阿おもね波野なみの秀幸ひでゆき

阿おもね波野なみの 秀幸ひでゆき

読売よみうりジャイアンツコーチ時代じだい
基本きほん情報じょうほう
国籍こくせき	日本にっぽん
出身しゅっしん地ち	神奈川かながわ県けん横浜よこはま市し保土ケ谷ほどがや区く（現げん：旭あさひ区く）
生年月日せいねんがっぴ	(1964-07-28) 1964年ねん7月がつ28日にち（60歳さい）
身長しんちょう 体重たいじゅう	178 cm 75 kg
選手せんしゅ情報じょうほう
投球とうきゅう・打席だせき	左ひだり投とう左ひだり打だ
ポジション	投手とうしゅ
プロ入いり	1986年ねん ドラフト1位い
初はつ出場しゅつじょう	1987年ねん4月がつ12日にち
最終さいしゅう出場しゅつじょう	2000年ねん10月がつ7日にち
経歴けいれき（括弧かっこ内ないはプロチーム在籍ざいせき年度ねんど）
選手せんしゅ歴れき
横浜よこはま市立しりつ桜丘さくらがおか高等こうとう学校がっこう 亜細亜大学あじあだいがく 近鉄きんてつバファローズ (1987 - 1994) 読売よみうりジャイアンツ (1995 - 1997) 横浜よこはまベイスターズ (1998 - 2000)
コーチ歴れき
読売よみうりジャイアンツ (2001 - 2005) 横浜よこはまベイスターズ (2006) 住友金属すみともきんぞく鹿島かしま 読売よみうりジャイアンツ (2012 - 2018) 中日ちゅうにちドラゴンズ (2019 - 2021) 読売よみうりジャイアンツ (2023)
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阿おもね波野なみの 秀幸ひでゆき（あわの ひでゆき、1964年ねん7月がつ28日にち - ）は、神奈川かながわ県けん横浜よこはま市し保土ケ谷ほどがや区く（現げん：旭あさひ区く）出身しゅっしんの元もとプロ野球やきゅう選手せんしゅ（投手とうしゅ）、プロ野球やきゅうコーチ、野球やきゅう解説かいせつ者しゃ。マネジメント契約けいやく先さきはスポーツビズ。

経歴けいれき

プロ入いり前まえ

父親ちちおやが地元じもとの少年しょうねん野球やきゅうチームでコーチをしていたその影響えいきょうから、小学しょうがく4年生ねんせいの時ときから野球やきゅうを始はじめる。横浜よこはま市立しりつ鶴づるヶ峯みね中学校ちゅうがっこう時代じだい、東海大学とうかいだいがく付属ふぞく相模さがみ高等こうとう学校がっこうからの誘さそいを受うけていたにもかかわらず、あえて公立こうりつの横浜よこはま市立しりつ桜丘さくらがおか高等こうとう学校がっこうを志望しぼうし、塾じゅく通がよいをして文武両道ぶんぶりょうどうを目指めざした。桜丘さくらがおか高校こうこうでは3年ねん夏なつの神奈川かながわ大会たいかいは4回戦かいせんで敗退はいたいし、甲子園こうしえん出場しゅつじょう経験けいけんはなかった。

高校こうこう卒業そつぎょう後ごは亜細亜大学あじあだいがくに進学しんがく（同期どうきにパンチ佐藤さとう、1年ねん後輩こうはいに与田よだ剛つよしがいる）。東都とうと大学だいがく野球やきゅうリーグで通算つうさん62試合しあい登板とうばん、32勝しょう17敗はい、防御ぼうぎょ率りつ1.83、282奪だつ三振さんしん。最高さいこう殊勲しゅくん選手せんしゅに1度ど、最優秀さいゆうしゅう投手とうしゅに3度ど、ベストナインに3度ど選えらばれた。4年ねん秋あきの9勝しょうはリーグタイ記録たいきろくで、駒澤大学こまざわだいがくとの優勝ゆうしょう決定けってい戦せんでは延長えんちょう13回かいを投なげて自身じしんも4安打あんだを放はなつが敗やぶれた。

1986年度ねんどドラフト会議かいぎにて読売よみうりジャイアンツ、横浜よこはま大洋たいようホエールズ、近鉄きんてつバファローズの3球団きゅうだんが1位い指名しめいで競合きょうごう。阿波あわ野のの意中いちゅう球団きゅうだんは巨人きょじんか大洋たいようと言いわれていたが、抽選ちゅうせんの結果けっか、交渉こうしょう権けん確定かくていのくじを引ひき当あてたのは、「指名しめいするという事前じぜんのあいさつが一切いっさいなかった」という近鉄きんてつだった。当時とうじの近鉄きんてつ監督かんとく岡本おかもと伊い三美みよしは、亜細亜大あじあだいの監督かんとくから聞きいた話はなしとして「試合しあいで打うたれると頭あたまを壁かべにぶつけて悔くやしがっていた」「打者だしゃの膝ひざから上うえの球たまはきませんよ」などと、また阿波あわ野のの入団にゅうだん前まえに接せっした際さいに、阿波あわ野のが関西かんさいのことはわからず、「近鉄きんてつという会社かいしゃはどこにあるのですか」ときいてきた、と振ふり返かえっている。そういうこともあって、交渉こうしょう権けんが近鉄きんてつに決きまった時ときには「呆然ぼうぜんとした」という。亜細亜大あじあだい監督かんとくの内田うちだ俊雄としおは「挨拶あいさつもしないままで指名しめいしてくるなんてあり得えない」としてこのドラフト当日とうじつは祝福しゅくふくの胴上どうあげなどせずそのまま帰かえし、同おなじく総そう監督かんとくの矢野やの祐ゆう弘ひろしは、しばらくはグラウンドに近鉄きんてつのスカウトが来きても追おい返かえしていたという。担当たんとうスカウトは河西かさい俊雄としお。阿波あわ野のを外はずした巨人きょじんは木田きだ優ゆう夫おっと、大洋たいようは友利ともり結ゆいを再さい指名しめいで獲得かくとく。

近鉄きんてつ時代じだい

1987年ねんは15勝しょう・両りょうリーグ最多さいたの201奪だつ三振さんしん・249.2イニングを記録きろく。1986年ねんドラフト1位いでプロ入いりした同期どうきの西崎にしざき幸広ゆきひろ（日本にほんハム）と熾烈しれつな新人しんじん王おう争あらそいを繰くり広ひろげた。阿波あわ野のは32試合しあい登板とうばんで15勝しょう12敗はい・防御ぼうぎょ率りつ2.88、西崎にしざきは30試合しあい登板とうばんで15勝しょう7敗はい・防御ぼうぎょ率りつ2.89と甲乙こうおつつけがたい成績せいせきを残のこしたが、結果けっかは大差たいさがついて阿波あわ野のが新人しんじん王おうに選出せんしゅつされた。両者りょうしゃは共ともに「トレンディエース」と呼よばれ（「トレンディエース」については西崎にしざき幸広ゆきひろ参照さんしょう）、特とくに女性じょせいに高たかい人気にんきを誇ほこった。

1988年ねんもエースとして14勝しょうを挙あげた。ナゴヤ球場きゅうじょうでのオールスターゲーム第だい2戦せん先発せんぱつし3回かいを被ひ安打あんだ0自責じせき点てん0奪だつ三振さんしん3を記録きろく。レギュラーシーズン優勝ゆうしょうのかかったロッテオリオンズとの川崎球場かわさききゅうじょうでのダブルヘッダー、いわゆる「10.19」に、両りょう試合しあいとも当時とうじの抑おさえ吉井よしい理り人じんの後のちを受うけ連投れんとう。この試合しあいの2日にち前まえ、阿波あわ野のは対たい阪急はんきゅう戦せんで完投かんとうしており疲労ひろうが残のこっていた。第だい1試合しあいでは9回かい、1点てんリードで二死にし満塁まんるいのピンチを迎むかえたが、森田もりた芳彦よしひこを三振さんしんにしとめ、逃にげ切きった。このとき阿波あわ野のは帽子ぼうしを鷲掴わしづかみにしてガッツポーズした。しかし、第だい2試合しあいに1点てんリードの8回かい、高沢たかさわ秀昭ひであきに痛恨つうこんの同点どうてん本塁打ほんるいだを打うたれた。この後のち、ショックで記憶きおくが飛とび、なぜ捕手ほしゅ山下やました和彦かずひこのサインで指示しじされた自分じぶんのストレートを信頼しんらいできなかったかと悔くいが残のこったという。

その後ご9回かい無死むし一いち・二塁にるいで古川ふるかわ慎一しんいちを牽制けんせい球だまで刺さした記憶きおくもはっきりしていなかったというが、ここでロッテ監督かんとくの有ゆう藤ふじ道世みちよが判定はんていを巡めぐり9分間ふんかんにわたって抗議こうぎを続つづけ試合しあいは中断ちゅうだんしたことも影響えいきょうし、第だい2試合しあいは引ひき分わけに終おわり近鉄きんてつは優勝ゆうしょうを逃のがした。

「10.19」も参照さんしょう

10.19で苦にがい思おもいをしたが本来ほんらいはロッテを得意とくいとしていた。この1988年ねんは4勝しょう1敗はい、翌よく1989年ねんは4勝しょう0敗はいの成績せいせきを残のこしており、通算つうさん67勝しょうのうち21勝しょうをロッテから挙あげている。

1989年ねんは、前年ぜんねんの雪辱せつじょくを特とくに意識いしきして迎むかえたという。終盤しゅうばん、10月12日にちのダブルヘッダー第だい2戦せんや優勝ゆうしょう決定けっていの場面ばめんで登板とうばんした。10月12日にちについて、阿波あわ野のは10.19でも負まけていないことからダブルヘッダーと決きまった時点じてんで「よーし」となったと振ふり返かえっている。優勝ゆうしょう決定けっていの場面ばめんでは、前年ぜんねん「10.19」での思おもいからストレートを続つづけたという。最多さいた勝しょう（19勝しょう）、最多さいた奪だつ三振さんしん（183個こ）のタイトルを獲得かくとくし、近鉄きんてつの優勝ゆうしょうに貢献こうけん。巨人きょじんとの日本にっぽんシリーズでは第だい1戦せん・第だい5戦せんに先発せんぱつし同おない年どしの斎藤さいとう雅樹まさきと2度ども投なげ合あい、第だい1戦せんの完投かんとう勝利しょうりを含ふくむ15イニングを投なげ、1勝しょう1敗はい、5失点しってんの成績せいせきで、優秀ゆうしゅう選手せんしゅに選えらばれた。最多さいた勝しょうと最多さいた奪だつ三振さんしんのタイトル料りょうがプラスされた結果けっか、入団にゅうだんからわずか3年ねんで年俸ねんぽう7000万まん円えんに上あがり、「入団にゅうだん当時とうじ（580万まん円えん）に比くらべたら、想像そうぞうがつかない額がくですよ」と述のべていた。

1990年ねんからボーク判定はんていが厳格げんかく化かされ、その影響えいきょうで当時とうじ近鉄きんてつと毎年まいとし激はげしい優勝ゆうしょう争あらそいを繰くり広ひろげていた西武せいぶ監督かんとくの森もり祇晶ぎしょう、そして当時とうじの三塁さんるいベースコーチの伊原いはら春樹はるきは阿波あわ野のの牽制けんせいがボークではないかと執拗しつように抗議こうぎ。その結果けっかとして阿波あわ野のは本来ほんらいのフォームを崩くずしこの年とし以降いこう成績せいせきが下降かこう線せんを辿たどるようになったとされているが、先発せんぱつで連続れんぞく完投かんとう後ごにリリーフで連投れんとうした10.19も含ふくめ入団にゅうだん1年ねん目めから酷使こくしされた影響えいきょうという指摘してきもある。パ・リーグ審判しんぱん員いん山崎やまざき夏生なつきは、当時とうじの阿波あわ野のは審判しんぱん員いんの間あいだでブラックリストに入はいっていたと語かたっている。ボークと指摘してきされるようになってからシーズン中ちゅうにクイックモーションの練習れんしゅうを多おおくしたところ左ひだり肘ひじの靭帯じんたいを損傷そんしょうしてしまい、加くわえて野茂のも英雄ひでおが入団にゅうだんしたことで焦あせりが生しょうじ状態じょうたいをより悪化あっかさせてしまったのが原因げんいんであると語かたっている。更さらにこの年としの終盤しゅうばん試合しあい中ちゅうに左ひだり膝ひざにライナー性せいの打球だきゅうが当あたり骨折こっせつ。この時点じてんで9勝しょうを挙あげてたため4年ねん連続れんぞく二に桁けた勝利しょうりだけでもしたいと無理むりを押おして登板とうばんした結果けっか下半身かはんしんをかばいながらの投球とうきゅうは肩肘かたひじに大おおきな負担ふたんを掛かけてしまったとも後のちに語かたってる。一時いちじは、トミー・ジョン手術しゅじゅつをすることも検討けんとうしたが、ウエイトトレーニングで肘ひじの周まわりの筋肉きんにくを鍛きたえる方法ほうほうを選択せんたくし、これにより投球とうきゅうフォームも変かえることを余儀よぎなくされた。

西崎にしざき幸広ゆきひろとは1987年ねんから1990年ねんまでの合計ごうけい勝利しょうり数すうが同おなじ58勝しょうで、まさにライバルと呼よぶにふさわしい数字すうじが残のこっている。この年としの5月がつ20日はつかの対たいロッテ戦せんで阿波あわ野のは勝利しょうり投手とうしゅとなり通算つうさん50勝しょうに到達とうたつしているが、同日どうじつ、西崎にしざきも対たいダイエー戦せんにおいて勝利しょうり投手とうしゅとなり同おなじく通算つうさん50勝しょうとなった。

監督かんとくの仰木おうぎ彬あきらは阿波あわ野のを信頼しんらいし続つづけ、1991年ねんには野茂のもを抑おさえて阿波あわ野のを3年ねん連続れんぞくの開幕かいまく投手とうしゅに抜擢ばってきしている。

1992年ねんにはリリーフも兼務けんむ。また、仰木おうぎが近鉄きんてつの指揮しきを取とった最後さいごの試合しあいの先発せんぱつ投手とうしゅは阿波あわ野のであった。仰木おうぎによれば「一番いちばん投なげさせてやりたい投手とうしゅを使つかった」という。しかし、成績せいせきが上向うわむくことはなかった。

1994年ねんオフ、仰木おうぎの後任こうにん監督かんとくの鈴木すずき啓示けいじとの確執かくしつもあり、シーズンオフに香田こうだ勲男いさおとの交換こうかんトレードで読売よみうりジャイアンツへ移籍いせき（鈴木すずきとの確執かくしつは野茂のも英雄ひでおや吉井よしい理り人じんなどにも同様どうようのエピソードがある）。

巨人きょじん時代じだい

1995年ねんからは中継なかつぎ投手とうしゅとして再起さいきを目指めざした。左ひだり投手とうしゅの登板とうばん数すうではチームトップの24試合しあいだったが0勝しょう3敗はいに終おわり、防御ぼうぎょ率りつも4点てん台だいだった。

1996年ねんはシーズン終盤しゅうばんに一軍いちぐんで好投こうとう。河野こうの博文ひろぶみ、川口かわぐち和久かずひさ、宮本みやもと和知わち達いたるとレフティーズを結成けっせいし、恩師おんし仰木おうぎが監督かんとくを務つとめるオリックスとの日本にっぽんシリーズでも登板とうばんした。巨きょ人じんでの3年間ねんかんは殆ほとんど二に軍ぐん暮くらしで一軍いちぐん未み勝利しょうりに終おわった。

1997年ねんシーズンオフに永えい池いけ恭男やすおとの交換こうかんトレードで横浜よこはまベイスターズへ移籍いせき。

横浜よこはま時代じだい

近鉄きんてつ時代じだいに投手とうしゅコーチを務つとめ、阿波あわ野のの絶頂ぜっちょう期きを知しる監督かんとくの権藤ごんどう博ひろしが阿波あわ野のを積極せっきょく的てきに起用きようした。

1998年ねんは主おもに中継なかつぎとして自己じこ最多さいたの50試合しあいに登板とうばんするなど、荒井あらい幸雄ゆきおらと共ともに復活ふっかつを果はたし、「権藤ごんどう再生さいせい工場こうじょう」第だい1号ごうと呼よばれた。1998年ねんの日本にっぽんシリーズ第だい6戦せんでは8回かい途中とちゅうに2番手ばんてで登板とうばんして1989年ねん第だい1戦せん以来いらいの勝利しょうり投手とうしゅとなり、チームも日本一にっぽんいちを決きめ、後のちに「すべてが10.19からつながってるんですよ」と振ふり返かえっている。また、同どうシリーズは近鉄きんてつ時代じだいのライバルだった西崎にしざき幸広ゆきひろが日本にほんハムから西武せいぶに移籍いせきした初年度しょねんどで中継なかつぎ登板とうばんしていたこともあって投なげ合あいが期待きたいされており、第だい3戦せんで阿波あわ野のが7回かい裏うらに登板とうばんし、その後ご9回かい表ひょうに西崎にしざきが登板とうばんしたものの、結局けっきょく実現じつげんすることはなかった。

1999年ねん、開幕かいまくからリリーフとして登板とうばんし、4月がつ8日にちの対たい巨人きょじん1回戦かいせんでは8年ねんぶりのセーブを記録きろくした。しかし、チームは投手とうしゅの駒こま不足ふそくが深刻しんこく化かし、オールスター明あけには先発せんぱつローテーションに組くみ込こまれ、8月がつ3日にちの広島東洋ひろしまとうようカープ戦せんで6年ねんぶりの先発せんぱつ勝利しょうりを記録きろくしている。しかしながら、先発せんぱつとしてはこの1勝しょうに終おわり（先発せんぱつでは8試合しあい、1勝しょう3敗はい、防御ぼうぎょ率りつ6.61）通算つうさんでも40試合しあい登板とうばん、2勝しょう8敗はい1セーブ、防御ぼうぎょ率りつ6.32と大おおきく成績せいせきを落おとした。

権藤ごんどうが監督かんとくを辞やめて新しん監督かんとくの構想こうそうから外はずれ悩なやんだが潮時しおどきだと思おもい2000年ねんに引退いんたい。ドラフトで競合きょうごう1位い指名しめいを受うけた3球団きゅうだん全すべてに在籍ざいせきした。また、現役げんえき時代じだいに在籍ざいせきした3球団きゅうだん全すべて優勝ゆうしょうを経験けいけんし、日本にっぽんシリーズに出場しゅつじょうを果はたした。3球団きゅうだんからの日本にっぽんシリーズ出場しゅつじょうは最多さいたタイ記録たいきろくであるが、ドラフト指名しめいされた全ぜん球団きゅうだんで出場しゅつじょうしたのは阿波あわ野のだけである。「先発せんぱつの立場たちばでもリリーフの立場たちばでも優勝ゆうしょうに貢献こうけんできたので嬉うれしかったですよ。故障こしょうした時ときに今いまの時代じだいトミージョン手術しゅじゅつを受うけ違ちがう結果けっかになっていたのかなと思おもいます。オフシーズンの過すごし方かたも見直みなおしたいですね。当時とうじのパリーグはイベントが多おおくて体からだを休やすめる暇ひまがなかった。」と述のべている。

現役げんえき引退いんたい後ご

2001年ねんから2003年ねんまで巨きょ人じんの二に軍ぐん投手とうしゅコーチ。

2004年ねんから2005年ねんまで巨きょ人じんの一軍いちぐん投手とうしゅコーチ（2004年ねんはブルペン、2005年ねんはベンチ）を務つとめたが4.50、4.80と2年ねん連続れんぞくで球団きゅうだんワーストの防御ぼうぎょ率りつを更新こうしんし、2005年ねんはチーム防御ぼうぎょ率りつリーグ最下位さいかいで順位じゅんいは5位いに終おわった。

2006年ねんは横浜よこはまの一軍いちぐん投手とうしゅコーチ務つとめたがリーグ最下位さいかいの防御ぼうぎょ率りつ4.25で、2年ねんぶりの最下位さいかいに終おわった。

2007年ねんからはテレビ東京てれびとうきょう野球やきゅう解説かいせつ者しゃに就任しゅうにん（札幌さっぽろテレビ、スカイ・A sports+、JSPORTS、フジテレビONE「プロ野球やきゅうニュース」にも本数ほんすう契約けいやくで出演しゅつえん）。また同年どうねん2月がつ1日にちから2011年ねんまで住友金属すみともきんぞく鹿島かしま硬式こうしき野球やきゅう部ぶの投手とうしゅコーチに就任しゅうにん、同どう部ぶで、後のちに楽天らくてんに入団にゅうだんする井坂いさか亮平りょうへい、横浜よこはまに入団にゅうだんする加賀かが繁しげるらを指導しどうした。

2011年ねん11月4日にち、二に軍ぐんコーチとして巨人きょじんに復帰ふっきすることが発表はっぴょうされ、11月19日にちに就任しゅうにん会見かいけん。

2015年ねん10月29日にち、2016年ねんから巨人きょじんに新設しんせつされる三軍さんぐんの投手とうしゅコーチに就任しゅうにんすることが発表はっぴょうされた。

2018年ねん限かぎりで退団たいだん。

2018年ねん10月がつ29日にち、大学だいがくの後輩こうはいである監督かんとくの与田よだ剛つよしに招聘しょうへいされ、2019年ねんから中日ちゅうにちドラゴンズの一軍いちぐん投手とうしゅコーチに就任しゅうにんすることが発表はっぴょうされた。同年どうねん、救援きゅうえん防御ぼうぎょ率りつは4.93から3.32へと劇的げきてきに向上こうじょうし、チーム防御ぼうぎょ率りつも4.36から3.72に大おおきく改善かいぜんした。2021年ねんは12球団きゅうだんトップのチーム防御ぼうぎょ率りつ3.22を記録きろくし、同年どうねん退団たいだんした。

2022年ねんはフジテレビ・ミヤギテレビ・tvk・日にちテレジータスの野球やきゅう解説かいせつ者しゃを務つとめる。

同年どうねん10月がつ13日にち、2023年ねんから一軍いちぐん投手とうしゅチーフコーチとして巨人きょじんに復帰ふっきすることが発表はっぴょうされた。チームの先発せんぱつ防御ぼうぎょ率りつは前年ぜんねんと同おなじリーグ4位い、3.64から3.21へと改善かいぜんし、その一方いっぽうで救援きゅうえん防御ぼうぎょ率りつはリーグ最下位さいかいの3.82で、前年ぜんねんの3.78から悪化あっかする結果けっかとなった。同年どうねんシーズン終了しゅうりょう後ごの10月がつ10日とおか、阿波あわ野の自身じしんの申もうし入いれにより同年どうねん限かぎりでの退任たいにんが発表はっぴょうされた。

2024年ねんからはジャイアンツアカデミーのコーチを務つとめる。 その傍かたわらミヤギテレビ・J SPORTSなど野球やきゅう解説かいせつ者しゃに復帰ふっきする。

人物じんぶつ

近鉄きんてつ時代じだいの同僚どうりょうである佐野さの慈紀と中根なかね仁ひとしによると、大だいのイタズラ好すきであったという。

山田やまだ久志ひさしとは、阿波あわ野のの両親りょうしんがともに山田やまだと同郷どうきょうの能代のしろ市し出身しゅっしん者しゃだったこともあり、新人しんじん時代じだいから親交しんこうが深ふかかった。

詳細しょうさい情報じょうほう

年度ねんど別べつ投手とうしゅ成績せいせき

年とし 度ど	球たま 団だん	登とう 板いた	先さき 発はつ	完かん 投とう	完かん 封ふう	無む 四よん 球たま	勝かち 利り	敗はい 戦せん	セ 丨 ブ	ホ 丨 ル ド	勝かち 率りつ	打だ 者もの	投とう 球たま 回かい	被ひ 安やす 打だ	被ひ 本ほん 塁るい 打だ	与あずか 四よん 球たま	敬けい 遠とお	与あずか 死し 球たま	奪だつ 三さん 振ふ	暴 投とう	ボ 丨 ク	失しつ 点てん	自じ 責せめ 点てん	防ぼう 御お 率りつ	W H I P
1987	近鉄きんてつ	32	30	22	3	4	15	12	0	--	.556	1002	249.2	211	27	58	2	4	201	3	0	86	80	2.88	1.08
1988		29	27	15	3	0	14	12	1	--	.538	898	220.1	199	21	51	6	5	181	1	0	66	64	2.61	1.13
1989		29	28	21	5	0	19	8	1	--	.704	955	235.2	187	25	80	4	4	183	4	0	75	71	2.71	1.13
1990		25	24	10	0	1	10	11	1	--	.476	815	190.2	192	33	62	5	3	141	5	2	111	98	4.63	1.33
1991		13	6	0	0	0	2	2	1	--	.500	163	38.1	41	7	12	0	2	20	4	0	22	21	4.93	1.38
1992		19	16	2	0	0	6	6	0	--	.500	408	93.2	95	5	38	1	4	77	2	0	38	35	3.36	1.42
1993		22	4	0	0	0	1	3	0	--	.250	244	50.2	69	11	30	3	0	38	0	0	43	39	6.93	1.95
1994		6	2	0	0	0	0	2	0	--	.000	58	10.1	22	2	6	1	0	9	1	0	14	14	12.19	2.71
1995	巨人きょじん	24	1	0	0	0	0	3	0	--	.000	139	29.1	33	2	19	2	2	26	2	0	19	14	4.30	1.77
1996		4	0	0	0	0	0	0	0	--	----	35	9.0	5	0	2	1	0	13	0	0	3	3	3.00	0.78
1997		1	0	0	0	0	0	0	0	--	----	1	0.0	0	0	1	0	0	0	0	0	0	0	----	----
1998	横浜よこはま	50	1	0	0	0	4	1	0	--	.800	237	54.0	50	6	22	1	4	44	3	2	29	28	4.67	1.33
1999		40	8	0	0	0	2	8	1	--	.200	295	62.2	79	10	24	0	6	41	1	0	49	44	6.32	1.64
2000		11	1	0	0	0	2	0	0	--	1.000	66	15.2	15	1	5	0	2	11	0	0	8	8	4.60	1.28
通算つうさん：14年ねん		305	148	70	11	5	75	68	5	--	.524	5316	1260.0	1198	150	410	26	36	985	26	4	563	519	3.71	1.28

• 各かく年度ねんどの太字ふとじはリーグ最高さいこう
• 「-」は記録きろくなし

タイトル

• 最多さいた勝利しょうり：1回かい（1989年ねん）
• 最多さいた奪だつ三振さんしん：2回かい（1987年ねん、1989年ねん）※パ・リーグでは1989年ねんより表彰ひょうしょうのため、タイトルとしての獲得かくとくは1989年ねんのみ

表彰ひょうしょう

• 新人しんじん王おう（1987年ねん）
• ベストナイン：1回かい（投手とうしゅ部門ぶもん：1989年ねん）
• ゴールデングラブ賞しょう：1回かい（投手とうしゅ部門ぶもん：1989年ねん）
• 月間げっかんMVP：3回かい（1987年ねん4月がつ 投手とうしゅ部門ぶもん：1989年ねん5月がつ、1989年ねん8月がつ）
• 日本にっぽんシリーズ優秀ゆうしゅう選手せんしゅ賞しょう：1回かい（1989年ねん）
• IBMプレイヤー・オブ・ザ・イヤー賞しょう：1回かい（1989年ねん）
• 報知ほうちプロスポーツ大賞たいしょう：1回かい（1989年ねん）
• UCCザ・マン賞しょう：1回かい（1989年ねん）
• サンスポMVP大賞たいしょう：1回かい（1989年ねん）

記録きろく

初はつ記録きろく

• 初はつ登板とうばん・初はつ先発せんぱつ登板とうばん・初はつ完投かんとう・初はつ勝利しょうり・初はつ先発せんぱつ勝利しょうり・初はつ完投かんとう勝利しょうり：1987年ねん4月がつ12日にち、対たいロッテオリオンズ2回戦かいせん（藤井寺ふじいでら球場きゅうじょう）、9回かい1失点しってん
• 初はつ奪だつ三振さんしん：同上どうじょう、1回かい表ひょうに西村にしむら徳いさお文ぶんから
• 初はつ完封かんぷう勝利しょうり：1987年ねん4月がつ18日にち、対たい西武せいぶライオンズ2回戦かいせん（西武せいぶライオンズ球場きゅうじょう）
• 初はつセーブ：1988年ねん10月がつ19日にち、対たいロッテオリオンズ25回戦かいせん（川崎球場かわさききゅうじょう）、9回かい裏うらに3番手ばんてで救援きゅうえん登板とうばん・完了かんりょう、1回かい無む失点しってん

節目ふしめの記録きろく

• 1000投球とうきゅう回かい：1992年ねん8月がつ19日にち、対たい千葉ちばロッテマリーンズ20回戦かいせん（千葉ちばマリンスタジアム）、4回かい裏うら二死にしに達成たっせい ※史上しじょう247人にん目め

その他たの記録きろく

• シーズン22完投かんとう（1987年ねん）※パ・リーグ新人しんじん記録きろく
• 日本にっぽんシリーズ・3球団きゅうだんからの出場しゅつじょう（近鉄きんてつ：1989年ねん 巨人きょじん：1996年ねん 横浜よこはま：1998年ねん）※シリーズタイ記録たいきろく
• 日本にっぽんシリーズ・両りょうリーグ勝利しょうり投手とうしゅ（パ・リーグ：1989年ねん第だい1戦せん セ・リーグ：1998年ねん第だい6戦せん）※史上しじょう2人にん目め
• オールスターゲーム出場しゅつじょう：4回かい（1987年ねん - 1990年ねん）

背番号せばんごう

• 14（1987年ねん - 1994年ねん）
• 28（1995年ねん - 1997年ねん）
• 49（1998年ねん - 2000年ねん）
• 75（2001年ねん - 2006年ねん）
• 72（2012年ねん - 2015年ねん、2023年ねん）
• 101（2016年ねん - 2018年ねん）
• 74（2019年ねん - 2021年ねん）

関連かんれん情報じょうほう

CM出演しゅつえん

• 近鉄きんてつ特急とっきゅうアーバンライナー（1988年ねん - 1989年ねん）
• ミズノ（1990年ねん）

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

• 個人こじん年度ねんど別べつ成績せいせき 阿おもね波野なみの秀幸ひでゆき - NPB.jp 日本にっぽん野球やきゅう機構きこう
• 選手せんしゅの各国かっこく通算つうさん成績せいせき Baseball-Reference (Japan)
• 中日ちゅうにちドラゴンズ 公式こうしきサイト - 監督かんとく・コーチのプロフィール
• 所属しょぞく事務所じむしょスポーツビズによるプロフィール