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スズキ・カルタス

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
スズキ・カルタス
2代目だいめカルタス5ドア
警視庁けいしちょうパトカー
(2007ねん4がつ30にち撮影さつえい)
概要がいよう
別名べつめい

スズキ・カルタスクレセント(3代目だいめ)
スズキ・スイフト国外こくがいけ)
ジオ・メトロ北米ほくべい

長安ながやすスズキ羚羊かもしか(リンヤン)(2代目だいめ 4ドア セダン(エスティーム), 中国ちゅうごく仕様しよう)
製造せいぞうこく 日本の旗 日本にっぽん
販売はんばい期間きかん 1983ねん-2002ねん日本にっぽん
2001ねん-(パキスタン)
ボディ
駆動くどう方式ほうしき 前輪ぜんりん駆動くどう/よんりん駆動くどう
系譜けいふ
先代せんだい なし
後継こうけい スズキ・スイフト
スズキ・エリオ
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カルタスCULTUS)とは、スズキ製造せいぞう販売はんばいする乗用車じょうようしゃである。日本にっぽんでは1983ねん昭和しょうわ58ねん)から2002ねん平成へいせい14ねん)にかけて販売はんばいされていた。現在げんざいパキスタン市場いちばけの専売せんばい車種しゃしゅとなっている。

初代しょだいAA41V/AA41S/AB41S/AB51Sがた(1983ねん - 1988ねん

[編集へんしゅう]

スズキ・カルタス(初代しょだい
AA41V/AA41S/AB41S/AB51Sがた
前期ぜんきがた GL
概要がいよう
販売はんばい期間きかん 1983ねん10月 - 1988ねん9月[1]
ボディ
乗車じょうしゃ定員ていいん 5めい
ボディタイプ 3ドア/5ドア ハッチバック
駆動くどう方式ほうしき 前輪ぜんりん駆動くどう/よんりん駆動くどう
パワートレイン
エンジン G10 ちょく3SOHC 1.0L 60PS/5,500rpm 8.5kgf·m/3,500rpm
G13ちょく4SOHC 1.3L 75PS/5,500rpm 11.0kgf·m/3,500rpm
変速へんそく 5そくMT/4そくMT/3そくAT
サスペンション
まえ ストラットしき
のち リーフリジッド前期ぜんきがた
アイソレーテッド・トレーリング・リンク(コイルスプリング+車軸しゃじく懸架けんか)(後期こうきがた
車両しゃりょう寸法すんぽう
ホイールベース 2,245mm(3ドアハッチバック)
全長ぜんちょう 3,585mm
前期ぜんきがた3ドアハッチバック)
全幅ぜんぷく 1,530mm
前期ぜんきがた3ドアハッチバック)
ぜんこう 1,350mm
前期ぜんきがた3ドアハッチバック)
車両しゃりょう重量じゅうりょう 620kg
その
販売はんばい終了しゅうりょう前月ぜんげつまでの新車しんしゃ登録とうろく台数だいすう累計るいけい 9まん9021だい[2]
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1983ねん昭和しょうわ58ねん)10がつ提携ていけいさきであるゼネラルモーターズ(GM)との共同きょうどう開発かいはつによって登場とうじょうした。スズキの小型こがた乗用車じょうようしゃとしては、1969ねん昭和しょうわ44ねん)に販売はんばい終了しゅうりょうしたフロンテ800以来いらい、14ねんぶりの復活ふっかつとなる。

3ドアハッチバックのボディに1.0 Lの直列ちょくれつ3気筒きとうエンジンを搭載とうさいし、駆動くどう方式ほうしき前輪ぜんりん駆動くどう(FF)を採用さいようしている。製造せいぞうコスト削減さくげんのため、アルトひとし軽自動車けいじどうしゃようコンポーネンツとくサスペンション関係かんけい)を一部いちぶもちいている。また、ほんしゃ生産せいさん開始かいしのために湖西こさいだい工場こうじょう新設しんせつされた。

1984ねん昭和しょうわ59ねん)5がつホットモデルである1000ターボと3そくATを追加ついか[3]。CMにはたてひろし[注釈ちゅうしゃく 1]起用きようされ、「オレ・タチ、カルタス。」のキャッチコピーがもちいられた。

同年どうねん8がつ、1.3 L 直列ちょくれつ4気筒きとうエンジン搭載とうさいしゃと、スズキ自身じしん元々もともと企画きかくしていた5ドア仕様しよう追加ついか[4]

1986ねん昭和しょうわ61ねん)6がつ[5]だい規模きぼなマイナーチェンジを実施じっし。フロントマスクが変更へんこうけ、ヘッドライトかたハロゲンになったほか、リアサスペンションはそれまでのリーフ・リジッドわり、アイソレーテッド・トレーリング・リンク(略称りゃくしょうI.T.L。車軸しゃじく懸架けんかながらコイルスプリング)に変更へんこう外装がいそう内装ないそうとう多少たしょう変更へんこうされた。また、同時どうじ追加ついかされた1.3 L DOHCのGT-iは、クラストップの出力しゅつりょく初期しょきがた97PS・後期こうきがた110PS)をかし、当時とうじ国内こくないモータースポーツレースダートトライアル)ではしょう排気はいきりょうクラスの主力しゅりょくであった。

商用しょうようモデルであるカルタスバンいすゞ自動車ずじどうしゃへもOEM供給きょうきゅうされ「ジェミネット」として販売はんばいされていた。

世界せかい各国かっこくへも輸出ゆしゅつされ、日本にっぽん国外こくがい市場いちばではおもスズキ・スイフトとして販売はんばいされた一方いっぽう、そのにもシボレー・スプリントポンティアック・ファイアフライ(カナダ)、ホールデン・バリーナ(オーストラリア)などの名称めいしょうでも販売はんばいされた。セールスじょう軽自動車けいじどうしゃ競合きょうごうする日本にっぽん国内こくないではやや地味じみ存在そんざいとなったが、海外かいがいでは好調こうちょうきをせ、とりわけ北米ほくべい市場いちばでは販売はんばい価格かかくやすさと燃費ねんぴさからバジェットカーとして人気にんきあつめた[1]

日本にっぽんでの生産せいさん中止ちゅうし製造せいぞうライン中国ちゅうごく長春ちょうしゅん自動車じどうしゃやGMのコロンビアボゴタ存在そんざいする工場こうじょう移設いせつし、コロンビアでは2004ねん平成へいせい16ねん)まで現地げんち生産せいさんされていた。

2代目だいめ AA44Sがた日本にっぽん : 1988ねん - 2000ねん、パキスタン : 2001ねん - 2016ねん

[編集へんしゅう]
スズキ・カルタス(2代目だいめ
AA44Sがた
後期こうきがた 3ドア(1991ねん-2000ねん
後期こうきがた 3ドア リア
概要がいよう
別名べつめい 欧州おうしゅう : スバル・ジャスティ(2代目だいめ
欧州おうしゅう : スズキ・スイフト
販売はんばい期間きかん 1988ねん9月 - [6]2000ねん1がつカルタス(1988ねん1がつ~2000ねん1がつ)”. 2022ねん9がつ24にち閲覧えつらん
(ハッチバック日本にっぽん仕様しよう
1989ねん6がつ - 1995ねん1がつ
(セダン)
1992ねん1がつ - 1997ねん5月[7](コンバーチブル)
2001ねん - 2016ねん
(ハッチバックパキスタン仕様しよう
ボディ
乗車じょうしゃ定員ていいん 5めい
ボディタイプ 3ドア/5ドア ハッチバック
4ドア セダン(エスティーム)
2ドアコンバーチブル
駆動くどう方式ほうしき 前輪ぜんりん駆動くどう/よんりん駆動くどう
パワートレイン
エンジン G10 ちょく3SOHC 1.0L 58PS/6,000rpm 8.0kgf·m/3,500rpm
G13 ちょく4SOHC 1.3L 82PS/6,500rpm 10.6kgf·m/4,000rpm
G13B ちょく4DOHC 1.3L 115PS/7,500rpm 11.2kgf·m/6,500rpm
変速へんそく 5そくMT/3そくAT/CVT
サスペンション
まえ ストラットしき
のち ストラットしき
車両しゃりょう寸法すんぽう
ホイールベース 2,265mm
全長ぜんちょう 3,745mm
全幅ぜんぷく 1,590mm
ぜんこう 1,350mm
車両しゃりょう重量じゅうりょう 760kg
その
1999ねんまつまでの新車しんしゃ登録とうろく台数だいすう累計るいけい 27まん2071だい
(一部いちぶ3代目だいめ登録とうろく台数だいすうふくむ)[8]
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  • 1988ねん昭和しょうわ63ねん)9がつフルモデルチェンジ実施じっしならびに製造せいぞう開始かいし廉価れんか世界せかい戦略せんりゃくしゃというコンセプト先代せんだいからがれたが、ゲタわりの初代しょだい高級こうきゅうかんくわわり価格かかくたい上昇じょうしょうしたことから、しばらくのあいだ初代しょだい並行へいこうして販売はんばいされている。日本にっぽん国外こくがい市場いちばではつづおもに「スイフト」の販売はんばいされたが、北米ほくべいではGMの「キャプティバ・インポートモデル」として、意匠いしょう変更へんこうしたジオ・メトロポンティアック・ファイアーフライ販売はんばいされた。
  • 日本にっぽん国内こくないけは1.0Lがメトロ・コンバーチブルおなじフロントデザインでフロントグリルなし、1.3Lはフロントグリルきでヘッドランプなどフロントまわりがべつ意匠いしょうであった。両方りょうほうに、3ドアと5ドアのハッチバックモデルがあり、1.3LDOHC 搭載とうさいモデルのホットモデル「GTi」は3ドアのみの設定せっていで、純正じゅんせいエアロ標準ひょうじゅんいていた。キャッチコピーは「HIPコンシャス」で、前期ぜんきのCM出演しゅつえんしゃロブ・ロウ
  • 1989ねん平成へいせい元年がんねん)6がつ スズキとしては、1965ねんから1969ねんまで販売はんばいされていたフロンテ800以来いらい、20ねんぶりのノッチバックセダン(3ボックススタイル)となる「エスティーム」を1.3Lと1.6Lの設定せってい販売はんばい開始かいし[注釈ちゅうしゃく 2]。フロントグリルきで、特別とくべつ仕様しようしゃでは、「コシノヒロコリミテッド」(1.3L)があり、彼女かのじょがデザインしたシート表皮ひょうひであった。マイナーチェンジで、1.6Lは自動車じどうしゃぜい区分くぶんわせた1.5Lへ変更へんこうになった。
  • 1990ねん平成へいせい2ねん)の後半こうはんからはインドマルチ・スズキでも「マルチ・1000」として製造せいぞう販売はんばい開始かいしされた。
  • 1991ねん平成へいせい3ねん)、マイナーチェンジでうち外装がいそう変更へんこうがあり、リアコンビネーションランプ当時とうじアメリカしゃによくられたグリッドモールド(格子こうし)から日本にっぽんしゃふう上下じょうげ2分割ぶんかつレンズの水平すいへい基調きちょうになり、リアナンバー位置いちもリア・ガーニッシュからバンパー下部かぶ変更へんこうされた。内装ないそう一新いっしんされ、アメリカしゃふう独特どくとくダッシュボードが、この当時とうじ一般いっぱんてき日本にっぽんしゃふうになった。のち限定げんていしゃの『エレッセ仕様しよう販売はんばいされた。CM出演しゅつえんしゃ大江おおえ千里せんり変更へんこう
  • コンバーチブル設定せっていされ、北米ほくべい市場いちばではコンバーチブルだけでも1まんだいえる販売はんばい台数だいすうとなるだいヒットとなった。日本にっぽん国内こくないけは1992ねん平成へいせい4ねん2がつ登場とうじょうした。オートマチックはスズキはつCVT(SCVT、湿式しっしきいたクラッチ+サイレントチェーンしきCVT、ボルグワーナーせい)が採用さいようされ、純正じゅんせい車体しゃたいしょくあおメタリックとあかの2しょくのみの設定せっていとなる。
  • 1994ねん平成へいせい6ねん)コンバーチブル生産せいさん中止ちゅうし
  • 同年どうねんホールデンは、OEMのバリーナをオペル・コルサ(B)にえたため、スズキからの供給きょうきゅう中止ちゅうしした。
  • 1995ねん平成へいせい7ねん)から欧州おうしゅう市場いちばけに2代目だいめスバルジャスティとしてOEM供給きょうきゅう開始かいしされ、2003ねん平成へいせい15ねん)までつづいた。CVTが設定せっていされたが、コンバーチブルのSCVTとはことなり、富士重工ふじじゅうこうせいのECVTであった。
  • 1995ねん平成へいせい7ねん)1がつ[9]、カルタス・クレセントの登場とうじょうによりラインナップを縮小しゅくしょう、セダンのエスティームが日本にっぽん市場いちばから廃止はいしされるが、前年ぜんねんの12月[10]にはエスティームの生産せいさん終了しゅうりょうしていた。
  • この当時とうじ世界せかい一番いちばんやす小型車こがたしゃとして「カルタス1000F」が、パワーステアリングエアコンき68まんえん登場とうじょうし、3代目だいめにモデルチェンジ国内こくないで1999ねんまで継続けいぞくして、製造せいぞう販売はんばいされていた。
  • 1997ねん平成へいせい9ねん)4がつ[11]、コンバーチブルの生産せいさん終了しゅうりょう。5月に販売はんばい終了しゅうりょう
  • 国外こくがい仕様しようしゃは、おもにスイフトの名称めいしょう販売はんばいされていた。北米ほくべい市場いちばけの最上級さいじょうきゅうグレード、スイフトGTにはエンジン出力しゅつりょくを100psにたかめた4気筒きとうエンジンが搭載とうさいされていた[12]北米ほくべいけは1995ねんにジオ・メトロをベースとした新型しんがた変更へんこうされたが、欧州おうしゅう市場いちばけは2003ねんまでモデルチェンジされずに製造せいぞうつづけられた。
  • 中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこくでは長安ながやすスズキがセダンを羚羊かもしか(リンヤン)のくるまめい2000ねん7がつから2015ねんころまで、パキスタンではパック・スズキ・モーターが5ドアハッチバックをカルタスのくるまめい2001ねんから2016ねんまで製造せいぞうした。
  • 警視庁けいしちょうではクレセント登場とうじょうに5ドアハッチバックをパトロールカーとして導入どうにゅうしたため、2002ねん平成へいせい14ねん以降いこうけんでクレセントのパトカーの廃車はいしゃすすなか一部いちぶ駐在ちゅうざいしょには2013ねん平成へいせい25ねん現在げんざいでも存在そんざい)、2007ねん平成へいせい19ねん時点じてんでも旧型きゅうがたのこるという逆転ぎゃくてん現象げんしょうしょうじた。

3代目だいめ GA11Sがた(1995ねん - 2002ねん

[編集へんしゅう]
スズキ・カルタスクレセント
スズキ・カルタス(3代目だいめ
GA11Sがた
セダン
ワゴン
概要がいよう
販売はんばい期間きかん 1995ねん1がつ[13] - 2002ねん8がつ[14]
ボディ
乗車じょうしゃ定員ていいん 5めい
ボディタイプ 3ドアハッチバック
4ドア セダン
5ドア ステーションワゴン
駆動くどう方式ほうしき 前輪ぜんりん駆動くどう/よんりん駆動くどう
パワートレイン
エンジン G13B ちょく4SOHC 1.3L 85PS/6,000rpm 10.8kgf·m/3,000rpm
G15A ちょく4SOHC 1.5L 97PS/6,000rpm 12.8kgf·m/3,200rpm
J18A ちょく4DOHC 1.8L 135PS/6,500rpm 16.0gf·m/3,000rpm
変速へんそく 5MT/4AT/3AT/CVT
サスペンション
まえ ストラットしき
のち ストラットしき
車両しゃりょう寸法すんぽう
ホイールベース 2,380mm(3ドアハッチバック)
2,480mm(セダン,ステーションワゴン)
全長ぜんちょう 3,870mm(3ドアハッチバック)
4,195mm(セダン)
4,345mm(ステーションワゴン)
全幅ぜんぷく 1,690mm(3ドアハッチバック)
ぜんこう 1,395mm(3ドアハッチバック)
1,390mm(セダン)
1.460mm(ステーションワゴン)
車両しゃりょう重量じゅうりょう 890kg
その
新車しんしゃ登録とうろく台数だいすう 累計るいけい12まん2978だい[15]
系譜けいふ
後継こうけい ハッチバック:
スズキ・スイフト
セダン:
スズキ・エリオセダン
シボレー・オプトラ
ワゴン:
スズキ・エリオ
シボレー・オプトラワゴン
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  • 1995ねん平成へいせい7ねん)1がつ、カルタスの上位じょうい機種きしゅとしてカルタス・クレセント販売はんばい開始かいし。ボディタイプは当初とうしょ3ドアハッチバック(1.3L、1.5L)と4ドアセダン(1.5L、1.6L)の2しゅ初期しょきのCM出演しゅつえんしゃ五木いつきひろしかず由布子ゆうこ
  • 1996ねん平成へいせい8ねん)2がつワゴン(1.5L、1.8L、4WD専用せんようの1.6L)追加ついか。ワゴンの目標もくひょう月間げっかん販売はんばいは500だい発表はっぴょうされた。3ドア1.5L くるま廃止はいし。3ドアハッチバック&4ドアセダン1.6L(4WD専用せんよう追加ついか
日本にっぽん国外こくがい一部いちぶ地域ちいき(北米ほくべいとう)けでのくるまめいがスイフトから2代目だいめセダンのサブネームである「エスティーム」に変更へんこうされた。欧州おうしゅうでは「バレーノ」の名称めいしょう販売はんばいされ、3ドア、セダンにも1.8L搭載とうさいしゃ存在そんざいする。
日本にっぽん仕様しようの1.8Lセダンも企画きかくされ、運輸省うんゆしょうげん国土こくど交通省こうつうしょう)の型式けいしき認証にんしょうまで取得しゅとくしたが、生産せいさん検査けんさ登録とうろくは2だいのみで販売はんばいもうへの流通りゅうつう見送みおくられた。2だいはそれぞれ、当時とうじ鈴木すずきおさむ社長しゃちょう内山うちやま久男ひさお会長かいちょう専用せんようしゃとして使用しようされたが、鈴木すずきしゃ事故じこ廃車はいしゃとなり現存げんそんしない[16]
上位じょうい機種きしゅではない従来じゅうらいモデルは日本にっぽん国内こくないけでは1999ねんまで併売へいばいされた。北米ほくべいけのスズキ・スイフトはジオ・メトロをベースとしたハッチバックのみがモデルチェンジされ、日本にっぽん国外こくがい専売せんばい車種しゃしゅとなった。
  • 1997ねん平成へいせい9ねん)5がつ、マイナーチェンジ。内装ないそう変更へんこう。ワゴンに1.8Lエアロ設定せってい。3ドア1.3Lにだん変速へんそく専用せんようグレード「G」設定せってい搭載とうさいのCVTは富士重工業ふじじゅうこうぎょうECVTである。
  • 1998ねん平成へいせい10ねん)5がつ、マイナーチェンジ。同時どうじに「カルタス・クレセント」を「カルタス」に、従来じゅうらいのカルタスを「カルタス Mシリーズ」に名称めいしょう変更へんこう。このとき一部いちぶグレードに標準ひょうじゅん装備そうびだったエアバッグABSオプション設定せっていとなった。CM出演しゅつえんしゃ長瀬ながせ智也ともや変更へんこう
  • 1999ねん (平成へいせい11ねん)8がつ[17]、ハッチバックの生産せいさん終了しゅうりょう。その在庫ざいこ対応たいおうぶん販売はんばいとなり、9月[18]販売はんばい終了しゅうりょう上記じょうきとお翌年よくねん1がつ従来じゅうらいがた(2代目だいめ)のカルタス(ハッチバック)も販売はんばい終了しゅうりょうしている。後継こうけいしゃ翌年よくねん2がつ発売はつばいスイフト
  • 2001ねん平成へいせい13ねん)11月[19]エリオセダン登場とうじょうにより、セダンの生産せいさん終了しゅうりょう。12月[20]販売はんばい終了しゅうりょう
  • 2002ねん8がつカルタスワゴン(スズキ)のカタログ”. 2022ねん9がつ24にち閲覧えつらん最後さいごまでラインアップにのこされていたワゴンも生産せいさん終了しゅうりょうし、9月[21]販売はんばい終了しゅうりょうすべてのモデルが製造せいぞう販売はんばいえ、19ねん歴史れきしまくろした。後継こうけい車種しゃしゅエリオおよび、GM大宇だいう製造せいぞうし、スズキが輸入ゆにゅう販売はんばいする、シボレー・オプトラである。

4代目だいめ(2017ねん - )

[編集へんしゅう]
スズキ・カルタス(4代目だいめ
概要がいよう
別名べつめい スズキ・セレリオ(2代目だいめ
製造せいぞうこく パキスタンの旗 パキスタン
販売はんばい期間きかん 2017ねん -
ボディ
ボディタイプ 5ドア ハッチバック
駆動くどう方式ほうしき 前輪ぜんりん駆動くどう
パワートレイン
エンジン K10Cかた 1.0L ちょく3 DOHC 12V
変速へんそく 5そくMT、5そくAMTCVT
車両しゃりょう寸法すんぽう
ホイールベース 2,425mm
全長ぜんちょう 3,600mm
全幅ぜんぷく 1,600mm
ぜんこう 1,560mm
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詳細しょうさいスズキ・セレリオ#2代目だいめ FE42Sがた(2014ねん - 2021ねん参照さんしょう

  • 2017ねん4がつにパキスタンでセレリオの現地げんち仕様しようしゃがカルタスの名称めいしょう発売はつばい。パキスタンでは2016ねんまで2代目だいめカルタスが製造せいぞうされており、その後継こうけいとなる。

モータースポーツ

[編集へんしゅう]

パイクスピーク

[編集へんしゅう]
スズキスポーツ・ツインエンジン・カルタス TYPE2 SPEC,93(1993ねん
ボディ
乗車じょうしゃ定員ていいん 1めい
ボディタイプ ハッチバック
駆動くどう方式ほうしき よんりん駆動くどう
パワートレイン
エンジン G16Aがた 水冷すいれいLがた4気筒きとう4バルブSOHC+TURBO 1,590cc×2
400PS/7,500rpm×2
46.15kgf·m/6,200rpm×2
変速へんそく 5そくMT
サスペンション
まえ ダブルウィッシュボーン
のち ダブルウィッシュボーン
車両しゃりょう寸法すんぽう
全長ぜんちょう 4,180mm
全幅ぜんぷく 1,750mm
ぜんこう 1,550mm
車両しゃりょう重量じゅうりょう 873kg
系譜けいふ
後継こうけい スズキスポーツ・ツインエンジン・エスクード SPEC,94(1994ねん
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アメリカコロラドしゅう毎年まいとしアメリカ独立記念日どくりつきねんび前後ぜんご開催かいさいされるパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム1989ねんおよ1991ねん - 1993ねんまでのあいだ、2代目だいめカルタスをベースとしたスペシャルマシン「スズキスポーツ・ツインエンジン・カルタス」が参戦さんせんしている。ただし、ベースとってもそれは外観がいかんだけであり、軽量けいりょうパイプフレームシャシに400PSを発生はっせいする直列ちょくれつ4気筒きとう1.6Lエンジンを前後ぜんご搭載とうさいし、合計ごうけい800PS/92.3kgf·mにたっするというオリジナルとはてもつかぬモンスターマシンであった。この2のエンジンは電子でんし制御せいぎょEMCDばれる電磁でんじクラッチしきセンターデフで制御せいぎょされていた。当時とうじのスズキはだい排気はいきりょうエンジンを開発かいはつ製造せいぞうしておらず、エンジン2搭載とうさいという破天荒はてんこう発想はっそう適当てきとうなエンジンがないゆえ苦肉くにくさくでもあった。また極端きょくたんともえる馬力ばりき設定せっていも、パイクスピーク山頂さんちょう付近ふきんでは空気くうきうすく、高度こうどがるにつれてエンジンパワーが低下ていかしていくため、あらかじたかめの設定せっていとしたためである。

そして、一連いちれんのスズキ・パイクスピークようマシンの外観がいかんてき特徴とくちょうでもある巨大きょだいなウイングも、空気くうきうすくなる山頂さんちょう付近ふきんにおいてもダウンフォースられるよう風洞ふうどう実験じっけんかえつくられたものである。

このマシンを開発かいはつした田嶋たじま伸博のぶひろみずからドライバーとしてみ、パイクスピークにいどんだ。はつ参加さんかの1989ねんはリタイアであったが、改良かいりょうくわえTYPE2となって2ねんしの1991ねんに12ふん34びょう51で完走かんそうたし、パイクスピークオープンクラスで3という好成績こうせいせきげた。1992ねん1993ねんともにアンリミテッドクラス(改造かいぞう制限せいげん)で完走かんそう1993ねん総合そうごう2成績せいせきであった。
スズキおよスズキスポーツは、この経験けいけんもとエスクードSX4ひとし数々かずかずのモンスターマシンをつくげていくこととなる。
ちなみに1990ねんは2代目だいめカルタスベースのスズキスポーツ・カルタスGT-iでオープンラリークラスで参戦さんせん2000ねんには3代目だいめベースのスズキスポーツ・ツインエンジン・カルタスでパイクスピークオープンクラスにいどんだが、どちらも決勝けっしょうでリタイアしている。

くるまめい由来ゆらい

[編集へんしゅう]

造語ぞうご。「崇拝すうはい」を意味いみするラテン語らてんご語源ごげん英語えいごCULT」(カルト)は、「CULTURE」(カルチャー = 文化ぶんか) につながる接頭せっとうで、文化ぶんか教養きょうよう関係かんけいふかく「思想しそうのあるクルマは文化ぶんか」という主張しゅちょうと、「現代げんだいのクルマ文化ぶんか貢献こうけんしたい」というスズキのねがいをめたもの[22][23]

なお、「けい」よりもすこ高級こうきゅうで「けい」に「す」で「カルタス」というせつもあるが、真偽しんぎ不明ふめいである。

脚注きゃくちゅう

[編集へんしゅう]
  1. ^ a b デアゴスティーニジャパン 週刊しゅうかん日本にっぽん名車めいしゃだい21ごう21ページより。
  2. ^ デアゴスティーニジャパン週刊しゅうかん日本にっぽん名車めいしゃだい21ごう21ページより。
  3. ^ 自動車じどうしゃガイドブック vol.31 1984~'85 112ページ
  4. ^ 自動車じどうしゃガイドブック vol.31 1984~'85 113ページ
  5. ^ 自動車じどうしゃガイドブック vol.33 1986-'87 119ページ
  6. ^ デアゴスティーニジャパン 週刊しゅうかん日本にっぽん名車めいしゃだい26ごう19ページより。
  7. ^ スズキ カルタスコンバーチブル 1992ねんしきモデルの価格かかく・カタログ情報じょうほう”. 2022ねん9がつ24にち閲覧えつらん
  8. ^ デアゴスティーニジャパン 週刊しゅうかん日本にっぽん名車めいしゃ26ごう19ページより。
  9. ^ カルタスエスティーム”. 2022ねん9がつ24にち閲覧えつらん
  10. ^ カルタスエスティーム(スズキ)のカタログ”. 2022ねん9がつ24にち閲覧えつらん
  11. ^ カルタスコンバーチブル(スズキ)のカタログ”. 2022ねん9がつ24にち閲覧えつらん
  12. ^ てい価格かかくでDOHCエンジンを搭載とうさいしていた1993ねんがたスズキ「スイフト GT」(カルタス)を廃車はいしゃ置場おきば発見はっけん”. Autoblog Japan Staff (2017ねん10がつ1にち). 2017ねん10がつ2にち閲覧えつらん
  13. ^ デアゴスティーニジャパン 週刊しゅうかん日本にっぽん名車めいしゃだい30ごう19ページより。
  14. ^ カルタスワゴン”. 2022ねん9がつ24にち閲覧えつらん
  15. ^ デアゴスティーニジャパン 週刊しゅうかん日本にっぽん名車めいしゃ だい30ごう19ページより。
  16. ^ スズキ関係かんけいしゃ取材しゅざい
  17. ^ カルタス(スズキ)1988ねん9がつ~1999ねん8がつのカタログ”. カーセンサーnet. リクルート (2019ねん12月24にち). 2019ねん12月24にち閲覧えつらん
  18. ^ スズキ カルタス 1988ねんしきモデルの価格かかく・カタログ情報じょうほう”. 2022ねん9がつ24にち閲覧えつらん
  19. ^ カルタスセダン(スズキ)のカタログ”. 2022ねん9がつ24にち閲覧えつらん
  20. ^ スズキ カルタスセダン 1999ねんしきモデルの価格かかく・カタログ情報じょうほう”. 2022ねん9がつ24にち閲覧えつらん
  21. ^ スズキ カルタスワゴン 価格かかく・カタログ情報じょうほう”. 2022ねん9がつ24にち閲覧えつらん
  22. ^ 昭和しょうわ55ねん 写真しゃしん生活せいかつ』(2017ねん、ダイアプレス)p92
  23. ^ スズキよんりんしゃ くるまめい由来ゆらい - スズキ公式こうしきサイト

注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ のち同社どうしゃスペーシアカスタムZのCMに出演しゅつえん
  2. ^ 厳密げんみつにいえばフロンテ800は2ドアのノッチバックセダンである。また、同社どうしゃの4ドアセダンとしてはこのエスティームがはつとなる。

関連かんれん項目こうもく

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