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ウイスキー

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
シングル・モルト・ウイスキーから転送てんそう
ウイスキー(Alcoholic beverage, distilled, whiskey, 86 proof)
いくつかのカナダのウイスキー
100 gあたりの栄養えいよう
エネルギー 1,046 kJ (250 kcal)
0.1 g
糖類とうるい 0.1 g
食物しょくもつ繊維せんい 0 g
0 g
飽和ほうわ脂肪酸しぼうさん 0 g
一価いっか飽和ほうわ 0 g
あたい飽和ほうわ 0 g
0 g
ビタミン
ビタミンA相当そうとうりょう
(0%)
0 µg
チアミン (B1)
(1%)
0.008 mg
リボフラビン (B2)
(0%)
0.001 mg
ナイアシン (B3)
(0%)
0.05 mg
パントテンさん (B5)
(0%)
0 mg
ビタミンB6
(0%)
0 mg
葉酸ようさん (B9)
(0%)
0 µg
ビタミンB12
(0%)
0 µg
ビタミンC
(0%)
0 mg
ミネラル
ナトリウム
(0%)
0 mg
カリウム
(0%)
1 mg
カルシウム
(0%)
0 mg
マグネシウム
(0%)
0 mg
リン
(0%)
3 mg
鉄分てつぶん
(0%)
0.02 mg
亜鉛あえん
(0%)
0.02 mg
マンガン
(0%)
0.008 mg
セレン
(0%)
0 µg
成分せいぶん
水分すいぶん 63.9 g
アルコール (エタノール)
36 g
%はアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくにおける
成人せいじん栄養えいよう摂取せっしゅ目標もくひょう (RDI割合わりあい
出典しゅってん: USDA栄養えいようデータベース英語えいご

ウイスキーえい: whisky[† 1]あい/べい: whiskey[† 2])は、世界せかいさけひとつ。大麦おおむぎライ麦らいむぎトウモロコシなどの穀物こくもつ麦芽ばくが酵素こうそ糖化とうかし、これをアルコール発酵はっこうさせ蒸留じょうりゅうしたものである。元々もともとイギリスおよびアイルランド特産とくさんひんであったが、現在げんざいではおおくのくに生産せいさんされている。

日本語にほんごではウィスキーとも表記ひょうきされる(ウヰスキーとも)日本にっぽん酒税しゅぜいほううえ表記ひょうきは「ウイスキー」であり、国税庁こくぜいちょうも「ウイスキー」の表記ひょうきもちいている[1]漢字かんじてて火酒かしゅ[† 3]がらすおもえいくともかれた[3][4]

またスコッチ・ウイスキーは whisky、アイリッシュ・ウイスキーは whiskey と表記ひょうきされる[5]

語源ごげん

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"whisky" または "whiskey"の名称めいしょうは、蒸留じょうりゅうアルコールを意味いみするラテン語らてんごの "aqua vitae" (アクア・ウィタエ、「いのちみず」の)に由来ゆらいする。スコットランドアイルランドアルコール蒸留じょうりゅう技術ぎじゅつつたわると、それぞれの地域ちいき使つかわれるゲールアイルランド逐語ちくご翻訳ほんやくされて、"uisge beatha" や "uisce beatha" (ウィシュケ・ビャハ、同様どうように「いのちみず」の)となり、その、「みず」の部分ぶぶん "uisce" または "uisge" (ウィシュケ)がなまって "whisky" (ウィスキー)になったとかんがえられている[6][7]英語えいご初期しょきには、uskebeaghe(1581ねん)、usquebaugh(1610ねん)、usquebath(1621ねん)、usquebae(1715ねん)と、つづりのブレがられる[6]

なお、ラテン語らてんごの "aqua vitae"(「いのちみず」)を名称めいしょう由来ゆらいとするさけめいはウィスキーだけではなく、たとえばブランデーフランス語ふらんすご "eau-de-vie"(オードヴィー)、ウォッカの、ポーランドやロシア由来ゆらい原語げんご "wodka" (ヴトゥカすなわちウォッカ)、ジャガイモ原料げんりょうとする蒸留酒じょうりゅうしゅアクアビット "Akvavit"(デンマークおよびノルウェー)、"Aquavit"(ドイツ) もおなじ「いのちみず」に由来ゆらいする派生はせいである。

Whiskeyの語源ごげんかんしては俗説ぞくせつとして、1170ねんイングランドおうヘンリー2せいエール(アイルランド)侵攻しんこうしたとき接収せっしゅうした修道院しゅうどういんからさけしょうたる発見はっけんしたイングランドへいが、仲間なかまのもとへのようにんで(to wisk)かえり、報告ほうこくしたことから、Whiskeyとしてひろまったというものがある。

whiskyとwhiskey

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ウィスキーの英語えいご表記ひょうきには、"whisky" と "whiskey"のとおりのつづりがある[8][9]。この問題もんだいについて2つのかんがえがある。1つは単純たんじゅん地域ちいき言語げんごてき規則きそく問題もんだいであり、スペリングは意図いとする対象たいしょうしゃ背景はいけい、ライターの個人こじんてきこのみによって選択せんたくしていというものである[8][9]。もう1つは、その製品せいひん伝統でんとう精神せいしんまもるためにつづりにはかかわるべきというものであり、すくなくとも、ラベルに印刷いんさつされたただしい名前なまえ引用いんようするとき、そこに印字いんじされたつづりはえるべきではないという一般いっぱんてきなルールがある[8][9]

whiskeyのつづりは、アイルランドとアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくでは一般いっぱんてきだが、whiskyは、すべてのウイスキー生産せいさんこく使用しようされている[10]。そのアメリカでももとから使用しようほう一貫いっかんしていたわけではなく、新聞しんぶんのスタイルガイドが導入どうにゅうされるまえの18世紀せいき後半こうはんから20世紀せいきなかばまでは、両方りょうほうのスペルがもちいられていた[11]。1960年代ねんだい以降いこう、アメリカのライターたちは、アメリカ国内こくないまたは国外こくがいでの製造せいぞうかぎらず、穀物こくもつ由来ゆらい蒸留酒じょうりゅうしゅを、whiskeyとして使用しようするようになった[12]。ただし、ジョージ・ディッケルメーカーズ・マークオールド・フォレスターなどの有名ゆうめいなアメリカン・ウィスキーのブランドでは、whiskyのつづりが使用しようされており、全体ぜんたいとおしててもwhiskyの使用しようすくなくない[13]

定義ていぎ

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ウイスキーについて、世界せかい共通きょうつう明確めいかく定義ていぎがあるわけではないが、各国かっこくほう制度せいどじょう種々しゅじゅ目的もくてきから定義ていぎされていることがある。

日本にっぽん

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日本にっぽんにおいては、酒税しゅぜいほう3じょう15ごうにおいて、つぎのように定義ていぎされている。

じゅう ウイスキー かかげる酒類しゅるい(イまたはロにかかげるものについては、だいきゅうごうロからニまでにかかげるものに該当がいとうするものをのぞく。)をいう。
発芽はつがさせた穀類こくるい[† 4][14]およみず原料げんりょうとして糖化とうかさせて、出芽しゅつが酵母こうぼにより発酵はっこうさせたアルコール含有がんゆうぶつ蒸留じょうりゅうしたもの(当該とうがいアルコール含有がんゆうぶつ蒸留じょうりゅうさいとめのアルコールぶん[† 5][14]きゅうじゅう未満みまんのものにかぎる。)
発芽はつがさせた穀類こくるい[† 4]およみずによつて穀類こくるい糖化とうかさせて、発酵はっこうさせたアルコール含有がんゆうぶつ蒸留じょうりゅうしたもの(当該とうがいアルコール含有がんゆうぶつ蒸留じょうりゅうさいとめのアルコールぶん[† 5]きゅうじゅう未満みまんのものにかぎる。)
ハ イまたはロにかかげる酒類しゅるいにアルコール、スピリッツ香味料こうみりょう色素しきそ[† 6][14]またはみずくわえたもの(イまたはロにかかげる酒類しゅるいのアルコールぶん総量そうりょうがアルコール、スピリッツまた香味料こうみりょうくわえたのち酒類しゅるいのアルコールぶん総量そうりょうひゃくぶんじゅう以上いじょうのものにかぎる。)[† 7][14]

上記じょうき定義ていぎからのぞかれている「だいきゅうごうロからニまでにかかげるもの」とはつぎのものであり、ウォッカ、ラムジンひとしスピリッツ除外じょがいされていることになる。

しらかばすみその政令せいれいさだめるものでこしたもの
ハ 含糖質物しちもつ政令せいれいさだめる砂糖さとうのぞく。)を原料げんりょう全部ぜんぶまた一部いちぶとしたもので、そのアルコール含有がんゆうぶつ蒸留じょうりゅうさいとめのアルコールぶんきゅうじゅう未満みまんのもの
ニ アルコール含有がんゆうぶつ蒸留じょうりゅうするさい発生はっせいするアルコールに物品ぶっぴん成分せいぶん浸出しんしゅつさせたもの

欧州おうしゅう連合れんごう

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欧州おうしゅう連合れんごう(EU)においては、スピリッツ飲料いんりょう定義ていぎ記述きじゅつ展示てんじ、ラベル表示ひょうじおよび地理ちりてき表示ひょうじ保護ほごならびに理事りじかい規則きそく(EEC)1576/89ごう廃止はいしかんする2008ねん1がつ15にち欧州おうしゅう議会ぎかい理事りじかい規則きそく(EC)110/2008ごう別紙べっしIIだい2こうにおいて、ウイスキー(whiskyまたはwhiskey)が、つぎのように定義ていぎされている。

2. whiskyまたはwhiskey
(a) whiskyまたはwhiskeyは、もっぱつぎかかげるものにより製造せいぞうされたスピリッツ飲料いんりょうである。
(i) 発芽はつがさせた穀物こくもつから穀物こくもつぜんつぶ併用へいよう有無うむわずつくられたマッシュであって、
― そこにふくまれるモルトジアスターゼにより天然てんねん酵素こうそ併用へいよう有無うむわず糖化とうかされ、
酵母こうぼ作用さようにより発酵はっこうされたもの
蒸留じょうりゅう
(ii) 蒸留じょうりゅうえきもちいられた原料げんりょう由来ゆらいするかおりおよびあじゆうするよう、94.8%未満みまん分量ぶんりょうとなるいちまたは複数ふくすう蒸留じょうりゅう
(iii) 最終さいしゅう蒸留じょうりゅうえき容量ようりょう700リットルまん木製もくせいたるにおける3ねん以上いじょう熟成じゅくせい
(b) whiskyまたはwhiskeyの分量ぶんりょうによる最低さいていアルコール強度きょうどは40%とする。
(c) 希釈きしゃく有無うむわず、別紙べっしI (5) に定義ていぎされるアルコールの添加てんか一切いっさいなされないものとする。
(d) whiskyまたはwhiskeyは、甘味あまみけまたはかおけをされないものとし、かつ、着色ちゃくしょくのためにもちいられる無味むみカラメル以外いがい添加てんかぶつふくまないものとする。

アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく

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アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくにおいては、連邦れんぽう規則きそくしゅうだい27へんだい1しょうAふしだい5款C5.22じょう(b)こうばしらしょ[15]において、ウイスキー(whisky)がつぎのように定義ていぎされている。

5.22じょう 同一どういつせい基準きじゅん
このじょう規定きていされる蒸留じょうりゅうスピリッツの種々しゅじゅ種類しゅるいおよび種別しゅべつ基準きじゅんは、以下いかのとおりとする(5.35じょう 種類しゅるいおよび類型るいけい参照さんしょう)。
(a)(りゃく
(b)だいしゅ;ウイスキー。「ウイスキー」は、発酵はっこうした穀物こくもつのマッシュからのアルコール蒸留じょうりゅうえきであって、190プルーフ[† 8]まんに、蒸留じょうりゅうえき一般いっぱんにウイスキーがゆうするとされるあじかおりおよび特性とくせいそなえる方法ほうほうによって製造せいぞうされ、オークだる英語えいごばん保存ほぞんされ(ただし、コーン・ウイスキーはそのように保存ほぞんされることをようしない。)、かつ、80プルーフ[† 9]以上いじょう瓶詰びんづめされたものであり、さらに、特定とくてい同一どういつせい基準きじゅん規定きていされていない蒸留じょうりゅうえき混合こんごうぶつをもふくむ。(りゃく

歴史れきし

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下記かきではウイスキーが誕生たんじょうしたとされる15世紀せいき以前いぜんの「蒸留じょうりゅうおよび「蒸留酒じょうりゅうしゅ」についてもれる。また、個々ここ地域ちいきのウイスキーや、ブランドの詳細しょうさい歴史れきしについては当該とうがい記事きじ参照さんしょうのこと。

蒸留じょうりゅうという技術ぎじゅつについて、ふるいものでは紀元前きげんぜん2000ねんごろメソポタミアバビロニアひとおこなっていた可能かのうせい指摘してきされているが[16]、これは確定かくていであり、その根拠こんきょ妥当だとうせいについて論争ろんそうがある[17]もっと初期しょき化学かがく蒸留じょうりゅう西暦せいれき1世紀せいきアレクサンドリア古代こだいギリシャひとによるものだが[18]、これはアルコールの蒸留じょうりゅうではない。一説いっせつに、最初さいしょ蒸留じょうりゅうアルコールの精製せいせいは、8世紀せいきから9世紀せいきにかけて中東ちゅうとうおこなわれたものとされている[17]。その蒸留じょうりゅう技術ぎじゅつは、十字軍じゅうじぐん遠征えんせいとおして中世ちゅうせいアラブじんから中世ちゅうせいラテンじん伝播でんぱし、12世紀せいき初頭しょとうラテン語らてんごもっとふる記録きろくのこされた。

アルコールの蒸留じょうりゅうがいつからおこなわれていたかには諸説しょせつあるが、現代げんだいのルーツにつながる最古さいこ記録きろくは、13世紀せいきイタリアにおいて、Ramon Llull(1232-1315ねん)による、ワインからアルコールを蒸留じょうりゅうさせたものである[17]。その技術ぎじゅつは、中世ちゅうせい修道院しゅうどういんひろがり、おも疝痛せんつう天然痘てんねんとう治療ちりょうよう医療いりょう目的もくてき利用りようされた[19][20]

15世紀せいきまでにはアイルランドとスコットランドにも蒸留じょうりゅう技術ぎじゅつ伝播でんぱするが、当初とうしょ当時とうじほかのヨーロッパ地域ちいきおなじく、アルコール蒸留じょうりゅう薬用やくよう目的もくてきであり、ラテン語らてんごで「いのちみず(aqua vitae、アクア・ウィタエ)」とばれた(その名前なまえがウィスキーになった経緯けいいについては#語源ごげんとおり)[21]。そして、蒸留じょうりゅう技術ぎじゅつは、当時とうじ専門せんもん家集かしゅうだんである「Barber Surgeons」ギルドかいして修道院しゅうどういんおこなわれるものから、一般いっぱん社会しゃかいでもおこなわれる時代じだいへとうつわっていく[21]

ウィスキーの起源きげんについてはアイルランドせつとスコットランドせつふるくからられているが、ともに15世紀せいき以前いぜん根拠こんきょもとめるものは裏付うらづけにとぼしい(詳細しょうさいアイリッシュ・ウィスキースコッチ・ウィスキー参照さんしょう)。アイルランドでもっとはやくにウィスキーについて言及げんきゅうされる史料しりょうは、17世紀せいき成立せいりつした『クロンマクノイズ年代ねんだい』であり、1405ねん首長しゅちょう死因しいんクリスマスに「いのちみず(アクア・ヴィテ)を暴飲ぼういんしたからだ」とある[22]一方いっぽう、スコットランドせつ場合ばあいは、1494ねんに「王命おうめいにより修道しゅうどうジョン・コーに8ボルのモルト(麦芽ばくが)をあたえてアクアヴィテをつくらしむ」(8ボルはボトルやく500ほんぶん相当そうとう)が最古さいこ根拠こんきょであり、これは同時どうじにウィスキーにかんする最古さいこ文献ぶんけんである[23][7]

1506ねんスコットランドおうジェームズ4せい(1488ねん-1513ねん)がスコッチウィスキーをこのむとつたえられると、ダンディーのまち当時とうじ生産せいさん独占どくせんしていた「Barber Surgeons」ギルドの外科げかからウイスキーを大量たいりょう購入こうにゅうした。また1536ねんから1541ねんにかけて、イングランドおうヘンリー8せい修道院しゅうどういん解散かいさんすると、独立どくりつした修道しゅうどうたちは自身じしん生活せいかつかせぐためにウィスキーの製法せいほう市井しせいつたえ、ウイスキーの生産せいさん修道院しゅうどういんから個人こじんいえ農場のうじょうへとうつった[20]

1608ねん操業そうぎょう開始かいししたきたアイルランドのウイスキー蒸溜じょうりゅうしょ

まだ製法せいほう確立かくりつしていなかったこのころのウィスキーは、後述こうじゅつする密造みつぞう時代じだいたるによる熟成じゅくせい技法ぎほう確立かくりつするまで、穀物こくもつ原料げんりょう蒸留酒じょうりゅうしゅ(スピリッツ)とおなじく熟成じゅくせいさせるものではなかった。現代げんだいられるものとくらべ、いろ無色むしょく透明とうめいで、あじはドライかつ荒々あらあらしかった(現代げんだいでいうニューポットである)[7]

1608ねんきたアイルランドオールド・ブッシュミルズ蒸溜じょうりゅうしょ英語えいごばんは、ウイスキー蒸留じょうりゅう許可きょかイングランドおうジェームズ1せいから操業そうぎょう開始かいしした(正式せいしき登録とうろく記録きろくは1784ねん)。どう蒸留じょうりゅうしょは、世界せかいもっとふる認可にんかされたウイスキー蒸留じょうりゅうしょ名乗なのっている[24][25]

うつわにウィスキーをそそひとえがいた(1869ねん、スコットランドの画家がかアースキン・ニコル

1707ねん合同ごうどうほうによってイングランドスコットランド合併がっぺいグレートブリテン王国おうこく成立せいりつ)すると、スコットランドの蒸溜じょうりゅうしょ最初さいしょ課税かぜいおこなわれる。これはスコットランドの酒造しゅぞう不公平ふこうへい重税じゅうぜいであり、以降いこう、さらに様々さまざま名目めいもく税金ぜいきんがっていった[26][7]。1725ねんのイギリス麦芽ばくがぜい施行しこうされるころには、スコットランドの蒸溜じょうりゅうしょのほとんどは廃業はいぎょうするか、地下ちかもぐって密造みつぞうするようになっていた(密造みつぞう時代じだい[20][7]密造みつぞう業者ぎょうしゃら(あるいは正規せいき事業じぎょうしゃだが生産せいさんすう過少かしょう誤魔化ごまかしたいもの)は、政府せいふ徴税ちょうぜいかん取締とりしまりかんからのがれるために、けむりえなくなるよるにウィスキーの蒸留じょうりゅうおこない、祭壇さいだんもとかんなかなど、様々さまざま場所ばしょたるれたウィスキーをかくした[27][7]。このころのスコットランドのウイスキー生産せいさんりょう半分はんぶん以上いじょう違法いほうしゅだったと推定すいていされている[26]

この密造みつぞう時代じだいに、結果けっかとしてたるでの長期ちょうき保管ほかんにより、ウィスキーはマイルドなものとなり、また、たるとくシェリーたる)のかおりや風味ふうみ添加てんかされ、現代げんだいられる琥珀こはくしょくびるようになった[7]以降いこう密造みつぞう時代じだいわりをむかえたのちも、たる熟成じゅくせいさせるという工程こうていがウィスキー製法せいほう重要じゅうよう要素ようそとなる。また、この製法せいほうはアイルランドにもひろまった。

アメリカでは、アメリカ独立どくりつ戦争せんそう(1775ねん-1783ねん)のあいだ通貨つうかわりとしてウィスキーが取引とりひきされていたことがある。ジョージ・ワシントンも、1797ねん大統領だいとうりょう辞任じにんにマウントバーノンでだい規模きぼ蒸留じょうりゅうしょ運営うんえいしていた。イギリス植民しょくみん時代じだいのアメリカにおいては、イギリスとの距離きょり大陸たいりくないでの貧弱ひんじゃく輸送ゆそうインフラをかんがえると、アイルランドやスコットランドからの入植にゅうしょくしゃたちは自分じぶんたちでライ麦らいむぎなどを原料げんりょうにしたウィスキーを製造せいぞうし、自分じぶんたちの市場いちばおくほう有益ゆうえきだとかんがえるようになっていく(アメリカン・ウイスキーはじまり)[28][7]同時どうじに、当時とうじのウィスキーは非常ひじょう需要じゅようたか物品ぶっぴんであり、1791ねん追加ついか酒税しゅぜいされると、ウィスキーぜい反乱はんらんこった[7]。これは最終さいしゅうてき鎮圧ちんあつされるが、課税かぜいのがれるために、当時とうじアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく連邦れんぽう政府せいふ管轄かんかつがいであったケンタッキーテネシーつくたちは移住いじゅうし、当地とうちれるトウモロコシを原料げんりょうとしたバーボン生産せいさんされるようになる[7]。また、同様どうようにして国境こっきょうえてカナダのがれたつくしゅたちもいた(カナディアン・ウイスキーはじまり)。

また、19世紀せいきにはイギリスりょうインド帝国ていこくにスコッチウィスキーがはこばれ、1820年代ねんだい後半こうはんにカソーリのEdward Dyerによってインドで最初さいしょ蒸溜じょうりゅうしょ建設けんせつされた。新鮮しんせんみず豊富ほうふだったため、すぐにちかくのソラン(インド帝国ていこくの「なつ首都しゅと」シムラーちかい)に操業そうぎょううつった[29]

1823ねんにイギリスは密造みつぞうおおかったウィスキー蒸溜じょうりゅうしょ合法ごうほうする目的もくてきで、あらたな酒税しゅぜいほう可決かけつし、蒸溜じょうりゅうしょ政府せいふ許可きょかせいとすることでスコットランドにおける密造みつぞう時代じだい終焉しゅうえんむかえた(ただし、可決かけつ当時とうじ密造みつぞう業者ぎょうしゃたちからの評判ひょうばんわるかった)[20]。このとき最初さいしょ政府せいふ許可きょかたのが1824ねん操業そうぎょうグレンリベット蒸留じょうりゅうしょである[7]俗説ぞくせつひとつとして、当時とうじのイギリス国王こくおうジョージ4せいがスコットランドをおとずれたさいに、密造みつぞうだったグレンリベットをみ、これが税法ぜいほう改正かいせいつながったというものがある[7][30]

1831ねん、アイルランド出身しゅっしんイーニアス・コフィーカフェしき蒸留じょうりゅう連続れんぞくしき蒸留じょうりゅう一種いっしゅ)の特許とっきょ取得しゅとくし、より安価あんか効率こうりつてきなウィスキー蒸留じょうりゅう確立かくりつする[31][7]。これによって、それまでのモルト・ウィスキーとことなるトウモロコシなどの穀類こくるい原料げんりょうとするグレーン・ウィスキーが製造せいぞうされるようになる[7]。また1850ねんアンドリュー・アッシャーは、伝統でんとうてきなポットスチル(単式たんしき蒸留じょうりゅう)によるウィスキー(モルト・ウィスキー)とあたらしいカフェしき連続れんぞく蒸留じょうりゅうによるウィスキー(グレーン・ウイスキー)をぜたブレンデッド・ウイスキー生産せいさん開始かいしした[31]。このあたらしい蒸留じょうりゅう方法ほうほうは、伝統でんとうてきなポットスチルを重視じゅうししたアイルランドの蒸溜じょうりゅうしょでは拒絶きょぜつされ一部いちぶ蒸留じょうりゅうしょのみ採用さいようとどまった[31]。また、おおくのアイルランドじんは、あらたな製法せいほうによるウィスキーを、ウィスキーとはべないと非難ひなんした(アイリッシュにとってウィスキーとはモルト・ウィスキーのみをした)[31]一方いっぽうでスコットランド(とくにローランド)ではひろ採用さいようされ[7]、1824ねん操業そうぎょう開始かいししたキャメロン・ブリッグ蒸留じょうりゅうしょは、1830ねんには連続れんぞくしき蒸留じょうりゅうもちいて世界せかい最初さいしょにグレーン・ウイスキーの生産せいさん開始かいしした。ブレンデッド・ウィスキーの生産せいさんもスコットランドで活況かっきょうび、そのまんにんこのみのさけしつから、それまでスコットランドの地酒じざけあつかいにぎなかったスコッチがイングランドなどの地域ちいきでもまれるようになり、ブレンデッド・ウイスキーはスコッチの代名詞だいめいしともなる[7]。アメリカでも南北戦争なんぼくせんそう終了しゅうりょうに、連続れんぞくしき蒸留じょうりゅうひろ採用さいようされてだい規模きぼ生産せいさん時代じだい突入とつにゅうし、1866ねん政府せいふ公認こうにんだい1ごう蒸留じょうりゅうしょとなるジャック・ダニエル蒸留じょうりゅうしょ建設けんせつされた[7][32]

このころ主要しゅようさけといえばワインやブランデーであり、英国えいこく首都しゅとロンドン例外れいがいではなかった。だが1880年代ねんだいまでには、1860年代ねんだいからはじまるフィロキセラ病害虫びょうがいちゅうによってフランスのワインやブランデー産業さんぎょう壊滅かいめつしたことで(19世紀せいきフランスのフィロキセラ)、その代用だいようとしてウィスキー需要じゅようたかまり、世界せかいてきおおくの市場いちば主要しゅようさけとなった[20][7]

20世紀せいき初頭しょとうアメリカ禁酒きんしゅほう時代じだい(1920-1933)においては、国内こくないすべてのアルコール販売はんばい禁止きんしされていた。しかし、連邦れんぽう政府せいふは、医者いしゃによって処方しょほうされたウィスキーは例外れいがいとし、認可にんか薬局やっきょくられることとなった。このあいだに、ウォルグリーンの薬局やっきょくチェーンは、20てんからやく400てんえた[33]。また、この禁酒きんしゅほうによってアメリカンはもとより主要しゅよう輸出ゆしゅつもとであったスコッチやアイリッシュもだい打撃だげきこうむ一方いっぽう、それまで粗悪そあくひん代名詞だいめいしであった隣国りんごくカナダのカナディアンが密輸みつゆなどで活性かっせいした[7]

日本にっぽん歴史れきし

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日本にっぽんにおける最初さいしょ受容じゅようは、1853ねん黒船くろふね来航らいこうさい江戸えど幕府ばくふがわ役人やくにん通訳つうやくサスケハナごう乗船じょうせんしたときにウイスキーがわれたものとされている[7][34]。その在日ざいにち外国がいこくじんけの輸入ゆにゅうウイスキーの英字えいじ広告こうこくが1861ねんのジャパンヘラルドにあり、1871ねんには日本人にっぽんじんけに「ねこしるしウヰスキーかたちょうまるがたびん」がカルノー商会しょうかいによって輸入ゆにゅうされていた記述きじゅつが1915ねん出版しゅっぱん日本にっぽん和洋わようしゅ罐詰かんづめ新聞しんぶんしゃだい日本にっぽん洋酒ようしゅ罐詰かんづめ沿革えんかく』にある。当時とうじ日本にっぽんさんのウィスキーとえば、安価あんか輸入ゆにゅうアルコールに砂糖さとう香料こうりょうくわえた「模造もぞうウィスキー」とばれる粗悪そあくひんしかなかった[7]

本格ほんかくてき国産こくさんウィスキーを目指めざしたのが鳥井とりい信治しんじろうたけつる政孝まさたかであり、1918ねんにスコットランドへ留学りゅうがくしてウィスキー製造せいぞうまなんだたけづるもとで、1923ねん日本にっぽんはつのモルト・ウィスキー蒸留じょうりゅうしょ山崎やまざき蒸溜じょうりゅうしょ)の建設けんせつはじまり、1929ねん国産こくさんだいいちごうとなる「サントリーウヰスキーしろさつ」(現在げんざいサントリーホワイト)が販売はんばいされた[7][34]。また、そのたけづるさら本格ほんかくてきなスコッチ・ウィスキーの生産せいさん目指めざし、1934ねん余市よいち蒸溜じょうりゅうしょ設立せつりつする[7][34]。これらがジャパニーズ・ウイスキーはじまりとされる[7][34]

1940ねん9月、バーやカフェーで提供ていきょうされるウィスキーをふく洋酒ようしゅ全般ぜんぱん公定こうてい価格かかく設定せっていされた。当時とうじ、ウィスキー1はいが2-3えん程度ていど販売はんばいされていたが、30ccにつき50ぜに大幅おおはばげとなった。すでに国内こくないには高額こうがく外国がいこくさんウィスキーの在庫ざいこのほとんどが払底ふっていし、国産こくさんわっているとする判断はんだん基準きじゅんとなった。小売こうりのびんりウィスキーの価格かかくもサントリー・ウィスキー12ねんぶつが8えん80ぜに設定せっていされ、かり外国がいこくさんのウィスキーがあったとしても、この上限じょうげん価格かかくえて販売はんばいすることはゆるされなかった[35]

一般いっぱんてき製法せいほう

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むぎ発芽はつがさせ、その麦芽ばくがふくまれる酵素こうそ利用りようしてデンプン糖化とうかさせる。この方法ほうほう自体じたいビール仕込しこみとほぼおなじであり、これを濾過ろかしてむぎじる(ばくじゅう)、これを出芽しゅつが酵母こうぼによって発酵はっこうさせると、アルコール度数どすう7〜8%の「ウォッシュ」(Wash) とばれる液体えきたいとなる。これを単式たんしき蒸留じょうりゅう蒸留じょうりゅうする。一般いっぱんに、ふくすうかい蒸留じょうりゅうえたさいのアルコール度数どすうは60〜70%で、いろ無色むしょく透明とうめいである(これをニューポットぶ)。

蒸留じょうりゅうえき木製もくせいたるたるもちいた熟成じゅくせい)にめられ、すうねん以上いじょうエイジングして熟成じゅくせいさせることによってゆたかな風味ふうみいろていする。スコッチ・モルト・ウイスキーでは通常つうじょう素材そざいオークもちいられる。ウイスキーのいろかおりにはたる材料ざいりょうのオークにふくまれるポリフェノール一種いっしゅタンニン)が寄与きよしている[36]同時どうじたるふくまれるタンニンはかす(おり)ざいとしてウイスキーの透明とうめいかんあじにも役割やくわりたしている[36]

ウイスキー原酒げんしゅ熟成じゅくせいにより、たるごとことなる風味ふうみ仕上しあがるものであり、最終さいしゅうてきにはこのいくつかのたる原酒げんしゅ調合ちょうごうし、香味こうみととのえてから度数どすう40%程度ていどまで加水かすいし、瓶詰びんづされ出荷しゅっかされる。また、てい価格かかくひんでも高級こうきゅうひんでも、どういちメーカーであればおな原料げんりょうおな製法せいほうであるところが、日本酒にほんしゅワインなどの醸造じょうぞうしゅとはおおきくことなるてんである。

21世紀せいきにおいては、ウイスキーを分子ぶんしレベルで分析ぶんせきして植物しょくぶつ果実かじつなどから抽出ちゅうしゅつした成分せいぶん添加てんかしたり、ウイスキーのなか木材もくざいれて圧力あつりょくをかけたりして熟成じゅくせい工程こうていえ、最短さいたん1にちという短期間たんきかん風味ふうみ新興しんこう企業きぎょうアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくにはある[37]

かた

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かた多様たよう。そのままで(ストレート)、またはみずり(水割みずわ)、もしくはこおりれて(オン・ザ・ロッククラッシュ>)むほか、カクテル材料ざいりょうとしてくわえられることもある。

  • ウイスキーはアルコール濃度のうどたかく(最低さいていでも37%以上いじょう)、ストレートで場合ばあいみずをともに用意よういし、ウイスキーとみずとを交互こうご作法さほうがある(このみずチェイサーばれる)。風味ふうみをストレートで嗜(たしな)んだのちの、重厚じゅうこう舌触したざわりや圧倒的あっとうてき香気こうきおおつつまれた口中くちじゅうみずふくむことで、清涼せいりょうかんひろがるなか香味こうみ余韻よいん際立きわだち、また消化しょうかへの刺激しげき軽減けいげんできる。
  • 水割みずわりでは、みずとウイスキーのによって、様々さまざま変化へんかするあじわい、まろやかさを堪能たんのうできる。とくにウイスキーと常温じょうおんみずとを1たい1でる「トワイス・アップ」(こおりくわえない)は、ブレンダー(調合ちょうごう)がウイスキーの試飲しいんさいもちいる飲用いんようほうであり、適度てきどにアルコールのつよ香気こうきまるめ、ウイスキーにふくまれるあじかおりを堪能たんのうするかたとして、愛飲あいいんおもんじている。そしてオン・ザ・ロックはこおりけるにつれて変化へんかするあじたのしむことができる。
  • このほか日本にっぽんにおいては、口当くちあたりしょくちゅうさけとしてウイスキーにしたしんできた独特どくとく飲用いんよう文化ぶんかから、みずおおくした水割みずわりもこのまれる。
  • もちろんカクテルの材料ざいりょうとしてもウイスキーをたのしめるが、そのなかもっともポピュラーなのは炭酸たんさんすいりのハイボールウイスキー・ソーダ)である。そののウイスキーベースのカクテルとしてはカクテルの女王じょおうばれているマンハッタンやウイスキーをコーラったコークハイ(ウイスキー・コーク)、バーボン・ウイスキーなまクリームったカウボーイなどがある。
  • ステーキなどのにく料理りょうりフランベにもブランデーなどと同様どうよう使つかわれかたをする。

ウイスキーの種類しゅるい

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材料ざいりょうによる分類ぶんるい

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モルト・ウイスキー

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スコッチ・ウイスキーにおいては大麦おおむぎ麦芽ばくが(モルト)のみを原料げんりょうとするもの。一般いっぱんてきに、単式たんしき蒸留じょうりゅうがまで2かい(ないし3かい蒸留じょうりゅうする。少量しょうりょう生産せいさんてきしており、伝統でんとうてき製法せいほう。もっとも、大量たいりょう生産せいさん品質ひんしつ安定あんていむずかしい。アメリカン・ウイスキーにおいては、大麦おおむぎ原料げんりょうの51%以上いじょうめるものを[38]。なお、アメリカン・ウイスキーにおいては大麦おおむぎのみを原料げんりょうとするものをシングル・モルトウイスキー[39]が、スコッチ・ウイスキーにおいては1つの蒸留じょうりゅうしょつくられたモルトウイスキーのみを瓶詰びんづめしたものを[40][41]

グレーン・ウイスキー

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トウモロコシ、ライ麦らいむぎ小麦こむぎなどの穀物こくもつ(grain)を主原あるじはらりょうに、大麦おおむぎ麦芽ばくがくわえて糖化とうか発酵はっこうさせたウイスキー[42]連続れんぞくしき蒸留じょうりゅうによる蒸留じょうりゅうるため、モルトウイスキーに比較ひかくしてみやすい反面はんめん香味こうみとぼしく、通常つうじょうはブレンデッドウイスキーにくわえられ、風味ふうみやわらげる。しかし高級こうきゅうモルトウイスキー同様どうよう長期ちょうき熟成じゅくせいおこなったシングル・グレーンの最終さいしゅう商品しょうひん稀少きしょうながら発売はつばいされている[43]。また、ニッカカフェモルトのようにグレーン・ウイスキーでありながら原材料げんざいりょうにモルトだけを使用しようし、カフェスチル蒸留じょうりゅうもちいて蒸留じょうりゅうされた銘柄めいがら存在そんざいする。

ブレンデッド・ウイスキー

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スコッチ・ウイスキーにおいては、モルト・ウイスキーとグレーン・ウイスキーをブレンドしたもの。大量たいりょう生産せいさん品質ひんしつ安定あんていてきしている。また、ブレンドにもちいる原酒げんしゅなかでも、とく香味こうみ中核ちゅうかくになうモルトウイスキーのことを「キーモルト」とぶ。アメリカン・ウイスキーにおいては、ストレート・ウイスキーにのウイスキーまたはスピリッツをぜたものを[44][45]

ライ・ウイスキー

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おもきたアメリカ生産せいさんされる。ライ麦らいむぎおも原料げんりょうとする。カナダとアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくではそれぞれ定義ていぎことなる。

コーン・ウイスキー

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原材料げんざいりょうの80%以上いじょうにトウモロコシをもちい、中古ちゅうこのノンチャードオークだるまたはそれ以外いがいたる熟成じゅくせいしたものしくは熟成じゅくせいしていないものをす。

産地さんちによる分類ぶんるい

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産地さんちなどによって原材料げんざいりょう製法せいほうちがいがられ、そのため以下いかのように区別くべつされる。スコッチウイスキー、アイリッシュウイスキー、アメリカンウイスキー、カナディアンウイスキー、ジャパニーズウイスキーが、日本にっぽんでは世界せかい五大ごだいウイスキーとされる[46][47][48]。ただし、ジャパニーズウイスキーをふくめることについては、日本にっぽんのメーカーだけが主張しゅちょうしている可能かのうせい[46]、スコットランドの一般人いっぱんじんがこのような認識にんしきっていない可能かのうせい[46]指摘してきする意見いけんもある。

スコッチ・ウイスキー

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英国えいこく北部ほくぶのスコットランドでつくられるウイスキーをスコッチ・ウイスキーまたはたんスコッチぶ。

アイリッシュ・ウイスキー

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アイルランドとうアイルランド共和きょうわこくえいりょうきたアイルランド)でつくられるウイスキーをアイリッシュ・ウイスキーぶ。大麦おおむぎ麦芽ばくがのほか、発芽はつが大麦おおむぎライ麦らいむぎ小麦こむぎなども原料げんりょうとして使用しようする。

最大さいだい特徴とくちょうは、ピートによる燻蒸くんじょうおこなわないことと、単式たんしき蒸留じょうりゅうによる蒸留じょうりゅう回数かいすうが3かいであること。これにより、一般いっぱんてきなスコッチウイスキーよりもまろやかなあじわいに仕上しあがる。

ウェルシュ・ウイスキー

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ふるくから英国えいこくウェールズでもウイスキーは製造せいぞうされていたが、1894ねんいちこの歴史れきし途絶とだえた。2000ねん製造せいぞう再開さいかいされ、2004ねん3がつ1にち出荷しゅっかされた。

イングリッシュ・ウイスキー

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イングランド(ウェールズをのぞく)でも1910ねんごろまでなんらかの蒸留じょうりゅうしょ稼働かどうしていたが、ウイスキー蒸留じょうりゅうしょとしての正確せいかく記録きろくはほとんどのこっていない。およそ100年間ねんかん空白くうはく、2006ねんにウイスキーせんもん蒸留じょうりゅうしょであるセント・ジョージ蒸留じょうりゅうしょ稼働かどうし、イングランドのウイスキー製造せいぞう復活ふっかつした。

2018ねん現在げんざいでは蒸留じょうりゅうしょのバリエーションがなく、イングリッシュ・ウイスキーの特徴とくちょうべるものはいまだない。製法せいほうはオーソドックスなスコッチ・ウイスキーにじゅんじたものとなっているが、単式たんしき蒸留じょうりゅうかい蒸留じょうりゅうのニューポットをアルコール度数どすう調整ちょうせいをせずにたるめするため、たるしのボトルはスコッチよりアルコール度数どすうがわずかにたかくなるのがいまのところの特色とくしょくとなっている。

アメリカン・ウイスキー

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アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく醸造じょうぞうされるウイスキー。地域ちいきによってがあるが、地域ちいきのウイスキーではあまりもちいられないトウモロコシを原料げんりょうとしてもちいる特色とくしょくがある。

バーボン・ウイスキー
ケンタッキーしゅうバーボンぐん中心ちゅうしんつくられるもので、たんバーボン (Bourbon) ともばれる。トウモロコシをおも原料げんりょうとし(含有がんゆうりつは51%以上いじょう79.99%まで。80%以上いじょうコーン・ウイスキーとしてあつかわれ、また50%を下回したまわることはみとめられない)、内側うちがわがしたオークだるで2ねん以上いじょう熟成じゅくせいさせる。
テネシー・ウイスキー
テネシーしゅう中心ちゅうしんつくられているウイスキー。広義こうぎのバーボン・ウイスキーにふくまれることもある。バーボンとのちがいは、蒸留じょうりゅうしたばかりの原酒げんしゅたるめにして熟成じゅくせいさせるまえどうしゅうさんサトウカエデすみ濾過ろかする工程こうていくわわる。有名ゆうめいなブランドには「ジャックダニエル」(Jack Daniel's) などがある。

カナディアン・ウイスキー

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カナダ原産げんさん。トウモロコシをおも原料げんりょうとするベース・ウイスキーとライ麦らいむぎおも原料げんりょうとするフレーバリング・ウイスキーをブレンドしてつくられ、アイリッシュ・ウイスキーよりさらにおとなしい風味ふうみであることが一般いっぱんてき一方いっぽうで、少数しょうすうだがスコッチスタイルのウイスキーも生産せいさんされている。

ジャパニーズ・ウイスキー

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日本にっぽんさん。1918ねんよりスコットランドに留学りゅうがくしたたけつる政孝まさたかによってスコッチ・ウイスキーの伝統でんとうてき製法せいほうかえられたことが端緒たんしょである。たけづる壽屋ことぶきやげんサントリーホールディングス)に在籍ざいせきし、1923ねん開設かいせつ山崎やまざき蒸溜じょうりゅうしょ初代しょだい所長しょちょうとなり、のちにニッカウヰスキー創業そうぎょうした人物じんぶつである。

当初とうしょたけづる目指めざした本格ほんかくてきなウイスキー(サントリーホワイト)はこう価格かかくくわえ、ピート(泥炭でいたん)のかおりのいたスコッチ直系ちょっけい重厚じゅうこう風味ふうみぎゃく敬遠けいえんされて、当時とうじ日本人にっぽんじん嗜好しこうにはわず、庶民しょみんこのむものは、トリスをはじめとした安価あんかで(本場ほんばのウィスキーかられば)あまりしつくないウイスキーであった[† 10]たけづる目指めざした本格ほんかくてきなスコッチ・ウイスキーが、ひろ庶民しょみんにもこのまれるようになったのは、戦後せんご高度こうど成長せいちょう以降いこうである。

サントリーとニッカの両社りょうしゃ独自どくじ発展はってんげ、技術ぎじゅつ向上こうじょうし21世紀せいき初頭しょとうには国際こくさいてき品評ひんぴょうかいたか評価ひょうかおさめることがえている[49] [50]

その産地さんち

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イギリスの植民しょくみんにおいて滞在たいざいするイギリスじんけにスコッチ・ウイスキーの製法せいほうじゅんじたウイスキーが生産せいさんされているが、気候きこうちがいによりスコットランドとはあじことなるとされる。これらは製法せいほうおなじでもスコットランドでは、製造せいぞうされていないため、現代げんだいではオリジナルブランドとして流通りゅうつうしている。

大陸たいりくヨーロッパ
ビールが生産せいさんされているドイツベルギーなどの地域ちいきでは大麦おおむぎだい規模きぼ栽培さいばいされているため、少量しょうりょうであるがウィスキーも生産せいさんされている。
ドイツではスコッチ・ウイスキーの原酒げんしゅ国内こくない熟成じゅくせい・ブレンド・瓶詰びんづめしたレベルのたかいウイスキーを生産せいさんしている。
フランスの蒸留酒じょうりゅうしゅはブランデーが主流しゅりゅうであるが、近年きんねんではウイスキーも生産せいさんされている。
オランダではダッチ・ウイスキーが少量しょうりょう生産せいさんされている。
フィンランドではライ・ウィスキーを生産せいさんするキュロ蒸溜じょうりゅうしょが2014ねん販売はんばい開始かいしした。
アジア
台湾たいわん
台湾たいわん飲料いんりょう企業きぎょうかねしゃ(King Car)」のウイスキー「カバラン」は、2008ねんからリリースされた。熟成じゅくせい期間きかんを18かげつ前後ぜんこうとし、亜熱帯あねったいはウイスキーづくりにはかない、熟成じゅくせい期間きかんながほう良質りょうしつ、という常識じょうしきくつがえたか評価ひょうかている。
インド
インドではイギリス植民しょくみん時代じだいからスコッチ・ウイスキーの製法せいほうじゅんじたウイスキーを製造せいぞうしており、現在げんざいでは5だいウイスキーに生産せいさんりょうほこっている。
韓国かんこく
韓国かんこくでは2020年代ねんだいにスリーソサエティーズ蒸留じょうりゅうしょ国産こくさんシングルモルトウィスキーの出荷しゅっか開始かいし。ただし2021ねん現在げんざい熟成じゅくせい期間きかんが14カ月かげつ極端きょくたんみじかく、かつ高価こうか製品せいひん提供ていきょうにとどまっている[51]
イスラエル
イスラエルでは長年ながねんウイスキーはつくられてこなかったが2013ねん創業そうぎょうM&H蒸留じょうりゅうしょがウイスキーづくりに挑戦ちょうせんしており[52]ワールド・ウイスキー・アワード2023では「M&H エレメンツ シェリーカスク」がワールドベスト・シングルモルトウイスキーを受賞じゅしょうしている[53]
オセアニア
オーストラリアニュージーランドではイギリス植民しょくみん時代じだいにスコッチ・ウイスキーの製法せいほうつたわり、現代げんだいでも少量しょうりょう生産せいさんされている。
アフリカ
みなみアフリカ共和きょうわこくではイギリス植民しょくみん時代じだいにスコッチ・ウイスキーの製法せいほうつたわったが、スコットランドよりも温暖おんだんなため熟成じゅくせいみじかくしている。
タイ・ウイスキー
タイ生産せいさんされている蒸留酒じょうりゅうしゅ。ウイスキーとばれているが、べい糖蜜とうみつおも原料げんりょうとし発酵はっこうさせたものを蒸留じょうりゅうしてウイスキーのかおりをけた焼酎しょうちゅうるいである。通常つうじょうのウイスキーよりあまみがつよいのが特徴とくちょう
代表だいひょうてきなウイスキーの銘柄めいがらは"メコン"、"センソム"、"リージェンシー"、"ブラックキャット"、"ブラックタイ"、"センティップ"などである。一般いっぱんてきかたそとに、特殊とくしゅなものとして、ストレートをはんくちミネラルウォーター交互こうご方法ほうほう、タイ漢方薬かんぽうやくなどの薬草やくそうぜて上記じょうき方法ほうほうヤードーンばれる方法ほうほうペプシコーラオロナミンC方法ほうほうなどがある。

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ イギリス英語えいご発音はつおん[ˈwɪski]
  2. ^ アメリカ英語えいご発音はつおん[ˈwɪski] ( 音声おんせいファイル)[ˈhwɪski]
  3. ^ 熟語じゅくご火酒かしゅ(かしゅ)は、ウイスキーにかぎらずアルコール度数どすうたか蒸留酒じょうりゅうしゅのこと(狭義きょうぎではウォッカのこと)を[2]
  4. ^ a b 酒税しゅぜいほうだい3じょうだい15ごうイおよびロに規定きていする「発芽はつがさせた穀類こくるい」には、発芽はつがさせた穀類こくるい糖化とうかさせたもの(糖化とうかえき)をふくむこととしてあつかわれる。
  5. ^ a b 酒税しゅぜいほうだい3じょうだい15ごうおよびロに規定きていする「とめのアルコールぶん」とは、蒸留じょうりゅうからとめしつつあるときのアルコールぶんをいうものではなく、酒類しゅるいせいされたときのその容器ようきようざいする酒類しゅるいのアルコールぶんをいうこととしてあつかわれる。
  6. ^ 酒税しゅぜいほうだい3じょうだい15ごうハに規定きていする色素しきそは、当分とうぶんあいだカラメルかぎるものとされる。
  7. ^ 酒税しゅぜいほうだい3じょうだい15ごうハに規定きていするウイスキーに、アルコール、スピリッツ、香味料こうみりょう色素しきそまたはみずくわえた場合ばあいにおいて、当該とうがいウイスキーおよびくわえたスピリッツにふくまれるどうごうイおよびロに規定きていするウイスキーのアルコールぶん総量そうりょうがアルコール、スピリッツまたは香味料こうみりょうくわえたのち酒類しゅるいのアルコールぶん総量そうりょうの100ぶんの10以上いじょうのものは、どうごうハに規定きていするウイスキーに該当がいとうする。なお、ほうだい3じょうだい15ごうイまたはロに規定きていするウイスキーがふくまれている酒類しゅるいどうごうハに規定きていするウイスキーの原料げんりょうとうとするために納税のうぜい移出いしゅつする場合ばあいには、移入いにゅう製造せいぞうじょうにおいて、当該とうがい酒類しゅるいふくまれるどうごうイまたはロに規定きていするウイスキーのアルコールぶん総量そうりょう把握はあくする必要ひつようがあるため、移出いしゅつ製造せいぞうじょうにおいて、当該とうがい酒類しゅるい製造せいぞう方法ほうほうあきらかにさせるものとされる
  8. ^ 体積たいせき濃度のうど95%に相当そうとう
  9. ^ 体積たいせき濃度のうど40%に相当そうとう
  10. ^ 国産こくさんウイスキーが登場とうじょうした当初とうしょ日本にっぽん酒税しゅぜいほうでは「ざつしゅいで、原酒げんしゅはいっていないものや熟成じゅくせいさせていないものもウイスキーであるとみとめられたため、実際じっさいにそのような粗悪そあく商品しょうひんすくなからず存在そんざいしていた。

出典しゅってん

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  49. ^ “サントリーウイスキー「ひびき30ねん」が“世界せかい最高さいこう”のブレンデッドウイスキーに”. サントリー. (2007ねん4がつ19にち). http://www.suntory.co.jp/news/2007/9774.html 2008ねん8がつ17にち閲覧えつらん 
  50. ^ “Japanese malt scotches rivals:World Whisky Awards (WWA) in Glasgow, Scotland, April 2008, awarded the top accolade to Nikka's Yoichi 20 Years Old” (英語えいご). ジャパンタイムズ. (2008ねん5がつ23にち). http://search.japantimes.co.jp/cgi-bin/fg20080523lc.html 2008ねん8がつ17にち閲覧えつらん 
  51. ^ 韓国かんこくはつのシングルモルトウイスキーのあじ”. 中央日報ちゅうおうにっぽう (2021ねん9がつ21にち). 2021ねん9がつ23にち閲覧えつらん
  52. ^ 川口かわぐち 2023, p. 66.
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参考さんこう文献ぶんけん

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  • マグロンヌ・トゥーサン=サマ ちょ玉村たまむらゆたかおとこ やく世界せかい食物しょくもつ百科ひゃっかはら書房しょぼう、1998ねんISBN 4562030534 
  • 川口かわぐち哲郎てつろう世界せかい注視ちゅうしするイスラエルはつのウイスキー蒸留じょうりゅうしょ M&H蒸留じょうりゅうしょの”るいまれなる”背景はいけい」『Whisky Galore(ウイスキーガロア)』だい7かんだい4ごう、ウイスキー文化ぶんか研究所けんきゅうじょ、2023ねん8がつ、66-69ぺーじASIN B0CB324TLY 

関連かんれん文献ぶんけん

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  • 杉本すぎもと淳一じゅんいち「ウイスキーの製造せいぞう技術ぎじゅつ」『日本にっぽん醸造じょうぞう協会きょうかいだい97かんだい3ごう日本にっぽん醸造じょうぞう協会きょうかい、2002ねん、188-195ぺーじdoi:10.6013/jbrewsocjapan1988.97.188 

関連かんれん項目こうもく

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