テリー・ブロス

テリー・ブロス
*Terry Bross*
基本きほん情報じょうほう
国籍こくせき	アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく
出身しゅっしん地ち	テキサス州しゅうエルパソ
生年月日せいねんがっぴ	1966年ねん3月30日にち（58歳さい）
身長しんちょう; 体重たいじゅう	6' 9" ＝約やく205.7 cm; 234 lb ＝約やく106.1 kg
選手せんしゅ情報じょうほう
投球とうきゅう・打席だせき	右みぎ投とう右みぎ打だ
ポジション	投手とうしゅ
プロ入いり	1987年ねん MLBドラフト13巡じゅん目め
初はつ出場しゅつじょう	MLB / 1991年ねん9月がつ4日にち; NPB / 1995年ねん4月がつ9日にち
最終さいしゅう出場しゅつじょう	MLB / 1993年ねん9月がつ14日にち; NPB / 1998年ねん10月がつ9日にち
経歴けいれき（括弧かっこ内ないはプロチーム在籍ざいせき年度ねんど）
	イマキュラタ高等こうとう学校がっこう; セント・ジョーンズ大学だいがく; ニューヨーク・メッツ (1991); サンフランシスコ・ジャイアンツ (1993); ヤクルトスワローズ (1995 - 1997); 西武せいぶライオンズ (1998 - 1999);
	この表ひょうについて

テリー・ブロス（英語えいご: Terry Bross, 本名ほんみょう：テレンス・ポール・ブロス（Terrence Paul Bross）1966年ねん 3月30日にち - ）は、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくテキサス州しゅうエルパソ出身しゅっしんの元もとプロ野球やきゅう選手せんしゅ（投手とうしゅ）。

経歴けいれき

プロ入いり前まえ

ニューヨークのセント・ジョーンズ大学だいがく時代じだいは野球やきゅうとバスケットボールで活躍かつやく。

プロ入いりとメッツ時代じだい

1987年ねんのMLBドラフト13巡じゅん目めでニューヨーク・メッツから指名しめいされ、入団にゅうだん。

1991年ねんにメジャーデビューし、同年どうねんは8試合しあいに登板とうばん。

ジャイアンツ時代じだい

1993年ねんにサンフランシスコ・ジャイアンツで2試合しあい登板とうばん。メジャー通算つうさん成績せいせきは10試合しあいで計けい12イニングを投なげ、0勝しょう0敗はい0セーブ、防御ぼうぎょ率りつ3.00。

ヤクルト時代じだい

1995年ねんに2月がつにアリゾナ州しゅうユマでヤクルトスワローズが行おこなった春季しゅんきキャンプでの外国がいこく人じん選手せんしゅの入団にゅうだんテストに参加さんかして合格ごうかくし入団にゅうだん^[1]。入団にゅうだん時じに年俸ねんぽう4000万まん円えんと聞きいて「そんなにもらえるのか」と驚おどろいたというほど^[1]、当時とうじにしては珍めずらしいハングリー精神せいしんの持もち主ぬしであった。同年どうねん9月がつ9日にちの読売よみうりジャイアンツ戦せんでノーヒットノーランを達成たっせいし^[1]（大森おおもり剛つよしへの死球しきゅうで完全かんぜん試合しあいは逃のがした）、これによって巨人きょじんの自力じりき優勝ゆうしょうが消滅しょうめつした。9月30日にちに本拠地ほんきょちである神宮球場じんぐうきゅうじょうでの巨人きょじん戦せんで完封かんぷう勝利しょうりし胴上どうあげ投手とうしゅとなった（最後さいごの打者だしゃは松井まつい秀喜ひできでセンターフライ）。このように、この年としの巨人きょじん戦せんにはめっぽう強つよく、5勝しょう0敗はい防御ぼうぎょ率りつ0.23で(39回かい1/3で失点しってんはNPB初はつ登板とうばんした4月がつ9日にちの後藤ごとう孝志たかしのプロ初はつ本塁打ほんるいだ（ソロ）のみ）カモにした（先発せんぱつ5試合しあい、救援きゅうえん3試合しあい。勝利しょうりは全すべて先発せんぱつ)。最終さいしゅう的てきにNPB1年ねん目めは、長身ちょうしんから投なげ下おろす速球そっきゅうと親指おやゆびと人差ひとさし指ゆびではさむ独特どくとくのフォークボールを武器ぶきに14勝しょうを挙あげ、4試合しあい連続れんぞく2ケタ奪だつ三振さんしんも記録きろくし、最優秀さいゆうしゅう防御ぼうぎょ率りつのタイトルを獲得かくとくするなど、前ぜん評判ひょうばんの悪わるかったヤクルトを日本にっぽんシリーズ優勝ゆうしょうに導みちびく原動力げんどうりょくとなる。

1996年ねん以降いこうは、上うえから投なげ下おろす投球とうきゅうフォームゆえにモーションを盗ぬすまれることが多おおく、打球だきゅう処理しょりが苦手にがてという弱点じゃくてんを突つかれるようになり、更さらに足あしの故障こしょうの影響えいきょうもあり成績せいせきは低迷ていめいした（しかし3年ねん目めは投手とうしゅ陣じんの調整ちょうせいが遅おくれた影響えいきょうもあり開幕かいまく投手とうしゅに指名しめいされた）。ヤクルト時代じだい、ベンチから敬遠けいえんの指示しじを受うけたが「（暴投ぼうとうなどをせずに指示しじ通どおり敬遠けいえんをする）自信じしんがない」と敬遠けいえんを拒否きょひしたことがある。バッテリーを組くんでいた古田ふるた敦あつし也は「体からだでっかいけど気きは優やさしい」「5回かいぐらい投なげて勝かち投手とうしゅの権利けんりが発生はっせいするとどっか痛いたいと言いい出だす」と後年こうねん彼かれを評ひょうしており、現役げんえき時代じだいに古田ふるた自身じしんはブロスからマウンド上じょうで優やさしく励はげますことは止とめて罵倒ばとうして奮ふるいたせるように頼たのまれ、これに応おうじたという^[2]。

西武せいぶ時代じだい

1998年ねんに西武せいぶライオンズに移籍いせきするが、オープン戦せんからオリックス・ブルーウェーブの当時とうじの監督かんとくである仰木おうぎ彬あきらにより、5連続れんぞくセーフティバントを仕掛しかけられるなど、ヤクルト時代じだいからの弱点じゃくてんを攻撃こうげきされ^[3]、期待きたいされた活躍かつやくをすることは出来できなかった。

1999年ねんは一軍いちぐん登板とうばんのないまま退団たいだんした。巨人きょじんや日本にっぽんハムファイターズに在籍ざいせきしていた晩年ばんねんの落合おちあい博満ひろみつとの対戦たいせんでは、初年度しょねんどこそ抑おさえてたもの翌年よくねん以降いこうは打うち込こまれるケースが多おおく苦手にがてとしていた。1996年ねんには500号ごう本塁打ほんるいだ、1998年ねんには現役げんえき最終さいしゅう弾だんを被弾ひだんした。

引退いんたい後ご

引退いんたい後ごはアリゾナ州しゅうにあるスポーツ・マネジメント会社かいしゃ Gaylord Sports Management で代理人だいりにんとして活動かつどうしている。

詳細しょうさい情報じょうほう

年度ねんど別べつ投手とうしゅ成績せいせき

年とし度ど	球たま団だん	登とう板いた	先さき発はつ	完かん投とう	完かん封ふう	勝かち利り	敗はい戦せん	ホ丨ルド	勝かち率りつ	打だ者もの	投とう球たま回かい	被ひ安やす打だ	被ひ本ほん塁るい打だ	与あずか四よん球たま	敬けい遠とお	与あずか死し球たま	奪だつ三さん振ふ	暴投とう	ボ丨ク	失しつ点てん	自じ責せめ点てん	防ぼう御お率りつ	W H I P
1991	NYM	8	0	0	0	0	0	--	----	39	10.0	7	1	3	0	0	5	0	0	2	2	1.80	1.00
1993	SF	2	0	0	0	0	0	--	----	10	2.0	3	1	1	0	0	1	0	0	2	2	9.00	2.00
1995	ヤクルト	32	24	5	3	14	5	--	.737	646	162.1	114	6	57	0	3	139	9	1	43	42	2.33	1.05
1996		23	21	2	1	7	12	--	.368	571	137.0	115	16	43	1	3	97	5	0	61	55	3.61	1.15
1997		23	21	0	0	7	8	--	.467	524	115.1	129	16	56	0	0	89	5	1	73	64	4.99	1.60
1998	西武せいぶ	11	7	0	0	2	3	--	.400	179	42.1	35	9	23	0	1	28	3	1	28	27	5.74	1.28
MLB：2年ねん		10	0	0	0	0	0	--	----	49	12.0	10	2	4	0	0	6	0	0	4	4	3.00	1.17
NPB：4年ねん		89	73	7	4	30	28	--	.517	1920	457.0	393	47	179	1	7	353	22	3	205	188	3.70	1.25

各かく年度ねんどの太字ふとじはリーグ最高さいこう

タイトル

NPB

最優秀さいゆうしゅう防御ぼうぎょ率りつ：1回かい（1995年ねん）

表彰ひょうしょう

NPB

月間げっかんMVP：2回かい（投手とうしゅ部門ぶもん：1995年ねん4月がつ、1995年ねん9月がつ）
最優秀さいゆうしゅうバッテリー賞しょう：1回かい（1995年ねん捕手ほしゅ：古田ふるた敦あつし也）
日本にっぽんシリーズ優秀ゆうしゅう選手せんしゅ賞しょう：1回かい（1995年ねん）

記録きろく

NPB

初はつ登板とうばん・初はつ先発せんぱつ・初はつ勝利しょうり：1995年ねん4月がつ9日にち、対たい読売よみうりジャイアンツ3回戦かいせん（東京とうきょうドーム）、5回かい1失点しってん
初はつ完投かんとう勝利しょうり：1995年ねん4月がつ30日にち、対たい阪神はんしんタイガース6回戦かいせん（阪神はんしん甲子園こうしえん球場きゅうじょう）、9回かい1失点しってん
初はつ完封かんぷう：1995年ねん8月がつ19日にち、対たい読売よみうりジャイアンツ20回戦かいせん（東京とうきょうドーム）
ノーヒットノーラン：1回かい（1995年ねん9月がつ9日にち、対たい読売よみうりジャイアンツ22回戦かいせん、東京とうきょうドーム）　※史上しじょう62人にん目め
初はつ本塁打ほんるいだ：1996年ねん4月がつ29日にち、対たい広島東洋ひろしまとうようカープ4回戦かいせん（広島ひろしま市民しみん球場きゅうじょう）、近藤こんどう芳久よしひさからソロ

背番号せばんごう

46 （1991年ねん）
37 （1993年ねん）
24 （1995年ねん入団にゅうだん時じ。3月に吉井よしい理り人じんが入団にゅうだんして24を着つけたため、代かわって近鉄きんてつに移籍いせきした西村にしむら龍次りゅうじが着用ちゃくようしていた29に変更へんこう）
29 （1995年ねん - 1997年ねん）
33 （1998年ねん - 1999年ねん）

脚注きゃくちゅう

[脚注きゃくちゅうの使つかい方かた]

^ ^a ^b ^c “年俸ねんぽう80万まん円えんのテスト生せいから最多さいた勝しょう投手とうしゅへ　思おもわぬ掘ほり出だし物ものだった「助すけっ人と列伝れつでん」”. デイリー新潮しんちょう (January 26, 2022). January 26, 2022閲覧えつらん。
^ 古田ふるた敦あつし也が暴言ぼうげん連発れんぱつ!? 投手とうしゅのタイプ別べつ操縦そうじゅう方法ほうほう【キャッチャーズバイブル】フルタの方程式ほうていしき【古田ふるた敦あつし也公式こうしきチャンネル】2021/07/22 (2021年ねん7月がつ22日にち閲覧えつらん)
^ 野村のむら克也かつや監督かんとくとの出会であいでジャパニーズ・ドリームを実現じつげんさせたテリー・ブロス／平成へいせい助すけっ人と賛歌さんか【プロ野球やきゅう死亡しぼう遊戯ゆうぎ】

外部がいぶリンク

選手せんしゅの通算つうさん成績せいせきと情報じょうほう Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)
個人こじん年度ねんど別べつ成績せいせき T.ブロス - NPB.jp 日本にっぽん野球やきゅう機構きこう

[新潮-1] “年俸ねんぽう80万まん円えんのテスト生せいから最多さいた勝しょう投手とうしゅへ　思おもわぬ掘ほり出だし物ものだった「助すけっ人と列伝れつでん」”. デイリー新潮しんちょう (January 26, 2022). January 26, 2022閲覧えつらん。

[2] 古田ふるた敦あつし也が暴言ぼうげん連発れんぱつ!? 投手とうしゅのタイプ別べつ操縦そうじゅう方法ほうほう【キャッチャーズバイブル】フルタの方程式ほうていしき【古田ふるた敦あつし也公式こうしきチャンネル】2021/07/22 (2021年ねん7月がつ22日にち閲覧えつらん)

[3] 野村のむら克也かつや監督かんとくとの出会であいでジャパニーズ・ドリームを実現じつげんさせたテリー・ブロス／平成へいせい助すけっ人と賛歌さんか【プロ野球やきゅう死亡しぼう遊戯ゆうぎ】

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