおつかが2005ねんった吾妻あづまひでおインタビューを参照さんしょうされたい[129]
  6. ^ 斎藤さいとうたまき「メディアとペドフィリア―ロリコン文化ぶんかはいかに消費しょうひされたか―」(のちに『博士はかせ奇妙きみょう成熟せいじゅく サブカルチャーと社会しゃかい精神せいしん病理びょうり』にさいろく
  7. ^ 本稿ほんこう引用いんようされた証言しょうげんは、明治大学めいじだいがく博物館はくぶつかんにおける『吾妻あづまひでお美少女びしょうじょ実験じっけんしつてん(2011ねん4がつ23にち〜5月23にち)にけた調査ちょうさのために、明治大学めいじだいがくじゅん教授きょうじゅ森川もりかわ嘉一郎かいちろうおこなったインタビューもとづく。吾妻あづまひでおは2011ねん2がつ15にち同誌どうし巻頭かんとうインタビューと併行へいこうして実施じっし)、ひるかみけんもと同年どうねん2がつ25にちおきゆかり佳雄よしお同年どうねん3がつ8にちにそれぞれインタビューがおこなわれた。
  8. ^ 専修大学せんしゅうだいがく講師こうし文化ぶんか人類じんるい学者がくしゃのPatrick W. Galbraith(パトリック・W・ガルブレイス)によるおたく文化ぶんかろん日本にっぽんにおけるロリコンブームとその周辺しゅうへんサブカルチャー多角たかくてき分析ぶんせきされている。
  9. ^ 『シベール』ちょんごうかく作品さくひんひょうほか、当時とうじ資料しりょうムック手広てびろ引用いんようし、1980年代ねんだい初頭しょとうまでのロリコンブーム概観がいかん整理せいり分析ぶんせきしたいちさつ
  10. ^ 『シベール』創刊そうかん前日ぜんじつ(1979ねん4がつ7にち)に名古屋なごやテレビ放送ほうそう開始かいしされたテレビアニメおきゆかり佳雄よしおは「最初さいしょごうをコピーにってかなきゃというときに『ガンダム』のだい1はじまったのはおぼえてますね」と回想かいそうしている[132]。そのおりからのガンダムブームで『シベール』でもたびたびどうさくパロディ登場とうじょうするようになる。また同誌どうしから派生はせいしたひるかみけん同人どうじん幼女ようじょ嗜好しこう』や『シベール』臨時りんじ増刊ぞうかんごうアニベール』の表紙ひょうしにもキッカ・キタモトヌードイラスト象徴しょうちょうてきえがかれた。なお『ガンダム』のキャラクターデザインおよび作画さくが監督かんとくつとめた安彦やすひこ良和よしかず吾妻あづまひでおファンであり、文庫ぶんこばんさかな ひでおの青春せいしゅん日記にっき』(角川かどかわ文庫ぶんこ・2011ねん)に「あとがき漫画まんが」を寄稿きこうしているほか、漫画まんが雑誌ざっし月刊げっかんCOMICリュウ』(徳間書店とくましょてん)が主催しゅさいする「龍神りゅうじんしょう」の選考せんこう委員いいんを、だい1かいからだい13かいまで吾妻あづまともつとめていた経験けいけんなどがある。
  11. ^ 1975ねん1978ねんころ[133]はじまったコミケット周辺しゅうへん同人どうじんブーム、三流さんりゅう劇画げきがブーム、マニアブーム(マイナー漫画まんがまんが情報じょうほうアニメ雑誌ざっし三流さんりゅう劇画げきが自販機じはんきほん[134]とき活躍かつやくした既成きせいわくとらわれないあたらしいスタイルの漫画まんが吾妻あづまひでおいしかわじゅん大友おおとも克洋かつひろ高野たかの文子ふみこひさうちみちおいしいひさいち宮西みやにしけいさん高橋たかはしようかいさべあのま柴門さいもんふみ近藤こんどうようこ高橋たかはし留美子るみこ吉田秋生よしだあきみ森脇もりわきしんまつあじますむらひろし川崎かわさきゆきお諸星もろぼし大二郎だいじろう蛭子えびす能収よしかずら)が一躍いちやく注目ちゅうもくされたメジャー漫画まんがかいのオルタナティヴな潮流ちょうりゅうす。とくにそれまで大手おおて出版しゅっぱんしゃ漫画まんが雑誌ざっし活動かつどうしていた吾妻あづまひでおは1978ねんからさんりゅうSF少年しょうねんPeke』(みのり書房しょぼう)や自販機じはんきほん劇画げきがアリス』(アリス出版しゅっぱん)などのマイナーにマニアックな不条理ふじょうりSF作品さくひん次々つぎつぎ発表はっぴょうするようになり、SF専門せんもん別冊べっさつ奇想天外きそうてんがい・SFマンガだい全集ぜんしゅうPART2』(奇想天外きそうてんがいしゃ)に発表はっぴょうした『不条理ふじょうり日記にっき』がだい10かい(1979ねん星雲せいうんしょうコミック部門ぶもん受賞じゅしょう、ニューウェーブ作家さっかとしての地位ちい確立かくりつすることになる[135]
  12. ^ 吾妻あづまひでお担当たんとう編集へんしゅうしゃ三流さんりゅう劇画げきがブームロリコンブーム仕掛しかじんといわれる[136][137]コミックマーケット創設そうせつ母体ぼたいとなった「迷宮めいきゅう」に学生がくせい時代じだいから出入でいりし、米沢よねざわ嘉博よしひろ青葉あおば伊賀いがまるとも三流さんりゅう劇画げきがブーム牽引けんいんする[138]。その大学だいがく在学ざいがくちゅう入社にゅうしゃしたみのり書房しょぼうで『月刊げっかんOUT』1978ねん8がつごう特集とくしゅう吾妻あづまひでおのメロウな世界せかい」を担当たんとうし、先駆せんくてきニューウェーブ漫画まんがPeke』を創刊そうかんする。同誌どうしでは吾妻あづまの『どーでもいんなーすぺーす』(奇想天外きそうてんがいコミックス『パラレルきょうしつ』ほか収録しゅうろく)を担当たんとうしたほか[139]内山うちやま亜紀あきさべあのまをデビューさせ[137]大学だいがく時代じだいからの知人ちじんであった日野ひの日出ひのでこころざし復活ふっかつさせる[140]同誌どうし廃刊はいかんアリス出版しゅっぱん移籍いせきしてロリコンブームの火付ひつやくとなった自販機じはんきほん少女しょうじょアリス』の2代目だいめ編集へんしゅうちょう就任しゅうにんし、同誌どうし吾妻あづま美少女びしょうじょ漫画まんがはつ依頼いらいして「純文学じゅんぶんがくシリーズ」(1980ねん)をえがかせた[136]のち吾妻あづまは『失踪しっそう日記にっき』で「わたし転機てんきともいえる作品さくひんえがときあらわれる幸運こううんはこひと」と川本かわもとについてかたっている[141]おも著書ちょしょに『ポルノ雑誌ざっし昭和しょうわ』(ちくま新書しんしょ)ほか多数たすう
  13. ^ 1970〜80年代ねんだい流行りゅうこうした軽度けいど性的せいてき描写びょうしゃふく少年しょうねん漫画まんが青年せいねん漫画まんがのこと(エロ劇画げきがふくまない)。永井豪ながいごうの『ハレンチ学園がくえん』を端緒たんしょとする。1970年代ねんだい代表だいひょう作品さくひんに『あばしり一家いっか』『やけっぱちのマリア』『モーレツ先生せんせい』『あらし!さんひき』『ふたりと5にん』『やけくそ天使てんし』『ドッキリ仮面かめん』『おんなだらけ』『スケばんあらし』『快感かいかんぱあマント』『おじゃまユーレイくん』などがある。

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