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フェロセン

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フェロセン
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識別しきべつ情報じょうほう
CAS登録とうろく番号ばんごう 102-54-5
PubChem 11985121
ChEBI
特性とくせい
化学かがくしき C10H10Fe
モル質量しつりょう 186.04 g/mol
外観がいかん あかり橙色だいだいいろ結晶けっしょう
にお ショウノウよう
密度みつど 1.49 g/cm3
融点ゆうてん

174 °C

沸点ふってん

249 °C

みずへの溶解ようかい 不溶ふよう
有機ゆうき溶媒ようばいへの溶解ようかい
危険きけんせい
GHSピクトグラム 可燃性 急性毒性(低毒性) 水生環境への有害性
GHSシグナルワード Warning
Hフレーズ H228, H302, H411
Pフレーズ P210, P240, P241, P264, P270, P273, P280, P301+312, P330, P370+378, P391, P501[1]
NFPA 704
2
3
1
関連かんれんする物質ぶっしつ
関連かんれん物質ぶっしつ コバルトセン
ニッケロセン
クロモセン
ビス(ベンゼン)クロム
特記とっきなき場合ばあい、データは常温じょうおん (25 °C)・つねあつ (100 kPa) におけるものである。

フェロセン (えい: ferrocene) は、化学かがくしきが Fe(C5H5)2あらわされるてつシクロペンタジエニル錯体さくたいである。みずには不溶ふようである。可燃かねんせいであり、人体じんたいへの刺激しげきせいつよいのであつかいには注意ちゅういようする。てつ(II)イオンにシクロペンタジエニルアニオン上下じょうげ2はい結合けつごうしている。このように上下じょうげから中央ちゅうおう原子げんしはさんだ形状けいじょう化合かごうぶつは、サンドイッチ化合かごうぶつばれている[2]

フェロセンはきわめて安定あんてい酸化さんか還元かんげん特性とくせいしめすため、Fe(III)/Fe(II) の酸化さんか還元かんげん電位でんいサイクリック・ボルタンメトリー測定そくていさい基準きじゅんとしてもちいられる。

歴史れきし[編集へんしゅう]

PausonとKealyによる、当初とうしょかんがえられていたフェロセンの構造こうぞう[3]

フェロセンは偶然ぐうぜんなかから発見はっけんされた化合かごうぶつである。1951ねんに、デュケイン大学だいがくの Pauson と Kealy が酸化さんかてきカップリングによるフルバレン合成ごうせい目的もくてきとしてにおいシクロペンタジエニルマグネシウム酸化さんかてつ(III)反応はんのうさせたところ、「非常ひじょう安定あんていうすオレンジしょく粉末ふんまつ」がられることを報告ほうこくした。この安定あんていせいはシクロペンタジエニルの電荷でんかおも原因げんいんであったが、発見はっけん当時とうじηいーた5 のサンドイッチ構造こうぞうっているとの認識にんしきはなされていなかった[3]

1952ねんロバート・バーンズ・ウッドワードジェフリー・ウィルキンソンはフェロセンの反応はんのうせい検証けんしょうすることで、構造こうぞう推定すいていした[4]おなじく1952ねんにはエルンスト・オットー・フィッシャーがこの2しゃとは独立どくりつに、フェロセンがサンドイッチ構造こうぞうであると推定すいていするとともメタロセン合成ごうせい着手ちゃくしゅした[5]最終さいしゅうてきにはNMRスペクトル解析かいせきXせん結晶けっしょう構造こうぞう解析かいせきによりフェロセンの構造こうぞう決定けっていされた[6][7]。この独特どくとくなサンドイッチ構造こうぞうdブロック元素げんそ炭化たんか水素すいそとが形成けいせいする錯体さくたいとして非常ひじょう面白おもしろ研究けんきゅう対象たいしょうであり、フェロセンの発見はっけん有機ゆうき金属きんぞく化学かがくのさきがけとなった。

ミュンヘン大学だいがくエルンスト・オットー・フィッシャーと、インペリアル・カレッジ・ロンドンジェフリー・ウィルキンソン有機ゆうき金属きんぞく化学かがくたいする貢献こうけんみとめられ、1973ねんノーベル化学かがくしょう共同きょうどう受賞じゅしょうした。

シクロペンタジエニルナトリウム無水むすい塩化えんかてつ(II)をエーテルけい溶媒ようばいちゅう反応はんのうさせることで、より効率こうりつてきにフェロセンがられることが判明はんめいしている。

構造こうぞう結合けつごう[編集へんしゅう]

5いんたまき内部ないぶ炭素たんそ炭素たんそ結合けつごう距離きょりは1.40 Å、Fe–C結合けつごう距離きょりは2.04 Åである。Xせん結晶けっしょう構造こうぞう解析かいせきたんはすあきらけい空間くうかんぐん)は、2つのCpたまきたがちがいのねじれはいっていることをしめしているが、しょう電子でんし回折かいせつ[8]計算けいさん研究けんきゅう[9]によって、しょうでは2つのCpたまきエクリプス(かさなり)はいっていることがあきらかにされている。ねじれはい結晶けっしょう充填じゅうてんのために凝集ぎょうしゅうしょうにおいてもっと安定あんていであるとかんがえられている。ねじれはいてんぐんD5d、エクリプスはいてんぐんはD5hである。

2つのCpたまきはCp(重心じゅうしん)–Fe–Cp(重心じゅうしん)じくまわりをてい障壁しょうへき回転かいてんする。これは、1Hならびに13Cかく磁気じき共鳴きょうめい分光ぶんこうほうもちいたフェロセンの置換ちかん誘導体ゆうどうたい測定そくていによって観測かんそくされている。たとえば、メチルフェロセン(CH3C5H4FeC5H5)はC5H5たまきについていちじゅうせんしめ[10]

フェロセンの中心ちゅうしんにあるてつ原子げんしは、通常つうじょう+2の酸化さんか状態じょうたいっていることがメスバウアー分光ぶんこうほうによりしめされている。一方いっぽう、2つのシクロペンタジエニルたまきはそれぞれ−1の電荷でんかびているが、これはシクロペンタジエンがアニオンとなることでしょうじた余剰よじょう電子でんしが、5つのπぱい軌道きどう分散ぶんさんすることでシクロペンタジエンたまきが6πぱい電子でんしけいとなり、その結果けっかたまき芳香ほうこうぞくせい安定あんていせいすためである。これらのπぱい電子でんしによりシクロペンタジエニルたまき中央ちゅうおう金属きんぞく共有きょうゆう結合けつごう形成けいせいしており、Fe2+の6つのd電子でんしあわせ、18電子でんしそくたす錯体さくたい形成けいせいしている。このためフェロセンはとく安定あんていである。

物理ぶつりてき性質せいしつ[編集へんしゅう]

フェロセンは空気くうきちゅう安定あんていなオレンジしょく固体こたいである。対称たいしょうせい分子ぶんし全体ぜんたいとして中性ちゅうせいであることから、ベンゼンなどの通常つうじょう有機ゆうき溶媒ようばいには溶であるが、みずには不溶ふようである。

フェロセンは通常つうじょう100 °C程度ていど昇華しょうかする。減圧げんあつ加熱かねつすると容易ようい昇華しょうかする。昇華しょうかかんしての、圧力あつりょく温度おんどとの関連かんれん以下いかしめ[11]

圧力あつりょく (Pa) 1 10 100
温度おんど (K) 298 323 353

化学かがくてき性質せいしつ[編集へんしゅう]

もとめ電子でんしざいとの反応はんのうせい[編集へんしゅう]

フェロセンは芳香ほうこうぞく独特どくとくおおくの反応はんのう進行しんこうすることがられており、様々さまざま誘導体ゆうどうたい合成ごうせい可能かのうである。もっともよくられている誘導体ゆうどうたいは、1-置換ちかん、1,1'-置換ちかん、1,2-置換ちかんたいである。たとえば、フェロセンを塩化えんかアルミニウムと Me2NPCl2あつヘプタンなか反応はんのうさせると、ジクロロフェロセニルホスフィンが生成せいせいする[12]。またフェニルジクロロホスフィンと同様どうよう条件じょうけん反応はんのうさせるとP,P-ジフェロセニル-P-フェニルホスフィンが生成せいせいする[13]アニソール同様どうようにフェロセンを硫化りゅうかリン反応はんのうさせると、ジチアジフォスフィタンジスルフィドが生成せいせいする[14]

リンさん触媒しょくばいとした無水むすい酢酸さくさん(または塩化えんかアセチル)によるフリーデル・クラフツ反応はんのうは、学生がくせい実験じっけんにしばしば利用りようされる。

リチオ[編集へんしゅう]

フェロセンはブチルリチウムなどにより容易よういだつプロトンされ、もとめ電子でんしざいである1,1'-ジリチオフェロセンとなる。1,1'-ジリチオフェロセンはセレニウムジエチルジチオカルバメートと反応はんのうし、セレニウムと2つのシクロペンタジエニルたまき一直線いっちょくせんじょうならんだフェロセノファンがられる[15]。フェロセノファンのひらきたまき熱重合ねつじゅうごうによりポリ(フェロセニルホスフィン)がられる[16][17]

酸化さんか還元かんげん特性とくせい[編集へんしゅう]

主要しゅよう芳香ほうこうぞく炭化たんか水素すいそとはことなり、フェロセンは飽和ほうわカロメル電極でんきょく (SCE) にたいやく0.5 Vというひく電位でんいで1電子でんし酸化さんか進行しんこうする。電気でんき化学かがくてき酸化さんかされやすい化合かごうぶつとしては、電子でんし豊富ほうふアニリンなどの芳香ほうこうぞくアミンやピロールチオフェンなどの複素ふくそたまきしき化合かごうぶつなどがげられる。しかしアニリンのようなアミンやチオフェンを酸化さんかするとポリアニリンポリチオフェンなどのポリマーが生成せいせいするが、フェロセンを酸化さんかしても安定あんていなカチオンが生成せいせいするだけで重合じゅうごうこらない。

シクロペンタジエニルたまき化学かがく修飾しゅうしょくすることで、酸化さんか還元かんげん電位でんい調節ちょうせつすることが可能かのうである。カルボンさんなどの電子でんしもとめ引基導入どうにゅうすると電位でんいはアノードがわへと移動いどうする。一方いっぽうメチルもとなどの電子でんし供与きょうよもと導入どうにゅうすると電位でんいはカソードがわへと移動いどうする。このため、デカメチルフェロセンはフェロセンより酸化さんかされやすい。またフェロセンは酸化さんか還元かんげん電位でんい測定そくていにおいて、水溶すいようせい内部ないぶ標準ひょうじゅん物質ぶっしつとしてもしばしばもちいられる。

フェロセンは FeCl3 により酸化さんかされ、青色あおいろのフェロセニウムイオン [Fe(C5H5)2]+生成せいせいする。このフェロセニウムイオンは [PF6]- しおとしてたんはなれすることが可能かのうである。フェロセニウムしおはしばしば酸化さんかざいとしてもちいられる。フェロセニウムしお酸化さんかざいとしてもちいられる理由りゆうとして、反応はんのう結果けっか生成せいせいするフェロセンが化学かがくてき安定あんていであり、容易よういたんはなれ可能かのうであるというてんげられる[18]

フェロセンとその誘導体ゆうどうたい応用おうよう[編集へんしゅう]

フェロセン自体じたい応用おうよう利用りようはそれほどおおくない。しかしながら上述じょうじゅつのように合成ごうせいほう確立かくりつされているため、非常ひじょうすうおおくの誘導体ゆうどうたい合成ごうせいされ応用おうよう検討けんとうされている。

燃料ねんりょうへの添加てんか[編集へんしゅう]

フェロセンとその誘導体ゆうどうたいアンチノックざいとしてガソリン添加てんかされることがあるが、以前いぜんもちいられていたテトラエチルなまりより安全あんぜんだとかんがえられている[19]。イギリスでは Halford で購入こうにゅう可能かのうであるが、このフェロセン添加てんかガソリンは無鉛むえんガソリンくるまだけでなく、ゆうなまりガソリン利用りよう前提ぜんていとしたふるくるまのエンジンにたいしても利用りよう可能かのうである[20]。しかしながら、フェロセン由来ゆらいてつ沈殿ちんでん生成せいせいすることがあり、これが導電性どうでんせいのスパークプラグ表面ひょうめん付着ふちゃくすると故障こしょう原因げんいんになる。ディーゼルしゃでは、すすの減少げんしょう効果こうかがある。

医療いりょう[編集へんしゅう]

あるしゅのフェロセニウムしおこうがんざいとしての利用りよう検討けんとうされており、タモキシフェンのフェロセニウムしお試験しけんてき研究けんきゅうされている[21]。この薬剤やくざいでは、タモキシフェンをエストロゲン結合けつごう部位ぶい結合けつごうさせ、細胞さいぼう毒性どくせい発現はつげんさせることをねらっている[22][23][24]

物質ぶっしつ化学かがく[編集へんしゅう]

有機ゆうき化学かがく反応はんのうによりフェロセンを修飾しゅうしょくし、ビニルフェロセンが合成ごうせい可能かのうである。このビニルフェロセンはアルデヒドホスホニウムしお水酸化すいさんかナトリウムもちいたウィッティヒ反応はんのうにより合成ごうせいされる[25]。ビニルフェロセンからはポリマーが合成ごうせい可能かのうである。

はい[編集へんしゅう]

キラルなフェロセニルホスフィンるい遷移せんい金属きんぞく触媒しょくばいする反応はんのうはいとしてもちいられることがある。医薬品いやくひん農薬のうやく合成ごうせいにももちいられている。1,1'-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン (dppf) は2つのホスフィン部位ぶいっており,パラジウムカップリング反応はんのうはいとしてよくもちいられる。

その[編集へんしゅう]

めずらしいれいとしては、分子ぶんし機械きかい部品ぶひん利用りようされたことがある。フェロセンのふたつのシクロペンタジエニルたまき容易ようい回転かいてんすることを利用りようし、1,1',3,3'-置換ちかんフェロセンを中心ちゅうしんつ「ハサミがた分子ぶんし」 (Muraoka, T., Kinbara, K. & Aida, T., "Mechanical twisting of a guest by a photoresponsive host", Nature 440, 512-515 (2006). 閲覧えつらんには購読こうどく必要ひつよう))の回転かいてんじくとして利用りようされている。

誘導体ゆうどうたい[編集へんしゅう]

てつわりに金属きんぞくもちいたり、シクロペンタジエンのわりに炭化たんか水素すいそもちいることで様々さまざま誘導体ゆうどうたい合成ごうせい可能かのうである。たとえばインデンをシクロペンタジエンのわりにもちいると、ビスベンゾフェロセンがられる[26]

また Fe(ηいーた5-C5H5)(CO)2 (ηいーた1-ピロール) をシクロヘキサンちゅう加熱かねつすることにより、フェロセンの炭素たんそが1つ窒素ちっそ置換ちかんされたアザフェロセン Fe(ηいーた5-C5H5)(ηいーた5-C4H4N) がられる[27]。この化合かごうぶつをベンゼンちゅう還流かんりゅうすると、フェロセンへと変換へんかんされる[28]

置換ちかん容易よういなため、構造こうぞうてき興味きょうみたれる各種かくしゅ誘導体ゆうどうたい合成ごうせいされている。れいとして、シクロペンタジエンに5つのフェロセンが結合けつごうしたペンタフェロセニルシクロペンタジエニルたまきなどがげられる[29]

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ Ferrocene 1GHS Classification
  2. ^ R. Dagani (3 December 2001). "Fifty Years of Ferrocene Chemistry" (よう登録とうろく). Chemical and Engineering News, 79 (49): 37-38. 記事きじ
  3. ^ a b Kealy, T. J.; Pauson, P. L. (1951). “A New Type of Organo-Iron Compound”. Nature 168 (4285): 1039. Bibcode1951Natur.168.1039K. doi:10.1038/1681039b0. 
  4. ^ G. Wilkinson, M. Rosenblum, M. C. Whiting, R. B. Woodward (1952). "The Structure of Iron Bis-Cyclopentadienyl". Journal of the American Chemical Society 74: 2125 - 2126. DOI:10.1021/ja01128a527
  5. ^ E. O. Fischer, W. Pfab (1952). "Zur Kristallstruktur der Di-Cyclopentadienyl-Verbindungen des zweiwertigen Eisens, Kobalts und Nickels". Z. Naturforsch. B 7: 377 - 379.
  6. ^ J. Dunitz, L. Orgel, A. Rich (1956). "The crystal structure of ferrocene". Acta Crystallographica 9: 373–5. DOI:10.1107/S0365110X56001091
  7. ^ Pierre Laszlo, Roald Hoffmann, (2000). "Ferrocene: Ironclad History or Rashomon Tale?". Angewandte Chemie International Edition 39: 123 - 124. 記事きじ
  8. ^ Haaland, A.; Nilsson, J. E. (1968). “The Determination of Barriers to Internal Rotation by Means of Electron Diffraction. Ferrocene and Ruthenocene”. Acta Chem. Scand. 22: 2653–2670. doi:10.3891/acta.chem.scand.22-2653. 
  9. ^ Coriani, Sonia; Haaland, Arne; Helgaker, Trygve; Jørgensen, Poul (2006). “The Equilibrium Structure of Ferrocene”. ChemPhysChem 7: 245–249. doi:10.1002/cphc.200500339. 
  10. ^ Abel, E. W.; Long, N. J.; Orrell, K. G.; Osborne, A. G.; Sik, V. (1991). “Dynamic NMR studies of ring rotation in substituted ferrocenes and ruthenocenes”. J. Org. Chem. 403: 195–208. doi:10.1016/0022-328X(91)83100-I. 
  11. ^ Monte, M. J. S.; Santos, L. M. N. B. F.; Fulem, M.; Fonseca, J. M. S. & Sousa, C. A. D., (2006). "New static apparatus and vapor pressure of reference materials: Naphthalene, benzoic acid, benzophenone, and ferrocene", J. Chem. Eng. Data, 51, 757-766
  12. ^ G.R. Knox, P.L. Pauson and D. Willison (1992). "Ferrocene derivatives. 27. Ferrocenyldimethylphosphine". Organometallics 11 (8): 2930 - 2933. DOI:10.1021/om00044a038.
  13. ^ G.P. Sollott, H.E. Mertwoy, S. Portnoy and J.L. Snead, J. Org. Chem., 1963, 28, 1090 - 1092. DOI:10.1021/jo01039a055.
  14. ^ M.R.StJ. Foreman, A.M.Z. Slawin and J.D. Woollins, J. Chem. Soc., Dalton Trans., 1996, 3653 - 3658. DOI:10.1039/DT9960003653.
  15. ^ Ron Rulkens, Derek P. Gates, David Balaishis, John K. Pudelski, Douglas F. McIntosh, Alan J. Lough, and Ian Manners, J. Am. Chem. Soc., 1997, 119, 10976. DOI:10.1021/ja972043u
  16. ^ Paloma Gómez-Elipe, Rui Resendes, Peter M. Macdonald, and Ian Manners, J. Am. Chem. Soc., 1998, 120, 8348. DOI:10.1021/ja981429h.
  17. ^ Timothy J. Peckham, Jason A. Massey, Charles H. Honeyman, and Ian Manners, Macromolecules, 1999, 32, 2830. DOI:10.1021/ma981329w
  18. ^ N. G. Connelly, W. E. Geiger (1996). "Chemical Redox Agents for Organometallic Chemistry". Chemical Reviews 96: 877-910. DOI:10.1021/cr940053x
  19. ^ Application of fuel additives (International Conference on Automotive Technology, Istanbul, 26/11/2004) Archived 2006ねん5がつ5にち, at the Wayback Machine.
  20. ^ アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく特許とっきょだい 4,104,036ごう
  21. ^ Top S; Vessières A; Leclercq G; Quivy J; Tang J; Vaissermann J; Huché M; Jaouen G, (2003). Chemistry 9(21): 5223-36 記事きじ
  22. ^ Ron Dagani (16 Sep 2002). "The Bio Side of Organometallics". Chemical and Engineering News 80 (37): 23-29. 記事きじ.
  23. ^ S. Top, B. Dauer, J. Vaissermann and G. Jaouen (1997). "Facile route to ferrocifen, 1-[4-(2-dimethylaminoethoxy)]-1-(phenyl-2-ferrocenyl-but-1-ene), first organometallic analogue of tamoxifen, by the McMurry reaction". Journal of Organometallic Chemistry 541: 355-361. DOI:10.1016/S0022-328X(97)00086-7.
  24. ^ S. Top, A. Vessières, G. Leclercq, J. Quivy, J. Tang, J. Vaissermann, M. Huché and G. Jaouen (2003). "Synthesis, Biochemical Properties and Molecular Modelling Studies of Organometallic Specific Estrogen Receptor Modulators (SERMs), the Ferrocifens and Hydroxyferrocifens: Evidence for an Antiproliferative Effect of Hydroxyferrocifens on both Hormone-Dependent and Hormone-Independent Breast Cancer Cell Lines". Chemistry, a European Journal 9: 5223-5236. DOI:10.1002/chem.200305024.
  25. ^ Liu, Wan-yi; Xu, Qi-hai; Ma, Yong-xiang; Liang, Yong-min; Dong, Ning-li; Guan, De-peng,J. Organomet. Chem., 2001, 625, 128 - 132 DOI:10.1016/S0022-328X(00)00927-X
  26. ^ B.R. Waldbaum and R.C. Kerber, Inorg. Chim. Acta, 1999, 291, 109 - 126. DOI:/10.1016/S0020-1693(99)00123-1
  27. ^ J. Zakrzewski and C. Gianotti, J. Organomet. Chem., 1990, 388, 175 - 180. DOI:10.1016/0022-328X(90)85359-7
  28. ^ A. Efraty, N. Jubran and A. Goldman, Inorg. Chem., 1982, 21, 868 - 873. DOI:10.1021/ic00133a006
  29. ^ Y. Yu, A.D. Bond, P. W. Leonard, K. P. C. Vollhardt, G. D. Whitener (2006). "Syntheses, Structures, and Reactivity of Radial Oligocyclopentadienyl Metal Complexes: Penta(ferrocenyl)cyclopentadienyl and Congeners". Angewandte Chemie International Edition 45 (11): 1794 - 1799. DOI:10.1002/anie.200504047.

参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

フェロセンの発見はっけん構造こうぞう間違まちがっている)
  • Kealy, T. J., Pauson, P. L. (1951). "A New Type of Organo-iron Compound". Nature 168: 1039-40. DOI:10.1038/1681039b0.
  • Miller, S. A., Tebboth, J. A., Tremaine, J. F. (1952). "114. Dicyclopentadienyliron". Journal of the Chemical Society: 632-635. DOI:10.1039/JR9520000632
正確せいかく構造こうぞう報告ほうこく
  • Wilkinson, G., Rosenblum, M., Whiting, M. C., Woodward, R. B. (1952). "The Structure of Iron Bis-Cyclopentadienyl". Journal of the American Chemical Society 74: 2125-2126. DOI:10.1021/ja01128a527.
  • Fischer, E. O., Pfab, W. (1952). "Cyclopentadien-Metallkomplexe, ein neuer typ metallorganischer Verbindungen". Zeitschrift für Naturforschung B, 7: 377-379.
その
  • Dunitz, J. D., Orgel, L. E. (1953). "Bis-Cyclopentadienyl - A Molecular Sandwich". Nature 171: 121-122. DOI:10.1038/171121a0
  • Pauson, P. L. (2001). "Ferrocene-how it all began". Journal of Organometallic Chemistry: 637-639. DOI:10.1016/S0022-328X(01)01126-3.
  • Gerard Jaouen (ed.) (2006). Bioorganometallics: Biomolecules, Labeling, Medicine. Weinheim: Wiley-VCH. ISBN 978-3-527-30990-0.(生体せいたいないにおけるフェロセンおよびその誘導体ゆうどうたい役割やくわりについてろんじている)

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]