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リンさんてつ(III)

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リンさんてつ(III)
識別しきべつ情報じょうほう
CAS登録とうろく番号ばんごう 10045-86-0
特性とくせい
化学かがくしき FePO4
モル質量しつりょう 150.816 g/mol
密度みつど 2.87 g cm−3(2みず和物あえもの)
構造こうぞう
結晶けっしょう構造こうぞう たんはすあきらけい(2みず和物あえもの)
ねつ化学かがく
標準ひょうじゅん生成せいせいねつ ΔでるたfHo −1297.5 kJ mol−1(無水むすい)
−1888.2 kJ mol−1(2みず和物あえもの)[1]
標準ひょうじゅんモルエントロピー So 171.25 J mol−1K−1(2みず和物あえもの)
標準ひょうじゅん定圧ていあつモル比熱ひねつ, Cpo 180.54 J mol−1K−1(2みず和物あえもの)
特記とっきなき場合ばあい、データは常温じょうおん (25 °C)・つねあつ (100 kPa) におけるものである。

リンさんてつ(III)(リンさんてつ、えい: Iron(III) phosphate もしくは ferric orthophosphate)は、てつリンさんしお一種いっしゅで、組成そせいしきがFePO4あらわされる無機むき化合かごうぶつである。リンさんだいてつともばれる。

食品しょくひん添加てんかぶつとして利用りようされるほか、農業のうぎょうにおいて、ナメクジカタツムリスクミリンゴガイ防除ぼうじょよう農薬のうやくもちいられる[2]従来じゅうらい使つかわれていたメタアルデヒドくらべ、ペット野生やせい動物どうぶつたいする毒性どくせいきわめてひくい。燐酸りんさんだいてつつぶ有機ゆうき農業のうぎょうにおいて利用りよう可能かのうである。リンさんてつリチウムイオン電池でんち (Lithium iron phosphate batteryせいきょく使つかわれるリンさんてつリチウム (Lithium iron phosphate原料げんりょうともなる。みず和物あえものかたち市販しはんされている。

生成せいせい

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塩化えんかてつ(III)リンさんふうじかんちゅうで180℃、2〜3あいだ程度ていど加熱かねつすると二水にすい和物あえもの析出せきしゅつする[3]

性質せいしつ

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二水にすい和物あえものは、バラ色ばらいろたんはすあきらけい結晶けっしょうであり、冷水れいすいにはほとんどけず、塩酸えんさんける。

20℃における溶解ようかいせき以下いかとおりである[4]

関連かんれん項目こうもく

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脚注きゃくちゅう

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  1. ^ D.D. Wagman, W.H. Evans, V.B. Parker, R.H. Schumm, I. Halow, S.M. Bailey, K.L. Churney, R.I. Nuttal, K.L. Churney and R.I. Nuttal, The NBS tables of chemical thermodynamics properties, J. Phys. Chem. Ref. Data 11 Suppl. 2 (1982).
  2. ^ リンさんだいてつはなぜナメクジにくのか(WINEPブログ)
  3. ^ 化学かがくだい辞典じてん』 共立きょうりつ出版しゅっぱん、1993ねん
  4. ^ 日本にっぽん学会がっかいへん 『化学かがく便覧びんらん 基礎きそへん 改訂かいてい4はん』 丸善まるぜん、1993ねん